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「スケバン刑事」 第12話「サキ! お前はもう死んでいる!」



 第12話「サキ! お前はもう死んでいる!」(1985年7月18日)

 当時大ヒットしていた「北斗の拳」の名台詞を臆面もなくパクッた、内容とは全く関係のないサブタイトルが素敵な第12話です。

 冒頭、前回のストーリーがナレーターによって簡単に説明されるのだが、

 ナレ「三人の転校生、彼女たちは表面上、ごく平凡に見えたが……」

 
 どこがだよっ!!

 と、とりあえず笑いを取りに来ているとしか思えない、リーダー格の横山めぐみ(笑)のビジュアルと、ナレーションとの乖離に渾身の突っ込みを入れておこう。

 で、前回のラスト、亜悠巳に肩を撃たれて崖から川へ転落して行方不明となったサキだったが、川岸の岩に引っ掛かっていたところを三平に発見され、近くの別荘風の廃墟に運び込まれる。

 三平、とりあえずサキを長椅子に寝かせて毛布を掛けるが、高熱を発しているのを知って、医者を呼びに山を降りていく。

 もっとも、こんな場所まで往診してくれる物好きな医者がいなかったのか、日が暮れてから帰ってきたときはひとりで、手に薬や包帯などを入れた紙袋を持っているだけだった。

 
 だが、既にサキのそばにはどうやって嗅ぎ付けたのか神サマがいて、熱湯で煮沸したメスを手に、銃弾の摘出手術を行おうとしているところだった。

 三平、二人の関係に気後れしたのか、そのまま窓の外からその様子を窺っている。

 
 サキ「神……」
 神「泣く奴があるか、サキらしくないぞ」

 痛みのせいか、悔しさのあまりか、薄っすら涙を滲ませるサキを、神が叱り付けるように励ます。

 
 ほとんど正三角形のような、整った顔を引き締めて、メスを振るう神サマ。

 と言うか、既に弾は抜いて、傷口を縫ってるのかな?

 
 サキ「……」

 どっちにしても、当然、麻酔なしの処置なので、死ぬほど痛かったであろうが、唇を噛んで耐えるサキ。

 
 サキ「……」

 と、同時に、神の頼もしい顔を見上げるサキの瞳が、恋する乙女のようにとろんとしたのも、また無理からぬ話であった。

 で、その様子を、背後霊のようにただ指を咥えて見てるだけの三平……

 いつしか眠りに落ちたサキだったが、久しぶりに見た過去の忌まわしい記憶を夢に見て、そのショックで目を覚ます。

 既に夜が明けて、朝靄のたなびく樹間にカッコーの鳴き声がこだましていた。

 
 三平「目が覚めたかい、サキ?」
 サキ「神は?」
 三平「いない、手当てが済んだら消えちまったんだ」
 サキ「そんなっ」

 恐らく徹夜で看病していたのだろう、窓辺に座って外を見ていた三平の説明に、思わずソファの上に起き上がるサキ。

 
 三平「ダメだよ、動いちゃ」
 サキ「どうして、どうして止めてくれなかったの?」

 サキ、なじるように三平に問い質すのだが、正直、神とサキの関係性および二人の性格からして、サキが朝までずっと神がそばにいてくれると期待していたことに、いささか違和感を覚える。

 まぁ、こんな心細い状況に置かれて、気丈なサキもつい冷静さを失い、そんな甘えのような言葉が口を突いて出てしまったのだろう。

 本来のサキなら、なにはともあれ、まずは三平に礼を言ってるだろうからね。

 それはともかく、サキの本音(?)を聞いた三平は、

 

 
 三平「サキ……!」

 分かりやすく眉毛を跳ね上げ、ショックを隠せないのでした。

 
 めぐみ「こちらは関東生徒会連合の会長・海槌亜悠巳さんです」

 一方、鷹の羽学園では、真面目な女子高生になりすました亜悠巳が、三人娘を従えて生徒会室に堂々と乗り込んでくる。

 めぐみ「今日は連合加入の勧誘に見えたそうです」
 生徒会長「関東生徒会連合?」

 
 亜悠巳「日本の乱れた高校の秩序と規律を正常化することを目的とした組織です。鷹の羽学園の皆さん、自主管理委員会の発足、おめでとうございます。我が生徒会連合のモットーは、己に厳しくです。みなさんも二度と学園に、スケバンや暴力を蔓延らせたくなければ己に厳しくなることです。女子生徒は長髪を編むこと、パーマをかけないこと、男子生徒は制帽を必ず被ること、せめてこのくらいは実行して欲しいものです」

