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「仮面ライダーV3」 第31話「呪いの大幹部 キバ男爵出現!!」



 第31話「呪いの大幹部 キバ男爵出現!!」(1973年9月15日)

 さあ皆さんお待ちかね、いよいよキバ一族編の始まりなのです!

 5話だけどね!

 それはさておき、冒頭、この日のために猛特訓を重ねてきた戦闘員が皮張りの太鼓を両手で叩いてアフリカンなビートをアジトに響かせる中、

 
 儀式には必ず駆り出されるトンガリ頭巾の三人が「デストロ~ン」と唱和しながら祈りを捧げていると、

 首領「デストロンの新しい大幹部を紹介しよう。アフリカの奥地、コンゴ川上流に数百年栄え続けるドーブー教の大魔術師、その名はキバ男爵!」

 担任が転校生でも紹介するように、首領がその名を呼ぶと、

 
 巨大な動物の骨をかぶり、ヒョウ柄の毛皮をまとった、必要以上に濃い顔をしたキバ男爵が、その姿をあらわす。

 キバ男爵「デストロンの新怪人は、このキバ男爵が引き連れた、キバ一族だと知れ!」

 演じるのは、「ハレンチ学園」でお馴染みの(註・お馴染みじゃねーよ)郷鍈治さん。

 お兄さんが宍戸錠で、奥さんはちあきなおみという、キバ一族よりよっぽど凄い一族なのである。

 で、信じたくはないが、当時、まだ36才なのである!

 つまり、2020年現在のカズレーザーと同い年なのである。

 それはともかく、キバ男爵は最初の怪人ドクロイノシシの入った棺を運ばせると、

 キバ男爵「生贄を捧げるのだ」

 
 女「……」

 と、傍らの柱に縛られていた若い女性に目をやる。

 そう、今回はキバ男爵の記念すべき第一回目のディナーショー(註・ディナーショーじゃないです)と言うことで、あらかじめ、若くてピチピチした女性が用意されていたのである。

 首領もなかなか粋な計らいをしてくれるじゃねえか。

 それまで意識を失っていた女性、漸く目を覚まして自分の置かれている状況を把握したのか、それとも、キバ男爵の顔が想像を絶する濃さだったのか、「あああーっ!」と、なかなか色っぽい声で絶叫する。

 キバ男爵「目覚めよ、キバ一族の一員、ボルネオはサンギラー山脈で生まれ、暴れまわった凶暴なるイノシシ、ドクロイノシシよ、さあ、起きて、職安に行くのだっ!」

 間違えました。

 キバ男爵「さあ、起きて、生贄の肉を食らい、血をすすりて悪魔の力にせよ」

 
 呼びかけに応じて、棺の中から長い二本の牙を持つ、見るからに恐ろしげな怪物が現われる。

 あの、どうでもいいけど、ボルネオって東南アジアなんですけど……

 それとも、キバ一族と言うのはアフリカに限らず、世界各地からキバを生やし系の怪人を集めて結成された国際的仲良しグループなのだろうか?

 
 女「あ、あ、ああーっ!」

 恐怖に引き攣った顔で叫び続ける女性に近付くと、ドクロイノシシは牙の先で女性の服を裂くと言う、「仮面ライダー」シリーズにしては大胆な挙に出る。

 無論、それ以上の露出がちびっ子向け番組で許される筈もなく、ドクロイノシシはそのまま牙を女性の柔肌に突き立て、鮮血をほとばしらせる。

 
 続いて、いきなり白い石膏のようなものをぶっかけられる気の毒な女性。

 女(まだヌードの方がマシだった……)

 こんなことなら、撮影前に監督から「脱げる?」と言われた時に「脱げます!」って即答しておくんだったと全力で後悔する女優さんであったが、嘘である。

 しかも、これだけ頑張っていると言うのに、クレジットには名前すら載っけてもらえなかった不憫な女優さんであった。

 今更だが、満腔からの感謝を込めてこの名も無き女優さんに敬意を表したい。

 それはともかく、哀れな女性は、一瞬で白骨化してしまう。

 
 怪人「見たか、ドクロイノシシの力を、俺の牙に触れるもの、全てこうなる

 誇らしげにうそぶくドクロイノシシに対し、

 
 キバ男爵「ええいっ、寄るな、あっち行けっ!」
 怪人「……」

 じゃなくて、

 キバ男爵「ドクロイノシシよ、人間どもを恐怖のどん底に突き落としてやれ」

 で、ドクロイノシシが張り切って向かった先は、東京ではなく、何故か山梨県の小淵沢であった。

 ……

 なんで?

