読者の皆様こんばんは、久しぶりに映画レビューのお時間がやって参りました。
「新・ハレンチ学園」は、永井豪原作の同名コミックの実写版映画の第4弾である。
公開は1971年1月3日。
ちなみに、クランクアップの一週間後に完成試写を行うと言う信じ難いスケジュールである。
ま、それを言ったら、1970年から1971年にかけての一年弱で、4本のシリーズ作品が作られていることの方が凄いのだが、当時はそんな超過密スケジュールも珍しくはない時代だったのだろう。
この作品は以前にもざっと紹介したことがあるのだが、管理人が、ほかの三作品と違って、この作品だけを改めてレビューをし直そうと決意したのにはある深い事情が伏在しているのだが、その事情については、話を進めるうちにおいおい明らかになるだろう。
アバンでは、原作第一部の終盤に出てくる、「ハレンチ大戦争」の模様が、パノラマ風のカラーイラストと銃撃&爆発の効果音とで描かれる。
つまり、それから続くこの「新~」は、原作の第二部に該当する訳である。
ま、管理人は原作は全く読んだことがないので、その異同について記すことが出来ないのが遺憾であるが、ほんとは別に遺憾ではない。
OPクレジット後、

無数の白い十字架の立ち並ぶ墓地に立ち、「ハレンチ大戦争」で命を落とした仲間たちの死を悼んでいる山岸たち、と言う、およそハレンチらしさの欠片もないシーンからスタート。
山岸「いつまでもこうしてるわけにはいかねえぞ。こうなったら他の学校に転がり込んで住み込むんだ」
リーダー格の山岸がみんなを励まし、こうして、新たな居場所を探す旅が始まる。
最初に行った学校では、年老いた学園長に拝み倒され、大人しく引き揚げる。

この、さりげない(そうか?)チラリズムが良いのである!
その後もあちこちの学校を訪ね歩いては、その都度追い払われる山岸たち。
そのひとつでは、放水車で大量の水を浴びせられて女子生徒たちがずぶ濡れになるという美味しいシーンがあるのだが、肝心のマミと十衛兵がいないので、あまり意味はなかった。
彼らが雑木林の中で野宿していると、郵便屋が来て一通の電報を山岸に渡す。
山岸「獲物あり、セント・ハレヤカ学園に集合せよ」
女生徒「セント・ハレヤカ学園といったら、お金持ちの親が手に負えない娘を入れる学校よ」
山岸「女のハレンチ学園か」
山岸たちは早速その学園へ侵入し、スパルタ教育を施していた教師たちを懲らしめる。

普通に柵を越えるだけでパンツが丸出しになるという、実に素晴らしいセーラー服である。
彼らはほかの教師たちも力ずくで追い出して、たやすくその学園を乗っ取ってしまう。
ついで、地下の懲罰房に入れられていた女子生徒たちを救出するが、

マミ「お兄ちゃん」
山岸「マミ、マミじゃねえか!」
マミ「兄ちゃん!」
山岸「お前、生きてたのか」
その中の一人、ツインテールの大柄な女の子は、意外にも山岸の実の妹マミであった。

マミ「みんな死んじまったと思って、この学校へもぐりこんだんだけど、月謝払わなかったからぶち込まれたの」
そして、そのマミを演じているのが、迂闊にも前回レビューした時には全然気付かず、割と最近になって気付いたのだが、「仮面ライダー」のトッコこと、中島真智子さんだったのである!
どうやら、管理人がこの作品を改めてレビューしようと思った動機は、ここにあったようである。
ちなみに過去シリーズに出てきたマミは、すべて小学校低学年くらいだったが、この作品では一気に中学生に成長している。明らかに矛盾しているが、これは原作でもそうなっているので、映画が勝手に設定を変えた訳ではない。
山岸「そうか、俺たちが生き残ったと知って、助っ人の電報打ったんだな?」
マミ「ええ?」
山岸の言葉に怪訝そうに首をかしげるマミ。
ちなみに、この懲罰房って、はるか後の「セーラー服反逆同盟」に出てきた「反省房」を連想させるのだが、元ネタなのだろうか?
マミたちは、憎い学園長を捕まえるのだと鼻息を荒くするが、その前に何故か突然、一斉に制服を脱ぎ始める。
すると、何故か、山岸たちの仲間の女子まで一緒になって制服を抜き出し、下着姿になるのだった。
……意味が分からん。

