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劇場版「仮面ライダーV3対デストロン怪人」



 「仮面ライダーV3対デストロン怪人」は、1973年7月18日に東映まんがまつりの一本として公開された劇場用オリジナル作品である。

 まあ、以前に紹介したことがあるし、内容的にはスルーしても構わないのだが、やはりレビューしておくことにしよう。

 
 三角マークの後、斜面の奥から、V3、1号、2号のトリプルライダーがそれぞれのマシンでジャンプし、

 

 
 その背後で凄まじい爆発が起きる。

 
 その瞬間、画面が止まり、その上にでかでかとタイトルが重なり、

 
 再び時間が動き出すと同時に、「赤い赤い~♪」と、いつものOP主題歌が流れ出す。

 この豪快にしてシンプルな失禁モノのオープニングで、劇場のちびっ子たちのハートが鷲掴みにされたのは言うまでもない。

 タイトルバックは、ほぼテレビ版の流用だが、最初と最後だけ、1号と2号がV3と一緒に走ると言う、劇場版仕様になっている。

 さて、本編。

 日本高速フェリーの「さんふらわあ」の一室に、原子物理学者の沖田博士が物憂い顔で座っていた。

 ナレーションによって、彼が四国山脈の奥地で、ウランの数百倍の放射能を持つ、幻の超放射能元素サタンニウムの鉱石を発見したことが説明される。

 
 沖田(こんな恐ろしい鉱石がもし悪いことに利用されたら、この平和な世界が大変なことになってしまう。こんな発見は発表しない方がいいんだ)
 Gの声「待て、君の発見は我がデストロン地球征服計画に是非必要なものだ」
 沖田「誰だ、姿を現せ!」
 Gの声「サタンニウムのある場所に案内してもらおう」

 沖田は不安に駆られ、サタンニウム鉱石の入ったジュラルミンケースを持ってデッキへ出ると、一思いに海に投棄しようとするが、

 
 男「それをこっちに渡してもらおうか」

 背後に現れた黒ずくめの男に邪魔され、ケースを奪われ、自らも拉致されてしまう。

 その後、ライダー隊本部で、おやっさんが沖田博士失踪の新聞記事を読んでいると、志郎が入ってきて、事件について話し合う。

 志郎「彼が乗っていた船は『さんふらわあ』、四国の高知から東京までの間に消えたとすると……」

 
 と、通信機を操作していた純子さんが来て、

 純子「会長、海上保安庁から連絡が入りました。勝浦沖で沖田さんの上着が発見されたそうなんです」
 立花「なにぃ」

 
 志郎「……」
 立花「……」
 純子「?」
 志郎「か、会長、俺、もう我慢できません!」
 立花「そうか、俺もだ! 構うことはない、やっちまえ!」
 志郎「はいっ」
 純子「きゃあっ、ちょっと何するのよ! 志郎さんも会長も!」
 立花「黙れっ、70年代なのにそんなに可愛くて許されると思ってんのかっ!」
 志郎「ほらほら大人しくせんかいっ!」
 純子「うぎゃあああああああーっ!」

 こうして純子さんは、何の脈絡もなく性衝動を爆発させたおやっさんと志郎によって手篭めにされたそうです。

 ……と言うような、頭のおかしい妄想をしたくなるほど、純子さんは可愛いのです!

 ほんと、こんな時空を越えたミニスカ美少女を目の前にして、よくレ○プ事件が起きなかったものだと、当時のスタッフやキャストのモラルの高さに感心する管理人であった。

 シゲル「この辺は無人島の多いところです」
 立花「探ってみるか?」

 本作の展開は実に早く、次のシーンで早くも釣り船を和歌山県勝浦沖に浮かべて、あちこちの無人島を双眼鏡で調べている志郎とおやっさんの姿が映し出される。

 捜索はべかこ、いや、難航が予想されたが、志郎は意外とあっさりデストロンのアジトを発見する。

 志郎「間違いない、デストロンの島だ」
 立花「やっぱりそうだったか」

 志郎から双眼鏡を受け取ったおやっさんも、一目見てそれに気付く。

 何故なら、その島の上に、堂々と戦闘員が立っていたからである!

