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「青春オーロラ・スピン スワンの涙」 第20話「天才少女 衝撃のデビュー」

 第20話「天才少女 衝撃のデビュー」(1989年8月21日)

 間近に迫った東日本大会に向けて練習に余念のないシンクロ少女たち。

 だが、肝心のエース涼子の調子が思わしくない。

 
 藤木「涼子さん、何ボケッとしてるの? つまらないミスばかり何度も何度も犯してるわ。しっかりしなさい!」
 涼子「はい、申し訳ありません」

 平凡なミスを繰り返しては、イッちゃった目付きの藤木コーチに激しく叱責されたりする。

 遠藤コーチもだが、左から二番目のサブコーチの人も、なかなか奇麗である。

 涼子は、調子が悪いと言うより、目がうつろで集中力がないようであった。

 その原因は、10年一日のごとく、ミカの存在であった。

 と言うより、ミカのことばかりが気になっているような、オーナーである母親の態度が気に掛かるのだ。

 ま、それと同時に、純粋にシンクロ技術が低下しているとも考えられる。

 なにせ、ミカがクラブを除名されるまで、ミカを追い落とす為の陰謀にばかり熱中していたのだから、肝心のシンクロが疎かになるのも当然であろう。

 
 ミカ「うるさいわねっ、あなたたち、もう少し静かに出来ないの?」

 練習後、ロッカールームで明子たちがミカと千絵の活躍を期待してはしゃいでいると、涼子は八つ当たりするように怒鳴り散らし、憤然と出て行く。

 
 加奈子「典子、涼子さん、どうしちゃったの?」
 典子「知らないわ、ひとりでプリプリしてるのよ、私が相手じゃ気に入らないんじゃない?」
 景子「コンビなんだからもっと呼吸を合わせるようにしたら?」

 涼子のパートナーである典子、90年代に一世を風靡することになる和久井映見さんと桜井幸子さんから気遣われるが、

 
 典子「いいのよ、涼子さんは涼子さん、私は私よ」
 明子「絶望的なコンビね」

 ぼそっとつぶやく明子の台詞が、妙に可笑しい。

 典子「私は私で目一杯やってるのよ、私だって東日本で優勝して全日本に出場したいわよ」

 
 ヒロミ「だったら、ミカさんと千絵さんのコンビを見習えば良いのに」

 全国24億8000万とんで6人の新田まゆみファンの皆様、お待たせしました、貴重なヒロミちゃんの台詞です!

 典子「そんなこと涼子さんに言ってよ! どうしようもないんだから、ぼけーっとしてミスばっかりしてるんだもの」

 涼子の忠実な取り巻きであった典子まで、最近の涼子のシンクロに対する姿勢にはうんざりしてると言う感じで、声を荒げて不満を爆発させる。

 草薙スイミングクラブの爆乳女王様、いや、女王と呼ばれていた涼子の威光も、ミカの存在感の前にすっかり霞んでしまったようである。

 今では、その立場が最初の頃とは逆転してしまったような観すらある。

 さて、ヒロミが口走ったように、対照的にミカと千絵のコンビは絶好調だった。

 
 そんな二人を、全体練習が終わった後も、翔子はもちろん、順子までもが文字通り手取り足取り熱心に演技指導している。

 順子もかつては一流のシンクロ選手だったのである。

 たまたま通り掛かってそれを見て、ますます心中穏やかならぬ顔になる涼子。

 
 翔子「腕を引き戻した時の一瞬の笑顔も大切ね、ミカと千絵さんの笑顔で、観客を水の中に引き摺り込むのよ

 相変わらず独特の表現を駆使してアドバイスする翔子。

 にしても、引き摺り込むって……魔空空間じゃないんだから。

 ミカ「一瞬の笑顔ですか?」
 翔子「そう、長くても短くてもダメ、勿論、間が抜けた笑顔じゃダメよ」

 しかし、この位置だと、順子には涼子が見てるのが丸分かりだと思うのだが……

 
 ミカ「間が抜けた笑顔なんて私たちしませんよ、ねえ、千絵さん?」

 
 そう言うと、口を大きく開けて、二人でおどけた笑顔を作って翔子たちを笑わせるミカと千絵。

 技術的にも、精神的にも、二人の息はピッタリ合っていた。

 涼子、ガラス越しにその和気藹々としたやりとりを見ていて、取り残されたような、いたたまれないような気持ちになってその場を立ち去る。

 
 涼子の存在には気付きもせず、なおも談笑する4人。

 ああ、千絵の水着からはみ出した尻肉がエロ過ぎる!