で、下着姿の女子が一列に並んでポーズを決めている様子が、パノラマ風に映し出される。
正直、「だから、どうしたの?」と、言う感じで、見ているこっちも反応に困ってしまうシーンである。
せめてもう少し露出度の高い、布地の薄い下着だったらもうちょっとどうにかなったと思うのだが、同じ気持ちを、我々はこの後のシーンでイヤと言うほど味わうことになる。
一応、足元から舐めるようにパンしたカメラが、

割と方向性の定まらないおっぱいを映し出してはくれるのだが、これは明らかに脱ぎ女優さんのもので、出演している少女たちのものではない。ちくしょう。
山岸「お前、ボインになったな」
マミ「当たり前よ、もう14だもん」
いくらなんでも14才と言うことはないだろうが、中島さん、当時、何才だったんだろう?
この後、みんなで学園長こと、通称シルクハット(E・H・エリック)をとっちめ、スパルタ女教師ともども裸にひん剥いてしまう。

この、中島さんの嬉しそうなこと……
ここで管理人からのお知らせです。
管理人、遺憾ながら、このあたりで
「この映画があんまり面白くない」ことに気付いてしまった為、これ以降は、中島さんと渡辺さん(後出)の画像を貼ることをメインにレビューを進めていくことを決めました。何卒ご理解のほど、よろしくお願い奉ります。
こうして山岸たちは完全にその学園を占領し、校名も聖ハレンチ学園に変えてしまう。
早速、豪華な、まるでホテルのような作りの学生寮に雪崩れ込み、その内装に目を輝かせてはしゃぐ山岸たち。
マミ「まあ、子供みたい!」 
山岸「それにしてもマミ、いい学校教えてくれたな」
再び山岸がさっきの話題を持ち出すが、

マミ「兄ちゃん、さっきから変なこと言ってるけど、知らせたのはあたいじゃないよ。兄ちゃんが誰かに聞いて助けに来てくれたと思ってたんだぁ」
山岸「じゃあ、電報打った奴は?」
マミは明確に否定し、山岸も不思議に思う。
その疑問に答えるかのように、頭上から懐かしい鐘の響きが聞こえてくる。

イキドマリ「甚兵衛さん!」
甚兵衛「ああー、今来たかい、みんなー」
もしやと思ってみんなが鐘楼に上がってみると、彼らの唯一の味方である、小遣いの甚兵衛がいた。
そう、電報を打って山岸たちを呼び寄せたのは、この甚兵衛だったのだ。
シリーズ通して甚兵衛を演じているのは左卜全さん。この半年後に亡くなるとは思えぬ元気さである。

その後、とあるテレビ局に集団で押しかける生徒たち。
放送中のスタジオに突入すると、当時、カバゴンと呼ばれていた教育評論家で、テレビ版の予告も担当していた阿部進と言う人に、原稿を渡して読み上げてもらう。

カバゴン「新ハレンチ学園では、教師と生徒を大々的に募集しておる。教師としての待遇はだな、バス・トイレ・個室・三食昼寝つきで、給料は22万2200円だ」
背後にある壁にイラストが描いてあるが、当時の漫画家たちが寄せ書きしたような感じになってる。
右端に見えるのは、水木しげるさんっぽいが……
さて、破格の待遇を聞いて、教師志望者がどっとハレンチ学園に押しかけてきたのは言うまでもない。
門前市をなすと言う表現そのままに、面接会場からずらっと志望者が列を作って、それが校舎から校門の外まで、延々続いているという状況。

その中に、「はいからさん」が行き遅れてオールドミスになったような女性も混じっていたが、考えたら「はいからさん」よりこっちの方が全然先なんだよね。
もっとも、すべての志望者の面接が描かれる訳ではなく、実際に出てくるのは、後に教師として採用される数人だけ。

山岸「静かにしろ、ひとりひとり得意なものを見せてから、何故この学園を志望したか言ってみな」
イキドマリ「まず、競馬のジョッキーからだ」
生徒たちが教師を面接するという、当時の受験生が夢にまで見たシチュエーション。

