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「時空戦士スピルバン」 第16話「ワーラーがひそむブクブク地底湖」

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 第16話「ワーラーがひそむブクブク地底湖」(1986年7月28日)

 正直、スルーしようかどうか、かなり迷ったエピソードである。

 
 冒頭、既にワーラーの手に落ちている、川沿いの小さな山村・富士見村。

 村人は全員寺の境内に集められ、キンクロンたちの監視下に置かれていた。

 挿入歌「ワーラーのテーマ」をバックに、焚き火の周りでキンクロンたちが狂ったように踊っている。

 松明を持った数人のキンクロンに案内され、山林の中を一列になって進むデスゼロウ、リッキーたち。

 彼らはそのまま洞窟の中に入り、最深部の、煌々と篝火が焚かれた、明るい広々とした空間に到達する。

 
 デスゼロウ「ご苦労」
 怪人「……」

 デスゼロウを出迎えたのは、ボスコングと言う、いかにもパワー系の戦闘機械人であった。

 そこは巨大な地底湖につながっており、湖底から青白い、神秘的な光が放たれていた。

 ワーラー帝国の守護神ワーラーが、その場所に潜っているのである。

 
 デスゼロウ「ワーラー様」

 水中のワーラーに向かって一礼するデスゼロウたち。

 彼らの前に、パンドラの小さなホログラフィがあらわれ、ワーラーの意思を伝達する。

 パンドラ「デスゼロウ将軍、ワーラー様はここの水が大変に美味しく、当分ここに滞在すると申されております」
 デスゼロウ「はっ、下流の村は監視下に置きました。どうぞ、心行くまでごゆるりとお過ごしください」

 ワーラーは、あつかましくもその地底湖を、自分の別荘にするつもりらしい。

 
 ワーラーがその水を気に入ったと知って、満足そうに頷くシャドーとガシャー。

 うーん、こうして見ると、二人とも実に性格の良さそうなお嬢さんにしか見えない。

 翌日、必要以上に筋骨逞しい若者二人が、軽トラに乗って村から脱出を試みるが、ボスコングに阻まれ、あえなく失敗。

 二人は首枷、足枷を嵌められ、キンクロンたちになぶりもの(註1)にされるのだった。

 註1……別にカマを掘られたりする訳ではなく、ダーツの的にされるだけである。

 一方、スピルバンとダイアナが、それぞれ車に乗って、その富士見村に向かっていた。

 単なるパトロールコースなのかと思いきや、

 
 ダイアナ「ワーラープランクトンはないわ」
 スピルバン「……」
 ダイアナ「どうしたって言うの、いきなりこんなところに来たりして」

 渓谷に入り、いつもの検査キットで清流の水質チェックを行った後、ダイアナが、スピルバンに問い掛ける。

 どうやら、スピルバンが急にこの村に来ようと言い出したらしい。

 で、それに対するスピルバンの答えが、

 
 スピルバン「ワーラーの気配だ。それがいつもより強く感じる」

 ダイアナ(って、勘だけかよっ!)

 思わずダイアナが心の中でツッコミを入れてしまうようなトホホな理由なのだった。

 なんか、前にもこんな台詞を聞いたことがあるが、主人公の「勘」で片付けてしまうと言うのは、脚本家の手抜きではないだろうか?

 「ギャバン」から「ジャスピオン」まで、その大半の脚本を手掛けてきた上原さん、ほんとに燃え尽き症候群にかかっていたようで、「スピルバン」の第2クール以降、こういうお粗末なシナリオが目立つようになる。

