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「乳姉妹」 第26回「死ぬときは天使」



 第26回「死ぬときは天使」(1985年10月15日)

 優子が、ドラマを盛り上げるためだけの理由で非業の死を遂げてしまうエピソードだが、このサブタイトルはちょっと引っ掛かる。

 確かに優子はかつて不良少女であり、ヤクザの情婦でもあったのだが、劇中ではその名の通り、基本的に常に優しく善良な女性で、路男にとってはそれこそ「天使」のような存在だったのだから、「死ぬとき」限定で天使と形容されるのは不当だと思うのである。

 これが龍作や島田アニキが死ぬ間際に良い奴になるんだったら分かるんだけどね。

 余談はさておき、前回のラスト、湯之本温泉と言う保養地に島田の目を逃れて隠れていた優子たちだったが、結局島田に見付かり、しかも、怒り狂った島田が路男目掛けて撃った銃弾を優子が自らの体で受け止め、重傷を負ってしまう。

 島田たちはパトカーのサイレンを聞いて逃げ散り、優子は地元の病院に担ぎ込まれ、手術を受ける。

 
 手術室の前で、不安そうに手術が終わるのを待っている路男たち。

 彼らの背後に見切れているのは、病院の地縛霊ではなく、龍作である。

 元はと言えば、龍作が島田にこの場所をバラしたせいでこんな悲劇になってしまったのだが、その顔には微塵もその反省の色は見えない。

 ビコーズ、キング・オブ・人間のクズに、そんな殊勝な心がある筈がないからだっ!

 さて、弾丸の摘出手術の方は成功裡に終わるが、もともと(覚醒剤の影響で?)体が衰弱していた優子は、依然として危篤状態にあった。

 で、とにかく、もっと設備の整った病院で治療しようと言うことになり、救急車で一路東京へ。

 大丸家御用達の大病院・白川病院に搬送された優子であったが、やはり手の施しようがなかったようで……と言うか、無理に救急車で運んだのが良くなかったのではないかと言う気もするが、医者はろくに処置もせずに、関係者を病室に入れて最後の別れを遂げさせる。

 
 大映ドラマにはなくてならぬ、瀕死の登場人物の枕頭にお忙しい中、万障繰り合わせて関係者ズラリ出席の図。

 どうでもいいが、優子の体にかけてある布団がコタツみたいに膨れてるのはなんなんだろう?

 まるで妊婦みたいだが……

 
 優子「路男……」

 相変わらず、あと50年は死にそうにない血色をした瀕死の怪我人が、か細い声で路男を呼ぶ。

 
 路男「なんだい、優子さん?」
 優子「私が死んでも島田に復讐しようとしては駄目よ、あなたはトランペッターなのよ、恨みは心の中にとどめて、透明なエキスにしてしまうの……それをトランペットに吹き込めば良いの……約束して」
 路男「優子さん………………無理!

 ビコーズ、人の心を「透明なエキス」にして、楽器から流すテクノロジーは、まだ開発されていないからである!

 嘘はさておき、本作に限らず、「不良少女」や「スワンの涙」を見てても、大映ドラマにはやたらと人間の感情を何か別の物体に変換したがる人が多い気がする。モナリザと言い、翔子と言い。

 路男「約束するよ、約束するからさぁ……」

 涙ながらに約束する路男に満足そうに頷くと、今度は千鶴子としのぶに呼びかける。

 
 優子「もう、駄目よ、もう争っては駄目よ……あなたたちは素晴らしい人なのよ、この世の悲しみを清らかな光で包むことの出来る人なのよ……私が夢見て出来なかった世界を、あなたたちは生きるのよ」
 千鶴子「優子さん、私は、もう二度としのぶさんと争ったりしないわ」
 しのぶ「右に同じ」

 手ぇ抜くなよ>管理人

 しかし、死に際の人間に対して誓っていると言うのに、彼らの約束が全く信用できないのは何故だろう?

 なにしろ、今まで数え切れないほど色んな約束をして、それをほぼ同じ数だけ破ってきた人たちばっかりだからねえ。

 優子、雅人にも感謝の言葉を掛けると、路男にペットを吹いて欲しいと頼む。

 
 耐子がすかさず差し出したペットを手に取り、渾身の力を込めて吹き鳴らす路男。

 無論、曲は、「乳姉妹のテーマ」である。

 手島(またかよ……)

 剛三の名代で来ている手島さんも、さすがにうんざりした顔になる。

 満足そうに、いや、幸せそうに路男のペットを聞いていた優子であったが、

 

 
 ガクッと分かりやすく首を垂れ、あっけなく息絶える。

 
 路男「優子さん、こんなのってねえよ、つらいばっかりの人生歩んで、これから幸せになろうって時に……こんなのってねえよ!」

 実の姉とも慕っていた最大の理解者をあっけなく失い、悲しみと言うより理不尽な神の仕打ちに怒りをぶちまける路男。

 普通、こんな場合、近親者以外の人間は何も言えないところだが、

 若山「路男、静子さんはつらいだけの人生を送ったわけじゃないぞ……」

 そんなタールのように重苦しい空気を物ともせず、堂々と説教を始めてしまう若山であった!

 さすが、戦時中、説教だけで戦闘機を墜落させ、アメリカ軍から「説教の鬼」と恐れられた男である。

 なお、30秒以上にわたる若山先生のありがたい説教は、都合により割愛させていただきます。

 恐らく、そんな若山の言葉など上の空だったと思われる路男、

 
 路男「優子さーんっ!」

 人目も憚らず、まだ温もりのある優子の体にしがみついて、まるで最愛の母親を亡くした幼子のように号泣するのだった。

 ……

 なにしろ管理人、つい半年前に同じような実体験をしているので、さすがにちょっとつらいものがある。

 どうでもいいが、普通こういう場合、何はともあれ医者を呼んで死亡を確認させないと駄目だよね。

 路男たちはともかく、人生経験豊富な手島や若山が医者を呼ぼうとしないのはいささか不自然である。

 そもそも、「ガクッ」だけでは、素人には死んだかどうかなんて分からないと思うんだけどね。

 この後、医者が来て、「いや、まだ生きてますよ」とか言われたら、路男の立場がないではないか。

 路男「優子さぁーん! あああ……いやだぁあああっ!」

 いささかやり過ぎの感もあるが、路男のとめどのない絶叫に、千鶴子たち女性陣もつい貰い泣きをしてしゃくりあげるのだった。

 さすがに雅人たち男性陣は、涙こそ見せなかったが、一様に沈痛な面持ちになる。

 OP後、早くも優子の葬儀が執り行われている。

 これまだ大映ドラマに欠かせないセレモニーである。

 
 ただ、若山を慕い、紅葉坂教会にしばしば通っていた優子なので、珍しく洋式、いや、キリスト教式であった。

 
 そういうところは必要以上にディテールに凝る大映ドラマスタッフは、棺に横たわる優子さんの死体の周りを、白い菊の花で埋める。

 岡田さんも、さすがにちょっと良い気持ちはしなかったのではないだろうか?