 怪人「いや、なんでと言われましても……」

 たぶん、普段ジャングルで暮らしているので、人の多い場所が苦手なのだろう。

 さて、深夜、その小淵沢の山村に住んでいる宮田家。

 突然、凄まじい男の悲鳴が聞こえてきて、家人が何事かと目を覚ます。

 トシ子「なんだろう、今の声は? 隣の藤井さんの声だ」
 父親「ここにいなさい、お隣の様子見てくる」

 父親がひとりで外へ出ると、門を出たすぐのところの電信柱に、その藤井と言う男がもたれるように立っていた。

 
 父親「藤井さん、今の悲鳴は?」

 父親を演じるのは、毎度お馴染み、長沢大さん。

 藤井「怪人に襲われた。この村は全滅だ」
 父親「そんな、藤井さん……」
 藤井「宮田、お前もこういう姿になるんだ!」

 
 藤井「あ゛あ゛ーっ!」
 父親「うわーっ!」

 そう言って飛び出してきた藤井の姿は、すでに全身白骨化していた。

 白骨に抱きつかれ、思わずその場に尻餅をつく大ちゃん。

 
 父親「はっ!」
 怪人「良いか、この村で生きているのは宮田、お前たち一家だけだ」

 なんとか立ち上がると、今度は背後にあらわれたドクロイノシシに襟首を掴まれ、実にイイ顔で固まる。

 それでもなんとか逃げて敷地の中に逃げ込み、大きな門扉を閉ざして侵入を阻もうとする宮田パパ。

 宮田家はなかなかの旧家らしく、立派な門構えをしているのである。

 父親が門を支える一方、母親とトシ子は家の中に閉じ篭るが、偶然にも、トシ子が少年ライダー隊員だったので、ペンダントで本部に助けを求める。

 
 立花「なに、デストロンの怪人? 場所は?」
 トシ子「山梨県の小淵沢です」

 寝惚け眼で出たおやっさんが応じていると、突然、トシ子の悲鳴が聞こえ、妨害電波のような雑音が入る。

 実際、デストロンが通信を撹乱していたのだろう。

 家の周りを歩き回る足音に、母親とトシ子は身を寄せ合って怯えていたが、やがて父親の声が聞こえてくる。トシ子、ライダー隊員だけあって、怪人が父親の声を真似ているのかもしれないと用心し、こわごわ雨戸の隙間から覗いてみるが、庭に立っていたのは紛れも無い父親の姿であった。

 トシ子「すいません、今の報告は取り消します、私の間違いでした」
 立花「なに、間違い? なんだ、夜の夜中に」

 トシ子はすぐ訂正の連絡を入れ、安眠を邪魔されたおやっさんはさすがにムッとするが、

 立花「あ、ま、ま、とにかく間違いで良かった。はい、おやすみ」
 トシ子「お休みなさい……お父さん!」

 だが、トシ子が通信を切った途端、父親がペンダントを取り上げる。

 父親「はっはっはっはっ、ライダー隊に連絡されて仮面ライダーV3に嗅ぎ付けられると面倒なことになる。ふぁっはっはっはっ」
 母親「あなた!」
 トシ子「お父さん!」

 
 案の定、それはドクロイノシシが本物そっくりに化けたニセモノだった。

 怪人「この村はデストロンが完全に占領してしまった」
 トシ子「お父さんは?」
 怪人「ドクロになって転がっている、さあ、お前たちも死んでもらう」

 その場で二人を殺そうとするイノやんであったが、その背後の障子にキバ男爵の影が映り、

 キバ男爵「待つのだ、少年ライダー隊の小娘はこれから色々と利用できる。しばらく生かしておけ」
 怪人「分かった、キバ男爵」
 キバ男爵「……」

 怪人から普通にタメ口を利かれて、一瞬戸惑うキバ男爵であったが、嘘である。

 まあ、何しろキバ男爵こみで5人しかいない、まるで戦隊ヒーローみたいなキバ一族なので、上下関係もゆるく、普段から「おれ」「おまえ」と呼び合うフレンドリーな集団なのだろう。

 ともあれ、トシ子は母親を殺すと脅されて、やむなく彼らの言いなりになる。

 ただ、それは志郎やケンたちがこの村に駆けつけることを前提としたプランBであり、彼らは現時点ではうまくおやっさんを誤魔化せたと信じているのだから、そこまで用意しておく必要があるのか、いささか疑問である。

 だいたい、妨害電波が使えるのなら、最初から全面的に通信をシャットダウンしておけば、おやっさんに連絡されることもなく、従ってV3の介入を恐れず、のびのびと皆殺し作戦を進めることが出来たのではないか。

 つーかさぁ、そもそもなんでキバ男爵は、こんな小さな山村を占領しようと思ったのだろう?