 ま、それは「シャイダー」「ジャスピオン」の頃から見られた傾向だけどね。

 制作サイドは、「宇宙刑事シリーズ」の完結にあわせて、作家陣も一新すべきだったろう。

 その後、色々あって、ユウイチと言う勇敢な少年が、監視の目を盗んで何とか境内から抜け出すことに成功する。

 川沿いに山を下っていたユウイチは、ある場所で、たくさんの魚の死体が浮いているのを見付ける。

 ユウイチ「腐った水が流れ込んでるんだ。……濾過装置だ。下流に汚い水が行かないようにあいつらがしたんだ」

 異様に察しが良いユウイチは、魚の死体を見ただけでその原因を見抜き、ついでにワーラーの設置した濾過装置を見ただけで、ワーラーの意図をも見抜く。

 そこで、わざと魚の死体を濾過装置の向こうに流し、外部の人間に異変を知らせようとする。

 そして運良く、その死魚が、水質調査中のスピルバンの目に留まり、ワーラーが関与していることがはっきりする。

 その直後、スピルバンは崖から落ちて動けなくなっていたユウイチを発見、保護する。

 ……じゃあ、魚を流しても流さなくても、同じ結果だったのでは?

 この辺も、なんかピントがずれてるんだよなぁ。

 ここは、

 「ワーラーが村を占拠する」→「ユウイチが逃亡し、魚の死体を下流に流す」→「それを発見したスピルバンが村にやってくる」

 と言う順序が正解なのでは?

 
 スピルバン「もしかして、魚の死骸を流したのは君か」
 ユウイチ「……」
 スピルバン「何があったのか、話してくれないか」
 ユウイチ「金仮面が村を……」
 スピルバン「それはワーラーのキンクロンだ。君の村はワーラーに占領されてるんだな」

 スピルバンは単身、見張りのキンクロンたちを排除しながら人質のいるところまで入り込み、彼らを救出する。

 なんか、まだAパートなのに、既に話が終わっちゃったような気がする……

 
 スピルバン「ダイアナ、至急村へ急行せよ」

 
 ダイアナ「了解」

 

 
 スピルバンからの命令を受け、川から急いで道路に上がるダイアナ。

 ……

 そう、こうなればもう、管理人が着目するのはダイアナの紫色のパンティーだけとなる。

 後半の、ダイアナのパンチラ乱舞がなかったら、迷うことなくスルーしていただろう。

 CM後、ワーラー奇城ガメデス内部。

 
 パンドラ「なんですって、スピルバン坊やが嗅ぎ付けた?」
 デスゼロウ「申し訳ありません」
 ドクターバイオ「ワーラー様に避難していただいた方が……スピルバンは危険です」
 パンドラ「お、おお、そうです。早速ワーラー様を」

 デスゼロウからスピルバン出現の報告を受けたパンドラは、ただちに守護神ワーラーを帰還させるように命じる。

 いや、仮にもワーラー帝国の守護神ともあろうものが、自分たちで「坊や」と呼んでいる若造が来たからって、一戦もまじえることなく尻尾を巻いて逃げちゃうと言うのは、いくらなんでも腰抜け過ぎるのでは?

 ここは、スピルバンが地底湖までやってきて、ワーラーに戦いを挑むが、その超絶パワーであっさり退けられる……みたいなシーンを入れておけば、ワーラーの底知れない強さを視聴者にアピールすることも出来ただろうに。

 敵があんまり弱過ぎる……と言うか、ヒーローがあんまり強過ぎると言うのも、考え物である。

 おまけに、デスゼロウたちも、「引き揚げだっ」と、スピルバンに会おうともせず撤収しちゃうのである。

 まぁ、ヒーローが来たら、どんな状況でも可及的速やかに逃げ出す「悪の組織」って、ヒーローにとって、ある意味一番嫌な相手かもしれないが。

 たから、「悪の組織」の偉大な反面教師ショッカーも、毎回、作戦が失敗したらさっさと怪人を退却させて、兵力を温存しておけばよかったのだ。

 で、最終回には、それまでの怪人98体が一度に出てきてライダーをボッコボコにすると言う……

 閑話休題、スピルバンは荒野で、ボスコングと激しくぶつかり合う。

 ダイアナも車でスピルバンの元に向かっていたが、途中、キンクロンたちに攻撃を受ける。

 ダイアナ、車から出て、澄川さんの歌う「ダイアナ・アクション」と言うしょうもない歌をバックに、

 
 キンクロンの攻撃をかわしつつ、パンツを出し、

 
 あるいは、キンクロンと戦いつつ、パンツを出し、

 

