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「スケバン刑事」 第17話「鷹の羽学園は燃えているか」



 第17話「鷹の羽学園は燃えているか」(1985年8月22日)

 前回、地獄城と呼ばれている……割には大したことなかった少年院から無事生還したサキ、とりあえず、神のポルシェで船着き場へ行き、のんびりした霧笛を聞きながら、まだ眠りの中にある世界を感動の面持ちで眺めていた。

 ちなみに脚本では、早朝ではなく夕方の設定になっているが、前回からの時間経過(田代がサキを殺そうとしたのは明らかに深夜だろうから)や、サキが生まれ変わったような気持ちで外の世界に出てきたと言うストーリー上の流れからしても、ここは朝じゃないと辻褄が合わない。

 
 サキ「二度と見られると思わなかった……毎日毎日鉄格子を見詰め、生き延びたい、生きてもう一度みんなに会いたい……」

 
 サキ「それしか考えられなかった。それしか……」

 仕事帰りのサラリーマンのようにスーツを肩に引っ掛けて立っている神に、自分のありのままの思いを告げるサキ。

 
 神「……」

 神も、口に出しては何も言わなかったが、サキがシャバに出られたことを誰よりも喜んでいた。

 それにしても、絵になる男よのぉ。

 「スケバン刑事」シリーズを通して、中康次さんの神サマ以上のハマリ役はちょっと他に思い浮かばない。

 サキの脳裏に、海槌家の薄汚い野望のために悲惨な目に遭った一子たち犠牲者の顔がフラッシュバックする。

 
 サキ「学園に戻るよ。一から出直しだ」
 神「待て……お前はもう鷹の羽学園に戻ることは出来ない」
 サキ「?」
 神「今度の事件で退学処分になっている」
 サキ「うっそぉ~ん!」

 と言うのは嘘だが、サキの心境としてはまさにそんな感じだったのではないだろうか。

 しかし、学園アクションドラマのスーパーヒロインも、「退学」と言うマジックワードの前には手も足も出ないのが、当たり前なんだけど、ちょっと笑える。

 サキ「どういうこと? だって無実だったんだから……」
 神「海槌家に経営権を乗っ取られた」
 サキ「そんな……納得できないよ、学園に戻れないなんて」

 そう、前回もチラッと描かれていたが、海槌家による鷹の羽学園掌握は着々と進み、既に経営権も海槌家のものになっていたのである。

 もっとも、神、前回のラストでは、サキに「ただちに鷹の羽に戻るんだ」って言ってなかったっけ?

 OP後、線路沿いのごみごみした裏路地で、地元の不良グループにひとりで喧嘩を売っている美也子。

 自ら手を汚すことを嫌っている美也子にしては異例のことだったが、元々大して腕っ節も強くないので、一方的にぶちのめされる。

 
 スケバン「ふざけやがってぇ」
 スケバン「下手な喧嘩を売りやがって、相手が違うんだよ、相手が」

 最後に強烈なビンタを浴びせると、スケバンたちは美也子を嘲笑いながら立ち去る。

 それにしても、この絶望的なまでに長いスカートはNGです。

 管理人が80年代の女子高生にあまり良い印象を持っていないのは、これが原因かもしれない。

 かつて偉大なキング牧師が言ったように(言ってへん、言ってへん)、「スピーチとスカートは短い方が良い」のである!

 美也子がそのまま電柱にもたれて座っていると、沼先生がやってきて、

 
 沼「夢小路!」
 美也子「先生……」
 沼「どうした、しっかりしろ」

 沼先生、ちょっと体を密着させ過ぎじゃないですか?

 相手は一応、花も恥じらう女子高生なんだから。

 沼先生、さらに美也子の体を抱き上げて学校へ連れて行こうとするが、美也子は駄々っ子のように体をねじらせてその手を振り解く。

 美也子「誰があんな学校に!」
 沼「夢小路……変わったな、お前も」
 美也子「分かったようなこと言うなよぉ……変わったのは、学校の方じゃねえか!」

 
 沼「……」

 美也子の言葉に、沼先生も宙を見据え、現在の学園の様子を思い返す。

 
 高倉「週刊誌、三文小説、くだらん、くだらん!」

 生徒たちから没収した雑誌類を引き裂き、ドカドカ焼却炉に放り込んでいる、高倉と言う新たに赴任してきた教師。

 彼は、麗巳が送り込んできた教師たちのリーダー格なのである。

 映像として出てくるのはこの「焚書」だけだが、実際はあらゆる面において凄まじい管理教育が行われたのだろう、窮屈な校風を嫌って、生徒たちは次々と学園を去り、代わりに、裕福な家庭の子供たちがどんどん転入してきていた。

