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「ウルトラマンA」 第1話「輝け!ウルトラ五兄弟」



 第1話「輝け!ウルトラ五兄弟」(1972年4月7日)

 と言う訳で、「A」のレビューをするのです。

 OP後、いきなり超獣ベロクロンの偉容が、各部のクローズアップをモンタージュして映し出されるという、いかにもちびっ子たちのハートを鷲掴みにしようと言う意欲的な幕開け。

 超獣と言うのは、この番組の造語で、「怪獣を越えた怪獣」のことである。

 具体的には、地球侵略を企む異次元人ヤプールによって人工的に作り出された怪獣のことを言う。

 ちなみに何故ヤプールが地球侵略を企んでいるかと言うと、そうせずにはいられなかったからである!

 

 

 
 体中にサンゴ礁のような突起物のついた、実にインパクトのあるデザインをしたミサイル超獣ベロクロン、まずは挨拶代わりに口から盛大に炎を吐き出し、コンビナートを火の海に変える。

 ナレ「ここ、広島県福山市は、石油コンビナートを中心に紡績・化学・機械など新しい近代工業都市としてその発展が大いに期待されていた」

 ナレーションは岸田森さんで、その哲学者のような淡々とした語り口が、この番組の格調を高めている。

 

 

 
 別の角度からの、同じ爆発炎上シーン。

 もう、ここまで来ると、完全な芸術作品だよね、これ。

 続いて民家の密集する住宅地にも情け容赦なく炎を撒き散らし、地獄絵図に塗り替える。

 そんな中、あるGSから一台のバンが走り出そうとしていた。

 
 北斗「くそう、あの怪獣野郎!」

 で、その運転手の若者こそ、本作の主人公、北斗星司であった。

 演じるのは、他のドラマでは悪役を演じることの多い高峰圭二さん。

 こう言っちゃあなんだけど、ウルトラシリーズの中では一番ヒーローらしくない顔である。

 北斗が車を出すのと同時に、ベロクロンの吐いた炎がGSを襲い、一瞬で焼き尽くす。

 
 北斗(この車の中にはホームの子供たちが食べるパンが入ってるんだ。怪獣なんかに踏み潰されてたまるかっ!)

 ナレ「この若者の名は北斗星司、パン屋の運転手である星司は、ホームの子供たちのもとへパンを運ぶ途中だった」

 ベロクロンは執拗に北斗のバンを追いかけて炎の舌を伸ばし、結局バンは爆発する。

 
 夕子「皆さん、早くエリザベスホームに避難してください」

 一方、その近くの病院に勤務する、南夕子と言う若い看護婦がいた。

 車椅子の少女を押しながら他の患者たちに大声で指示を出している。

 夕子役は星光子さんだが、元々この役は関かおりと言う女優さんが演じる筈だったのだが、撮影が始まって程なく足を骨折してしまったので、急遽、星さんが代わりを務めることになったのである。

 そのため、既に撮影された関かおりさんの出演シーンは全て星光子さんで撮り直しがされている。

 
 ナレ「ここにもうひとり、若く健康な白衣の天使がいた。名は南夕子」

 その初々しい顔にナレーションが被さるが、ここは普通に「若く美しい」で良かったんじゃないかな?

 つーか、病弱な看護婦さんって、あまりいないのでは?

 さて、縦横無尽に暴れまくるベロクロンを倒すべく、やがて20機以上の地球防衛軍の戦闘機の編隊があらわれる。

 
 隊長「全機、突入せよ……って言ったら突入するんだぞ!
 隊員たち「ズドドドドドド!」(戦闘機ごとコケる音)

 こうして、ドクターマンこと幸田宗丸さんの一世一代のおやじギャグのせいで、地球防衛軍の戦闘機は一戦も交えずに全滅してしまう。

 と言うのは嘘だが、超獣に全くダメージを与えられずに全滅したのだから、結果は同じであった。

 しかし、実際のところ、まだ相手の実力も分かってないのに「全機、突入せよ」って、考えたら無茶な命令だよね。

 せっかくの戦闘機なんだから、とりあえず離れたところからミサイル撃つのが無難じゃないの?