 ちなみに、自ら範を示す為か、前回髪をおろしていた泰子も妙子も、お下げ髪に編んでいる。

 妙子はともかく、泰子は全然似合ってないが、そこがちょっと可愛い……

 ほとんど時代錯誤としか思えない(註1)亜悠巳の提案だったが、既に自主管理と言う全体主義的思想の波に飲まれ、自分で物事を考えることを放棄している役員たちは、何の迷いもなく賛同の声を上げる。

 こういうのを、本当のバカと言うのである。

 註1……気付けば、一周回ってまたこんな校則がはびこる世の中になってしまった。

 
 一子「えーっ、三つ編みにするのぉ? 冗談じゃないわぁ」

 その通達を聞いて、とりわけ髪の長い一子が不満の声を上げるが、教室に自主管理委員会の週番二人が入ってくると、そそくさと自分の席に戻る。

 
 で、この週番の男女の顔と言うか、目付きが、いかにも人間味の感じられない、権力に盲従するだけの冷たいロボット人間と意う感じで、なかなかセンスの良いキャスティングである。

 ついでに、立原麻衣さんの三つ編みスタイルも見たかったところだが、残念ながら実際の映像はなし。

 さて、前回、三人娘にボコボコにされた美也子たちだったが、(自分たちの恥になるので)そのことを大っぴらに訴えることも出来ず、ますます息苦しくなった学校で、肩を寄せ合って逼塞していた。

 
 登美子「何がスケバン追放だよ、あの三人、猫被りやがってよー」
 美也子「こんなことなら、サキにスケバン譲っとけば良かった」

 スケバンにあるまじき、情けない台詞を口にする美也子。

 一方、自主管理委員会の徹底的な締め付けに、教師たちも危惧を覚え、校長に直談判してやめさせようとするが、真面目だが事なかれ主義の校長は頭ごなしに生徒たちを指導するのをためらい、「誠意を尽くして生徒たちと話し合いましょう」と、煮え切らないことを言うばかりで、まるで役に立たない。

 沼先生がいればまた違っただろうが、沼先生は現在、三井律子の殺人未遂容疑で警察に拘留されているのだ。

 ちなみに校長が及び腰なのには別に理由があって、彼は、亜悠巳が日本の六大財閥のひとつ、海槌コンツェルンの令嬢だと言うことを知っていたのである。

 一方、三平は依然昏睡状態が続いている律子の様子を見に行った後、喫茶店にタロウを呼び出す。

 
 タロウ「一体何処行ってたんだよ、ずっと学校休んでぇ」
 三平「ごめん、ちょっと訳ありでさぁ……お前を呼び出したのは学校の様子が聞きたくてさ」
 タロウ「それがひでえもんだよ、海槌亜悠巳ってのが乗り込んできてさ、もうメチャメチャ……なんでこんなことになっちまったのかなぁ。最初は自主管理が正しいと思ってたのに……」

 深く考えずに独裁政権を支持していた有権者が、その本性を知って後悔の臍を噛むように、鷹の羽学園が監獄のような空間となってしまったことを嘆く三平。

 三平、タロウを信用してサキの居場所をこっそり教えてから店を出て行くが、迂闊にも、彼らの席のすぐ近くに、鷹の羽学園の女子生徒が座っていたことに気付かなかった。

 果たして、三平と別れたタロウは、すぐに亜悠巳たちに人気のない場所に連れて行かれ、ボコボコにされる。

 
 亜悠巳「麻宮サキが生きている?」
 タロウ「知らないよー、僕は何も知らないよ」

 この、亜悠巳のそばで得意気な顔で立っているのが、密告者の女子生徒なのである。

 で、これがまた、いかにも平気で仲間を売って、権力者への点数稼ぎをしそうな、性根の腐った顔をしてるのが、見事なキャスティングなのである。

 それと対照的に、亜悠巳が鷹の羽学園に乗り込んできたときのBGMが、妙に明るく能天気な、スカパラオーケストラ風だったのは、明らかな選曲ミスであろう。

 亜悠巳「あの女、一筋縄では行かないと思ったが、これはまた面白くなってきたわ」

 亜悠巳にアゴで指図され、

 
 ふてぶてしい笑みを浮かべて、なおも激しくタロウを尋問する泰子ちゃん。

 しかし、彼女たち、学校外ではいちいちお下げ髪をほどいているようだが、面倒臭くないか?

