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「スケバン刑事」 第18話「登場! もう一人の特命刑事」



 第18話「登場! もう一人の特命刑事」(1985年9月5日)

 前回の続きから、鷹の羽学園の校長室で、宿敵・海槌麗巳と対峙しているサキ。

 今まで何人もの悪人を仕留めてきた必殺のヨーヨーを放つが、麗巳はそれを余裕でかわすと鎖を掴み、逆にサキの体を投げ飛ばし、部屋の壁に叩きつける。

 
 「信じられない」とでも言いたげな目で、麗巳の顔を見遣るサキ。

 
 麗巳は悠然とサキを見下ろしていたが、やがて勝ち誇った笑みを校長室に響かせる。

 サキの初めての敗北……いや、完敗であった。

 同時に、教室に立て篭もっていたタロウたちも、警備員に突入されてあっけなく学校から追い出される。

 
 レギュラー生徒が全員退学になると言う、学園ドラマとは思えぬ物凄い展開。

 やがて、麗巳に負けたサキが、美也子、沼先生と共に学校から出て来て、彼らと合流する。

 
 タロウ「先生、僕たち、もう学校に戻れないんですか?」
 沼「……」

 悔しさのあまり、涙を流して沼先生に訴える生徒たちであったが、突然の事態に、沼先生も掛ける言葉が見つからない。

 照代「どうして? どうしてこんなことになってしまったのよ?」

 
 と、照代の問い掛けに触発されたように、期せずして、みんなの視線があるひとりの人物に注がれる。

 
 美也子(やべぇ……)

 勿論、今度の騒ぎのきっかけを作った美也子であった。

 彼女も、麗巳にたぶらかされて利用された、いわば被害者なのだが、そんなことは知らないタロウたちの目はひたすら冷たかった。

 沼「よせ、夢小路の責任じゃない」

 沼先生がそう言ってくれるが、非難すると言うより、虚脱したようなタロウたちの視線に晒されているのが耐え切れなくなったのか、

 美也子「そうよ、私よ、私がいけないのよ!」

 美也子は不意にそう叫ぶと、反対側に向かって走り出す。

 サキ「美也子!」

 美也子の性格を知り抜いているサキ、美也子が発作的に早まったことをしでかすのではないかと急いで追いかけるが、

 
 案の定、美也子は一気に高架道路脇の長い階段を駆け上がると、

 
 塀を乗り越えて狭い路地に身を躍らせ、自殺を図る。

 これはスタント……かと思ったが、さすがにダミー人形であった。

 
 サキ「美也子ぉーっ!」

 目の前で友人が飛び降りるのを目撃しては、サキも平静ではいられなかった。

 もっとも、それほど高い場所からではなかったので、美也子はなんとか命を取り留める。

 マンションの一室に、明かりもつけずに、放心したように座っているサキ。

 短いけれど楽しかった鷹の羽学園での学生生活を思い出していると、サキの目から自然と大粒の涙がこぼれるのだった。

 と、神が入ってきて、

 
 神「サキ、お前は疲れている。しばらく休養しろ。これが新しい指令だ」

 いつになく優しい声音で、休養をすすめるが、

 サキ「冗談じゃないよ……私は何にも出来なかった。学園も守れず、みんなを救うことも出来ず……神、私は明日から海槌剛三を張るよ。こうなったら直接剛三と対決してやる」
 神「よせ、そんなささくれだった心で海槌に勝てると思っているのか?」

 神は忠告するが、怒りに燃えるサキがそんな言葉に耳を貸す筈もなかった。

 しかし、どうでもいいけど、なんで麗巳じゃなくて、その上の剛三と対決するの?

 ひょっとして、麗巳には勝てないけど、年寄りの剛三なら勝てるとか、そんな横着なことを考えてるのではあるまいな?