指名されたコータロー(海野かつを)は、自分はあまりに気が優しくて、馬に鞭を加えることすら出来ず、おかげでいまだに未勝利だとアピールする。
コータロー「生き物を可愛がる人間つうのは、悪者はいねえだ。おらきっと、いい先生になるべ」
が、彼の履歴書を飲み込んだ背後の高性能コンピューターが、
「この男は馬に鞭を当て過ぎ、50頭の馬の尻に怪我をさせて首になった鞭打ちキチガイ」と、正反対の事実を暴露する。
他に中東ゲリラ風の格好をした傭兵コンビが、これまた平和主義をアピールするが、今度もコンピューターに「敵の大統領暗殺の命令を受けたが、間違えて自分の国の大統領を殺してしまった間抜け野郎」とバラされ、生徒たちに爆笑される。
ちなみにコンピューターの声は、最近亡くなった(註1)天地総子さん。テレビ版にも女優としてゲスト出演してるんだよね。
註1……この記事は2019年の2月に執筆したものである。
続いて、管理人の好きな大泉滉さん演じる、春菊と書いて「はるぎく」と読む、着物を着たオカッパ頭のオカマと言う、強烈なキャラ。

春菊「あたいはね、皆さんに欠けてるのは正しい性教育だと思うのよ。だもんだからね、今までのあたいの、長い長い経験からね、セックスと言うのはこういうものだということをね、実地に教えてあげたいの」
しなを作ってイキドマリにキスするが、
声「この男は、女にも男にも一度ももモテたことがない完全な童貞! そう、童貞」
と、明智さんが聞いたら自殺しそうなきついことを言われて激怒し、他の志望者ともどもコンピューターに殴りかかって壊してしまう。
しかし、若い女性が「童貞」「童貞」言うのを聞くと、なんかコーフンしますなぁ。
イキドマリ「壊しやがったな」
山岸「待てよ、こいつらハレンチを超えてるぜ、おれっちは、こういう教師が欲しかったんだ」
普通なら不合格だが、ハレンチ学園にはむしろふさわしいと、山岸は全員合格にしてしまう。
彼らが踊りながら出て行ったのと入れ違いに、もう一人の志望者が面接場に入ってくる。

ヒゲゴジラ「イーッヒヒヒッ」
山岸「うっ、ゴジラ!」
ヒゲゴジラ「あら、どったの、みなさん?」
それが、彼らの宿敵ヒゲゴジラ(高松しげお)だったので、山岸たちも騒然となる。

山岸「てめえ、生きてやがったのか」
ヒゲゴジラ「この通り、ピンピンしてるわ」
「ハレンチ大戦争」で死んだと思われていたヒゲゴジラの出現に、山岸たちが一斉に飛び掛かり、例によってドタバタ騒ぎになる。
ここで、

マミが机の上に上がって、自らスカートをまくり、白いパンツを剥き出しにするのがなかなかのエレクト、いや、エクセレントポイント。
これが、もっと面積の小さい、食い込み気味のパンツだったらな、と……

マミ「ベーッだ!」
ヒゲゴジラ「あら、だーめーっ!」
ヒゲゴジラ、あまりにその雄大なヒップの迫力に押されたか、思わず棒立ちになる。
その後、色々あって、そのヒゲゴジラが、彼らの知るヒゲゴジラとは別人の、ヒゲゴジラ族のエースだと判明するが、紅白歌合戦の勝敗と同じくらいどうでもいいことである。

山岸「ま、いいや、なんか得意なもの言ってみろ」
ヒゲゴジラ「あたしね、何でも食べちゃうの、たとえばねーえーっ……」
子供たちに囲まれたヒゲゴジラ、そう言いながら、意味ありげな視線を背後のマミに注いでいたが、

