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「帰ってきたウルトラマン」傑作選 第37話「ウルトラマン 夕陽に死す」



 第37話「ウルトラマン 夕陽に死す」(1971年12月17日)

 とうとうこの回を紹介するときがやってきた。

 坂田兄妹の突然の死を描いた、ナックル星人編の前編である。

 この突然の降板は、アキの榊原さんのスケジュールが原因らしいが、だからって、何も殺すことはないじゃないかと思うのである。

 たとえば、坂田がその腕を買われて海外の自動車メーカーにスカウトされ、それにくっついてアキも日本を離れる、みたいな穏便な方法もありえたと思うのだが。

 つーか、榊原さんのスケジュールの都合で、なんで岸田さんまで降板せにゃならんのだ?

 それはともかく、本題に入ろう。

 
 冒頭、宇宙電波研究所と言う、なんか危ない奴が住んでいそうな施設の建物から、数人の小学生ががやがや言いながら出て来て、全国のロリコン戦士たちをドキッとさせる。

 どうやら、授業の一環として見学に訪れた子供たちらしい。

 
 先生「いやー、今日はいい勉強になりました」
 所長「いや、子供たちの目を少しでも宇宙に向けさせ、宇宙の知識を増やすことが出来ればと考えております」
 先生「ありがとうございました」

 見送りに出た、いかにも優しそうな所長に挨拶して帰って行く子供たち。

 
 (なんだ、この画像は?)

 
 (だから、なんだ、この画像は?)

 
 目を細めて子供たちの後ろ姿を見詰めていた所長、

 
 にわかに くわっ と目を見開いて、

 所長(見えたっ!!)(何が?)

 これだから小学生の社会見学はやめられねえぜと思いつつ、建物に戻る所長。

 嘘はさておき、早くも所長はその正体を視聴者に明かす。

 
 所長「我々の目的を成功させるためには、どうしてもウルトラマンが邪魔だ」

 そう、彼は地球征服を目論むナックル星人で、その研究施設は、彼らの侵略拠点のカモフラージュなのだった。

 リーダー格の所長を演じるのは、知的な悪役を演じさせたら右に出るもののない、成瀬昌彦さん。

 所長「ウルトラマンを倒すためには、彼の武器を研究する必要がある。彼の能力を引き出すために、一番適した怪獣を選出せよ」
 部下「はいっ」

 所長の命を受けて、部下たちが選び出したのは、シーゴラスとベムスターの二体の怪獣だった。

 一方、そんな陰謀が進行しているとも知らず、久しぶりに坂田と仕事をして伸びやかな気分に浸っている郷。

 そこへアキがコーヒーを運んでくる。

 
 郷「久しぶりだなぁ、アキちゃんのコーヒー飲むの」
 アキ「それだけお見限りってことよ。近頃冷たいんだから」
 郷「いやぁ、事件続発でね。今日だってMATの仕事だろ」
 アキ「ね、どうなの、兄さん発案のスタビライザーは?」
 坂田「うん」
 郷「これさえ付ければ200キロのスピードでも安定して走れる。坂田さんのお陰です」
 坂田「俺だって、自分の考えたものがMATの車に採用されて嬉しいよ」

 彼らの会話で、28話で坂田と郷が試していた、走行中に風で飛んでいった(註1)スタビライザーが、正式にMATの車両に採用されたことが分かる。

 註1……あくまで管理人の妄想の中の出来事であり、ほんとは飛んでません。

 早速そのテスト走行に出掛けようとする郷に、アキが自分も連れてってくれとねだるが、

 
 坂田「アキ、郷は今勤務中だぞ、公私混同しちゃいかん」
 アキ「はーい」

 厳格な兄に叱られ、つまらなそうに答える。

 郷「正月休みに蔵王に連れてってあげる、スキーを磨いておくんだな」
 アキ「ほんと?」
 郷「うん、アキちゃんに嘘ついたことあるかい?」
 アキ「わー、最高だわ、郷さんと一緒に銀世界を滑れるなんて!」

 郷がその埋め合わせに、そんな約束をすると、アキは飛び上がるようにして喜び、郷の腕を掴んで振っていたが、その弾みで郷の腕時計のバンドが外れて落ちて、時計が止まってしまう。