 
 もしくは、キンクロンに回し蹴りを放ちながらパンツを出すのだった。

 ほんと、ここまで来ると、パンチラでもなんでもないな。

 もういっそのこと、最初からパンツ一丁で戦えばいいのである。

 一方、ボスコングの底知れないパワーに怯んだスピルバン、あろうことか、超時空大戦車ガイオスを呼び寄せて乗り込むと、

 
 そのロケット砲をガンガン撃ち込むと言う、ヒーローにあるまじき行動に出る。

 結果、ヒーローではなく、怪人の周りで爆発が起こるという、珍妙なシーンが生まれる。

 と、今度は、逃げた筈のデスゼロウが、スカルドンに乗って、戦車部隊を率いてあらわれ、戦車同士の激しい攻防が繰り広げられる。

 戦いの途中、スピルバンはドリルガイオスで地中に突っ込み、例の地底湖に到達する。

 が、そこは既にもぬけの殻で、ワーラーどころか、キンクロンの姿さえ消えていた。

 スピルバン「遅かった、逃げられたか」

 
 スピルバンがガイオスで遊んで、いや、戦っている間、ダイアナはダイアナレディに変身し、ボスコングに戦いを挑んでいた。

 が、スピルバンでも苦戦した相手にダイアナレディが太刀打ちできる筈もなく、一方的に攻め立てられて、崖の端に追い詰められる。

 
 スピルバン「とぅっ!」

 相棒のピンチに、剣を持ったまま、華麗に飛び込んでくるスピルバン。

 ひとしきり戦った後、今週の「俺の怒りは爆発寸前」のコーナーになるが、

 
 スピルバン「……」

 今回脳裏に浮かぶのは、祖母(?)と一緒に人質にされているユウイチ少年の姿だった。

 ……いや、あんた、そのシーン、見てないでしょ?

 見てもない迫害シーンを見てボッキ、いや、怒りを爆発させるとは、実に想像力豊かな漢(おとこ)である。

 スピルバン「それはそれとして、俺の怒りは爆発寸前!」

 善戦したボスコングであったが、最後はあえなくアークインパルスの餌食となり、

 

 

 
 画面を埋め尽くすほどの、大爆発と共に果てるのだった。

 ラスト、ユウイチ少年に別れを告げているスピルバンとダイアナ。

 ユウイチ「どうもありがとう、スピルバンとダイアナさんのお陰で村も平和になりました」
 スピルバン「いや、君の勇気が村を救ったんだよ。君が魚を流さなければ、村まで来れたかどうか……

 スピルバンはことさらにユウイチの功績を称えるが、正直、納得できない。

 前述したように、村からずっと離れた下流域で、スピルバンが魚を見付け、川を辿って村までやってきた、と言うのなら、スピルバンの言葉も頷けるんだけどね。

 なお、今回、よっぽど撮れ高が少なかったのか、最後に、スピルバンが海を眺めながら、渡さんの持ち歌「光の惑星(ほし)・水の惑星(ほし)」と言う、しょうもない歌を歌う、カラオケみたいなシーンがある。

 以上、面白くもなんともない、書くのが苦痛の第16話でした。
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コメント

テンションが上がらない

どうもタイトルが納得できないと云うかテンションが上がらないものばかりですね😅せめてユウイチ少年の活躍を深く掘り下げて貰いたかったのですかね

「ダイアナ・アクション」「光の惑星(ほし)・水の惑星(ほし)」

どれくらいしょうもない歌かと思って聞いてみましたが、確かに…(以下略)
ちなみにこれらの曲は、この回が放送される3週間前の1986年7月1日に発売された「時空戦士スピルバンヒット曲集」というアルバムに収録されてるので、要は俗に言うキャラソン販促回ですかねw