 聖書の一節か何かを唱えていた若山が「別れを告げてください」というと、ひとりひとり切り花を取って、棺の中に入れていくのだが、そのやり方が、なんとなく流れ作業っぽくて、いまひとつ「最後の別れ」と言う感じがしない。

 
 その場には龍作もいて、神妙な顔で花を入れるのだが、その視線は、何かと世話をかけた優子さんではなく、

 
 その足元の台の上に積まれている、香典の山に注がれていた。

 まさか、いくら龍作でも、香典にまで手をつけるとは思いたくなかったが……

 どうでもいいけど、ちゃんとキリスト教式の香典袋ってあるんだね。

 つーか、そもそも、キリスト教社会に、香典などというものがあるのだろうか?

 さらにいえば、全く身寄りのない優子さんに香典を出しても、受け取る人がおらず、宙に浮いてしまうのではないだろうか?

 まぁ、教会側が預かって、葬式費用や若山のパチンコ代とかに充てるのかなぁ? 戒名とかでヤケクソに大金を毟り取る仏教とは違って、キリスト教ではそんなに費用も要らないと思うのだが。あ、でも、色んなオプションをつけまくってヤケクソに大金を毟り取る葬儀会社にはそれなりの金を払わねばならないのか。

 それはともかく、若山に促されて棺の前に立った路男は、どこからか、分厚い封筒を取り出し、

 
 路男「先生、この金で優子さんと良さんの墓を作ってやってくれ。二人が確かにこの世で生きたという証を残しておきたいんだ」

 路男……と言うより、大映ドラマの登場人物は、普段は過激な行動をしていても、基本的に、古風で保守的な思想の持ち主ばかりなのである。

 しかし、最大の疑問は、路男がこの、少なくとも200万はありそうな大金をどうやって調達したかと言うことである。

 最近は全然ライブにも出ておらず、普段から貯金などする余裕もなかったであろう路男が、急にそんな大金を用意できる筈がない。おそらく、お金持ちのママに泣きついて出してもらったのだろう。

 だが、それこそ、龍作が喉から手が出るほど欲しかったものだった。なにしろ、めちゃくちゃタイミングのいいことに、この前、知り合いの漁師から、古い漁船を200万で譲ってやってもいいと持ち掛けられていたのだから。

 路男の耳に、生前の優子の言葉が、エコー付きで聞こえてくる。

 優子「路男、良は自分のためとか恨みのためではなく……(以下略)」

 手ぇ抜くなよ>管理人

 路男「分かったよ、優子さん、恨みは心の中でとどめて、透明な音に変えちまうんだったよな……」

 優子の亡骸に向かって言ったその約束、いくらなんでも路男は守り抜くだろうと考えた管理人は甘かった……

 葬儀の後、剛造夫妻と千鶴子、しのぶたちがぞろぞろ出てくる。

 優子の死で、どうにも解けようがないほどにこんがらがっていた人間関係のしがらみが、一気に氷解してしまったらしく、千鶴子としのぶがもう二度と争わないと誓えば、

 
 則子「千鶴子さん、しのぶさん、優子さんのお見送りが済んだら、おうちへ帰ってらっしゃい、これからさきのことを話し合わないとね」

 あれだけ千鶴子のことを大丸家から追い出したがっていた則子も、まるで別人のように優しい言葉をかけてくれる。

 剛造「そうだな、千鶴子は退学、しのぶは停学中の身だ。学校の問題を早急に解決しないとな」

 続く剛造の言葉で、謎だった二人の学籍状況がクリアになる。

 しかし、主役の二人が、退学と停学って……少年マガジン連載の不良バトル漫画でも、なかなかお目に掛かれない設定である。

 千鶴子は、アメリカに留学したいので、英語の勉強をしたい、しのぶは引き続き同じ高校に通いたいと、それぞれの希望を述べ、剛造も賛成する。

 ただ、しのぶは高校を卒業するまで大丸家ではなく、静子と耐子と一緒に暮らしたいと言い出す。

 剛造「しのぶ、お前がそうしたいのならお父さんは構わんが、顔だけは見せてくれんと困るぞ」
 しのぶ「はい、タエちゃんと一緒に遊びに行きます」

 さすがに剛造は少し淋しそうであったが、しのぶの意思を尊重してくれる。

 しのぶがそんなことを申し出たのは、宿命的に相性の悪い千鶴子と同じ屋根の下で暮らすと、また仲違いしてしまうのではないかと恐れたのもあったろうが、なにより、まだ諦め切れない雅人のそばにいることが耐えられなかったのだろう。

 剛造たちが帰った後、教会の廊下で、耐子が、何故あんなことを申し出たのか、姉の真意をただしていると、

 
 静子「耐子、どうしたの?」

 喪服姿の静子と龍作が礼拝室から出てくるが、静子、いくら喪服を着てるからって、とてもじゃないが生まれ付いての漁村育ちには見えず、まるっきりいいところの奥様のようであった。

 実際、真鶴から東京へ移住するようになって、垢抜けてきたのかもしれないが、基本的に岩本さんにはこういう庶民的な役は似合わないと思う。

 耐子「しのぶお姉ちゃん、私たちと一緒に住むって言ってるの」
 静子「しのぶさん……」
 しのぶ「つらいんです、私……私、千鶴子さんと雅人さんを祝福しようと思ってるわ、でも、今はまだ雅人さんと同じ家に住むのはつらいの」
 静子「しのぶ……」

 娘の気持ちを思いやって、優しくその肩に手を置く育ての親であったが、その隙に、血も繋がってなければ育ててもいない父親は、優子の棺の前に引き返し、祈るふりをしながら、路男が置いた分厚い封筒に手を伸ばしていた。

 だが、なにしろ、そばには路男や若山がまだいたので、あっという間に見付かってしまう。

 いや、いくらなんでも龍作、アホ過ぎるだろ。

 なんで人がいなくなった隙にこっそり盗もうとしなかったのか?

