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「スケバン刑事」 第7話「愛と憎しみのアーチェリー」

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 第7話「愛と憎しみのアーチェリー」(1985年6月6日)

 冒頭、自宅で、暗闇指令からの愛のビデオメッセージを鑑賞中のサキ。

 今回の指令は、私立クローバー学園の石原と言う教師が車で帰宅中、アーチェリーで狙撃されて重傷を負った事件を、警察とは別に学園内部から捜査せよというものだった。

 
 サキ「ガイシャが先公じゃ、乗り気しないね」
 神「私立クローバー女子学園への転校手続きはとってある、明日から早速登校してもらう」

 部屋の隅には、神が地縛霊のようにうっそり立っているのだが、ビデオレターを届けるだけなら、無理にサキの部屋に上がり込む必要ないんじゃないの?

 やっぱり、神、サキのことが好きなんだろうなぁ~。

 と言う訳で、今回は三平たち、鷹の羽学園の面子は一切登場せず、

 
 次のシーンでは、早くもクローバー女子学園の制服をまとったサキが、その門の前に立っている。

 この、サキの髪がちょっと風に揺られて、公家のお姫様の切り髪っぽく見えるのが、キュートなのである。

 だが、クローバー女子学園と言う可愛らしい名前とは裏腹に、サキが一歩足を踏み入れた途端、

 
 校舎の中庭で、三人の女子学生が縛られ、椅子に座らされ、教師たちに無理矢理髪を切られていると言う、おぞしまい光景が目に飛び込んでくる。

 教師「これが落伍者の姿だ! 我々は絶対にこういう人間を認めない!」

 教室の窓や屋上からその様子を見詰めている他の生徒たちに向かって叫ぶ教師。

 考えたら、人の体の一部を勝手に切ってるんだから、れっきとした傷害罪なんだけど、学校と言う聖域の中では、犯罪も犯罪と認められず、教育の一環として見過ごされてしまうのものらしい。

 三人は、元アーチェリー部の生徒で、一方的に廃部にされたアーチェリー部の復活と、退学処分になった同じく元アーチェリー部の堀江由美と言う生徒の無実を訴え、署名活動を行った廉で、そんな見せしめの罰を受けているらしい。

 教師「この学園では、規律と服従が絶対だ。そんなことは断じて許しはしない!」

 ま、自分も経験があるが、当時の学校のがんじがらめの管理教育のひどさは、80年代、こういうドラマが他にもたくさん作られている点から見ても明らかである。

 今も基本的にあまり変わってないと思うけどね。

 
 サキ、教師たちの非道に、思わずヨーヨーを取り出してその場で暴れ出したくなったが、

 
 神「事件の真相を掴むまでは、どんなことがあっても大人しくしていろ!」

 その脳裏に、ヒゲの剃り跡もセクシーな神様のアップが蘇り、サキの軽挙妄動を戒める。

 と言っても、今回、サキ自身は授業を受けるシーンも、転校生として紹介されるシーンもないので、ガチガチの管理教育の犠牲になることはない。

 
 その後、やっと解放された三人は、泣きじゃくりながら門間と言う教師の胸に抱きつく。

 門間「すまん、私の力が足りないばかりに……すまん」

 門間は、元アーチェリー部の顧問で、この学園では数少ない、生徒たちの味方であった。

 演じるのは、はぐれ刑事でお馴染みの大場順さん。

 門間が行った後、サキはその三人に近付いて率直に事情を尋ねる。

 
 生徒「あのセンコーたちはね、ずっとアーチェリー部の廃部を狙ってたのよ。メンバーには元不良の子もたくさんいた。でも門間先生は、みんなの個性を大切にする主義で、アーチェリー部には自由があったから……それが気に食わないのよ」

