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「イナズマンF」 第17話「青い瞳のインベーダー」



 第17話「青い瞳のインベーダー」(1974年8月13日)

 異色作の多い「F」の中でも、一際異彩を放つエピソードである。

 なにしろ宇宙人が出てくるんだから……

 ほんとうは、宇宙船の墜落シーンから入らないといけないのだが、なにしろ、オイルがショックなもんで、トホホな特撮を撮る予算すらなかったらしく、冒頭から、真鶴の海に浮かぶゴムボートに、まるで日焼けでもしているような優雅な姿勢で寝そべっているヒロイン、クリスティーヌの姿が映し出される。

 
 眠っていたのか、クリスティーヌはゴムボートが岩場に漂着して、初めて目を開け、立ち上がり、黒いロングブーツを履いた足で、濡れた岩の上に上陸する。

 いいですねえ、ミニスカにロングブーツの組み合わせが。

 しかし、ラメ入りのヘソ出しベストは、前回、麻耶が終盤に着ていたのとまったく同じようだが……

 
 初めて見るような目で、周囲の自然を眺めるクリスティーヌ。

 演じるのは郷田ジュンさんと言うのだが、どういう経歴の人だかさっぱり分からない。

 なんとなく、堀北真希に雰囲気が似ているが、それほど美人ではない。

 
 そして、近くの岩陰から、その様子をじっと見ている若者がいた。

 ジェットと言う妙な名前の若者を演じるのは、去年亡くなった下塚誠さん。

 同じ頃、未確認飛行物体が真鶴沖に墜落したとの知らせを受けた五郎と荒井は、デスパーが何か企んでいるのかもしれないと考え、現地に急行する。

 ジェットが顔の前で手の平を動かすと、その目が不思議な青い光を放つ。

 
 ミニスカの女性に階段を上らせ、それを下から撮ると言う、こんな楽しい撮影プランを考え出した監督とカメラマンのゲンさん(仮名)に、敬礼!

 漁師「あの女だ」
 漁師「よし、捕まえろ」

 彼女の前に、気の荒らそうな漁師が数人あらわれ、有無を言わさずクリスティーヌを連れて行く。

 
 漁師「ようし、やっちまえ!」

 階段の上の、少し開けたところに連れて行くと、いきなりそう言ってクリスティーヌに襲い掛かる漁師たち。

 危うく、お下劣極まりない禁断ムービーがお茶の間に流れてしまうところだったが、残念ながら、いや幸いにも、

 
 いくらなんでも来るのが早過ぎる気もするが、五郎と荒井が駆けつけ、やめさせる。

 五郎「待て! 何をしている? ゴールデンなんだぞ、これ!」
 漁師「その娘を返せ!」

 漁師たちは全員正気を失っているらしく、五郎に対しても見境なしに角材を振り回して向かってくる。

 
 と、ここで再びジェットが顔の前で手の平を動かし、瞳の青い光を消す。

 どうやら、漁師たちはジェットの超能力によって操られていたらしい。

 二人は安全なところまで移動してから、クリスティーヌに事情を聞く。

 
 五郎「君は何故狙われたんだ?」
 クリスティーヌ「……」
 五郎「分からないのか?」
 クリスティーヌ「東京まで連れてって下さい」
 荒井「東京? 君は何処から来たんだ? 何故東京へ行く?」
 クリスティーヌ「いいです、もうひとりで行きます」

 不貞腐れたように言うと、すたすたと歩き出すクリスティーヌだったが、突然銃声が響き、クリスティーヌが左腕を押さえて倒れる。

 なお、言わないと分からないので最初に言っておきますが、クリスティーヌ役の人、足は細くて綺麗だが、芝居はかなりの大根なのです。

 たぶん、モデルさんか何かだったんじゃないかと思うが。

 それはさておき、撃ってきたのはデスパーの戦闘員だったが、五郎に空き缶のように蹴散らされる。

 
 五郎「どうです、大丈夫ですか」
 荒井「デスパー、未確認飛行物体はやはり奴らの仕業だったのか」
 クリスティーヌ「ありがとう、私はあなたたちまで疑ってました。円盤でここにやってきたのはこの私です。私の星はイグアス。イグアスからは毎年のように地球の人たちと友達になるために使節がやってきます」
 五郎「使節?」
 荒井「信じられん」

