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新春特別企画~「花のあすか組!」 第19話「主人公が死んじゃった!」(リテイク版)



 第19話「主人公が死んじゃった!」(1988年8月29日)

 昨日に続いて、「花のあすか組」のリテイクであります。

 管理人がこのエピソードを選んだのには、ある理由が秘められているのだが、それは、ストーリーが進むに連れて自然と明らかになるだろう。

 冒頭、走行中のダンプカーの空っぽの荷台に座っているあすかとミコ。

 
 あすか「まだ見えねえかぁ?」
 ミコ「ほんとにこの道なのかぁ?」
 あすか「はるみが言うにはね、頭脳労働専門の」
 ミコ「当てになんないかんなぁ、最近……」

 二人ははるみの情報をもとに動いているらしく、半信半疑の様子だったが、やがて前方に、彼らの探し求めているグリーンの日産キャラバンが見えてくる。

 それは全中裏の護送車で、車体には全中裏のマークがでかでかと貼られていた。

 
 二人は、ダンプがキャラバンと並走している間に屋根の上に飛び移る。

 しかし、そもそもこのダンプは誰が運転しているのだろう?

 あすかたちの知り合いにそんなものを運転できるような人間はいないので、何の関係もないダンプに便乗していたとしか考えられないが、そんなに彼らの都合よく走ってくれるものだろうか?

 それはさておき、二人は互いの手首をしっかり結んだ上で、

 
 あすか「あすか組、義により参上!」

 あすかが進行方向右側の窓を開いて、親衛隊のひとりをおびき出して殴り、

 
 ミコ「掴まんな」

 ミコは左側から手を伸ばし、明治時代の政治犯が被らされていたような深編み笠を被った囚人を引っ張り上げようとするが、

 
 掴んだ笠が、首ごとすっぽり抜けてしまう。

 あすか「人殺し!」
 ミコ「人形だよ」
 あすか「……」
 ミコ「……」

 
 あすか&ミコ「まぁた、ハメられたぁ」

 一瞬の間を置いて、声を揃えてがっかりする二人であった。

 なお、台詞および、前屈みになったあすかのさらしを巻いた胸などから、なんとなくエッチなことを想像した人は、後で職員室に来るように。管理人も後から行きます。

 と、キャラバンが急ブレーキをかけたので、

 
 ニュートンの第1法則によって、二人はそのまま路上に投げ出される。

 二人は頭を打って仲良く気を失ったようなのだが、親衛隊の連中が彼らを放置して行ってしまったと言うのは、いささか物足りない。

 タイトル表示後、

 
 とりあえず、あすかと向かい合い、お互いの顔に消毒液を塗っているミコのアップを押さえておく管理人であった。

 しかし、映像を見たところ、背中から道路に落ちていたのに、鼻の頭に傷が出来ると言うのも変な話である。

 
 あすか「ったく、策士はるみが泣くぜ。南区総番を奪い返す作戦は、もう三回も失敗してんだぜ」
 ミコ「毎回裏を掻かれてんでしょう?」
 はるみ「……」

 自分の立てた作戦が三回も空振りに終わっては、自信家のはるみもさすがに肩身が狭い。

 あすか「総番・広岡達子を救わなきゃ、このまま南区は全中裏のものだぜ」

 はるみは地図を見ながら、

 はるみ「達子は今、南区の花房中学まで護送されていますわ。東5区の強制収容所まで、あと僅か」
 あすか「まずいぜ、南区の(中にいる)間に取り戻さなきゃ、東区は全中裏の根城だぜぇ」

 彼らは、全中裏に敵対している広岡達子なる人物を、全中裏から奪還しようと躍起になっているのだ。

 しかし、狭い東京の中を護送するのに、いちいち中継点を設けて運ぶ必要があるだろうか?

