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「光戦隊マスクマン」 第43話「アキラ失明!謎の呪文」



 第43話「アキラ失明!謎の呪文」(1987年12月19日)

 いよいよ最終エピソードの始まりである。

 しかし、リサールドグラーやゼーバの正体についての一連の謎は、特撮ドラマとしては今見ても難解で、当時のちびっ子たちにはさっぱり訳が分からなかったのではないだろうか。

 冒頭から、キロスがまた何かコソコソと「悪さ」をしている。

 伝説の地帝獣リサールドグラーの墳墓があったのと同じような地下の空間、それに続く石段を、燭台を手に降りてくるキロス。

 そこには前回のようなピラミッドはなく、代わりに一部の地面が赤く染まっていた。

 
 キロス「まさにこの土だ、おびただしい血を吸い込んだこの土……地帝獣ギゼードグラー、ピラミッド作戦、開始!」

 
 いかにも古代エジプトの神を連想させるデザインのギゼードグラー、口からシャワー状の水を吐き出す。

 
 ただ、赤い土に落ちる時には、何故か、立小便でもしているかのような細い水流になっているのがちょっと変だし、雪の上に小便で字を書こうとしているようにも見えて、いささかカッコ悪い。

 どういう仕組みなのかさっぱり分からないが、ギゼードグラーの吐き出した水を含んだ土は、ギゼードグラーの持っている金属探知機あるいは掃除機のような道具によって赤いレンガ状の固体に変化し、上空に吸い上げられて、天井の穴から外へ飛び出す。

 その様子は、チューブのモニターにしっかり映し出されていた。

 一体誰が撮っているのやら……

 
 バラバ「キロスめ、また勝手な真似を……一体何をするつもりだ」
 ゼーバ「う、うう……うおおーっ!」

 色めき立つバラバたちであったが、ゼーバは、バラバたちの背後から漏れてくる不思議な光に怯え、以前と同じく、体からスライム状の粘液を分泌すると、垂直に飛び上がって姿を晦ましてしまう。

 この光については、一体どこから発せられている光なのか良く分からず、すっきりしない。

 
 バラバ「ゼーバ様!」
 イガム「ゼーバ様、一体どうなされたのだ?」
 アナグマス「同じじゃ、前にキロスがリサールドグラーを蘇らせようと地底ピラミッドに光を当てた時と同じじゃ……あの時もゼーバ様は急にお隠れになった」

 管理人、フーミンの胸の谷間を見て、迂闊にもドキッとしてしまいました。

 と、オヨブーが、ゼーバの落としたスライムに気付く。

 
 イガム「ここはゼーバたちがお立ちになっていた場所……」
 バラバ「するとこれは、ゼーバ様の……うんこ?
 イガム「ばっちいなぁ、もう……」

 途中から嘘だけど、狼狽したゼーバがスライムのような粘液を分泌すると言う設定が、なんか不潔っぽく感じられてNGなのは事実である。

 あと、何かあるとすぐ天井裏に飛び上がっちゃう悪の首領と言うのも、なんかヤだなぁと思いました。

 それはさておき、アキラがバイクで操車場を走っていると、頭上から無数の赤いレンガが降ってくる。

 レンガは一度地面に散らばってから、ひとりでに積み上がり、3メートルほどの高さのピラミッドになる。

 アキラが何事かと駆け寄ろうとすると、ピラミッドの後ろからキロスが現れる。

 
 キロス「このピラミッドは地帝獣リサールドグラーの血を吸った土から作ったものだ」
 アキラ「なにぃ、地底最強の地帝獣と言われているリサールドグラーを見つけたのか?」
 キロス「あれ以来、リサールドグラーはいまだに行方知れず……だが俺は300年前、リサールドグラーが地底人の攻撃を受け、夥しい血を流した場所を見つけたのだ。リサールドグラー探しの時はよくも邪魔をしてくれたな。あの時の恨み、今晴らしてやる」

 キロスはかつてアキラに痛い目に遭わされたことをいまだ根に持っており、ギゼードグラーに命じてピラミッドを一旦崩して、アキラの体をその中に取り込む形でもう一度ピラミッドを積み上げる。

 つまり、ピラミッドの中にアキラを閉じ込めてしまったのだ。

 そこへ変身済みの4人が駆けつけるが、一足遅かった。

 レッド「アキラ!」
 キロス「アキラのピラミッドは完成した。もはやアキラは、脱出不能」

 
 声「○○○○ウナス、○○○○ウナス」(はっきり聞き取れない)