 
 ともあれ、教会から札束掴んで必死で逃げ出す龍作。

 まさに水を得たような魚のように活き活きとした最低ぶりである。

 
 続いて、路男、しのぶ、耐子が全力疾走で追いかけるが、こんな時でも管理人の関心は、耐子のスカートがめくれてパンツが見えないかなぁと言うことだけ。

 龍作に負けるとも劣らぬ最低ぶりである。

 ……あ、で、見えませんでした。

 ま、生足が見れただけよしとするか。

 だが、こともあろうに死者の前での冒涜的行為に、寛容な神様も遂にキレたのか、

 
 龍作、曲がり角の向こうから走ってきた車と出会い頭に衝突し、思わず毎日新聞写真コンクールに出品したくなるような華麗なポーズで宙を舞い、背中からアスファルトに叩きつけられる。

 その見事な飛びっぷりに、管理人、大笑い。

 即死してもおかしくない事故だったが、やはり悪運が強いのか、足の骨折だけで済む。

 しのぶたちは龍作に付き添って病院へ行き、路男と千鶴子と雅人は、ひとまず教会に戻ってくる。

 事情を聞いた若山は、龍作の実の娘である千鶴子がそこにいるのを見て、咎めるように、

 若山「千鶴子さん、君は何故病院へ行かないんだ?」
 千鶴子「私はあの男とは何の関係もありません」

 千鶴子の木で鼻をくくったような返答が、若山の説教スイッチをオンにしてしまう。

 
 若山「千鶴子さん、私は親子と言うのは、血のつながりだけが全てではないと思う。(中略)悲しいかな、世の中にはたくさんの例外がある。確かに龍作は親として君を愛し育てたことは一度もない男だ。それどころか、君に悲しみばかりを与えてきた。龍作が憎かろう、親として認めたくはないだろう。しかし千鶴子さん、龍作がいなかったら、君がこの世に存在しなかったのも事実だ
 千鶴子「……」
 若山「龍作がこのまま死んだ方がいいか、災いばかりを撒き散らして、これから惨めな人生を生きていい気味だと思うのか、千鶴子さん、あるいは、龍作が心から自らの半生を悔い改めて、これから新しい人生を歩き出していくことを望むのか、千鶴子さん、優子さんの最期の言葉を思い出して欲しい(後略)」
 千鶴子「先生、私にどうしろと仰るんですか?」

 黙って聞いていた千鶴子が開き直って尋ねると、

 若山「許してやりなさい!」
 千鶴子「許すぅ?」
 若山「そうだ、許してあげなさい、許してやることで龍作は必ず立ち直れる。(中略)幾重にも悲しみを通り越してきた、今の君ならそれができる筈だ」

 千鶴子の返事を待たず、若山は今度は路男と雅人の背後に立ち、

 
 若山「君たちはまだ若過ぎるほど若い。すべてにわたってあおっちょろく未熟だ。奇麗事で青春を生きろとは言わない。ただひとつ、他人の悲しみに十分な想像力を働かすことができる人間になって欲しい。そしていつの日か、悲しみを包み込む光の王国を君たちの手で作り上げて欲しい」
 雅人「光の王国?」
 路男「なんだい、それ?」

 突然、意味不明のことを言い出す若山に、さすがに二人が戸惑って聞き返すが、

 
 若山「ふっはっはっはっはっ……ちっちゃく、いじけて生きるなよ、若造、暗闇の中で孤独だけなのは自分だけだと甘ったれるんじゃないぞぉ。光は自らの手で招き寄せろ。招き寄せたら独り占めにするんじゃねえぞ! そんなけちな了見もつんじゃねえぞ! そんな了見だったら光の王国は作り出せやせんぞ!」
 路男「だから光の王国ってなんだよ?」
 若山「うん? うん、まぁ、その、なんだ。はは、は、はぁーっはっはっはっはっ、どわーっはっはっはっはぁっ……」

 若山、笑って誤魔化しながら教会の中に引っ込むのだった。

 途中から嘘だが、若山が笑って誤魔化しているように見えるのは事実である。

 千鶴子「光の王国……」

 ちなみにこれを書いてる時点では気付かなかったが、実はこのシーンが若山の最後の登場シーンとなるのだった。回想シーンはまだあったと思うけどね。

 同じ頃、入院した龍作は、当然ながら、家族から総スカンを食っていた。

 
 静子「情けないったらありゃしない」
 耐子「轢き殺されれば良かったのよ。何も優子さんのお墓を建てるお金を盗むことはないでしょう」
 龍作「船が欲しかったんだよ、船が……真鶴へ帰って漁師をやろうと思ってたんじゃねえか。優子さんだって許してくれると思ってよ」
 静子「何言ってんの、なんでもかんでも自分に都合のいいように解釈して……あんた、どれだけ人様に迷惑かけてきたと思ってんだい?」
 龍作「うるせいやいっ」