 まぁ、それこそあすかたちの襲撃を恐れて、小刻みに距離を稼いでいると言うことなのかもしれないが、組織力のないあすかたちの裏を掻いて一気に強制収容所へ移送するのはさして難事ではあるまい。

 ……

 つーか、女子中学生を拉致・監禁してる時点で、ケーサツ呼べ、ケーサツを。

 はるみ「南1区から東地区へ入るには……」
 ミコ「国道に出るか」

 はるみは首を横に振って、

 はるみ「渋滞で非常に襲われやすく、そちらは選びませんわ」
 あすか「じゃあ、旧道を迂回するしかないか」
 はるみ「一方通行が多く、襲撃されたとき、逃げ道がありません」
 ミコ「それじゃ、東区に入れねえじゃねえか」

 ミコがうんざりしたようにぼやくと、

 はるみ「そこが盲点でございます。涙川は運河として船が行き来しております。この川を下っていけばらくらくと東地区へ入れますわ」

 
 あすか&ミコ「さっすがー、策士はるみちゃん!」

 自分で考えるのが苦手な二人は、さっきとは打って変わってはるみの着眼点を誉めそやすが、

 はるみ「従来でしたらそれでよろしいのですが、敵の方にも相当な策士がいると見ねばなりませんわ」

 裏の裏を読んで、結局はるみが予想したのは国道であった。

 だが、はるみ本人は、模擬試験があると言って、二人に仕事を押し付けてさっさと帰ってしまう。

 あすか「はるみ、そりゃねえだろ」
 ミコ「たまには本捨てて街へ出ろ!」

 いかにも武上純希さんらしい、ユニークな台詞。

 一方、対する全中裏の本部では、ちっちゃい春日が、いかにも憤懣やるかたないという様子で、同じところを行ったり来たりしていたが、

 
 春日「なーんで、私を差し置いて策士を呼んじゃうわけ? 不満があるなら言うてみい、ひばり!」

 ふと、カメラに向かって、普段の春日とは懸け離れたごつい口調で、ひばりのことを呼び捨てにして不満をぶちまける。

 だが、

 
 当然のことながら、ひばりが部屋に入ってくると、

 春日「本日も、ご機嫌麗しゅう……」

 たちまちいつもの恭謹な春日に戻って深々とお辞儀をするのが可愛いのである!

 ひばりは珍しく、ゲストを伴っていた。ひばりほどではないが、浮世離れしたドレスをまとった少女である。

 
 姫湖「あすか組などに手を焼くなんて、ひばりも衰えたかな」
 春日「ひばり様になんと言う口を!」
 ひばり「危ない!」

 まだ小学生と思しきその少女が、恐れ多くもひばり様にタメ口を利くのを聞くや、たちまち激怒して手にしたムチをしならせる春日。

 
 春日「これくらい、子供には躾が必要です」

 ひばりが止めるのも聞かず、ムチを振り下ろすが、

 
 春日「いたぁ~」

 少女はあっさりムチをかわして受け止めると、春日の足を払って尻餅を突かせる。

 ひばり「危ないのはあなたの方だと言おうと思ったんですが……」

 
 ひばり「紹介がまだでしたね、姫湖、12歳ですが、日本屈指の策士」
 春日「このガキ……あ、お、お嬢様?」

 
 姫湖を演じるのは、「スケバン刑事3」の翔でお馴染み、林美穂さんである。

 時期的には「3」の終わった約1年後で、当時11歳。

 ……

 どうやら管理人がこのエピソードを選んだのは、この為だったようである。

 2020年も大変分かりやすい人生を送っている管理人であった。あ、昨日も言ったか。

 ひばりは姫湖の素性や彼女との関係については一切説明せず、姫湖もすぐ与えられた任務の検討を始める。

 
 姫湖「南区総番・広岡達子を東地区の収容施設に護送するまでにあすか組は必ず、また取り戻しにくる」
 ひばり「国道、裏道、涙川……あすか組はいずれに?」
 春日「策士はるみなら、裏の裏を掻き、国道を選ぶかと……」

