今回は一気に3話紹介する。
第20話「なぞ?の救急病院! 人類の大滅亡が迫る」 「大滅亡」って……、単なる「滅亡」となんか違いがあるんやろか?
さて、とある少年が紫色に輝く不思議な鉱石をどこぞで手に入れ、それを妹への誕生日プレゼントにしようとする。
しかし、熱を受けた鉱石は周囲の酸素を奪い、そばにいた少年はぶっ倒れて病院へ担ぎ込まれる。
新聞でそれを知ったギャバン(大葉健二)は、鉱石の保管してある研究所へ向かう。研究所に入る時、猛スピードで出て行く車とすれ違い、「乱暴な運転だなぁ」とぼやくギャバン。
で、建物に入ると、所員たちがボコボコにされていた。そう、既にマクーの手が伸び、鉱石を奪って、いまギャバンがすれ違った車で逃走したのだ。

彼らを追跡し、スクラップ置き場へ来たギャバンを、ダブルモンスターの人間体が襲う。演じているのは名バイプレーヤーの上田耕一さんである。
ギャバンはなんとか鉱石を取り戻す。
コム長官によれば、その鉱石は「鬼火隕石」と言われるもので、太古、地球に落下して恐竜を絶滅させたとも言われる、恐ろしいものだった。熱を受けると、周囲の酸素を奪う性質があるらしい。
少年の拾ったものはそのごく一部で、マクーはその本体を狙っているのだ。
マクーが鬼火隕石を何処で拾ったか、少年を襲って聞き出そうとするだろうからと、ギャバンは病院へ詰めて少年をガードする。

そこへ、ナースコスプレした月子(立花愛子)がやってくる。
ギャバン「おお、なんだその格好は?」
月子「あたしもカズヒロ君を守ってあげたいの

」
月子によれば、明日朝10時に少年の手術が行われると言う。

徹夜で病院の周りを警護しているギャバンに、ミミー(叶和貴子)がサンドイッチとコーヒーを差し入れする。いいよね、こういうアットホームな感じ。

と、病院の玄関に、かなりわざとらしい感じで少年の妹が出てきて、手を合わせて「お兄ちゃんの命を救ってください」と星に祈る。
翌日、予定通り手術が行われる。ナースに化けた月子は手術室にも立ち会って警戒するが、あっさりと医者に化けた上田耕一たちに少年ごと連れ去られてしまう。

上田耕一は、少年の記憶を映像化して、彼がどこで鉱石を拾ったかを知る。
なお、小さくて分かりにくいが、右側の看護婦、阿知波悟美さんなのだ。
あとは、ギャバンが彼らを倒して終了(端折るなよ)。
第21話「踊ってチクリ大ピンチ ハニー作戦よ!」 
ハニー萬田と言う女性の主催するハニー治療センターでは、踊るだけで怪我が治ると言う奇跡が発生中。
豪快なキャラクター、ハニー萬田を演じるのはご存知、曽我町子さん。
あまり夜道で会いたくない。
そんな折、釣りに行っていた豪介(多々良純)が、足と首を怪我して、当山(加瀬慎一)に担がれて帰ってくる。

一発で怪我が治ると言う噂を聞いて、半信半疑ながら治療センターへ行った豪介は、ハニー萬田に少し触られただけですっかり元気になって踊りだしてしまう。
しかし、この顔はヤバイなぁ。 
ギャバンは疑惑を感じ、治療センターに雑誌記者を装って調査へ赴く。
大葉さんと曽我さんは、「電子戦隊デンジマン」では敵味方に分かれて戦った間柄である。

ハニー「ようく見るとかわゆいわぁ~ぶちゅっ」
水着姿のハニーに迫られてプールに落ちるギャバン。しかし、水から上がるといつの間にかハニーの姿は消えていた。

マクー城へ報告に来るハニー。
ハニーは無論、マクーのダブルモンスターが化けたもので、その狙いは、
「日本の年間医療費は11兆9800億円。その半分の6兆円を我々の医療センターで吸い上げてご覧に入れます」と言う、リアリティのあるもの。
つまり、医者に代わって病人を治し、彼らから貢物を貰おうと言う作戦である。マクーは他の悪の組織と違い、別に世界征服とか誇大妄想的な野望は抱いていないので、単に利益を得るための現実的な作戦を仕掛けることが多い(たまに成功するしね)。

勇敢にも、街頭でその踊りを披露する曽我さんたち。は、恥ずかしい~。

ギャバンに頼まれて月子が医療センターに潜入するが、勘付かれて月子も彼らの奴隷のようになってしまう。ギャバンに保護されて、昏々と眠る月子。
このショット、立花愛子さんのベストショットと言っても良いくらい、綺麗に撮れている。
コム長官の分析で、ハニーは患者に触れる瞬間にモンスターになって強力な麻酔を注射し、痛みを感じなくさせていただけだと判明する。……でも、いくら痛みが消えても、足を骨折しているものが自由に動けるようにはならないと思うが……。

と、ハニーの音楽を聴いて、眠っていた月子が急に踊りだす。
相変わらずの目付きの悪さ、いいですねえ(いいのか?)。
ギャバンは、月子の首に刺さっていた針が、受信機になっていることをつきとめる。これによって、患者達が(ハニーの音楽で)コントロールされていたのだ。

ハニーの企みを粉砕しようと戦うギャバン。
土管の中を走るギャバンを、爆発が追うシーン、かっこいいのだ。
ギャバンがダブルモンスターを倒し、コントロール装置を破壊したため、人々は正気に戻る。
それはいいのだが、怪我の方までなかったことになってるのは、変じゃないか? 麻酔を打たれただけで、治療は全然されていない筈だが。
第22話「黄金仮面と妹 太陽に向って走るヨット」 高価な宝石を次々と奪う怪盗「黄金仮面」が登場。

こんなのである。

その正体は、有名な宝石商だった父親を殺して宝石を奪った犯人への復讐に燃える若者だった。で、彼を演じている倉地雄平さんも、「バトルフィーバーJ」や「デンジマン」で大葉さんと共演していた人である。
ちなみに、彼の隣にいる妹役の吉川理恵子さんは東映の吉川進氏の娘だそうな。
彼の仇の男は、悪辣な方法で世界中の宝石を集めている宝石商、その正体はマクーのダブルモンスターなのだった。
黄金仮面の狙う(父親が盗まれた)宝石のオークションが船上で行われる。黄金仮面は単身忍び込むが、逆に捕まってしまう。

ステージで余興代わりに殺されそうになるが、そこへ老婆、金髪ギャル、剣闘士、ガンマンなどに変装したギャバンが現れて彼を助ける。
意外と女装が似合うギャバンであった(そうか?)。
最後は無論、ギャバンがダブルモンスターを倒して一件落着。
父親の宝石を取り戻した黄金仮面は、妹とともにヨットでアメリカへ向かうのだった。なんでか知らんけど。