 また、新しい教育方針に従わなかった教師たちも次々と解雇され、入れ替わりに麗巳の息のかかった人相の悪い連中が乗り込んでくる。

 結局、教師で残っているのは、校長と沼先生だけとなってしまう。

 でも、これを契機に高木先生まで何の説明もないままフェードアウトしてしまうのは淋しいよね。

 結構良いムードだったのに、沼先生が彼女のことを全然思い出さないのも薄情のように映る。

 
 美也子「あんな学校、さっさと辞めたいよ、でも、あたしみたいな半端モン、何処が面倒見てくれるのさ?」
 沼先生「ヤケを起こすんじゃない、一生懸命やりゃ、必ず良い日が来る」
 美也子「ふんっ、そんなこと言った日にゃ、ババアになっちまうよ。あっはっはっはっ」

 沼先生の全く心に響かない励ましを鼻で笑うと、美也子は沼先生を置いてさっさと行ってしまう。

 
 沼(馬場になる……? なんでプロレスラーになるんだ?)

 いや、沼先生、そう言うことじゃなくて……

 しかし、「学校の方針に合わない」という曖昧な理由でクビを切れるなら、沼先生だって同様に解雇されてなきゃおかしいんだけどね。

 だから、教師については、いかにも海槌家らしく、多額の退職金を出すという条件で教師が自主的に退職するよう促すとか、そういう搦め手のほうが良かったかもしれない。つまり、沼先生(と校長)だけがそれを拒否して、教師としての節を貫いている訳である。

 
 タイトル表示後、神に連れられたサキが、とあるビルの中に入って行き、冷たい靴音を響かせながら薄暗い廊下を歩いている。

 くどいようだが、ほんと絵になる男よのぉ。

 下から見ると、まるでギリシア彫刻のような彫りの深さである。

 サキが案内されたのは、余計なものが一切ない機能的なオフィスだったが、窓際に背中を向けて立っていたのは……

 
 サキ「指令!」
 暗闇指令「良く来たな、サキ」

 そう、久しぶりに会う暗闇指令その人だった。

 暗闇指令「お前は今まで海槌家の陰謀については何も知らされずに戦ってきた、それは我々も真相を掴みかねていたから……しかし、今やっと、その全貌が見えてきた」

 どんなところにいても顔を暗闇に包む特技を持つ暗闇指令、そう前置きしてから、神に命じて中央の巨大なデスクのシャッターを開けさせる。

 
 デスクの中には、鷹の羽学園を中心とした東京都内の地図があった。

 神「鷹の羽学園だ。そしてこれらの点滅してる明かりは、今度鷹の羽に転校してきた金持ちの生徒たちの家のある場所を示している」
 サキ「鷹の羽の周りに、こんなに大勢の金持ちの家が?」

 神の言葉に驚くサキだったが、仮にも首都・東京なんだから、どの地域にも金持ちはたくさんいると思うんだけどね。

 
 暗闇指令「サキ、海槌家の最終目的は日本支配だ。金持ちの子供たちに洗脳教育を施し、やがて彼らが、親の跡を継いで日本の指導的立場に立った時、それを背後から海槌家が操ろうと企ててるんだ」
 サキ(また、気の長いことを……)

 おまいらは特撮番組に出てくる「悪の組織」か! と、内心ツッコミを入れるサキであったが、嘘である。

 しかし、暗闇指令の言を借りれば、日本と言う国はひたすら金持ってる奴によって動かされていることになり、なんか絶望的な気持ちになってくる。

 ま、もう少しでバブル景気に突入して狂乱の金満社会が訪れることを思えば、それも道理か。

 ちなみに脚本では、海槌家が取り込もうとしているのは金持ちだけではなく、政治家の子供も含まれていて、それに絡めて「日本の権力機構は世襲色が強い」と言う、ちょっとした社会批判的な台詞も出て来る。