 まぁ、お下げ髪で凄んでも、あまりサマにならないからね。

 その後、いつものように食料などをサキの元に届けに来た三平であったが、そこへ再び仮面のモトクロス軍団が現れたので、慌ててサキのいる2階部分に逃げ込み、ありあわせのものでバリケードを作る。

 サキが負傷している今、まともに戦っては勝ち目がないことは火を見るより明らかで、サキと三平は不安な面持ちで彼らの出方を窺っていた。

 
 が、案に相違して、彼らは1階部分のガレージ(?)をぐるぐる走り回るだけで、一向に襲ってこようとしない。

 結局、何の手出しもしないまま、森の中へ走り去ってしまう。

 
 サキ「……」
 三平「……」

 敵の不可解な行動に、怪訝な顔で見詰め合う二人。

 だが、すぐに、下の方から誰かの呻き声が聞こえてきて、彼らがしっかり役目を果たしたことが分かる。

 
 二人が下へ降りると、手足を縛られて猿轡をかまされたタロウが芋虫のように転がっていた。

 三平「タロウ、しっかりしろ」
 タロウ「ごめん、俺が居場所を喋ったんだ。ああ……」

 タロウの足首のロープには、サキへ向けたメッセージが差し込まれていた。

 
 三時までに病院に来なければ、律子を殺すという脅し文句が並んでいたが、この字が、いかにも女子高生が書いたような字で、実にリアルである。

 これは多分、遠藤さん本人が書いたのではないかと思うが、ちゃんと句読点まで書いてあるところが、内容とは裏腹に、亜悠巳の性格の良さを示しているみたいで、なんとなく微笑ましい感じがする。

 もっとも、仮にも財閥令嬢なんだから、ここはもっと達筆の方が、むしろリアルだったかな?

 サキ、慌てて三平の腕時計を見るが、既に2時30分を回っていて、刻限まではあと僅かしか残されていなかった。

 CM後、ナース服にマスクをつけた亜悠巳が律子の病室に入ってきて、付き添っていた本物の看護婦さんと交替する。

 しかし、いくらマスクで顔を隠していたとしても、そこで働いている看護婦さんなら、相手がニセモノかどうかぐらい分かりそうなもんだけどね。

 
 亜悠巳、すぐにナースキャップを外して髪をふるって下ろし、

 
 白衣も脱ぎ捨てて、前回と同じ、スカーフ付きのライダースーツに早変わりする。

 でも、

 さっきの看護婦さん「あ、ちょっと言い忘れてたんだけど……」
 亜悠巳「あっ、うっ、ぎゃっ!」

 なんてことになってた可能性もあったのだから、即座にコスプレをやめたのは迂闊だったと思う。

 実際には誰も入ってこなかったので、問題なかったんだけどね。

 亜悠巳「あと20分……」

 だが、亜悠巳ちゃん、ショッカーの首領のようにパンクチュアルな性格なのだろう、その気になれば簡単に律子を殺せていたのに、サキへの手紙に書いたことを律儀に守って、3時まで待つことにするのだった。

 一方、サキは、左手を吊るしたまま、ドタドタ砂利山を走って病院へ急いでいた。

 ちなみに、防護の為か、斉藤さん、両足に肌色の靴下のようなものを履いておられる。

 が、サキの前に立ちはだかったのが、それぞれ得意の武器を持った三人娘であった。

 
 サキ「どけっ」
 泰子「そうはいかねえ、てめえを病院に行かせるなって、お嬢様の命令だっ」

 前回の、三平とのラブコメ風のやりとりは微塵も感じられない、いかにも本物のスケバンっぽい乱暴な言葉遣いの泰子ちゃん。

 しかし、亜悠巳はサキを病院までおびき出(して殺)す為にあの手紙を出したのだから、部下にサキの邪魔をさせようと言うのは、いささか自家撞着の行為に思える。

 
 めぐみ「てめえが病院に着くのがはええか、三井律子の心臓が止まるのがはええか」

 
 妙子「ゲームなんだよ!」

 可愛らしい顔立ちにそぐわない、大きなアイアンクローを構えてうそぶく妙子に、

 サキ「なにぃ」

 怒りに燃えて、左腕の三角巾を投げ捨てるサキ。

 三対一の戦いとなるが、三人、いや四人ともアクションは素人なので、それぞれの見せ場らしいシーンはまったくなく、拍子抜けするくらい簡単に次々とサキに倒されて行くのはちょっと物足りないし、せっかく個性的なキャラだったのに、一気にフェードアウトさせてしまうのは勿体無いと感じた。