 もっとも、いくら力んだところで、組織に頼れない今のサキは、単に喧嘩の強い女子高生に過ぎず、さしあたり、剛三の屋敷の前に張り込むことしか出来ないのだった。

 と、早速、麗巳の命令を受けたコワモテの黒服たちが襲い掛かってくる。不意を衝かれたサキは、戦うどころではなく、ひたすら逃走する。

 しばらく走ってから、振り向いて彼らの姿が見えないのを見て安心した次の瞬間、

 
 片桐「あ゜あ゜ーっ!」

 反対側からやってきた競技用自転車に乗った男性とまともにぶつかってしまう。

 なんか、急にサキの体が大きくなったような気がするが、気にしないほうが身の為です。

 しばらく緩い坂道をゴロゴロ転がったあと、漸く止まるサキ。

 
 サキ(家で寝てれば良かった……)

 ……と言うのは嘘だが、最近、とことんついてないサキであった。

 片桐「おい、しっかりしろ!」

 すぐに男性が駆けつけ、サキの体を抱き起こし、必死に呼びかける。

 その顔を見、声を聞きながら、サキの意識が薄れていく。

 次にサキが目を覚ました時には、サキは見知らぬ部屋のベッドに横たわっていた。

 
 サキ「あっ……」

 思わず上半身を起こすが、胸に激痛を覚えて呻き声を上げる。

 とりあえず部屋の中を見回すと、壁には自転車のポスターやユニフォーム、トロフィーなどが飾ってあり、

 
 自分を介抱してくれた、あの男性が映っているパネルもあった。

 どうやら、自転車の選手らしい。

 そこへ、お盆に皿を載せて、あの男性が入ってくる。

 
 片桐「ああ、ダメダメ、まだ無理しちゃ……目が覚めても、しばらくは安静にしてろって医者の命令なんだから……ごめん、自転車をぶつけてしまって……でも、一生懸命看病したんだから、その分、割り引いてくれよな」
 サキ「……」
 片桐「ところで、君の名前は? 高校生みたいだけど、学校は何処?」
 サキ「……」
 片桐「わかった、わかった、言いたくないものは言わなくてもいいさ……それから、僕の名前だけど、片桐陽一、自転車屋のおやじさ」

 片桐と言う男は、サキの気を引き立てるようにあれこれと話しかけるが、まだ警戒しているのか、サキは終始無言であった。

 片桐、気を悪くした風も見せず、自己紹介してから部屋を出て行きかけるが、ふと立ち止まり、

 片桐「これは余計なことかもしれないけど、パンツが汚れてたので、新しいのと取り替えておいたよっ」
 サキ(殺す!)

 じゃなくて、

 片桐「これは余計なことかもしれないけど、今の君には余裕と言うものが感じられない。何をしようとしているのかは知らないけど、そんなことじゃ上手く行かないと思うよ。しばらく休んだ方がいい」
 サキ「……」

 まるでサキの心を見透かしたように、神とほとんど同じアドバイスをする。

 一見、温和な自転車屋のおやじだが、身辺にタダモノではないオーラをまとった片桐を演じるのは、「変身忍者 嵐」や「鉄人タイガーセブン」で主役を演じた、昭和特撮のレジェンド・南城竜也さんである。

 片桐が一階の店に降りて仕事をしていると、馴染み客らしい高校生が押し掛けてくる。

 
 片桐「お前たちもさあ、そろそろこう言う奴とか、こう言う奴持ってないと格好つかないだろう。山田、ちょっと来い」
 山田「はい」
 片桐「お前なんか、彼女いないんだから、生きてたってしょうがないだろう? ほら、これに乗ってダンプカーに突っ込んで死んだらどうだ?」
 山田「……」

 じゃなくて、

 片桐「お前なんか、彼女いないんだから、こう言う奴持ってないと人生淋しいだろ?」
 山田「でも、バイトじゃこんなの買えねえよな」
 片桐「そっか、それもそうだな」

 元有名な自転車選手だった片桐は、自転車好きの高校生たちから見れば、憧れの存在なのだろう。

 だから、客なのに呼び捨てにされても全然気にしないのだった。

 
 と、そこへ、にこやかな笑みを浮かべて現れたのが、なんと、海槌麗巳その人であった。

 
 片桐「麗巳さん、いらっしゃい」
 麗巳「ピスト用のステム、それからトークリップとリレーラー、それでいいわ。届けて、いつものところね」
 片桐「はい」

 門外漢にはさっぱり分からない用語を並べてテキパキと注文する麗巳。

 もっとも、演じている高橋さんも南城さんも、さっぱり分からないのは同じだったろうが。

 片桐「ありがとうございました」
 山田たち「すげーなー」

 何が?