 
 そこへ愛しの遠藤コーチが来て、ミカに父・節也から電話だと告げる。

 遠藤コーチの顔と、千絵のお尻の両方一度に楽しめる、夢のような一枚である。

 
 翔子「行ってらっしゃい」
 ミカ「はいっ」
 順子「……」

 翔子は笑顔で送り出すが、節也からの電話と知った途端、順子の眉が曇る。

 ミカは事務室かどこかで受話器を取り、久しぶりに父親の声を聞く。

 そう言えば、節也はミカが一時行方不明になっていたことを、知らないままなんだよね。

 
 ミカ「お父さん、驚かないでよ」
 節也「おいおい、ミカ、そんなこと言われたら、お父さん、驚いてしまうぞ」

 節也は会社から掛けているのだが、彼は既に日本に戻って、仙台で新しい会社を興しているのだ。

 倒産してから大して月日も経っていないと言うのに、ドラマとはいえ、この辺の(お気楽な)描写もバブル景気の影響を感じさせる。

 
 ミカ「私ね、お父さん、妊娠したの!」

 
 節也「え……………………………?」

 ショックのあまり、そのまま石像になる節也であった。

 じゃなくて、

 
 ミカ「私ね、お父さん、東日本大会に選手として出場することになったの」

 
 節也「東日本大会にぃ? やったね、ミカ!」
 ミカ「やったなんてもんじゃないわよ、もう大変だから! 練習練習でお父さんに電話してる暇もないんだから」
 節也「ミカ、その日はお父さん、必ず見に行くよ! ……ところで、何の大会なの?
 ミカ「……」

 途中から嘘である。

 節也、大会には必ず駆けつけると約束して、電話を切る。

 事務室にオーナーが入ってきたので、ミカは、父親が大会を見に来てくれますと嬉しそうに話す。

 
 だが、ひとりになった順子の顔は妙に思い詰めたものになる。

 何故なら……

 サブタイトル表示後、とあるディスコでけだるそうに踊っている涼子の姿が映し出される。

 曲は、毎度お馴染み、TMネットワークの「KISS YOU」である。

 
 踊り疲れて、いかにも重そうな爆乳をテーブルの上に置いて飲み物を飲む涼子。

 実際、これだけでかいと肩が凝るんだろうなぁ。

 と、その横に冴子が立つ。よっぽど暇なのか、四六時中、涼子のことを見張っているようだった。

 冴子、涼子をレストルームへ連れて行き、

 
 冴子「東日本大会が迫ってるというのに余裕があるのね」
 涼子「私を付け回してるつもりなの?」
 冴子「ええ、そうよ、あなたがミカさんを引っ張り出して駄目にしようとしてるんじゃないかと思ってね」
 涼子「冴子、私を本気で怒らせたいの!?」
 冴子「怒ってみたら?」

 で、でけえ。

 ……あ、失礼しました。

 しかし、冴子はあくまでミカの為を思ってやってるのだろうが、これだけしょっちゅうつきまとわれては、涼子が怒りたくなる気持ちも分かる。

 当時はまだストーカーと言う言葉がなかったのが、冴子にとってはさいわいだった。

 冴子、涼子の弱味を握ってるから何も出来ないと高を括って挑発をエスカレートさせるが、案に相違して、涼子はいきなりその頬をビンタする。

 
 さらにその髪を乱暴に掴んで、持ち上げ、

 涼子「つけあがらないでね、私のことであなたが何を言おうと、私が怖がってるとでも思ってんの?」

 久々に見せる、涼子の本性であった。

 冴子「あんた、シンクロ界を追放になるわよ」
 涼子「そうなったらミカも巻き添えにしてやるわ」

 
 冴子「涼子さん……あなたって人は」
 涼子「二度と私を付け回したりしないことね!」

 こんな状況でも、つい相手をさん付けしてしまう冴子、実に育ちが良い。

 冴子を脅しつけてその体を突き放す涼子だったが、冴子も一時は悪い仲間と付き合っていたほどだから、そのくらいで震え上がったりはしない。

 
 冴子「私はともかく、ミカさんに手を出したら私は黙ってないわ、そのことだけはきっちり覚えといてちょうだい。あなたも草薙シンクロクラブの女王と言われた人よ、プライドを持ったらどうなの?」