 まるで間もなく起こる不幸を暗示しているような出来事だったが、郷もアキも大して気にせず、

 
 アキ「私、取り替えてきてあげる」
 郷「アキちゃんが?」
 アキ「任せといて、抜群のもの選んできてあげるから」
 郷「じゃ、頼む」

 それが二人が交わした(事実上)最後の会話になろうとは、神ならぬ身の郷には知る由もなかったのである。

 その後、MATの作戦室で、サターンZという、ニトログリセリンの6000倍もの威力があると言うふざけた火薬について話している伊吹隊長たち。

 伊吹「これはMATがミサイル用液化火薬として開発したものなんだが、放射能が出ないと言う特質を持っている。そこで国土開発に使うことになったんだが、ま、平和利用ってとこだな」
 岸田「へー、それでダム建設に」

 MAT、弱いくせになんで次から次へと人類を滅ぼしかねない超絶無比の兵器を開発するのだろう?

 宇宙人や怪獣より、お前らの方がよっぽど怖いっつーの。

 ま、それはまだ良いのだが、続いて、

 
 伊吹「うん、今まで裏日本と言われていたのは、この中央連山が太平洋からの暖かい風を止めていたからなんだ。この連山を崩して、灌漑用ダムを作っていけば、気候は温暖、水は豊富に、日本はますます緑で豊かな国になるって訳だ」

 日本地図を示しながら、自然大好き少女グレタちゃんが聞いたら発狂しそうな、途方もない規模の国土改造プラン、否、ショッカーも真っ青の国土蹂躙プランを得々と説明するのだが、まさに狂ってるとしか言いようがない。

 中央連山と言うのが何を差しているのか良く分からないのだが、飛騨山脈、木曽山脈、明石山脈などの本州中部の山岳地帯を意味しているのなら、人類がかつて行ったことのない、凄まじい自然破壊である。

 物理的にも、それによって生じた大量の土砂や岩石をどこに運ぶのか疑問だし、それ以前に、地元の住民がそんな無茶苦茶な計画に賛同する筈がなく、あらゆる面から考えて、土台無理な計画だったろう。

 しかも、そんな大々的な環境破壊を行うと宣言した後で、言うことに事欠いて「緑豊かな国になるさっ」って……どの口が言うてるの?

 ま、それはさておき、MATの受けた任務は、その物騒な火薬を、400キロ離れた北陸方面に安全に運ぶことであった。

 だが、伊吹隊長が輸送プランを説明しようとしたとき、東京湾にシーゴラス出現の知らせが入る。

 ここから、東京湾で暴れ回って津波を起こすシーゴラスと、それを超能力で食い止めてシーゴラスの角を破壊(註2)、続いてあらわれたベムスターも倒すウルトラマンの活躍が描かれるが、これらはすべて過去の映像を大胆に使い回したもので、見ていてちっとも楽しくない。

 しかし、ナックル星人はどうやって、死んだベムスターを蘇らせたのだろう?

 シーゴラスにしても、かつてウルトラマンに破壊された角が、また元に戻ってるし……このシーンに関しては分からないことだらけである。

 註2……角を壊すだけで、怪獣を倒した描写はない。

 さて、ナックル星人たちは、二体の怪獣との戦いを分析して、ウルトラマンのあらゆるスペックを弾き出すことに成功していた。

 
 所長「スペシウム光線の原子はアルミニウム原子3000個に対して、クローム原子8個の割合……スピンキックはその瞬間、105G……どういう意味?
 部下「さあ」

 が、全員バカだったので、あまり意味がないのだった。

 じゃなくて、

 所長「予想以上の能力を持っている。このままだとブラックキングも勝てる保証はない」
 部下「では、帰りましょう」
 所長「そうだね。命あっての物種だもんね」

 でもなくて、

 所長「もうひとつ、ウルトラマンの弱点を見付ける必要がある」

 ガッツ星人以上の緻密さと完璧さを暗殺計画に求める職人肌のナックル星人であった。

 続いて、夕暮れの中、ダブルヘッダーを制した郷が、海から上がってくるのだが、最初に海でシーゴラスと戦い、その後に地上でベムスターと戦ったのだから、なんか変じゃないか?