 暗闇指令「サキ、鷹の羽学園にもう一度戻りたくないか?」
 サキ「いや、別に……」
 暗闇指令「そうか……」

 じゃなくて、

 サキ「戻りたい、鷹の羽は私の母校だ」
 暗闇指令「よし、そこでお前の使命だが……」

 暗闇指令がサキに下した命令は、いまだに鷹の羽に踏み止まっている教師と生徒たちを陰ながらサポートするとともに、学園側の挑発に乗らないよう隠忍自重させること、であった。

 しかし、現在鷹の羽に籍がないサキにとっては、なかなか難しい任務のようである。

 なお、脚本では最後に三平も駆けつけ、暗闇指令から直々に特別連絡員に任命されている。

 と言っても、そんな大層なものじゃなく、鷹の羽の内部事情をサキに伝えてくれと言うことで、ドラマでも実際に三平が行っている。

 一方、麗巳は、「野望の王国」的オフィスで、高倉からの報告を聞いていた。

 麗巳「あと32名……遅いわ、早く全員学校から追い出して」
 高倉「それが、残っているのは自分から辞めそうにない連中ばかりで、これ以上は何か口実がない限り、学校側から退学させるわけにも行きません」

 麗巳、デスクから立ち上がり、しばらく考えていたが、

 
 麗巳「あるわ、良い方法が……ちょっとしたゲームになりそうね。退屈紛れに私がやってみようかしら」
 高倉「はぁ?」

 何か妙策を思いついたように、楽しそうに目を輝かせる。

 それにしても、もはや地図の用途をなさないめちゃくちゃな日本地図であるが、特に北海道の尖り具合は尋常ではない。油断すると本州に突き刺さりそうである。

 そんなこととは知らないサキは、とりあえず外で三平と会い、学園内の情報を仕入れていた。
 
 
 サキ「え、ひとクラスにまとめられてるの?」
 三平「ああ、隅っこの教室に32人、まるで除け者だよ」
 サキ「ひどい」
 三平「美也子なんてあれで結構プライド高いだろ?」
 サキ「それで不貞腐れて学校休んでるって訳ね……わかったわ、美也子は私が説得してみる」

 だが、サキが美也子に接触する前に、麗巳の魔手が美也子に伸びる。

 夜、繁華街をあてもなくうろつく美也子であったが、夢小路と言う金持ちそうな名前の割にはビンボーなので、ゲーセンを覗いたり、ショーウィンドーの中の高価な服やアクセサリーを物欲しげに見て回るだけであった。

 
 麗巳「素敵なドレスね、あなたが着たらきっと似合ってよ」
 美也子「……」
 麗巳「ごめんなさい、いきなり声掛けちゃって……どうかしら、私にどれかプレゼントさせてくれない?」

 そんな美也子の心のスキマに巧みに入り込んできたのが、虫も殺さぬ笑顔を貼り付けた麗巳であった。

 見ず知らずの人間にいきなりそんなことを言われて、図々しい美也子も最初は戸惑い遠慮していたが、それでも麗巳におだてられると、赤いドレスを試着してご機嫌となる。

 が、その値段が89000円だと知って断ろうとするが、

 麗巳「だめ、贅沢は美しい人間だけに与えられた特権よ。我慢したら美人じゃなくなっちゃう」

 麗巳に半ば強引に押し切られ、ついでに靴やバッグまで買ってもらう。

 美也子がそのまま麗巳の車に乗り込むのを、美也子を探していたサキが目撃して呼び止めようとするが間に合わず、車のナンバーを記憶するのが精一杯だった。

 美也子は麗巳の高級マンションへ連れて行かれ、二人で豪華なディナーをしたためる。

 単純で物欲に弱い美也子はコロッと麗巳のトリコとなってしまい、麗巳のことを「お姉さま」などと呼ぶまでになる。

 食事のあと、麗巳はそれとなく学校のことに話を持っていき、現在の学園に不満を持っている美也子の相談に乗ると言う形で、あるアドバイスを授ける。

 美也子は、相手が学園をあんな風にした張本人とも知らず、そのアドバイスを真に受けてしまう。

 CM後、三平とタロウが、金持ちの生徒たちの授業を覗き見していたところを警備員に見付かり、まるで犯罪者でも扱うように、乱暴に残留組のクラスへ叩き込まれる。

 照代「先生、私、もういやっ! こんな学校辞める」

 学園側のあまりの横暴に耐えかね、照代が声を上げると、それに同調する生徒たちが続出する。

 
 沼「待て! 我慢するんだ。俺だって学校を辞めたい! 出来ることなら働きたくないっ!
 生徒たち(ダメじゃん……)