 ……

 うふっ、ほんとは見付けて欲しかったんでしょ? 正直に言いなさい。

 志郎はウェットスーツにシュノーケルをつけて海に潜り、直接その島に上陸する。

 アジトの内部では、サタンニウム鉱石の実験が行われていた。

 
 G「沖田博士、お前が発見したサタンニウムの威力を見せてやる、人体実験に移れ」
 沖田「やめろ、やめるんだっ」
 G「連れて行け」

 人体実験と聞いて騒ぎ出した沖田博士が遠ざられたあと、デストロンの科学者が操作するロボットアームがサタンニウム鉱石を掴み、別室に監禁されていた三人の囚人のところに運ぶ。

 G「貴様たちはデストロンの人間モルモットだ。サタンニウムの放射能の威力をお前たちで試してやる」
 囚人「やめてくれ、俺たちに何をしようって言うんだ?」
 G「いや、いま言ったでしょ?」
 囚人「あ、そーでした?」

 じゃなくて、

 
 囚人「やめてくれ、俺たちに何をしようって言うんだ? 助けてくれーっ! うああああっ!」

 不運な囚人は、サタンニウムを顔のすぐ近くに持って来られると、その破滅的な放射線を浴び、全身から白い泡を吹いて悶え苦しみ、あっという間に白骨化してしまう。

 今となっては、まず不可能な描写であろう。

 G「このサタンニウムを手に入れれば、デストロンは簡単に世界征服が出来るのだ」

 実験の結果を見たGはこともなげに言うのだが、それで超強力な核爆弾を作るとかなら分かるけど、人間に近付けて殺すと言うような原始的な使い方では、世界征服はちょっと無理だと思うんだけどね。

 と、そこへ、志郎がアジトに侵入したとの報告が入る。

 Gはあっさりアジトに見切りをつけ、囚人を始末して全員島を去るよう指示する。

 戦闘員を倒しつつアジトの中を進む志郎であったが、ピッケルシャークとジシャクイノシシの再生怪人があらわれ、志郎を挟み撃ちする。

 
 怪人「貴様の相手は俺たちで十分、その間にアジトの中の囚人は全て死んでもらう」
 志郎「おのれデストロン、よくも罪もない人々を」

 擬似ワイドスクリーンで、いつもの1.5倍カッコイイ志郎のファイティングポーズ。

 志郎、V3に変身して二人を蹴散らすと(何処が、俺たちで十分、だっ!)、沖田博士を連れてアジトから脱出する。

 

 
 釣り船で待機していたおやっさんの目の前でアジトが大爆発を起こす、今となっては絶対不可能な爆破ショット。

 こういうシーンをミニチュアで再現するのが円谷プロで、実際に島を爆破しちゃうのが東映なのである。

 ギョッとするおやっさんだったが、志郎と沖田博士はすぐに海面に浮上し、釣り船に引き揚げられる。二人は、ひとまず勝浦海岸に上陸して博士を岩場で休ませる。

 
 志郎「え、サタンニウム?」
 沖田「ええ、デストロンが持っているサタンニウムは少量ですが、彼らはそれを多量に集めようとしています」
 立花「そんな恐ろしい放射能物質を何処で発見したんです」
 沖田「四国の山奥で偶然に……」

 上着を脱がされ、乳首丸出しの状態で志郎たちに事情を説明する沖田博士。

 「それはそうと、乳首の位置が左右で違ってますね?」と言いたくて言いたくて仕方のない志郎であったが、なんとか我慢する。

 沖田博士は、鉱脈の場所を書いた地図は、ホテル奥道後で働いている妹が持っていると告げるが、突然、彼らの周囲で激しい爆発が起きる。

 二人は急いで沖田博士の体を引き摺るようにして後退するが、既に体力の落ちていた沖田博士は、その爆発であっさり落命してしまう。

 「妹を守ってくれ」と言い残して……

 
 怪人「バーフォ、バーフォ、俺の名はタイホウバッファロー、風見志郎、四国には行かさんぞ」

 ついで、劇場版オリジナルの怪人タイホウバッファローがあらわれる。

 なかなか強そうな面構えだが、カメバズーカとキャラが被ってるのが気になる。

 
 目の前で博士を殺されて怒りに燃える志郎、無謀にも怪人に向かって走り出すが、

 
 タイホウバッファローが放った砲弾が、至近距離で爆発する。

 いつもながら、スタッフの熱意と殺意がビンビン感じられるド迫力ショットである。

 その後も何度も爆発が起きるが、

 
 極めつけは、志郎がゆーとぴあの「よろしくねっ!」っぽいポーズで岩場からジャンプした瞬間、

 
 その真後ろで起きる大爆発であろう。

 志郎「ああーっ!」

 自信家のタイホウバッファロー、志郎の生死も確かめずに、さっさと引き揚げてしまう。

 直後におやっさんが駆けつけるが、志郎の姿は何処にも見えなかった。

 立花「ようし、こうなりゃ俺一人でも行くぞ」

 次のシーンでは、早くもおやっさんを乗せた「おくどうご2」が、松山港に入港しているシーンとなるが、

 
 立花「やあ、いよいよ四国に着いたな」
 シゲル「とうとう風見さん、姿見せなかったね」
 純子「私たちより早く着いてるかもしれない」

 ひとりちゃうんかいっ!(管理人の魂の叫び)

