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「電撃戦隊チェンジマン」 第4話「キスは戦いの後で」



 第4話「キスは戦いの後で」(1985年2月23日)

 戦隊シリーズの常(?)として、3話から6話までは、メンバー紹介を兼ねて、チェンジマンひとりひとりにスポットが当てられたエピソードが続く。

 と言うわけで、今回はサブリーダーのチェンジグリフォンこと疾風翔が主役である。

 
 冒頭、夜の松林にいた猫を、ウーバという不気味な宇宙獣士が抱き上げ、

 
 怪人「私のミルクをお飲み」

 体から伸びているチューブで、その口に白い液体を注ぎ込む。

 基本的に猫はくれるものは拒まない主義なので、うまそうにぺちゃぺちゃ舌を動かしていたが、

 
 なんということでしょう、その体が、若い男性の姿になってしまったではありませんか。

 なんで猫が服着とんじゃあああっ! などと言う野暮なツッコミは、無しにしようぜっ!

 最初は口の部分や尻尾に猫の名残が残っていた猫人間だったが、やがて完全な人間の姿になると、ウーバに命じられてすたすたと何処かへ行ってしまう。

 地球の動物は、ウーバの出す液体を飲むと、人間の姿に変わり、さらにウーバの言いなりになるらしい。

 翌日、疾風がバイクで住宅街を飛ばしていると、家の前に腰掛けてしくしく泣いている小さな女の子を見掛ける。

 幼女が大好きな疾風が、そんな獲物を見逃す筈はなく、バイクを停めると、

 
 疾風「お嬢さん、何が悲しくて泣いてらっしゃるんですか?」

 貴婦人に対するような気取った台詞を言いながら近付く。

 
 疾風「女性の涙は、僕の心を暗くします。泣かないでください」
 ゆかり「……」

 疾風、この後、無事警察に逮捕されたそうです。

 じゃなくて、

 ゆかり「タマオがいなくなったのー」
 疾風「玉男?」(註・多分違う字だと思います)

 こうして疾風は、たくさんの魚の干物を入れたカゴを引き摺り、タマオの名を呼びながら、その辺を歩き回ることになる。

 そこへ他の4人が通りがかり、

 
 剣「おい、疾風、あさっぱから何馬鹿なことしてんだ?」
 疾風「いや、タマオ君を探してんのさ」
 麻衣「タマオ君?」
 疾風「猫、いなくなったんだって」
 勇馬「おい、パトロール中だぞ」
 疾風「うら若き乙女の頼みとあっちゃあ、フェミニスト(註・ロリコンの誤り)の疾風翔としては断り切れんでしょうが……見付けたらさぁ、キスしてもらえんだ、キス」

 疾風の言葉に、当然、剣たちは相手は二十歳前後の女性だろうと考えるが、

 
 あにはからんや、疾風の脳裏には、タキシードを着て、さっきの女の子にキスをされていると言う、自分がガチのロリコンだとカミングアウトしたも同然のシーンが描かれているとは、夢想だにしないのだった。

 疾風、剣たちと別れた後もひたすらカゴを引いてあちこちを歩き回るが、

 
 冒頭の松林に来ると、たくさんの猫が集まってきて、にゃあにゃあ鳴きながら干物にかぶりつく。

 だが、女の子から預かったタマオの写真と見比べても、明らかに違う猫ばかりであった。

 疾風「ちぇっ、野良猫ばっかりだ」

 疾風が再び歩き出そうとすると、猫たちの頭上から、四方に網が張られた木枠が落ちてきて、猫たちを閉じ込める。

 ついで、数本のチューブが差し込まれ、猫たちに白い液体を飲ます。

 無論、ウーバの仕業であった。

 猫たちはたちまち猫人間になると、疾風を取り囲んで威嚇する。

 疾風「なんだ、こいつら?」

 もっとも、彼らは威嚇するだけで実際に襲っては来ず、

 
 くるっと一回転して完全な人間の姿になると、ウーバと一緒に走り去ってしまう。

 で、最初に変身するこの女の子が、なかなか可愛いのである。

 JACの若手女優だと思うが、名前が分からない。仁禮美佐さんではないかと思ったのだが、クレジットには名前がなかった。

 疾風はウーバを追いかけるが、短い橋の上で転んでしまい、見失ってしまう。

 疾風が顔を上げると、目の前に見知らぬ美女が立っていた。

 
 シーマ「レディーを下から見上げるなんて、失礼よ」
 疾風「ああ、失礼、醜態見せちゃって……あ、お嬢さん、怪しいものを見掛けませんでしたか」
 シーマ「そう言えば、何か変なものがあっちへ」