 それはさておき、ベロクロンは口から吐く炎や、指先や全身から発射するミサイルで次々と戦闘機を叩き落していく。

 隊長「敵はミサイルを切らした。全機、俺に続け」

 部下を犠牲にしてベロクロンを弾切れに追い込んだ隊長であったが、

 
 ベロクロンが普通の怪獣でないことを知らなかったのが運の尽きで、口の中に仕込まれていたミサイルであえなく撃墜され、戦闘機部隊は全滅の憂き目に遭う。

 この傷が元で死に掛けた隊長は、自らの体をメカに変えて、超獣に対抗するためのメカ軍団・新帝国ギアを結成することになるのだが、それはまた別の物語である。

 一方、爆死したと思われていた北斗は廃墟の中でしぶとく生きていた。

 北斗「まだ生きていたのか……」(自分で言うな)

 
 北斗「あーあ、こんなに真っ黒焦げにしやがって……」

 両手に黒焦げになった食パンを持って悔しがっていた北斗だったが、そのうちエリザベスホームの方から黒煙が上がりだしたのを見て、慌てて走り出す。

 見れば、ホームの建物の真後ろにベロクロンがおり、子供たちや一時的に避難していた病院関係者が血相変えて飛び出してくるところだった。

 その中には車椅子の少女を押す夕子の姿もあり、

 

 
 道路を隔てた歩道の上に立つ二人の視線が、運命的に絡み合う。

 北斗「ようし!」

 
 夕子が、車椅子が動かずに困っているのを見た北斗、道路を突っ切ってやってくる。

 ここで、画面右側から来た車に北斗が吹っ飛ばされたら結構笑えたんじゃないかと思うが、無論、そんなことは起きない。

 北斗はとりあえず夕子の代わりに車椅子を押すが、ベロクロンがすぐ間近に迫ったのを見て、近くにあったタンクローリーに乗り込むと、向こう見ずにもベロクロンの足元目掛けて突進する。

 しかし、仮にも炎を吐き出す怪獣に石油を抱えて突っ込むとは、向こう見ずにもほどがあると言うか……ただのバカのようにも見える。

 実際、その巻き添えで夕子も死んだのだから、もしウルトラ戦士が駆けつけなければ、ほんとの大馬鹿野郎として短い生涯を終えることになっていただろう。

 ベロクロンは、暴れ疲れたのか、ミサイルの補充のためか、異次元の世界にすぅーっと消えるように帰っていく。

 
 と、上空から、赤と緑の不思議な光の球が落ちてきて、ひとつの大きな光の塊になったかと思うと、

 
 仲良く枕を並べて討ち死にした北斗と夕子の上に落ち、二人の体を神秘的な光で包む。

 しかし、北斗がタンクローリーに乗ってからかなりの距離を走っているので、その爆発で夕子まで死ぬと言うのは、ちょっと無理がある。

 それに、北斗については郷秀樹のように命を賭して超獣に立ち向かったからウルトラ戦士に見込まれたと考えられるが、夕子については単に北斗の巻き添えを食っただけではないかと言う気もするのである。

 まあ、車椅子の少女を見捨てずに勇敢に職務を全うしようとしたことが審査員(誰?)に評価されたのだろう。

 ともあれ、二人が見ている夢とも現実ともつかぬ世界に降り立ったのは、ゾフィー、ウルトラマン、セブン、新マン、そしてウルトラマンAの5人のウルトラ戦士であった。

 5人はひとりひとり、必殺技のポーズを決めるのだが、

 
 新マン「へあっ」

 新マンだけは、右手で左手首をつかみ、

 
 新マン「うあっ!」

 ウルトラブレスレットを、投げたふりするだけなのが、若干情けないのだった。

 まあ、他の4人も、実際にビームを出してる訳じゃないけどね。

 
 あと、セブンが、ややガニ股っぽくなるのも頂けない。

 
 それ以前に、セブン、頭がでかくない?

 さて、5人はゆっくりこちらに近付くと、

 
 A「私はウルトラ兄弟の5人目、ウルトラマンAだ」

 中央のAが、意外と渋い声(納谷悟朗のとっつぁん)で、自己紹介をする。

 
 4人「ウルトラマン、エース!」

 ここで、後ろの4人が一斉に片手を上げて、先輩に無理矢理言わされてる運動部の後輩みたいに、Aを讃えるようなポーズをとるのが、かなりのツボである。

 一番年下の癖して……

 Aが右手を掲げると眩い光が発し、それはウルトラリングと言う特殊な二つの指輪になって、眠っている北斗と夕子の指にそれぞれ嵌まる。

 A「銀河連邦の一員たるを示す、ウルトラリングを今お前たちに与えた。そのリングの光る時、お前たちは私の与えた大いなる力を知るだろう」

 それにしても態度のでかいウルトラ戦士だなぁ。

 まあ、なにしろ同時期にショッカーの首領をやってた人だからねえ。

 ともかく、死んだ筈の二人はウルトラAから新たな命……そして新たな使命を授かる。

 
 ナレ「数日後、ウルトラマンAの力を得た北斗星司と南夕子は地球の守り、TACに入隊すべく故郷をあとにした」

 で、まあ、この辺がいかにも昔の特撮らしい大雑把な、おおらかなところなのだが、次のシーンでは早くも、二人がそれぞれの仕事を辞めて、TACに入隊する為に福山市を出発しようとしているシーンとなる。