 東京に残してきた筈の純子さんとシゲルと一緒と言う、完全に観光気分のおやっさんであった。

 まあ、さっきの悲愴感溢れる台詞も、惰性or脊髄反射で言ってるだけで、実際はこれっぽっちも志郎が死んだなどとは思っていなかっただろうから、おやっさんが、デストロン退治のついでに四国見物に二人を連れて行ってやろうと暢気なことを考えても不思議はないのだが。

 三人は、冷暖房完備のシャトルバスでホテル奥道後へ向かう。

 遊ぶ気マンマンだろ、お前ら……

 
 シゲル「会長、奥道後まで何分掛かるの?」
 立花「そうだな、1時間半ってとこかな」
 純子「沖田ひろ子さんてそのホテルでナニしてるの?」
 立花「うん、OKBと言ってな、ホテル奥道後の専属ダンシングチームの踊り子だそうだ」
 純子「OKBって、AKB48みたいなもの?」
 立花「そんなもんだ」

 違いますっ!

 でも案外、これがAKBの元ネタだったりして。

 どうでもいいが、おやっさん、なんでそんなこと知ってるの? 博士からはそんなことは聞いてなかったと思うが。

 少年ライダー隊の優秀な情報網を使って調べ出したのだろうか?

 
 ボーカル「恋の酒ならテキーラ、ラテンロックで踊ろう~♪」

 ホテルの外観を映した後、早くもそのOKBの華やかなステージとなる。

 まあ、なんと言うかその……えーっとぉっ……いやいや、何も言うまい。

 それが人の道と言うものである。

 ひとつだけ、彼らが歌っているのは橋幸夫の「恋のメキシカン・ロック」と言う、これさえ聴けば、家族が殺人鬼に皆殺しにされても笑っていられるような能天気な歌である。

 
 純子「どの人が沖田ひろ子さんかしら?」

 「ふっ、私の方が断然上じゃない」と、内心思いつつ(註・思ってません)、おやっさんに尋ねる純子さん。

 まあ、断然上なのは事実だが。

 曲が終わると同時に、場内が真っ暗になり、続いてドクバリグモと戦闘員があらわれる。

 怪人「沖田ひろ子、兄から渡されたサンタニウム鉱山の地図をおとなしく渡せ」

 ドクバリグモと、後に出てくるギロチンザウルスは、劇場版が初登場となる筈だったが、テレビ版の四国編の方が一ヶ月ほど先に放送されたため、なんとなく再生怪人っぽく見えてしまうのが悲しい。

 言い忘れていたが、この劇場版は、テレビ版の四国編と同時進行で撮影されているのである。

 と、何処からか笑い声が響いてきたかと思うと、ステージの奥から颯爽と志郎があらわれる。

 無論、志郎は生きていたのだ。

 志郎「沖田ひろ子さんは俺が預かる」

 志郎、ひろ子の手を掴むと、おやっさんを置き去りにしてホールから逃走する。

 まあ、戦闘員相手なら、余裕で勝てる人ですからねえ。

 
 ホテルのロビーを抜け、建物の裏手の洞窟(?)に続く桟道を走る二人。

 ひろ子役の女優さん、大して綺麗じゃないのだが、この衣装だけはちょっと恥ずかしくて良い。

 
 だが、洞窟の入り口で、ギロチンザウルスが待ち伏せしていた。

 志郎「おのれ、ギロチンザウルス!」
 怪人「待っていたぞ、さあ、娘を渡せ」

 志郎とひろ子は、テレビ版にも出てきた金閣寺のレプリカ「錦晴殿」に行くが、向こうからドクバリグモがあらわれ、逃げ場を失う。

 ひろ子がいては変身も出来ず、進退窮まる志郎だったが、ここで神出鬼没のおやっさんが建物の中から飛び出し、ひろ子を逃がしてくれる。

 
 志郎「むんっ……変身、V3!」

 これで心置きなく変身できるようになった志郎、金閣寺のような建物をバックに渾身の変身ポーズを決める。

 で、ギロチンザウルスを「V3反転キック」で蹴飛ばして、谷にかかる橋の上から落とす。

 