 言うまでもなく、それは人間の姿をしたシーマであった。

 飯田道郎さんがいつも以上に女っぽい喋り方で演じているのがちょっと笑える。

 疾風は全く気付かず、ちょうど応援に駆けつけた剣たちと一緒に、シーマの指差したほうへ消えるが、シーマは橋の下に向かって「出て来い、宇宙獣士ウーバ」と呼びかける。

 橋の下に隠れていたウーバはシーマの前に飛び降りると、

 
 怪人「私の名を知っているとは、一体お前は何者?」

 
 シーマは空中で一回転してウーバを飛び越えると、本来のコスチュームに変わる。

 それを見た途端、ウーバは嬉しそうにシーマに駆け寄る。

 怪人「おお、姫、シーマ様」
 シーマ「ウーバ、久しぶりだ」

 と、彼らの前に、走り去った筈の5人が再び現れる。

 
 疾風「シーマ、お前のその声は忘れやしないぜっ」

 そう、疾風は相手がシーマだと承知の上で、わざと引っ掛かったふりをしたのだ。

 でも、疾風はまだ、シーマの声は聞いたことない筈なんだけどね。

 2話でシーマに会ったのは、剣と勇馬と麻衣だけなのだから。

 
 剣「化け物め、今度は何を企んでるんだ?」
 シーマ「化け物呼ばわりは許さん。私はウーバのミルクで育った。いわば、私にとってウーバは母と同じ」

 そう、二人の間にはそんな麗しい過去があったのだ。

 ウーバという名前が、シーマの「乳母」から来ているのは言うまでもない。

 ウーバがヒドラー兵を呼び寄せ、5人もチェンジマンに変身して戦うが、ほんの小競り合いに過ぎない。

 ギルークによると、ウーバのミルクを飲んだ動物は人間型生物に変身するらしい。

 ギルーク「変身した動物たちはこれまでの虐げられた恨みを人間どもにぶつけるのですっ」

 と言うのだが、別に動物のすべてが人間に恨みを持ってるわけじゃないと思うので、その説明はいささか不合理である。

 普通に、ウーバに操られて人間を襲う……で、良いんじゃない?

 地球を征服しようとしているギルークにしては、いささかみみっちい作戦であったが、相手が人間と見分けがつかないのはなかなか厄介で、歩道橋の上で人間たちに無差別に襲いかかっていた猫人間の一団を追いかけた疾風だったが、

 
 本物の人間の中に紛れ込んだ猫人間に不意を衝かれて顔を引っ掛かれると言う、屈辱的な目に遭う。

 CM後、珍しく、自分の迂闊さを海より深く反省している疾風。

 疾風「チェンジマンたるもの、一生の不覚だ」
 勇馬「人間と区別がつかなくなっちまうんだ、仕方ないさ」
 剣「うん、今は一刻も早く、宇宙獣士ウーバを倒すことを考えねば」
 麻衣「でも、いつどこに現れるのか分からないのよ」

 
 さやか「敵の意図をある程度読み取ることは出来るわ」

 麻衣の叫びに、顎に手を当てて考え込んでいたさやかがつぶやく。

 さやか「彼らはまず猫で実験をしたわ、それは昔から人間に最も近い動物として何処にでもたくさんいるからよ。と、すると、次に狙われるのは犬ね」
 伊吹「さやか君に作戦を任せよう」

 5人の中では、さやかは知恵袋のようなポジションらしく、伊吹長官もためらいなく彼女に委任する。

 で、さやかの考え出した作戦とは、

 
 疾風「あーあー、なんで俺がこんな目に遭わなくちゃいけないんだよぉ、これが作戦部隊ナンバー1の考え出した作戦だってぇ?」

 吉田警察犬訓練学校と言うトレーニングセンターで、疾風がシェパードと一緒に檻に入り、ウーバのあらわれるのを待つと言う、地道なものだった。

 ま、それこそ犬もそこらじゅうにいるのだから、何の当てもなく、ピンポイントで犬のいる場所に網を張ったところで、到底ウーバを捕まえられるとは思えない……と思いきや、

 声「狙いは良いぜ」

 聞き覚えのない声が、自分のすぐ近くで聞こえたので、疾風はギョッとして、

 
 疾風「まさか、お前?」

 そばにいたシェパードの顔をむにっと掴む。

 
 次の瞬間、シェパードは犬人間に変身する。

 犬人間「お前たちの考える作戦くらい、こっちもちゃんとお見通しだ」

 さらに他の檻にいたシェパードも全部犬人間となり、檻を出て疾風に集まってくる。

 さやかの面目丸潰れという感じもするが、あるいは、敵が疾風に狙いをつけていることを察して、わざと疾風を囮にしてウーバたちを引っ張り出そうとしたと言うことは考えられる。