 痛烈な一言を浴びせると、先にレストルームを出て行く。

 個室に入っていた人、怖かっただろうなぁ。

 
 その日、涼子は夜遅くなってから、爆乳をひっさげて帰宅する。

 順子、珍しくその顔を引っ叩いて強く叱る。

 
 順子「バカ、こんな時間まで何処にいたの?」
 涼子「何処だって良いじゃない、私の自由よ!」

 反抗的な目で言い返して行こうとする涼子を、順子はなおも呼びとめる。

 
 順子「涼子、今日のスタッフ会議、あなたのことがだいぶ問題になったのよ。いくらなんでも乳でか過ぎじゃないかって集中力を欠いてミスばかり犯してるそうね、実力の半分も出てないって先生方心配してたわ!」

 それにしても、で、でけえ……

 ……あ、失礼しました。

 
 涼子「私のことなんてどうだって良いじゃない、お母様はミカのことだけを考えてれば良いのよ」
 順子「何言ってるの!」
 涼子「だってそうじゃない、お母様はミカばかりを見てるわ、私のことなんて眼中にないみたいね」
 順子「あなたを蔑ろにしてる訳じゃないわ、初出場するミカさんに時間を割くのはオーナーとして当然よ」
 涼子「嘘よ、ミカさんを見るお母様の目は異常よ、普通じゃないわ」
 順子「なんですって」

 涼子、娘として敏感に、母親のミカを見る目が単なるオーナーと選手との関係を越えたものであることに気付いていたのだ。

 順子は順子で、自分でも知らぬうちに○○○○であるミカに不自然なほど目を掛けていたことに、娘に指摘されて初めて気付いたようであった。

 その場にいた父親の洋平が見兼ねて、「二人とも、もうやめないか」と仲裁に入る。

 
 涼子「お父様、お母様は私のことなんてどうでも良いの! ミカさんをスターに育てようとしてるのよ!」
 洋平(で、でけえ……)

 我が子ながらなんちゅう爆乳だと、呆れ返る洋平であった。

 でも、実際こんな娘がいたら、お父さん、色々とつらいよね。おまけに血の繋がりはないんだし……

 洋平も、その後、妻に対し、「新人選手より涼子を大切にして欲しい」と釘を差す。

 涼子や洋平に言われて、オーナーも多少反省するところがあった。

 
 ミカ&千絵「いち、に、さん、しぃ……」

 
 ミカ&千絵「ごぉ、ろく、しち、はち……」
 ミカ「このリズムで行こうね」
 千絵「それだったらうまく合うわね」

 一方、練習時間外でも、公園で振り付けのタイミングを合わせる練習に励むミカと千絵。

 可愛い……

 
 と、そこへ、最近、「草薙スイミングクラブの地縛霊」と呼ばれつつある冴子が現れる。

 冴子「ミカさん、もうすぐ東日本大会ね」
 ミカ「ええ、冴子さんの分まで頑張るわ」
 冴子「お願いがあるの、ソロの時に私の作った水着を着てくれないかなぁ?」
 ミカ「冴子さんの?」
 冴子「髪飾りも作ったのよ」
 ミカ「うわー! 素敵ー!」

 
 ミカが、嬉しそうに派手な模様の水着をあてがうと、千絵も髪飾りをその頭にポンと乗せて、

 千絵「わー、似合うわよ、ミカさん」
 ミカ「ほんとー、冴子さん、ありがとう。これを着て頑張るわ」

 と言う訳で、すんなりミカはその申し出をOKするが、これも考えようによったら、ストーカー的な行為に近いものがあるよね。

 もっとも、ミカが既に自分で水着を用意している可能性もあったのに、冴子があえて、押し付けがましいとも思える申し出をしたのには、冴子ならではの深謀遠慮が秘められていたことが、後に判明する。

