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「時空戦士スピルバン」 第22話「黒ミサはカゲキなビートで」



 第22話「黒ミサはカゲキなビートで」(1986年9月8日)

 前回の怒涛の展開から一転、また消化試合のようなどうでもいいエピソードになる。

 「スピルバン」って、この手の話が多過ぎるんだよなぁ。

 おまけに、これも「シャリバン」や「シャイダー」にあった、音楽を使って青少年の心を意のままに操ると言う、過去のエピソードの、それも中途半端な焼き直しなのである。

 
 冒頭、小さなライブハウスで、聖飢魔IIの安いコピーバンドみたいな連中が、女の子たちの黄色い声援を受けて、しょうもないロックを熱唱している。

 この時点で早くも帰りたくなった管理人だが、なんとか踏ん張る。

 女の子たちはみんな頭の上で手を叩いてノリノリであったが、

 
 その中には、この左下のお嬢さんのように、露骨に「やれやれ……」と言った表情をさらしているエキストラも混じっていた。

 気持ちは分かるが、エキストラと言えど、ちゃんと仕事をしろと言いたい。

 一曲歌った後、ボーカルの白塗り男は、「さぁ黒ミサを始める。お前だーっ!」と、豪快に人のネタをパクって、観客の中から適当に女の子を選ぶと、ステージに引っ張り上げてその首筋に齧り付くのだった。

 ただのセクハラ野郎である。

 もっとも、この時点では彼らはただのロックバンドに過ぎない。

 
 ライブの後、彼らが楽屋に戻ってくると、喪服のような黒ずくめの服を着た、見知らぬ美女が立っていた。

 言うまでもなく、リッキーである。

 
 ボーカル「誰、あんた?」
 リッキー「本当の黒ミサ、やってみない?」

 その後、何があったか不明だが、バンドはワーラーの操り人形になってしまう。

 

 
 ついで、公園のベンチに座り、いかにもやる気のなさそうな主人公が活躍する、コンバット漫画を夢中になって読んでいる、人生の負け犬(註・負け犬じゃありません)。

 人の気配を感じて、若者が目を上げると、

 
 やれ、うれしや、そこに人間に化けたシャドーが立っていた。

 シャドー「ダーティージョーになってみたくない?」

 管理人、レビューをいくつも書いているうちに、段々シャドーのことが好きになっている自分に気付いてしまった。

 この調子で、最終回まで出演して、高い頻度で私服を披露してくれれば、ギャル軍団と同じく、それだけで一本の記事が書けていただろうに、なんとも残念なことに、シャドーとガシャーは25話で退場となってしまうのである。

 また、別の(同じ?)公園では、フリスビーを、受け止めることもまともに投げることも出来ない、ある意味珍しい人生の負け犬(註・負け犬じゃありません)がいて、弟と妹と遊んでいたが、二人とも呆れて向こうへ行ってしまう。

 
 くにお「おいおい、みゆき、たつお、ちょっと待ってくれよー」

 
 と、横から見知らぬ美女があらわれ、その肩をポンポン叩き、

 
 ガシャー「何が楽しくて生きてるの?」
 くにお「……」

 じゃなくて、

 ガシャー「見返してやりなさいよ、妹と弟を」
 くにお「えっ?」

 三日後、パトロール中、路上で争っているその三兄弟を見掛けたスピルバン、妹たちから最近兄の様子がおかしいのだと言われ、ともかく彼を追いかける。

 と、くにおを探していたスピルバンの耳に、野外ステージに立ってしょうもない歌を歌っているロックバンドの演奏が聞こえてくる。

 
 ボーカル「ブラーックミサ! 黒ミサ・ロォォック~! ブラーックミサ! ブラーックミサ! 悪魔が血を吸う恐怖の儀式~♪ 満月の夜、荒野の果てで~祈りを上げる謎の集団(註1)~♪ 仮面を赤い血の色で染め、魔人に捧げる呪いのメロディー~♪」