 不意を衝かれた疾風、あえなくヒドラー兵たちに取り押さえられる。

 そこへシーマとウーバが現れ、

 シーマ「ウーバ、私考えたんだけど、地球の人間にお前のミルク飲ませたらどうなると思う?」
 疾風「そんなもの飲まされてたまるかーっ!」

 
 シーマ、恐ろしいことを言い出し、今度は疾風にウーバのミルクを飲ませようとする。

 ここで、仲間に助けられたらあんまりカッコ良くないが、

 
 疾風が右足を鋭く前方に振ると、靴の爪先からナイフが飛び出し、それをウーバに向かって繰り出してのけぞらせると、

 

 
 左右のヒドラー兵を支えにして、後方にくるりと一回転して自由を取り戻す。

 
 疾風「ははっ、元レンジャー部隊で鍛えた技があるぜっ!」

 え、レンジャー部隊って、そんな暗殺者みたいな技を使う部隊なの?

 襲い掛かるヒドラー兵を、金属製の櫛で薙ぎ払うと、それで髪を整えながら、

 
 疾風「ハゲがバレるぜぇっ!」

 あ、間違えました。全力でお詫びします。

 疾風「セットが乱れるぜぇ!」

 疾風、自分の手にかぶりついてきた犬人間を殴り倒すが、

 疾風「元は犬か、同じ地球の生き物……殺すわけに行かんっ」

 と、毎年何十万頭もの犬猫が殺処分されている国に住んでる人が何か言っておられます。

 疾風は犬人間たちに追いかけられて土管置き場に逃げ込むが、ここで剣たちが彼らに大きなネットを被せ、一網打尽にする。

 さやか「犬猫人間たちを捕まえるために待ち構えていたのよ。疾風さんはいわば囮ってわけね」

 と、さやかは、さっきの管理人の推測を裏付けるようなことを言うのだが、疾風が狙われることは予測できても、疾風がここまで逃げてくることまでは予想できないだろうから、さやかのハッタリだった可能性が高い。

 
 疾風「あっそーっ」

 それにしても、この並びを見ると、とても右から二番目の、遠慮がちに立ってる男性がリーダーとは思えませんよね。

 その剣がずいと前に出て、

 剣「ウーバ、シーマ、地球の生命をもてあそぶのは許さんぞっ」

 と、人間を含めて、今まで数え切れないほど地球の生命をもてあそんできた人類の一員が何か言っておられます。

 この後、それはそれは長い、校長先生のお話のように永遠に続くのではないかと思われるラス殺陣&巨大ロボットバトルを経て、事件は解決する。

 
 疾風「はい、ゆかりちゃん」
 タマオ「にゃああおーっ」

 ラスト、ウーバの死とともに、何故か普通の猫に戻ったタマオを、疾風があの女の子に届けている。

 タマオ、なかなかの美形猫であった。

 
 ゆかり「ああっ、タマオーっ!」

 ゆかりに強く抱かれ、幸せそうに目を細めるタマオ。

 
 ゆかり「お兄ちゃん、ありがとう」
 疾風「どういたしまして」

 ゆかり、約束どおり、疾風の頬にキスをしてくれる。

 ま、それは良いのだが(註・ほんとは良くない)、

 
 それを堂々と仲間の前でしてしまうのが、ロリコン戦士・疾風の尋常ならざる肝の太さなのだった。

 それに対し、愛すべき仲間たちは、

 剣「このロリコンがっ!」
 勇馬「このハゲ隠しがっ!」
 さやか&麻衣「ノロマがっ!」

 と、疾風のことをクソミソにけなすのだった。

 じゃなくて、

 勇馬「いよっ、色男!」
 麻衣「やったわねー」

 疾風のことを冷やかして、ハイタッチまでかわすのだった。

 以上、疾風らしさは良く出ているが、ストーリー自体は平凡で、猫が出ていなかったらスルーしていた可能性大の凡作であった。

 はぁ、いつになったら、さやかちゃんの画像を貼れるのやら……
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コメント

完璧にロリコン

バトルフィーバーJの志田京介はまだ子供好きとして見られそうですが、疾風は完璧にロリコンですね。
それにしても剣がリーダーに見えないというのは改めて納得です。何も知らない人がこの画面を見たら剣と麻衣はサブキャラに見えるでしょうね。

参謀キャラ

>5人の中では、さやかは知恵袋のようなポジションらしく
これは活かして欲しかった。アハメス様パワーアップ篇など特に。後半は完全に埋没・・・

ポジション

他の方も仰ったように後半戦もさやか姉さんが知恵袋のポジションを継続させて欲しかったものですね😅

サブリーダーの疾風翔

お調子者ですが、サブリーダーの役目は、シリーズ全般で果たしていたと思いますね。
カッコいいし・・・

幸せな猫

>ゆかりに強く抱かれ、幸せそうに目を細めるタマオ。
かつての愛猫:タロウも母親の胸の中でまどろんでいました。
「まるで赤ちゃんね」と母親が言っていました。

ブリマ?