 今度の盗みについては、人間のクズにしてはそれなりに前向きな動機からだと判明するが、それを反省するどころか、正当化するばかりの龍作に、

 
 静子「もう、愛想も根も尽きたわよ、夫婦でも家族でもないわ、一人で勝手にしなさい」

 静子の我慢も遂に限界を超え、龍作を見捨てて病室を出て行こうとする。

 しかし、さっきも言ったけど、とても漁師の女房には見えない気高さである。

 やっと以前の優しい娘に戻ったしのぶだけは、立ち去りかねていたが、

 
 耐子「ちょっと甘い顔するとつけこまれるわよ。この人は惨めになって少し考えた方が良いのよ」
 しのぶ「それもそうね、お父さんも少し反省した方がいいわね」

 耐子の言葉に乗っかって、悪戯っぽい笑みを浮かべて、腰を上げる。

 実際に親子として過ごした時間は僅かなのだが、しのぶは龍作の扱い方を良く心得ていた。

 龍作「おい、しのぶ、静子、耐子、冗談じゃねえよ、俺を独りぼっちにしないでくれよ」

 哀れっぽい声を出す龍作を無視して三人が部屋を出ようとすると、千鶴子たちがあらわれる。

 龍作「何しにきやがった、俺のこんな姿を笑いに来たのか?」

 今までの行き掛かりから、実の娘である千鶴子に毒づく龍作だったが、

 
 千鶴子「早く良くなってくださいね」
 龍作「え、なんだって?」

 千鶴子の口から出たのは、龍作が思わずパードン?と聞き返したほど意外な言葉だった。

 そう、結局若山の忠告に従い、千鶴子は自分たちの手で「光の王国」を築くことにしたのである。

 千鶴子「足が治ったら、あなたは真鶴の海へ戻った方がいいわ」
 龍作「はいはい、そりゃもう漁師は海にいるのが一番でして」

 とぼけた顔でぬけぬけと言う龍作に、「あてになるもんですか」と静子が吐き捨てる。

 龍作「バカ言え、俺は本気だいっ」

 と、千鶴子がその静子に向き直り、「静子お母さん」と呼びかける。

 
 静子「……千鶴子、お前が私を……」

 初めて実の娘からそう呼ばれて、静子が感動したのは言うまでもない。

 千鶴子「静子お母さん、お父さんをよろしくお願いします」

 今までの高慢ちきなお嬢様や、手の付けられない不良娘とはまるっきり別人のような優しく温かな、それこそ聖母のような笑顔で頭を下げる千鶴子。

 ま、ここまで来ると、完全な多重人格者である。

 しのぶ「千鶴子さん、お母さんはあなたのその言葉をずっと待っていたのよ、ありがとう、ありがとう」

 母親に代わってしのぶが心から礼を言うと、千鶴子はもう一度頭を下げ、込み上げてくる涙を見せまいとでもするように、足早に病室を出て行く。

 
 龍作「千鶴子、俺をお父さんと呼んでくれたのか、こんな俺を、こんな男を……」

 人間のクズ・龍作が、今度こそ真人間に生まれ変わった瞬間であった。

 しかし、それくらいで改心するんなら、第7話で龍作が熱を出した時、しのぶが寝ずに看病してくれたことがあったが、同じように改心してないとおかしいと思うんだけどね。

 ま、確かにあの時、一瞬龍作の中に良心が芽生えたのは事実だが、結局、若山はあんなことを言っていたが、血のつながりには勝てないということなのだろうか。

 ともあれ、千鶴子の一言がきっかけで、しのぶたちと龍作はあっさり和解するのだった。

 で、ここから、千鶴子やしのぶが自分たちの選んだ道を力強く歩いていく様子が描かれる。

 千鶴子は大丸家に戻り、予備校か専門学校に通って、本格的な英会話の勉強を始め、しのぶも静子たちと同居しつつ、高校に復学する。

 ちなみにナレーターが「雅人も大学に戻り……」と言ってることから、雅人も休学状態だったと思われる。

 そして路男もきっぱり復讐事業とは縁を切り、独学でペットの猛練習を開始していた。

 このまま何事もなく、千鶴子と路男、しのぶと雅人と言うように、新たな組み合わせのカップルが作られ、それぞれが結婚して幸せになる……などという甘っちょろい結末を、悪魔も裸足で逃げ出すほどに冷酷無残なスタッフが用意している筈もなかった。

 でも、正直、優子が壮絶な最期を遂げたばかりなのだから、ここは普通に上記のような生温い結末でも良かったと思う。

 それに、どう考えても無理矢理路男を殺して無理矢理視聴者を感動させようとしているのが見え見えで、興醒めしてしまうのである。

 あるいはせめて、路男は片腕を失うが、千鶴子と言う伴侶を得てそのハンディを乗り越え、片腕のトランペッターとして活躍してめでたし、めでたし、みたいなね。

 話が先走ってしまった。

 その後、どっかのライブハウスで、店長たちにペットを吹いている路男。

 無論、曲は「乳姉妹のテーマ」である。

 路男の渾身の演奏に、スタッフの評判は上々で、

 
 ゴリポン「うん、確かにいい音だ。田辺君、明日からでもうちに来てくれないか」

 店長のゴリポン(勝手に名前つけるな)も、あっさりOKを出してくれる。

 まさか、路男がその曲しか吹けないとも知らず……

 路男「ありがとうございます!」

 さすがに嬉しそうに最敬礼する路男。

 店の外へ出るなり、「やったぜ」とガッツポーズを取って叫ぶ。

 路男「優子さん、見てろよ、俺はやるぜ」

 だが、見ていてのは優子ではなく、島田であった。

 彼は殺人犯として指名手配の身でありながら、路男を優子のカタキと見て、しつこくその命を奪おうと付け狙っていたのである。

 しかし、優子を路男に取られて、挙句に優子を死なせる羽目になった島田にしてみれば、路男を恨みたくなる気持ちは分かるが、自分で優子を撃ち殺しておいて、路男を「優子のカタキだぁ」と思うのは、いくらなんでも図々しいのではないだろうか。

 ま、カタキがどーのこーのより、とにかく路男が憎くて許せないということなのだろう。

 島田はその場で路男を撃ち殺すつもりだったが、幸か不幸か、再び路男の体に取り憑いている病魔が蠢き出し、路男がひどいめまいを覚えてふらふらと歩き出したため、島田は路男を見失ってしまう。