 ここから回想シーンとなる。

 
 生徒の声「あの日、石原先生が突然やってきて……」

 お揃いのユニフォームを着て、練習しているアーチェリー部の生徒たち。

 いやぁ、こうして見ると、アーチェリーのユニフォームって、なかなか良いよね。

 とりわけ、一番前に立っている堀江由美のスタイルは、他の生徒と比べてもずば抜けて美しいが、それもその筈、演じているのは、デビュー間もない財前直見さんなのである。

 
 石原「やめろ、やめろ、いいか、お前たち、体育部会の責任者としてアーチェリー部の活動停止を命じる」
 生徒「えっ?」
 石原「既に通告してある筈だ。何の成果も挙げていないダメクラブにこれだけのスペースを使わせておくことは出来ない」

 そこへ、いきなり、今回の事件の被害者である石原と剣道部の生徒たちがあらわれ、一方的に活動停止を宣告する。

 
 生徒「待ってください、今日は門間先生が出張中なので……」

 抗議する、いかにもカツラかぶってる女生徒……はどうでもよくて、左端に映っている財前さんの足が綺麗なので貼りました。

 石原「門間さんの了解など要らん、さあ、雑物を撤去しろ!」

 ひたすら強権的に、剣道部員たちに命じて実力行使に出る石原。

 こいつに比べたら、沼先生など実に公平で民主的な教師である。

 由美「先生、どいてください、練習の邪魔です」
 石原「なにぃ」

 剣道部と一緒に的を撤去しようとした石原に、由美が鋭い一声を放つ。

 
 そして、怒りに満ちた眼差しを向け、

 
 美しい姿勢で弓をひきしぼり、放つが、

 
 その際、思わず自分も目をつぶっちゃったのが、ちょっぴり恥ずかしい由美さんでした。

 
 石原「あっ、ああーっ!」

 それはともかく、弓は見事石原の首筋ぎりぎりのところに刺さり、さっきまで威勢の良かった石原、情けない声を出すと、見る影もなくその場にへたり込む。

 
 由美「……」

 それを見て、いかにも邪悪な笑みを浮かべる由美。

 だが、当然ながら、由美は教師に反抗した罰として、さっきの三人と同じく、公衆の面前で髪を切られてしまうのだった。

 その際、女生徒が「先生たちは、由美が石原先生を殺そうとしたんだって言い張って……」と語るのだが、言い張るも何も、思いっきり殺そうとしてたよね。

 生徒「とにかく、部は解散、由美は退学、結局やつらの狙い通りよ」
 生徒「私たちには関わらない方が良いわ」

 話し終えると、三人は逃げるようにその場から走り去る。

 結局、三人は最後まで学園にやられっぱなしの負け犬であり、学園の行き過ぎた管理教育が手付かずで放置されたままドラマが終わってしまうことが、今回のエピソードにカタルシスが感じられない要因のひとつになっている。

 
 サキ「堀江、由美……」

 それはともかく、風に揺られて、顔の両側に髪が垂れたサキの顔が可愛いのである!

 
 サキ、ダーツバーのようなところでくすぶっていたその由美のところへ行き、

 サキ「私立クローバー女子学園退学、堀江由美、元スケバン、一時はアーチェリー部のエースと騒がれたもんだが……」
 由美「あんた、なにもんだい?」
 サキ「私立クローバー女子学園、2年D組、転校生、麻宮サキ、学園であんたのうわさを聞いて是非一度勝負したいと思ってね」

 由美、いくらなんでもアイライン引き過ぎのようにも見えるが、これは、前髪が目にかかって、そう見えるだけである。

 由美、よほど暇だったのか、初対面のサキの喧嘩を買い、路地裏で激突する。

 
 もっとも、二人ともどう見ても運動神経鈍そうなので、ヨーヨーを握り締めたサキと、

 
 ダーツを持った由美の姿を交互に映した後、申し訳程度にヨーヨーやダーツを投げ付けるバトルシーンとなるが、勝負開始から僅か30秒後には、

 

 
 互いに相手の力量を認めて、一転、昔からの親友同士のような笑みを浮かべ合うのだった。

 はやっ!

 ま、本気で戦った後、「なかなかやるじゃねえか」「お前もな」的な会話で一気にマブダチになると言うのは、不良ドラマの基本であるが、いくらなんでもイージー過ぎないか?

