探偵・神津恭介の殺人推理4「初夜に消えた花嫁」
- 2013/09/28
- 20:45
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かなり久しぶりの神津恭介である。前回から5ヶ月近く開いてしまった。理由は、このシリーズがあんまり面白くないことに気付いたからである。あらあら。
1作目の「刺青殺人事件」は、天知茂の「美女シリーズ」に匹敵するほど強烈な印象を残したが、それ以降の作品はどうも冴えない。高木彬光と江戸川乱歩の差だろうか? ま、本格ミステリーとしての完成度は高木の方が上かもしれないが、乱歩の持つ破壊的な幻視力には到底及ばない。それが映像化作品になると、その差が顕著になるのかもしれない。
この第4弾「初夜に消えた花嫁」(ヴィナスの棺)も、結婚披露宴の後、忽然と姿を消した女性が、松下の前に「自分は既に殺された」と現れるところまではなかなか面白そうなのだが、特に斬新なトリックが使われているわけでもなく、意外性もほとんどなくて、がくっとしてしまう。
それでもまだこの作品はマシな方で、後期になるとほんっとに無味乾燥な2時間サスペンスになっていて、まともに鑑賞するのが苦痛である。
と言う訳で、今回はストーリーの紹介はせず、気になったキャストの紹介でお茶を濁させて貰う。
キャストについて言うと、今回は「美女シリーズ」関連の俳優がたくさん出ていた。
なお、放送は1986年3月1日。

まず、肝心の花嫁を中島ゆたかさん。
中島さんは「鏡地獄の美女」に出てたな。
もっとも、この画像は彼女が殺された後に現れた、彼女に化けた共犯者なのだが、どっからどう見たって中島ゆたか本人じゃねえか。だから、最後に共犯者の変装だったと言われても、リンダ困っちゃうのである。

彼女と結婚した医者を本田博太郎。

花嫁の妹を、白都真理。彼女も美女シリーズにはいくつか出ている。

また、金沢碧さんも出ているが、彼女も美女シリーズの常連さんである。
もっとも、この作品ではあまり見せ場はない。

ニューハーフとして名を馳せた松本留美子さんも登場。「化粧台の美女」に出ていた。
これはゲイバーでマジックショーをしているところだが、

客席に全く興味の無さそうな老夫婦が座っている。なんでこんなとこに来たの?

チョイ役だけど、泉じゅんも顔を見せる。彼女は「黒水仙の美女」に出ていた。

また、ワンシーンだけの出演だが、紀ノ川瞳(松香ふたみ)さんもいた。彼女も北大路版の「妖しいメロディの美女」に出ているが、時間的にはこちらの方が先である。
このシリーズのつまらなさのひとつに、あまりに頻繁に変わるレギュラーキャストと言う問題があると思う。神津のワトソン役の松下はほとんど大和田獏だが、神津の妹や、松下の兄の警部などは、ほとんど毎回のようにコロコロ俳優が変わって、見てる方が混乱してしまう。長期シリーズとして、親しみが持てなくなるのだ。

ちなみに今回の妹役は飯干恵子。と言っても、彼女はこの4で降板している。

近藤正臣演じる神津先生も、1作目では途中で心の病で入院しちゃうようなエキセントリックなキャラだったが、2以降は単なる手品好きのおじさんになってしまった。
今回も、冒頭から餅を食いながらテレビを見ている。しかも、きなこ餅やで、きなこ餅!
と言う訳で、始めたからには5以降も紹介していきたい。ま、次は年が変わってからかな。
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