 
 とりあえず、河合その子ファンの為に、可愛い妙子の画像でも貼っておこう。

 この後、腹部をヨーヨーで打たれ、ややブサイクになりつつ斜面を転がり落ちていく。

 続いて泰子も、ほぼ一人で勝手に斜面を落ちて行き、リーダー格のめぐみとの戦いになるが、めぐみも全然大したことなく、

 
 チェーンを腕に巻かれて、思いっきり投げ飛ばされて宙を舞う。

 女子高生のお腹が見れて、ちょっと幸せ気分になりかけたそこのあなた! よく顔を見てみましょう、明らかにおっさんです。

 そう、スタントなんだよね。それも野郎の……

 これくらいなら、サキの女性スタント(後述)にも出来ると思うのだが、彼女はあくまでサキの代役と言うことなのだろう。

 しかし、仮にもスケバンである美也子たちを圧倒した三人娘にしては、あまりに弱過ぎてがっかりしてしまう。

 泰子などは、剣道の試合をして「出来る!」と、サキに言われていたほどなのにね。

 おまけに、サキは怪我をしていて本来の力を発揮できないのに……

 サキ、再び病院へ向かって走り出すが、今度はモトクロス軍団があらわれ、襲ってくる。

 ここでは、バイクをよけつつ、砂利の多い地面を何度も転がるアクションを斉藤さん本人が演じているが、さっき指摘した肌色の靴下は、その為の着用だったのだろう。

 
 無論、本人だけでなく、女性のスタントも、バイクに跳ね飛ばされて、

 
 地面を転がり回るというアクションを披露されておられる。

 名前は分からないが、こちらもなかなか可愛らしい顔立ちをされている。

 で、その転がる映像につなげて、

 
 斉藤さんが、のたのたと地面に這い蹲るシーンとなるが、

 
 この時、馬鹿でかい革靴を履いた長い足がサキの前に立つ。

 
 言うまでもなく、神サマであった。

 サキの体を抱き起こすと、その体で庇うように後ろへやる。

 サキ「神!」
 神「ここは俺に任せて先に行け!」

 木の幹のような逞しい神の腕に縋りつくサキが可愛いのである!

 そして、これほど頼りがいのある男がこの世に存在するであろうかと思われる頼もしい言葉に、サキは一瞬のためらいも見せずに従い、走り去る。

 サキの、神に対する絶大な信頼感が窺えるカットである。

 
 神、身体に闘気をたくわえるように、静かに息を吸いながら後退し、間合いを取る。

 だが、今まで一度も実際に戦うところを視聴者に見せてこなかった神である。

 
 この大勢のバイク軍団を相手に、果たして勝てるのだろうかと一抹の不安がよぎる……

 ここで、神がいきなりマシンガンを取り出して皆殺しにすると言う、大人気ないにもほどがある攻撃手段に訴えていたら、興醒めもいいところであったが、

 
 神、その場で掛け声も出さずに空高くジャンプすると、

 
 ライダーたちの顔を、その馬鹿でかい靴で次々と蹴り倒して行く。

 
 時折、まんまブルース・リーっぽい顔をしてみせるお茶目な神サマ。

 
 最後に、背後の小高い丘の上に着地し、息も絶え絶えに横たわるライダーたちを睥睨する。

 その間、わずか10秒。

 ……

 つ、強い、強過ぎます、神サマ!

 こういうのをまさに次元の違う強さと言うのだろう。

 ちょっと残念なのは、その華麗な戦いぶりをサキに見せられなかったことである。

 一方、病院の亜悠巳は、3時になるのを待ってから、律子の酸素吸入器を外し、本気で殺しに掛かるが、飛び込んできたサキに邪魔され、間一髪、律子は助かる。

 でも、野望の為なら人殺しも辞さない、それも自らの手を汚すことも厭わないなんて、学園ドラマの悪役としては実に兇悪かつ魅力的なキャラである。

 
 亜悠巳「貴様ぁ!」

 おまけに得意武器がムチなのだから、言うことありませんっ!

 その後、病院の裏手から、近くの雑木林の中に場所を変え、(主にスタントによる)超人的体術を駆使しつつ、睨み合う両雄。

 そして、遅ればせながら駆けつけた三平が、遠くからその戦いを見守っていた。

 
 サキ「舐めるんじゃねえ! 鷹の羽学園2年B組、麻宮サキ、またの名はスケバン刑事!」

 サキ、ヨーヨーを亜悠巳に向け、「桜の代紋」を見せ付けて名乗りを上げる。

 三平「サキ!」

 だが、それによって、三平にとうとう、自分がスケバン刑事であることを知られてしまう。

 
 亜悠巳「デカ?」

 ただ、それを聞いた亜悠巳が、初めて知ったように眉を顰めるのが、若干の違和感を覚える。

 いや、てっきり、サキがスケバン刑事であることを知って……いや、スケバン刑事だからこそ、サキの命を奪おうとしたのではなかったのか?