 今回は、由美が、サキの不良時代の友人だったということにしておいたほうが、より自然に話が運べたと思う。

 
 一戦交えた後、轟々と流れる川の水門のそばの堤防に腰を下ろし、一緒にカルピスなど飲んでいる二人。

 
 由美「相当慣らした感じだね」
 サキ「お互い様だろう?」

 由美の言葉に、いかにも年季の入ったスケバンっぽく応じるサキだったが、そのとろけるような笑顔が、元スケバンと言う設定を自らぶち壊していた。

 
 サキ「ねえ、その傷……」
 由美「……」
 サキ「学校でヨシエに聞いたんだ、あのセンコーたちに付けられたんだって?」

 サキに言われて、左目の下の切り傷を触りながら、その時のことを思い出す由美。

 由美「あいつら……あくまで手元が狂ったんだって言いくるめやがって!」

 それは、無理矢理髪を切られた際、ハサミで付けられた傷だった。

 しかし、「言いくるめやがって」と言う表現は変だよね。まるで由美自身が「言いくるめられた」ように聞こえるではないか。よってここは、「言い張りやがって」がモアベター。

 
 サキ「よく耐えられたね」

 自分の身に置き換えて、由美の我慢強さを心底感心してみせるサキだったが、

 由美「勿論、復讐してやろうと思ったさ!」
 サキ「……!」

 そう叫ぶ由美を、弾かれたように振り返る。

 やはり狙撃事件の犯人は由美なのかと一瞬疑うサキ。

 
 由美「でもねえ、門間先生が凄く心配してくれて……バカな真似だけはするなって」
 サキ「……」
 由美「門間先生だけさ、ありのままの私を認めてくれたのは……」

 由美は、門間と出会い、その熱血指導のお陰で県大会で2位に入り、自分に自信を持つことができるようになったと語り、その時のメダルをサキに見せながら、

 由美「その先生が、必死になって止めてくれたからさ。だから私、復讐を思いとどまることにしたの」
 サキ「……」

 ちなみに由美は「県大会」と言ってるが、サキがメダルを裏返すと、「高校総体」って書いてありました。

 サキと別れた後、急に昔のことが懐かしくなったのか、私服のまま、クローバー女子学園の門をくぐり、校舎の裏手にあるアーチェリー部の部室の前までやってくる由美だったが、既に閉鎖された部室の中に、門間の姿を認める。

 思わず笑顔になって声を掛けようとした由美だったが、門間が、普段とは別人のような恐ろしい形相で、何度も何度もアーチェリーの矢を紙に突き刺しているのを見て、その笑顔が凍りつく。

 由美、ひょっとして、門間が狙撃事件の犯人ではないかと疑い、門間の動きをマークしていたが、果たして、その夜、またしてもクローバー女子学園の教師が矢で狙われ、重傷を負ってしまう。

 ま、この時点では門間が犯人だとはっきり示される訳じゃないのだが、今回、他に犯人に該当するキャラはいないし、由美がわざと現場に自分のメダルを落として行ったことから、犯人は門間以外にありえないのだった。

 由美がメダルを落としたのは、無論、恩師の罪を自分が被る為であった。

 しかし、これじゃあ、犯人探しの楽しみを番組自ら台無しにしているようで、、ストーリーへの興味も半減しちゃうよね。

 ここは、あくまで事件の発生と、メダルが現場に落ちていたことだけを視聴者に見せるべきだったと思う。

 
 翌日、神のポルシェの中で、その事件の容疑者として由美が指名手配されたことを聞かされ、現場に落ちていた由美のメダルの写真を見せられるサキ。

 神「捜査は打ち切りだ。鷹の羽学園に戻れ」

 警察が犯人を特定した以上、特命刑事の出る幕はないとお役御免を言い渡されるサキだったが、

 
 サキ「違う、違うよ、神!」
 神「何が違う?」
 サキ「あの子の目は嘘を言っていなかった。由美は犯人じゃないよ」
 神「ほ、じゃあ、真犯人は誰だ?」
 サキ「あ、そ、それは……」