 春日は即座にはるみの狙いを見通して見せるが、

 
 姫湖「人間の次の次の行動も読めず、策士は出来なくてよ。春日さん?」

 姫湖は、言葉は丁寧だが、あからさまに人を見下したような目で春日を見遣る。

 
 春日「……あすか組のことは私が一番知っている」
 姫湖「はるみは今日模擬試験を受けている。あすかの心の中の反発心まで、計算に入れたか?」
 春日「……」

 自分の座を脅かしかねず、しかも小学生なのに自分とほぼ同じ背丈の姫湖に対し、密かに激しい敵愾心を抱くちっちゃい春日であった。

 でも、過去三回の襲撃に対しては、おそらく春日の立案した方法で撃退してきたのだろうから、この段階でひばりが新たな策士を招聘するというのは、いささか解せない。

 広岡達子の件に関しては、最初から姫湖が作戦を立てていた……と言う方が良かったかな。

 それはさておき、広岡達子の奪回に向かう二人であったが、

 
 ミコ「あすか、国道はこっちだろうがー」
 あすか「いいんだよ、こっちで」
 ミコ「はるみは国道だって」
 あすか「敵に相当な策士がいるなら、はるみが裏を掻くのは読んでる。おそらくな」

 
 ミコ「なぁるほどな、敵の裏の裏を掻く……いや」

 
 ミコ「裏の裏の裏の……」

 ミコ、ひとりでぶつぶつ数えていたが、途中で訳が分からなくなって、頭を激しく振りながら、髪の毛を掻き毟ると、

 
 ミコ「うーん、わかんなぁいっ」

 甘えるような声を上げる。

 なんだかんだで、小沢さんは可愛い!

 あすか「とにかく、一番らしくないのが本命だ」

 あすかがあえてはるみの助言を無視したのは、姫湖が洞察したように、はるみが陣取りゲームより模擬試験のほうを優先させたことに対する腹いせも影響していたのだろう。

 ……

 しかし、ルートを選ぶのはあくまで全中裏の方なのであって、あすかたちに選択権があるわけでもないのに、そこに個人的感情が割り込むと姫湖が考えるのは、なんとなく変である。

 これが、あすかたちが広岡達子を護送する立場にあって、三つのルートのうち、どれを選ぶか……と言う状況設定なら、姫湖があすかの個人的感情まで計算に入れつつ相手の心を読むことにも、それなりの意味が生じると思うんだけどね。

 ここでさっきのやりとりをもう一度思い出して頂きたい。

 ひばり「国道、裏道、涙川……あすか組はいずれに?」
 春日「策士はるみなら、裏の裏を掻き、国道を選ぶかと……」


 ……

 これ、どう考えても、あすかたちがルートを選べる立場にいる前提で話しているように聞こえるでしょ?

 全中裏の目的が、達子の護送ではなく、彼女を救出しようとしているあすかたちの捕獲にあるのならば、まだ納得できるんだけど、後の姫湖の台詞では、別にそんなことを考えていた節はないし。

 閑話休題、涙川にかかる橋の上で、ミコが双眼鏡で川の上流を見張っていると、果たして、広川達子を乗せていると思われる全中裏のボートが下ってくる。

 
 ミコ「来た!」
 あすか「それ見ろ、やっぱ今から策士あすかちゃんだね」

 読みがずばり的中して、得意満面のあすか。

 お誂え向きに、達子は時代劇に出てくる唐丸籠のようなものに入れられ、甲板の上に剥き出しで置かれていたので、

 
 あすかは鉤爪のついたロープを垂らして、船が橋の下を通るときを狙って、籠ごと達子を橋の上まで引っ張り上げる。

 ま、これも、ボートが横切る一瞬を狙って引っ掛けるなど、ほぼ不可能だし、中学生の女の子二人で籠を含めて40キロ以上はあると思われる重量を、そんな高さまで引っ張り上げるのもまず無理(註1)なのだが、とにかく、二人は達子を籠ごとを奪取することに成功する。