 どう見ても日本人にしか見えない女性から「うふっ、実は私、宇宙人なんです」と言われても、「ハイそうですか」と答えられる筈もない。

 嘘かほんとかさだかではないが、クリスティーヌによると、ジェットと言う使節が3ヶ月前、東京付近に着陸したと言う連絡を最後に消息を絶っているので、彼女が探しに来たというのだ。

 ちなみにクリスティーヌは、イグアス星の大統領の娘らしい。

 次のシーンでは、早くも副都心の歩道橋の上に立っている三人。

 そしてここが、日本特撮史上に燦然と輝く、「奇跡」が起きた場所となる。

 
 荒井「見付からんなぁ」
 五郎「ええ」
 荒井「俺は秘密基地に戻って、各地の仲間と交信してジェットらしき男の消息を調べてみる」

 風が強く、最初からクリスティーヌのミニスカがふわふわ揺れており、管理人、最初見たとき、「もしかして……」と思っていたのだが、果たして、

 クリスティーヌ「お願いします。ありがとうございます。私のために」(棒読み)

 クリスティーヌがそう言って頭を下げた後、

 
 風にガバッとスカートがまくれて、パンツが丸見えになってしまうのである!

 思わず、「いえいえ、こちらこそありがとうございます」と言ってしまいそうになる至福のシーンであった。

 改めて、ジュンさん、ありがとう。君のパンツは永遠に忘れないよ。

 まぁ、普通、ここまで豪快にパンツが見えたら撮り直すと思うのだが、これもオイルショックのせいで予算が逼迫しており、撮り直しのフィルムすらケチッて、うっかりOKを出してしまったのだろうか?

 もしそうだとしたら、私はオイルショックにも礼を言われねばなるまい(何を言うとるんだお前は?)

 正直、今回の最大の見せ場はこのパンチラだと思うのだが、さすがにこれで終わらせる訳に行かないので話を続けよう。

 
 五郎「さあ、気を落とさず、他を探してみよう」
 クリスティーヌ「ええ、でも、これからは私ひとりで探して見ます」

 クリスティーヌ、自分がひとりで歩いていれば、ジェットも姿を見せるのではないかと言い出す。

 五郎は、危険が大きいと反対するが、

 クリスティーヌ「ジェットは私の婚約者なの」
 五郎「婚約者?」
 クリスティーヌ「ええ、今日、ジェットと二人だけで結婚式を挙げる約束をしていました」

 クリスティーヌの話を聞いて、五郎も考えを変え、クリスティーヌをひとりで歩かせることにする。

 無論、万が一に備え、少し距離を置いて、五郎もその後に続くのだが。

 
 静かな住宅街を物珍しそうに眺めながら歩いているクリスティーヌ。

 と、目論見どおり、クリスティーヌと同じくヘソ出しルックの若者があらわれ、彼女の尾行を始める。

 もっとも、実際は真鶴からずっと彼らの後をつけてきて、クリスティーヌがひとりになるのを待っていたのだろうが、さすがの五郎もそこまでは気付かない。

 それにしても、ミニスカにロングブーツの女性が歩いている姿が、これほど色っぽいとは思わなかった。

 ま、それもスタイルが良ければこそなのだが、ジュンさん、やっぱりモデルなのかなぁ。

 やがて、クリスティーヌが石畳の広場に来たところで、ジェットが声を掛け、彼女の前に姿を見せる。

 
 クリスティーヌ「ジェット、会いたかったわ。何故、長い間何も連絡してくれなかったの?」
 ジェット「いや、毎日が初めての経験で、胸苦しく、落ち着く間がなかったんだ」
 クリスティーヌ「私、とっても心細かったの」

 
 ジェット「すまなかった、もう心配要らない」

 ジェット、胸に飛び込んできたクリスティーヌの体を離し、その肩をポンと叩いて安心させるような笑みを浮かべる。

 クリスティーヌ「さ、早くイグアス星に帰りましょう。父も待ってるわ」
 ジェット「うん、その前に僕の部屋に行こう」
 クリスティーヌ「ええ?」
 ジェット「このすぐ近くなんだ。やっとくつろげる場所を見つけたんだ。そこで二人っきりで話をしよう」