 
 神「サキ、お前は刑事だ。ガキみたいなこと言うんじゃない」
 サキ「……」
 神「何か信じるところがあるなら、まず確証を上げてこい」

 サキの感情論をばっさり切り捨てる神だったが、それでも捜査の続行を認めてくれるのだった。

 続いて、由美が商店街の中を、警察に追われて逃走しているシーン。

 
 そこでちらっと映る、「次男坊」と言う名前の店が気になる管理人であった(註・ほんとは気になってない)。

 と、由美の前に一台のバイクが突っ込んできて、後ろに由美を乗せて警察の包囲網を突破する。

 
 人気のない資材置き場まで来てから、サキはヘルメットを脱いで顔を見せる。

 
 サキ「中村教師の事故現場で、あんたのメダルが見付かったんだってさ、どういうこと?」
 由美「サキぃ、あんた一体なにもんなのさ?」
 サキ「あたしはあんたのダチさ」
 由美「……」

 
 由美「メダルが見付かったのは、私があそこで落としたからさ」
 サキ「どうして事故現場にいたの?」
 由美「分かり切ってることじゃない。中村先生がやられて、私があそこにいた。答えはひとつに決まってるでしょう?」
 サキ「あんたがやったって言うの? だけどあんたはっきり言ったじゃない、復讐は諦めたって……あの台詞が嘘だったとは言わせないよ!」
 由美「だって嘘だったんだから仕方ないわ!」

 サキの詰問に、逆ギレして開き直る由美。

 サキ、溜息をつくと、

 サキ「由美、少年院のメシは簡単には喉を通らないよ。死ぬよりつらい夜が待ってるんだ」

 経験者ならではの重い表現で、由美の心を揺さぶる。

 由美も、サキから見れば甘っちょろい不良に過ぎないので、そう脅されるとたちまち動揺が面をよぎる。

 由美「……」
 サキ「由美、あんた、誰かを庇ってんじゃないの?」

 それを見たサキ、やっとそれに気付く。

 由美「違うよ!」
 サキ「あのメダルもわざと置いてきたのね?」
 由美「違う、違う、違う、サキ、マッポに迂闊なこと(?)を垂れ込みやがったら、許さないよ!」

 由美、必死に自分の仕業だと叫びながら、サキの前から走り去る。

 だが、その由美の態度が、真犯人の正体を何よりも雄弁に語っていた。

 しかし、まぁ、神もサキも、そんな分かりやすい証拠が現場に落ちていた時点で、何か裏があると気付くべきだったろう。

 そんな大事なものを落とすと言うのは不自然だし、金属製のメダルなんだから、落ちたら犯人だって気付きそうなものだからである。

 サキ、今度は学校へ行き、門間の様子を探るが、学校を辞めることになり、職員室で荷物を整理していた門間に、例の髪切り教師が話し掛ける。

 
 大塚「どうです、荷物はまとまりましたか。あんたがやめさらせるのは理事長命令だ。そんな目で私を見ないで下さいよ、まぁ、結局はあんたが蒔いた種なんだ。情熱教師もいいが、あんたの温情心がクズどもをつけあがらせるんだ。だから私らの指導に対して恨みを抱き、反逆を考える

 そこまで言うか、フツー? と言うような暴言を吐き散らす大塚教師。

 門間「あんたたちは間違ってる。この学校の教育方針は狂ってるんだ!」
 大塚「ほう、じゃあ、そういうあんたが目をかけた堀江由美はどうだ? 石原先生や中村先生にあんな恐ろしい危害を加えた。あいつ犯罪者になった」
 門間「違う、そうじゃない!」

 
 大塚「逆恨みとはこのことだ。正義漢面の教師のお陰で教育の現場は混乱したがね、ま、あんたはこの学園に必要ない。これでようやく厄介払いが出来る。(バンッ)清々した!」