 東京から離れたこんな村を手に入れたところで、戦略的価値は皆無であろう。

 だとすれば、最初からこの村にV3をおびき寄せて抹殺することが狙いだったのか?

 だが、そうすると、ドクノイノシシの「仮面ライダーV3に嗅ぎ付けられると面倒なことになる」と言う台詞と矛盾してしまう。

 なので、結局、着任したばかりのキバ男爵が、自分たちキバ一族の力を首領にデモンストレーションするのが目的だったのではないかと言う気もするのである。

 一方、ライダー隊本部では、自動的に録音される仕組みになっているのだろう、トシ子とおやっさんの会話を録音したテープを、志郎を除くみんなで聴いていた。

 
 純子「どうも、中間の雑音が気になるわ」
 ケン「しかし、声は間違いなく本人のものですよ」
 純子「つーか、お前誰だよ?」
 ケン「……」

 純子さん、気持ちは分かるけど、そんな意地悪しちゃらめぇえええーっ!

 念の為、今回から晴れてレギュラーになった元デストロンハンターの佐久間ケンちゃんなのである。

 しかし、はっきり言ってミスキャストだよね。

 演技は別にして、こんなへなへなした男に、志郎の相棒が務まる筈がないからである。

 37話で特に理由もなくフェードアウトしてしまうのだが、役者さんには気の毒だが、やむを得ない処置だったろう。

 どうでもいいが、ケンちゃんは「(トシ子)本人のもの」って言ってるけど、ライダー隊には、すべての隊員の声がサンプルとして置いてあるのか?

 さすがに当時の機材では、無理があるだろう。

 立花「怪人発見……ちょっと雑音が入って、間違いでした」

 確信はないが、なんとなく気になるようにパイプを吹かすおやっさんに、

 シゲル「答えは簡単、現場を調べる!」

 シゲルが叫ぶと、それに答える形で志郎の声が通信機から聞こえてくる。

 
 志郎「そう、シゲルのいうとおり、俺は目下、その現場、小淵沢に向かってるところだ」
 ケン「先輩、それはないぜ」
 志郎「はっはっはっはっ、悪く思うなよな、じゃ」

 相変わらず機敏な志郎は、既に行動を開始していたのだ。

 志郎が小淵沢に到着すると、キバ男爵が声だけで自己紹介して、ドクロイノシシに襲わせる。

 志郎、V3に変身して激しく戦うが、ドクロイノシシはなかなかの猛者で、V3を崖から突き落とすと、崖を突き崩して土砂崩れを発生させ、V3を生き埋めにする。

 さらに、それで安心せずに「死体を掘り出せ」と、部下に命じる辺り、なかなかのキレ者であった。

 もっとも、V3が土砂崩れくらいで死ぬ筈がないのだが……

 CM後、二人の戦闘員がゲヘゲヘ笑いながらツルハシやシャベルでせっせと土を掘り返している。

 
 戦闘員「V3め、どんなぶざまな格好で死んでいるか、見ものだな」

 
 戦闘員「キィーッ!」

 相棒の言葉に、「そうっすね、先輩!」的な鳴き声で応じるもうひとりの戦闘員。

 このやりとりを見てると、普段、人間の奴隷を扱き使うだけであまり肉体労働に従事することのない彼らが、珍しく自ら体を動かして、労働の楽しさ、尊さに目覚めたようで、なんか微笑ましい。

 だが、生まれついての悪人である彼らがそんな人間的な喜びを享受するのを、神(プロデューサー)が御赦しになる筈がなく、

 
 戦闘員「おい、これが終わったらビール飲もうぜ」
 戦闘員「いいっすね!」

 などと言う会話が交わされていてもおかしくないまったりした時間の最中、

 
 チュドーン!

 いきなり足元で大爆発が起きる!