ヒゲゴジラ「こぉれなんか食べちゃうの!」
マミ「キャーッ、エッチ!」
案の定、いきなりその胸に手を突っ込むのであった。

マミ「やめてえ」

ヒゲゴジラ「これね、モミモミして食べるととっても美味しいのよ」
マミ「兄ちゃん、助けてーっ!」
公開セクハラをかまされて、世にも恥ずかしそうに悲鳴を上げる中島さんの困惑した表情が可愛いのです!
ま、どうせならもっと豪快に揉んだり、乳を掘り出して欲しかったところだが、この作品、過激なことをやってるようで、実は大したことはやってなくて、女子生徒も、脱ぎ女優さん以外は誰一人、生尻も乳首を見せないという、お父さんお母さんも安心、我々不埒な観客は大変ガッカリの健全仕様なのである。
ヒゲゴジラを引き剥がそうとみんなが固まって騒いでいると、急に部屋が暗くなり、雷鳴が轟いたかと思うと、

障子越しにシルエットで、颯爽とした美剣士が敵を斬り殺す様子が映し出され、

裂けた障子の向こうから、草色の着物姿も凛々しい、ポニーテールに眼帯の美少女の姿が垣間見える。
彼女こそ、もう一人のヒロイン・柳生十衛兵こと柳生みつ子である。演じるのは、児島美ゆきさんからバトンタッチした渡辺やよいさん。
ただし、あくまで児島さんの十衛兵とは別のキャラクターとして扱われているらしく、山岸も初対面のような口の利き方をしている。
十衛兵が、残りの敵も斬り殺したところで、唐突なチャンバラシーンは終了。
一体、今のはなんだったのかと、深く考えてはいけないのである。
ま、こちらで補足すれば、十衛兵も教師志望者の一人で、得意の剣の腕前を披露したということなのだろう。ちなみに原作でも、二部から十衛兵は教師になっているので、割と原作に忠実なのだ。
山岸「貴殿の名は?」
十衛兵「我こそは柳生新陰流十六代・柳生十衛兵なり」
山岸「して、特技は?」
いや、それは、今見せたと思うんですが……
それはさておき、次のシーンではいきなり川辺の疎林の中に移動していて、十衛兵が気合とともに剣を振るうと、

ヒゲゴジラの片腕が付け根からズバッと斬られて、それがポーンと宙に飛び、傷口から緑色の血が噴き出るという、突然のスプラッターシーンになる。
ま、原作も、エロいだけじゃなく、結構バイオレンスな内容だったみたいだから、それを反映しているのだろう。

ヒゲゴジラ「あらー、おててがさよならしちゃう! ああ……」
十衛兵「忍法がまの油」
ヒゲゴジラ「あら、とまっちゃった」
だが、十衛兵がスプレーのようなものを吹き付けると、血が止まり、

(貼りたいだけ)
ついで、おもむろに地面に落ちていた片腕を拾い上げ、傷口に嵌め込み、腕輪のような金具で締めると、たちまち腕がくっついて元通りになる。
十衛兵「柳生新陰流ねじ式」
ヒゲゴジラ「はぁーら、嬉しいわ、手がついたわ、感謝感激雨あられ」
十衛兵に抱きついて謝意を示すヒゲゴジラだったが、
ヒゲゴジラ「あら、変ね、私の好きな女の匂いだわ」

十衛兵「何を申すか!」
色を成してヒゲゴジラの体を突き飛ばす十衛兵。
ま、誰がどう見ても十衛兵が女なのは分かりきってると思うのだが、映画やドラマにおいては、あるキャラクターが女装・男装していると、周りの人間はその服装通りの性別だと思い込むと言うのが不文律・お約束なのである。

と、十衛兵の背後に山岸たちがパッと現れたかと思うと、たちまち群がって十衛兵の衣服を剥ぎ取ろうとする。

ここで着物の前がはだけて、ブラに包まれた白くてマシュマロのような巨乳が露出するが、これが本作一番のエレクト、いや、エレガントシーンと言えるだろう。
どうせなら、もっとじっくりと色んなアングルで映すか、あるいは、もう一気にガバッと行って欲しかったところだが、前述したように、この映画、エロいようであんまりエロくないので、キャプできたのはこの一枚だけと言うのが悲しい。
※追記 この一枚だけの筈だったのですが、全国のおっぱい星人からの熱望もだしがたく、頑張ってもう一枚キャプしてみました。遠慮なくお納めください。