 註1……しかも、ロープを素手で握って引っ張っている。

 ミコ「なんか、軽くなかった?」
 あすか「まさか……」

 引っ張り上げた後になって、漸く二人はそのことに気付き、籠を上げて深編み笠を取ると、またしてもそれは達子ではなく風船で作られた人形だった。

 
 その風船が膨らんできたので、とりあえず耳を押さえて距離を取る二人。

 と、風船が割れて、中に仕込まれていた石灰か何かが散乱する。

 
 ミコ「何が策士あすかちゃんだよ、まんま読まれてんじゃねえかー」
 あすか「裏の裏を掻かれちまったんだよー」
 ミコ「裏の裏の裏……裏の裏の裏の」
 あすか「どっちでもいいだろ?」

 などと二人がグズグズしているうちに、橋の両側から数人の親衛隊が突入してきて、二人を取り押さえようとする。

 切羽詰まった二人は橋から川にダイブする。

 ミコはすぐ水面に顔を出すが、あすかは、着ていた特攻服(法被?)が浮かんできたものの、本人はいつまで経っても姿を見せない。

 
 ミコ「まさか、あいつ……あすか!」

 しかも、その服を調べてみると、あすかの命とも言える金貨が入ったままになっていた。

 ミコはもう一度水の中に潜るが、やはりあすかの姿はない。

 と、親衛隊が橋の上からパチンコを打ってきたので、やむなくそこから逃げるしかなかった。

 しばらくして、川沿いの路上で待機していた春日たちのところに、親衛隊の一人が報告に来る。

 
 親衛隊「春日様、これを」
 春日「これはあすかの……」
 親衛隊「ミコの奴にはまんまと逃げられましたが、あすかは水面には一度も顔を出さず」
 春日「まさかあすかが……」