 情けない格好で左右に飛んでいく二人を見て、管理人が大笑いしたことは言うまでもない。

 V3「V3パワー!」

 V3、空中で一回転すると、戦闘員の一人を押さえつけ、

 
 V3「土に埋まって野垂れ死にするようなV3ではない。エネルギー脱出の方法もあるんだ。言え、ドクロイノシシは何処だ?」
 戦闘員「知らん」
 V3「言え!」
 戦闘員「小淵沢の宮田家!」
 V3(カメラ目線で)「なにっ?」

 一度は耐えた戦闘員であったが、重ねて問われるとあっさり口を割ってしまう。トホホ……

 V3が宮田家に向かった後、

 戦闘員A「ヒューッ、殺されるかと思ったぜぃ」
 戦闘員B「すいません、オレ、死んだフリしてました」
 戦闘員A「お前なぁ~」
 戦闘員B「でも、V3のお陰で手間が省けて良かったですね。これからすぐ飲みに行きます?」
 戦闘員A「おう、ただし、お前の奢りだぞっ! 死んだフリした罰だ」
 戦闘員B「そりゃないっスよ、先輩~」

 などと言う和気藹々とした会話が交わされたのでないかと想像するのも楽しい。

 
 その後、来なくて良いのに、ケンちゃんがバイクに乗って村にやってくる。

 ケン「あれが例の村か、風見先輩は何処にいるんだろう?」

 村に伸びる細い吊り橋を渡ろうとするが、

 
 振り向けば、少年ライダー隊員であることを示すVサインを出しながら、トシ子が立っていた。

 言い忘れていたが、トシ子を演じるのは毎度お馴染み、斉藤浩子さん。

 
 ケン「君は、宮田君?」
 トシ子「佐久間さんですね」
 ケン「俺より先に風見先輩が来てる筈だが」
 トシ子「風見さんなら私の家に」

 無論、トシ子は母親を人質にされてデストロンの言いなりになっているのだ。

 何の疑いも持たずにひょこひょこトシ子の後に続いて家の中に入ったケンちゃんだが、たちまち戦闘員に突き倒される。

 見上げれば、目の前にドクロイノシシが立っていた。

 
 ケン「デストロン!」
 怪人「……」

 ドクロイノシシ、ケンちゃんの頭を靴でぐりぐり踏みにじる。

 ケン「どうして嘘をついたんだ、宮田君? ライダー隊員がどうしてなんだーっ!」
 トシ子「許してください、私のお母さんが人質に取られて……」
 怪人「これで風見志郎も手が出せまい」
 ケン「せんぱーいっ! 風見先輩、全力で助けに来てーっ!」
 天井裏の志郎「……」

 なんでこんなヘタレを仲間にしたんやろかと全力で後悔する志郎であったが、嘘である。

 実際はそこまで腰抜けではなく、

 ケン「せんぱーいっ! 風見先輩、来ちゃダメだーっ!」
 天井裏の志郎(宮田君のお母さんをまず助けることだ……)

 ケンちゃんの健気な叫び声をサクッと無視して、志郎は家の中を捜索しようとするが、たちまち戦闘員に見付かって、天井板越しに槍を突かれる。

 怪人「しまった、人質を取り返される、急げ!」

 と、ドクロイノシシは部下たちに言うのだが、次のシーンでは、

 
 何故か神社かお寺の参道のような石畳をひとりで疾走しているドクロイノシシの姿が映し出され、

 
 続いて、地面に倒れている数人の戦闘員、

 
 それを見たドクロイノシシは、

 怪人「人質はまだある!」

 と言って引き返そうとする。

 ……

 はい、さっぱり意味が分かりません!

 まあ、母親をその神社orお寺に隠していて、その見張りがやられているのを見て既に志郎に救出されたのだと思ったのだろうが、正直、分かりにくい。

 だいたい、志郎はどうやって母親の居場所を知ったのか?

 ドクロイノシシの向かった先だと見当をつけたにしては、あまりに行動が早過ぎる。

 と、引き返そうとしたドクノイノシシの足を、何処からか聞こえてくる志郎の高らかな笑い声が止める。

 
 志郎「ドクロイノシシ、人質はもういないぜ」
 怪人「なにっ」

 志郎が、母親と一緒に木の後ろからあらわれると、

 
 そこへケンちゃんとトシ子も駆けつける。

 トシ子「お母さん!」
 ケン「やい、降伏しろ、デストロンの戦闘員は全部片付けたぞ!」

 な、な、な、なんと、ケンちゃん、見掛けによらず強いことが判明するが、実際に戦闘員を倒すシーンがないので、いまひとつ説得力に欠ける。

 だが、ドクロイノシシはまだ切り札を残していた。

 例のアフリカンな太鼓の音が聞こえて来たかと思うと、

 
 村のあちこちから、クワやスキなどの物騒な農機具を持った住民たちが集まってきて、無言で志郎たちを取り囲む。

 怪人「ゆけっ!」
 志郎「ダメだ、ドクロイノシシに操られてる……」

 ……

 いや、それだけたくさんの人質がいるのなら、志郎に母親を助け出されそうだからって、慌てることはなかったじゃん。

 トシ子の利用価値だってもうないのだから、彼女にこだわる必要はないだろう。

 つーか、後にトシ子の父親まで操られているだけで死んでなかったことが分かるのだから、最初から父親を人質にしてトシ子に言うことを聞かせれば良かったのでは?