 
 川に落ちたギロチンザウルス、その橋を遥かに越える高さまで水飛沫を上げて豪快に散る。

 同じような爆破ショットがテレビ版にもあるが、わざわざ別に撮っているようである。

 なんでもスタッフがロケに大量の火薬を持ち込んだが、使い残すのを嫌って必要以上に火薬を使ったらしいから、さもありなん。

 それはさておき、ひろ子から鉱山の場所を記した地図が、高知城に隠してあると聞いたおやっさんは、

 立花「なんで?」
 ひろ子「いや、なんでって……」

 素朴な質問をしてひろ子を困らせるのだった。

 しかし、実際、人から預かった大切なものをそんなところに隠す奴ぁいないよね。

 言うまでもなく、それは観光地とのタイアップで成り立っているロケ作品ゆえの悲しい宿命なのである。

 さて、一行は直ちに高知城にやってくるが、そこへ、少年ライダー隊の制服を着た少年があらわれ、

 
 正夫「お姉ちゃん、いつ来たの? お兄ちゃんと一緒じゃなかったの?」
 志郎「……」
 ひろ子「うん、ちょっと急用が出来たの」

 ひろ子、まさか乳首出したまま兄が死んだとも言えず、口を濁す。

 正夫「そうか、随分会っていないな」
 立花「すると、この子は?」
 ひろ子「私の弟です。高知の伯父のところに預けてるんです」

 しかし、ひろ子は独身でちゃんと働いているのだから、弟と一緒に暮らすのが普通じゃないか?

 おまけに兄は東京に住んでるみたいだが……

 タイアップのせいで、妙に複雑な家庭になってしまった沖田家であった。

 で、色々あって、ひろ子は隠し場所から地図を取り出すが、冒頭の黒ずくめの男……ドクバリグモの人間態に奪われ、ついでに正夫も拉致されそうになる。

 V3の活躍で正夫は助け出されるが、ドクバリグモは地図を手に高知城を後にする。

 ホッパーで彼らの行き先を知ったV3は、ハリケーンでお城の石段を駆け下りて追跡し、「さんふらわあ」や「おくどうご」が建造されたところでもある「来島どつく」の大西工場へ入り込む。

 と、造船中の船の上にGがあらわれ、

 G「良く聞けV3、サタンニウムは我がデストロンのものだ」
 V3「なんだと?」
 G「これさえ手に入れれば世界征服は時間の問題だ。すなわち、V3、貴様の墓場はここだ」
 V3「そんな勝手な真似はさせん」

 ほんと、自分が入るお墓の場所くらい、自分で決めさせて欲しいですよね。

 え、そういう意味ぢゃない?

 ちなみに千波さんは四国ロケには参加していないとのことで、船の上にあらわれたGは、大野剣友会の誰かがGの衣装を着ただけのボディダブルである。

 アップのシーンは、別の場所で撮影したものであろう。

 Gの下方にいたタイホウバッファローが大砲を撃つと、凄まじい爆発の後、再びV3の姿が見えなくなる。

 勝浦でも同じような状況となり、V3に一杯食わされたと言うのに、学習能力ゼロのデストロンは、V3の死体を確認しようともせずに勝利を軽信してしまう。

 ちなみにこの時の敷地内の爆発があまりに強烈だったため、近隣住民から警察に通報があり、警察が出動する騒ぎになったらしい。

 行く先々で「伝説」を作る、まさにレジェンド作品である。

 
 部下を引き連れ、赤土が剥き出しの山道を降りてくるG。

 恐らくサタンニウムの鉱脈に向かっているのだろう。

 ここは当然、四国ではなく、いつもの採石場で撮影しているのである。

 G「四国占領作戦は成功した」
 怪人(え……いつ?)
 戦闘員(え……いつ?)