 この、クイズ番組のボタンを押す時のような机の叩き方と、得意気な顔、ムカつくわぁ~。

 関係のない視聴者が見てもムカつくのだから、当事者の門間がハラワタを煮えくり返らせたのは言うまでもない。

 
 門間「そうはさせるか、必ず貴様も道連れにしてやる!」

 振り返ったその形相は、阿修羅のような猛々しいものだった。

 
 サキ(わかりやすいわ~)

 毎回こんな事件ばっかりだったら特命刑事の仕事も楽なのにと思うサキであった。

 ここまで来たら、もう事件は解決したも同然なのだが、一応最後まで書こう。

 その後、帰宅中の大塚を狙う門間だったが、サキに邪魔され失敗に終わり、さっさと逃げ出す。

 
 ここで漸くライダースーツを脱いで、鷹の羽学園の制服姿になるサキ。

 サキ「門間先生、隠れてないで出てきたらどうです? そこにいるのは分かってるンだ!」

 サキがヨーヨーを投げつけてブロック塀を崩すと、その向こう側に門間が隠れていた。

 いや、このシーンも、変と言えば変なんだよね。なんでさっさと逃げずに現場に留まっていたのか?

 サキ「先生、武器を捨ててもらおうか」
 由美「サキ、武器を捨てるのはあんたの方だよ」

 と、そこへあらわれたのが、ダーツを手にした由美であった。

 
 由美「先生、早く大塚をやって!」
 サキ「由美!」

 門間を守るようにその横に立つと、怪我はしなかったが気絶して倒れている大塚教師にトドメを刺すよう促す。

 由美「あのセンコーたち、先生の教育の理想を踏みにじったんだ。先生の気持ち、凄く良く分かる。17年間生きてきて、先生だけが私を理解してくれた。今度は私が先生を手伝う番よ!」

 涙混じりに思いの丈をぶちまける由美に対し、

 
 サキ「寝ぼけるんじゃないよ、由美、人を闇討ちするような教育の理想なんかあるもんか、あんたは、そのセンコーのうわべの優しさに取り憑かれてるだけなんだよ!」

 由美の目を覚まさせようと激しい言葉で指摘すると、門間へ視線を転じ、

 サキ「あんたがどんなに生徒のことを思っていようと、あんたのこの行為がすべてをぶち壊しにしてるじゃないか!」
 門間「うるさい、お前に何が分かる? 私は学園から追い出され、奴らはのうのうとのさばってる。こんなことがあってたまるか。私は奴らを許さない。こうするしかなかったんだ」
 サキ「そいつがてめえの本音かよ!」

 サキ、空中で一回転して由美のそばに着地し、当て身を食らわせて気絶させる。

 
 それから振り向いた時のサキの顔がカッコイイのでとりあえず貼っておきました。

 なおも抵抗する門間だったが、本気を出したサキの相手ではなく、たちまち武器を取られ、地面に横たわる。

 サキ「てめえ、許さねえっ」
 門間「お前、お前一体何者だ?」
 サキ「2年D組、麻宮サキ、またの名はスケバン刑事!」

 桜の代紋を見せつけた後、

 
 サキ「スケバンまで張ったこの麻宮サキが(中略)でもね、先生、ひとりの教え子も救えない、ハンパな理想主義を振りかざして人殺しに走るほど私はなまっちゃいないぜ!」

 いつもの決め台詞を放ってから、門間の両手を鎖でぐるぐる巻きにして一丁上がり。

 しかし、今回のストーリーがまったくすっきりしないのは、最初に書いたように、クローバー学園の教師たちの行き過ぎた指導については不問に付されている点である。

 また、サキの言い方では、「理想主義」=「悪」のように聞こえ、正義のヒーローが腐った現実を追認してどうすんだ? と言う気がしてしまうのもマイナス要因になっている。

 門間が三人の教師に復讐しようとしたのも、彼らの非道なやり口に(生徒の代わりに)堪忍袋の緒を切っただけで、私怨だけではなかったと思うし。

 でも、まぁ、フィクションの中とは言え、80年代の日本が、教師の誰も彼もが信用できず、生徒たちも教師に自分たちの気持ちを理解して貰おうなどと、はなから期待しようとしない、冷たく荒廃した管理教育の時代に突入していたことは間違いない。