 どうして二人揃って転職しようと思ったのかさっぱり分からないし、そもそもただのパン屋の運転手と看護婦が、何のツテもないのにTACの入隊試験を受けられるとも思えない。

 ちなみに、このナレーションの岸田さんの声だが、太字の部分だけ、変な効果がかかっていて、音が割れたように聞こえる。

 さて、TACとは、テリブル・モンスター・アタッキングクルーの略で、地球防衛軍が全滅したあとに創設された怪獣やっつけ隊で、基地は富士山のふもとにあるようである。

 入隊試験については、北斗と夕子がそれぞれ一発で飛行テストをクリアするシーンがあるだけで、実にすんなりと二人は正式な隊員として認められる。

 ウルトラマンAの魂(?)を分け与えられた二人にとって、TACの入隊試験などお茶の子さいさいだったのだろう。

 また、竜隊長が二人に引き合わせるという形で、TACのメンバーがひとりひとり視聴者に紹介される。

 
 竜の声「山中隊員、一見ただのヤクザだが、射撃の腕にかけては彼の右に出るものはいない」

 「新マン」の岸田隊員のポジションに近い山中隊員を演じるのは、こちらも他のドラマでは悪役の多い沖田駿一さん。

 竜の声「吉村隊員、宇宙生物に関するTACの生き字引きだ」

 吉村隊員を演じるのは、佐野光洋さん(貼ってやれよ……)

 
 竜の声「今野隊員、明日から来なくていいぞ」
 今野「え~っ」

 じゃなくて、

 竜の声「今野隊員、ロケット工学のオーソリティーだ」

 恐らくこれから管理人に散々いじられることになるであろう今野隊員を演じるのは、山本正明さん。

 レギュラーの中では、唯一の物故者である。

 
 竜の声「そして、美川のり子隊員」

 何故か彼女だけフルネームで呼ばれたことから、竜隊長の愛人だったのではないかと失礼な想像をしてしまったゲスな管理人を軽蔑の眼差しで見てください、西恵子さん!

 つまり、TACは女性隊員が二人いる、初めての怪獣やっつけ隊なのである。

 まあ、途中で夕子がいなくなるので、結局、紅一点になるんだけどね。

 美川「よろぴく!」

 なんじゃ、このピースサインは?

 飛行テストのあとでも、北斗と夕子がピースサインを出してるから、当時流行ってたんだろうなぁ。

 
 竜「私が隊長の竜だ」

 そして、TACの隊長・竜五郎を演じるのは、隠密同心・井坂十蔵こと、瑳川哲朗さん。

 
 夕子「はいっ」

 はちきれんばかりの初々しさで応じる夕子タン。

 竜「以上に、君たち二人を加えた7人が、TACのメンバーと言うことになる」
 北斗「北斗星司です」
 夕子「南夕子です」

 新入隊員らしく、ハキハキと挨拶して頭を下げる二人。

 竜「諸君、福山を襲ったあの巨大な生物は、もはや怪獣ではない。地球侵略を目的とした宇宙人たちが地上の文明を破壊するために遣わした超兵器、すなわち超獣と呼ばれるべき、異次元の改造生物なんだ」
 北斗「超獣?」

 この、生物を改造して悪の手先として使うと言う設定……と言うかコンセプト、当時大ブームを引き起こしていた「仮面ライダー」の影響もあったのかなぁ?