 註1……自分で謎って言うな。

 こんなしょうもない歌の歌詞を書きとめた物好きな人間は、世界広しと言えども管理人くらいのものではないかと思う。

 スピルバン(うわ……)

 スピルバン、いたたまれない気持ちで聴くとはなく聴いていたが、ふと、観客席にくにお青年が座っているのを見て、近付き、

 
 スピルバン「妹さんと弟さんが帰って来て欲しいって言ってるよ」
 くにお「……」
 ボーカル「ブラーックミサ! ブラーックミサ! 悪魔が血を吸う恐怖の儀式~♪」
 スピルバン「うるっせえっ! 今大事な話してんだよっ!!」
 ボーカル「すいません……」

 途中から嘘だが、演奏が終わると同時に、くにおは手にしていた金属製のフリスビーをスピルバン目掛けて投げてくる。

 フリスビーが苦手なくにおとは思えない手捌きで、しかも、フリスビーはスピルバンの背後にあった金属製の彫像を真っ二つに切り裂いてしまう。

 スピルバン(あれはただの遊び道具じゃない。武器だ!)

 さらに、スピルバンは知らなかったが、負け犬1号(註・負け犬じゃないってば)も観客席にいて、それこそダーティージョーのように素早く銃を組み立てて、スピルバン目掛けて撃ってくる。無論、こちらも本物の銃である。

 しかし、悪魔に魂を売った代償が、フリスビーがうまくなるだけって、どんだけ安い魂やねん。

 
 スピルバン、相手がどう見ても人間なので、ひたすら逃げるだけだったが、そのゆくてに、それぞれ武器を持ったバンドメンバーが立ちはだかる。

 スピルバン「なんなんだ、君たちは? 一体誰に頼まれた?」

 問答無用で襲ってくる彼らを、植え込みの中に隠れてなんとかやり過ごす。

 スピルバン「そうか、善良な人々を利用して俺を狙ってるんだな。もしかしてワーラー?」

 もしかしなくも、そんなことをするのはワーラーに決まっていた。

 デスゼロウたちが意気揚々とガメデスに帰還し、作戦の進行状況を報告する。

 音楽の力で若者を扇動し、社会を混乱に陥れようとしていたマドーやフーマの類似の作戦と違い、ワーラーの目的は、あくまで人間たちを次々と洗脳して手先にし、変身前のスピルバンを抹殺させようと言う、シンプルなものだった。

 だから、別に黒ミサバンドが次々と仲間を増やしている訳ではなく、音楽自体に意味はなかったらしい。

 もっとも、スピルバン、割りと平気で人前で「結晶」するから、たとえスピルバンが人間を攻撃することは出来なくても、人間にもスピルバンを倒すのは困難なように思えるのだが。

 リッキー「女王様、この際、少年組も誕生させてはいかがでしょうか?」
 パンドラ「少年組?」

 
 シャドー「スピルバンも困ると思います、子供が相手では」
 パンドラ「青年組と少年組が力を合わせたら、スピルバンを倒す確率は大きくなりますねっ、あっははははっ」

 リッキーたちの提案を受け、パンドラは子供たちも集めるよう命じる。

 ただし、その様子は描かれず、代わりに、青年組の連中……と言っても、バンド5と負け犬2の、合計7人だが……が、ターバンを巻いた怪人物の指導の下、戦闘訓練などを行っている様子が映し出される。