 
 上野「だいじょぶか」
 郷「ひどい目に遭ったよ」
 丘「波がこんなに静かになったわ。さっきのことが夢みたい」
 上野「変だよな、過去の怪獣が幽霊みたいに出てくるなんてよ」

 上野隊員に言われるまでもなく、郷は今回の事件の不可解さに気付いていた。

 郷(まるでウルトラマンの能力を検査するかのように……)

 うーん、でも、それなら、単に過去のウルトラマンの戦いをフィルムで見て分析する……だけでも良かった気がする。

 お陰で、二体の再生怪獣を、前回と全く同じ方法で倒すと言う、それこそ不可解な現象が発生してしまうことになったのだから。

 翌日、いよいよサターンZの輸送が行われる。

 輸送車の前後をMATの車両が固め、上空からは伊吹隊長のMATジャイロが監視しながら同行すると言う、万全の警戒態勢が敷かれる。

 
 伊吹「こちら伊吹、一帯に障害物はない。出発せよ」
 南「了解」

 先導車に乗る南隊員、伊吹隊長からの指示を受けると、後ろを確認してから、

 
 南「しゅっぱぁ~つ! ……って言ったら出発だぞ」
 後続の車(ズドドドドド!)

 こうして、南隊員の一世一代のギャグによって、後続の車が一斉につんのめってひっくり返り、サタンZの輸送車も横倒しになってサターンZが爆発、MAT基地はおろか、周辺一帯が灰燼に帰したという。

 ……嘘じゃ。

 
 郷(シーゴラスとベムスター、風のごとくあらわれて消えていった。誰かがウルトラマンの能力を試すために……まさか)

 先導車のハンドルを握る郷だったが、昨日の事件が魚の小骨のように胸に引っ掛かり、半ば上の空で任務に就いていた。

 しかし、「消えていった」って言うけど、シーゴラスはともかく、ベムスターは(最初と同じく)ウルトラブレスレットで三枚に下ろしてるんだから、なんとなく違和感のある表現である。

 移動中、虫が知らせたとでも言うのだろうか、南隊員が珍しくアキのことを話柄にする。

 南「郷、恋人元気かい?」
 郷「は?」
 南「とぼけるなよ、アキちゃんと言ったな。二十歳を過ぎたらますます綺麗になるタイプだ。いいカミさんになるぜ、彼女」
 郷「俺もそう思いますよ」
 南「こいつぅ」
 郷&南「はっはっはっはっ……」