 春日がやや茫然とあすかの服を手に立ち尽くしていると、姫湖がそれを取り上げ、

 
 姫湖「これは予想を超える素晴らしい結論が出たようだ」
 春日「そんなバカな、あすかが死ぬなんて、そんな筈はない」
 姫湖「ほお、随分あすかに肩入れを」

 躍起になって否定する春日に、姫湖がからかうような視線を向ける。

 
 春日「いや、ただ、あのしぶといあすかが……」
 姫湖「人の死はあっけなく訪れるものだ……が、しかし、あすか語録に『ガキは信ずるな』、とある」

 子供の分際でわかったようなことをつぶやいてから、思わせぶりな台詞をつけたし、車の中に戻る姫湖。

 
 春日「では、これはあすかの作戦だと?」
 姫湖「またあすか語録には『マブダチは欺かず』とある。生きていれば必ずミコかはるみのもとに連絡がある」

 姫湖は、事前にあすかのことを詳しく調べてきたのだろう、あすかの言葉を引きながら、ミコとはるみの身辺を監視するよう命じる。

 それにしても、やっすい「語録」だなぁ。

 その夜、ミコは一縷の希望に縋ってあすかの自宅を訪ねるが、やはりまだあすかは戻っていなかった。

 繁華街で公衆電話を見かけたので、念の為、はるみの家に電話してみるが、留守電のメッセージが空しく流れるだけであった。

 
 受話器を持ったまま、目に涙を溜めて、その場に座り込んでしまうミコ。

 ミコ「どうしよう……どうしたらいいんだよーっ!」

 ミコの叫びに応えてくれるものは誰もいない。

 考えることが苦手で、直情径行のミコは、その後、下水道に忍び込むと、万が一のときに備えて隠しておいたジェラルミンケースを取り出し、

 
 金属製のプレートを埋め込んだ防刃チョッキや、火炎瓶などで武装する。

 そして、あすかの「形見」の金貨をバンダナに織り込んで額に巻き、

 
 ミコ「もし、私が先に死んでしまったら、お前、きっと同じように戦ってくれたよな、あすか」

 悲愴な覚悟を固めて、あすかに向かって語りかける。

 翌朝、ミコはひとりで全中裏の護送車の前に飛び出し、火炎瓶を投げて動きを止め、達子を救出しようとするが、

 
 全中裏、いや、姫湖も、ミコの行動をすっかり読んでおり、てぐすね引いて待ち構えていた親衛隊にあえなく捕まってしまう。

 ミコ「てめえらみたいなクズにやられたって、痛くも痒くもねえゼ!」

 ミコはそのまま、がらんとした廃倉庫で待っていた姫湖と春日のところへ連れて行かれる。

 姫湖「残念ね」
 ミコ「お前が策士か」
 姫湖「あすか組、もう少し手ごたえがあると思ってましたわ」
 ミコ「てっめえ……あすかの仇、ガキでも許せねえ!」

 と、ミコは吼えるのだが、冷静に考えたら、あすかが勝手に川に飛び込んで死んだのだから、姫湖を仇呼ばわりするのは少し変である。

 ミコは自分を連れてきた親衛隊を投げ飛ばすと、姫湖に掴みかかる。

 
 春日「姫湖!」
 姫湖「……」

 だが、姫湖は慌てず騒がず、余裕の笑みを浮かべていた。

 果たして、姫湖の睨んだとおり、既に精根尽き果てていたミコは、姫湖の肩を掴んだまま、その場に崩れ落ちてしまう。

 姫湖「限界よ、あなたは所詮、想像以内の人なのよ」

 
 続いて、倉庫の扉が開き、本物の護送車が入ってくる。

 姫湖「本物の到着よ」

 
 春日「総番・広岡達子も落ち、南地区は既に全中裏のもの。そしてあすかも死んだ、西地区もいずれ」
 姫湖「私の計算どおり」

 完全な勝利を信じてほくそえむ二人であったが、

 あすか「はっはっはっ、それはどうかな」
 ミコ「あすか!」
 春日「まさかっ」
 姫湖「何処だ? 出て来い!」

 突然、死んだ筈のあすかの声が聞こえてきて、たちまち動揺する。

 と、車から下ろされた達子を入れた唐丸籠が勢い良く跳ね上がり、達子が立ち上がるが、深編笠の下から出て来たのは、達子ではなく、

 
 あすか「あすか組、見参!」

 それが他ならぬあすかであった。

 
 姫湖「あすか……どうして?」

 冷静沈着な姫湖も、さすがに驚きを隠せず、大きく目を見開く。

 あすかは川に落ちた際、近くにあった船の底にへばりついていたのだ。

 そして、川沿いに停めてあった本物の達子の護送車から達子を救出すると、自分が身代わりになっていたのだと言う。

 ……

 しかし、なんでわざわざ涙川の近くに、本物の護送車が停まっていたのだろう?

