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「ウルトラマンA」 第4話「3億年超獣出現!」(画像増補版)



 第4話「3億年超獣出現!」(1972年4月28日)

 冒頭、どっかの川の石灰岩の中から発見された古生代後期の貴重な魚類を、生物科学センターまで運搬する任務を命じられた山中、北斗、夕子の三人。

 
 山中「魚類の化石に護衛がいるんですか?」

 山中が素朴な問いを発するが、

 竜「それが化石じゃない、生きてるんだ」
 北斗「ええっ、3億年前の魚がまだ生きてたんですか?」
 竜「うん、厳密には深い昏睡状態にあるらしいが、眠りから覚まし活動性を取り戻させることも不可能ではないらしい」

 と言うのだが、いくらなんでも3億年前の魚が生きていると言うのは、無理があるのでは?

 ヤプールが利用するのに別に生きている必要はないと思うので、琥珀か何かの中に、密封された状態で保存されていた死体、くらいで良かったのでは?

 ともあれ、三人はパンサーに乗って、発見場所の川に向かう。

 
 一方、その頃、美川隊員は休みを貰って、中学時代の同窓生で有名な劇画家の久里虫太郎の屋敷を訪ねていた。

 
 で、その屋敷が、とてもひとりでは住めそうもない、雰囲気のありすぎる巨大な洋館であった。

 美川隊員は、別に虫太郎とつきあっているわけではなく、二日前、虫太郎から彼の邸宅で同窓会が行われると電話で知らされ、のこのことやってきたところなのである。

 ちなみに久里虫太郎と言う名前、戦前の探偵作家・小栗虫太郎から来てるんだろうなぁ。

 なお、管理人、氏の代表作にして日本探偵小説の最高峰「黒死館殺人事件」を読んだけど、バカなのでさっぱり意味が分かりませんでした。

 
 美川「偶然だったわね、一昨日、デパートのあんな人ごみの中で会えるとは思わなかったわ」
 虫太郎「君に会えたのは偶然じゃないよ。僕のテレパシーが通じたんだ」

 虫太郎を演じるのは、まだ20代後半の清水紘治さん!

 ただ、美川隊員は20歳と言う設定だから、彼も当然同い年と言うことになるが、さすがにここまで老けた新成人はいないよね。

 たとえば、つい5年前にはこの人が詰襟の中学生だったと想像すれば、いかにありえない話か理解してもらえると思う。

 
 美川「うっふ」

 それにしても、美川隊員の光沢のある鶯色のミニスカドレス姿が可愛過ぎるのである!

 普通に立ってるだけで、パンツが見えそうになるところが特に素晴らしい。

 
 美川隊員、机の上に置いてあった書きかけのマンガ原稿を見て、思わず嘆声を上げる。

 美川「へーっ、あなたがこんな有名な漫画家になるなんて」
 虫太郎「中学時代は劣等生もいいところだったのに、か?」

 
 美川「ひがみっぽいとこは昔と同じだけど、うっふふ」

 
 虫太郎「美人で秀才の美川のり子くん、僕みたいな劣等生には声も掛けてもらえなかった。覚えてるかい、卒業式の日、ラブレターを渡したら、封も切らずに突き返された……」

 突然、ドキッとするようなことを蒸し返す虫太郎。

 清水紘治さん演じるキャラにこんなことを言われたら、普通ならなんとなく嫌な気分になるところだが、

 
 美川「まあ、そんな失礼ことしたの、私が?」

 美川隊員は、全然気にかける風もなく笑顔でさらりと受け流す。

 心が冷たいのではなく、基本的に物事を深く考えないタチなのだろう。

 だから、笑って誤魔化そうとしているのではなく、すっかり忘れていたものと思われる。

 
 虫太郎「これが突き返された手紙だ」

 だから、虫太郎がその手紙をいきなり取り出して見せるという、サイコ的なことをしても、

 美川「まあ、まぁだ持ってらしたの、あんな昔の手紙を?」

 おおらかな美川隊員は、気味悪がるどころか、楽しそうにコロコロと笑うだけであった。

 こういう女性が相手だと、ストーカー殺人鬼も大変である。

 虫太郎「いつか、君の手で開けてもらおうと思ってね。僕は執念深い性格なんだ……また突き返す?」
 美川「いいえ、じゃ、私も中学時代の気持ちにかえって、改めてお受けいたしますわ」

 非モテにとっては菩薩様のような美川隊員、虫太郎のいささか非常識なまでの執念深さをバカにすることなく、笑顔でそれを受け取ってわくわくしながら開封してくれる。

 
 だが、封筒に入っていたのはラブレターではなく、ガランと言うオリジナル怪獣の絵だった。

 
 虫太郎「あの頃から漫画だけは得意でね……君の気を引くにも漫画しかなかったんだ」
 美川「すごいわぁ……ガラン?」
 虫太郎「うん、古生代後期デボン紀に生きていた魚類にヒントを得て描いたんだ」

 さすがに引くかと思いきや、逆に感心してみせる美川隊員、まさにオタクにとっては女神のような存在であった。

 虫太郎が中学卒業以来、ずっと彼女のことを想っていた気持ち、痛いほど分かる。

 ただ、虫太郎、現在は有名な劇画家なんだから、こんな術策(後述)を用いずとも、正面から堂々とお付き合いを申し込めば良かったのでないだろうか?

