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「スケバン刑事」 第6話「アイドルを狙え!」

 第6話「アイドルを狙え!」(1985年5月30日)

 冒頭、高層ビルに囲まれた公園(オープンカフェ?)の中を、泉ゆかりという人気アイドルとマネージャーが、サインを求めるファンに揉みくちゃにされながら移動しているところに、サキが出くわす。

 
 「ボディガード」のケビン・コスナーばりのカッコよさで(どこが?)、ゆかりを守りつつ人垣を掻き分けているのは、敏腕マネージャーの林田。演じるのは後にチワワ御殿を建てることになる清水章吾さん。

 サキ「きゃうっ!」

 二人にぶつかられて、可愛い悲鳴を上げながらカバンを落とすサキ。

 ノートや教科書が足元に散乱し、おまけにそれを見境をなくしたファンたちに踏みつけられて、甚だ不愉快になる。

 文句のひとつでも言ってやろうと考えたのか、歩道橋を渡って追いかけるが、結局二人は車に乗って走り去ってしまう。

 
 「やれやれ」と言う風に溜息をついて見送るサキの顔に、サブタイトルが重なる。

 ゆかりのことは鷹ノ羽学園の生徒たちの間でも話題で、特に照代とタロウは熱烈なファンらしい。

 ま、ぶっちゃけ、サキは勿論、一子(立原麻衣)の方がまだ可愛いと思うんだけどね。

 君たちの目は節穴かい?(by銀子)

 照代「泉ゆかりちゃんが、東公会堂に来るんだってーっ」
 タロウ「ほんとにー?」

 タロウがカバンからゆかりの特大ポスターを出して(そんなもん持ち歩くなよ)自慢げに広げていると、

 
 突然、美也子たち番長グループが飛んできて、そのポスターをビリビリに引き裂いてしまう。

 ちなみに彼ら、戦隊シリーズのメンバーのように、それぞれ違う色の靴下を履いているのだ。可愛い。

 学園のマドンナ(死語かな?)を気取っている美也子には、相手が本物のアイドルだろうと、自分以外の人間がちやほやされるのがとにかく許せないのだ。

 
 美也子「何が泉ゆかりよ、何がレモン色の妖精よ。トンコ! 今、日本で一番美しい少女はだぁれ?」
 登美子「勿論、番長です」

 美也子のアホみたいな問いにも、忠実な部下の登美子は迷わず即答する。

 
 美也子「お前たちはどお?」
 手下「ウスッ、番長が一番です」

 他の三人も声を揃えて言うと、みんなでコンパクトを掲げて、美也子に向ける。

 鏡に太陽光を反射させて、この鬱陶しい妖怪を退治しようとしているのではなく、美也子が自分の美貌を見れるようにする為である。

 美也子「よろしい……とっても綺麗よ」

 いちいちコンパクトを覗き込んで、自分で自分の美貌を称える美也子。

 正直、この辺のくだりは長過ぎる。

 と、ゆかりよりよっぽど可愛いサキが三平と一緒に校舎から出てくるが、二人は美也子たちなど眼中になく、一瞥さえ与えずに通り過ぎてしまう。

 
 三平「泉ゆかりって凄え人気だな、どう思う、あの子?」
 サキ「へーっ、三平君はああいうのが好きなの?」

 サキがからかうように反問すると、

 
 三平「違うよ、別に俺はあんなめちゃめちゃブリッ子より、俺の趣味はさぁ……」

 サキと一緒にいるだけで幸せな三平であった。

 
 三平「あ、今日さあ、チェッカーズの『TAN TAN たぬき』の招待券、二枚貰ったんだけど、二人で一緒に行かない?」

 朗らかにサキを映画に誘うが、よりによってなんでそんな映画を選ぶの?

 あと、三平の口ぶりでは学校で貰ったらしいが、そんなもん貰うシチュエーションってあるか?