 クリスティーヌはすぐ帰りたがるが、ジェットに言われて仕方なくついていく。

 ジェットが彼女を連れて行ったのは、ラブホではなく、門に囲まれた大きな洋館であった。

 が、地球の事情に疎い彼女は、全く怪しまず一緒にその中に入り、

 
 ルンルン気分で奥の部屋までやってくるが、

 
 クリスティーヌ「あっ」
 サデスパー「ふっふっふっふっふっ」

 そこで待ち受けていた、いかにも邪悪な一団を見て、漸く異変に気付く。

 クリスティーヌ「何するの、助けて、ジェット」
 ジェット「……」

 戦闘員に捕まったクリスティーヌがジェットに腕を伸ばすが、ジェットは無言で払い除ける。

 
 クリスティーヌ「ジェット……」
 サデスパー「いくら呼んでも無駄だ、三月前、東京に来たジェットはお前を捨てて我がデスパーに志願したのだ」

 
 クリスティーヌ「デスパー?」
 サデスパー「そして、東京中心部にあるガイゼル総統の私邸、すなわちこの洋館でサイボーグ手術を行い、ジェットデスパーとして蘇らせたのだ」
 クリスティーヌ「一体、どういうことなの、ジェット?」

 サデスパーの説明を聞いてもちんぷんかんぷんで、ジェットに問い掛けるクリスティーヌ。

 しかし、なんでイグアス星人が地球人さえほとんど知らないデスパーのことを知っていたのだろう?

 まぁ、クリスティーヌの父親もイナズマンのことを知っていたから、交流使節を通じて、地球の色んな情報が入り込んでいた可能性はあるが。

 ジェット「俺は元々、お前など、なんとも思っ……ていなかった」
 クリスティーヌ「え?」
 ジェット「ふっ、お前に取り入れば、大統領であるお前の父親はこの国に友好使節として俺を送り込むと考えたんだ。ふっ、間抜けめ」

 その頬を叩いて、憎々しげに言う婚約者に対し、クリスティーヌは、

 
 クリスティーヌ「ひどーい」

 ガイゼル&サデスパー「そんだけかいっ!!」

 あまりに軽過ぎるクリスティーヌの反応に、関係のないガイゼルとサデスパーまで突っ込みを入れずにはいられなかったと言う。

 ジェット「はっはっ、あぁんな平和で退屈な星がイヤでイヤでたまらなかったんだ。俺はこの国でデスパーと手を結んで悪の限りを尽くしてやるんだ」
 クリスティーヌ「狂ってる」

 婚約者の恐ろしい本音を聞いて、説得もせず、一言で切り捨てちゃうクリスちゃん。

 
 ジェットは、さらに、その場で恐ろしいサイボーグの姿に変身して見せる。

 クリスティーヌ「ああっ、きゃああああぁぁぁ……」

 婚約者の変わり果てた姿に、悲鳴を上げ、くたっと気絶するクリスティーヌ。

 しかし、いくらイグアス星に不満があったからって、デスパーと手を組み、こんなサイボーグになってまで悪いコトしようと言うのは、それこそ「狂ってる」としか言いようのない、ジェットの不可解な行動であった。

 たとえば、クリスティーヌと結婚しようと思っていたのに、身分違いとかでクリスティーヌの父親に、友好使節と称して体よく地球に追い払われたとか、彼をイグアス星やクリスティーヌへの激しい憎悪に駆り立てる何らかの事情がないと、ドラマとして成立しないと思うのだが。

 そのまま大人しくしていれば、可愛いクリスティーヌと結婚できた上、大統領の婿と言う地位も得られたと言うのに(仮に根っからの悪人だったとしても)ジェットの選択は間違っていたとしか思えない。

 あるいは、クリスティーヌと同じく着陸に失敗して瀕死の重傷を負ったジェットが、デスパーに助けられて悪のサイボーグ戦士に改造されたとか、もっと悲劇的な設定にすれば、上原さんの書いたような、ハードなストーリーにすることも可能だったかもしれない。

