暑い……。
第14話「ドグマ全滅? 悪魔博士の笑いガス」 ドグマは、かつてナチスで恐るべき毒ガスを製造し、30年前に死刑になったゾルベゲール博士の脳味噌を盗み出す。

その銃殺刑の様子が映し出されるが、30年前と言えば戦後である。それなのに、ばっちりナチスのハーケンクロイツを背負って処刑されると言うのは、ありえないのでは? 戦時中、ヒトラーを裏切って処刑されたとかなら分かるけど。

ドグマはその新種のかぼちゃのような脳味噌と対話し、毒ガスに関する記憶が残っているのを確認してから、

別の人間の脳に、その記憶を移して、事実上、博士の蘇生に成功するのだった。
甦った彼に死ぬまで笑い続けると言う恐怖の殺人笑いガスを作らせようとするドグマだが、はっきりいって、死人を生き返らせる技術の方が遙かに高度な科学力を必要とすると思うのだが……わざわざ30年前の脳味噌に頼らなくても、その科学力で十分毒ガスは作れそうだ。
とにかく、博士は毒ガスを作り出し、ムカデ怪人がそれをばらまく。次々と犠牲になる子供たち。

スーパー1は彼らを追跡するが、迎撃される。しかし、風上に移動し、逆に戦闘員たちにガスを吸わせて行動不能にさせる。
機械の癖に毒ガスが効いてんじゃねえよ。 スーパー1に牙を折られてすごすごと退散したムカデ怪人に、メガール将軍は激怒し、残った牙も切り落としてしまう。

そのまま処刑されそうになるが、意外にもゾルベゲール博士の口添えで助命される。
メソメソ泣くムカデ怪人に、博士は将軍を殺し、我々でドグマを牛耳ろうではないかと持ちかける。悪の組織内の権力闘争を描いた先駆的なエピソードである。
実際、メガール将軍はあっさり倒され、帝王テラーマクロにも、美術品と称して毒ガスをプレゼントしようとする。……が、
テラーマクロ「その箱、自分であけてみい」
博士「え゛っ」 と言うことになる。

しかも、メガール将軍は生きていて、彼らが倒したのは影武者だったと判明する。
彼らの裏切りを阻止して喜んでいるメガール将軍だが、元々、博士は彼らが手間隙かけて甦らせた人物なので、彼を始末したところで、残るのは莫大な赤字だけだと思うんだけどね。
最終的に、ムカデ怪人はスーパー1に倒され、解毒剤によって子供たちも助かる。
第15話「天才怪人対ライダーの知恵くらべ」 
一也が、自分の親友の小針が、第3回ノーベル賞候補になっていると誇らしげに新聞を見せに来る。「あれっ、ノーベル賞でそんなに歴史が浅かったか?」と思うが、正確には「ノーブル賞」である。

こちらがその小針さん。こんなのがノーベル賞(ノーブル賞)候補とは世も末です。
一也の思いとは裏腹に、彼は常に彼より強く、頭の良かった一也のことをひたすら恨んでいる様子。
そこへメガール将軍がドグマへの勧誘に訪れる。アジトまで来た小針だが、ドグマの手助けなど必要ないと自信満々。だが、テラーマクロにノーブル賞を他の候補者に取られたと聞かされ、愕然とする。
改造手術を受ければ一也より強く、賢くなれると唆される小針。
で、数分後には、こんなのになっちゃった。 自分たちで勧めておきながら、メガールたちもその軽率ぶりに呆れていた。 
もっとも、彼自身、その後テラーマクロの前に来たときは、心なしか、
「あれ、俺、なんか取り返しのつかないことしてない?」 と言うような表情を浮かべていた。
それはそれとして、テラーマクロの前で、誇らしげにその能力を披露するライオンサンダー(と言う名前なのだ)。C(コントロール)光線を戦闘員に浴びせると、怪人の意のままになって、「ウサギになれ」と言うと、延々と周囲をウサギの格好をして飛び跳ねる。
光線は1から5まで目盛があり、1では10分、2では20分、と言うように4まで操れる時間が変化する。……1から3までの目盛、必要か?
で、最後の5は、

恐るべき破壊光線になるのだ! ……じゃあ、C光線でもなんでもないじゃないか。

あと、目盛のアップには、5の次にMAXと言うのがあるんだけど……。
怪人は、ただスーパー1に勝つだけでは面白くない、知恵比べでも一也に勝ちたいと叫ぶ。ひょっとして、
「なぞなぞ」でも始めるのかと嫌な予感したが、さすがにそこまで幼稚な展開にはならない。
あらかじめ、来日しているノーブル賞を受賞したコットン博士(綿かよ)を暗殺すると言う予告を一也にして、それを防げるかどうかかが、知恵比べになるのだ。

で、その方法は、C光線で一般人を操り、決められた位置に鏡を持たせ、屋上から怪人の放った目盛5の光線を何度も反射させて、博士を焼き殺そうと言うものだった。
だが、一也は事前に博士を人形とすり替えていたので、博士は無事だった。
怪人との「知恵比べ」に勝った一也。
……これって、知恵比べって言うんやろか? まだ「なぞなぞ」の方が良かったかもしれない。
最後は親友の一也に叩き殺されるライオンサンダー。軽はずみな若者に合掌。
第16話「助けて! 一ツ目怪人が襲ってくるよ」 この16話は、スルーしてもいいくらい、つまらないエピソード。
一つ目の怪人が、ハルミの弟たちをさらって手なずけ、強力な発火装置を持たせて、学校を焼き討ちさせようというドグマの計画である。
こういう場合、怪人は視聴者が見ても子供たちが虜になってしまうのが納得できるような魅力の持ち主でないといけないと思うのだが。
たとえば、14才くらいの美少女とか、あるいは16才くらいの美少女とか。

実際は、こんなのである。
正体がこれでも、少なくとも子供たちに接触する際は、別の姿じゃないとプロット自体が成り立たないと思うのだ。

テラーマクロは、「ドグマ王国建設のために、子供たちにドグマ学を教えねばならん。そのためには今ある学校は全て無用、これを焼き払いドグマ学校を打ち立てるべし」と言う命令を親衛隊を通じて、メガール将軍に伝える。
それはいいが、そうしたら、また一から学校全部建てなくちゃいけないので、滅茶苦茶、金がかかると思うが……。別に建物は壊さなくてもいいんじゃないの?
それと、ハルミが得意の一輪車を見せるシーンがある。

こういう時、どうしても視線が
サドルが食い込んでいる股間に集中してしまう管理人は、変態ですか? ……ですよね。
と言う訳で、ストーリーについては特に説明しません。
つづく。