 でも、隣の藤井さんは明らかに白骨死体になっていたと思われるのに、他の村人は生きていることになるのは、途中で設定が改変されたみたいで、見ていて尻の座りが悪くなる。

 ともあれ、村人に手を出すことは出来ず、志郎たちはあえなく捕まってしまう。

 で、さっさと牙を刺して殺せば良いのに、

 
 例によって例のごとく、回りくどいことが好きなデストロンは、わざわざ志郎を柱に縛り付けて焚殺するという、七面倒臭い方法で処刑しようとする。

 怪人「ようし、火をつけろ」

 志郎の足元に詰まれた薪に火がつけられ、炎と煙に志郎が苦悶の表情を浮かべていたが、やがて、どこからか聞き覚えのあるエンジン音が聞こえてくる。

 
 怪人「あれは」
 ケン「ハリケーン号だ」
 トシ子「ライダーV3が来てくれたんだわっ」

 
 続いて、誰も乗っていないハリケーンが突っ込んでくる。

 ドクロイノシシが戦闘員をハリケーンに向かわせている隙に、志郎はさっさと抜け出し、V3に変身してハリケーンにまたがって戻ってくる。

 こちらで補えば、志郎が遠隔操作したのか、自動操縦装置を働かせたのだろうが、V3が何の説明もしてくれないのがちょっと物足りない。

 まぁ、ケンちゃんたちの前で説明すると、志郎がV3であることがバレてしまう可能性があるからなのだろうが、そう言う時こそナレーターに言わせれば良いのである。

 ナレ「V3・26の秘密のひとつ、遠隔操作能力……V3は、脳波で遠くにいるハリケーン号を自在に操ることが出来るのである!」

 みたいなね。

 怪人「太鼓を鳴らしてくれ、悪魔の響きの太鼓をーっ! キバ男爵さまーっ!」
 キバ男爵「……」

 アフリカンなビートがないと力が衰えてしまうのか、ドクロイノシシは両手を広げてキバ男爵にアピールするが、何故かキバ男爵は何も答えてくれず、砂混じりの風が鳴るだけであった。

 
 V3「ドクロイノシシ、キバ男爵から送られてくる魔力の太鼓は二度とお前の前には来ない。あれを見ろ」

 
 V3が示した方を見ると、そこに、黒い棺のようなものが立ててあった。

 いや、一応、これは太鼓なのか? あるいは、箱の中に太鼓が入ってるのか?

 怪人「おのれ、いつの間に」
 V3「迂闊だったな、私を襲ったあの森の中に隠しておいたとは」

 V3、その場でジャンプして、その箱を蹴ると、

 
 箱が大爆発を起こす。

 それと同時に、操られていた村人たちがくたっとその場に倒れ込む。

 
 怪人「V3め、図ったな!」

 ……

 はい、さっぱり意味が分かりません!part2

 まあ、太鼓が魔力の根源と言うのは分かるのだが、V3は、一体、いつ、そのことを見抜き、どうやって太鼓を発見できたのか?

 さらに、志郎が太鼓を(森から)この場所に運んだのは、宮田家に忍び込む前だったと思われるが、ドクロイノシシがこの場所を処刑場に選ぶことが、前以て志郎に分かる筈がないではないか。

 そもそも、太鼓をV3が盗み出していたのなら、もっと早い段階で魔力が切れ、村人たちも元に戻っていなければならない筈である。

 とにかく、今回は、訳の分からないことが多過ぎる。

 それはそれとして、

 
 キバ男爵「うん、火が消えた。ドクロイノシシの持つ魔力が消えた。奴に襲われた村人たちは蘇る!」

 アジトのキバ男爵は、ドクロイノシシの異変に気付くが、説明台詞を口にするだけで、ドクロイノシシを助けようとは全くしない。

 どうやら、コイツ、野暮ったいアフリカンファッションからタキシードに着替えるのに夢中で、ドクロイノシシの「あの音ちょうだい!」の要求を聞き流してしまったらしい。

 ダミだこりゃ……

 登場したばかりのキバ男爵であったが、早くも大したことない奴だと言うことがバレてしまったようである。

 この後、V3がドクロイノシシをサクッと倒し、宮田パパも含めて村人全員が生き返ってバンジャーイ! と言う、思わず脱力してしまう安易なハッピーエンドで幕となる。

 でも、ドクロイノシシ、前半ではっきり「(父親は)ドクロになって転がっている、さあ、お前たちも死んでもらう」と言ってるのだから、やっぱり宮田パパが生きてるのは変だよね。

