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「変身忍者 嵐」 第2話「怪猿忍者!マシラ現わる!!」



 第2話「怪猿忍者!マシラ現わる!!」(1972年4月14日)

 ハヤテたちの旅が本格的に始まる第2話である。

 その(どの?)村では、毎夜のように神隠しが起きていた。

 いわゆる「白羽の矢が立つ」と言う奴で、ドクロマークの刻印を額につけられた者は、必ずその日のうちに行方不明となるのだった。

 
 そして今回選ばれたのが、ドッキリカメラでお馴染みの野呂圭介さん演じる太郎兵衛と言う百姓であった。

 おしま「あんたが神隠しに遭うなんて、残される私やせいはどうなるの?」
 太郎兵衛「しま、泣くんじゃねえ、おら、神隠しなんか信じねえ。おら、どこへもいかねえ、お前や可愛いせいを置いて、行けるもんか」
 おせい「父ちゃん、何処にも行っちゃやよ!」

 縋りつく妻と娘を励ますと、太郎兵衛は誰も入って来れないように雨戸に釘を打ちつけ始めるが、

 
 怪人「俺をよく見ろ、怪猿忍者・不死身のマシラ様よ!」

 既にマシラと言う化身忍者が、天井に張り付いていたのだった。

 
 太郎兵衛「あ、ああーっ!」

 ちょっ、太郎兵衛さんっ、銀歯が見えてますよっ!

 マシラはあっという間に太郎兵衛を連れ去ってしまう。

 この後、悲嘆に暮れる妻と娘の前に、手にプラカードを持ち、頭にヘルメットを被った太郎兵衛が、マシラと仲良く肩を組んで、「だ~いせいこう~」と言いながらあらわれ……ません。

 
 太郎兵衛の家の戸の上に張られたドクロマークに、ナレーションが重々しく被さる。

 ナレ「神隠しの正体は、血車党の化身忍者である。一体血車党は何を目的としているのであろう?」

 が、次のシーンでは、

 
 ショベルカーの爪痕がしっかり残る土砂採取場にて、血車党の下忍に鞭打たれながら、数人の農民たちが力仕事をさせられている様子が早々と映し出される。

 またか……

 そう、血車党は、ショッカーと同じく、手の込んだ方法で人間を狩り集めては、強制労働に従事させていたのである。

 もっとも、ゼネコン業者に頼むという選択肢のあったショッカーに比べれば、こちらは人力こそが最大の生産資本であった江戸時代の話なので、まだしも血車党の着想には合理性が認められるだろう。

 
 下忍「これ以上働かせると、死ぬ人間が出ますが……」
 骸骨丸「一日も早くどくろ館を完成させろ。もっと働かせろ! つーか、お前も働け!
 下忍「キキーッ!」

 下忍が、まるっきりショッカーの戦闘員みたいな声を出すのは芸がないなぁ。

 一方、ハヤテは、すっかりタツマキたちと意気投合し、一緒に旅を続けていた。

 
 タツマキ「及ばずながら、このタツマキも一緒に戦いますぞ」
 ハヤテ「うむ」
 タツマキ「……ま、まぁ、腹が減っては戦も出来ん。そろそろカスミの料理も出来てる頃でしょうわい。カスミの奴、ああ見えても母親に似て、なかなか料理も上手いですからなぁ」
 ハヤテ「ほほう」
 タツマキ「ささ」
 ハヤテ「はい」

 最初の頃は、ハヤテはタツマキに対して敬語を使うが、徐々に命令口調になっていく。タツマキは、最初から最後までハヤテに対しては敬語である。
 
 
 河原で料理の支度をしていたカスミ、二人の姿を見て微笑む。

 前回はろくにアップもなかったので書かなかったが、カスミを演じるのはまだあどけなさの残る林寛子さん。

 この番組前半の最大の見所は、彼女のムチムチしたフトモモにあるといっても過言ではない。

 スケジュールの都合で途中で降板してしまうのが残念だが、その代わりに菊容子さんが終盤のレギュラーとして参加することになったのだから、痛し痒しではある。

 まぁ、林さんが降板して、すぐ菊さんが登場するわけではないのだが。

 
 タツマキ「おお、腹が減ったぞぉ。どれどれ……結構な味!」
 カスミ「嫌なお父さん、忍者は水一杯で十日は持つと自慢するくせに……ね、ハヤテさん」
 ハヤテ「時と場合でね、食えるときには食う、それも忍者修行のひとつ」
 タツマキ「はっはっ、そのとおりじゃよ」
 ハヤテ「ところで、ツムジは?」