 
 冴子「……」

 ミカが快諾してくれたので、いかにも嬉しそうな笑みを見せる冴子。

 うーん、実に良い笑顔である。

 
 冴子、その笑顔を消すと、

 冴子「ミカさん、涼子さんが荒れてるわ、何か仕掛けてくるかもしれない。気をつけてね」

 と、忠告する。

 そんなこんなで、気がつけば、東日本大会の前夜となる。

 ミカ、自分の部屋で、冴子に貰った水着を含めたチーム、デュエット、ソロの3パターンの水着をベッドに並べて、それを眺めていた。

 翔子が入ってきて、

 
 翔子「いよいよ、明日ね、どう、プレッシャーは?」
 ミカ「はい、多少あります、いや、もうちょっと……」

 で、でけえ……

 ……あ、失礼しました。

 真横から見ると、Tシャツが巨乳で盛り上がって張り詰めているのが良く分かる。

 前に出ると言うより、上に向かって突き上がってるような乳なんだよね。まさにロケットおっぱい。

 翔子「うふっ、あって当然よ、プレッシャーをばねにして自分を高めるか、逆にプレッシャーに負けて崩れるかは当人の問題よ」
 ミカ「はい、私はだいじょぶです」

 
 翔子「やるだけのことはやったんだもん、結果はどうあれ、後は思いっきり演技をすることね」
 ミカ「はい! 人事を尽くして天命を待つ、これで頑張ります」

 ほんと、若さが内側からみなぎってるような素晴らしい笑顔である。

 性別は違えど、管理人にもこんな時があったんだなぁ……

 ……

 ……

 ……あったっけ?

 なんか、物心ついた時から「おっさん」だったような気がしてきた。

 さて、翌日、いよいよ、「第67回東日本地区大会・シンクロナイズドスイミング競技大会」の幕が切って落とされる。

 細かいことだが、会場の看板には「シンクロナイズ」と書かれているのに、ナレーターは「シンクロナイズ」と言っている。

 ナレーターの人も、シンクロに興味なかったんだろうなぁ(註・そんなことはありませんっ!)

 ナレ「全日本大会の出場権を争って、各クラブの精鋭たちが技と美を競い合うのである!」

 
 大会用の水着に着替え、入念にストレッチを行っているミカたち。

 観客席には冴子や、

 
 ミカとの約束どおり応援に来た節也や、洋平の姿もあった。

 洋平「いやー、いらっしゃったんですか」
 節也「ええ」
 洋平「お嬢さんのデビュー戦ですね」
 節也「ええ、うまくやってくれるといいんですが」

 
 藤木「落ち着いてやるのよ、ミスをしても気にしないでやるのよ」

 藤木コーチの最後のアドバイスを背に、緊張の面持ちでプールへ向かうチーム種目の6人。

 先頭の和久井映見さんのあどけないこと!

 選手たちが行った後、

 
 翔子「草薙先生、参りましょう」
 順子「私はここで」
 翔子「駄目ですよ、先生には一番前で見て頂かないと」
 順子「いいのよ、私に構わないで」
 翔子「それじゃ」

 翔子は、もっと良く見えるところへ行こうと順子を誘うが、何故か順子はその場から動こうとしない。

 翔子も無理強いせず、コーチや他の選手たちと一緒に観客席へ移動する。

 順子には、今日だけは観客席に行けない理由があったのだ……

 さて、ミカたちのチームによる演技が始まるが、このドラマの弱点は、肝心なシンクロのシーンはほとんど吹き替えがやるので、どうしてもロングショットが多くなり、試合の臨場感やシンクロそのものの醍醐味があまり視聴者に伝わってこない点にある。