 彼らのやりとりを聞いた限りでは、特に何か高価なものを注文したようには見えないんだけどね。

 あるいは、自転車競技に縁のなさそうな女性が、おやじ相手に高度な専門用語を口にしたことに驚いたのかもしれない。

 片桐、二階のサキに一声掛けてから、注文されたパーツを持って車でとあるサーキットへ向かう。

 
 やたら趣味の広い麗巳は、プロ顔負けの本格的な装備でコースを周回していた。

 それにしても、この無邪気な微笑み、とても日本を支配しようとしている邪悪な一族とは思えない。

 
 一方で、麗巳のタイムを、亜悠巳たちが鹿爪らしい顔で測っているのが、いかにも海槌三姉妹らしくて笑える。

 お前ら、趣味のアクティビティくらい、もう少し気楽に楽しめよ……

 片桐「お、やってますね」

 何故か自分も競技用のユニフォームをまとった片桐があらわれ、二人に声を掛ける。

 
 亜悠巳「凄い、時速75キロは出てたわよ、お姉さま」(嘘つけ)
 片桐「相変わらず、良いお尻してますね」
 麗巳「えっ?」
 片桐「えっ?」

 じゃなくて、

 片桐「相変わらず、良い走りしてますね」
 麗巳「元オリンピック選手のお褒めに預かり、光栄ですわ」

 麗巳にしては珍しいことに、そんな謙遜した言葉を口にする。

 おそらく、麗巳は単にお得意様と言うだけではなく、個人的に片桐からコーチを受けているのだろう。

 一方、三平は神からサキの居場所が分かったと聞かされ、神のポルシェに乗って急行する。

 ……冷静に考えたら、何も三平を連れて行く必要はないと思うんだけどね。

 ひょっとして、サキのことをダシにして、三平とドライブがしたかっただけなのかも。

 
 三平「本当にあんなところにいるんですか?」

 神がポルシェを停めたのは、無論、あの自転車屋の前の道路であった。

 二階にサキの姿を認めた三平、すぐに降りて会いに行こうとするが、

 神「待て、あの男は……」
 三平「どうしたんですか、神さん?」

 神、続いて現れた片桐の顔を見ると、急に真剣な顔になり、サングラスを掛けなおして再び車を発進させる。

 このままラブホにでも行くのかと思ったが、たぶん、神が向かったのは前回出てきた暗闇指令のオフィスだったと思われる。暗闇指令に直接聞くか、データベースを調べて、さっきの男が特命刑事の片桐であることを確認したのだろう。

 さて、そんなことは知らないサキは、そのまま自転車の二階に居候を続けていた。

 
 それだけじゃなく、一緒にレストランで食事をするまでの間柄になっていた。

 三平が見たら大暴れしそうなシーンである。

 片桐「随分顔色が良くなったな。さ、どんどん食べて、うんと栄養つけなくちゃ」
 サキ「……」
 片桐「ところで君、良かったら、僕の家にずっといてくれないかな?」
 サキ「え?」