 
 怪人「ガイゼル総統、渡五郎をすぐ近くまで引き付けておきました」
 サデスパー「ジェットデスパー、渡五郎を蹴散らして来い」

 それはそれとして、ジェットデスパーに変身すると、その声まで全然別人の声になっちゃうのが惜しい。

 これではキャラクターの継続性が断ち切られ、これ以降のドラマの盛り上がりに水を差す結果となってしまった。下塚さんは声も良いんだから、変身後も彼が演じるべきだったろう。

 CM後、洋館の門の外で待っていた五郎に、連絡を受けた荒井が合流する。

 うーん、これも、普段の五郎なら、荒井を待つまでもなく、単身、建物の中に突入してる筈だから、違和感がある展開だ。

 一方、洋館の庭では、鯉の泳いでいる池の上で、ガイゼルとサデスパーがなにやら話していた。

 
 サデスパー「ジェットデスパーをこのままデスパー軍団の一員としてお認めのお考えですか」
 ガイゼル「……」
 サデスパー「あんなサイボーグ手術になった正体不明のよそものは、我々にとっては対イナズマン用の単なる消耗品にしか過ぎません!」

 冷酷なサデスパーは、さっさとジェットを切り捨てるべきだとガイゼルに進言していた。

 ……しかし、だったら、最初から手術などしなければ良かったのでは?

 どうも、デスパーのやってることが良く分からない。

 その後、人間の姿に戻ったジェットがひとりで門から出て行く。五郎はクリスティーヌのことを荒井に任せ、自分はジェットを尾行する。

 ジェットは、最初から自分が囮になって五郎をおびき出すつもりだったので、しばらく歩いた後、

 
 ジェット「ふっふっふっふっ、デスパーの敵、渡五郎!」
 五郎「やはりデスパーに操られていたのか。クリスティーヌはどうしたんだ」
 ジェット「うるさい、貴様を倒して俺は参謀に出世して見せる!」
 五郎「考え直すんだ!」

 ジェット、デスパーの中で出世することも目的のひとつらしいが、普通にクリスティーヌと結婚していれば、ひとつの星の大統領の後継者になれていたかも知れない訳で、それが何を好き好んで、いまだに東京すら支配できないダメな「悪の組織」の参謀の地位を目指さなくてはならないのか、その辺も謎である。

 一方、荒井さんは洋館に潜入するものの、あっさりサデスパーにぶん殴られて、縛られて座っていたクリスティーヌの太ももの上に顔を埋めて極楽気分を味わっていた。

 
 ジェットは、五郎の説得にも耳を貸さず、ジェットデスパーに変身して激しく攻撃する。

 で、管理人、迂闊にも、背中の小さなロケットを見て、この怪人が、8話に出て来たジェットデスパーのスーツの使い回しであることに、初めて気付いたのである。

 つまり、ジェットと言う妙な名前は、このジェットデスパーから来ていたのだ。

 それくらい厳しかったんだろうなぁ、オイルショックって。

 五郎もサナギマンに変身して応戦するが、イナズマンに変身する前に、ジェットデスパーのマシンガンに撃たれて行方不明となってしまう。

 
 怪人「ガイゼル総統、サナギマンを撃ち倒しました。私が撃ち倒しました。奴は永久に姿を現すことはありません」
 ガイゼル「よくやったぞ、ジェットデスパー」

 その後、ジェットデスパーが興奮気味にアジトに戻ってくる。

 ガイゼルは口ではジェットデスパーを褒め、サデスパーも参謀への昇格を仄めかす。

 サデスパー「その前に二人の処刑を行う!」

 だったら、その場で殺せば良いのに、

 
 例によって例のごとく、邪魔の入りやすい屋外で、十字架に縛り付けた二人を銃殺刑に処すと言う、回りくどい方法を選ぶデスパー軍団。

 サデスパー「ジェットデスパー、やれ」
 怪人「はっ、処刑用意……処刑開始!」

 ジェットデスパー、張り切って銃殺の指揮を取るが、

 ガイゼル「待てえーっ!」

 突然、ガイゼルに止められる。

 
 ガイゼル「ジェットデスパー、これでお前の任務は終わった」
 怪人「えっ?」
 ガイゼル「私は純粋なデスパーの血筋を受けたものだけは信頼できる」
 怪人「なんということを!」
 ガイゼル「お前のような、得体の知れないハンパものは、いつか私を裏切るかも知れん」
 怪人「じゃあ、最初から改造すんなよ」
 ガイゼル「ごめん……」