 少なくとも現時点ではサキはスケバンから足を洗い、真面目な女子高生を演じていたのだから、その素性を知らない限り、亜悠巳や三人娘が、サキに特に目を付ける理由はないと思うのだが。

 サキ「関東生徒会連合・会長、海槌亜悠巳、美名の陰に隠れててめえの狙いは一体何なんだ?」

 いつもと違い、まだ相手の正体も目的も分からないので、単刀直入に尋ねるサキ。

 亜悠巳「狙い? とてつもない計画が進行しているとしか、言えないわね」

 亜悠巳、ショッカーの怪人ではないので、計画の全容をべらべら喋ることはなかったが、真の狙いが、鷹の羽学園を乗っ取るなどと言うみみっちいことでないことだけは教えてくれる。

 
 サキ「ふざけるなっ、狙いがなんであろうと、人の命をゲームにする奴は許しちゃおけないんだ!」

 かっこよくタンカを切るサキであったが、

 亜悠巳「死ねっ!」

 素敵過ぎる台詞を放ち、しなるムチを矢継ぎ早に繰り出してくる亜悠巳の攻撃に、防戦一方となる。

 
 ここで、ムチを首に巻かれて投げ飛ばされたサキが、地面に背中をつけて一回転すると言う、斉藤さんにしては大胆なアクション(?)を見せるが、パカッと広げた足の間に、何か白い布地のようなものが見えるのだが、こ、これはひょっとして、パ、パ、パ、パンティー?

 もっとも、その前のシーンでもチラッと見えているのだが、どうやらこれは下着ではなく、アクション用に着用している半パンかブルマのようなものらしいので、残念ながら全日本パンチラ推進協会からのパンチラ認定は貰えませんでした。

 
 サキ(強い、こんな相手は初めてだ……)

 そのまま起き上がり、ヨーヨーを握り締めながら、相手の尋常ならざる強さに改めて舌を巻くサキ。

 
 亜悠巳が再びムチを構えたのを見て身構えるサキが、実に奇麗だったので貼りました。

 で、最後は互いの攻撃がそれぞれの急所(註・別にいやらしい場所ではない)にヒットする。苦しそうに呻きながら、それでも何とか立っていた二人だが、やがて視界がぼやけてきて、遂には気を失って同時にその場に崩れ落ちる。

 ここで漸く三平が動き出し、サキのところに駆け寄り、その身体を揺り起こすが、

 サキ「海槌亜悠巳は?」
 三平「……」

 三平が少し目を離した隙に、忽然と亜悠巳の姿が消えていた。

 ま、そんなに素早く動ける訳はないから、部下に担がれて行ったのだろう。

 
 亜悠巳の声「麻宮サキ、今度だけはお前に免じて、鷹の羽学園から手を引いてやる。でも必ずまたお前の前に現れるから、そのつもりでいるのね。あっはっはっはっはっはっ、あっはっはっはっはっ、あはは、あはは、あはは……げふっ、ごほっ!」
 サキ(むせるほど笑わなくても……)

 言うまでもないが、途中から嘘である。

 亜悠巳の笑い声が消えた後、

 
 三平「サキ、お前、刑事だったのか?」
 サキ「……」

 三平の思いがけない言葉に、思わず振り向いて、まじまじと三平の顔を見詰めるサキ。

 だが、なんと言っていいか分からず、後ろめたそうに視線を逸らすと、背中を向けて歩き出す。

 その後ろ姿を厳しい顔付きで見送っていた三平、不意に笑顔になると、

 
 三平「待ってくれ、サキ、お前が刑事であろうとなんであろうと、俺の気持ちは変わらないぞ!」

 そう叫ぶと、サキを追いかけて走り出す。

 いやぁ、三平の笑顔と優しさに癒されます!

 正直、今回はこれで切った方が良かったと思うが、この後、あっさり普通の学園に戻った鷹の羽学園に、サキと三平が登校しているシーンが付け加えられる。

 
 三平「ほんとうに良かったよな、元の学園に戻って……」

 でも、学園中を巻き込んでの深刻な問題に発展していた自主管理制度が廃止されたからって、それだけで何もかもが元通りにはならないと思うんだけどねえ。

 週番として威張り散らしていた連中や、タロウを刺した女生徒のような人間が、今度は他の生徒たちからいじめられるとか、後々まで人間関係に深甚な亀裂が残ったのではないかと思うのだ。