 しかも、唐突に、プロポーズとも取れそうな大胆なことを言い出す片桐。

 三平が聞いたら発狂しそうな台詞である。

 もっとも、片桐はそう言う意味で言ったのではなく、胸ポケットから数枚の写真を取り出してサキに渡す。

 写真には、片桐と、サキと同じ年頃の若い女性が写っていた。

 
 片桐「三年前に死んだ妹、名前は光恵って言うんだ」

 片桐の台詞に続いて、自転車に乗っていた光恵が車に轢き逃げされる様子が回想される。

 片桐「その時、僕は海外遠征中で、死に目に会えなかった」
 サキ「……」
 片桐「小さい時に両親を亡くして、それからずっと、妹と二人だけで生きてきた。この世で二人っきりの兄弟……君を見て、その光恵のことを思い出したんだ。だから……」
 サキ「……」
 片桐「あっ、ごめん、ごめん、こんな話、お断りに決まってるよな」

 片桐、サキの戸惑いを見て、返事も聞かずに写真を取り上げてポケットにしまう。

 片桐「さあ、今夜とことん遊ぶぞ、良いだろう?」
 サキ「……」
 片桐「さあ、食べて、食べて」

 片桐はそれ以上、光恵のことは話さず、サキも敢えて聞かなかった。

 
 促されるまま、にっこり微笑み、

 
 世にも幸せそうに顔をとろけさせ、フォークで肉片を口に運ぶサキ。

 ちなみにこのシーン、サキの台詞は「え?」の一言だけ。

 斉藤さん、ラクチンだったろうなぁ。

 食事のあと、歩道橋を歩いて帰りながら、サキは心の底から片桐に感謝する。

 サキ「片桐さん、ありがとう、ささくれだった心を治してくれて」
 片桐「よせよ、そんな風に言われると、照れちゃうぜ」

 サキは、ここでやっと自分の名前を告げるが、それを聞いた片桐の顔が俄かに強張る。

 片桐「麻宮、サキ?」
 サキ「?」
 片桐「いや、なんでもないんだ……これからも、よろしく」

 どうやら片桐、相手がスケバン刑事だと知らないで保護していたらしい。

 さすがにそんな偶然ねえだろと思ってしまうが、あの時、片桐も海槌家の動きを監視するためにあの場所にいたことが後に分かるので、それならば二人がぶつかったのも、ありえない話ではない。

 だが、そんな二人の様子を、下の道路から見ているものがいた。麗巳である。

 翌日、サキが、何か金目のものでもないかと片桐の店舗兼住宅を漁っていると(註・嘘です)、カーテンで仕切られた階段の上に、さまざまなハイテクメカがひしめくスパイ大作戦のような小部屋を発見する。

 部屋が暗くて良く分からなかったが、壁に麗巳の写真が貼ってあり、さらに……、

 
 久巳「サキと片桐はぐるなの?」
 麗巳「わからないわ、今調べさせてる……とにかくサキの奴、許せない、私のパーツに手を出したらどうなるか思い知らせてやるわ」
 久巳「お姉さま……」
 麗巳「店を張ってる連中に、サキを捕まえてサーキット場へ連れて来させて!」

 などという、アジトで交わされている三姉妹の会話がはっきり聞こえてくるではないか。

 ちなみに麗巳の言う「パーツ」とは、片桐のことを指してるんだろうなぁ。

 特権意識と傲慢が服を着て歩いているような麗巳にとっては、父親や妹たちを除けば、どんな人間もただの道具に過ぎないのだ。

 
 カメラが引くと、司令室に置かれた麗巳の自転車のサドルの裏に、盗聴器が仕掛けられているのが見える。

 そう、片桐は、自転車屋として麗巳に取り入りながら、こんな細工をして彼らの動向を探っていたのだ。

 ……

 つーか、部屋に自転車置くなよ、麗巳。

 暗くて分からなかったが、その小部屋には片桐もいて、ヘッドフォンで彼らの会話を聞いていたが、サキの存在に気付いてギョッとする。

 サキ「片桐さん、あなた一体何者なの?」
 片桐「……」
 サキ「海槌麗巳と一体どういう関係なの? 敵だとは思いたくない、答えて!」

 だが、その時、階下から、何者かが侵入して二人を探している物音が聞こえてくる。

 片桐は、ともかくサキの手を引いて裏口から逃げるが、路地で彼らに見付かり、激しいバトルとなる。

 
 変身忍者嵐と、スケバン刑事との夢の共演!