 以前も書いたが、これは、常に水中で行う、専門性の高い特殊な競技ならではの問題点で、こればかりはスタッフもどうしようもなかっただろう。

 だから、盛り上げるだけ盛り上げといて、肝心の試合は妙にサラッと流されてしまいがちである。

 今回は、11話の東関東地区大会の時よりさらにあっさり描かれていて、登場するのは草薙シンクロクラブの選手だけで、ライバル選手たちは一切画面には出て来ない。

 で、チーム戦でミカたちはあっけなく優勝してしまう。

 ここでは、演技の代わりに、試合後、6人が一斉にプールから上がるときの画像を貼っておく。

 

 

 
 ……

 なんか良いよね。

 美少女の水のしたたる6つのお尻が同時に持ち上げられ、ついで、12本の白いフトモモが並ぶと言う、良く考えたらかなりエロい状況である。

 しかも、その中には宮沢りえや武田久美子、和久井映見に桜井幸子と言う、トップアイドルたちが含まれているのだから。

 
 休む間もなく、ジュニア部門のデュエット戦に出場するミカと千絵の名コンビ。

 で、でけえ……

 ……あ、失礼しました。

 で、ミカ、デュエットでも優勝してしまう。

 あまりに淡々と描かれているので、いまひとつ現実感がない。

 それはさておき、翔子たちはミカの望外の好成績に、飛び跳ねて喜ぶが、ひとりだけ、焦りと悔しさで目が眩むような思いをしている者がいた。

 
 言うまでもなく、涼子である。

 控え室に引っ込むと、暗い眼差しで俯いていたが、

 
 ふとその目が、長テーブルの上に置いてある、ミカのバッグに向けられる。

 涼子「……」

 しばらくして、他の選手たちも戻ってきて、ミカは今度はソロ用の水着に着替えようとするが、

 
 ミカ「水着が、水着が!」
 翔子「ひっどーい、なんてことを……登録した水着以外は失格になるのよ」
 ミカ「……」

 肝心のその水着が、ずたずたに切り裂かれていたのである。

 突然の事態に、頭の中が真っ白になるミカ。

 無論、それは、どんな時も視聴者の期待を裏切らないマキハラノリユキのような涼子の仕業だった(註1)

 それにしても、ミカの胸の谷間、エロ過ぎですね……


 (註1……この記事はマッキー逮捕のずっと前に書いたもので、今回の件に便乗したわけではありません。

 また、今日この記事を公開しようと思ったのも、以前から予定していたことです)


 ちょうどそこへ、ミカの激励に来た節也が入ってくる。

 
 節也「誰がこんな……森谷先生」
 翔子「このままじゃあ、出場辞退する以外ないわ」
 
 さすがの翔子もこれには手の打ちようがなかった。

 ミカ「私、失格になっても構わない、これを直して出場します!」

 ミカはまだ諦めていなかったが、直すと言っても、短い時間でそこまでビリビリに裂けたものを修繕するのは、プロの仕立て屋でも難しいだろう。

 と、そこへ、コーチたちと、コーチに呼ばれた順子が血相変えて駆け込んでくる。

 
 ところが、部屋に入りかけたところで、中に節也がいるのを見た順子は、そのまま逃げるように走り去ってしまう。

 この喫緊時に、オーナーにあるまじき態度だったが、ちゃんと(大映ドラマ的)理由があったのである。

 
 だが、節也もほんの一瞬だがオーナーの顔を見てしまい、これまた、ピンチの真っ只中の娘を放り出して部屋を飛び出すと言う、父親にあるまじき行為に出る。

 そんな二人の様子を怪訝そうに見詰める翔子。

 建物の中を探し回るが、結局、節也は順子の姿を見失ってしまう。

 一方、善後策も浮かばず、ひたすら途方に暮れるだけのコーチや選手たちの間を縫うように、小柄な冴子がミカの前にやってくる。

 
 冴子「ミカさん、水着を引き裂かれたってほんとなの?」
 ミカ「冴子さん、ごめんなさい、折角あなたが私の為に作ってくれたのに……」

 
 冴子「ミカさん、心配ないわ、水着ならあるわ」
 ミカ「えっ?」
 冴子「あなたの心の中に……」
 ミカ「出てけっ!」

 ……嘘である。

 
 冴子「私ね、同じ水着を二枚作っておいたの、一枚はミカさん、一枚は私、ほらっ」
 ミカ「冴子さん、ありがとう!」

 冴子がバッグの中から出したもう一枚の水着を手に、何度も冴子に感謝するミカ。

 しかし、ミカと冴子じゃだいぶ体格(バスト)が違うから、冴子の水着をミカがちゃんと着れるのだろうか。

 それより、この場合は冴子がこんなこともあろうかと、同じサイズのものを二枚用意していたと考えた方がしっくりする。

 
 冴子「ミカさん、頑張ってね」
 ミカ「ええ!」

 この笑顔も実に可愛い。越智静香さん、萌える!