 もっとも、そこまでリアルにやると、あまりに話が暗くなっちゃうからねえ。

 三平「でも、まだ信じられないよ、サキが刑事だなんて……」

 嬉しさのあまり、サキの秘密を大声で喋りかけた三平を、

 
 サキ「シィーッ! そんなこと大声で言っちゃダメでしょう?」

 指に手をあて、慌てて黙らせるサキ。

 このシーンが、まるで、同級生でありながら、二人が結婚もしくは婚約していると言う、学園青春ドラマにたまにある、美味しいシチュエーションを連想させて、思わず微笑まれてくる管理人であった。

 さらにこの後、意識を取り戻した律子の証言により、晴れて無罪放免となった沼先生が二人の前に元気な顔を見せるのだが、正直もう疲れたので、割愛させていただきます。

 沼先生「オイッッッ!!」

 でも、真面目な話、最後に登場させるべきは、沼先生じゃなくて、律子のほうだと思うんだけどね。

 ちなみに、サキは沼先生に言われてこの後も剣道部に在籍していたようだが、これっきり律子が登場することはないのだった。

 以上、ヤケクソにストーリーが充実した、数え切れないほど見所のある文句なしの力作でありました。

 ただ、これだけスケールの大きな話なのだから、もう一話分使って、もっとじっくり描いて欲しかったなぁと言う気はする。

 獄中で呻吟する沼先生の姿や、独裁国家のようになってしまった学園の様子、回復した律子とサキの再会、三人娘とサキのバトルなど、盛り込むべきシーンには事欠かなかったと思うのだが。
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コメント

タイトルとのギャップ

“お前はもう死んでいる”なんてモロに北斗の拳のパクりですね😅悪役のリーダー格の女優さんの牛乳瓶メガネとすっぴんの顔とのギャップが余りにも激しいですね😅

同じ局で連続放送なので利用しないとね

>当時大ヒットしていた「北斗の拳」の名台詞を臆面もなくパクッた、内容とは全く関係のないサブタイトルが素敵な第12話です。

次作31・32話ではとうとう「秘孔を突かれる」「ウラ秘孔を突け」 と「内容も"そのまま"」
スタッフの「どんな手を使っても視聴率を出せばいいんだ」(byジャギ様)という「開き直り」が清々しいィィ!

【悲報】海槌 亜悠巳さん、この回がピークとなってしまう

大変「尖ったキャラ」なのに、長女の登場後はパッとしなくなるのが惜しい。
ご指摘の通り、3人の手下を従えてもっと大暴れしてほしかった。

セキュリティ対策なし!

>しかし、いくらマスクで顔を隠していたとしても、そこで働いている看護婦さんなら、相手がニセモノかどうかぐらい分かりそうなもんだけどね。
ありがちなシーンですよね。当時としても「身分証明書」とかのチェックもしない。
ま、3作連続で「少年にモビルスーツを奪われる」のに比べたらマシですが。

弱体化

>しかし、仮にもスケバンである美也子たちを圧倒した三人娘にしては、あまりに弱過ぎてがっかりしてしまう。
 泰子などは、剣道の試合をして「出来る!」と、サキに言われていたほどなのにね。
 おまけに、サキは怪我をしていて本来の力を発揮できないのに……

前後篇にありがち。
前篇で「強敵感」を演出するも、後篇で「話を畳む都合」で「弱体化」してしまう。
今回は「足止め」くらいはしっかりしてほしかったな。

中康次さんは「俺たちは天使だ!」の他に

「五星戦隊ダイレンジャー」での司令官ポジがあったが
なんかドラマが重々しくて、途中で観るのをやめちゃった。
中さんはカッコイイので、観直してみよう・・・

忽然と亜悠巳の姿が消えていた

➡その後に「声が響く」というのが特撮の悪役っぽいですね。
初登場回の2戦目でのビルゲニアさんみたく(同じ林での戦闘)

神サマかっこよすぎ!! 三平に知られる!