 逆に言えば、そんなドライな時代に作られたからこそ、暑苦しいほどに熱血な教師が活躍する「スクール☆ウォーズ」が、あれだけウケたとも考えられる訳だが。

 話が脇道にそれてしまった。

 事件の後処理に来た神に、背中を向けたまま、

 
 サキ「よはいっ! 門間も由美も、どーっしてこんなに弱いんだ? 神?」

 これまた、正義のヒーローにあるまじき発言をするサキ。

 
 神「時には人の弱さが罪な場合もある。弱きを憎め、それがお前がスケバン刑事であり続けることの理由だ!」

 どう考えても勢いで言ってるとしか思えない神の答えに、

 
 サキ「えっ、どーいうことですか?」
 神「……」

 思わず聞き返さずにはいられないサキであったが、嘘である。

 しかし、神の台詞が意味不明なのは事実だし、こちらも仮にも善玉が「弱きを憎め」なんてことを言っちゃあダメだろう。

 以上、謎解きの要素が希薄な上に、悪を倒すカタルシスもなく、おまけに後味が悪いと言う、三重苦の凡作であった。

 かてて加えて、台詞が多くて長くてレビューを書くのが大変で、やっぱりスルーしときゃ良かったと心の底から後悔している管理人であった。
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コメント

ありました

運動神経が鈍そうとのことですが、昔のジャンプ放送局に「体が斉藤由貴になる=動きが鈍くなる」というのがありました。
それにしても横暴な教師たちが罰せられないのは面白くないですね。大塚に「アンタたちの横暴がこんな結果を招いたんだ!」「少しは生徒の気持ちを考えろ!」とでも言えばもうすスカッとするのに。

桜子さん、僕と結婚してください!

下手な(ゴメンなさい!)土佐弁のセリフが嫌いで、余りこの
シリーズはコメントしないのですが、財前ちゃんが出てたら
話は別です(^-^)
元々モデル出身だから目茶苦茶いい身体(唯のエロオヤジに
なってますが)は当たり前田のクラッカー(絶滅表現(笑))!
武田鉄矢さんの『オリキンシリーズ』に出演なさってた頃、
時々撮影を見に行ってたなぁ(とにかく脚がキレイ😍)
この人、演技力があって目に引き込む力を感じます。
年齢相応の役所が最近は多いけれど、💕な女優さんですね。
斉藤由貴さん?制服の胸のボタンを~♫しか分かりません。
本当にごめんなさい(-_-;)

学園はそのままに・・・

この回は内容が不完全燃焼でしたね。

>次のシーンでは、早くもクローバー女子学園の制服をまとったサキが、その門の前に立っている。

いいですねぇ、毎回いろんな制服姿。今回はリボンが違うセーラー服ですが。
それと、舞台がクローバー女子学園内より、屋外がほとんどでしたね。闇討ちならぬ”闇射ち”。今回のゲストの由美が退学させられたから仕方ないか。
ただ、由美は若き日の財前直見さんでしたか。ボーイシュ過ぎて、まーったく気づかず観てました(汗)

神サマも陰ながら静観(もうサキのストーカーのようになってますね(笑))

>それから振り向いた時のサキの顔がカッコイイのでとりあえず貼っておきました。

ありがたき幸せ(笑)

>以上、謎解きの要素が希薄な上に、悪を倒すカタルシスもなく、おまけに後味が悪いと言う、三重苦の凡作であった。

この大塚とかいう教師も成敗してほしかったですね。サキのヨーヨーのチェーンで吹っ飛ばされて木材で痛い目にあってますが。結局、クローバー女子学園の問題の本質が変えられなかったのがいま一つでしたね。石原とかいう教師はどこかスカっとしますね(決して門間先生を擁護してるわけではないのですが、感情的にそう思わせるのです)その点では、サブタイトルと内容は当てはまってましたね。