 
 さて、騒動の主の涼子、素知らぬ顔で観客席に座っていた。そこへ冴子が来て、

 冴子「やってくれたわね」
 涼子「なんのこと?」

 
 アナウンス「5番、葉月ミカ、草薙シンクロクラブ」
 涼子「ああっ」

 出場できないとばかり思っていたミカの名前がコールされ、ミカがプールサイドに現れたのを見て、さすがの涼子も思わず声を放つ。

 
 冴子「ミカさんは私が守るわ!」
 涼子「……」

 頼もしく、可愛らしいミカの守護天使であった。

 で、ミカは、ハプニングを感じさせない素晴らしい演技を披露し、ソロでも簡単に優勝しちゃうのである!

 こうしてミカは、デビュー戦で、ジュニア三部門(チーム、デュエット、ソロ)制覇と言う快挙を成し遂げるのだった。

 一方、対照的に涼子の成績は散々で、デュエットでは予選失格、ソロ部門では3位と、2位に入った千絵にまで負けると言う屈辱的な結果だった。

 ところで、19話のメンバー表を見ると、千絵がジュニア部門、シニア部門、どちらのソロにも名前が出ているが、これは明らかなミスだろう。

 千絵は、涼子と並べて言及されていることから、シニア部門にのみ出たと思われる。

 でも、千絵は、ミカとのデュエットではジュニア部門に出場してるんだよね。その辺の仕組みがいまいち分からない。

 試合の後、会場の外で節也が何か屈託のある顔でミカが出てくるのを待っていた。

 やがてミカが走ってきて、節也の胸に飛び込む。

 節也「おめでとう、ミカ、良く頑張ったな。ああ、今日はクラブでも色々あるだろうから、明日、森谷先生を招待して食事でも、と思ってんだ」
 ミカ「ほんとー、森谷先生喜んでくれると思うわ」
 節也「うん、あ、誰かに話しかけられなかったか?」
 ミカ「誰かって、男の人、女の人?」
 節也「うん、女の人なんだがね」
 ミカ「ううん、別に」

 
 節也「そうか、あ、いや、それならいいんだよ、それなら……」
 ミカ「変なお父さんー」

 節也、何気なくさっきの女性のことを尋ねたのだが、まさかそれが草薙シンクロクラブのオーナーとは知らず、ミカの返事にホッとした様子になる。

 節也は「誰か知らない女性から声を掛けられたか?」と言う意味で聞いたので、ミカもそう答えたのだ。

 当然、節也は、ミカの○○○○が、こっそりミカを見に来たのではないかと思ったのだ。

 
 だが、その女性、草薙オーナーは気遣わしげな顔で、物陰からじっと二人の様子をうかがっていた。

 
 そして、二人を見詰めている順子を、これまた別の場所から翔子も見詰めていると言う、ドラマならではのややこしい状況になるのだった。

 さて、華々しいデビューを飾ったミカは一躍マスコミの寵児となるが、早くも次なる全国大会へ向けてのトレーニングを開始する。

 ナレ「運命の扉は少しずつ開かれ、恐ろしい嵐がミカを飲み込もうとしていることを少女はまだ知らない」

 と言う、脅し文句のようなナレーションで締め。

 ……

 ……

 ……

 ところで健吾さんと稔さん、どこ行っちゃったんだろう? ガンダーラ?
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コメント