 梶「その超獣を一発でやっつける新兵器をまたひとつ開発してみたんですがね」

 と、突然、白衣を来た男性が入ってくる。

 竜「ああ、兵器開発研究員の梶隊員だ」
 梶「よろしく」

 
 梶「山中隊員、通帳と実印を借りるよ」
 山中「いやです」
 梶「じゃあ、免許証と保険証と実印を借りるよ」
 山中「だから、いやですって……」
 梶「そうか……では、失礼する」
 竜「何しに来たんだ、あいつは?」

 じゃなくて、

 梶「山中隊員、TACガンを借りるよ」
 山中「……」

 準レギュラーの梶隊員を演じるのは、翌年の「V3」では怪人役を演じていた中山克己さん。

 
 梶「これはTACガンをレーザーに変える特殊アダプターだ」

 梶は、山中隊員から借りたTACガンの先端に細長いアタッチメントを取り付ける。

 山中「ようし、テストしてみよう。えい」
 梶「うぎゃっ! バカ、俺じゃないるれ……」

 銃を返して貰った山中隊員は、早速梶の体で試し撃ちをするが、嘘である。

 
 実際は、部屋の一隅にある試射用の的に向かってレーザーを発射してその威力を試す。

 わざわざこんなシーンがあるのだから、今回、この新兵器がベロクロン退治に一役買うんだろうなぁと思ったのだが……

 と、その直後、東京K地区に非常事態発生の知らせが入る。

 しかし、非常事態だけでは何が起きているのか分からないと思うのだが、

 今野「K地区には東京タワーがある」
 山中「東京タワーにはTACの通信網が設置されてるんだ。タワーがやられたらTACの通信機関が麻痺してしまいます!」

 隊員たちは何故かベロクロンが出現したかのように危機感を募らせる。

 だから、ここは普通に「K地区にベロクロン出現」で良かったんじゃないの?

 竜「直ちに出動、ただし、北斗隊員は今野隊員と同乗、南隊員は私についてきたまえ」
 夕子「はいっ」

 竜隊長は出撃を命じるが、実戦経験のない二人について、細やかな配慮を見せる。

 と、みんなが司令室から出たところで、

 
 今野「お、北斗隊員、ちょっと実家に帰らせてくれ」
 北斗「えっ、いや、なんでですかっ?」

 じゃなくて、

 今野「お、北斗隊員、ちょっとトイレ行かせてくれ」
 北斗「トイレ?」
 今野「ああ、さっきから我慢してたんだ、すぐ戻るからな」
 北斗「あ……」

 暢気なことを言う相棒に、出鼻を挫かれた格好になる北斗であった。

 CM後、東京タワー周辺の空間が陽炎のように揺らぎ、異次元人ヤプールがその姿を初めて見せる。

 と言っても、地上の人たちには見えないのだが。

 
 ヤプール「ゆけ、ベロクロン、恐れを知らぬ地球のものどもに我ら異次元人の悪魔の力を見せてやるのだ。ふっはははははははっ、ふははははははっ……」
 部下(仕事、仕事)

 その歪んだ映像の中に基地らしき設備と、ヤプール人と思しき異形の人々が数人見え、リーダーらしきヤプール人だけ妙にハイテンションでベロクロンに出撃を命じている……後ろで他のヤプール人たちが淡々と自分の仕事をしているのが割りとツボである。

 しかし、その空間に住んでいるヤプールからしてみれば、三次元こそが異次元なのだから、自分たちのことを「異次元人」とは呼ばないと思うんだけどね。

 
 それはさておき、再び出現したベロクロンは、最初から狙っていたのだろう、真っ直ぐ東京タワーに近付いて、亥の一番に破壊しようとする。

 それにしても、まるっきり実景にしか見えない素晴らしいミニチュアである。

 TACの誇る戦闘攻撃機TACアローやTACスペースが、秘密基地から出撃するが、

 
 今野「隊長」
 竜「こんなところで何をしてるんだ?」

 車両のTACパンサーで出ようとしていた竜たちに、情けない顔をした今野が声を掛ける。

 
 今野「は、北斗新隊員の財布を抜こうとしたら、蹴落とされました」
 竜「そりゃそうだろう」

 じゃなくて、

 今野「は、北斗新隊員に置き去りにされました」
 竜「ふっ、早く乗れ!」

 思わず失笑を漏らす竜隊長であったが、あえて叱らずに同乗を許可する。

 一方、ひとりでさっさとTACスペースで発進した北斗は、

 
 北斗(ごめんなさい、先輩、キモかったんです……

 心の中で今野に謝っていた。

 嘘である。

 北斗(ごめんなさい、先輩、待ち切れなかったんですよ)

 先にK地区にやってきたTACアローの山中たちは、東京タワーに取り付いているベロクロンに、迷わず攻撃を加える。

 
 当然のことながら、ベロクロンとTACの「共同作業」によってあっさり東京タワーはへし折られるが、ベロクロンのポーズがなんか「あーあ、やっちゃった」と驚いているようで可愛い。

 しかし、東京タワーが壊されたらTACの通信が麻痺するとか騒いでた割りに、実際に折れた時の隊員たちの反応はやけに鈍い。

 また、

 
 竜「……」
 美川(これ、どう考えても間に合わないような……)

 と言うのは嘘だが、富士山の麓から、東京まで車で向かうというのは、いくらなんでものんびりし過ぎているのではないだろうか?