 
 路男「俺は、優子さんとの約束を果たさなくちゃならないんだ……」

 左腕を押さえながら、かろうじて歩いている路男を、通行人が目引き袖引きして眺めている。

 どうでもいいが、右側の男性の服装が凄い。

 こんな、凶器みたいなVネック、見たことない。

 一方、千鶴子の心は、まだ雅人と路男の間を揺れ動いていた。

 ある日、千鶴子が大丸邸に戻ってくると、ちょうど雅人も車で大学から帰ってきて門の前で会い、自分も千鶴子と一緒にアメリカ留学することにしたと告げる。

 千鶴子「ありがとう、とっても嬉しいし、心強いわ」
 雅人「ああ、それから、今から田辺のところに訪ねてみないか?」

 千鶴子の心を知ってか知らずか、雅人はそんな提案をする。もっとも別に他意はなく、路男の体のことを本気で心配しているのだ。千鶴子も快諾し、しのぶと耐子も誘って一緒に行くことになる。

 路男はいつものねぐらに戻って自己流で腫瘍の手当てをしていたが、千鶴子たちが来ると、すぐに包帯を巻いて隠し、何気ない風を装う。

 その後、近くの河原を歩きながら話す路男たち。

 
 雅人「ライブ、どうだい?」
 路男「ばっちりだよ。明日から来なくていいって言われた」
 雅人「……」

 間違えました。

 路男「ばっちりだよ、明日から来てくれって言われた」
 雅人「この野郎、明日からかよ」
 しのぶ「良かったわ、路男さんのペット、グッと来るものがあるから」
 千鶴子「おめでとう、路男さん」
 路男「まだまだこれからさ」
 雅人「みんなで押し掛けないとなぁ」

 まさに夢と希望に溢れた、前途ある若者たちの清々しい青春群像であった。

 こういうシーンの後に、路男を絶望のどん底に叩き込み、なおかつ、その命すら奪おうと考えるスタッフの神経が、管理人には信じられない。

 路男「ありがとう、そんときはみんなの鼓膜が破れるぐらいすげぇ音を出してやるぜ」

 
 耐子「駄目よ、そんなの、だったら行かないわよ!」

 路男らしい大袈裟な意気込みに、両手で耳を覆って叫ぶ耐子がめっちゃ可愛いのである!

 しかし、森恵さん、放送からまだ半年しか経ってないけど、なんだか随分大人っぽくなったような気がする。

 耐子の冗談にみんなが声を立てて笑ったあと、ふっと浮かない顔になる路男たち。

 雅人「島田のことがちょっと気になるけどな」
 路男「うん、まあな……」
 しのぶ「警察は何してるのかしら」
 耐子「だいじょうぶ、あんなのすぐ捕まるわよ」

 とうとう、耐子みたいな小娘に「あんなの」呼ばわれされるようになってしまった僕らの島田アニキ……

 さっさと優子のことを諦めていれば、ここまで落ちぶれることはなかったものを。

 と、路男が無意識的に左腕の包帯に触るのを見た千鶴子は、恋する乙女の直感か、路男が浮かない顔をしている理由が、島田ではなく腕の腫れ物だと見抜き、無理に包帯を解かせて患部を見る。

 腫れ物は良くなるどころか、どんどん大きくなっているようであった。

 千鶴子「お医者さんに診てもらわないと駄目よ」
 雅人「お前、何やってんだよ、今から一緒に病院に行くぞ」

 すっかり路男のマブダチとなった雅人は、強引に路男を病院に連れて行こうとするが、路男は頑としてきかず、明日病院に行くからと約束して、ひとりでねぐらに帰っていく。

 その後、4人はカフェテラスでお茶を飲んで四方山話に花を咲かせていたが、千鶴子は依然として路男のことが気になっていた。

 
 千鶴子「ねえ、みんな、路男さんの様子、なんだか変だと思わなかった?」
 雅人「うん、無理して明るくしてるみたいだったな……ライブの方が思わしくないんじゃないかと思って」
 千鶴子「そんなことじゃないと思うの、なんだか心配だわ……」

 で、結局、4人でもう一度路男のねぐらに行くことになるが、壁に縋るようにしてなんとか帰ってきた路男に対し、既にねぐらの中に忍び込んで待ち構えていた島田が発砲してくる。

 島田「てめえだけは生かしちゃおけねえ、俺から優子を奪いやがって、優子を殺したのはてめえだ!」

 絶体絶命のピンチであったが、そこへ千鶴子と雅人が飛び込んできて、雅人が島田の銃をもぎ取ったところで、路男がビール瓶でその顔をぶん殴って気絶させる。

 ちなみにしのぶと耐子は警察を呼びに行ったのである。

 路男、それだけでは済まさず、ビール瓶を割って尖らせ、それで島田を刺し殺そうとする。

 考えたら、むしろ路男が島田の事をカタキだと付け狙うのが普通なんだよね。

 
 雅人「バカな真似はやめろ」
 路男「雅人、どいてくれ、島田は俺がぶっ殺す」
 雅人「よせ!」
 路男「島田は優子さんを殺した。俺はそのカタキを取ってやるんだ」
 千鶴子「路男さん、やめて!」

 息を呑んでなりゆきを見守っていた千鶴子、思わず飛び出して路男の前に両手を広げて立ちはだかる。

 
 路男「千鶴子、どけ、どいてくれ」
 千鶴子「路男さん、優子さんとの約束はどうしたの?」

 千鶴子のもっともな問い掛けに、

 
 路男「約束はあの世で果たす!」

 これほど傲慢な違約の正当化が、果たして有史以来あっただろうかと思われる、とんでもない台詞を口走る路男。

 
 優子(あーあ)

 予想はしていただろうが、さすがに天国の優子さんが呆れてます。

 無論、生きてる人間も呆れ返り、

 
 千鶴子「ナニ言ってるの、ナニ言ってるのよ?」

 思わず二回聞き返してしまう千鶴子であった。

 その気持ち、痛いほど分かる。

 千鶴子「島田に対する復讐などせずに、トランペッターの道を歩んで欲しいと優子さんは言ったはずよ。あなたは必ずそうすると優子さんの遺体に誓ったはずよ」

 言うまでもないことまで持ち出して路男を説得しようとするが、

 
 路男「その約束が果たせそうにねえんだよ」
 千鶴子「なんですって、どういうことなの?」

 しかし、こんなシリアスな場面なのに、目の前に、乳首出した女性のポスターが貼ってあって、伊藤さん、ちょっとやりにくかったんじゃかろうか。

 つーか、こんな時ぐらい外せよスタッフ。

 路男「しょっちゅうめまいがしてぶっ倒れちまう。優子さんとの誓いを果たすまで生きていられねえかも知れねえ、それぐらいなら、島田を殺させてくれ!」

 雅人、子供じみたことを言う路男に、心底呆れ果てたような口調で、

 雅人「だから病院に行けといったんだ。お前、診察も受けずに何をバカなこと言ってるんだ。お前どうして死ぬと決めちまうんだよ!」
 路男「俺の体だ、俺が一番良く分かってる」