涼子、恐ろしや~

更新楽しみにしてました。
ドラマ開始よりは見やすくなりましたね。最初のミカの境遇は見ているこっちも少し辛いものを感じていましたが、今はミカ派が殆ど、涼子のほうが追い詰められている構図に変わってしまいました。
そして、ようやく、登場人物の名前と顔が全て一致できるようになりました。

>今では、その立場が最初の頃とは逆転してしまったような観すらある。

私が思っていたことを代弁されてましたね。

> 平凡なミスを繰り返しては、イッちゃった目付きの藤木コーチに激しく叱責されたりする。

藤木コーチ、やるなぁ、相手が涼子でも忖度しない。

>なにせ、ミカがクラブを除名されるまで、ミカを追い落とす為の陰謀にばかり熱中していたのだから、肝心のシンクロが疎かになるのも当然であろう。

確かに(笑)どっちに執念を燃やしているのだろう。

>全国24億8000万とんで6人の新田まゆみファンの皆様、お待たせしました、貴重なヒロミちゃんの台詞です!

ゲジゲジ眉毛のひろみちゃんも登場シーンとセリフが増えてますね。ゲジゲジ眉毛も、最初よりゲジゲジではないような、気のせいかな。

>遠藤コーチの顔と、千絵のお尻の両方一度に楽しめる、夢のような一枚である。

涼子を除いてみんな上機嫌なので尚良しですなぁ。完全にミカのペース。

だが・・・
父、節也の連絡が、遅いぞ~遅い!まるで、大会が始まる狙ったタイミングで、脚本に「はい、節也の出番」みたいな。なぜに、ミカが追放されたときに現れなんだ。遅い~~、もし、スイミングスクールに在籍していなかったら、行方不明になったのであるから妊娠するのと同じくらい固まるぞ~。

>さらにその髪を乱暴に掴んで、持ち上げ、

涼子、凶暴すぎる、やはりミカ、涼子に関わらないほうが。わしの冴子になにすんじゃい(怒)(わしのではない(汗))

>洋平(で、でけえ……)

やはり、目がそっちにいきますよね。血が繋がってないなら危ないですよね。洋平はいい父親です。昨今の連れ子の虐待のニュース思い出すとなお更。

>ミカが快諾してくれたので、いかにも嬉しそうな笑みを見せる冴子。

あのいぢわる冴子がええ笑顔になったなぁ。

> で、でけえ……

こんなに”でけえ”人物が毎回登場とするとモチベーションが高まりますね(笑)

> 肝心のその水着が、ずたずたに切り裂かれていたのである。

涼子、やりやがった。この勢いだと、最終的にミカは殺されるかもしれんね(汗)。涼子ならやりかねん、恐ろしや。

> (註1……この記事はマッキー逮捕のずっと前に書いたもので、今回の件に便乗したわけではありません。

凄い偶然ですね。管理人様は”何か持っている”のかもしれませんね。

>冴子がバッグの中から出したもう一枚の水着を手に、何度も冴子に感謝するミカ。

どうなることかヒヤヒヤしましたがさすがワシの冴子(ワシのではない(笑))。

> でも、千絵は、ミカとのデュエットではジュニア部門に出場してるんだよね。その辺の仕組みがいまいち分からない。

私はあれから考えたのです。これはおそらく、翔子が大会組織委員会に手を回して、千絵ちゃんをジュニアとシニアの部に無理やり押し込めたのです。なにせ、翔子は不可能を可能にするのです。流石に演技は大衆の目があるので練習だけは気が抜けないので、厳しすぎたのですが、あとは翔子からすると委員会に圧力をかけることなどたやすいのです(妄想です、でもあながちありえるかも)

> ところで健吾さんと稔さん、どこ行っちゃったんだろう? ガンダーラ?