 ただ、TACアローが撃墜された直後に到着しているから、秘密のハイウェイを、時速1500キロくらいでぶっ飛ばしているところなのだろう。

 あと、この手の車に4人も隊員が乗ってる図って、結構珍しいよね。

 それにしても、竜隊長、さりげなく指示を出していたが、もし今野が置き去りにされなかったら、今頃は美川隊員と夕子を独占して両手に花していたわけで、その戦略眼の高さに舌を巻く管理人であった。

 
 Aの声「ウルトラリングの光る時、お前たちは私の与えた大いなる力を知るだろう……」

 それはさておき、期せずして、夕子も北斗も、自分のウルトラリングを見詰めているうちに、あの謎の現象とAの言葉を思い出していた。

 さて、TACアロー2機は、あっさりベロクロンに撃ち落とされる。

 これじゃあ、全滅した地球防衛軍と似たり寄ったりで、早くもTACの将来が不安になってくる。

 まあ、当然最初に出撃した防衛軍の隊員は精鋭ぞろいだったのだろうから、生き残った隊員がぼんくらばっかりでも不思議はなく、その中から選抜されたであろうTACメンバーが地球防衛軍より優秀と言う保証はどこにもないのだが。

 考えれば、素人同然の北斗と夕子があっさり入隊を認められたのも、案外、そんな事情によったのかもしれない。

 少し遅れてやってきた北斗のTACスペースはベロクロン相手にかなりの善戦を見せ、早くも現場に到着した竜隊長たちと、パラシュートで脱出した山中隊員たちが合流し、地上から援護射撃を行う。

 
 で、山中隊員、ここでてっきりさっきのレーザーアタッチメントを使うのかと思ったら、全然そんな素振りを見せないのが膝カックンとなるのだった。

 北斗は、ベロクロンが口を開けてミサイルを撃とうとした瞬間、口の中にロケット弾を叩き込む。

 
 この痛撃にはさすがのベロクロンも参ったのか、口や突起物から多量の煙を出して、機械が誤作動を起こしたように動かなくなってしまう。

 北斗「死んだな……」

 が、こんなことで死なれては、ウルトラマンAの出番がなくなるので、ベロクロンはまだ生きていた。

 ベロクロンの火炎放射を浴びて、結局北斗も撃墜される。

 
 やがて、小学校に迫り来るベロクロンを攻撃していた夕子のウルトラリングが強い光を放つ。

 夕子「あ、リングが!」
 北斗「夕子ぉーっ!」
 夕子「星司さーん!」

 同じくウルトラリングが光るのを見た北斗が、夕子の名前を呼びながら走ってくる。

 それを見た夕子も、何かに突き動かされるように北斗に向かって走り出す。

 
 二人は掛け声を発しながら空中へ舞い上がり、

 
 体を一回転させてから、互いのウルトラリングを接触させると、そこから神秘的な光が生まれ、

 
 その光の中から、正義の守護神ウルトラマンAが顕現するのだった。

 ウルトラマンA、胴長ではっきり言ってあまりスタイルは良くないのだが、この「出」のイメージショットは実にカッコイイ。

 もうだいぶ長くなってしまったので、最後のバトルシーンは簡単に片付けよう。

 ベロクロンのミサイル攻撃も、Aの体には通用しなかったが、

 
 ベロクロンは他にも様々な光線技を持っており、リング状の光線でその体を縛ると、カラータイマーにビームを収束させてくる。

 緒戦から苦戦するAであったが、額からパンチレーザーを放ってベロクロンの火炎攻撃を封じると、

 

 
 必殺技メタリウム光線がベロクロンに炸裂し、遂に不死身のベロクロンを撃破するのだった。

 この、メタリウム光線を撃つ時に、両腕を一旦反対側に振って、その反動をつけながらビームを出すのが、何気に好きである。

 以上、完全にパイロット版的な内容で、ドラマ性は皆無であったが、初回としてはなかなかの出来栄えではないかと思う。
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コメント

No title

早速の 「エース」 ありがとうございます

全編なのか 名作選なのかは おまかせしますが

「新マン」と同じくらい 思入れのある作品

なので 期待しています

「MAT」のユリちゃんと同じくらい

「TAC」の 美川隊員は 当時も 今も

おきれいで 大好きです

いろいろあって 喫茶店は 閉店された

ようですが 一度は 訪問したかったです

絶対に 美川さんが メインの 4話と22話は

いつも以上に ていねいに よろしく

お願いします <(_ _)>

ここからは 余談推測ですが 指摘された

岸田さんの

ナレーション部分ですが たぶん ?