 船は最初からあすかを引っ掛けるためのダミーだったのだから、その近くに達子を待機させておく必要などなかった筈だ。

 また、あすかは達子に成り済ましてから、ずっと花房中学に監禁されていたのに、誰もそれがあすかだと気付かなかったというのは、いかにも無理がある。

 そもそも、達子を助け出した時点で彼らの目的は達せられたわけなのだから、そんな危ない橋を渡ってまで達子の身代わりを務める必要はなかっただろう。

 無論、散々騙された姫湖への仕返しの為ではあったろうが。

 あすかの出現ですっかり元気を取り戻したミコは、親衛隊を蹴散らして自由になると、

 
 ミコ「てめえ、騙しやがって!」

 いきなりあすかの顔面にパンチを叩き込む。

 
 姫湖「……」

 その理解不能の行動に、思わずギョッとする姫湖。

 あすか「今のは利いたぜ」
 ミコ「心配料だよ」

 が、次の瞬間には二人とも表情をやわらげ、ミコが差し伸べた手をあすかが掴んで立ち上がる。

 
 そして、実に良い笑顔で互いの顔を見つめあう二人。

 姫湖「あすか語録には『ガキはずるい、信ずるな』とある。また曰く『マブダチは欺かず』とある筈……何故、お前はマブダチに連絡しなかった?」

 
 あすか「それにもう一章加えときな、マブダチってのはね、騙されても欺かれても拳一発ですべて許せるもんなんだ」
 ミコ「それは私の台詞でしょ」

 これでやめときゃ良いのに、

 
 あすかの台詞を文字にして、でかでかと画面に表示させるものだから、顔から火が出るほど恥ずかしいシーンになってしまうのだ。

 特に「マブダチ」と言う単語がかなりヤバい。

 姫湖「想像を超えた奴ら……」
 春日「ここで始末しろ」

 ここからラス殺陣となるが、親衛隊ではあすかとミコの最強コンビにかなう筈もなく、あえなく全滅させられる。

 (じゃあ、なんで橋の上で襲われた時、戦わずに川に飛び込んだのかと言う疑問が湧くが……)

 その後、あすかが金貨を構えるのを見て、

 
 姫湖「その金貨で私を倒すつもりですね、子供を虐待するんですか?」

 少し引き攣った笑いを浮かべ、都合のいいときだけ自分が子供であることを利用して牽制するが、

 あすか「またまた予想外れだね」

 あすかはニヤリと笑うと、金貨をしまって足元にあったキャスター付きの椅子を蹴り、

 
 その背もたれに姫湖の体をうつ伏せに押さえつけると、

 あすか「ガキにもならねえ子供の仕置きってのはな、これって相場が決まってんだよ」

 右手の平で、姫湖のささやかなお尻をバンバン叩き始めるのだった。

 
 姫湖「いたい、いたい、やめて、いたい、やめてよー」

 さかしらぶっても所詮は子供、お尻ペンペンされると、途端に顔を歪めて悲鳴を上げる姫湖であった。

 林さんのこの顔が、若干笑っているように見える。

 林さん、大人びた変なキャラを演じることが多いので、こういう年相応の子供を演じるのが、逆に気恥ずかしかったのかもしれない。

 
 春日「やったね」

 それを見ていた春日、姫湖を助けようともせず、快哉を叫ぶ。

 仲間とはいえ、姫湖のクソ生意気な態度に内心ムカムカしていたのであろう。

 だが、今度はあすかとミコが、悪戯っぽい笑みを浮かべて自分を見ているのに気付き、

 
 春日「ダメだ、私はもう子供を卒業してる。そんな恥知らずな……」

 急にあたふたと弁解し始める。

 
 が、あすかとミコは、世にも嬉しそうな顔でじりじりと春日に迫ってくる。

 
 春日「いやだ、いやだ、いやだっ」

 自分のお尻を押さえて後ずさりしていた春日だが、最後は踵を返して全力で逃げ出すのだった。

 ……

 ああ、春日がお尻ペンペンされるところを是非見たかった。出来れば生尻を出して。

 以上、色々と突っ込みどころはあるが、ストーリーとキャラクターの面白さが両立した、文句なしの傑作であった。

 と言う訳で、新春特別企画「花のあすか組!」の超厳選再レビュー、これにて終わりです。

 今年もよろしく!
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コメント

林美穂さんのオンパレードですな。

林美穂さん、わずか1年でこんなに成長してしまって。(しみじみ)そして、これからどんどん大きくなるのです。(何が(笑))

>なんとなくエッチなことを想像した人は、後で職員室に来るように。管理人も後から行きます。

どうやら私は大丈夫でした(笑)

>姫湖「ほお、随分あすかに肩入れを」

とくにこの「ほお」の声が翔の声とダブって聞こえてきますね。良く言ってましたから。

姫湖のキャラは当たり役(お嬢様キャラ・性格など)だと思うのですが、

>右手の平で、姫湖のささやかなお尻をバンバン叩き始めるのだった。
>姫湖「いたい、いたい、やめて、いたい、やめてよー」

翔様の威厳が一気に地に落ちて青ざめる(悲)

いや、林美穂さんの翔が強烈なインパクトだっただけに、きっと、「3」を見ていなかったら林美穂さんに関心を持っていなかったんだろうなと思います。(スピルバンもスルーしてたと思います)