 こんな冗談が言える間は良かったのだが……

 
 と、車列の前方の岩山の中から、突然、巨大な角を持った怪獣が現れ、威嚇してくる。

 これが、所長の言っていたブラックキングなのである。

 
 割と面白い顔で銃を撃つ南隊員。

 だが、策士のナックル星人の打つ手にはすべてに裏があり、ブッラクキングは彼らの注意をひきつける囮に過ぎなかった。

 気が付けば、輸送用車両がナックル星人に乗っ取られており、車列を外れると、反対方向へ走り去ってしまう。

 CM後、MATも必死に追跡するが、トンネルの中に乗り捨てられた輸送車を発見するのが精一杯で、無論、サターンZは持ち去られた後だった。

 MATの完全な敗北であった。

 もっとも、それはいつものことなので、隊員たちもあんまり気にしてなかった。

 
 所長「これでMATは怖くない。残るはウルトラマンをどう倒すか、だ……」

 見事にサターンZを奪取し、ご満悦の所長。

 ウルトラマンのブロマイドや、郷とアキのスナップを眺めていたが、

 所長「これだ! 郷はこの娘を愛してる。この娘を利用して、郷、いや、ウルトラマンの心理を撹乱する」

 その所長に目を付けられたのが、アキの不運であった。

 そのアキ、郷のために、時計屋に行って楽しそうに品定めをしていた。

 
 店員「どんな方ですか」
 アキ「そうね、背はすらっと高くてハンサムで、優しくて思いやりがあって忙しいのが玉に瑕。でも、とっても素敵な人よ」
 店員「は、はぁ」

 臆面もなく郷のことを褒めちぎるアキに、店員も返答に詰まっていた。

 それにしても反則級の可愛らしさ……「気になる嫁さん」なんか蹴っ飛ばして、何とか最後までこっちに出演して欲しかった。

 ちなみにさっきは時計が止まったといったが、実際は、ベルトが切れたので、替えのベルトを買いに来ただけらしい。

 
 郷の腕時計を自分の手首にあてがい、間近に迫った正月……と言うより、蔵王でのスキーのことを思って「早く来い来いお正月~」と歌っている、ご機嫌のアキ。

 だが、背後から走ってきた車がアキの横で止まると、男たちが有無を言わさずアキを車の中に引っ張り込む。

 
 アキ「何するのよ、放してよ! お兄さーん! 助けてーっ!」

 恐らく、ナックル星人はあくまでアキを人質にして郷すなわちウルトラマンに動揺を与えるのが目的だったのだろう。

 しかし、襲撃地点が自宅の近くだったことが災いし、

 
 坂田「待て!」

 アキの叫び声を聞いた坂田が、横手から、ちょっと面白い格好で飛び出し、とおせんぼをするように車の前に立ちはだかる。

 ま、これも、冷静沈着な坂田にしてはあまりに無謀な行動ではあるんだけどね。

 
 坂田「ああーっ!」

 当然と言うべきか、車はスピードを緩めず突っ込んで、坂田を跳ね飛ばす。

 
 アキ「ああーっ!」

 思わず悲鳴を上げるアキ。

 坂田の体が体操選手のようにふわりと浮き上がったかと思うと、

 
 車の後ろに落下する。

 ……

 絶対笑ってはいけないシーンではあるのだが、なんとなく笑ってしまうのは管理人だけだろうか?

 
 眠るように、安らかな顔で地面にうつ伏せに倒れる坂田。

 とてもそうは見えないが、即死であった。

 岸田さんも、まさかこんなあっけない死に方するとは思ってなかっただろうなぁ。

 アキ「お兄さーん!」

 アキ、ふと横を見れば、男の姿がいつの間にか不気味な宇宙人になっているではないか。

 
 アキ「きゃあーっ!」

 でも、ここで、わざわざ正体を見せて相手をビビらせる必要はないと思うのだが?

 さらに不思議なのは、続いて別の男が、アキの体を車から突き落としていることである。

 最初は、アキが車から逃げようとして飛び降りたのかと思ったが、どう見ても男に突き落とされているようにしか見えない。

 いや、殺すつもりだったら、なんで最初に彼女を轢き殺そうとしなかったのだろう?

 ともあれ、突き落とされたくらいでは死ななかったと思うが、不運は重なるもので、アキの服が車に引っ掛かったのか、そのまま10数メートほど引き摺られた末、アキは兄と同じく地面に転がって動かなくなる。

 
 こちらも、とても瀕死の状態とは思えぬ綺麗な顔と体である(アップでは顔に泥が付いているけどね)。

 
 だが、カメラが引いて、同じ画面の中に兄と妹が倒れているというビジュアルは、なかなかショッキングであった。

 アキの手には、郷の腕時計がしっかり握られていた……

 知らせを受けた郷は、血相変えて病院に駆けつける。

 
 不幸中の幸いで、郷が来た時は、まだアキにはかすかに息があった。

 だが、既に人事不省に陥っていて、郷の呼びかけにも無反応。

 
 郷、かたわらのベッドに寝かされた坂田の遺体から白布を剥ぎ取り、その死に顔を見詰める。

 郷「坂田さん……」

 実の兄のように慕っていた坂田の突然の死に、言葉を失う郷。

 どうでもいいが、なんで同じ手術室に死体置いてるの?

 無駄と分かっていて治療を行ったにしても、違う部屋でやるよね。

 
 医者「悪質な轢き逃げです。むごいことをするものだ」
 郷「犯人は?」
 医者「目撃者の話だと、故意にやったようですな」
 郷「コイに? くっそぉ、魚の分際で~っ!」
 医者「いや、そうじゃなくて……」

 ……

 すいません、シリーズでも一番シリアスな場面なのに、ついしょうもないギャグを入れてしまいました。

 切腹してお詫びします。ぐふっ。

 と、ここで、あと半世紀は死にそうにない血色をしたアキが、ふっと目を開く。

 
 郷「アキちゃん、誰がやったんだ? 許せない、許せないよ、こんなこと」

 
 アキ「宇宙……人……」
 郷「宇宙人?」

 アキ、郷の声が聞こえたのか、微笑さえ浮かべて頷く。

 その手を握りながら、

 郷「アキちゃん、しっかりするんだ、正月にはスキーに行くんだろ? 元気を出せ」

 必死に元気付けようとする郷だったが、

 
 アキ、無言でシーツから右手を出して腕時計を郷に見せるが、その腕がぱたりと落ち、息を引き取る。

 
 郷「ああっ、アキちゃん、アキちゃん!」

 あまりにあっけない死に方に、ちょっと面白い顔でうろたえる郷。

 そばではアキの弟の次郎が「姉ちゃん、姉ちゃん」と号泣している。

 
 悲しいほどに美しい、アキの死に顔。

 郷、涙こそ見せなかったが、その胸が怒りと悲しみで張り裂けそうになったのは言うまでもない。

 所長「郷の心は嵐の海のように荒れ狂っている。今なら勝てる。ブラックキングを出せ」

 所長は自信たっぷりに命令を下すのだが、最初はアキを人質にするつもりだったのが、手違いで殺してしまったようにしか見えないのに、全部計画通りに運んでいると強弁しているように見えるのである。