「ウルトラエース」といわれてたと?

管理者さまも ご存じだと思いますが

そもそもは 「ウルトラエース」だったのが

玩具の「マルサン」が 先に 商品発売

のネーミングで使用してたとか・・・・・

それを考慮してかも・・・・・あくまでも 推測で

実際は ただの 音割れだったかも ^^

DVD発売当時は もう 岸田さんは おられなかった

ですし・・・・・

余談推測は 余分でした <(_ _)>

長丁場 期待しています ^^

合体変身

ウルトラシリーズの中で合体変身したのは唯一Aだけではなかったでしょうか?ヤプールの声が沢りつおさんだという事に後で気づきました小生であります😅

惜しい作品

防衛隊隊長は幸田宗丸さんだとは知りませんでした。幸田さんがウルトラマンAに変身したら無茶苦茶強そうですね。超獣など片手で倒しそうです(笑)。

それはさておきウルトラマンAって惜しい作品だと思います。
具体的には
宇宙怪獣と動植物を合体させて作られた超獣とヤプールという敵組織⇒ヤプールが途中で全滅し、コンセプト消滅。

男女で変身し光線技が多彩なウルトラマンA⇒男女変身は途中で解消。ウルトラ兄弟ともども罠に嵌るなど弱いイメージができてしまった。

隊員の個性が比較的はっきりしており新兵器を次々に開発するTAC⇒それなりの活躍は見られたが、隊員同士の仲違いや脱出が目立ち弱いイメージが強くなってしまった。

こんな感じですね。いっそのこと巨大ヤプールが倒された時点で終了すれば良かった気さえします。

ヤプールの声

ヤプールの声の人はノンクレジットですが、V3に出ています。カメラモスキートの回とカタツブラーの回に出ている高田さんですね。

帰ってきたウルトラマン

 Aの開幕、おめでとう!
 いろいろと書きたい面が多すぎて長くなりそう。その前に帰ってきたウルトラマンは前回の最終回でバット星人との戦争に参加するためにM78星雲へ帰ったはず。戦争は終わったんやろうか?ゾフィーも初代もセブンもあるいはAも地球へ行く余裕はないんじゃね?それにベロクロンに最初に応戦したのが地球防衛軍。MATはどうしたん?尻尾を丸めて逃げ出したん?
 ヤプールの幻影はいいっすね。いかにも黒幕で陰で操ってますって感じがしてね。狙いを東京タワーにした設定を今に置き換えるとスカイツリーやあべのハルカスが攻撃対象なんやろうか?
 今後、エロ視点も含めて突っ込んでいこう。

主役のキャスティングは大事!

>こう言っちゃあなんだけど、ウルトラシリーズの中では一番ヒーローらしくない顔である。
一言で云うと「華が無い」。夕子さんが魅力的なだけに「公開処刑」。
このキャスティングは近藤正臣・桜木健一氏と同じ事務所という「大人の事情」もか?
次作では「既に売れっ子だった篠田さんに無理を承知でお願い」by橋本P は大正解となる。

いつもの円谷プロ

今作も「序盤はめちゃくちゃイイんだけど、ドンドン尻つぼみ」。
夕子さん退場後は市川さんの「ベロクロン二世」と最終回以外記憶にありません。
円谷一社長の急逝による混乱が大きかったと察しますが。
市川さんが全話執筆されてたら超名作になったかも知れないですね?
あと、「敵キャラは魅力的(平成作品でも登場)だけど脚本が支離滅裂」は「ライダー✕」と通じるなぁ。

商標登録

「ウルトラA」が先を越されて使えなかったのに
「超獣」を商標登録しなかったので16年後に「超獣戦隊」が。
のぼる社長のせいでタイチョープロとの「泥沼裁判」とか「遊星」「狂鬼」の封印とか
優秀な弁護士が居たら「避けられたかもしれない」のが円谷プロには多いなぁ・・・