しかし、完全に掘り出した乳も良いが、こうやってブラに包まれて谷間が強調されている乳も、これはこれで良いですなぁ。
山岸「侍姿で来るなんて、ハレンチを超えてるぜ」
十衛兵「いやん、エッチ!」
で、2020年東京オリンピック(註2)と同じくらいどうでもいいのだが、十衛兵の本当の得意技は、剣術じゃなくて、今見せた、切った腕を一瞬でくっつけてしまう特殊な能力のことらしい。
が、この後、その特技は全くストーリーに活かされることはないのだった。ワオ!
註2……くどいようだが、この記事は2019年の2月に執筆したものである。
とにかく、何をしてたんだか見てる方もすっかり忘れてしまっていた面接も無事終わり、ヒゲゴジラと十衛兵、そしてさっきのろくでもない連中が合格となって晴れて新ハレンチ学園の教師となる。
ちなみに学園長のシルクハットは、依然として学園に留まっているが、補欠教師として、便所掃除などの雑用をやらされることになったらしい。
さて、合格したものの、教師たちは全員あの懲罰房にぶち込まれてしまう。
当然、教師たちは、約束が違うと口々に不満を鳴らす。

ヒゲゴジラ「騙したわね、この善良な私をよくも騙したわね」
山岸「善良じゃねえ、馬鹿だ」

甚兵衛「ハレンチ学園では生徒の次に偉いのがこの小遣いなんだよ」
ヒゲゴジラ「私たちはその下だって言うの?」
甚兵衛「いや、その下は、犬・猫・豚、で、その下が教師なんだよ」
ヒゲゴジラ「私は豚の下だって言うの? くやしいーっ」
十衛兵「自分から志望したんだ、弱音を吐くな」
左卜全さん、亡くなる数ヶ月前にこんな若い子たちと一緒に仕事ができて、良い冥途の土産になったことだろう。
その晩、女の子たちがテキトーな歌を歌いながら料理にチャレンジするのだが、
【悲報】 中島さん、やっぱり女の子っぽいエプロンが死ぬほど似合わない。 ま、なにしろ、お兄ちゃんの山岸君とほぼ同じくらいの背だもんね。
ちなみに、キッチンには何故か、本職の料理人らしい正司敏江と玲児がいて、料理を手伝っていたが、

玲児「ああ、マミちゃん、それは駄目だねえ。混ぜ方が違うの。あのね……」
マミ「……」

玲児「良いおっぱいしてるね。ナデナデ、じゃない、混ぜ混ぜしましょ、こういう感じ、分かった? 可愛いね」
スケベで有名な玲児が、料理の手ほどきをするふりをしながら、マミの胸を触ったり髪にキスしたり、セクハラしまくるのだった。
タッチされた中島さんが、くすぐったそうに笑っているのが可愛いのである!
ま、ここも、どうせならもっとこう、ガバッと鷲掴みに行って欲しかったところだが……
何回も言うように、この映画、肝心なところで矛先が鈍って生殺しの感じになっちゃうのが、この手の映画としては割りと致命的で、これじゃ間違ってもヒットはせんわなぁと溜息が出ちゃう、おっさんだもの。
で、例によって敏江が亭主の悪さに気付いて激怒し、お互い、手当たり次第に物をぶつけ合うと言う、「誰得?」なシーンに発展するのだが、面白くもなんともないので全部カット。
当然、料理はめちゃくちゃになって、腹を空かして待っていた山岸たちはただ食材を切り刻んだようなお粗末な料理を出されてガッカリする。
それでも、まだ彼らはマシな方で、ヒゲゴジラたちには、その食べ残しの残飯が与えられるのだった。
が、プライドなどと言うものを持ち合わせていないヒゲゴジラは、その残飯を貪り食い、その様子を見ていた他の教師たちも必死に鉄格子の隙間から手を伸ばすのだった。
同僚たちの浅ましい姿を後ろの方から眺めていた十衛兵、

十衛兵「下劣なものどもだ、これでは小遣いに馬鹿にされるも当然」
吐き捨てるように嘲る。
と、その声に初めて十衛兵の(巨乳の)存在に気付いたように鼻をヒクヒクうごめかせて、その柔らかそうな体を凝視するヒゲゴジラたち。
で、