 それに、普通のヒーローものなら、逆に、怒りの極点に達したウルトラマンに、ブラックキングもナックル星人も瞬殺されると思うんだけどね。

 ともあれ、ブラックキング出現の知らせを受けた郷は、アキと坂田の遺体に礼を施してから、病院の屋上に行き、そこから飛び降りてウルトラマンに変身し、直接現場に向かう。

 
 先行して、ブラックキングにビームや銃弾を景気良く撃ち込んでいる隊員たち。

 丘(よし、これでヒロインは私だけ!)

 いつになく張り切っている丘隊員であったが、嘘である。

 さて、ウルトラマンが飛んできて、がむしゃらにブラックキングに攻撃を仕掛けるが、

 
 ナックル星人が満を持して送り込んだ刺客だけあって、その強さは尋常ではなく、スペシウム光線さえ弾き返してしまう。

 
 ウルトラマンの声(やはり、私の技を研究し、私を倒すために訓練されているのだが、負けない、必ず坂田兄弟の復讐をしてやる)

 戦いながら、ウルトラマンの心の声が壮年の男性の声で語られるのだが、ここは、郷の声でもっと感情を込めて言わせるべきだったと思う。

 これでは、アキと坂田を殺されて理性を失っている感じが、あまり出ないと思うのだ。

 ウルトラマン、困った時のウルトラブレスレットを放つが、ブラックキングの体はそれすらも受け付けない。

 ま、これは、訓練云々でどうにかなるものじゃないけどね。

 さらに、所長自らナックル星人の姿になって巨大化し、戦場にあらわれる。

 
 真打登場と言う感じのナックル星人の出現に、さしものウルトラマンも狼狽する。

 
 人間態のときは冷静で知的なイメージのナックル星人だが、その戦い方は、ブラックキングにウルトラマンの体を背後から押さえさせたところをひたすらどつきまわすという、チンピラ風のスタイルであった。

 
 たちまちカラータイマーが点滅を開始するが、これも作戦のうちか、戦いを始めた時刻が遅かったので、既にウルトラマンのパワーの源である太陽は大きく西に傾き、早くも沈みつつあった。

 エネルギー補給も出来ないまま、ひたすらナックル星人にボコボコにされるウルトラマン。

 MATも必死に援護射撃を行うが、まさに焼け石に水。

 猛獣に消しゴムの削りカスを投げつけているようなものであった。

 遂にウルトラマンは二度と立ち上がれなくなるが、ガッツ星人の時と同じく、ナックル星人はその体を二隻の宇宙船で吊り上げると、

 
 高層ビルの上を飛び、わざとその姿を人々に見せ付ける。

 所長の声「ウルトラマンは、我々ナックル星人の手で葬った!」

 無論、それは、地球人に絶望感を与え、降伏を促すためであった。

 仰向けで、なおかつ大股開きと言う、恥ずかしい格好で宙に吊り下げられて運ばれていくウルトラマンの姿を映しつつ、38話へ続くのだった。
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コメント

生贄の扱い

榊原さんのスケジュールの都合とはいえ酷い最後のようですね😅まるで生贄の扱いのようですね。いっその事車に坂田兄役の岸田さんのように一瞬で惹かれて最期を迎えた方がかえって良かったと思うのですがね。MATもサターンZという物騒な兵器を良くも開発してくれましたね😓

No title

いつも 楽しく 拝見しています

が 今回は・・・何度か この回を 観てるのですが

50年経過しても 管理者さまと 同じく

納得が 出来ません・・・・

のちのち ウラ話(榊原さんのスケジュールなど)

が わかっても やはり 無理です・・・・

誰が 考えて 誰が 決断したのか

知りませんし 知りたくもないですが

もう少し 配慮が欲しかったです

同じ設定でも セブンの ガッツ星人の回は

納得できます

管理者さまに グチるのは お門違いですが

単細胞過ぎる 自分には トラウマに

なっています

きっちりしすぎ

坂田兄妹が死ぬという酷い描写になったのは岸田さんが「どうせ降板するなら衝撃的な展開にしてほしい」と要望したためだと聞いたことがあります。
ウルトラシリーズって降板の理由をきっちりしすぎな感じがします。仮面ライダーなんかライダーガールズや佐久間ケン、デッドライオンなどいつのまにかいなくなったキャラがたくさんいるのに。