 そもそも、ドクロイノシシは村人たちをどうするつもりだったのか。

 皆殺しにするつもりだったのか、呪いをかけて操り人形にしたかったのか、目的に一貫性が見られないのである。

 以上、伊上さんにしてはシナリオがあまりに雑で、突っ込むのに疲れ果てたエピソードであった。
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コメント

最初からミス

管理人様の仰る通り最初から痛恨のミスを犯していましたね😅何故最初から東京を目指さないで、山梨県の小渕沢を選んでしまったのでしょうか?どうせやるなら財宝か金でもゲットした方が良さそうですね😓

キバ&ツバサ

5話だけどね!
>キバ男爵こみで5人しかいない、まるで戦隊ヒーローみたいなキバ一族
ってか、一家でしょ!
娘5人(このリハクの目をもっても見分けがつかぬ)の僕の同級生一家の方が多い。

キバ&ツバサは「敵が弱く見えて失敗だった」と平山Pが言ってたようですね。

ヨロイ元帥も同じ運命だったそうで、次の部族も用意されてたけど
「ライダーマンの宿敵」になったので「降板させられず」に最終回まで生き残ったそうです。

郷鍈治さん

>お兄さんが宍戸錠で、奥さんはちあきなおみという、キバ一族よりよっぽど凄い一族なのである。
>で、信じたくはないが、当時、まだ36才なのである!
55歳で亡くなられているから、もう「人生の折り返し地点」を過ぎてた・・・
「私も一緒に焼いて」とちあきさんに言わせたのが「男として凄過ぎ」・・・
爪の垢を煎じて飲ませていただきたいです。

>伊上さんにしてはシナリオがあまりに雑

確信犯的に「遅筆」だったそうです。
長坂先生は「僕は待たせません」と「「キカイダー」を乗っ取った」そうです。

>偶然にも、トシ子が少年ライダー隊員だったので

「何度目だ」とツッコむ気力も失せますね(-_-;)
しかも、山梨県の小淵沢って、どこまで全国津々浦々なんですかね?
これで立花さんが「ストロンガー」で住所不定無職になってるのは何故でしょうか?

二匹目の泥鰌はおらず

>演技は別にして、こんなへなへなした男に、志郎の相棒が務まる筈がないからである。
>37話で特に理由もなくフェードアウトしてしまうのだが、役者さんには気の毒だが、やむを得ない処置だったろう。
滝和也=千葉治郎さんの偉大さを「当たり前」とスタッフは勘違いしてたのでは?
本当に分かっていたら、類似キャラを出さないでしょうに(-_-;)
何事も「本当に大切なものは失ってから初めて気づく」とこの歳になってしみじみ思います。

>ドクロイノシシを助けようとは全くしない。

怪人がリボルクラッシュを喰らい、RXが決めポーズを決めている瞬間に逃げる4大隊長・・・
管理職からしたら「人」であって「人財」ではないんですよね。
一般企業でも悪の組織でも_| ̄|○

毎度お馴染み、長沢大さん

「ジライヤ」の主人公の義父:山地哲山を演じた初見良昭さんが忍者なのを考慮して
長沢さんがアフレコしたのは、流石のスタッフの見識でした。

石原清美さん

オープニングで子供向け特撮の限界に挑み、イタイケナ少年たちのチンチ●を大っきくしていた生贄の美女。
ハエ男のお手伝いさんなど比にならぬ程の辱めを受け、ドロドロにされるという陵辱シーン(?)は、あろうことかマジマジョピュアーズ第3話において、サスペンスドラマには欠かせない女優である遊井亮子を再現されてます。
https://route207.net/blog_tv/archives/35905

コ〇シのノルマか?