 出し抜けに四国制服宣言をして、部下を唖然とさせるG。

 まあ、Gにとっては、V3を倒した時点で四国は占領したも同然なのだろう。

 G「これからはサタンニウムを手に入れ、日本全土を攻略するのだ」
 1号「そうはさせん!」

 だが、その時、聞き覚えのある深みのある声が飛んでくる。

 振り向けば、カメバズーカと共に死んだ筈のダブルライダーが立っていた。

 
 1号「驚いたか、ドクトルG」
 G「いつ日本に?」
 1号「俺たちはデストロンの野望を潰すためにオーストラリアからやってきたんだ」
 2号「デストロン、俺たち仮面ライダー三人の力で貴様たちを叩き潰してやる」

 テレビの四国編同様、ダブルライダーの特別出演であったが、こちらも俳優は顔を見せず、声だけの出演なのが残念であった。まあ、同時に撮ってるんだから、当たり前なんだけどね。

 もっとも、テレビではイメージと声だけで、本人は登場しなかったのだから、こちらの方が豪華ではある。

 怪人「三人だとぉ?」
 V3「そのとーり! 仮面ライダーV3は生きている!」

 タイホウバッファローの叫びに答えて、反対側の丘の上にV3があらわれる。

 
 G「貴様も生きていたのか、ちょうどいい、仮面らぁぁいだ三人をまとめて片付けてやる」
 戦闘員(なにが、「ちょうどいい」んだろう?)

 だが、Gは悔しいほどに自信たっぷりで、再生怪人軍団を呼び寄せて真っ向から立ち向かう。

 で、いつものように再生怪人たちがひとりひとり名乗りを上げると言う定番シーンとなるのだが、今回はちゃんと声優が(掛け持ちで)演じているので、いつもの脱力感はない。

 あと、ドリルモグラの声が、首領の声っぽいのだが……さすがにそれはないかなぁ?

 
 ま、それはいいのだが、最後にGのマブダチのガマボイラーまで出てくるのは、さすがにどうかと思う。

 テレビ版で、自分の命を擲ってまでV3を倒そうとしたナイスガイだったのだから、ここで涼しい顔してよみがえったらあかんと思うのよ。

 ともあれ、ここからちびっ子たちが待ちに待ったライダーと怪人軍団とのバトルロイヤルに突入する。

 もっとも、再生怪人たちは固有の技をほとんど使わず、ただライダーと殴り合うだけなので、戦力としては戦闘員と大差なく、今ひとつ盛り上がらない。

 
 そんな中、ドクバリグモがV3に蹴り飛ばされた挙句、

 
 G「タイホウバッファロー、撃て!」

 

 
 非情な仲間の砲撃によって、木っ端微塵に粉砕される。

 不憫よのう。

 
 G「一斉射撃で撃て」
 怪人「いま砲撃したら味方もやられてしまいます」
 G「かまわん、撃て、撃つのだ」

 さらに、Gの無茶な命令で、一塊になって戦っていたライダーと怪人目掛けてタイホウバッファローの連続砲撃が加えられる。

 

 
 ここで、敵味方を囲むようにして、連続的に巨大な爆発が起き、画面全体が灰色の煙で覆われると言う、本作一番のド迫力ショットが生まれる。

 劇場の大スクリーンでは、さぞや強烈であったろう。

 
 G「これでいいのだ」

 敵味方区別なく肉片になったのを見て、「天才バカボン」みたいな台詞で締めるGであったが、煙が風で流された後に立っていたのは、案の定、三人のライダーであった。

 
 1号「残る敵はあいつだ」
 V3「ドクトルG、逃がさん」
 怪人「こうなったら貴様らと一緒に自爆してやる」

 顔の割りに刹那的な性格のタイホウバッファロー、そう言って三人に向かっていくが、ダブルライダーキック&V3キックのコンボを食らってあえなく死滅する。

 G「ええ、だらしのない怪人軍団め、今度こそV3を倒す必殺改造人間を作り出してやる」

 G、泣きながら家に帰ると、うどん食って寝たという。

 ラスト、再び「さんふらわあ」の船内。

 
 シゲル「姉ちゃん、東京まで何時間掛かるの?」
 純子「20時間ぐらいかな」
 シゲル「もっとかかればいいのにぃ」
 純子「どうして」
 シゲル「だってこの船、色んなものがあるから、もっと遊んでいたいんだ」
 純子「まっ」

 一緒にスマートボールをしながら、「タイアップの鑑」のような台詞を吐く弟を、呆れ顔で見る純子さんが可愛いのである!

 それにしても、四国から東京まで20時間って、今では考えられない悠長さで、隔世の感がある。

 その後、船の上のプールで純子さんたちが泳いでいるのだが、シゲルのほかにもう一人男性が泳いでいるのは、誰なんだろう?