 じゃなくて、

 沼「しかし、お前たちがいる以上、お前たちの一人でも残っている以上、俺は絶対に辞めない! 我慢するんだ」

 沼先生が大声を張り上げて、生徒たちをなだめていると、

 美也子「冗談じゃねえよ!」

 背後から、それに水を差すような声が飛んでくる。

 
 美也子「みんな、我慢することはないよ」
 登美子「番長~」
 沼「夢小路……」
 美也子「先生があんまりしつこく言うから帰ってきてやったぜ。みんな、スケバンの美也子様が帰ってきたんだ、もう大丈夫だよ、やられたらやり返す、それっきゃないだろう」
 沼「待て、そんなことしたら……」
 美也子「先生は黙ってな。これは私たち生徒の問題なんだ」
 三平「どうしたんだ、美也子? 急に自信満々になっちゃって」
 美也子「うるさいわね! いいかい、みんなでまとまってセンコーとやりあうんだ。数で勝負するんだよ」

 美也子は急にリーダーシップを発揮して、生徒たちを煽動する。

 無論、それは、麗巳が親切ごかしに伝授したアドバイスの受け売りなのだが、それなりにカリスマ性のある美也子の弁に、三平を除くほとんどの生徒がその気になり、美也子に言われたとおり、新参の教師たちに徹底的に反抗するようになる。

 それが、学園側に格好の口実を与えるとも知らず……

 三平はサキのマンションへ行き、そのことを話して相談する。

 三平「どう考えてもおかしいと思わないか? あんなに学校に来るのを嫌がってたのに、ひとつにまとまりましょう、だもんな」
 サキ「……」

 と、そこへ神から電話があり、サキの見た車のナンバーから、車の持ち主が他ならぬ海槌麗巳だと教えられる。

 
 サキ「まさか美也子……何も知らずに海槌に踊らされてるんじゃ?」
 三平「えっ?」

 サキの慧眼は、一瞬で麗巳の企みを見抜く。

 その後、サキは学校の外で美也子と会う。

 
 サキ「あんたが今やってること、すぐやめてくれない?」
 美也子「なにぃ」
 サキ「クラスをまとめて学校側とやりあうなんて処分の口実を与えることになるのが分からないの? 誰に吹き込まれたの?」
 美也子「私が考えたことさ」
 サキ「嘘、あんたは騙されてるのかもしれないのよ。言って、誰の入れ知恵?」

 しかし、サキも三平も、美也子にそんなことを自分で考え付くだけの知性がないと、頭から決めて掛かっているのは、ちょっとひどいような気もする。

 ま、ないんだけどね……

 立腹した美也子は力尽くで抵抗しようとするが、

 
 美也子「サキ、てめえっ」
 サキ「言うのよ、美也子!」

 所詮はファッション感覚でスケバンしている美也子など、本気を出したサキの相手ではなく、あっさり口を割らされてしまう。

 美也子はしぶしぶサキをあのマンションに案内する。

 ブザーを押しても反応がなく、鍵も掛かっていたが、サキはヨーヨーで鍵を壊し、部屋の中に入る。

 だが、案の定、既に麗巳はそこを引き払っており、引越し直後のようにがらんとしていた。

 ……と言うより、単に一晩美也子をもてなす為だけに用意された、仮の住まいだったのだろう。

 
 サキ「美也子、やっぱりあんたハメられてたのよ」
 美也子「そんな……お姉さまとここで食事したのよ! どうして、どうしてぇ?」
 サキ「その女こそ、かつてあんたを痛い目に遭わせた海槌亜悠巳の姉、鷹の羽学園を乗っ取った張本人の海槌麗巳に間違いないわ」

 悪い夢でも見ているように惑乱する美也子に、サキはずばり真実を教えてやる。

 美也子「違う、あんな優しいお姉さまが……嘘っ、嘘ーっ!」

 よほど麗巳のことを慕っていたのだろう、美也子はなおも彼女のことを信じようするとが、この冷厳な現実を突きつけられては動揺を隠せず、その場に座り込んで悲痛な嗚咽をほとばしらせるのだった。