 それにしても、チェッカーズのメンバーがタヌキに扮して出演していると言う『TAN TAN たぬき』、一度で良いから見てみたいものだ。嘘だけど。

 だが、例によって邪魔が入る。

 鋭いクラクションの音がしたかと思うと、

 
 ポルシェが走ってきて停まり、神が、必要以上に目立ちながら出てくる。

 次のシーンでは、早くもサキの部屋で神が暗闇指令からの指令テープをデッキにガコンと入れている。

 暗闇指令の声「君も知ってるだろうが、先月から今月にかけて三件の放火事件が起こっている」

 
 サキ「……」

 親指と人差し指で顎を支えながら、考え深げにビデオを見ているサキ。

 複数の火災現場の映像の後、他ならぬ泉ゆかりが歌を歌っている姿が映し出される。

 
 暗闇指令の声「その容疑者としてアイドル歌手、泉ゆかりが浮かび上がってきた。放火が行われた三ヶ所はすべて泉ゆかりがコンサート会場として立ち寄った場所のすぐ近くであることだ。さらにゆかりには小学校時代、幾度か放火未遂を繰り返して保護観察処分になった前歴がある」

 
 サキ(私のほうが綺麗じゃん……)

 なぁーんてことを、斉藤由貴さんも撮影中、思っていたのではないだろうか。

 で、暗闇指令の命令は、サキにゆかりの付き人になって彼女の身辺に張り付き、ゆかりが放火犯かどうか突き止めろ、と言うものだった。

 サキ「なんで私があの子のお守りしなきゃなんないのさ」
 神「これは命令だ。お前の立場は分かっている筈だ」

 不満を漏らすサキを、神がいつもの調子で押さえつける。

 でも、実際問題、別にこれはスケバン刑事が捜査しなくちゃいけないような事件じゃないよね。いくら相手が未成年だからって。

 
 神「泉ゆかりは、ユニバーサル電工社長・泉大造氏、毎年の長者番付に必ず顔を出すあの人物の一人娘、つまり、放火未遂の前歴を金の力ですべて揉み消して来た訳だ」

 と言う訳で、サキが付き人として採用されるまでの経緯はすべてすっ飛ばして、次のシーンでは既にゆかりの付き人としてテレビ局の楽屋にいるサキの姿があった。

 まぁ、当然、暗闇指令のコネを使って、うまく付き人として潜り込めたのだろう。

 もっとも、それこそ社長やマネージャーからタレントとしてスカウトされても不思議じゃない可愛らしさなので、違う意味でサキが付き人になるのは難しいのではないかと思うのだが……

 で、楽屋でのゆかりだが、意外と言うか、予想通りと言うべきか、ファンの前やテレビでのブリッ子ぶりとは別人のように性格と態度が悪い女だった。

 林田がスケジュールを読み上げているのを乱暴に遮ると、

 
 ゆかり「お茶!」
 サキ「あっ」
 ゆかり「早くしなさいよ、もたもたしてないで!」
 サキ「ティッシュ!」

 林田がティッシュを出そうとすると、

 ゆかり「あなたがやることないでしょ、そこに突っ立ってる付き人にやらせなさいよ」
 林田「……」

 どうでもいいが、ゆかりの前に貼ってある、女性の大きなお尻の上に、「あぁ しりたい ザ・対決!」と書かれた下品な番宣ポスターが欲しいと思った管理人であった。

 はい、我ながら、どーしようもない尻フェチなんです。

 
 ゆかりのきつい言い方に、冷ややかな視線を向けるサキ……の後れ毛が色っぽいのである!

 ゆかり「何してんのよ、早くしなさいよ!」
 サキ「はい……」

 サキがティッシュの箱を差し出すと、ゆかりは礼を言うどころか、

 ゆかり「遅いのよ」

 と、その足を思いっきり踏んづける。

 さすがのサキも思わず目をつぶってムッとした顔になるが、そのくらいのことでキレるほど子供ではなく、黙って耐える。

 かえって林田の方が「この子、初めてなんだから……」と取り成すが、

 ゆかり「初めっから甘い顔見せてちゃ、付け上がらせるだけよ」

 その後、ライターに点火してその人をじっと見詰めていたゆかり、それで灰皿の上のティッシュに火をつけると言う、奇妙な行動を取る。

 林田「やめないか、また火事になったらどうすんだ!」

 林田が慌てて灰皿を取り上げ、サキも慌ててコーヒーを注いで火を消す。

 前歴と言い、言動と言い、いかにもクロに見えるゆかりであったが……

 その後、スタジオで「夢で逢えたら」と言う、北原佐和子さん本人の持ち歌を披露するゆかり。

 ま、持ち歌と言っても、吉田美奈子さんのオリジナルのカバーなんだけどね。

 で、この歌唱シーンが、また無駄に長いのだ。

 
 美也子「こ、心に爪立てたみたい、不意に目覚めた~♪(シャララララ)」
 美也子「色のついた夢の中を歩いていた~♪」

 そのシーンにつなげて、学校で花びらをマイク代わりに、しょうもない歌を気持ち良さそうに歌っている美也子の映像となる。

 このシーンも、はっきり言って要らないです……

 まぁ、当の渡辺千秋さんだってアイドル歌手(?)だったのだから、プロダクションの方から、彼女のシーンを増やして欲しいといわれれば、プロデューサーも出来る限り応じねばならなかったのだろう。