 ひょっとして、沖田博士がうっかり生き返ったのかもしれない。

 ……と思ったけど、良く見たら、正夫か?

 いや、お兄さんが死んだというのに、そんなことしてて良いのか?

 そう言えば、結局兄の死は正夫には告げられずじまいだったが、仮にもドラマなんだから、そんな重要なシーンを省略してしまうのは、いかがなものかと思う。

 

 
 そして、ここで、全世界待望、小野ひずるさんがビキニ姿を披露してくれるのだが、はらわたが煮えくり返るほど悔しいことに、カメラは肝心のその肢体をろくに映してくれないのである!

 こういうのを、宝の持ち腐れと言うのだ。

 
 志郎「はははは、はしゃいでますね」
 立花「ああ、ダブルライダーはどうした?」
 志郎「ええ、デストロンを追ってオーストラリアに行きました」
 立花「うん、やつら、世界中で陰謀企んでるからな」

 志郎の言葉に感慨深げにつぶやくおやっさんであったが、なんか、その言い方だと、ダブルライダーが陰謀を企んでいるようにも聞こえる……

 志郎「また日本に営業に来るでしょ」
 立花「平和が、ほんとの平和が世界中にやって来ればだがな」

 ラスト、手摺に凭れて海を見ている志郎の姿となるが、そんなのどうでもいいから純子さんの破廉恥ビキニをたっぷり見せて欲しかった。

 以上、テレビの四国編以上にドラマ性のないストーリーで、アクションシーン以外に見るべき点のない、いかにも劇場版らしい作品であった。

 純子さんの出番がもっと多いか、ゲストヒロインがもう少し可愛かったらなぁ……
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コメント

何がしたかったのだろう

ドクトルGは何がしたかったのでしょう?四国占領をきっかけに日本占領をするつもりだったのでしょうが、サタンニウムなどと物騒な鉱石を持っている沖田さんの方がよっぽど危ないと思うのですがね😓

放っておけば?

ダイナマンでもありましたが、武器商人や兵器産業がサタンニウムに群がってくるだろうから放っておけばいいと思うんですけどね。そもそも量の確保や保管が難しいでしょうし。
それにしても志郎は随分ダブルライダーに対してあっさりしてますね。普通、死んだと思っていた相手に会えたら感動すると思うんですが。その辺はもう少し丁寧に描いてほしいものです。

タイホウバッファロー

 タイホウバッファローの生みの親は後のライダーマン=結城丈二だとも言われてるね。当時の少年誌にも出てくる設定。初期の怪人の多くを結城が改造・開発・設計などに関与していてもおかしくはない。志郎の家族を殺したハサミジャガーも結城の作品かもしれないね。

イベント不足

同じ1973年夏の東映まんがまつりの「マジンガーZ対デビルマン」が
〇放送局を越えたコラボ
〇TV展開(ジェットスクランダーの登場)の先行公開
をやってたのに比べるとイベントが少ない。
この時期はTVマガジンなどでも、人気の主役がライダーからマジンガーに移行してました。

純子さんのビキニ

 15年くらい前に講談社から歴代ライダーの活躍を特集した冊子が出たと思うんやけど。その中のライダーマンの冊子の特集の一部が歴代のライダーガールの特集やったよ。ルリ子さんやタックルなど。昭和ライダーガールズの女優さんが登場。BLACKの杏子ちゃんと克美さん、RXの玲ちゃんや響子ちゃんは出てこなかったけどね。その特集で中田喜子さんがライダーガールだったと知ったわけ。
 純子さんももちろん出てたよ。ほぼドアップの感じで純子さんの写真もいっぱい。そしてこの映画にも出てくるビキニ姿も拝ませてくれています。が、純子さんの胸は小さいね。美人は丘みどりを除いて胸が小さいというのが共通なのかな?デストロンの戦闘員にビキニ姿の純子さんを襲わせましょう。上と下のビキニがほどけてずれて丸裸の純子さん。見てみたいものよ。
 純子さんはいろいろとネタに使えるよね。折を見ていろいろ書き込む予定だからお楽しみ。
 ライダーマンが出てきたころの記事がないね。ライダーマンとヨロイ元帥の因縁や対決、その裏側のエロも満載やと思うけど。

Re: 何がしたかったのだろう

四国ロケがしたかったんでしょうねえ。

Re: 放っておけば?

