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「ケータイ刑事 銭形雷」 第33話「何か、ただならない、いわくつきの何か、そんな感じ~銭形雷の悪夢」



 第33話「何か、ただならない、いわくつきの何か、そんな感じ~銭形雷の悪夢」(2006年8月12日)

 「零」の21話以来となる、才人・佐藤二朗さんがやりたい放題に暴れ回る「悪夢」シリーズだが、佐藤さん、今回は出演だけで、脚本は別の人が手掛けている。

 そのせいか、中盤で(当時スタッフの間で流行っていた?)回文を使った異常に長いコントが出て来て、これが面白くもなんともない自己満足のきわみで、いたずらに尺を消費しているだけの結果になり、全体の出来も、「零」や「海」の「悪夢」と比べて、一段落ちるようである。

 なお、最初に言っておくが、今回は全くストーリーがないので、つまらないと思ったところは情け容赦なく飛ばしていくのでそのつもりで。

 冒頭、喧しいセミの鳴き声と共に、画面いっぱいに積乱雲がもりもり盛り上がるが、これはOP映像の使い回しである。

 
 外では灼熱の陽光が降り注いでいたが、雷は、クーラーが心地よい涼風を送り込んでいる快適な一室で、座椅子にゆったりと身を沈めて、昼寝を楽しんでいた。

 いきなり雷の美味しそうな太腿が見れて、大変ご満悦の管理人であったが、今回、雷の衣装がいつもの制服だけというのは、ちょっと勿体無い。

 ここで、柴田の声で城達也の「JET STREAM」のナレーションをもじった語りが入るが、どうでもいいのでカット。

 
 何か楽しい夢でも見ているのか、眠っている雷が幸せそうに微笑む。

 ここから、雷の夢の中に移るのだが、今回は基本的に、すべて雷の夢の中でストーリー(……と言っていいものかどうか)が進むようになっている。

 
 夢の中で、黒くて太い棒状のものを握り締めて、「ライラライラライラライラライ……」と、OPテーマソングの「明日吹く風」を熱唱している雷。

 いわゆる「のど自慢大会」のようであったが、横でカーンと鐘が鳴り、

 
 柴田「残念!」
 雷「あれ、柴田さん」
 柴田「可愛かったんだけどなぁー、ちょっと音程ふらっとしちゃったの。どうでしたか、審査員の草刈さん」

 司会に扮した柴田の声に振り向くと、

 
 審査員席に、草刈正雄に扮した草刈正雄がいた。

 草刈「こんばんは、草刈正雄でぇす」

 カメラに向かって、良くモノマネのネタにされる、若い頃の定番フレーズを、それっぽく決める草刈さん。

 俳優が、ドラマの中で、自分自身の物真似をすると言うのは、ありそうでなかなかないシーンである。

 それにしても、雷以外に出場者がおらず、草刈さん以外に審査員がいないという、いかにも低予算ドラマらしい貧乏臭さである。

 草刈「えー、銭村さん」
 雷「銭形です」
 草刈「銭村さん、あなたにとって歌とはどういうもんでしょうね? 歌とはね、鳥のようなもんなんですよ。分かる、鳥? ブゥード」

 
 雷(意味がわかんないんですけど……)

 意味不明のことを言う草刈に対し、カメラに向かってガンを飛ばす雷。

 
 柴田「それじゃあまたリベンジしてくださいねー」

 
 柴田に励まされて、分かりやすくうなだれて落ち込む雷が可愛いのである!

 一転して、夢にうなされている雷。

 
 雷「私、この歌OPで歌ってるんですけどぉ……」

 
 続いて、前後のつながりは全くなく、広々としたマンションの一室にいる雷。

 無論、まだ夢の中である。

 
 おもむろに右手を突き出し、人差し指をかざすいつものポーズを取るが、

 雷「雨……かな?」

 
 雷「うんうん」

 
 雷「雪……」

 天気を予測した後、とろけるような笑みを浮かべる雷。

 ……

 なんか、可愛過ぎてつらいんですけど。

 雷の声「この季節に雪は降らないでしょう?」

 雷本来の人格が、夢の中の雷に突っ込みを入れる。

 
 夢の中は雷はとりあわず、人差し指をグロスが艶っぽく光る、ぷろんぷるんの唇に添える。

 ……

 くっ、さては、スタッフ、この俺を殺すつもりだな?

 
 と、次の瞬間、「からっ」と顔をしかめて指を離す雷。

 
 気付けば、いつの間にかエプロンを付けてキッチンの中に立っている自分に気付く。

 雷「塩じゃん、まぎらわしい」

 そこへ、いつもの事件発生を知らせる警視庁からの緊急連絡がケータイに入るが、いつもと違って入電ボイスもいかにも投げやりで、

 声「なんか、この部屋で、ただならないいわくつきのなんかそんな感じ、ただちに対処せよ、そつなく対処せよ」

 雷が今いる部屋の映像が映し出され、意味のない抽象的なことを言うだけで、まるっきり雲を掴むような内容だった。

 雷「そつなく対処せよって、抽象的過ぎ!」

 雷も怒ってエプロンを台に叩きつけるが、

 佐藤「ほんとよねえ」
 雷「えっ」

 誰かの声に、ふと前を見ると、

 
 そこに今回の真打ち、制服姿の佐藤二朗さんと言う、おぞましい物体があつかましくも登場する。

 塩を指に付けて舐めると、顔をしかめ、

 
 佐藤「かゆっ!」
 雷の声(どういう味覚してんのよ?)