 じゃなくて、

 怪人「総統!」

 許しを請うジェットデスパーの体に、サスマタみたいな杖をぐいぐい押し付け、

 ガイゼル「豚めっ!」

 いや、何もそこまで言わなくても……

 少なくとも現時点では、ジェットはデスパーに忠誠を誓っており、しかもイナズマンを倒すという大金星を挙げているのだから、この段階で粛清する必要は、まったくないと思うのだが。

 それに、そういう話は荒井たちを処刑してからやれば良いのである。

 かつての婚約者が、サデスパーにボコボコに痛めつけられている様子を、クリスティーヌは、

 
 割りと平気な顔でご覧になっておられました!

 普通は、いくら裏切られたとはいえ、かつて愛していた人のそんな姿を見せられれば、「やめてっ」とか言ったり、顔を背けるとか、なんらかのリアクションをしそうなもんだけどね。

 ま、監督も、ジュンさんにそんな高度な芝居は無理だろうと端から諦めていたのだろう。

 また、

 
 ガイゼル「良く聞け、デスパー兵士よ、私のように自分の肉体を張って戦えるものだけが、戦いに勝利をする。強いものだけがすべてを思いのままに動かせるのだ」

 ガイゼルが演説を始めると、ジェットデスパーもサデスパーと一緒にそれを大人しく拝聴し、

 
 ガイゼル「処刑開始」

 あらためて銃殺刑が行われるのを、サデスパーの横で大人しく見ていると言うのも、あまりにも意気地がないように思える。

 いわば、死刑宣告を受けたも同じなのだから、死に物狂いで抵抗するのが普通だからである。

 それに、ジェットには多数の人間を操る超能力があるのだから、この場でそれを使って戦闘員たちを配下にすれば、逆転も可能だったのではないか? 

 あと、ガイゼルが「私のように自分の肉体を張って戦えるものだけが……」と訓示しているのだが、ジェットデスパーだって自らの肉体を駆使してイナズマンと戦い、倒した(と思っている)訳で、なんとなく釈然としない。

 その流れから行けば、「ジェットデスパー、えらいぞ!」と言う結論に達してしまいそうで、この場面で言うことじゃないように思えるのだ。

 で、ガイゼルがうだうだやってるものだから、案の定、銃殺直前に死んだ筈のイナズマンがあらわれ、あっさり二人を助け出されてしまう。

 
 それにしても、ミニスカの女性が、内股で踏ん張ってる姿は、なんか良いよね……

 ジェットデスパー、たった今ガイゼルに不用品扱いされたと言うのに、

 
 怪人「私にやらせてください!」
 ガイゼル「やれ!」

 ……

 こいつには学習能力と言うものがないのだろうか?

 あと、ガイゼルも「やれ!」じゃねえよ。

 「私のように自分の肉体を張って戦えるものだけが、戦いに勝利をする」んじゃなかったのかよ?

 この後、ラス殺陣となるが、ジェットデスパーはほんとに奥行きのないキャラで、何のためらいもなくクリスティーヌをマシンガンで撃つ。

 
 イナズマン「貴様は何処まで残酷なんだ? 許せん!」

 当然、イナズマンの憤怒を大人買いし、人間の姿に戻ることなく撃破されてジ・エンド。

 まったく、何がしたかったのやら……

 ありきたりだけど、最後の最後で良心に目覚めたジェットが、デスパーからクリスティーヌをかばって死ぬ……みたいな愁嘆場があれば、ドラマもぐんと盛り上がったと思うのだが、なにしろ相手がジュンさんだからねえ。

 
 クリスティーヌ「イナズマン、私はあなたを信じて地球にやってきました」
 イナズマン「だが私はジェットを死なせしまった」
 クリスティーヌ「いいえ、あなたの責任ではありません。あなたは私たちのために全力を尽くしてくれました。私はイグアスへ、父のもとへ帰ります。イナズマンも一緒に来て下さい、そして私の星で一緒に暮らしてください」

 ……

 信じられないだろう、これで瀕死の状態なんだぜ?