 タツマキたちとクソみたいな会話を交わしていたハヤテ、ふとツムジの姿が見えないことに気付いて尋ねる。

 
 そのツムジ、少し離れたところで竹筒に水を汲んでいたが、付近の岩陰に人の気配を感じ、

 ツムジ「誰だ、そこに隠れているのは? 出て来い! 出て来ないと伊賀流忍法流れ星手裏剣をお見舞いするぞ!」

 手裏剣を構えて威嚇する。

 ツムジを演じるのは、松葉寛祐さん。

 70年代の子役の中では、なかなかの可愛らしさである。

 緊張するツムジであったが、岩陰から顔を覗かせたのが自分と同じくらいの年の女の子だったので、拍子抜けしたように、

 
 ツムジ「なんだぁ、女の子かぁ、俺、てっきり血車党の忍者かと思っちゃったぁ」

 のんびり話しかけながら近付く。

 松葉さん、演技もなかなか上手いのだが、さすがにまだ始まったばっかりなので、ここでの台詞回しはいかにもたどたどしい。

 ツムジ「ねえ、こんなところで何してるんだい?」

 女の子は、何も言わずに岩に顔を伏せてしくしく泣き出す。

 そこへハヤテがやってきて、

 ハヤテ「ツムジ、女の子をいじめてるのか?」
 ツムジ「違うよー、勝手に泣き出したんだぜ」
 ハヤテ「さあ、もう泣くのはやめなさい、道にでも迷ったのかい?」

 ハヤテが優しく問い掛けると、女の子は首を横に振り、

 
 おせい「父ちゃんがいなくなったの。神隠しに遭ったの!」
 ハヤテ「神隠し?」

 その女の子こそ、太郎兵衛の一人娘のおせいであった。

 演じるのは、説明不要の斉藤浩子さんだが、あいにくほんの脇役に過ぎない。

 ハヤテたちがおせいの村に行き、新たに神隠しの予告を受けていた農家のまわりに潜んでいると、白昼堂々マシラがあらわれ、その農民を攫っていく。ハヤテはマシラを追いかけ、山の中で激しい戦いを繰り広げるが、体を鉄のように硬くするマシラの忍術に嵐に変身したハヤテも手を焼き、ひとまず、別の場所で戦っているタツマキの援護に向かう。

 だが、嵐が駆けつけたときには、既にタツマキも、応援に来たツムジも、骸骨丸に連れ去られた後だった。

 しかし、撮影の都合とはいえ、真っ昼間からマシラが人を攫って行くというのは乱暴な話である。

 これでは、神隠しの仕業に見せかけて人集めをするという血車党の作戦が、全く無意味に思えるではないか。

 もっとも、このドラマにおいては治安当局……要するに奉行や代官などと言う存在はいたって影が薄く、彼らが血車党を表立って取り締まろうとするシーンはほとんど出て来ないので、あえて隠密裏にことを運ぶ必要もないんだけどね。

 
 嵐「これは確かに、タツマキが自慢していた手裏剣……遅かったか」

 それはともかく、嵐が地面に刺さっていたタツマキの手裏剣を拾っていると、誰かが近付いてくる足音がする。

 嵐はそそくさと林の中に身を隠す。

 
 やってきたのはカスミで、周囲を見回していたが、

 
 ハヤテ「カスミ、私だ」
 カスミ「ハヤテさん……お父さんとツムジは?」
 ハヤテ「ツムジ? ツムジも一緒だったのか」

 あっという間に人間の姿に戻ったハヤテが出て来て話しかける。

 このように、当初は嵐の正体がハヤテであることは味方にも秘密となっているのである。

 タツマキとツムジは、工事現場に連れて行かれ、他の人たちと一緒に働かされていた。

 この時点では骸骨丸もハヤテたちの力を侮っていたためだが、後々のことを思えばさっさと二人を処刑すべきだったろう。

 CM後、枯れススキの野をマキバオーを引いたハヤテとカスミが歩いている。

 カスミ「ハヤテさん、これからどうするの?」
 ハヤテ「ひとまず、里の村に戻ろう。きっと血車党の手掛かりがある筈だ」
 カスミ「私にも手伝わせて」
 ハヤテ「うん。そうだ、いいものをあげよう」
 カスミ「いいもの?」