 気を失ったアキラの脳裏に、白いフードを被った謎の集団が、得体の知れない呪文を唱えながら、イガム竜にも似た怪物の像に向かって祈りを捧げ、

 
 さらに、アキラの(死ぬほど似てない)似顔絵を、何枚も何枚も燃やしていくと言う、夢か現実かはっきりしない、奇妙なビジョンが浮かび上がる。

 
 アキラ「ああーっ! やめてくれーっ!」

 やがてアキラの頬に、その怪物の紋章が刻み込まれる。

 4人はなんとかアキラを助け出そうとするが、キロスとギゼードグラーに阻まれて近付くことすらできない。

 レッド「よし、こうなったら、ジェットカノン!」

 いささか大人気ない感じもするが、レッドは必殺武器のジェットカノンを出撃させ、

 
 それをピラミッドに体当たりさせて破壊し、なんとかアキラを救出する。

 
 レッド「アキラ、大丈夫か?」
 アキラ「……見えない、目が見えない!」
 レッド「なんだって?」

 だが、何故かアキラの目は完全に失明しており、しかもさっきの奇妙な呪文が、アキラの耳にだけ延々と聞こえてくる。

 
 レッド「アキラ、落ち着け、何も聞こえやしないじゃないか」
 アキラ「ああーっ!」

 若干、「捕獲された宇宙人」っぽくなるアキラであったが、既に半狂乱の状態で、仲間の手を振り解いて、文字通りめくら滅法に走り出し、貨物列車に激突してぶっ倒れる。

 キロス「目が見えぬとは、勿怪の幸い、アキラ、覚悟!」
 レッド(勿怪の幸い……)

 年の割りに、言語感覚がレトロなキロスであった。

 4人は必死にアキラを守ろうとするが、なんだかんだでキロスは強敵で、必殺クレセントスクリューをまともに浴びて、

 

 
 弾き飛ばされながら変身が解けてしまう。

 ここで、モモコのミニスカが完全にめくれ上がり、タイツと言うのかレギンスと言うのか良く分からないが、とにかく、全世界の男性を絶望のどん底に叩き込んできたパンチラ不可能インナーが、その全貌をあらわにした貴重なカットとなっている。

 しかし、実際、エッチな意味ではなく、純粋な知的好奇心として、モモコの下半身が正確にどんな構成になっているのか、大変興味があることは確かである。

 この画像では、タイツと言うよりニーハイにも見えるのだが、ボディスーツの上からタイツを履いているのかなぁ?

 こういうのは、それこそ演じていた前田さんに聞かないとほんとのところは分からないんだろうなぁ。

 今更言っても遅いが、モモコは、ハルカを見習って、冬場でもちゃんとパンツを露出させて戦って欲しかった。

 一方、目が見えず、戦場を離れて線路内をさまよっていた横山やすし状態のアキラは、

 
 アキラ「何故目が見えなくなってしまったんだ。長官! 俺は一体どうしちゃったんですか? 正味の話

 マスキーブレスで姿長官に救いを求める。

 
 姿「アキラ……」

 だが、肝心な時にはクソの役にも立たない姿長官は、「あちゃー」と言うような困り顔でつぶやいただけで、隣のモニターで苦戦しているレッドたちの様子をチラッと見て、

 
 姿「アキラがいれば……だが、アキラは目が見えぬっ」
 アキラ「もしもーし、長官? 聞こえてます?」

 アキラに返事すら与えずに背中を向けてしまうのだった。

 いや、いくらなんでも無責任&無策過ぎる。

 光戦隊の隊員を出動させてアキラを保護するぐらいのことは出来ただろう。

 面倒臭いのなら、せめて、「自分を信じるんだっ、信じればなんとかなる!」くらいのことは言えよ。

 
 アキラ「みんなのところに行かなければ……」

 アキラ、頼りにならない長官のことは忘れて、それでもなんとかレッドたちのところへ戻ろうとする。

 アキラの広田さん、頑張って「目が見えない」演技をされているが、はっきり言って下手である。

 まあ、演技初心者には、荷が重過ぎたか。

 
 アキラ、レールに足が挟まり、回送列車に危うく轢き殺されそうになるが、間一髪、体をかわして無事だった。

 それにしても、今では、まず許可が降りそうにない危険な撮影である。

 
 姿「みんなのところに行くつもりだ。目が見えないのに無茶だ。死にに行くようなもんだ!