沼先生が人間らしく感じられた回でした。

総じて、この回はサキがスケバン刑事としての心の壁にぶち当たって、神サマが喝を入れる構図が伺えますね。

>ここまで来たら、もう事件は解決したも同然なのだが、一応最後まで書こう。
>かてて加えて、台詞が多くて長くてレビューを書くのが大変で、やっぱりスルーしときゃ良かったと心の底から後悔している管理人であった。

う~ん、確かに途中から割愛したくなる内容でしたね。面白いツッコミをいれる箇所も乏しかったですね(悲)残りの回は記憶の限り、これ程妙味に乏しかった回はなかったと思うのと、もう少しで第2部なので楽しみにしています。
最後までレビュー化お疲れさまでした。

No title

僕は駒井蓮さんに5代目スケバン刑事(5代目麻宮サキ)になって欲しいのです。なぜなら僕は駒井さんのファンですし、駒井さんの学園ドラマの制服姿が似合っているし、恋の病と野郎組の剣道少女役が男勝りだったのと、その役名が宮本サキで男勝りな役柄の麻宮サキを意識して着けたような役名だったので、5代目スケバン刑事(5代目麻宮サキ)は駒井さんになってもらいたいのです。スケバン刑事の監督さん、スケバン刑事の関係者のみなさん、東映の関係者のみなさんへ駒井蓮さんを5代目スケバン刑事(5代目麻宮サキ)に抜擢して下さい。お願い致します。僕は駒井蓮さんを5代目スケバン刑事(5代目麻宮サキ)に全面的に推薦してプッシュしてゴリ押しです。

Re: ありました

> 運動神経が鈍そうとのことですが、昔のジャンプ放送局に「体が斉藤由貴になる=動きが鈍くなる」というのがありました。

そうなんですか。ま、走り方を見ただけで分かりますけどね。

> それにしても横暴な教師たちが罰せられないのは面白くないですね。大塚に「アンタたちの横暴がこんな結果を招いたんだ!」「少しは生徒の気持ちを考えろ!」とでも言えばもうすスカッとするのに。

そこが今回の最大の欠点ですよね。

関係者が誰も幸せにならない、最悪の結末でした。

Re: 桜子さん、僕と結婚してください!

> 武田鉄矢さんの『オリキンシリーズ』に出演なさってた頃、
> 時々撮影を見に行ってたなぁ(とにかく脚がキレイ😍)

そうなんですか、逆に自分はそのシリーズは全く見たことないので、彼女が出ていたことさえ知りませんでした。

Re: 学園はそのままに・・・

> それと、舞台がクローバー女子学園内より、屋外がほとんどでしたね。

これじゃ、わざわざ転校した意味ないですよね。サキも教師にいじめられるとか、そう言うシーンが欲しかった。

> この大塚とかいう教師も成敗してほしかったですね。サキのヨーヨーのチェーンで吹っ飛ばされて木材で痛い目にあってますが。結局、クローバー女子学園の問題の本質が変えられなかったのがいま一つでしたね。

物凄く釈然としませんよね。

> う~ん、確かに途中から割愛したくなる内容でしたね。面白いツッコミをいれる箇所も乏しかったですね(悲)

考えたら既にHPで2回(初回と手直し)書いてる訳で、我ながらマゾだなと思いました。

> 最後までレビュー化お疲れさまでした。

ありがとうございます。ちなみに現在12話の下書きを書いてるところです。

Re: No title

連日のコメントありがとうございます。

ゲストに興味が無かった

リアルタイムで見ていて後味の悪い回でした。ゲスト出演の女優や悪役俳優に関心が無く、財前さんや大場さんの顔を完全に忘れていました、中学生の時に再放送を見たら大場さんには反応したでしょう。

余談ですが、大場さんはウルトラマンレオではババルウ星人編で本物と偽物のアストラの声を演じています。

Re: ゲストに興味が無かった

> 余談ですが、大場さんはウルトラマンレオではババルウ星人編で本物と偽物のアストラの声を演じています。

ええっ、そうなんですか? 全然知りませんでした。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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