いよいよ「A」開幕

当時は「帰ってきた」との差別化を意識したでしょうか。

北斗は郷秀樹に比べてもお調子者&単細胞ぶりが強調され、
夕子をブレーキ役にしとかなきゃ、ウルトラ兄弟も心配でしょう(笑。

各隊員キャラはスポットが当たったエピもありますがウルトラファミリー等に
重点が当たった分、印象が弱くなったかな?
「帰ってきた」は郷を起点に対立した岸田、仲の良い南、お調子者の上野、
紅一点の岡とバランス良く配していた事が最終回レビューでも感じられる訳で。
(テクノロジーとか組織力ではTAC>MATかもしれんけど)

長官は「帰ってきた」の藤田進に対して「A」は山形勲なんですが…。
これに関してのレビューも楽しみにしています。

Re: No title

> 絶対に 美川さんが メインの 4話と22話は
> いつも以上に ていねいに よろしく
> お願いします <(_ _)>

がんばります。

> ナレーション部分ですが たぶん ?
> 「ウルトラエース」といわれてたと?
> 管理者さまも ご存じだと思いますが
> そもそもは 「ウルトラエース」だったのが
> 玩具の「マルサン」が 先に 商品発売
> のネーミングで使用してたとか・・・・・

そうだったんですか。いやー、全然知りませんでした。

後から音を入れ直したということなんでしょうね。

Re: 合体変身

どうせなら最後まで合体して欲しかったですね。

Re: 惜しい作品

> それはさておきウルトラマンAって惜しい作品だと思います。
> 具体的には
> 宇宙怪獣と動植物を合体させて作られた超獣とヤプールという敵組織⇒ヤプールが途中で全滅し、コンセプト消滅。
> 男女で変身し光線技が多彩なウルトラマンA⇒男女変身は途中で解消。ウルトラ兄弟ともども罠に嵌るなど弱いイメージができてしまった。

そうですね。特に夕子が途中でいなくなるのは残念でした。

Re: ヤプールの声

> ヤプールの声の人はノンクレジットですが、V3に出ています。カメラモスキートの回とカタツブラーの回に出ている高田さんですね。

最近「V3」見たら、ああ、ヤプールの声の人だと気付きました。

Re: 帰ってきたウルトラマン

>  Aの開幕、おめでとう!

ありがとうございます。

>  その前に帰ってきたウルトラマンは前回の最終回でバット星人との戦争に参加するためにM78星雲へ帰ったはず。戦争は終わったんやろうか?ゾフィーも初代もセブンもあるいはAも地球へ行く余裕はないんじゃね?それにベロクロンに最初に応戦したのが地球防衛軍。MATはどうしたん?尻尾を丸めて逃げ出したん?

まあ、そう言うこと言い出すときりがないですからねえ。

>  ヤプールの幻影はいいっすね。いかにも黒幕で陰で操ってますって感じがしてね。

不気味で良いですよね。テンションの高さも○。

Re: 主役のキャスティングは大事!

> 一言で云うと「華が無い」。夕子さんが魅力的なだけに「公開処刑」。

やっぱりみんなそう思ってたんですね……

嫌いじゃないんですけどね。

Re: いつもの円谷プロ

> 今作も「序盤はめちゃくちゃイイんだけど、ドンドン尻つぼみ」。

残念ながらおっしゃるとおりですね。

Re: 商標登録

色々とツイてないですよね。

「遊星」は死ぬまでに見れるのかしら。

Re: いよいよ「A」開幕

> 各隊員キャラはスポットが当たったエピもありますがウルトラファミリー等に
> 重点が当たった分、印象が弱くなったかな?

MATに比べると、顔と名前が一致しにくい印象ですね。

> 長官は「帰ってきた」の藤田進に対して「A」は山形勲なんですが…。
> これに関してのレビューも楽しみにしています。

ご期待下さい。

ゴジラは絶対に皇居を破壊しない

>ナレ「ここ、広島県福山市は、石油コンビナートを中心に紡績・化学・機械など新しい近代工業都市としてその発展が大いに期待されていた」

元々、ベロクロンが「原爆ドームを破壊」する予定だったけど、「やめとこ」ということで
広島市ではなく、福山市ということになった・・・って見ました。

第2期の客演はスーツが雑

前作38話と今話のセブン、腹のラインが銀のプロテクターまで届いておらず、手抜きもいいとこ。
タイラントと「レオ」1話じゃ「耳が無い」し・・・
いかにも「弱そう」だし、第2期でセブンが怪獣を撃破するのも無く、実に弱い。
ってか、第2期はセブン本人じゃなくてセブン上司が「影武者」してたんじゃないの?
「過労死」じゃ監督責任を問われるので隠蔽するも、弱さは隠せず・・・