 登場から僅か5秒で、やりたい放題を始める二朗さん。

 
 雷「あのー」

 首筋をポリポリ掻き、深刻な顔でカツラごと頭を掻いている二朗さんに、雷がおずおずと話しかけようとするが、

 
 佐藤「ここね、何かただならない、いわくつきの何か、そんな感じの部屋は?」

 スカートを翻しながら、雷を無視して捜査を開始しようとする。

 
 雷「あのー」
 佐藤「い、いえいっ!」
 雷「ええっ?」

 予測不能の二朗さんの挙動に、小出さんがマジでビビっているようにも見える。

 佐藤「何奴?」
 雷「何奴はあなたのほうですよ!」

 
 雷の言葉に、「ああ~ん?」と、アップでガンを飛ばしてくる二朗さん。

 
 雷も負けじと、精一杯、上目遣いでガンを飛ばしてくる。

 うう、可愛い……

 これは、事前に汚いもの(失礼!)を見せることで、雷の可愛さが余計引き立つと言う、単純だが効果的な映像テクニックなのである。

 雷&佐藤「なんですか、ええっ、なんなんですか?」

 二人声を揃えて、全く同じ台詞を言ってから、

 
 雷&佐藤「いい加減にしてください!」

 互いに背中を向けて、同じように腕を組んで憤慨する。

 一瞬の間を置き、

 
 今度は、同時にお仕置きのポーズを決める二人だったが、

 林「足が逆なんじゃない?」

 と、また別の声がして、ポーズの違いを指摘する。

 佐藤「なんだとーっ?」

 
 二朗さん、思わず叫んで下を見ると、確かに、雷とは逆の足を上げていた。

 あと、小出さんには、二朗さんと同じくらい、もっと高くモモを上げて欲しかったですね。

 別に他意はありません。

 そのポーズのまま、左手の人差し指で二朗さんの足を指し、「自分が本物よ」とアピールする雷。

 
 佐藤「おめえ、誰だよっ?」

 二朗さんが声の主に向かって叫ぶと、カメラが再度引き、

 
 手前に立っている、今回の最終兵器、制服姿の林和義さんの姿を映し出す。

 ちなみに林さん、当時42才である。

 唇に当てた自分の指をそのまま飲み込み、

 
 林「うえっ、げほっ」

 勝手にえずく林さん。

 佐藤「奥まで入れ過ぎだよーっ」
 林「うるせえ、バッタもん」
 佐藤「バッタもんて……」

 台詞を言いかけた二朗さんだったが、林さんの顔を見ているうちに吹き出してしまい、

 
 佐藤「お前さぁ、ねえ、顔が汚すぎる、ヒゲぐらい剃って……」

 
 素でダメ出しをする二朗さんに、横の小出さんも思わず笑ってしまう。

 
 林(バシッ)
 佐藤「……こいよ、ヒゲぐらい」

 林さんもつい二朗さんの顔を殴ってしまう。

 正直、今回はこのコントが一番面白いのである。

 林「決めポーズが出来ない癖に威張らないで下さーい」

 もう完全にぐだぐだだが、それでも芝居を続けようとする林さん。

 
 雷「あの、どちらさまですか」
 佐藤「私? 雷鳴轟く積乱雲、何枚腹巻重ねても……つふっ」
 雷「噛んでるじゃないですかっ!」

 二朗さん、雷のお仕置きの決め台詞を言おうとするが、途中で笑ってしまう。

 これはアドリブじゃなくて段取りっぽいが。

 代わりに林さんが言おうとするが、

 
 林「雷鳴轟く積乱雲、悪の……ええっ、何枚腹巻重ねても……」
 雷「忘れてるじゃないですかっ」
 林「覚えてないだけですーっ!」

 こちらは台詞すら覚えておらず、メモをガン見しながら言おうとして、雷に突き飛ばされる始末。

 佐藤「さむっ、あんた、さむっ」
 林「最悪」
 佐藤「いたい、いたい、いたいよっ」

 二朗さんに罵られた林さん、二朗さんのわき腹に何度もブローを叩き込む。

 ここまで来ると、何処までが段取りで何処までアドリブなのか、さっぱり分からない。

 
 佐藤「和義、和義いてえって!」
 林「寒いよっ」
 佐藤「寒いのよ、なんか寒いのよ」

 しまいには、林さんのカツラを毟り取った上、得体の知れない悪寒を訴え、自分の体を抱いて震え出すのだった。

 雷、ふと窓の外を見ると、庭に雪が降り積もっていた(イラストだけど)。

 雷「あ、雪だ……」

 自分の天気予報が当たったので、微笑む雷。

 
 現実の雷も、ニヤニヤ笑いながら、

 雷「雪を予報できたんだからぁ、私がほんとの銭形らぁい……」

 ほにゃほにゃした喋り方で寝言を言いながら、再び眠りに落ちてしまう。

 ここから、アメリカ人っぽい柴田と、アメリカ人っぽい林さんが、鑑識として、殺人事件の現場検証を行いつつ、意味不明の行動をするのを、画面外の雷が突っ込みを入れていくと言うシーンとなる。