 ハヤテ、ふと思い出したように先端に赤い羽根のついた横笛を取り出してカスミに渡す。

 ハヤテ「カスミもいつ、危険が迫るかもしれない。その時、この涼風が役に立つ」
 カスミ「涼風ってこの笛の名前ね」
 ハヤテ「うん、さ、吹いてごらん」

 ハヤテに手取り足取り教えられてカスミが涼風を吹くと、横笛の先端が不思議な光を放ち、同時に、ハヤテの差していた刀の柄頭が共鳴して光りだす。

 
 カスミ「ハヤテさん、剣が、剣が鳴ってる」
 ハヤテ「今の調子で吹くと、私の愛刀ハヤカゼも鳴る。どんなに遠く離れていてもだよ」

 
 カスミ「私の大事な守り神になるのね」

 嬉しそうに涼風に頬擦りするカスミ。

 つまり、カスミがピンチのときに笛を鳴らせば、たちまちハヤテに伝わる仕組みなのである。

 その後、自分の体の前にカスミを乗せてハヤブサオーで里に降りてくるハヤテ。

 ところが、太郎兵衛の家に入るなり、おせいが嬉しそうにカスミに飛びついてきて、父親が無事に戻ってきたことを知らせる。

 ハヤテ「ご無事でよかった。が、何故神隠しから戻ってこられたのです?」
 太郎兵衛「ええ、それがさっぱり思い出せませんので……」

 しかも、太郎兵衛だけでなく、他の神隠しに遭った村人も全員戻ってきたという。

 骸骨丸がそんな仏心を出す筈がなく、視聴者には彼らがニセモノだと簡単に推測できるが、彼らが何をやらされているかまでは知らないハヤテには、そこまで見通す眼力はなかった。

 
 カスミ、ひとりで近くの川の切り岸にしゃがみこみ、

 カスミ「村の人たちは、一人残らず無事に戻ったけど、私のお父さんやツムジは帰ってこない……ハッ?」

 寂しげな顔つきで二人の身を案じていたが、ふと、目の前の川面が真っ赤に染まり、続いて、ひとりの村人が仰向けに浮かんで流れてきたのを見て、思わず息を呑む。

 

 
 慌てて川に降りて、その体を岸に引っ張り上げるカスミであったが、ここで、ミニスカの中からモリッという感じで青いパンツが露出する。

 記念すべき、カスミの初チラであった。

 ま、完全な見せパンではあるのだが、美少女がしゃがんで力んでいるというだけで、大変心が洗われるシーンとなっております。

 カスミ「この人は確かにおせいちゃんのお父さん……おじさん!」

 それが、さっき会ったばかりの太郎兵衛であることに気付いて混乱するカスミであったが、気を失っている太郎兵衛を揺り起こしていると、背後にもうひとりの太郎兵衛があらわれる。

 ニセ太郎兵衛「何をしているんじゃ?」
 カスミ「太郎兵衛さんが二人?」
 ニセ太郎兵衛「まずいところを見られたな」

 まだ半人前のカスミはあっさり捕まり、タツマキたちの押し込められている牢に縛られてぶちこまれる。

 その後、色々あって、カスミはハヤテに太郎兵衛たちがニセモノであることを知らせようと、牢の中であの涼風を吹く。

 
 ニセ太郎兵衛「どうなさいました?」
 ハヤテ「いや……」

 ちょうどその頃、ハヤテはニセの太郎兵衛たちからもてなしを受けていたが、杯を口に持って行きかけたところで、ハヤカゼが鳴り出す。

 周りの人間は気にしていないようなので、その音は、ハヤテにしか聞こえない程度の小さな音なのだろう。

 ハヤテ、何食わぬ顔で酒を口に含むが、たちまち喉を掻き毟って苦しそうに呻き出す。

 ニセ太郎兵衛「はっはっはっはっ、見ろ、毒入りの酒を飲まされてはハヤテも助からん」

 気の早いニセ太郎兵衛、すぐに勝利の哄笑を響かせるが、案の定、それはハヤテの芝居で、ハヤテに斬りかかったニセ太郎兵衛、

 

 
 ハヤテ「とあーっ!」
 怪人「きえーっ!」

 逆に顔を真っ二つに斬られ、その下からマシラが正体をさらけ出す。

 この暴露シーン、マシラの前に太郎兵衛の実物大パネルを置いて、それを素早く二つに割ると言う、主婦も大喜びの節約撮影術なのである!