ヒゲゴジラ「あなたのボインちゃん、おいしそう、頂くわ!」
十衛兵「無礼者、はなせ、キャーッ!」

十衛兵「何するのよ、はなしてよ!」
当然こうなるのだった。
ここも、まあ、そこそこエロいシーンにはなってるが、頑なに乳首はガードされていて、これまたもどかしいったらありゃしない。

別の牢獄から、ヒゲゴジラたちのセクハラし放題を羨ましそうに見詰めているアラファタたち。
左端の大泉さんが、仕事抜きで本気で残念そうな顔をしているのがお分かり頂けるだろうか?
甚兵衛から騒ぎのことを聞いた山岸たちは慌てて地下に降りてきて、ヒゲゴジラたちを十衛兵から引き剥がす。
十衛兵は、あえなく失神していた。

そのはだけた衿の下から、蒸し饅頭のようにふくよかな胸が二つ覗く、実に美味しそうなショット。

それを見て、山岸君たちも思わず生唾を飲み込む。
彼らは、こんな野獣の檻にか弱い女性を入れておく訳に行かないと、とりあえず十衛兵だけ学生寮の一室に運び込み、ベッドに寝かせる。

ここですかさずイキドマリがその胸元を開いて、ピンク色の乳首が露出する。
あれ、じゃあ、今までの乳首ガード戦法は一体なんだったのだろう?
イキドマリ「オヤビン、このボイン、ボイン、かっこいいですねえ」
フーセン「うう~」
フーセンなどは、その胸をじかにモミモミしたりして、羨ましいことこの上ない。
と、ドアが開いてマミたちが大挙して押しかけてくる。

マミ「兄ちゃん、どういうつもりなの?」
山岸「ど、どうってなにが?」
女生徒「女でも男でも教師は教師よ」
女生徒「そうよ、ひとりだけ特別扱いなんてルール違反だわ」
女性軍は十衛兵への特別待遇に不平を鳴らすが、
山岸「うるせえ、あんなエッチな奴らの中に女一人だけで置いておけるか。ボスのすることにいちいち口出しするんじゃねえ!」
山岸は、リーダーの権限で押し通そうとする。

女生徒「なにさ、ボス、ボスってえ」
ここで、マミの後ろから出てきて一言言う女子生徒、どこかで見たことあるなぁと思ったら、割りとそのおっぱいに馴染みのある片桐夕子さんじゃないですか!
この年に本格デビューしてるから、この時はまだ女優の卵と言うところか。
山岸、とにかく強引に女性軍を黙らせ、部屋を出て行く。マミたちも渋々それに従う。
翌日、ヒゲゴジラが牢から出され、手枷を嵌められた状態で教室に連れてこられる。教師と言うより、まるっきり罪人扱いであった。

もっとも、そこは大学のような階段状の教室なので、教壇に立つと、女生徒たちの生足とパンツが見放題と言う特等席になるのだった。
生徒たちから性教育の授業をしろと言われたヒゲゴジラ、実際のモデルを使って説明すると言い出し、

そのモデルに選ばれたのが、例によってマミなのだった。

ヒゲゴジラ、マミを教壇の上に寝かせると、いきなりスカートをめくってパンツを全開にする。
ついで、制服の胸元に手を突っ込んでおっぱいをモミモミするという、何とかの一つ覚えのセクハラを始めるヒゲゴジラ。
当然、兄の山岸が座視している筈もなく、飛び込んでヒゲゴジラを引き剥がすが、

マミ「邪魔しないでよ、折角いいところだったのにぃ」
と、逆にマミに文句を言われて兄の立場がなくなるのだった。
ヒゲゴジラ「ほらご覧なさいよ、マミちゃんだって良い気持ちだったのよ」
山岸「こぉの野郎!」
この後、ビニール製のダッチワイフと、こともあろうに教壇の上でまぐわり始めたヒゲゴジラの嬌態を見ているうちに生徒たちもその気になり、めいめいパートナーを見付けてねっとりと愛撫を交わし出す。

ヒゲゴジラは再びマミのところへ行き、抱き寄せてキスするのだった。
中島さんの、この「ぶにっ」とした口が可愛いのです!
ところで管理人、そろそろ飽きてきたのだが、まだ半分以上残っているのである。ちくしょう。
後編に続く。
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