>サターンZという、ニトログリセリンの6000倍もの威力があると言うふざけた火薬

同じ上原先生の「セブン」28話「700キロを突っ走れ!」のスパイナーが元ネタか?
「輸送」でストーリーが進行するのも同じ。

>途方もない規模の国土改造プラン、否、ショッカーも真っ青の国土蹂躙プラン

田中角栄の「日本列島改造論」の発表が翌1972年6月ですが
そのベースになった「都市政策大綱」は1968年に発表されているから
おそらく上原先生が参考にされたのではないでしょうか?

>これらはすべて過去の映像を大胆に使い回したもので、見ていてちっとも楽しくない。

VSグドンもシナリオにあったとか(-_-;)
VSシーゴラスではスペシウム光線と(原典の)マットのレーザーの繋ぎが雑過ぎ。

ヒロインの死について

「ネクサス」では、主人公の恋人が主人公と知り合った直後に、家族をビーストに殺され、自身もビーストを操っていた男に殺されていたという展開があります。その事実が発覚するのは1クール目のラスト辺りです。

>病院の屋上に行き、そこから飛び降りてウルトラマンに変身し

2話みたいに変身できなかったら、郷の肉体が壊れ、ウルトラマンは一体化が不能
になるので、「何が何でも変身する」ために、郷が飛び降りた・・・
と解釈されてました。

ナックル星人

>人間態のときは冷静で知的なイメージのナックル星人だが、その戦い方は、ブラックキングにウルトラマンの体を背後から押さえさせたところをひたすらどつきまわすという、チンピラ風のスタイルであった。

ピエロを連想させるデザイン・造形なので、ひたすら怖い。
声は(ひたすら怖いときの)沢りつおさん(ノンクレジット)ですし・・・

この37話の存在

「セブン暗殺計画 前篇」がベースですが、「セブン」ならアンヌが殺されるようなもの。
単発話の「怪獣使いと少年」以上に陰惨な気がします。
今話が第2期シリーズの「エース」や「レオ」の陰惨さに繋がったのでは?

ありがとう

 管理人殿、このドスケベのリクエストに応えてくれてありがとう。実はこの回、今のテレビを地デジに切り替えて最初に録画して何度も見させていただいたものなので思い出深い。
 

ナックル様

 この話、エロ視点で見ると何度も見たくなっちゃうね。成瀬昌彦大先生、うちを研究員にしてほしいですな。女の生態学とかを先生の授業で学びたいですな。保健体育の授業よりも詳しく教えていただきたいですよ。
 上から4番目の青いシャツの女の子、いいね。はっきりと見えてますよ、白いパンティ。とてもお子様だとは思えんな。うちのエロ視点で鑑定すると彼女は小6くらいかな。管理人殿の鑑定を聞かせてもらいたいな。
 第38話とリクエストした第50話も待ってますよ。くれぐれもコロナに気を付けて。

No title

昨日は 柄にもなく 興奮して すみませんでした

12年前の 劇場版で パラレルワールド的に

ふたりが 夫婦になってたのを 

あの後 思い出して こうして 書いています

映像も 持ってますし 他の兄弟も 同じく

夫婦設定だったのを ある種 夢が かなった

という思いで 劇場で観たのを 昨日のことの

ように 覚えています

トラウマ

わが人生最大のトラウマ回です。
レオのMac全滅の回も相当なトラウマですが,新マンのこれは,レオのそれをさらに大きく上まわる容赦の無さ。
この回のことを思うと,ナイーブな気持ちになってしまい,いつも楽しく拝見しているこちらのレビューですが,この回だけは見ないでおこうかな,と思っていたぐらい。
しかし,見ちゃいました。
そして,丘隊員の「これでヒロインは私だけ」に笑いました。
なんだか,トラウマが癒されたような。
ありがとうございます。

No title

次回の「帰ってきたウルトラマン(=ジャック)」の前に放映された共に第1期である初代ウルトラマンとウルトラセブン、変身前の科学特捜隊ゝ員服を着たハヤタ・シン(マン)とウルトラ警備隊ゝ員服を着たモロボシ・ダン(セブン)が宇宙の敵の星で握手しながらの会話、マン、セブン、ジャックのいずれも初の夢の共演が見られる後編の第38話をお願いします。