 二人は奮闘するが、相手もなかなかのツワモノぞろいで、簡単には切り抜けられない。

 
 片桐「早く逃げろ!」

 片桐が彼らを押さえている間に、ひとりでとっとと逃げ出すサキ。

 
 と、絶妙のタイミングで、サキの前に神のポルシェが滑り込む。

 
 神「乗れ!」

 相変わらず、そばにこの人さえいれば、どんな危ない状況でも安心できる神の頼もし過ぎるマスク。

 サキが何も言わずに助手席に乗り込むと、神は目一杯アクセルを踏んでその場から離脱する。

 片桐「え? ちょっ……置いてかないでぇーっ!」

 と言うのは嘘だが、冷静に考えたら、逃げないで神が加勢してやれば、余裕で片桐を救い出せたよね?

 CM後、神はポルシェを小さな神社の境内で停める。

 
 サキ「神、あの片桐って男は何者なの? ひょっとして、私と同じ特命刑事じゃないの?」
 神「片桐の死んだ妹・光恵さんは、かつて海槌系列企業の秘書をしていた。ところが、偶然汚職の秘密を知ってしまい、その為に殺された。彼は特命刑事になった。海槌家に接近して情報収集を命じられ、お前に自転車をぶつけたのも、収集の最中だった」

 サキの疑問に、神はあっさり片桐の正体を話してくれる。

 しかし、サキの場合は女子高生なのに刑事だから特命刑事だけど、片桐の場合、ただの中年刑事になるんじゃないの?

 ま、刑事と言うより、暗闇指令の命令で動く、エージェントのようなものだと思えば分かりやすい。

 どうでもいいが、なんで神は片桐がサキに自転車をぶつけたことを知っていたのだろう?

 現場を目撃していたのなら、もっと早く自転車屋に来ていた筈だ。

 おそらく、あのあと暗闇指令に会い、片桐から暗闇指令への報告書を見せてもらって、その中に事故のことも書いてあったのだろう。

 すぐ片桐を助けに行こうとするサキを、神が厳しく止める。

 神「やめろ、自分の始末は自分でつける、それが特命刑事の掟だ」

 でも、サキだって、今まで何度も神に助けられてきたような気がするのだが……

 サキ「いやだ、あの人は私に人間らしい気持ちを取り戻させてくれた。今度は私が助ける番よ」
 神「サキ!」
 サキ「お願い、神」

 
 サキの決意が固いのを見た神は、無言でヨーヨーを取り出してサキに渡す。

 しかし、それくらいで考えを変えるなら、「それが特命刑事の掟どわっ!」とか、大上段から言わないで欲しいよね。

 
 さて、例のサーキット場に連れてこられた片桐は、自転車で巨大なダンプカーと競走させられる。

 いくら元自転車選手とはいえ、さすがにブーブーには勝てず、今にもダンプカーに踏み潰されそうになるが、ここで駆けつけたサキがヨーヨーでダンプカーのタイヤを切り裂き、なんとか片桐を救う。

 だが、安心したのも束の間、かすさず亜悠巳が得意のライフル銃をサキに向けるのを見て、

 
 片桐「危ないっ!」

 今度は片桐が、自分の身を犠牲にして、サキを凶弾から守る。

 
 サキ「片桐さん! しっかりして、片桐さん!」

 半泣きになりながら、もんどりうって倒れた片桐に駆け寄るサキ。

 
 片桐「あっ、うっ、サキぃ……」

 
 サキ「しっかりして、何が言いたいの?」
 片桐「サキ、君と海槌剛三の間には、秘密がある……」
 サキ「海槌剛三と私?」
 片桐「う……光恵……」
 サキ「片桐さん! 片桐さん!」

