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「金田一耕助対明智小五郎」を見る


 (業務連絡)いつも閲覧、お買い上げありがとうございます。


 昨夜は、「キングオブコント」と「金田一耕助対明智小五郎」があったので、両方録画して見た。

 まず「キング~」だが、かつてないほどつまらないネタばっかりでうんざりだった。ネタもだが、4時間(だっけ)にも及ぶ長さにもうんざりさせられた。毎度のことだが、間の余計な紹介やトークが長過ぎるのだ。

 最初のネタが始まるのが、番組開始1時間10分くらいだった。録画だからいいけど、リアルタイムでは到底付き合いきれない。

 と言う訳で、来年からは見ない。あれば、だけど。

 こんなことやってるから、ネタ番組がどんどん減っていくのだ。

 で、「金田一~」の方は、久しぶりの金田一ドラマと言うことで、年甲斐もなくわくわくしてしまった。これは芦辺拓原作のパロディ小説を忠実に映像化したものだ。パロディと言っても、ミステリーマニアも納得のこだわりの感じられる作品なので、別にギャグとかではない。

 昭和12年、大阪、いがみあう二つの薬屋の間で起きる怪事件を金田一と明智小五郎が解決すると言うユニークな設定。

 主役はあくまで若い金田一だが、最後に先輩の明智小五郎に花を持たせている。

 なお、小説のネタになっているのは「本陣殺人事件」にちょこっと書かれている「大阪での大掛かりな調査」(うろおぼえ)である。つまり、金田一耕助のデビュー作である「本陣殺人事件」の前に、金田一が関わった事件として原作で触れられているのだが、それを膨らませたのがこの小説なのだ。

 そこに明智小五郎がからむのだが、それも「悪魔の紋章」と言う小説に沿って、朝鮮半島から東京へ帰る途中に、新聞でその事件のことを知った明智小五郎が首を突っ込むというマニアックな設定になっている。

 ついでに、事件そのものの概要は、乱歩の「石榴」と言う短編(明智は出てこない)をモチーフにしている気がする。硫酸で顔を損傷するとか、いがみあう二つの店とかね。

 フジテレビで金田一と言えば稲垣吾郎だが、さすがにもう続篇は作られないだろう。それに金田一が若い頃の話なので、今回は山下智久が演じている。

 PDVD_075.jpg

 やや軽薄で、スタイリッシュな金田一。

 新聞記者に扮した明智小五郎は伊藤英明。伊藤英明も悪くないけど、ちょっと貫禄不足かな。

 原作では、新聞記者が明智と言うことは、最後まで読者には伏せられている。

 冒頭、

 PDVD_074.jpg

 金田一の下宿の娘で、金田一にタメ口を利くクソ生意気なガ……いや、お子様が出てきた時点で、正直、見るのが嫌になった。

 金田一は薬問屋の娘、武井咲に事件の依頼を受けて大阪へ向かうのであった。

 ミステリーとしてはかなり手が込んでいるが、そもそもそんなに長い小説ではないので、2時間以上のドラマにするのは少し物足りないかな。

 でも、稲垣金田一のように、ディテールにこだわった絵作りにはいつものように感心させられたし、輻輳する謎とさりげない伏線の提示など、ミステリードラマとしての完成度は高い。

 最後の二重のどんでん返しも、いかにも「探偵小説」らしくて良かった。

 しかし、山下智久の金田一は、あえてそういうふうにやってるんだろうけど、あまりに最近の若者っぽくて、金田一耕助と言う特異なキャラクターの魅力がほとんど伝わってこない。まあ、それは(芦部拓の)原作でも似たようなものだったが。

 他のキャストも、武井咲は悪くないけど、全体的に登場人物が少なくてドラマとしてのボリュームが貧弱だった気がする。

 まあ、このご時世に金田一のドラマが作られただけでもファンとしては満足しておくべきか。

 個人的には、金田一より、伊藤英明を主役にして乱歩の作品を映像化して欲しいと思った。絵空事のようなケレンに満ちた乱歩の諸作は、いま、結構ウケるんじゃないかと思うが……お金がかかるからなぁ。

 そうそう、ドラマでは金田一が最後に新聞記者が明智だと知るのだが、原作ではそれを知らないまま、デビュー作である「本陣殺人事件」に向かう段取りになっていた。ついでに益岡徹の演じていた浅原警部って、横溝の「蝶々殺人事件」に出てた警部だっけ?

 


 原作には、他にも似たような趣向のパロディ小説が収録されていて、なかなか面白い。


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コメント

別に頼まれてもいないのに連載(?)が続くアレンジ「蝋人」続きです。

お美代ちゃんは若き日の竹雨宗匠にとられてしまいますが、万造は代助の筆跡を真似て~(原作通りなのでハショリ)~代助は故郷を去ることになります。

原作では東京に行きますが、アレンジでは神戸にします。それ以外はほぼ原作通り。ただし、お銀をめぐる一件が起こるのは、1972年の出来事にします。この年、あさま山荘事件で世間と警察が神経を尖らせていたわけで、代助もそのあおりを(万造の策略によって)食らってしまうのです。

その後、万造とお銀は、お銀のわがままで北陸地方へ向かいますが、ここで原作にもある列車事故に遭います。
アレンジでは、この事故は、72年に実際に北陸トンネルで発生した急行きたぐにの火災事故。この火災で、酔って寝ていた万造が顔に火傷を負ってしまいます。

その後、大体原作通りに色々ありまして(大ハショリ)、万造は故郷に帰って来ますが・・・。

続きます。
それでは。

Re[1]:「金田一耕助対明智小五郎」を見る(09/25)  

妄想大好き人間様
>アレンジでは、この事故は、72年に実際に北陸トンネルで発生した急行きたぐにの火災事故。この火災で、酔って寝ていた万造が顔に火傷を負ってしまいます。

実際に起きた事故と絡めると言うのは面白いですね。それこそ芦辺拓の小説みたいで。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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