 その後、妹と弟を無理やり何処かへ連れて行くくにお青年を見掛けて追いかけたスピルバン、倉庫周辺で再び敵の待ち伏せを受ける。

 応援に駆けつけたダイアナにその場を任せて、くにおたちを追うが、そこへあのターバン男があらわれる。

 
 スピルバン「子供たちを何処へ連れて行くつもりだ?」
 ターバン男「……」

 ターバン男、無言で右手に仕込んだ銃を撃ってくる。

 やがてバンドメンバーとダイアナが戦いながら来て、それぞれの仲間に合流する。

 
 スピルバン「ダイアナ、気をつけろ、パンツが丸見えだぞ!」
 ダイアナ「いや~ん」

 じゃなくて、

 スピルバン「ダイアナ、気をつけろ、奴は戦闘機械人だ」
 ダイアナ「ええっ?」

 二人は「結晶」するが、結局子供たちを連れ去られてしまう。

 ただし、くにお青年は自分の頭にフリスビーを受けて、その衝撃でやっと正気に返る。

 CM後、病院に担ぎ込まれたくにお青年から事情を聞いているスピルバンとダイアナ。

 
 スピルバン「呪文?」
 くにお「ええ、それを聴くと何でも出来そうな気になる、怖いものは何もなくなってしまうんです」
 ダイアナ「催眠状態にされてしまうんだわ」
 くにお「みゆきは? たつおは?」
 スピルバン「残念ながら連れ去られてしまった」
 くにお「少年組を作るつもりだ。助けてください、みゆきを、たつおを!」
 スピルバン「うん、場所は何処だ、教えてくれ」

 スピルバン、くにおに聞いた彼らのアジトに潜入を図り、数々の障害を突破して、遂に黒ミサの行われている洞窟の最深部に到達する。

 最深部には祭壇が設けられ、そこにみゆきが横たわり、その前でボーカルがアカペラで、さっきのしょうもない歌を熱唱していた。

 
 ボーカル「暗黒の魔王、闇の支配者よ、あなたにイケニエを捧げます」

 ボーカルが剣を抜いてみゆきに迫ると、ちょうどみゆきが目を覚まし、

 
 みゆき「キャーッ!」

 なんとも切ない顔で、悲鳴を上げる。

 スピルバン「むぁてぇいっ!」

 勿論、女児が大好きなスピルバンがそんな美味しいシーンを指を咥えて見ているわけがなく、最高のタイミングでカッコ良く登場する。

 もっとも、そのみゆきは人形で、助け起こすと、逆に口からニードルを飛ばしてスピルバンを攻撃する。

 すぐに、ターバン男たちが、本物のみゆきを連れて出てくる。

 
 みゆき「城さん、助けてー!」
 スピルバン「みゆきちゃん!」
 ターバン男「この娘をイケニエに……」
 スピルバン「待てい!」

 スピルバン、バンドメンバーたちがみゆきを連れて行こうとするのを止めようとするが、

 
 ここで漸く、ターバン男がその正体をあらわす。

 スピルバンも直ちに「結晶」して対抗する。

 待つまでもなくダイアナが駆けつけ、みゆきや、既に捕まっていた子供たちを救出し、ラス殺陣となる。

 今回、ストーリーはお粗末だが、爆破ショットはいつも以上に過激で、

 

 

 
 戦闘機に連続して空爆されてスピルバンが吹っ飛び、

 
 その飛んだところにサータンがジャンプして切りかかってくると言う、タイミングが非常に難しいアクションが見られる。

 だが、サータン、結局どうってことのないザコで、

 
 スピルバン「俺はこの地球を守る。子供たちを守るんだ! 特に女児を!

 いつもの「俺の怒りは爆発寸前」とは異なる決め台詞を放ったスピルバンに、

 
 アークインパルスでその体を3回(あるいは5回)斬り裂かれ、

 