 サキの叫びも虚しく、片桐はポケットから妹の写真を取り出すと、それを掴んだまま息絶える。

 サキ「海槌麗巳、てめえ、許さねえっ!」

 今度こそ、怒り大爆発のサキ、亜悠巳のお腹にヨーヨーを一発決めてから、麗巳の体を鎖でぐるぐる巻きにする。

 サキ「海槌麗巳、殺人現行犯で逮捕する」
 麗巳「サキ、お前がこれだけやれる女だと分かって嬉しいわ」
 サキ「なにぃ」
 麗巳「一生に一度、巡り会えるかどうかの相手に出会えたような気がするからよ」

 だが、麗巳はまったく動じず、サキを称賛して微笑む余裕すら見せる。

 と、何処からか飛んできた金属製の矢が、麗巳を縛っていた鎖を正確に断ち切る。

 サキが驚いて見上げれば、

 
 久巳「迂闊だったわねえ、サキ、私たちが三人姉妹だってことを忘れたの?」

 そう、その場にいなかった久巳が、高所からアーチェリーの矢を放って姉を救ったのだ。

 サキ「うん、あんたのこと、完全に忘れてた」
 久巳(ちっきしょう~)

 意表を衝かれたサキ、とりあえず、久巳に精神的ダメージを与えておくが、嘘である。

 麗巳「亜悠巳、思う存分おやりなさい」

 久巳に矢で狙われて抵抗できないサキを、亜悠巳がライフルのストックで何度も殴りつける。

 
 亜悠巳「貴様ぁ~」

 相変わらずイッちゃったような亜悠巳の目付きが素晴らしいのです!

 こうして、なんと一話の中で二度も手痛い敗北と屈辱の泥沼に叩き込まれたサキ、果たして立ち直ることが出来るのであろうか?

 あと、「登場!」と言いながら、同じエピソードで「退場!」してしまった片桐さんがかわいそうだなぁ、と。
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コメント

あざとい脚本ですが

片桐はサキに死んだ妹の幻影を重ねていたでしょうし
サキも神とは違う暖かさを片桐に感じていたと思うと切ないですね。

くみたん('ω')ノ

ついにレミお姉さまとの直接対決、

>麗巳はそれを余裕でかわすと鎖を掴み、逆にサキの体を投げ飛ばし、部屋の壁に叩きつける。

レミお姉さまは頭脳だけではなく身体能力も高いですねぇ、チェーンを握ってサキを吹っ飛ばすとはどんな怪力や。

>これはスタント……かと思ったが、さすがにダミー人形であった。

しっかり細部までご覧になってますね。一瞬のことなので普通に素通りでした。

>ひょっとして、麗巳には勝てないけど、年寄りの剛三なら勝てるとか、そんな横着なことを考えてるのではあるまいな?

ここの解説は大爆笑ですね。レミには勝てないからラスボス剛三を倒して、全クリして終わらせようとな(笑)

>なんか、急にサキの体が大きくなったような気がするが、気にしないほうが身の為です。

いつぞやの欽ちゃんポーズに似てますね(我ながらよく覚えている(笑))

>最近、とことんついてないサキであった。

そういえば、地獄城からついてないですね。もうサキの劣勢状態。

>ひょっとして、サキのことをダシにして、三平とドライブがしたかっただけなのかも

神サマご自慢のポルシェの乗り心地を三平にも味わってもらいたかったのかも(笑)そして、この三平とのドライブにこだわるから最終回に(泣)(ちょっとずれてるような(笑))

>神「待て、あの男は……」

神「待て、あの男は・・・変身忍者嵐!!」
さすが博識の神サマ、立場が違えど日本を救う役目が同じなので、

>急に真剣な顔になり、サングラスを掛けなおして再び車を発進させる。

そっちのストーリーはそっちでやってくれと言わんばかりにササッと退散しましたなぁ~。(もう管理人様のブログの世界観ですなぁ~)

>片桐が彼らを押さえている間に、ひとりでとっとと逃げ出すサキ。

そういえば。この解説読んで大爆笑!!確かに加勢をと思ったが、ヨーヨーがないと、サキも戦力ダウンしてしまうのか。それにしても逃げちゃだめでしょ(笑)

