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「男はつらいよ」レビュー 第13作「寅次郎恋やつれ」(1974年)



●作品鑑賞

 第13作「寅次郎恋やつれ」は、1974年8月3日公開。観客動員194万人。併映は「超能力だよ全員集合」である(知るか)。

 「超能力だよ全員集合」か……ちょっと見たい。

 今回のマドンナは二回目の登場となる吉永小百合。一度出た女優が同じ役でマドンナとして登場するのは、これが最初である。

 OPの後、

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 店にやってくるさくらさん。相変わらず、ミニスカに白のハイソックスが眩しいのである。

 おいちゃんは、寅が結婚したと言う夢を見て涙ぐんだと話す。

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 そのおいちゃんの後ろでテキパキと布団を片付けるさくらさん。ミニスカで動き回るので、ほんの一瞬、太腿が見えたりするのである(良かったな)。

 おいちゃんは、寅とさくらの父親(おいちゃんの兄貴)が亡くなる時に、夢枕に現れて子供達のことを宜しく頼むと言われた逸話も披露する。

 噂をすれば影で、そこへ寅が帰ってくる。

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 しかし、いつもと違い、寅は妙に機嫌が良く、干物などたくさんの海の幸をお土産に配り、島根県温泉津(ゆのつ)にいたことを得意のひとり語りで身振り手振りを交えて話す。この辺の渥美清の達者な語りは、下手な落語よりよっぽど面白い。

 タコ「島根県と言うと?」
 寅「鳥取の向こうよ」
 タコ「鳥取と言うと?」
 おいちゃん「島根のこっちだよー」

 寅はとある旅館で番頭をしていたようで、その朝の様子を楽しそうに話す。

 特に、

 寅「さっきまで活きていたイカの刺身、こんなドンブリに山盛りだ。ショウガをぱらっとかけて、醤油をつるつるっと垂らし、一気にパーッと食っちゃう」

 と言うくだりは聞いてるだけで腹が減る。

 もっとも、寅の話し振りから、番頭といっても大して働いてないようで白けた顔になるさくらたち。

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 寅「どうしてああやって風もないのに波が立つかなぁ? あれはきっと沖の方でね、誰かが、こんな大きな洗濯板で、わりわりわりわりこうやって波立ててんじゃねえかな」


 そして寅の話で、旅館の近くで働いているシングルマザーの絹代(高田敏江)と親しくなり、近々結婚するつもりだと分かる。そのことを相談しに、一旦柴又へ帰ってきたと言う。

 おいちゃんの夢が正夢になり、すっかり有頂天になるとらやのみんな。夕餉には早速祝いの酒が並ぶ気の早さ。

 無論、例によって寅の思わせぶりの話し方が生んだ誤解で、まだ相手と何の約束もしていない段階だと判明し、ぬか喜びをしたおいちゃんたちと大喧嘩となる。

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 喧嘩を止めようとばったりうつ伏せに倒れるさくらさん。
 もう少しでパンツが見えそうなのだが、見えなかった(正気かお前は)。

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 それでも、改めて相手の気持ちを確かめようと、タコ社長とさくらさんが同行して、温泉津へ向かうことになる。この三人の組み合わせによるロケは、全作通してこれだけだろう。

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 勿論、寅のことだから、絹代さんと再会した瞬間、彼女から蒸発した夫がひょっこり帰ってきたと知らされ、全部水の泡となる。

 寅は、その夜、タコ社長を巻き込んでヤケ酒を飲む。

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 翌朝、さくらさんが子供のように眠りこけている姿がとても可愛い目がハート
 管理人が選ぶ「さくらさん萌えポイント・ベスト10」にも選ばれている(やかましいわ)。

 寅は置き手紙を残し、既に宿をたっていた。

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 帰りの駅のホームで、タコ社長に迷惑をかけたことを詫びるさくらさん。

 さくら「疲れたでしょう、ごめなさいね」
 タコ「それを言うなって、どうせ大阪に用があるんだから」

 近くの小学校の校庭からブラスバンドの練習する音楽が流れてくる。この気だるい雰囲気がとても良い。

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 失意の寅はその後、バイをしながら南下して、津和野の谷よしのがやっている食堂でウドンか何かを啜っている。ここで、ナルトを箸でつまんでどける仕草があるが、寅はナルトが嫌いなのだ(理由は見ていると目が回るから)。