> ダイナマンでもありましたが、武器商人や兵器産業がサタンニウムに群がってくるだろうから放っておけばいいと思うんですけどね。そもそも量の確保や保管が難しいでしょうし。

沖田博士も、わざわざ地図を妹に残さなくても良いのにね。

> それにしても志郎は随分ダブルライダーに対してあっさりしてますね。普通、死んだと思っていた相手に会えたら感動すると思うんですが。その辺はもう少し丁寧に描いてほしいものです。

確かにあっさり風味でしたね。

Re: タイホウバッファロー

そんな設定があったんですか。

Re: イベント不足

> この時期はTVマガジンなどでも、人気の主役がライダーからマジンガーに移行してました。

そうなんですか。その辺の感じと言うのは良く分からないですね。

Re: 純子さんのビキニ

せっかくビキニ着用なのに、勿体無いですよね。

襲われなくても良いからもうちょっと大きく映して欲しかった……

老害の戯言シリーズ

「昔は良かった」と言いたくはありませんが
70年代前半は「人気の新陳代謝」がありましたね。
「エヴァ商法」なんて絶対に通じなかった。
製作側だけでなく、ファンにも責任があるのでは?

ライダーとマジンガーの共通点

地球の守護神たるウルトラマンと違い
ライダーもマジンガーも「存在そのものは正義じゃない」
ライダーは元々はショッカーのエリート怪人だし
マジンガーは単なるハードで、「正義の心(=ソフトウェア)をパイルダーオン」する必要がある。

Re: 老害の戯言シリーズ

> 70年代前半は「人気の新陳代謝」がありましたね。

そうですね。最近はどんなジャンルでも、長く続け過ぎです。

> 「エヴァ商法」なんて絶対に通じなかった。

初めてテレビ版を見たときは凄いと思いましたけどね……あれで綺麗に終わらせておけば。

Re: ライダーとマジンガーの共通点

なるほど、そう考えるとなんか深いですよね。

No title

みなさんが いろいろ コメントを されてるので

違う視点で 

沖田博士を 誘拐した 黒づくめの男

ドクバリグモ人間態は おなじみの

文弥さんですね 

モノの本でしか 知りませんが

みなから 慕わられるくらい

文弥さんあっての 剣友会だったとか

今の スーツアクターも 素晴らしい人材

ばかりですが 正義も悪も ちゃんと

演じきった 文弥さんが 一番と

自分は思います

もっと たくさんの お話しが 聞きたかったです

Re: No title

文弥さん、男前ですよねえ。

声も深みがあって素敵です。

犬山城だったら・・・・・

映画「クレージーキャッツの大冒険」では、ハナ肇さん、犬塚弘さん、石橋エータローさんの刑事三人組の追跡を逃れて犬山にやって来た植木等さんが、犬山城を訪れ、天守閣で
「さ~、いっちょやるかっ♪」
と犬山音頭を歌って踊り出しますが、丁度天守閣の見物客の中にハナさんたちが混ざっていたため、植木さんはびびりながらも、犬山音頭を歌い終え、歌に同調して浮かれ踊っていたハナさんたちからまんまと逃げ切ると言う場面がありました。ご満悦になっていたハナさんがふと我に返り天守閣の真下を見ると
「や~い、ここだぞーーーーっ♪」
とばかりの植木さんがいたので、犬塚さんと石橋さんが
「馬鹿者ーーーーーーーーっ(怒)!!!!!」
と理不尽なお叱りを受けます!
同じお城を舞台にした場面ながら、「V3」のこの映画での高知城の緊迫感溢れる場面とは、正に対極にあると言える物ですが、もし「V3」のこの映画も高知ではなく、犬山で撮影されていたら、犬山城の天守閣に隠されていたサタンニュウムの地図を発見したおやっさんが
「おうおう、見つけたぞ!これさえ見つかればもう安心だな。さ~て安心した処でいっちょやるか♪」
と言い、続けて
「♪あっ、名古屋へ来たなら寄ってみな~、長くは留めない、すぐ帰す~、尾張~、犬山は~、桜の名所~」
と犬山音頭を歌って踊り出し、そのおやっさんの名調子につられ純子姉さん、シゲル、更にはひろ子さんと正夫くんまで
「♪あっ、それっ、あっ、それっ、あっ、それっ~」
と相槌を入れながら同調して踊り出してしまいます!!そしてそこへ人間態のドクバリグモ(中村文弥さん)も踊りながら登場し、浮かれ調子のおやっさんの手から地図をひったくり、更に
「♪地図と~、この小僧~も、こりゃ、いただいて~、行くぜ~」
と犬山音頭に合わせて正夫くんまで攫って行ってしまうかも知れません!!その後、犬山音頭を歌い終えてハナさんよろしくご満悦なおやっさんが天守閣の真下を見ると
「へへへへ、藤兵衛っ!貴様の犬山音頭、楽しませてもらったぞっ!!!」
と地図片手に正夫くんを腋に抱えてしてやったりのドクバリグモがっ!それを見て思わず
「・・・・・・・・・(泣)!!!!!」
となるおやっさんと
「会長ーーーーーーーーーっ(怒)!!!!!」
となる純子姉さんとシゲル!!と、こんなおバカ場面もつい想像してしまいます(笑)!!
しかし、犬山だけに、その後ドクトルG以下デストロン一行は、明治村で三人ライダーとご対面(神様からの正義の使いとばかり、聖ザビエル天主堂の扉を開けて登場するV3)!!上記のおバカ場面のトホホっぷりを返上するかの様な、園内に動態保存されている旧京都市電等も絡めた怪人軍団との白熱アクションも見られたでしょう!!