ウルトラ兄弟

そもそも、小学館は乗り気だったけど、円谷プロは消極的だったとか・・・
田口は「ウルトラ兄弟はオレの功績」と言ってるけど・・・

雑誌では漫画やグラビアで簡単に描けるけど、映像はそうはいかない。
そもそも初代ウルトラマンとセブンには「M78星雲」しか共通項が無かったし。
もちろん「客演のノウハウ」なんてモノも無い。
だから、第2期の客演って良い方が少ない。「数合わせ」に終始している感。

「ファミリー」を否定はしないけど、老害の僕には「1作品にはヒーローは1人」が理想。

シン・超獣戦隊

レッド  :ベロクロン
ブルー  :バキシム
イエロー :ブロッケン
グリーン :ドラゴリー
ピンク  :ルナチクス
追加戦士 :エースキラー

ベロクロンは「第1話の敵キャラ」では満点だし、この辺りは実に良いと思います。

Re: ゴジラは絶対に皇居を破壊しない

だから中途半端な場所になったんですね。

Re: 第2期の客演はスーツが雑

> ってか、第2期はセブン本人じゃなくてセブン上司が「影武者」してたんじゃないの?

まあ、無理に同じ人が来る必要ないんですけどね。

Re: ウルトラ兄弟

> 「ファミリー」を否定はしないけど、老害の僕には「1作品にはヒーローは1人」が理想。

まあ、それが理想と言うか、あるべき姿なんでしょうけどね。

Re: シン・超獣戦隊

第1クールまではかなり良い感じですね。

No title

ウルトラマンAのレビュー、楽しみにしてます。
北斗星司はお調子者ですが明るいところが好きなヒーローでした。
昔「いつでも笑みを」という番組で上沼恵美子や渡辺徹がエースの合体変身を話題にしていたのが思い出されます。(確か吹石一恵さんがゲストの時だったと思います。)

Re: No title

ご期待に応えられるよう頑張ります。

No title

高峰氏は、ヒーローものより70年代青春ドラマの脇役の顔ですね。逆に真夏氏なんかは、明らかにブルース・リーに似たところがポイントだったんでしょうね。

> 夕子役は星光子さんだが、元々この役は関かおりと言う女優さんが演じる筈だったのだが、撮影が始まって程なく足を骨折してしまったので、急遽、星さんが代わりを務めることになったのである。

 そのため、既に撮影された関かおりさんの出演シーンは全て星光子さんで撮り直しがされている。

隊員服の高峰、関のツーショット写真を見ると、関さんのほうが星さんよりだいぶ華やかな美女ですね。高峰氏からすれば、地味目な星さんのほうが、相手役としてはよかったのかも。

でも看護婦やっているって、その後の設定とどうもそぐわないですよね(苦笑)。

Re: No title

> 隊員服の高峰、関のツーショット写真を見ると、関さんのほうが星さんよりだいぶ華やかな美女ですね。高峰氏からすれば、地味目な星さんのほうが、相手役としてはよかったのかも。

関さんがやってたら、ガラッと違った作風になってたかもしれませんね。

そう言えばアンヌも代役だったらしいですね。

どう見ても

山中隊員役の沖田駿一さんはどう見てもヒットマン(ヤクザ)しか見えないのですがね😅他の番組で悪役が多いのも納得です

Re: どう見ても

どう見ても悪役顔ですからね。

No title

ミサイル超獣ベロクロンは、後に第48話「ベロクロンの復讐」で、初登場時の姿が異なるベロクロン二世として登場します。

Re: No title

48話は傑作ですね。

No title

その第48話に登場する普通の人間と同じ歯科医院の女医が、ヤプールが死んだ後で、ベロクロン二世を操るその残党の女ヤプールだなんて驚きました。女は怖い。

Re: No title

ミニスカの女医さんは最高ですね。

No title

ウルトラマンAは当初の予定通りタイトルを「ウルトラA」にしてほしかったです。それだったらその後のシリーズも「ウルトラ○○」になったと思いますし(ウルトラタロウとかウルトラレオとかウルトラ80とか)。それならウルトラマンをわざわざ初代ウルトラマンと呼ばずに済みますし、名前もウルトラシリーズという統一感が出て良かったと思います。

Re: No title

確かに統一感が出ますね。考えたら「マン」がつかないのはセブンだけなんですよね。

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