>仁禮美佐さんではないかと思ったのだが
数ヶ月後に「ジャスピオン」のレギュラーですから僕もそう思います。

前作で矢島さんが「やらかさ」なきゃ、JACの女優さんたちにもっとチャンスがあったかも?

>怪人「おお、姫、シーマ様」

本作の9年後の「ブルースワット」の配信観たら、1・2話に中の人が出てました。
「姫」にふさわしい美貌は変わってませんでした。

北八荒「メタルダーの声って、どこかで?」

>飯田道郎さんがいつも以上に女っぽい喋り方で演じているのがちょっと笑える。
ダークナイトにシーマにメタルダーに芸達者ですよね。
ハンターキラーではわかりませんが、「サンバルカン」のゲスト時はなかなかハンサム。

Re: 完璧にロリコン

> バトルフィーバーJの志田京介はまだ子供好きとして見られそうですが、疾風は完璧にロリコンですね。

まあ、当時の戦隊シリーズは、ちびっ子だけが見る番組だったので、こんな描写もありえたのでしょう。

Re: 参謀キャラ

> これは活かして欲しかった。アハメス様パワーアップ篇など特に。後半は完全に埋没・・・

敵にスポット当て過ぎですよね。

Re: ポジション

もったいないですよね。

Re: サブリーダーの疾風翔

考えたらサブリーダーが三枚目(二枚目半?)と言うのは珍しいかも。

Re: 幸せな猫

猫の寝顔は可愛いですよね。

Re: ブリマ?

ですよね。こんな扱いなのが残念です。

Re: >怪人「おお、姫、シーマ様」

結構長いこと活躍されてたんですね。

Re: 北八荒「メタルダーの声って、どこかで?」

そう言えば二人にはそんな接点があったんですよね。

フーマとゴズマの違い

人間を動物に変えてしまうのではなく、動物を人間に変えて傀儡化すると言う点は、このお話は「シャイダー」の不思議獣メロメロのそれと「対」になる物とも思えます!!また、人間、特にいつもの小学生軍団を動物にするため、魔女に変装して接近し、口車に乗せる手間があったメロメロに対し、ウーバは犬や猫相手に母乳さえ飲ませてしまえばそれっきりなので手間要らず(?)であり、細かい劇場型手口にこだわるフーマと、効率最優先のゴズマの違いも垣間見ることも出来ます。同時に犬や猫の留まらず、ウーバが動物園に忍び込み虎やライオンまで人間化してしまえば、「仮面ライダー」のジャガーマンの(爬虫類館に忍び込み蛇やワニに同じ事をしていれば「Xライダー」のサラマンドラの)それをスケールアップさせた様な展開になりより見応えがあったでしょう!!

>ギルーク「変身した動物たちはこれまでの虐げられた恨みを人間どもにぶつけるのですっ」

このギルーク司令官の言葉を具現化した様な場面が「デビルマン」の「妖獣ミニヨン 悪魔のペンダント」と言うそれの中にあります!!それは人間をミクロ化する事が出来る妖獣ミニヨン(声は大竹宏さん)の所為で小人にされてしまった夫婦が、家の飼い猫に悪い目つきと舌なめずりをしながらとことん追い掛け回され、その際亭主が
「だから普段からちゃんと餌をやっとけって言ったんだーーーーーっ(泣)!!!」
と一緒に逃げる嫁に叫ぶ(はっきりと描かれてはいなかったものの、おそらくその夫婦はそのまま飼い猫の犠牲になったと思われます!!)と言う物で、その後の場面では、ネズミに追い掛け回されるやはり小人化されたコックたちも登場しています!!

Re: フーマとゴズマの違い

確かに、犬人間や猫人間だけではいまいち迫力がないですよね。

どうせなら

他の方も仰った通り🐱や🐶だけでは迫力に欠けらので、どうせなら🦁や🐯にでも変身させた方が良かったと思うのですがね😅

Re: どうせなら

まあ、動物を使う撮影は大変ですからね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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