Re: 犬山城だったら・・・・・

長文妄想コメントありがとうございます。

クレージーキャッツの映画は見たことないなぁ。

>G、泣きながら家に帰ると、うどん食って寝たという。

漫画「ワイルド7」で主人公が「うどん食って寝る」と言ってました。
管理人様の引用元は何でしょうか?

ちなみに、体内での血糖値上昇の指標であるGIはうどんよりもそばの方が低いです。

Re: >G、泣きながら家に帰ると、うどん食って寝たという。

> 漫画「ワイルド7」で主人公が「うどん食って寝る」と言ってました。
> 管理人様の引用元は何でしょうか?

それは知らなかったです。

自分のは落語の「高津の富」ですね。富くじが外れたらうどん食って寝ると言う……

OKBってAKB48みたいなもの?」

>≧志郎「か、会長、俺、もう我慢できません!」
>≧立花「そうか、俺もだ!構うことはない、やっちまえ!」
>≧志郎「はいっ」
>≧純子「きゃあっ、ちょっと何するのよ!…志郎さんも会長も!」

>弟が無線機器の操作している横でこういう言葉に表せない行為がお姉ちゃんに行われれていたら、目のやり場に困るでしょうね。

>≧ちなみに、この時の敷地内の爆発があまりに強烈だったため、近隣住民から警察に通報があり警察が出動する騒ぎになったらしい。行く先々で「伝説」を作る、まさにレジェンド作品である。

>wikiにもこの時のロケにまつわる記述がありましたが、今だったらネットで騒がれていたでしょうね。

>≧立花「うん…OKBと言ってな、ホテル奥道後の専属ダンシングチームの踊り子だそうだ」
>>純子「OKBってAKB48みたいなもの?」
>>立花「そんなもんだ」違いますっ!でも案外、これがAKBの元ネタだったりして。
 
>似たようなのでSKDというのがありましたが、こちらは1928~1996年まで存在したミュージカル劇団だそうですね。

「ザ・ハングマン1」でパンの親父の奥さんを演じた姫ゆり子さんや倍賞千恵子さん・美津子さんの倍賞姉妹や草笛光子さんが所属されていました。

>≧正夫「お姉ちゃん、いつ来たの?……お兄ちゃんと一緒じゃなかったの?」
>≧志郎「……」
>≧ひろ子「うん、ちょっと急用が出来たの」
>≧そう言えば、結局兄の死は正夫には告げられずじまいだったが、仮にもドラマなんだからそんな重要なシーンを省略してしまうのは、いかがなものかと思う。

>「上半身裸で大砲バッファローに撃たれて死んだんだよ」とか口が裂けても言えませんよね。志郎たちの口から沖田博士が死んだことは姉弟には告げられませんでしたが、ここで志郎が「沖田博士はデストロンに殺された」と姉弟に告げる場面が出ていたらまた雰囲気も変わっていたかと思います。

Re: OKBってAKB48みたいなもの?」

> 弟が無線機器の操作している横でこういう言葉に表せない行為がお姉ちゃんに行われれていたら、目のやり場に困るでしょうね。

自分でもどうかなぁと思っていたギャグを拾っていただき、ありがとうございます。
 
> 似たようなのでSKDというのがありましたが、こちらは1928~1996年まで存在したミュージカル劇団だそうですね。

まあ、元ネタになってるとしたら、そっちでしょうね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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