 
 豪快に爆死して果てるのだった。

 こうして、ワーラーの作戦はあえなく潰され、洗脳された若者たちも無事元に戻る。

 結局、今回の作戦において、黒ミサがどんな役割を果たしていたのか、それも曖昧なままで、見ていて実にストレスが溜まる完成度の低さだ。

 ラスト、あの白塗りバンドがライブハウスで歌っている。

 ただし、今度は黒ミサがどーこーじゃなくて、普通のラブソングのようであった。

 
 ボーカル「今日のイケニエはお前だ」
 ダイアナ「ええっ、ちょっと!」

 その癖、歌の合間のイケニエごっこは継続しており、今度はスピルバンと一緒に聞いていたダイアナが選ばれるが、

 
 ダイアナ「キャーッ! 何すんのよ! もうっ」
 ボーカル「おうっ」
 ダイアナ「えいっ」

 地球の文化に疎いダイアナは、ふざけて噛み付くふりをしたボーカルの股間を思わず蹴り上げ、さらにチョップで叩きのめしてしまう。

 ボーカル「こぉれは遊びなのに……」
 ダイアナ「ああっ、ごめんなさい!」

 その後、ライブハウスから路上へ飛び出すスピルバンとダイアナ。

 
 スピルバン「どうするんだ、お陰でコンサートは中止だぞ」
 ダイアナ「だってぇ」
 スピルバン「だってじゃない」
 ボーカル「こらぁ、待てえーっ!」
 スピルバン「ああ、あ」
 ダイアナ「来たっ」

 怒り狂ったボーカルが追いかけてきたのを見て、慌てて逃げ出す二人。

 以上、はっきり言って面白くもなんともないエピソードであった。
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コメント

頭おかしい

>なんとも残念なことに、シャドーとガシャーは25話で退場となってしまうのである。
で、ギローチンだのヨウキだもんね・・・

同一ネーミング

>だが、サータン、結局どうってことのないザコで
「新マン」19話のは強敵だったのに。
やっぱり、この頃の上原先生はお疲れだったんでしょう。

善良な人々を利用して俺を狙ってるんだな

どうせ利用するなら、強い人を選ばないとね。
「スカイライダー」9話「コブランジンの殺人軍団」みたく。

方向性が定まらない

シャドーとガシャーはもう少しで退場ですか?何とも勿体無いですね😅この作品も、どうも方向性が定まらないのが残念ですね😓

ホンマ消化試合です

何がってパン○ラが、これだけですよ(怒)
ヘレンは出んし!!

振り分け

>前回の怒涛の展開から一転、また消化試合のようなどうでもいいエピソードになる。「スピルバン」って、この手の話が多過ぎるんだよなぁ。

消化試合は他のライターに書かせて、上原先生にはメインストーリーに専念してもらう
これがプロデューサーの仕事なのでは?

しょうもない歌シリーズといえば

先日他界された上原正三先生の十八番でしたな…
夜のサキソフォン然り、お尻ふりふりスパイダーマンブギ然り。
あの「怪獣使いと少年」と同じ脚本の方とは…。合掌。

あ、お尻ふりふりスパイダーマンブギは

しょうもない歌というか「たわけた歌」でしたっけw

Re: 頭おかしい

新キャラを入れるのはいいけど、代わりに旧キャラを消すのはやめて欲しいです。

Re: 同一ネーミング

そう言えば同じ名前でしたね。

Re: 善良な人々を利用して俺を狙ってるんだな

まあ、人間だからスピルバンが攻撃できないということを重視したんでしょうけどね。

Re: 方向性が定まらない

ほんと、勿体無いですよね。

Re: ホンマ消化試合です

まあ、パンツは他の回でたっぷり見れるからいいじゃないですか。

Re: 振り分け

> 消化試合は他のライターに書かせて、上原先生にはメインストーリーに専念してもらう
> これがプロデューサーの仕事なのでは?

そうですね。色んな人に書かせたほうが作品の幅が広くなって一石二鳥なのに。

Re: しょうもない歌シリーズといえば

今回もかなりのしょうもなさでしたね。

Re: あ、お尻ふりふりスパイダーマンブギは

> しょうもない歌というか「たわけた歌」でしたっけw

恥ずかしながらその曲のことは知らないんです。

キャラ交代

>新キャラを入れるのはいいけど、代わりに旧キャラを消すのはやめて欲しいです。

「仮面ライダー」のルリ子さんとか「サンバルカン」のゼロワンとか・・・
物語上の「必然性」が欲しいですよね。
ま、ギャラとか「大人の事情」もあるんでしょうけど・・・

Re: キャラ交代

> ま、ギャラとか「大人の事情」もあるんでしょうけど・・・

ミッキー・カーティスさんってやっぱり高額だったのかなぁ?

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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