>宮田パパも含めて村人全員が生き返ってバンジャーイ! と言う、思わず脱力してしまう安易なハッピーエンドで幕となる。
でも、冒頭の女性は生き返りません(-_-;)

どっちもワンポイント

他の方が仰ったように次のツバサ大僧正も5話で終わりなんですよね😅どっちもワンポイント要員で終わってしまう事が悲しいですね😖儀式がやたらと長い事も共通しているようですな

キバ男爵登場

 キバ男爵は宍戸開ちゃんの叔父上なんよ。そんな叔父上のコネを使って、幼き日の開ちゃんは宮内さんや藤岡さん、佐々木さんのサイングッズを集めたかもしれない。もしかするとロケも見学していたかも。さらに言えば子役としてオファーがあったかもしれない。やりたい放題の子供時代だったのかも。なんとも羨ましい。

No title

管理者さま おつかれさまです

この 酷暑 大丈夫でしょうか ?

こちらは 少し(かなり?) 影響を・・・・

なんとか 回復して 今 書き込みしています

他の方が 書かれてませんし 管理者さまも

ご存じとは思いつつ 書かれていないことを^^

今回の ゲスト 斎藤浩子さんは 当然 永遠の

ヒロインですが お母さま役は 佐々木功さんの

奥方 上田みゆきさま でした^^

斎藤さん と 上田さん という 理想の組み合わせ^^

今でも とても おきれいですが やはり 放送当時は

また 格別ですね

認識としては アニメの声優さんですが 特撮でも バロム1の

健太郎のおかあさん役ですし 2号ライダーの

クラゲダール編でも そうですし ロボコンの 小川家でも そうです

さすがに 本数は減ってますが アニソンの大王^^のご主人と

いついつまでも 現役で お願いしたいものです <(_ _)>

すがやみつる先生にはげましのおたよりを送ろう!

さてデストロン、ドクトルGの管轄だった本社怪人工場が吹っ飛んだので家族経営でやってる子会社のキバ・ツバサ・ヨロイ一族に応援要請をすることになりました
一説によればキバ・ツバサ一族が小規模なのはテレビマガジンや冒険王などの情報誌にて毎月特集を組めるから、という理由もあったみたいです
そうなると大変なのは当時V3の漫画版を描いていたすがやみつる先生、キバ一族登場、キバ男爵との決戦、ツバサ軍団の顔見せ、ツバサ大僧正との決戦、とこれだけのことを2,3か月で描かねばならないのだからもう大忙し
仮にも軍団である以上ヒラ怪人も無しに族長と戦わせるわけにもいきませんから相当苦労したと思います(テレビマガジンと冒険王で完全に同じ話やるわけにもいきませんし、冒険王では読者公募の怪人を登場させなければならないのでさらに忙しいことに)

Re: 最初からミス

やっぱり都会が怖かったんでしょうね。

Re: キバ&ツバサ

> ヨロイ元帥も同じ運命だったそうで、次の部族も用意されてたけど
> 「ライダーマンの宿敵」になったので「降板させられず」に最終回まで生き残ったそうです。

そうだったんですか。あんまり頻繁に変わるのもアレなので、結果的には成功だったと思います。

Re: 郷鍈治さん

昔の俳優は「大人」が多かったですよね。

Re: >伊上さんにしてはシナリオがあまりに雑

まあ、あれだけたくさん書いてたら、煮詰まって当然でしょうけどね。

Re: >偶然にも、トシ子が少年ライダー隊員だったので

優秀な子供じゃないと入れないとか言ってましたが、手当たり次第に入隊させてるとしか思えませんね。

Re: 二匹目の泥鰌はおらず

しかし、やる前からわかりそうなもんですけどね。

むしろコメディリリーフ的なキャラの方が良かったかも。

Re: >ドクロイノシシを助けようとは全くしない。

最初から「無視」はないですよね。

Re: 毎度お馴染み、長沢大さん

永沢さん、ほんと色んな作品に出てられますね。

Re: 石原清美さん

貴重な情報ありがとうございます。

エロいですよね~

Re: コ〇シのノルマか?

> でも、冒頭の女性は生き返りません(-_-;)

統一性がないですよね。

Re: どっちもワンポイント

5話はさすがに短過ぎる気がします。

Re: キバ男爵登場

うーん、どうなんでしょうね。

Re: No title

> 管理者さま おつかれさまです
> この 酷暑 大丈夫でしょうか ?
> こちらは 少し(かなり?) 影響を・・・・
> なんとか 回復して 今 書き込みしています

お気遣いありがとうございます。そちらこそ、ご自愛下さい。

コロナもですが、熱射病もシャレになりませんからね。

自分は、クーラーのない30度くらいの部屋でレビュー書いてますが、平気です。

> 斎藤さん と 上田さん という 理想の組み合わせ^^

お奇麗ですよね。

でも、その割りに扱いがいまいちで、勿体無い気がします。

Re: すがやみつる先生にはげましのおたよりを送ろう!