 荒井さんに抱かれながら、どう考えても死にそうにない淡々とした口調と息遣いでイナズマンにお願いするクリスティーヌ。

 自分も最初見た時は、クリスティーヌは助かるんだろうと思ったが、

 
 イナズマン「うん」

 イナズマンは、クリスティーヌの命があと僅かなのを悟り、その手を握って安心させてやるのだった。

 クリスティーヌ「私、地球に来て、本当に良かった」

 
 クリスティーヌ「……」
 荒井「クリスティーヌ!」

 そう言うと、クリスティーヌは荒井の胸にもたれて、あっけなく死んでしまうのだった。

 特撮ドラマ史上、これほど淡白なヒロインの死に方があっただろうか、いや、ない!

 ラスト、クリスティーヌたちは本当に宇宙からやってきたのだろうかと話し合う二人の姿を映しつつ、幕となる。

 以上、正義と悪の戦いに、宇宙人が割り込んでる来ると言う、大胆な発想のエピソードであった。

 着想は斬新で評価できるのだが、肝心のヒロインの演技力不足もあって、それほど面白いストーリーに結実していないのが残念である。

 ツッコミどころも満載だったし。

 まぁ、でも、奇跡のパンチラシーンだけで、この作品は永遠の輝きを放っている。
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コメント

料理として出したら

確かに一つ一つは(素材は)面白かったのですが、料理として出したらどうも評価に困る作品ですね😅もう少し今回のゲストを厳選して選んで欲しかったものですね😅

No title

世間知らずの女の子には素人に近い新人が当てられることが多いですが、女優の演技力を演出でカバーできなかったところが痛いですね。
ジェットはいかにも下塚誠さんらしい悪役でした。水戸黄門では善人役で何度かゲスト出演する一方で女の子をだます都会の外道を多く演じるのは手塚しげおさんと共通するものがあります。二人とも亡くなって寂しいですね。

アホばかり

今回は敵がアホばかりですね。「身体を張って戦う者だけが戦いに勝利する」が矛盾しているのもそうですが、デスパーの血筋の者しか信用しないのでは粛清を恐れて裏切る者も出てくるでしょうに。
ジェットも最後くらいは利用されただけだと思い知りガイゼルに反抗すればまだわかるのに。救いようのないアホです。

脚本家ネタ

>日本人にしか見えない女性から「うふっ、実は私、宇宙人なんです」と言われても
>上原さんの書いたような、ハードなストーリーにすることも可能だったかもしれない
まあ上原先生も「ウルトラQ」の時は、まだペーペーでこういう話を書いていましたが。
「シルバー仮面」最終回では親友である市川森一の結婚記念に
彼の嫁さん演じる宇宙人の使節を焼き殺していましたが(笑。

Re: 料理として出したら

アイディアは奇抜で良いんですけど、完成度が低い作品でした。

Re: No title

> 世間知らずの女の子には素人に近い新人が当てられることが多いですが、女優の演技力を演出でカバーできなかったところが痛いですね。

それこそ丘野かおりさんとかだったら、別物のように面白くなっていたかも?

Re: アホばかり

> 今回は敵がアホばかりですね。「身体を張って戦う者だけが戦いに勝利する」が矛盾しているのもそうですが、デスパーの血筋の者しか信用しないのでは粛清を恐れて裏切る者も出てくるでしょうに。

ガイゼルもサデスパーも、部下に厳し過ぎて自分でどんどん戦力を減らしてるような印象ですね。

> ジェットも最後くらいは利用されただけだと思い知りガイゼルに反抗すればまだわかるのに。救いようのないアホです。

ほんと、一体何を考えていたのか……

Re: 脚本家ネタ

> 「シルバー仮面」最終回では親友である市川森一の結婚記念に
> 彼の嫁さん演じる宇宙人の使節を焼き殺していましたが(笑。

そうなんですか。恥ずかしながらシルバー仮面は最後まで見てないんです。

奇跡は一度だけ?