 そんなアキラの姿を、誰が撮ってるのか謎のカメラ目線で見ているだけの姿長官。

 いや、今もう一歩でアキラが轢死するところだったんですが……

 あと、実際に聞いてもらわないと分からないが、最後の「死にに行くようなもんだ」と言う言い方が、続けて「このバカが!」とでも言いそうな、自分の怠慢を棚に上げてアキラを非難しているように聞こえて、ますます姿長官のクズっぷりが際立つシーンとなっている。

 やっぱり、いくら谷さんがロケに参加できないからって、こんな危急の時に司令部から一歩も動こうとしないというのは司令官として問題だよね。

 それこそ、こんな時には東ちゃんが長官代理として出動する……みたいな設定であれば、東ちゃんの出番も増えて一石二鳥だったのに。

 一方、引き続きキロス&ギゼードグラーの猛攻の前に、息も絶え絶えになっているタケルたち。

 
 車両に叩きつけられた際、三週連続でハルカの悩殺パンチラが視聴者の網膜を直撃する。

 そろそろ命にかかわるぞ。

 ま、キャプではほとんど見えないが。

 

 
 それにしても、血を流して喘ぐ美女(あえて単数形)って、なんでこんなに綺麗なのだろう?

 と、そこへ傷だらけのアキラがあらわれる。

 目は見えなかったが、メディテーションで感覚を研ぎ澄まし、飛び掛ってきたキロスの気配を感じて、

  
 アキラ「はああっ!」

 渾身のカウンターパンチを繰り出し、キロスの体を吹っ飛ばす。

 CM後、もう一度アキラをピラミッドの中に閉じ込めようとするキロスだったが、アキラは得意の双剣をふるってレンガを弾き返す。

 
 ギゼードグラーが怒りのあまり、レンガの破片を掴んでスポンジのように握り締めていると、中から、緑色の粘液のようなものが染み出してくる。

 キロス「なんだこれは?」

 その映像は、チューブのモニターにもはっきり映し出されていた。

 
 オヨブー「同じだ!」
 アナグマス「リサールドグラーの血を吸った土で出来たレンガから出て来たものとこれが同じと言うことは……」
 イガム「ゼーバ様はリサールドグラー?」
 バラバ「ゼーバ様が地帝獣だと言うのか?」
 アナグマス「バカモノ、滅多なことを言うではない!」

 イガムたちの軽率な憶測に、アナグマスが珍しく怒号を張り上げる。

 けれど、悪の首領が怪人(地帝獣)かもしれないと言うのは、確かに衝撃的な事実で、イガムたちが浮き足立ったのも無理はない。

 と、そこへ落雷のような爆発が起き、続いて、何処からかあの呪文が聞こえてくる。

 イガム「これは、地帝剣士ウナスの呪文……」

 その後、マスクマンは何とかギゼードグラーを倒すが、戦いのあと、再びアキラはあの奇妙な呪文と、己の似顔絵を焼かれると言うビジョンに悩まされ、絶叫する。

 ラスト、再び玉座に舞い降りるゼーバ。

 果たしてその正体は本当にリサールドグラーなのだろうかと言う大きな謎をはらみつつ、44話へ続く。
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コメント