 と、すれば、これは渡辺さんの持ち歌か? 調べる気にもならんが。

 美也子の歌に合わせて、取り巻きの4人もホカホカと楽しそうにマグカップを掲げる(なんで?)のだが、

 
 特にこちらの太めの方は、いくらなんでもこんなスケバンいねえだろうと思われる人柄の良さがその曇りのない笑顔からも窺えて、NGであった。

 ま、たぶん、今では良いお母さんになられていることと思う。

 
 はしゃぐ4人の手にタッチしながら、アイドル気分を味わっている美也子。

 8話では、モデルのオーディションを受けて水着姿まで披露しているくらいだから、よほど芸能界に憧れているのだろう。

 ある意味、実に可愛らしいが、やっぱりスケバンがこんなことしてたらあかんのとちゃう?

 
 だが、熱唱していた美也子の前に、堅苦しいスーツ姿の男性が岩のように立ちはだかる。

 
 猪木「元気ですかぁーっ? 元気があれば何でも出来る!」

 猪木であった。

 じゃなくて、

 
 沼「こらぁーっ!」

 沼先生であった。

 寄生獣に乗っ取られているような恐ろしい顔で一喝すると、

 沼「お前たち、何やってんだ、授業サボってこんなところでえ!」

 愛用の竹刀を突きつけて怒鳴りまくる。

 
 美也子「あーら、先生、そんなきゃたいこと言いっこなしよ」
 沼「こら、なにすんだっ」

 だが、既に沼先生が童貞であることを見抜いている美也子たちは、たじろぐことなく、逆に沼先生に甘ったるい声で抱きつき、そのまま画面下に沈めてしまう。

 
 沼「ははははっははっ……」
 美也子たち「きゃっははははっ!」

 一旦画面から消えてから、顔にたくさんのキスマークをつけて現れ、狂ったようにケタケタ笑いながらよたよたと立ち去る沼先生。

 笑えるけど、沼先生、今までコワモテ一本でやってきたのに、ここで急にコミカルな面を見せるのは、いささか勿体無いと言うか、ガッカリな感じがするのも事実だ。

 その後、照代が言っていた公会堂(?)の前に行き、他のファンと一緒にゆかりが来るのを待っている美也子たち。

 サキにはあんなことを言っていたのに、三平の姿もあった。

 美也子は、喧嘩を売るような目で待っていたが、取り巻きたちは、ゆかりを乗せた車を見るなり、美也子を置いて殺到し、美也子もなんだかんだでファンだったのか、嬉しそうに追いかけるのだった。

 が、ゆかりに続いて、車からサキが降りてきたのを見て、美也子たちも三平もびっくりする。

 三平「サキ! なんでこんなところに?」
 美也子「あいつ、学校サボってタレントについてまわってるなんて意外とミーハーじゃん」

 と、三平、道端にポルシェを止めて、ゆかりたちを見詰めている長身の男に気付き、

 三平「またあいつ、恋敵め!」

 そしてわざわざタクシー代まで使って、神のポルシェを追いかける。

 神はしばらく走った後、瀟洒な事務所のような建物に入っていく。

 三平も神を追って階段を上がり、革張りのソファーが並ぶ重役の会議室のような部屋に入るが、

 
 神の声「何の用かね?」
 三平「……」
 神の声「君は学校の成績もあまり良くないようだが、探偵ごっこなどやめて、高校生らしく真面目に勉強した方が安全だ。わかったかな」
 三平「わかりました!」

 何処からか聞こえてくる渋みのある声に語りかけられると、みっともないほどうろたえて、大声で返事すると、脱兎のごとく部屋から飛び出す。

 
 三平が廊下に出ると、外から車のエンジン音が聞こえ、窓から下を覗き込むと、神のポルシェが風のように走り去って行くのが見えた。

 三平「かなわねえ……」

 この三平のヘタレぶりにはいささか幻滅を感じてしまうが、なにしろ相手が神サマだからねえ。

 
 夜、公会堂での仕事を無事終えたゆかり、例によって仕事の予定があるのに「楽屋で1時間寝るから」と、林田に一方的に言い渡して楽屋に篭ってしまう。

 林田とサキは、すぐ体当たりしてドアを壊して入るのだが、さすがにそんな乱暴な奴はいないのでは?