 
 雅人「バキヤロウ!」

 雅人、遂に路男をぶん殴る。

 これほど視聴者の心情をダイレクトに代弁したメッセージ&アクションもなかろう。

 雅人、路男からビール瓶を取り上げると、

 雅人「田辺、病気のことなら心配するな、俺が一流の病院を紹介する。病気なんかすぐ治っちまうよ」
 路男「……」

 さもなんでもないことのように励ますが、路男は怯えたような目に涙を滲ませる。

 なにしろ、病気にかかったらほぼ100パーセント死ぬと言われている大映ドラマのことを知り抜いている松村さんのことである、もう助からないと覚悟していたのではないだろうか。

 考えたら、乳がんにかかって身投げまでしたのに何故か助かり、最終回まで逞しく生き続けた静子って、大映ドラマ史上、最強の女かもしれない。

 
 島田「治ってたまるか、田辺、てめえなんぞ、苦しんで苦しんで野垂れ死にするがいいぜ」

 と、ここで島田アニキが目を覚まし、欠けたビール瓶を手に、呪いの言葉を吐く。

 が、即座に雅人に薙ぎ払われ、

 
 島田「あへっ」

 再び気絶する。

 島田アニキも、遂に年貢の納め時か……

 
 と思ったら、再び復活しちゃうアニキ!

 まるでゴキブリだね。

 ところで、段々島田アニキの顔が、ジェイソン・ステイサムに見えてきた管理人だったが、眼科行った方がいいかしら?

 
 雅人「いい加減にしねえかぁーっ!」

 雅人、目の前にあったビリヤードのキューを振り上げて、怒号する。

 これほど視聴者の心情をダイレクトに代弁したメッセージ&アクションもなかろう。

 すっかり元気がなくなったアニキ、恐れをなして逃げ出したところを、

 
 しのぶたちが連れてきた名もなきエキストラ警官たちにキャプチャーされ、あえなく退場となる。

 しのぶたちが、島田には目もくれていないのが悲しい。

 万感の思いを込めて、

 僕たちの島田アニキに敬礼!

 それにしても、悪役の多い伊東達広さんにとっては、これだけ長期間同じドラマに、それもかなり重要なレギュラーとして参加したのは、これが最初で最後ではなかっただろうか。

 悪役なんて、だいたい一回限りの出演だからね。

 さて、路男の病気を除けば、劇中の問題は、在庫一成処分セールのように、どんどん片付けられていく。

 翌日、龍作の病室に、剛造夫妻が見舞いに訪れる。

 すっかり改心した龍作は、人が変わったようにベッドの上で恐縮する。

 
 龍作「今まで、とんでもねえご迷惑ばかりお掛けしちまって……とんでもねえバカモンだったと自分で自分に呆れ返ってるくらいです」
 静子「私からもお詫びします」
 剛造「終わったことは、お互い水に流しましょう。いや、私たちこそあなたがたにお詫びをしなければならない。いや、私たちに代わってしのぶをあんなに立派に育ててくださったあなた方に、まだお礼を申し上げていなかった」
 龍作「い、いえ、私は……しのぶお嬢様を立派にお育てになったのは、かかあ、いや、女房のほうでして」

 剛造のありがたいお言葉に、馴れない言葉遣いで謙遜してみせる龍作。

 ……

 こんなの龍作じゃないよね。

 そう、我々の愛したキング・オブ・クズの龍作は、もう死んでしまったのである。

 万感の思いを込めて、

 人間のクズ・龍作に敬礼!

 それはともかく、則子も花束を贈ると、これからは静子たちと親戚づきあいをしたいなどと、これまた以前の権高な則子とは人が違ったようなことを言い出す。

 同じ頃、路男もやっと医者に診て貰う気になり、同じ病院で、千鶴子と雅人の付き添いで、大門正明演じる白川医師の診察を受けていた。

 路男は簡単に済むと思っていたらしいが、血液検査から心電図、レントゲンなど、妙に大掛かりな検査を受けさせられる。

 廊下で検査結果が出るのを待っていると、しのぶと耐子が様子を見に来る。

 彼らが他愛のない雑談をしていると、見舞いを終えた剛造たちが来て、親しく話し掛ける。

 
 剛造「田辺君、どうかね」
 路男「はい、元気です。島田も逮捕されたし、このおできを治したら今度こそペットを吹いて吹いて吹きまくります」
 剛造「その時は、則子と一緒に聴きに行くよ」
 路男「待ってます」

 つい最近まで剛造のことを親のカタキだと激しく憎んでいたとは思えない、穏やかでかしこまった口調で応じる路男。彼らが立ち去った後、運命の数奇さを噛み締めるように、

 路男「昨日の敵は今日の友か……俺もやるぜ」

 だが、その路男を絶望のどん底に叩き込む落とし穴が、血も涙もないスタッフによって、既にせっせと掘られていたのである!