ご教示ありがとうございます。

自分はライダーのコミカライズってほとんど読んだことないですね。

No title

これは昔「2ちゃんねる」で読んだだけの話で
根拠は分からないので、話半分に聞いて
ほしいのですが・・・。

キバ一族編~ツバサ一族編のクオリティが
イマイチなのは、主力スタッフが「イナズマン」
(73年10月放送開始)の担当へ異動してしまった
ためだそうです。

(ではなぜ、ライダーマン登場とともに面白さが
復活するのかは分かりませんが)

Re: No title

> キバ一族編~ツバサ一族編のクオリティが
> イマイチなのは、主力スタッフが「イナズマン」
> (73年10月放送開始)の担当へ異動してしまった
> ためだそうです。

情報ありがとうございます。そう言えば「イナズマン」と重なってるんですね。

47年前

>哀れな女性は、一瞬で白骨化してしまう
ここまでのくだりが現在では放送不可なのは言うまでもありませんが
土曜日19:30~の放送枠そのものが「大人が観る」時間帯だったのもあるかな?
現在とは違い「販促そのものが目的」ではないし、スタッフもことさら「子供向け」とは
思ってなかった気がします。だから、大人になっても見応えを感じますね。

セクシー宮内さん

>志郎「そう、シゲルのいうとおり、俺は目下、その現場、小淵沢に向かってるところだ」
この胸のはだけ具合が・・・
「赤影」の坂口さんから「カメラにどう写っているか?を考えて演技するように」
と番組開始前からアドバイスされていたそうですが?
アクションだけでなく、こうしたシーンも意識していたんでしょうね。

Re: 47年前

考えたら、特撮が夜の7時半って、今では考えられないですよね。

スピルバンとかは夜やってましたが、いつの間にか、日曜の朝に移ってました。

自分が特撮をリアルタイムで見なくなったのもそのせいかもしれません。

Re: セクシー宮内さん

> 「赤影」の坂口さんから「カメラにどう写っているか?を考えて演技するように」
> と番組開始前からアドバイスされていたそうですが?

おお、特撮ファン的には、なんか凄い逸話ですね。

生贄の女は石原清美

ドクロイノシシの生贄になった女は、石原清美。スリムでなかなか可愛い女だが、今回は髪型があまりよくなく、大きな口を開けて悲鳴を上げると、銀歯が何本も丸見え。
一番可愛いのは『キカイダー01』13話のアナウンサー役。

Re: 生贄の女は石原清美

貴重な情報ありがとうございます。

5人組と言うか4人組ですね… スミロドーンは立ち位置が非常に特殊ですから… って言うか原始タイガーもともとデストロンとは無関係の存在のはずなのに、キバ男爵の要請とは言え首領みたいな得たいの知れない存在の言うこと聞いたり、怪人体がデストロンのベルトしてたりするのはなんでなんでしょうね? エジプタスやヒカラビーノとかもにも言えることですが…

Re: タイトルなし

まあ、そんなこと言い出したら切りがないですけどね。

当時の年齢

キバ男爵役の郷鍈治さんの当時の年齢が36才ですか?現在の小生よりも一回り若いですね😅おまけに55才で鬼籍になってしまいましたか?勿体無いですね😖

Re: 当時の年齢

大人ですよね。

生贄の件

この話の最大のネタ要素である生贄の女性については女性被害者に特化したマニア向けのサイトを見たことがきっかけで石原清美リンクというのが自分の中でできました。
V3でノンクレジットであるが故にそこだけ抜け落ちてるマニアも多いでしょうね。

Re: 生贄の件

色んなマニアがいるんですね。

最初だけ

大幹部がドクトルGからキバ男爵に交代したわけですが、最初だけは頼りになりますね😅最初から東京を目指せば良かったと思うのですがね😅

不死身の男

ラス殺陣のBGMは風見志郎のテーマ曲「不死身の男」のインストです。
小淵沢は現在は北杜市の一部となっています。山梨県と長野県の県境に駅があるので、長野と山梨両方のお土産が入手できます。
長沢大・斉藤浩子の父娘はイナズマン劇場版と同じでしたね。

Re: 最初だけ

売りは顔の濃さだけですね。

Re: 不死身の男

> 小淵沢は現在は北杜市の一部となっています。山梨県と長野県の県境に駅があるので、長野と山梨両方のお土産が入手できます。

結構遠くまで行ってますよね。

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