 もっとも、林田が急いだのには理由があって、案の定、ゆかりは窓から外へ抜け出した後だった。

 ゆかりには、このように楽屋から逃走する癖があるらしい。

 CM後、住宅街を走り回ってゆかりを探しているサキ。

 ゴミ捨て場の前でタバコに火をつけようとしていた(そんなところで吸うなよ)女性をゆかりと間違えたり、住人が家の庭でゴミを燃やしている(夜中にそんなことするなよ)のを放火だと間違えたり、どうでもいいシーンの後、遂にゆかりを発見するサキ。

 
 ゆかり「じゃ、また来週ね」
 まこと「ああ、じゃあ、気をつけて」

 なんと、ゆかりは恋人と会っていたのだった。

 で、その相手が「バイオマン」のグリーンツーだったので、ちょっと笑ってしまった管理人であった。

 
 ゆかり「私に恋人がいて、どこがいけないのよ?」
 サキ「誰もいけないなんて……」
 ゆかり「中学のときから、ずっと前から付き合ってるんだから……」
 サキ「だったらあんなにコソコソ会う必要ないじゃないですか」
 ゆかり「あなたにはわかんないわよ、アイドル歌手もじゃんじゃん恋人宣言する時代だって、私はデビューしてまだ半年だし、清純そのもので売ってるもんね」

 
 ゆかり「みんなにきゃあきゃあ言われるのが、こんなに退屈でつまらないって知らなかった」
 サキ「でも、好きでなったんじゃないの?」
 ゆかり「ええ、そうよ、うちのパパに、あたしタレントになりたいって頼んだの……パパ、あたしの言うことなら何でも聞くから、簡単だったわ。色んなところにお金ばら撒いて……」

 サキには人をそんな気持ちにさせる何かがあるのか、ゆかりは、知り合って間もない相手に、恋人のことや、自分のありのままの気持ちを率直に打ち明ける。

 
 ゆかり「生まれたときから大金持ちのお嬢さんだって、特別な目で見られて、何をするにも、はい、どうぞ、ええ、いいですよ、だ。こんなのってある? 退屈で、退屈で、私、死にたくなってきちゃう!」

 恵まれすぎるほど恵まれた環境にいるゆかりのそんな甘ったれた言葉に、大方の視聴者の予想通り、サキの鋭いビンタが飛んでくる。

 ゆかり「……」
 サキ「甘いね。そんなに死にたきゃ、さっさと死ねばいいんだよ!」

 無論、サキは別に本気で「死ね」と思ってるのではなく、ゆかりの言う「死にたい」が、ただのワガママに過ぎないことを指摘したかったのである。

 サキ、当然、クビだろうとさっさと歩き出そうとするが、

 ゆかり「待って!」
 サキ「……」
 ゆかり「私を引っぱたいたのは、あんたで1782人目よ」
 サキ「意外と多いっ!」

 じゃなくて、

 ゆかり「私を引っぱたいたのは、あんたで二人目よ。ひとり目はあの人」
 サキ「……」

 二人の間に友情のようなものが芽生えたその時、「火事だーっ!」と言う叫び声が聞こえてくる。

 続いて、どういう経路でそうなったのか、新聞に、ゆかりが放火魔ではないかという記事がでかでかと載せられる。

 しかも、ゆかりが過去に放火未遂を起こしたことまで暴露され、人類の中でももっとも下劣な種族のひとつと言われる芸能レポーターたちがゆかりの屋敷に大挙して押しかける事態となる。

 ゆかりは仕事どころではなくなり、自宅の一室に、サキと一緒に篭っている。

 
 ゆかり「私、放火なんかやってないわ!」
 サキ「話したところでみんなが信用すると思うの?」

 我慢できなくなったゆかりが、立ち上がって自ら応対しようとするが、サキが醒めた声で制する。

 それにしても、なんかどっかで見たことある部屋だなぁ。

 ゆかり、昔、ムシャクシャして放火しようとしたことはあったが、そこに駆けつけてゆかりをビンタして止めてくれたのが、グリーンツーだったと話す。

 
 サキ「それがあの人だったのね」
 ゆかり「それからはもう、私、二度とやってない」

 しかし、ゆかりの口ぶりでは、あくまで放火をしようとしただけで、人に知られる前にきっぱりやめたように聞こえるのだが、そうすると、神の「保護観察処分になった」と言う言葉と矛盾するような気もするのだが?