 主治医の白川は、雅人と千鶴子のいる診察室に暗い面持ちで入ってくると、

 
 白川「参ったぜ、こりゃあ」
 千鶴子「先生……」
 白川「すぐ入院の用意してもらおうか」
 千鶴子「入院するんですか?」
 白川「精密検査の結果を待たなくちゃ分からんが、こいつは間違いなく、悪性の腫瘍だ」

 封筒から路男の左腕のレントゲン写真を取り出してパネルに差し、二人に見せる。

 白川「どうしてもっと早く来なかったのかな……かなり進行してるんだ。腕一本落とすことになる」
 雅人「腕を?」
 千鶴子「先生、待ってください、腕を切り落とすなんて、そんなひどい……」

 結果は想像を絶するもので、雅人も千鶴子も愕然とする。

 二人は口々に、なんとか腕を落とさずに済むよう頼むが、

 白川「ここで片腕落とさんと、この二、三ヶ月の間に必ず全身に転移する……生きるか死ぬかの瀬戸際なんだ」

 路男の病状は、オプションを選べないほど深刻な状況まで進んでいたのだった。

 白川「心配するな、君たちの友達だ。殺しゃしないよ」

 大映ドラマの医者の約束が、いかに当てにならないか、我々はこの後、イヤと言うほど思い知らされることになる。

 
 白川に路男を呼んできてくれと頼まれて、何ともいえない重苦しい表情を浮かべる二人であったが、二人が行ってみると、

 
 路男「ぷっぷっぷっーっ」
 耐子「そっくり」

 路男が誰か、有名なトランペッターの物真似をしているのを、耐子たちがキャッキャッ言って騒いでいるところであった。

 残酷な運命の宣告を控えた路男にこんなことをさせるとは……スタッフのとても人間業とは思えぬ冷酷さに、身震いする管理人であった。

 残すところあと2話!
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コメント

悲劇の連鎖

竜作が車に跳ねられるは優子さんが悲劇の死を迎えるは、路男は癌で片手を切断しなければいけないは、この回は悲劇の連鎖が続いているようですね😅どうもしのぶの😈的な笑顔と耐子の笑顔が対照的に見えますね😄

島田アニキ、許せん。

管理人様、「乳姉妹」レビューありがとうございます。
楽しみにしてました。

優子さんの死は残念ですな。
改めて優子の人生は幸せだったのだろうか、前回明かした過去や弟の死、島田アニキからの呪縛、路男が唯一心を開ける姉さん的な存在でしたね(泣)

そして、”死”が人の今後の生き方の方向性すらを変えていくものだというのがみていて伝わりますね。たった一人を除いて、そう、管理人様のおっしゃるキング・オブ・クズの龍作でした。まさかまさか、厳粛な場所で本当にここまでKY人間とは思いませんでした(呆)

>つーか、そもそも、キリスト教社会に、香典などというものがあるのだろうか?

ちなみに私の場合のキリスト教はご香典は受け取っていただけませんでした。

>在庫一成処分セールのように、どんどん片付けられていく。

この解説は面白いですね。最終回に向けて不要なものは退場処分ですな(笑)
島田アニキ、男として銃の使用は反則だったぞ(怒)

>つい最近まで剛造のことを親のカタキだと激しく憎んでいたとは思えない、穏やかでかしこまった口調で応じる路男。

路男の復讐も卒業し、千鶴子もしのぶも人間的に成長し、剛造お父様も個々人を尊重してくれ、恋敵の路男と雅人がマブダチに。
優子の死によっての代償ですが、ようやくめでたしめでたしですな。

大映ドラマの定石

>優子の死で、どうにも解けようがないほどにこんがらがっていた人間関係のしがらみが、一気に氷解してしまったらしく
「不良少女」も哲也の死で・・・でしたよね?
人間はそんなに殊勝に出来ているとは到底思えませんが?

>基本的に岩本さんにはこういう庶民的な役は似合わないと思う

「UFO大戦争 戦え! レッドタイガー」を観たい理由の一つが岩本さんですね。
断片的な動画や写真で、美熟女ぶりが伺えます(ここから7年前)

>しかし、森恵さん、放送からまだ半年しか経ってないけど、なんだか随分大人っぽくなったような気がする。

マゼンダが伊藤かずえさんだったら、「因縁の関係」が一層盛り上がるなぁ・・・
と思ってしまいますね。

Re: 悲劇の連鎖

そうですね。ま、龍作のは悲劇と言うより喜劇みたいでしたが。

Re: 島田アニキ、許せん。

> 楽しみにしてました。

お待たせしてすいません。

> 改めて優子の人生は幸せだったのだろうか、前回明かした過去や弟の死、島田アニキからの呪縛、路男が唯一心を開ける姉さん的な存在でしたね(泣)

考えたら不幸ばっかりで、なんかかわいそうですよね。

> まさかまさか、厳粛な場所で本当にここまでKY人間とは思いませんでした(呆)

常人の予想を簡単に覆す、さすがキングですね。

> ちなみに私の場合のキリスト教はご香典は受け取っていただけませんでした。

そうなんですか。自分は全然縁がないのでさっぱり分かりません。

> 優子の死によっての代償ですが、ようやくめでたしめでたしですな。

いえ、ここから最後の悲劇が始まるのです……

Re: 大映ドラマの定石

> 人間はそんなに殊勝に出来ているとは到底思えませんが?

まあ、ドラマですからねえ……

Re: >基本的に岩本さんにはこういう庶民的な役は似合わないと思う

自分も見たいですが、無理なんですかね。

Re: >しかし、森恵さん、放送からまだ半年しか経ってないけど、なんだか随分大人っぽくなったような気がする。

伊藤さんでは大物過ぎますよね。女首領ならいいけど。

フルマラソンで言えば40キロ辺り

ツッコミ所だらけのネタドラマもいよいよフィナーレが近いですね。
今時の1クール未満ドラマなら出生の秘密が明らかになってオシマイ。
千鶴子が家出する事も無かったでしょうがTV局側が許す限りの尺の中で
話をこじらせるだけこじらせて最後は力業で風呂敷を畳むと。

>我々の愛したキング・オブ・クズの龍作は、もう死んでしまったのである。
>万感の思いを込めて、人間のクズ・龍作に敬礼!
この人なんて人間、ここまでいったら清々しいというレベルの
ネタとツッコミの宝庫でしたからなぁ。

No title

最近は、乳姉妹のレビューが更新されると楽しみで一気読みしてしまいます。
これからも楽しみです!が、間もなく終わってしまうか……。

千鶴子が静子をお母さんと呼ぶことで、実質今回が最終回だなと当時感じていました。
28回は2クールにしてもやはり多いし、正直ラスト2回は蛇足だと思ってます。

今回で、岡田さん名古屋さん伊東さん一気にクランクアップですね。
最初に比べて、渡り鳥連合軍、長田猛とその一味、エリカとどんどん登場人物が減っていって、さみしく感じるドラマでもありました。

管理人さんのレビューが面白いので、あと2回も楽しみにしています!