考えてみますと、共演はなかったのですが、田山さんに林美穂さん、同じドラマ上での接点は嬉しいですね。あとは記憶の限り世にも奇妙な物語ぐらいでしょうか。

私の場合は年始も薄幸なことが多く、早くこの状況から脱出したいと思う今日この頃、そんな中での管理人様の特別企画、非常にありがたかったです。
ご配慮ありがとうございました。

Re: 林美穂さんのオンパレードですな。

> どうやら私は大丈夫でした(笑)

まあ、やや強引な妄想でしたね。

> とくにこの「ほお」の声が翔の声とダブって聞こえてきますね。良く言ってましたから。

キャラ的にはだいぶ似てますよね。翔よりは社交的なようですが。

> いや、林美穂さんの翔が強烈なインパクトだっただけに、きっと、「3」を見ていなかったら林美穂さんに関心を持っていなかったんだろうなと思います。(スピルバンもスルーしてたと思います)

まあ、一度見たら忘れらないキャラですよね。

> 私の場合は年始も薄幸なことが多く、早くこの状況から脱出したいと思う今日この頃、そんな中での管理人様の特別企画、非常にありがたかったです。

5話は自分の趣味で書きましたが、この19話は完全にあなた様へのプレゼントのつもりで書いたものですので、そう言って頂くと嬉しいです。

これからは良いことばかりが起こることをお祈りいたしております。

この番組の花のあすか組、ようするに、あすか組の、あすか、の、強さと、ご活躍出来素晴らしい、秘密部分と、悪い組織の全中裏の親衛隊、達、の、弱さと役に立たない、秘密部分、です。

1988年実写ドラマ版花のあすか組、熱心に見ていて、10年近く前に、再び見たくなり、DVDを、手に入れましたが、どういうわけか、強烈印象が、あすか組のあすか、と、悪い組織の全中裏の親衛隊、達、なのです。ようするに、あすかの強さと、悪い組織の全中裏の親衛隊の、弱くて役に立たない、その違いが、あるからだと、思います。あすか、の特徴部分が、強くて、正義。それに比べて、全中裏の親衛隊の、特徴部分が、弱くて、すぐか、すぐに似ている時間で、完ぺきに倒されます。ようするに死亡。近くの、小学生が二人、弱さに、腹たててました。とにかく全中裏の親衛隊は、あすか、みこ、2名相手に12名ほどで、かかっていっても、結局ですけれどすぐか、すぐに似ている時間で、完ぺきに倒されて、しまいます。ようするに死亡。あすか、と、全中裏の親衛隊の、この違い、強烈印象です。この全中裏の親衛隊は、言葉使いも普通じゃなかったような。言葉使い、変わってたような。それより、とにかく全中裏の親衛隊、達、情けなさすぎる。もし、全中裏の親衛隊、達、全中裏に、入ってなかったら、どこに、就職してたのか、やたらと、気に、なります。それでは、zura1980様、ありがとうございました。そるから、zura1980様、あすか、と全中裏の親衛隊、達、の事、この部分、全面的に、どう思われますか。あなた的には、あすか、と全中裏の親衛隊の、評価は、いかがですか。とにかく、あすか、と全中裏の親衛隊、達、の事、徹底に知りたいので、ございます。それでは、zura1980様、感謝しています。そしたらzura1980様、本当にありがとうございました。これからも、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