 その後、色々あって、会社の専務の西浦と言う男が、強くゆかりの父親を恨んでいることが分かる。

 
 ゆかりに言われて、その写真を振り返るサキが綺麗なので貼っておきました。

 サキはユニバーサル電工へ足を運び、その西浦と言う男をマークするが、果たして、西浦がマネージャーの林田と密かに会っているのを目撃する。

 そう、林田と西浦が共謀して、ゆかりに放火魔の容疑を着せ、ひいてはゆかりの父親を失脚させようというのが、今回のからくりだったのだ。

 うーん、それは良いんだけど、あまりに簡単に事件の謎が解けてしまうのが、今回(だけじゃないけど)のシナリオの欠点である。

 美也子のPVとか、三平の探偵ごっことか、本筋には関係のないシーンのせいで、肝心のドラマ部分がおろそかになっているような気がするのだ。

 その後、いろいろあって、まことにホテルに呼び出されたゆかりは、あっさり西浦の手に落ちてしまう。

 ホテルの屋上の機械室のようなところには、既に捕まったまこともいた。

 
 まこと「ゆかり、こいつらに脅かされて、嘘の電話を……」
 ゆかり「えーっ?」

 見損なったよ、グリーンツー。

 そこへ、黒幕の西浦よりも明らかに大物風を吹かせながらあらわれたのが、敏腕マネージャーの林田だった。

 
 ゆかり「林田さん、何をするつもりなの?」
 林田「さて、これでメンバーが揃った訳だ。ねえ、専務?」

 林田の言葉に、物陰から西浦が顔を出す。

 林田「君には放火の罪を苦にして恋人とあの世に旅立つ、悲劇のヒロインを演じて貰いたいだけさ。(中略)私は、財界をバックに芸能界を牛耳るプロダクションの社長に収まる筋書きでね」
 ゆかり「じゃあ、みんなあなたが?」
 林田「そう、君が恋人に会う日に合わせて、すべて私が放火したのさっ」

 冷酷な林田、手下に命じて二人を屋上から突き落とさせようとする。

 無論、むざむざと二人を殺させるようなサキではない。

 寸前でヨーヨーが飛んできて、二人を救う。

 
 林田「お前は?」
 サキ「鷹ノ羽学園2年B組、麻宮サキ、またの名をスケバン刑事!」

 名乗りを上げ、「桜の代紋」を見せてから、

 
 サキ「(中略)だがな、てめえらみてえに汚え野郎を、許しちゃおけねえんだ!」

 歯の間から可愛い舌を出しながら、いつもの決め台詞を放つ。

 この後、アクションシーンとなるが、特にどうでもいいのでカット。

 サキ、林田の撃った銃弾をよけながら、ヨーヨーを飛ばし、

 

 
 最後はいつものように二人の手首をチェーンで巻いて、一丁上がりとなるのだった。

 意外と小物の二人は、サキにちょっと脅しをかけられると、さっきの三平みたいにたちまち恐れ入って降参するのだった。

 エピローグ。

 放火事件の真相が書かれた週刊誌を読んでいるサキ。

 週刊誌には、ついでに、ゆかりの恋人が発覚したとの文字も踊っていた。

 ちなみに、恋人の名前は、Wikiでは「中村まこと」となっているが、週刊誌の記事では「中根真」、DVDのデータでは「中根まこと」となっている。

 サキ「とんだ恋のキューピッドを演じちゃったねえ」

 サキが、おばちゃんっぽい言い方で慨嘆していると、例によって三平がやってきて、

 
 三平「サキ、なんでお前、あんなおじんがいいんだよ? あんなのただカッコつけてるだけだぜえ?」

 「かなわねえ」とか言ってたことはおくびにも出さず、神のことをけなしてから、

 三平「それより、『TAN TAN たぬき』をさぁ……」

 性懲りもなくチェッカーズの映画に誘う。

 そんなに見たいんか? ん?