No title

>棺に横たわる優子さんの死体の周りを、白い菊の花で埋める。
>岡田さんも、さすがにちょっと良い気持ちはしなかったのではないだろうか?

イソップの後だったので、だいぶきれいに見えました。あれは、ちょっとね……w

>しかし、最大の疑問は、路男がこの、少なくとも200万はありそうな大金をどうやって調達したかと言うことである。
>おそらく、お金持ちのママに泣きついて出してもらったのだろう。

正解w
24話で優子と逃げる時に、母親からもらってるシーンがありましたね

>基本的に岩本さんにはこういう庶民的な役は似合わないと思う。

不良少女では小林哲子さんと逆の役だったので、敢えて狙ったんでしょうね

>龍作がいなかったら、君がこの世に存在しなかったのも事実だ

子供心に、このセリフはなかなか強烈でしたw

>龍作、曲がり角の向こうから走ってきた車と出会い頭に衝突し、思わず毎日新聞写真コンクールに出品したくなるような華麗なポーズで宙を舞い、背中からアスファルトに叩きつけられる。

「このこ誰の子?」の杉浦幸も全く同じように飛ばされて、主人公(しかも女性)に、この描写必要?と感じましたw
ここまで露骨に笑えると、逆に助かるんですよね。山崎加代はさすがにぼかしてたし

>雅人「いい加減にしねえかぁーっ!」
>雅人、目の前にあったビリヤードのキューを振り上げて、怒号する。
>これほど視聴者の心情をダイレクトに代弁したメッセージ&アクションもなかろう。

全く同感です。今の時代で言うと、雅人が完全に「キレた」瞬間で、よくやったって思ったけど、直後の島田アニキのフェードアウトはもうちょっとどうにかならなかったのかと。マジで一発キューで頭勝ち割って欲しかったです

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: フルマラソンで言えば40キロ辺り

> 今時の1クール未満ドラマなら出生の秘密が明らかになってオシマイ。

一話完結じゃなくて、連続ドラマで2クールは、見るのも作るのも大変ですよね。

> この人なんて人間、ここまでいったら清々しいというレベルの
> ネタとツッコミの宝庫でしたからなぁ。

そうですね。クズもとことんまで行くと、それはそれで立派のような気がします。

Re: No title

> 最近は、乳姉妹のレビューが更新されると楽しみで一気読みしてしまいます。

ありがとうございます。何より嬉しいお言葉です。

> 28回は2クールにしてもやはり多いし、正直ラスト2回は蛇足だと思ってます。

いつの間にか乳姉妹じゃなくて、路男の話になっちゃってますもんね。

> 管理人さんのレビューが面白いので、あと2回も楽しみにしています!

そう言って頂くと、頑張って書いてきたのも無駄ではなかったと思います。ご期待下さい。

Re: No title

コメントありがとうございます。

> 正解w
> 24話で優子と逃げる時に、母親からもらってるシーンがありましたね

あの時点で一文無しですから、他に考えられないですよね。

> 全く同感です。今の時代で言うと、雅人が完全に「キレた」瞬間で、よくやったって思ったけど、直後の島田アニキのフェードアウトはもうちょっとどうにかならなかったのかと。マジで一発キューで頭勝ち割って欲しかったです

最大の悪役にしては、なんか煮え切らない死に方でしたよね。死んでないけど。

Re: No title

ご指摘ありがとうございます。直しました。

龍作

人間のクズ・龍作が、今度こそ真人間に生まれ変わった瞬間であった。

しかし、それくらいで改心するんなら、第7話で龍作が熱を出した時、しのぶが寝ずに看病してくれたことがあったが、同じように改心してないとおかしいと思うんだけどね。

あそこで龍作が逮捕されてなければ、改心してたと思います。
案外早いゴール直前でトラブルが発生して、スタートより遠くに飛ばされるのが大映ドラマの基本ですねw

Re: 龍作

> 案外早いゴール直前でトラブルが発生して、スタートより遠くに飛ばされるのが大映ドラマの基本ですねw

確かに……そうやって視聴者を振り回すのが抜群に上手いんですよね。

No title

>優子が、ドラマを盛り上げるためだけの理由で非業の死を遂げてしまうエピソードだが、

優子ってドラマ盛り上げるために死んだんですね(笑)
そうだったですね。


優子の葬儀のときのに、教会の方々の歌?が不協和音すぎて、管理人様つっこんでくださるかなあって思ってました(笑)

>ちなみにこれを書いてる時点では気付かなかったが、実はこのシーンが若山の最後の登場シーンとなるのだった。

そうなんですよねえ。
みちおと千鶴子が結婚する時も、みちおが死んでいくときも、若山先生の存在は必須と思いますが。。
だって、みちおにとって、優子さんが亡くなった今、一番の身内のような存在ですから。
これを最後にと思うと、とても寂しい感じがします。


高橋さん(大丸)も、井川さん(龍作)も、岩本さん(静子)も、伊東さん(島田)も、俳優座ご出身なんですよね。
このような、ベテラン俳優さん達が、若い俳優さん達を支えているようにも思います。


井川さんは、黒澤明監督のお気に入りだったようで、晩年の黒澤映画には、立て続けに出演されておられますね。

YouTubeで井川さんのインタビューを拝聴することが出来ますが、黒澤監督との思いでを話されていました。

龍作のイメージとは、(もちろんですが)全然違い、とても話し方が紳士的で素敵です。

やっぱり井川さん好きだなあって思いました(^^)





Re: No title

> 優子ってドラマ盛り上げるために死んだんですね(笑)
> そうだったですね。

あくまで私の考えですが、そんなに間違ってはいないと思います。

> 優子の葬儀のときのに、教会の方々の歌?が不協和音すぎて、管理人様つっこんでくださるかなあって思ってました(笑)

まあ、こればっかりは実際に聴いてもらわないと伝わりませんからねえ。

> みちおと千鶴子が結婚する時も、みちおが死んでいくときも、若山先生の存在は必須と思いますが。。

スケジュールの都合とは言え、なんか釈然としませんよね。

> やっぱり井川さん好きだなあって思いました(^^)

まさに名優ですよね。

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