 そこへ何かのポスターを貼らせてくれとやってきた図書館職員が、

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 吉永小百合だったと言う奇跡が起こる。

 彼女は9作目「柴又慕情」でのマドンナ歌子として再登場。

 都合のいいことに、9作目で彼女が結婚した陶芸家は、ぽっくりと死に、今は歌子さんフリーだと言う。彼女は亡夫の母親と暮らしているらしい。

 彼女と別れた寅、柴又へ帰ってくる。そこで、歌子のことを話すのだが、おいちゃんたちが「歌子って誰だっけ」と、過去のマドンナたちの名前を引き合いに出してあれこれと思い出そうとするやりとりが、自分たちで長寿シリーズをおちょくっているようにも見えて、笑いを誘う。

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 なんだかんだで、歌子がとらやへやってくる。彼女は前々から亡夫の家を出て新しい人生を始めたいと願っていたが、寅と会ったことでふんぎりがついて上京してきたのだ。

 眠気をこらえて歌子の話を聞いている寅が可愛い。

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 なお、第9作で歌子の友達として出ていた二人の女性も、台詞はないけど歌子と再会する形で出演している。

 寅は歌子の父・宮口精二のところへ押しかけ、亭主を亡くした歌子を慰めろとかあれこれ話す。それがきっかけで、最後は宮口精二がとらやへ来て、歌子への父としての愛情を切々と語り、みんながもらい泣きすると言うやや強引な感動シーンになっているが、どうでもいい。

 そう言えば、歌子の姑を演じていた小夜福子は、ドラマ「赤い絆」では、宮口精二と夫婦として出てるんだよな。

 親子の和解はなったが、寅は当然失恋し、歌子は保母さんになって「男はつらいよ」から姿を消す。

 最後、寅は絹代一家と再会すると言うそんな偶然ねえよ的エンディングとなる。

 考えたら、寅、この作品では2回も失恋してるんだよな。

●評価

 前半の寅の温泉津エピソードはとても面白いが、メインの歌子エピソードはあまり面白くない。管理人が、吉永小百合が好きじゃないと言うのもあるのだろうが。

 ★★★☆☆(3点/5点中)


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コメント

寅さんと気の合う女の子と言えば「無敵看板娘」に登場する「鬼丸美輝」って外見では普通の中華料理屋の娘ですが、喧嘩は強過ぎです。

フェアリーテイルのラストボス「アクノロギア」よりは劣っても喧嘩売ったらタダでは済まず、身長が高くてイケメンな西山勘九郎も幼少期に鬼丸美輝におちょくられて喧嘩売ったら左ストレートパンチ+髪の毛を掴まれて乗馬鞭でお馬さんごっこ+両手を縛られて上手投げ+縄で縛られて生きたザリガニ食+背中に雀蜂の巣+カーペットに巻かれて川にドボンッされて来ましたからね。

公式ページと無料動画を御覧頂ければ一目瞭然ですが、鬼丸美輝は丈夫かつ血の気が多く好戦的で売られた喧嘩は高く買うし刃物を装備させると更に危険度が上昇して恥知らずの為に人目を気にせず鬱病も患いませんし、強い相手の名前はしっかりと記憶します。

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とにかく毒を無効化するヘビー級の母親以外なら負けないし、「大戦記」の2つ名を持って鞭も2話+9話にて乗馬用と女王様用を使いこなします。

何せヤクザでさえ数秒でボコボコにしちゃいますからね。

鬼丸美輝と寅さんなら相性も最高ですし、鬼丸美輝は酒を飲ませると戦闘力が母親を超越する代わりに御淑やかになるので酒を飲ませた方が良いのは鬼丸美輝限定です。

寅屋で印刷工場の蛸社長と喧嘩するにしても鬼丸美輝なら寅さんよりも凄い事をやってますよ。

コスチュームからしても寅さんとは御似合いです。

Re[1]:「男はつらいよ」レビュー 第13作「寅次郎恋やつれ」(1974年)(09/18)  

クッカリス様
コメントありがとうございます。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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