 
 サキ「……」

 サキ、そんな三平にとろけるように微笑みかけてから、

 

 
 サキ「ワンパターン!」

 視聴者の気持ちをストレートに代弁するのだった。

 以上、謎解きの面白さはほとんどないけれど、少なくとも4話や5話よりは楽しいエピソードだった。

 
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コメント

内容が薄い事件でした。

この回は、事件の内容よりも、沼先生の頼りなさとミステリアスな神サマが印象に残る回ですね。

> この三平のヘタレぶりにはいささか幻滅を感じてしまうが、なにしろ相手が神サマだからねえ。

神出鬼没の神サマ、どこからともかなく聞こえてくる声、ひとりでに閉まるドア、超常現象を引き起こしてしまう神サマ。影の忍びの幹部、魔破羅おじさん級かもしれませんね、この男。

>ゆかり「私を引っぱたいたのは、あんたで1782人目よ」

この数字に何か特別な意味があるのでしょうか(笑)
まことがグリーンツーに変わってる(笑)

>美也子のPVとか、三平の探偵ごっことか、本筋には関係のないシーンのせいで、肝心のドラマ部分がおろそかになっているような気がするのだ

確かにこの回は全体的に事件の割合が短かったですね。なので、冒頭のコメントにも書きましたが、事件の内容自体あまり記憶に残ってなかったのかもしれませんね。

>三平「泉ゆかりって凄え人気だな、どう思う、あの子?」
>サキ「へーっ、三平君はああいうのが好きなの?」
 サキがからかうように反問すると
>三平「サキ、なんでお前、あんなおじんがいいんだよ? あんなのただカッコつけてるだけだぜえ?」

反問返しで一連の流れ、一貫性を感じますね。もっとも、サキは神サマについてスルーしていますが。今回は”恋”がテーマだったのでしょうね。

やはり、管理人様のレビューを拝見して、見てるだけでは気づかなかった点に気付きますね。下品なポスターとか(笑)

更新お疲れさまでした。

Re: 内容が薄い事件でした。

> 神出鬼没の神サマ、どこからともかなく聞こえてくる声、ひとりでに閉まるドア、超常現象を引き起こしてしまう神サマ。

こういう得体の知れないところが、2や3のサポートキャラにはない魅力ですよね。

> この数字に何か特別な意味があるのでしょうか(笑)

ありません!

> 確かにこの回は全体的に事件の割合が短かったですね。なので、冒頭のコメントにも書きましたが、事件の内容自体あまり記憶に残ってなかったのかもしれませんね。

プロット自体は、もっと面白くなりそうなんですけどね。話に起伏がないと言うか。

> 下品なポスターとか(笑)

良くも悪くも時代を映してますよね。今なら、まずありえないデザインでしょうね。

> 更新お疲れさまでした。

ありがとうございます。いつも詳細なコメントをいただき、大変励みになっております。

はじめまして

ブログ記事いつも楽しく拝見しています。丁度スケ番刑事の頃は髙1でリアルタイムでよく見てました。この話の中でTanTanたぬきと言う映画がよく台詞に出てきますがこれは丁度その頃チェッカーズが主役を勤めたコメディ映画で、当時サンケイグループだったポニーキャニオンが制作に携わっていた為宣伝を兼ねていたのだと思います。

はじめまして

ブログ記事いつも楽しく拝見しています。丁度スケ番刑事の頃は髙1でリアルタイムでよく見てました。この話の中でTanTanたぬきと言う映画がよく台詞に出てきますがこれは丁度その頃チェッカーズが主役を勤めたコメディ映画で、当時サンケイグループだったポニーキャニオンが制作に携わっていた為宣伝を兼ねていたのだと思います。

Re: はじめまして

はじめまして。ご愛読&コメントありがとうございます。

> この話の中でTanTanたぬきと言う映画がよく台詞に出てきますがこれは丁度その頃チェッカーズが主役を勤めたコメディ映画で、当時サンケイグループだったポニーキャニオンが制作に携わっていた為宣伝を兼ねていたのだと思います。

貴重な情報ありがとうございます。話のネタに一度は見てみたい映画ですね。

>「あぁ しりたい ザ・対決!」と書かれた下品な番宣ポスター

これは1985年4月~9月にフジテレビ系で放送された「ザ・対決!」という番組の番宣ポスターですね。故・土居まさるさん司会で、「何かの対決をしている2人」のVTRを流して、どちらが勝つかを予想する内容でした。ちなみにスケバン刑事も1985年4月スタートなので、明らかに番宣と思われます。

追記

ちなみに「ザ・対決!」は半年後に「本気でライバル」と改題してリニューアル、合計で1年間続きました。

Re: 追記

> ちなみに「ザ・対決!」は半年後に「本気でライバル」と改題してリニューアル、合計で1年間続きました。

貴重な情報ありがとうございます!

別にエッチな番組じゃなかったんですね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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