>神「乗れ!」

もうここも
神「いいね!」って勝手に処理されて笑えてしまいます。

>片桐「え? ちょっ……置いてかないでぇーっ!」

確かに(笑)何か特命刑事同士会っちゃまずいルールでもあるのだろうか。

>神「やめろ、自分の始末は自分でつける、それが特命刑事の掟だ」
 でも、サキだって、今まで何度も神に助けられてきたような気がするのだが……

なるほど、第一部はこういったことでサキを助けなかったのか。

>今度は片桐が、自分の身を犠牲にして、サキを凶弾から守る。

ハヤテ~~(悲)せめて、変身忍者に変身を!!
くノ一カスミはどうした~!さすがに状況が厳しすぎる~、あゆみちゃん人殺しや~!ハヤテの活躍があまり描かれず(悲)

>と、何処からか飛んできた金属製の矢が、麗巳を縛っていた鎖を正確に断ち切る。

いいとこどりです、くみちゃん。
さすがに3姉妹のコンビネーション攻撃にはサキも歯が立たないですね。

>相変わらずイッちゃったような亜悠巳の目付きが素晴らしいのです!

あゆみちゃん、いっちゃってますねぇ~、画像だけ見るとホラーに出演できそうです。眼力だけで貞子も逃げだしそうです(笑)

考えてみると、ここのシーンもサキは絶対絶命のピンチで、救世主神サマはなにしてたのだろう?この状況だと勝算が悪いから出てきてくれなかったのかなぁ。(かっこいいとこだけ視聴者に見せたいため(笑))あとは任せた的にヨーヨーを渡しただけで、どう考えても2人では3姉妹に太刀打ちできないことは神サマもわかるはずなんだけどなぁ。

いやぁ~、毎度、ここまで掘り下げてドラマを堪能させていただき感謝です。
更新お疲れさまでした。

即退場

>「登場!」と言いながら、同じエピソードで「退場!」してしまった片桐さんがかわいそうだなぁ、と。
敵の強大さを描くにはこれくらいがちょうどいいと僕は思いますね。
ってか、3部作通して、仲間がバンバン死んでますよね。

Re: あざとい脚本ですが

基本的に暗い作品ですよね。まあ、そこが良いんですが。

Re: くみたん('ω')ノ

> ここの解説は大爆笑ですね。レミには勝てないからラスボス剛三を倒して、全クリして終わらせようとな(笑)

ありがとうございます。ま、実際、麗巳に比べればチョロいですもんね。

> そういえば。この解説読んで大爆笑!!確かに加勢をと思ったが、ヨーヨーがないと、サキも戦力ダウンしてしまうのか。それにしても逃げちゃだめでしょ(笑)

恩人なのにねえ。

> ハヤテ~~(悲)せめて、変身忍者に変身を!!

確かに、もうちょっと見せ場が欲しかったですね。

> あゆみちゃん、いっちゃってますねぇ~、画像だけ見るとホラーに出演できそうです。眼力だけで貞子も逃げだしそうです(笑)

実際に人を殺した直後ですからね。

> 考えてみると、ここのシーンもサキは絶対絶命のピンチで、救世主神サマはなにしてたのだろう?

助けに来たり来なかったり、割といい加減ですよね。

> いやぁ~、毎度、ここまで掘り下げてドラマを堪能させていただき感謝です。
> 更新お疲れさまでした。

ありがとうございます。こちらこそいつも楽しいコメント感謝です。

Re: 即退場

でも、特命刑事らしい活躍を全然見せないまま小娘たちに嬲り殺されたようで、なんか物足りないです。

落差

今回は麗巳を演じる高橋ひとみさんの目つきの落差が激しいですね😖平素は何処にでもいる良いとこのお嬢様ですが、一旦スイッチが入ると😈顔の企みのある目つきになるようですね😅

Re: 落差

まあ、実際はエエ人ですからねえ。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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