Re: テンションが上がらない

書いてる私も上がりませんでした。

Re: 「ダイアナ・アクション」「光の惑星(ほし)・水の惑星(ほし)」

> どれくらいしょうもない歌かと思って聞いてみましたが、確かに…(以下略)

わざわざお聞きになったんですか。ごくろうさまです。

> ちなみにこれらの曲は、この回が放送される3週間前の1986年7月1日に発売された「時空戦士スピルバンヒット曲集」というアルバムに収録されてるので、要は俗に言うキャラソン販促回ですかねw

なるほど、そういう側面もあったんですね。

主題歌は名曲なんですけどねえ。

確かにこの回は

>正直、スルーしようかどうか、かなり迷ったエピソードである

確かに内容が物足りなかった回ですね。

ボスコングとガイオスの敵がいい感じなのと、激しいバトルがこの回の見どころですね。

>……いや、あんた、そのシーン、見てないでしょ?

この解説はちょっと笑えてしまいました。
ここ数回、無理やり怒り爆発させてますね(笑)

Re: 確かにこの回は

> 確かに内容が物足りなかった回ですね。

こういう、ドラマ不在のストーリーって、書くことがないから大変なんです。

> この解説はちょっと笑えてしまいました。
> ここ数回、無理やり怒り爆発させてますね(笑)

ありがとうございます。ピンチの時に怒りを爆発させるならともかく、ずーっ優勢だから、その必要ないんですけどね。

無理ある展開と勘だけで動くスピルバン!!

単なるワーラー様のご機嫌とりと言う、ワーラーの今回の作戦が、時代劇でよく見られる、お殿様のご機嫌をとるために凶作に苦しむ村を御狩場として提供し、百姓たちを勢子としてこき使う悪奉行の様で可笑しいです!!

>「ワーラーが村を占拠する」→「ユウイチが逃亡し魚の死体を下流に流す」→「それを発見したスピルバンが村にやってくる」
と言う順序が正解なのでは?

また、富士見村にスピルバンが来た動機も「スカイライダー」のキギンガーのお話に比べると説得力に欠けます。キギンガーのそれの場合は、
「ネオショッカーの所為で半植物化されながらも百鬼村から辛うじて逃げ出して来た若者を谷のおやっさんが匿う」→「それを受け百鬼村に赴くも、中々尻尾を出さないネオショッカーに途方に暮れる洋」→「洋、キギンガーを尾行して来た一文字と合流して事態が大きく進展」と言う無理のない展開になっています。

>ダイアナ(って、勘だけかよっ!)
思わずダイアナが心の中でツッコミを入れてしまうようなトホホな理由なのだった。

これも、かなり以前にも述べたアニメ版「名探偵ホームズ」の「緑の風船の謎を解け」と言うお話の方に軍配が上がります。ある日、どこからともなく飛んで来たSOSメッセージ付きの緑の風船から、ホームズ(声は広川太一郎さん)は風船の耐空時間を計測し、気象台から取り寄せた資料でその日の風向き等を調べた結果、風船が飛ばされた灯台島の場所を確定。その読み通り灯台島はモリアーティ教授一派の貨物船襲撃計画の拠点として占拠されており、緑の風船はモリアーティ教授に脅されいた灯台守の息子・ジャック(ここに観るユウイチくんに相当)が救援を求めるために飛ばしていた事が判明すると言う物で、直感だけで動くスピルバンと入念な裏付け調査を怠らないホームズの違いが垣間見える一例と言えるでしょう。

Re: 無理ある展開と勘だけで動くスピルバン!!

詳しい解説ありがとうございます。

ま、スピルバンのせいというより、脚本家の怠慢ですけどね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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