神サマなんでもできちゃう。頼りがいのある神サマの目立った回でした。

>、熱湯で煮沸したメスを手に、銃弾の摘出手術を行おうとしているところだった。

神サマ、医療行為もこなしてしまう。

>神の頼もしい顔を見上げるサキの瞳が、恋する乙女のようにとろんとしたのも、また無理からぬ話であった。

これは、女性の心をわしづかみですね。
三平の心情もよく表してますね。サキになにもしてあげられない無力感というか。

> 三平「サキ……!」
 分かりやすく眉毛を跳ね上げ、ショックを隠せないのでした。

これは視聴者にとっても三平の気持ちを察する悲痛な想いが伝わってきます。

>一子「えーっ、三つ編みにするのぉ? 冗談じゃないわぁ」

一子ちゃん登場、ってなんか寝起きのような髪型。

>目付きが、いかにも人間味の感じられない、権力に盲従するだけの冷たいロボット人間と意う感じで、なかなかセンスの良いキャスティングである。

なんか、つい最近、これと似た無表情のロボットのようなキャラをみたような…

> タロウ「一体何処行ってたんだよ、ずっと学校休んでぇ」

自然と私の脳裏に、密告者が三平たちのほうを振り向いてる姿が映る。

> 亜悠巳「麻宮サキが生きている?」

いいですねぇ、あゆみちゃんの獲物を狩るようなギラギラした目がたまりませんなぁ。

>ちゃんと句読点まで書いてあるところが、内容とは裏腹に、亜悠巳の性格の良さを示しているみたいで、なんとなく微笑ましい感じがする。

確かに、いつもながらよく見てますね。確かサキが手紙を朗読してたような。意外とこまめなあゆみちゃん。関係ないのですか、昔、血で書かれた手紙を見たことがあるような…

>しかし、いくらマスクで顔を隠していたとしても、そこで働いている看護婦さんなら、相手がニセモノかどうかぐらい分かりそうなもんだけどね。

確かに、それで看護婦さんが「あなた誰ですか?」と言われるとそれこそ
あゆみ「うっ、ぎゃーー!」となりますね、ちゃんと交替時間まで把握してたのか、そこまで用意周到だったのかも、ふと気づきました。あと、本来の交代するはずだった看護婦さんは?

>めぐみ「てめえが病院に着くのがはええか、三井律子の心臓が止まるのがはええか」

確か、3人の転校生の中でこの牛乳瓶眼鏡の子が実は一番かわいかったような記憶が。
牛乳瓶眼鏡を踏み潰すのです。

>斉藤さんが、のたのたと地面に這い蹲るシーンとなるが、
>この時、馬鹿でかい革靴を履いた長い足がサキの前に立つ。

この画像、ありがたや、ありがたや、いつみてもドキっとしますね。撮影箇所もバッチグーです。
神サマ頼もしい!!

>神、身体に闘気をたくわえるように、静かに息を吸いながら後退し、間合いを取る。

神サマ、無の境地に入り、敵の”気”を的確に居抜き、飛び蹴り、かっこよすぎです。私は神サマになりたかった。

それにしても、いつもサキがどこにいるのかなぜわかるの神サマ(笑)
さらに、大切なポルシェを傷つけられては困るから今回は登場しない(笑)

>おまけに得意武器がムチなのだから、言うことありませんっ!

サディストあゆみちゃんの武器はムチがお似合いですね。
神サマも含め、キャラが見事にマッチしている。

これはひょっとして、パ、パ、パ、パ〇ティー?

おおぉ、これは管理人さまの”奥義”でしかわからない。でも、スタント、とくに野郎とかは勘弁ですよ(汗)

亜悠巳の声「麻宮サキ、今度だけはお前に免じて、鷹の羽学園から手を引いてやる。でも必ずまたお前の前に現れるから、そのつもりでいるのね。あっはっはっはっはっはっ、あっはっはっはっはっ、あはは、あはは、あはは……げふっ、ごほっ!」

むせてるむせてる(笑)
これまでの第一部と違って、あゆみちゃんを御用できませんでしたね。あゆみちゃんこそ一筋縄ではいきませんな。

> 三平「サキ、お前、刑事だったのか?」

三平についにばれた。

>沼先生「オイッッッ!!」

沼先生が(悲)
でも、なぜだか、ここから沼先生とサキとの距離が縮まるというか、少し沼先生の性格がまるくなったかなぁ。

>獄中で呻吟する沼先生の姿や、独裁国家のようになってしまった学園の様子、回復した律子とサキの再会、三人娘とサキのバトルなど、盛り込むべきシーンには事欠かなかったと思うのだが。

そういえばそうですね。
沼先生は、拘置所内でも「私は無実だーー!」とか看守とかに言ってるのがなんだか想像できますね。なんか、相手に伝えるの不器用そうなので(笑)
確かに律子が最後、雑に扱われて、律子こそ
律子「オイッッッ!!」ってなりますね。

まだまだ第2部は始まったばかり、これからの展開は、わかりますが、なぜか初見のようにワクワクします。次回も楽しみにしています。
更新お疲れさまでした。
またまたコメントに力を入れすぎてしまいました(汗)

遠藤康子さん

遠藤康子さん自殺のニュースはリアルタイムで見ました。
スケバン刑事出演の件には触れられなかったのであゆみ役の人と知ったのは数年前です。1986年4月は未成年者の自殺が異常に多かったことが高校の保健体育の副読本においても取り上げられていました。

Re: タイトルとのギャップ

それだけ人気だったんでしょうね。

Re: 同じ局で連続放送なので利用しないとね

> 次作31・32話ではとうとう「秘孔を突かれる」「ウラ秘孔を突け」 と「内容も"そのまま"」

そうでしたね。いくらなんでも、「秘孔」はないですよね。

Re: 【悲報】海槌 亜悠巳さん、この回がピークとなってしまう

そうですね。麗巳を出すのが早過ぎたような気がします。

Re: セキュリティ対策なし!