1988年実写ドラマ版花のあすか組第17話の、[露天風呂のニセ者]、の事です。

はじめまして。よろしくお願いいたします。リテイク、版も、素晴らしいです。本当にありがとうございました。ずうずうしいかと思われると思いますけど、頼みがあります。頼みの事ですけれど、申し訳ございませんけど、1988年実写ドラマ版花のあすか組第17話の、[露天風呂のニセ者]、の、リテイク版も、もちろんその、一部始終を、今回のようにですけど、完成させて頂きたいのですが。もちろん、前編と後編に、わけられても、今回のように、前編と後編がなくて、1つで終わりでも、どちらでも、ありがたいですよ。ただ1つで終わりの時ですけれど、もうちょっと長く、して頂ければ、ものすごい、ありがたいですよ。1日も、はやく、見たくて、たまりません。本当に頭を下げて、お願いいたします。完成させて頂けたら、たいした事がないと、思われるでしょうが、秘密を2つ、お教えいたします。素晴らしいのが、完成可能的、の、はずです。それでは、1日も、はやく、1988年実写ドラマ版花のあすか組第17話の、[露天風呂のニセ者]、の、リテイク版、完成、ぜひ、お待ちして、いますので、よろしくお願いいたします。本当に、ぜひ、よろしくお願いいたします。

Re: この番組の花のあすか組、ようするに、あすか組の、あすか、の、強さと、ご活躍出来素晴らしい、秘密部分と、悪い組織の全中裏の親衛隊、達、の、弱さと役に立たない、秘密部分、です。

コメントありがとうございます。

なんか前にも親衛隊のことにやたらこだわる読者の方がいらっしゃいましたが……

Re: 1988年実写ドラマ版花のあすか組第17話の、[露天風呂のニセ者]、の事です。

はじめまして、ご丁寧なコメントありがとうございます。

リクエストについてですが、現時点では何のお約束も出来ません。

気が向いたら書くかもしれません。

気になる事がありまして。ご説明下さいませ。

1988年実写ドラマ版花のあすか組、関係の事です。その番組の内容の事やないですけど。はじめますよ。zura1980様。これ、どういう事ですか。こちらも、第19話の、リテイク版やないほう、とかで、やたらと悪い組織の全中裏の親衛隊、達の事を、相当知りたがってる、方の文字をみました。何か、相当知りがってるようですけど。こちらの場合は、あすか組の、あすか、と、悪い組織の全中裏の親衛隊、達、の事が、なぜか、強烈な印象が、あります。あすか組の、あすか、なら、ともかく。それより、第19話の、リテイク版、ただの第19話の時や、別の時とかの、ようするに、コメント部分、見ました。見てたら、ようするに、zura1980さんに、とって、コメント態度が、違いますよ。ちゃんと、向きあって、もらっている、奴も、いれば、ちょっぴり、しか、向きあって、もうてない奴かて、いますよ。第19話、リテイク版、かて、1名は、向きあって、もうてるのに、こちらには、あれ何ですか。なぜか、別でも、全中裏の親衛隊、達に、なると、関わるな言うみたいですよ。全中裏の親衛隊、達が、怖いのですか。こちらの文字見て、あの、お答えでは、意味が、わかりません。なぜ、コメント内容に、よって、お答えが、ちゃんとの場合と、そうじゃない場合が、あるのか、申し訳ございませんが、ご説明下さいませ。

申し訳ありませんが、教えて頂きたいです。よろしくお願いいたします。

Zura1980様。見させて頂き冠してます。1988年実写ドラマ版花のあすか組、とりあえず、初回放送見てましたが、あすか組の、あすか、と、みこ、しか、少ししか、覚えてませんが、悪い組織の全中裏の、ひばり様、姫子様、春日さんと、親衛隊、ですけども、どういう存在か、申し訳ありませんが、教えて、頂けませんか。親衛隊、男女混合でしょ。もう、ちょっぴりしか覚えないです。お手数ですけれども、よろしくお願いいたします。

Re: 申し訳ありませんが、教えて頂きたいです。よろしくお願いいたします。

いや、私も詳しくないので良く知りませんが、基本的に全中裏は女性だけの組織なので、男女混合ではなかったと思いますが。

申し訳ありませんが、教えて頂きたいです。よろしくお願いいたします。

ありがとうございます。それでは、お元気で、頑張って下さいよ。

Re: 申し訳ありませんが、教えて頂きたいです。よろしくお願いいたします。

返信ありがとうございます。お役に立てず申し訳ない。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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