 
 サキ(許せない、頭の弱い美也子につけこむなんて……)

 じゃなくて、

 サキ(許せない、人の弱い心につけこむなんて……)

 美也子の心を弄んだ麗巳に対する怒りが、沸々と体に滾るサキであった。

 一方、学園では美也子に焚き付けられた生徒たちの行動がエスカレートして、遂には教室のドアにバリケードを築いて立て篭もるという、意味不明の行動に出ていた。

 ちなみに、翌年放送されたこのドラマの亜流作品「セーラー服反逆同盟」の終盤にも、生徒たちが学園に反発して教室に篭城したり、学園側が生徒たちを追い出して代わりにエリートを転入させたりするシチュエーションがあったが、その元ネタもこれだろうなぁ。

 さて、学園に駆けつけたサキは、美也子を教室に行かせ、自分は校長にじかに掛け合おうと校長室へ向かうが、校長の姿は何処にもなく、代わりに高倉が入ってきて、既に校長もクビにされたと告げる。

 高倉「新理事長の命令でな」
 サキ「新理事長?」

 
 驚くサキの前に現れたのが、サキの宿命のライバル、麗巳であった。

 麗巳「待っていたわよ、麻宮サキ」
 サキ「……」
 麗巳「私が新しい理事長の海槌麗巳よ」
 サキ「海槌麗巳?」
 麗巳「今日から校長も兼任して鷹の羽学園の全権を掌握することになったわ」

 と、そこへ沼先生と美也子が入ってくる。

 まだ目が覚めないのか、美也子は麗巳の姿を見て「お姉さま!」と呼びかけるが、

 
 麗巳「この女を放り出しなさい」

 用済みとなった美也子など眼中にはなく、麗巳は冷たく言い放つ。

 麗巳「それから、沼先生も今日限り解雇です」
 沼「うっそぉ~~~ん!」

 ……と言うのは嘘だが、内心そんな気持ちだったのではないだろうか?

 学園ドラマの熱血教師も、「解雇」と言うマジックワードには勝てないのである。

 沼「なにぃ」
 麗巳「勿論、教室に立てこもった生徒、全員退学処分よ。強制排除をしなさい」
 沼「そんな、無茶な!」

 数人の警備員が入ってきて、三人を部屋から叩き出そうとするが、無論、大人しく従うようなサキではなく、ヨーヨーを飛ばして警備員を片付け、

 
 サキ「てめえ、許せねえっ」

 一気にここでケリをつけようと、ヨーヨーを握り締めて麗巳を睨みつける。

 だが次回、サキは相手の底知れぬ強大さと自分の無力さを嫌と言うほど思い知らされることになる……
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コメント

くみたん(/・ω・)/

この回はくみちゃんいませんでしたね(/ω\)

>早朝ではなく夕方の設定になっている

ほうほう、細かくご覧になってますね。全く気にかけていませんでしたが、幸い、早朝にも夕方にもどちらにも見えますね。

サキのいわゆる地獄城生還のほんとひと時ですなぁ。。

>それにしても、絵になる男よのぉ。

同じことを思っていたら、同じことの解説で驚きです。何しても神サマは絵になる。

>神「待て……お前はもう鷹の羽学園に戻ることは出来ない」
>「ただちに鷹の羽に戻るんだ」って言ってなかったっけ?

ここはHPでも笑わせてもらいましたが、確かに撞着しているセリフですね(笑)

>彼は、麗巳が送り込んできた教師たちのリーダー格なのである。

海槌家は警察内にも文科省、教育委員会にも既に影響力があることが伝わってきますね。鷹の羽学園は前回のあゆみちゃんの時は退けましたが、レミお姉さまはサキが地獄城で動けない中、着々と息のかかった教員を送り込んで、日本征服にまい進している。でも、なんで拠点を鷹の羽学園に選んだのだろう?くみちゃんの栄光学園のほうが順調に事が運べそうな気がするのになと今となっては思うのです。

ちょっと飛んで

>デスクの中には、鷹の羽学園を中心とした東京都内の地図があった。

う~ん、地理的要因から、周辺に”お金持ち”が多いいからなのか。暗闇指令がおっしゃるからにはそうなのだろう。

>これを契機に高木先生まで何の説明もないままフェードアウトしてしまうのは淋しいよね。
 結構良いムードだったのに、沼先生が彼女のことを全然思い出さないのも薄情のように映る。

サキと三平が買い物してたときも2人で歩いていたし、お似合いだと思ったのですがね。淋しいですね。体育館入口でごっつんしてたときとか微笑ましかった。

>沼(馬場になる……? なんでプロレスラーになるんだ?)