姿長官もうちょうとがんろうぜ!!その1

>いや、いくらなんでも無責任&無策過ぎる。
>司令官として問題だよね。

確かに姿長官、もうちょっとがんばっちゃうべきだと思いますね!!例えばこんな風に・・・・。

失明したブルーは、病院に収容されます。そして消灯時間が過ぎた頃、鳴り出すブルーのマスキーブレス!!
「あっ、長官が呼んでいる・・・・・!!」
とブルーは起床し目に包帯を巻いたまま、カンフー映画風の勝負服に着替え病院の裏の竹薮にやって来ます。そこで、次のお話の序盤に登場した様な発射砲を用意して待っていた姿長官!!
「アキラ、始めるぞ!だが、本当に良いのか?!」
との姿長官に
「ええ。例え目が見えなくてもオーラパワーを身に着けているこの俺です。この耳で戦えないはずはありませんっ!!!」
と応え、両手に青龍刀を長七郎の様に構えるブルー!!姿長官が発射した球を聴力を頼りに見事にかわし、青龍刀で斬り落として行きます!!それを見た姿長官は
「出来たっ!キロス、お前の計算は狂ったな!!これでキロスと戦える。そして奴の野望を叩き潰すんだ。それがアキラ、君の使命だっ!!!!」
と心の中で叫びます!!
何日か後の昼間、見舞いにやって来たレッドたち四人。レッドが
「聞いた話なんだが、最近夜になるとここの裏の竹薮にチャンバラキ○ガイが出るそうだぞ。」
と言うのに
「へ~、そうなんだ。」
とベッドの上で何食わぬ顔で応えるブルー。それに対してレッドはベッドの下に青龍刀と土まみれになった勝負服があるのを目ざとく見つけながらも
「まっ、アキラ!暫くはゆっくり休むんだなっ♪」
と言い、
「サンキュ~ッ♪」
とのブルーに、続けて
「あっ、そうだ!お前の耳に聞こえた声、もしかしたら何か霊的な呪いかもしれないって、長官がアメリカから知り合いの霊能力捜査官を呼んでくれるそうだ。」
と付け加えてブラックたちと退室して行きます。そうこうしている内に、アメリカからマスクマン本部に到着したその霊能力捜査官(キャスト的にはやはり中井啓輔さん)。捜査官は、霊媒の結果後楽園遊園地が怪しいと睨み、レッドたち四人と出動しますが、姿長官は用心深くその後、本部の前に停められて東さんのバイクを調べ、ガソリンタンクの中のガソリンをスポイトで一滴掬い落としてみるとドッカーーーーーン!!!
「ニトログリセリン・・・・・(驚)!見たかね、東君。君は爆殺される処だったんだよっ!!!」
との姿長官!!それに対し
「でも、長官。一体誰が・・・・・・(怖)?!」
と訊く東さんに
「あの捜査官だ。まさかとは思ったが、奴はキロスが差し向けた偽者だったのだ!いかんっ、タケルたちが危ないぞっ!!」
と両腿の側面に「AZUMA」の文字が燦然と輝く華麗で凛々しいレーシングスーツに身を固めた(!)東さんに別のバイクでブルーを病院へ迎えに行かせます!!
と、姿長官にもせめてこの位の活躍をして欲しかった処です(笑)!!(続きます)





姿長官もうちょうとがんろうぜ!!その2

(続きです)
偽霊能力捜査官の口車の乗せられ、後楽園遊園地に誘い出されたレッドたち四人を待ち構えていたキロスは早速アングラー兵たちにレッドたちを機関銃で攻撃させます!!
「くそっ、これは一体どう言う事だっ(怒)?!」
とのレッドに対しニヤリとしてキロスの隣に立つ偽捜査官!!
「捜査官・・・・・、お前は一体何者だっ?!(怒)」
とのブラックに、
「この世の名残にネタを割ってやるか。おい!!」
とキロスが言うと、ギゼードグラーの正体を現す偽捜査官!!更にピンクから
「本物の捜査官はどうしたのっ?!」
と訊かれ
「海の底で眠ってもらった!永遠になっ!!!」
と平然と応えるギゼードグラー!!もはやこれまでかとレッドたちが思ったその時、轟くバイクのエンジン音と、それと共に東さんのバイクの後部座席に乗り現れた目に包帯を巻いたままのブルー!!前述のレーシングスーツ姿の東さんはバイクを半スピンして止まり、ヘルメットを外してそこから出した精悍な表情で
「キロス、よくも私を爆殺しようとしてくれたわねっ!許せないわっ(怒)!!さあ、アキラくんっ、着いたわよっ!!」
とブルーを降ろします!!五人揃った処でマスクマンは全員で漸く変身!!キロスは園内の遊具をアングラー兵に動かさせその音で今だ目の見えないブルーを妨害しようとしますが、
「ブルーマスクの目は、全く見えないのだ!」
との武田広さんのナレーションを受け奮戦するブルーの前に、それも徒労に終わり、レッドたち四人とアングラー兵たちを掃討!東さんもバイクでアングラー兵たちを翻弄して後方支援します!!そしてブルーはキロスに豪快な倍返しの一撃を加え、ギゼードグラーも撃滅され今回は幕!と、なるでしょう!!
今回は「仮面ライダー」のカメストーンのお話をほぼそっくりインスパイアー(ブルー→一文字!!)させていただきました(笑)!!

Re: 姿長官もうちょうとがんろうぜ!!その2

妄想コメントありがとうございます。

かっこいい東博士を登場させてくれたのは、私へのお心遣いですよね?

東さんがんばっちゃう!!

>かっこいい東博士を登場させてくれたのは、私へのお心遣いですよね?

はい!!折角の終盤戦なので、東さんも司令室にカンヅメにしておくのは勿体無いと思い、ブルーの助太刀要員としてがんばっちゃってもらいました(笑)!!!

Re: 東さんがんばっちゃう!!

返信ありがとうございます。

ほんと、一度ぐらい東ちゃんが外に出て(私服で)活躍する姿を見たかったものです。

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