 
 怪人「くそう、ハヤテ、どうして俺のことが?」
 ハヤテ「刀が教えてくれたのだ。毒入りの酒など飲むものか!」

 自慢げに種明かしするハヤテだったが、でも、刀が鳴ってるだけでは、カスミが注意を促すために吹いているのか、それともカスミが助けを求めて吹いているのか分からないと思うんだけどね。

 もっとも、明敏なハヤテのことだから、薄々、ニセ太郎兵衛たちのことを疑っていたのかもしれない。

 この後、長い長いラス殺陣となり、嵐がマシラを倒し、タツマキたちや村人たちも全員救出し、事件は解決を見る。

 以上、ストーリー自体は極めて退屈だが、カスミの豪快なパンチラがきらりと光るエピソードであった。
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コメント

コスチューム

>この番組前半の最大の見所は、彼女のムチムチしたフトモモにあるといっても過言ではない。
そこから逆算しての「忍ばない」コスチュームを決めたのでしょう。エロいスタッフが。

サブタイトル

「仮面ライダー」から始まり「キカイダー」・今作のサブタイトルは怪人の名前。
前半はヒーロー側のはほぼ無い印象。
「怪人が主役」というスタンスというよりは「怖さで惹きつける」意図と思える。

写真を割る

>この暴露シーン、マシラの前に太郎兵衛の実物大パネルを置いて、それを素早く二つに割ると言う、主婦も大喜びの節約撮影術なのである!

大切断で写真が4つに悪られるガマ獣人・・・
血しぶきが無いのでバラエティー番組で重宝されまくり。

Re: コスチューム

その割りにあまり活かされてないのが残念です。

Re: サブタイトル

> 「仮面ライダー」から始まり「キカイダー」・今作のサブタイトルは怪人の名前。

そう言えば共通してますね。

Re: 写真を割る

> 大切断で写真が4つに悪られるガマ獣人・・・

ああ、ありましたね。同時期のウルトラシリーズと比べると……

ハヤテ重太郎狒々退治!!

マシラのルックスが、白い体毛も手伝い岩見重太郎に成敗された狒々(ひひ)の様でもあります!!
そして「ヤッターマン」には、その岩見重太郎の物語のパロディ回である「イヤミ重太郎だコロン」と言うお話がありました!!それは、ドロンボー一味が、ドクロストーンを持つと言う庄屋さんの娘を、ここに観る血車党よろしく生贄に要求し、着ぐるみで狒々に変装してドクロストーンをせしめようとします!!その陰謀を阻止しようとした、ヤッターマンの前に現れたのが流浪の子連れ武士・イヤミ重太郎(声は玄田哲章さん)!!しかしこのイヤミ重太郎、狒々を成敗してみせると豪語しておいて、した事と言えば狒々退治もせず、お礼の前払いと称してちび助とただ飯にありついこうとしていただけの食わせ者!!おまけに刀も満足に抜いた事がないと言うへタレ侍だったのでした!!それでもヤッターマンは、ちび助の手前それを知った上でイヤミ重太郎の顔を立てようと、自分たちが狒々=ドロンボー一味を陰謀を打破して、その手柄をそっくりイヤミ重太郎に譲る”いい人”っぷりを見せます!!
そのため、ハヤテたちがマシラの被害に苦しむ庄屋さんに助けを求めたられた処に、イヤミ重太郎の様な子連れ武士が、ヤッターマンにしたのと同じく
「化け物退治は拙者に任せよ!この様な忍びの若造ふぜい等あてになるものかっ!!」
とハヤテを挑発するが如く豪語しながら現れたものの、その武士もやはり上記と同様のただ飯目当てのへタレ侍!!ハヤテも
「我々も助太刀します。お父上としてちび助に恥ずかしくない処を見せましょう!!」
とガンちゃんよろしくへタレ侍にはっぱを掛け、嵐に変身してマシラを成敗した上で、庄屋さんたちの前ではへタレ侍に手柄を譲り
「いやぁ、おぬしら、申し訳ないのう。本当の事は黙っていて下されよ・・・・(泣)。」
となるへタレ侍を
「わかってますよ。日本一のイヤミ重太郎様っ♪」
とのアイちゃん同様、カスミがフォローする処で幕だなんてお話でも面白かったかもと思えます(笑)!!

Re: ハヤテ重太郎狒々退治!!

> マシラのルックスが、白い体毛も手伝い岩見重太郎に成敗された狒々(ひひ)の様でもあります!!

だいぶ後になりますが「嵐」にもそういう話があって、ツユハとカゲリが村娘の身代わりになってました。

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