 これは、後に出てくる解決編(?)で、すべてが回文になる台詞を言い合っていたことが分かるのだが、心の底からどうでもいいのでカット。

 気になる方は、実際に映像をチェックして見て下さい。時間の無駄になること請け合いです。

 続いて、再び「のど自慢大会」に出場している雷。

 今度は高村の「バーボン刑事」にチャレンジするが、やはり、鐘ひとつであえなく失格となる。

 
 雷「私ぃ、そんなに下手ぁ?」

 二度続けて歌手落第の烙印を押され、額から汗を吹き出し、つらそうにつぶやく現実世界の雷。

 雷「もしや、何かの陰謀?」

 
 不意に、パッとアーモンド形の瞳を見開き、顔を少し起こすと、

 雷「よどむ、悪の天気……」

 それだけ言って再び目をつぶってしまう。

 CM後、さっきの現場検証シーンが字幕付きで繰り返され、彼らが喋っていた台詞がすべて回文だったことが分かる。

 うん、だから、何?

 はうっ、思わずブログ開設以来、もっとも冷たいツッコミを入れてしまったが、ほんと、回文の何が面白いのか、誰か私に80字以内で分かりやすく説明してください。

 
 その後、またしても「のど自慢大会」のステージになるが、

 雷「ピカ、ピカ、ゴロゴロ、ピカ、ピカ、ゴロゴロ……」

 今度は、可愛らしい振付つきで、小出さんが作詞したイメージソング「ラブラブサンダー」を歌う雷。

 このCD、めっちゃ欲しいのだが……

 だが、監督は何をトチ狂ったのか、

 
 雷「雷様がやってきたー、ピカ、ピカ、ゴロゴロ、ピカ、ピカ、ゴロゴロ」

 雷の背後で柴田を踊らせ、いちいち画面にその顔が映り込むと言う、イヤガラセとしか思えない演出を仕掛けてくるのである。

 
 雷「大変、おへそ、隠さなきゃー、ほんとは寂しがりや、だから目立ちたがりーや、ひとりぼっちじゃなーいよー」

 で、この、小学生が書いたような歌詞だが、小出さんが清澄な声で一生懸命歌うのを聞いていると、なかなか心に沁みてくるのである。

 だが、今回も、サビのところで無情な鐘が鳴り、雷の動きを止める。

 
 雷「ええっ、うっそー!」

 さすがに今度は不満そうに声を上げて抗議する雷。

 柴田「残念」
 雷「あなたもノリノリで歌ってたじゃない」
 柴田「ねー、とっても良い歌だったのにねえ」

 
 雷「でしょ? じゃあ、もう一度音楽スタート!」

 雷、諦めずにカメラに向かって右手を突き出し、改めて歌い出す。

 なんか、雷の横に背後霊のような不気味なものが映ってますが、これは、ベトナムあたりで活動してそうな、香取慎吾のそっくりさん芸人ですか?

 が、今度も草刈さんに鐘を叩かれ、あえなく失格となる雷。

 その後、再び雷と二朗さんと林さんのコント、ハリウッドスターになった高村一平にインタビューする二朗さんとなるが、どちらも特に面白くないのでカット。

 で、インタビューの最後に雷がずかずか乗り込んできて、何の脈絡もなく高村に雷を落とす。

 
 その直後、やっと雷が完全に目覚めるが、見れば、目の前に、高村が口から煙を吐きながら倒れていた。

 たまたまそばを通りがかったところ、お仕置きを食らってしまったのだろう。

 高村「オーマイガ……僕が何したって言うんだよ? ごほっ」
 雷「あれ?」

 以上、途中、かなり端折ってしまったが、これほどストーリーのないのは珍しいエピソードであった。

 ま、この手の話は、レビューではあまりその面白さが伝わらないんだよね~。
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コメント

この回は事件?

完全に遊び心満載の回でしたね(笑)

佐藤二朗さんは1stシリーズも出演されていましたね。最後の日だったかな。その時も最後だから割り切ってと好き放題してましたね(笑)

そもそも、おっさん達が制服着て、ものマネするこや噛んだり、メモ確認自体、噴き出してしまいそうで、笑いをこらえるほうが大変そう(笑)

雷ちゃんの夢の中のコミカルな内容だけの回、たまにはいいですね。ちょっとひと一息な気分。
このシリーズになって、コミカルな要素が多くなったような気がしますね。

Re: この回は事件?

> 完全に遊び心満載の回でしたね(笑)

ま、コントのスケッチ集みたいな感じでしたね。ちょっとのど自慢のシーンがくどかったですが。

> そもそも、おっさん達が制服着て、ものマネするこや噛んだり、メモ確認自体、噴き出してしまいそうで、笑いをこらえるほうが大変そう(笑)

笑うなと言う方が無理ですよね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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