あまり細かいこと言うときりがないですけどね。

Re: 弱体化

特にこの三人は落差が大きいですよね。亜悠巳は、最後の最後に登場すべきだったような気もします。

Re: 中康次さんは「俺たちは天使だ!」の他に

ああ、自分も(DVDで)最初だけちょっと見ましたが、体が受け付けなかったです。

Re: 忽然と亜悠巳の姿が消えていた

部下に担がれながら喋ってたかと思うと、ちょっと笑えます。

Re: 神サマかっこよすぎ!! 三平に知られる!

ブログの本文並みの長文コメントありがとうございます。

> この画像、ありがたや、ありがたや、いつみてもドキっとしますね。撮影箇所もバッチグーです。

ビジュアル的にも、タイミング的にも最高ですよね。

> 神サマ、無の境地に入り、敵の”気”を的確に居抜き、飛び蹴り、かっこよすぎです。私は神サマになりたかった。

武器も使わず肉体だけで勝つというのが良いですよね。

> サディストあゆみちゃんの武器はムチがお似合いですね。

ただ、ムチの動きをキャプするのは難しいので、全部スルーしてしまいました。

> おおぉ、これは管理人さまの”奥義”でしかわからない。でも、スタント、とくに野郎とかは勘弁ですよ(汗)

いや、本人が演じてるのは間違いないですけど、本物のパンツじゃないでしょうね。

> でも、なぜだか、ここから沼先生とサキとの距離が縮まるというか、少し沼先生の性格がまるくなったかなぁ。

まあ、ほんとに厳しかったのは序盤だけだったような気もしますが。

> 更新お疲れさまでした。
> またまたコメントに力を入れすぎてしまいました(汗)

いえいえ、これだけ細かく拾っていただけると、ブロガー冥利に尽きると言うものです。ありがとうございました。

Re: 遠藤康子さん

そうでしたか……

リアルタイムで知ると、余計ショックが大きかったでしょうね。

ほんとに悲しいことです。

スケバン刑事では無理だったか?

漫画「ドーベルマン刑事」の「戦りつ核ジャック!!」

TV「特捜最前線」
29話「プルトニウム爆弾が消えた街!」
30話「核爆弾80秒前のロザリオ」

映画「太陽を盗んだ男」

の「盗まれたプルトニウムから原爆が作られる」話

「容疑者が高校生」のため「サキ1人にプレッシャーがかかる」
「起爆装置をヨーヨーで停める」・・・とかやってほしかった!

Re: スケバン刑事では無理だったか?

まあ、さすがに女子高生には荷が重過ぎる気がします。

あまりにスケールが大きくなると嘘っぽくなるし。

Re:「どんな手を使っても視聴率を出せばいいんだ」(byジャギ様)という「開き直り」

スケバン刑事の前番組だった「TVおばけてれもんじゃ」が低視聴率で打ち切りになっているので、スタッフも必死だったんでしょうか…。

ありがとうございます

どこがだよ!と突っ込んでいただいた、横山めぐみ(笑)本人です。母の過去を知っている息子が「こんなんあった」と教えてくれて、拝読いたしました。引退記念に全力投球した作品です。斎藤さんも、渡辺千秋さんも、河合さんも浅倉(泰子役の女優さん)さんも蛯名さんも、本当に美しく、可愛らしかった。そして遠藤さんは輝くばかりでした。それまで大人の作品ばかり出ていたので、同世代の女優さんたちと過ごした撮影期間は、青春の一ページとして、私生活の学校生活より輝いています。コメントでも「いちばん可愛いかも」と言っていただけましたし(笑)

Re: ありがとうございます

ぎょええええ~、まさかご本人様からコメントを頂けるとは……思わず自分の目を疑ってしまいました。

まさに管理人冥利に尽きるというものですが、文中では大変失礼なことを書いてしまい、まことに申し訳ありません。

ご本人様ばかりでなく、お子様にも読まれているかと思うと顔から火が出る思いです。

また、貴重な思い出話をお聞かせいただき、涙が出るほど嬉しいです。

こちらこそありがとうございました!!

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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