Re: 生贄の扱い

殺されなくてもねえ……

Re: No title

> 50年経過しても 管理者さまと 同じく
> 納得が 出来ません・・・・
> もう少し 配慮が欲しかったです

ほんと、そうですよね。

当たり前ですが、子供が見てる番組ですからねえ。

ドラマとして意味があるのならまだしも、どう考えても殺したいから殺してるようにしか見えませんもんね。

> 単細胞過ぎる 自分には トラウマに
> なっています

ご心中お察しします。

幸いと言うか、自分が見たのは大人になってからなのでトラウマと言うほどのショックではなかったですが。

Re: きっちりしすぎ

> 坂田兄妹が死ぬという酷い描写になったのは岸田さんが「どうせ降板するなら衝撃的な展開にしてほしい」と要望したためだと聞いたことがあります。

そうなんですか。情報ありがとうございます。

> ウルトラシリーズって降板の理由をきっちりしすぎな感じがします。仮面ライダーなんかライダーガールズや佐久間ケン、デッドライオンなどいつのまにかいなくなったキャラがたくさんいるのに。

確かに、ライダーガールとはえらい違いですね。

Re: >サターンZという、ニトログリセリンの6000倍もの威力があると言うふざけた火薬

そう言えばそっくりでしたね。

Re: >途方もない規模の国土改造プラン、否、ショッカーも真っ青の国土蹂躙プラン

> 田中角栄の「日本列島改造論」の発表が翌1972年6月ですが
> そのベースになった「都市政策大綱」は1968年に発表されているから
> おそらく上原先生が参考にされたのではないでしょうか?

ご教示ありがとうございます。

まあ、そう言う時代だったんでしょうねえ。

Re: >これらはすべて過去の映像を大胆に使い回したもので、見ていてちっとも楽しくない。

ガッツ星人はちゃんと新しい怪獣を使ってるのにね。

Re: ヒロインの死について

そうなんですか。平成シリーズもなかなかハードなんですね。

Re: >病院の屋上に行き、そこから飛び降りてウルトラマンに変身し

そう言えば、新マンは自由に変身できないんでしたね。

Re: ナックル星人

そう言われればピエロっぽいですね。

Re: この37話の存在

暗いですよねえ。

ひょっとして、アキを殺してるから、百子も殺してええやろ、みたいな感じになったとしたら、許せんなぁ。

Re: ありがとう

いえいえ、こちらこそ、いつも楽しいコメントありがとうございます。

Re: ナックル様

>  上から4番目の青いシャツの女の子、いいね。はっきりと見えてますよ、白いパンティ。

記事ではそこまではっきり書けないなぁ……

>  第38話とリクエストした第50話も待ってますよ。くれぐれもコロナに気を付けて。

分かりました。お気遣いありがとうございます。お互い気をつけましょう。

Re: No title

> 昨日は 柄にもなく 興奮して すみませんでした

お気になさらずに。

> 12年前の 劇場版で パラレルワールド的に
> ふたりが 夫婦になってたのを 
> あの後 思い出して こうして 書いています

せめてもの救いですよね。

自分的にはテレビ版「エコエコアザラク」で夫婦役をやられていたのが嬉しかったです。

Re: トラウマ

> わが人生最大のトラウマ回です。
> レオのMac全滅の回も相当なトラウマですが,新マンのこれは,レオのそれをさらに大きく上まわる容赦の無さ。
> この回のことを思うと,ナイーブな気持ちになってしまい,いつも楽しく拝見しているこちらのレビューですが,この回だけは見ないでおこうかな,と思っていたぐらい。

そうなんですか。自分はこんなブログ書いてる割に特撮を本格的に見出したのは大人になってからなので、それほど精神的ダメージはなかったです。ショックではありましたが。

> そして,丘隊員の「これでヒロインは私だけ」に笑いました。
> なんだか,トラウマが癒されたような。
> ありがとうございます。

そう言って頂くと、自分のやってきたことも無意味じゃなかったような気がして、なんだか胸が熱くなりました。

Re: No title

まかせといて!