ゴリゴリの体育会系の沼先生だから、そう思っても不思議ではなさそうですね(笑)

>麗巳「あるわ、良い方法が……ちょっとしたゲームになりそうね。退屈紛れに私がやってみようかしら」

レミお姉さまが直々にご出陣ですなぁ。

>麗巳のことを「お姉さま」などと呼ぶまでになる。

あらら、気づいたらワシまで「お姉さま」と呼んでる。ワシにもプレゼント、豪華なご馳走と、いいことを(いいこと?)をお願いしたかった(おいっ(笑))

>沼「しかし、お前たちがいる以上、お前たちの一人でも残っている以上、俺は絶対に辞めない! 我慢するんだ」

ここは沼先生、胸を熱くさせてくれています。

>美也子「違う、あんな優しいお姉さまが……嘘っ、嘘ーっ!」
 よほど麗巳のことを慕っていたのだろう、美也子はなおも彼女のことを信じようするとが、この冷厳な現実を突きつけられては動揺を隠せず、その場に座り込んで悲痛な嗚咽をほとばしらせるのだった。

ここはですなぁ、HPには一晩だけで美也子がなんでこんなに取り乱すのかと不思議にと、もしかしてお下劣な想像を。「あんな優しいお姉さま」、ふむふむ(何を納得しているのだ(笑))

>驚くサキの前に現れたのが、サキの宿命のライバル、麗巳であった。

初めてのサキとレミお姉さまのご対面、実質、剛三お父様がラスボスではなく、レミお姉さまですからねぇ。

>沼「なにぃ」

漢らしい少しドスの聞いた迫力のある声、なんだかんだで沼先生は教師としてのプライドを持っているのが伝わりますね。残った生徒想いも伝わる。他の教師たちは水が合わないと退職しているのに(海槌家の財力(多額の退職金)にひれ伏した?)ここばかりは沼先生、見直したよ、株を上げたよ。

この回はほっと一息といった回ですかね。改めてみるみとゲスト出演もいませんでしたし、神サマのかっこよさが際立っていた点、沼先生の実直な姿勢が見て取れる回でしたね。
更新お疲れさまでした。

Re: くみたん(/・ω・)/

> この回はくみちゃんいませんでしたね(/ω\)

残念ながら、これ以降も特に見せ場がないんですよね。

> 同じことを思っていたら、同じことの解説で驚きです。何しても神サマは絵になる。

スーツを脱いでリラックスしてる姿が貴重ですね。

> う~ん、地理的要因から、周辺に”お金持ち”が多いいからなのか。暗闇指令がおっしゃるからにはそうなのだろう。

でも、小学校の校区じゃないんだから、「家が近いから」だけでは説得力がないですよね。

> ゴリゴリの体育会系の沼先生だから、そう思っても不思議ではなさそうですね(笑)

自分でもどうかしてたと思うようなギャグを、わざわざ拾っていただいてありがとうございます。

> ここはですなぁ、HPには一晩だけで美也子がなんでこんなに取り乱すのかと不思議にと、もしかしてお下劣な想像を。

そう言えばそうですね……って、俺が書いたのか。

HPの内容は、全然覚えてないし、読み返す気になれないんですよね。

> 更新お疲れさまでした。

ありがとうございます。だんだん残り僅かになっていくのが淋しいですが。

美也子のクラスは鳥羽藩!!

海槌一派の悪巧みに晒される鷹の羽学園!!それは、僕が前のお話でも述べた「水戸黄門」の「陰謀暴いた裏切り忍法」と言うお話での幕府を学園、鳥羽藩を美也子たちのクラスにそっくり置き換えた様な構図です!!