燦然と輝く、「奇跡」は一度だけでしょうか?
現場では、もっと見えてたに違いない。
さて、何処で借りて来ようかな⁉︎

Re: 奇跡は一度だけ?

ま、普通はNGですよね。

だから、アクションとかじゃなくて、風のいたずらでこれだけはっきり見えるシーンと言うのは実に珍しいと思います。

宇宙刑事なら・・・

>以上、正義と悪の戦いに宇宙人が割り込んで来ると言う、大胆な発想のエピソードであった

いきなり宇宙人が介入してくると言うのは、やはり無理のあるお話ですね。宇宙刑事だったならもっと無理のないお話に出来たとも思われます。例えばこれが「シャリバン」だったら・・・・
グランドバースに
「イグアス星の大統領府から捜索願が入った。彼女の名は、クリスティーヌ。イグアス星大統領の娘だ。」
との一報がコム長官若しくはギャバンから入りシャリバンとリリィが出動!そして地上でガイラー将軍とファイトローたちに追い回されていたクリスティーヌを助け、鈴木バイク店に匿う事にします。
「電さんのお知り合いなんですって?家なら遠慮はいらないからゆっくりしててってちょうだい。さあ、冷めない内に召し上がれ♪」
と千秋さんにボンカレーを供され安堵して口にするクリスティーヌ。その内クリスティーヌは、只置いてもらっていてはと千秋さんとバイク店の手伝いや家事の他テニスの相手もする様になり、千恵ちゃんと明とも仲良しに。加えて勿論、
「おい千恵、明!どこだい、新しく入ったって言う美人ちゃんは?!あいやーっ、お姫様みたいなお姫様なのだ!!お姫様なのだな~、やっぱり♪」
とそれを目ざとく聞きつけた小次郎さんとも!(続きます。)

宇宙刑事なら・・・(その2)

(続きです)
しかし、クリスティーヌにとってのそんな平和な時間は長く続かず、バイク店の客を装ってやって来たジェツトに連れ出されて行きます!そして人気の無い所でジェツトはクリスティーヌにジェットビーストとなり果てた姿を見せ
「ジェットっ、どうしてそんな姿にっ(驚)?!」
と訊いたクリスティーヌは
「許してくれ、クリスティーヌっ!俺が平民だと言うだけの理由でお前との仲を引き裂いた大統領に復讐するために魔王サイコの軍団に入り、ビーストにしてもらったのだっ・・・・!!」
とジェットビーストの応えられ昏倒!そこへ
「はははは、いいぞジェットビースト!さあ、この女を捕虜として幻夢城に連れ帰り、イグアス星の大統領にマドーへの降伏を迫るのだっ!!」
と言って登場するガイラー将軍たち!しかし
「なるほど。引き裂かれた二人の仲を利用してイグアス星を占領しようなんて、あなたたちらしい汚い思い付きねっ(怒)!!」
と起き上がったクリスティーヌ!そう、クリスティーヌはいつの間にか変装したリリィと入れ替わっていたのです!リリィは制服姿に早変わりしてライフルでミスアクマやファイトローたちを果敢に迎撃しますが、ジェットビーストには抗しきれず、更に油断からファイトローたちに足腰を固められそのまま高々と持ち上げられピンチに!!そこへ颯爽登場し
「本物のクリスティーヌはグランドバースに保護しているぞ!ジェットビースト、彼女には気の毒だがイグアス星の平和のために俺はお前を倒すっ!!!」
と赤射するシャリバン!かくしてジェットビーストはシャリバンクラッシュの露と消え、その件を聞いたクリスティーヌは、母星に帰り自分の短慮から娘とイグアス星を危機に陥れかけた事を恥じ入った大統領共々ジェツトの菩提を弔う事となるのです。~以上毎度の事ながら長い文章になりスイマセン。~

Re: 宇宙刑事なら・・・(その2)

いつもながらの妄想フルバーストコメントありがとうございます。

確かに宇宙刑事シリーズなら、違和感ないですよね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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