当時4歳でした

リアルタイムで見ましたが、ショッキングだったなあ...
泥のついたアキさんの顔や手の映像が今も目に焼き付いてしまっています。

南夕子①

 アキちゃんの降板のさせ方があまりにもひどかったので、次のAのヒロインの南夕子の降板は無理やりに月の住人だという設定にして北斗の前から去っていきましたな。夕子もアキちゃん、タックル、バイオイエローのように死亡という形で降板となったらどうなったのかを考えてみた。
 異次元人ヤプールを倒し地球に平和が戻ってきたと思われていたが、ヤプールは滅びてはいなかった。地球やウルトラ兄弟への恨みつらみを支えに生き延びていた。
ヤプール:おのれAめ。我々ヤプールを甘く見るとどうなるか思い知らせてやるわ。
そんな時ヤプールはAに関する情報を手に入れる。
ヤプール:なるほど。こいつらが地球上でのAなのか。北斗星司に南夕子。ねらい目は南夕子だ。夕子を始末すればAにも変身できないうえに北斗の精神を破壊することも可能になるだろうからな。
 ヤプールの恐るべき計画を知らない北斗と夕子は休日を利用して買い物へ。が、途中で離ればなれになってしまう。
夕子:星司さんったらどこへ行っちゃったのかしら?
そこへ老人が気分を悪くして夕子の目の前で倒れてしまう。
夕子:おじいさん、大丈夫ですか?
老人:持病の心臓に発作が。家に帰れば薬があるんじゃよ。お嬢さん、一緒に来てくれんかね。

南夕子②

 夕子の本業は看護婦である。目の前に病人がいたら放ってはおけない。たとえ星司とのデート中であっても。
夕子:おじいさん、お家ですよ。一緒に中へ入りますよ。
(家の中)
老人:お嬢さん、ありがとう。お礼にお茶を差し上げよう。
夕子:どうかお構いなく。すぐに失礼しますから。
老人:遠慮なさらないで。このお茶はただのお茶ではない。静岡で暮らしてる息子が育てて送ってくれたお茶なんじゃよ。
そう言われたら夕子も断れない。夕子がお茶を口にすると・・・。
夕子:おじいさん、このお茶はただのお茶じゃないわね。
老人:さすがだな、南夕子。このお茶は異次元界特性の媚薬が入っているのだよ。
夕子:異次元?まさかあなたは?
老人:その通り。我々は貴様と北斗星司、いやAによって滅ぼされたヤプールの残党だよ。貴様を北斗星司の前でたっぷりと可愛がってからあの世へ送ってやる。

No title

 ヤプールによっておびき出された北斗星司。彼が見たのは十字架に縛り付けられた白衣姿の南夕子だった。
星司:夕子、夕子に何をしたんだ、貴様!
ヤプール:まだ何もしていないよ。貴様の目の前でショーをやろうと思っただけさ。
星司:ショー?ショーとは何だ?
ヤプール:貴様も男ならわかるはずだ。ショーとは大人の男なら誰もが見たがるショーだ。
星司:そうはさせるか。

>自然大好き少女グレタちゃん

「環境少女G」として、ドクトルGよりもメジャーなG・・・

彼女のヨットが1500万ドル(16億4000万円)!!!

その拠出元は、彼女が絶対に非難しない「co2排出量1位」の「アジアの超大国」か?

「何事にも裏がある」んだなぁ・・・

無音

伊吹「うん、今まで裏日本と言われていたの」
2000年頃からは放送禁止用語ですね。
同時期の初出DVDは無音になってたと記憶してます。

Re: 当時4歳でした

相当なショックだったでしょうねえ。

Re: No title

妄想コメントありがとうございます。

Re: >自然大好き少女グレタちゃん

自分も良く知らないまま書きましたが、でも、地球環境が大変なことは事実なので、何がきっかけでもいいから、少しでも多くの人に環境問題に関心を持って欲しいと思います(真面目か!)

Re: 無音

そうなんですか。別にそこまで気にしなくても……

能力を徹底的に分析されて・・・

>普通のヒーローものなら、逆に、怒りの極点に達したウルトラマンに、ブラックキングもナックル星人も瞬殺されると思うんだけどね。

同じ上原先生の「シャリバン」11話のように「使命感」で・・・も好きですが

初代ウルトラマン16話のように「新技・新兵器で返り討ちにする」が僕は一番好きなのです!

同様の展開の「ジャンパーソン」5話で、モニター越しに見ているジョージ真壁
「遊びは終わりだ。ジャンパーソン。オメガⅮⅩ!トドメを刺せ!」
      ↓
「な、なんだ?あの武器は?あんな武器はデータには無かったぞ~!
と思い切り半泣き

初代ウルトラマンやジャンパーソンのような「引き出しの多い」ヒーローに憧れます!

Re: 能力を徹底的に分析されて・・・

うーむ、「ジャンパーソン」も見とくんだったなぁ。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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