>美也子「みんな我慢することはないよ」
 「先生があんまりしつこく言うから帰ってきてやったぜ。みんな、スケバンの美也子様が帰ってきたんだ、もう大丈夫だよ、やられたらやりかえす、それっきゃないだろ」
 「うるさいわね!いいかい、みんなでまとまってセンコーとやりあうんだ。数で勝負するんだよ」
>それが、学園側に格好の口実を与えるとも知らず・・・・・

柳沢一派の丹羽甚内は、鳥羽藩の藩士たちを総登城させた上で
「それがし、江戸御側用人として諸方に手を回し探り入れたる公儀の意向を改めてお伝え申す。丹後宮津藩は存続。我が鳥羽藩はお取り潰しと決定した。これは屈辱である!これは亡き殿に対する辱めに他ならぬ!よいか、その方たちっ、亡き殿の辱めを晴らさんためには、小藩なりとも公儀に対して我が鳥羽藩の意地を示す事じゃっ!!今こそ血気でせいっ!!公儀に一矢報いる事じゃっ!!よいかっ、鳥羽藩の武士の面目に掛けて、城を枕に討ち死にせんっ!!!!」
と先導します!!美也子の上記の言葉は正にその甚内の演説(菅さんのここでのアブラギッシュな演説ぶりは実にお見事!!)をスケバン風にした物であり、つまりは、美也子派は自分も知らない内に甚内の役目をさせられていた、否、麗巳が美也子を通じて甚内と同じ事を画策していると見る事が出来ます!!

>サキ「クラスをまとめて学校側とやりあうなんて処分の口実を与えることになるのがわからないの?誰に吹き込まれたの?」

そうすると、美也子を嗜めるここでのサキは、甚内がそう演説した直後に満を持して登場し
「公言令色鮮し仁。きれい事を並べる御人には気を付けなければなりませんぞ。鳥羽藩の面目とか、公儀に意地を示せとか、もし血気籠城ともなれは、立派なお取り潰しの口実を公儀に与える事になりますぞ。」
「御重役方に鳥羽藩存続の手立てを伝授しようと思いましてな。(甚内に向かい)これは御側御用人様には面目面目とこだわる処を見ると公儀のどなたかにおつむを撫で撫でされている様でございますな。」
と甚内の化けの皮を剝がそうととする黄門様そのものです!!

Re: 美也子のクラスは鳥羽藩!!

細かいところまで良く覚えておられますね。いつもながら感服します。

続きです。

ご返信ありがとうございます。

>一方、学園では、美也子に焚き付けられた生徒たちの行動がエスカレートして、遂には教室のドアにバリケードを築いて立て篭もるよいう、意味不明な行動に出ていた。

また、写真こそありませんがその際の生徒たちは、甚内の演説後に登場した黄門様に、狼藉者として斬りかかり、助さん格さんに叩き伏せられる藩士たちそのものです。そのため黄門様同様学園にやって来たサキに生徒たちが、
「邪魔するなっ(怒)!!!」
と襲い掛かり、それを神刑事が格さん(当時は伊吹吾郎さん)よろしく
「うろたえるなっ!!!!」
と一喝しながら叩き伏せる処等もあったらとも思ってしまいます!!
その後、黄門様は甚内の前で印籠を出し、更に甚内が言葉巧みに追及をかわす処に善良な家老、本多左京(中丸忠雄さん)を呼び寄せ
「はははは、生憎じゃったな甚内!岩牢に閉じ込め始末したはずの本多左京が生きていたとはなっ!!」
と言い、加えて生き証人として飛猿とお蓮まで登場させたため、甚内は
「ははは・・・・・っ(狂)!!!」
と狂い笑いして最後の抵抗をしようとした挙句、助さんに一太刀に斬られます!!
それとも、同じくヨーヨーを出して麗巳と対峙し
「はははは、生憎だったわね麗巳!女子少年院で獄死したはずの私が生きていたんだからねっ!何なら生き証人もいるわよっ!!」
とのサキの言葉に合わせて、
「この女囚が貴様からの依頼を一つ残らず吐いたぜ。観念するんだなっ!!」
と神刑事から、ロープで縛られてその場に引き出される悪落ちピンク・・・・、もといミドリ!!そんな場面も想像してしまいますが、どうも斬り捨てられた甚内の様に麗巳がもはやこれまでとなるとも思えません(笑)!!

Re: 続きです。

サキは負けちゃいますからねえ。

「えっ?ひとクラスに‥‥」の場面
喋りながら歩く二人の向こう側に
撮影に気付いて別の道を行く
一般人の反応が笑えます(笑)

Re: タイトルなし

ああ、自分も気付きました。

昔のドラマだと良くありますよね。

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