翔子によって消されました。いや、こちらも考えたのです、真の黒幕は千絵ちゃんかも、いつぞやの回で典子だったかな、千絵ちゃんは〇ズの指摘があったのを思い出し、ミカを誰にも取られまいとして、二人を闇に葬った説。あの女王涼子のペアの誘いも頑なに拒んだのも合点がいきます(もうまるでミステリーになってますが、妄想なので気にしないで下さいませ(笑))

また、シンクロとは違うところでの雲行きが怪しくなってきましたね。この回もとてもわかりやすかったです。内容についてはライバルチームがいないのがちょっと物足りない点でしたかね。次回も楽しみにしてます。
更新お疲れさまでした。

Re: 涼子、恐ろしや~

長文コメントありがとうございます。いつも楽しみにしております。

> ドラマ開始よりは見やすくなりましたね。最初のミカの境遇は見ているこっちも少し辛いものを感じていましたが、今はミカ派が殆ど、涼子のほうが追い詰められている構図に変わってしまいました。

気がついたらほとんどミカ派になっていたという、まさに栄枯盛衰と言う感じですね。

> 涼子、凶暴すぎる、やはりミカ、涼子に関わらないほうが。わしの冴子になにすんじゃい(怒)(わしのではない(汗))

ええ、冴子は管理人のものですから(註・違います)

> やはり、目がそっちにいきますよね。血が繋がってないなら危ないですよね。

寺泉さんも、目のやり場に困ったでしょうね。

> 涼子、やりやがった。この勢いだと、最終的にミカは殺されるかもしれんね(汗)。涼子ならやりかねん、恐ろしや。

まあ、それに近いようことはしますけど。

> 凄い偶然ですね。管理人様は”何か持っている”のかもしれませんね。

でも、こんな偶然、全然嬉しくないです。

> 私はあれから考えたのです。これはおそらく、翔子が大会組織委員会に手を回して、千絵ちゃんをジュニアとシニアの部に無理やり押し込めたのです。なにせ、翔子は不可能を可能にするのです。流石に演技は大衆の目があるので練習だけは気が抜けないので、厳しすぎたのですが、あとは翔子からすると委員会に圧力をかけることなどたやすいのです(妄想です、でもあながちありえるかも)

翔子ならやりかねないというのは賛成ですね。でも、翔子が押し込むのなら千絵じゃなくてミカじゃないかなぁ?

> 翔子によって消されました。いや、こちらも考えたのです、真の黒幕は千絵ちゃんかも、いつぞやの回で典子だったかな、千絵ちゃんは〇ズの指摘があったのを思い出し、ミカを誰にも取られまいとして、二人を闇に葬った説。あの女王涼子のペアの誘いも頑なに拒んだのも合点がいきます(もうまるでミステリーになってますが、妄想なので気にしないで下さいませ(笑))

まあ、翔子が消したと言うのが一番ありそうですね。って、健吾はまだ出てきますっ!

> 更新お疲れさまでした。

ありがとうございます。ほんとは去年のうちに終わってるはずだったんですが。

愛子さんがこんな所に?!

>90年代に一世を風靡する和久井映見さんと・・・・

和久井映見さんは、NHKドラマ「ひよっこ」で主人公のみね子(有村架純さん)が就職したラジオ工場の女子寮の舎監・愛子さん役で出演しています。
生来の不器用だったみね子はコンベアー作業で失敗ばかり・・・。それが元で酷く落ち込んでいました。そんなみね子を見ては
「大丈夫。その内出来る様になるわよ♪」
との言葉を投げ掛ける愛子さんでしたが、その言葉は反対にみね子を追い詰める事になって行きます。
ある夜、みね子は、先輩女工の幸子さん(小島藤子さん)から愛子さんの薄幸な経歴と、工場で本人もまた失敗が多かったために過ごした辛い日々(=パワハラ)を聞かされます。その愛子さんの見守り、更に幸子さんや幼なじみの時子ちゃん(佐久間由衣さん)を始めとする女工仲間の助言を得て、仕事でのスランプを克服出来る様になり、いつしか立派な女工の一人として周囲に認められる様になって行きます!!
みね子が務めるラジオ工場の様な、チームワークと仲間を助け合える気持ちの片鱗でもここに観るシンクロチームにあれば・・・とつい思ってしまいます(笑)!!
因みに「ひよっこ」は現在NHKで月~金の夕方再放送中なので管理人さんも一度ご覧になっていかがでしょうか?!

Re: 愛子さんがこんな所に?!

おすすめありがとうございます。

ただ、私、NHKの朝ドラって体質的に受け付けないんです。

まあ、食わず嫌いなのかもしれませんが。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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