 それに見たところ、女性に対して奥手どころか、むしろプレイボーイみたいな物慣れた態度だし、引け目を感じてるようには全然見えないんだけどね。

 
 北斗「腹が動いている。やっぱり生きてるんだ」
 夕子「爬虫類じゃないのかしら」
 山中「いや、魚類だ。3億年前は日本はまだ海の底に沈んでいたんだからな」

 一方、北斗たちは、問題の「生きた化石」の入った水槽を取り囲むようにして眺めていた。

 無論、彼らは知る由もなかったが、その姿は、虫太郎の描いたガランそっくりだった。

 ……

 でも、虫太郎の言うことを信じれば、彼がガランの絵を描いたのは5年も前のことであり、それとそっくり同じ姿をした魚が、このタイミングで発掘されるというのはいくらなんでも偶然の一致がひど過ぎる。

 いくらヤプールだって、過去の出来事まで改変できる訳がないのだから。

 
 それはともかく、北斗たちのパンサーが先導して、水槽を積んだトラックが出発するが、

 
 それに続くこの映像、どう見ても実景にしか見えないが、これ、すべてミニチュアセットなのである。

 ……

 と思ったけど、背景は実景なのか? それにミニチュアの橋を合成してる?

 うーん、はっきり言って分からん。

 分かっているのは、これが神業的特撮と言うことだけである。

 
 美川「わあ、トラックが空へ舞い上がっちゃうのね」

 同じ頃、美川隊員はさっきの書きかけの劇画原稿を読んでいたが、その中に、トラックが宙を舞うと言うカットがあった。

 
 すると、現実の世界でも、「生きた化石」を輸送中のトラックが、同じように竜巻に巻き込まれて山の向こうへ飛んでいくという怪事件が発生する。

 空中からドライバーが投げ出されるところまで、漫画とそっくり同じであった。

 美川隊員、いつまで経っても他の同級生があらわれないので、さすがにうんざりした様子で、ジュースのグラスを置くと、

 美川「ところでみんな遅いわね、あれからまだ誰も来ないわ」
 虫太郎「誰も来ない……招待したのは君一人だ」

 
 美川「電話じゃ同窓会だって……」
 虫太郎「二人だけの同窓会じゃ変かな?」
 美川「あなた、どうしてそんな嘘を? あ、ああ……」

 漸く自分がたばかられていたことを知った美川隊員であったが、時すでに遅し、話している途中から視界がぼやけて相手の顔がはっきり見えなくなり、さらに息苦しさを覚えて喉を掻き毟る仕草をする。

 
 虫太郎「そろそろ効いてきたようだね」
 美川「ああ……う……」
 虫太郎「はっはっはっはっ」

 そう、変態監禁野郎のマストアイテム、睡眠薬入りのジュースを飲まされていたのだ。

 それでもなんとかフランス窓を開けて庭へ出る美川隊員だったが、そこで意識を失って倒れてしまう。

 これから汚れのない美川隊員の肉体が、この変態野郎にどんな風に弄ばされるかと思うと、大変楽しみ、いや、心配な管理人であった。

 同じ頃、本部では吉村隊員が、カラオケマイクを握って歌っているような顔で必死に美川隊員に呼びかけていたが、当然、反応はない。

 吉村「おかしいなぁ、携帯通信機を持ってる筈なんだが……」

 司令室の一方では、まんまと任務に失敗した山中たちが竜隊長からお小言をいただいていた。

 山中「申し訳ありません、なにしろあっという間の出来事で……」
 竜「言い訳はいい、あの古代生物が異次元人の手に持ち去られたのは事実だ」

 竜隊長は山中隊員の弁明を一言のもとに退けているのだが、誰だって、あんな事態が起きては手の打ちようがなかった思うんだけどね。

 竜隊長、ヤプールの襲来に備えて非常警戒態勢を敷くとともに、山中と吉村に美川隊員の所在を突き止めて連れ戻すよう指示する。

 山中と吉村は、パンサーで虫太郎の屋敷へ向かうが、

 
 その途中、例のトラックが空から降ってきて、

 
 大爆発を起こす。

 これまた、パッと見、実写かミニチュアか分からない、見事な特撮である。

 ヤプール「人間を滅ぼすのは人間だ。人間を滅ぼすためには人間を利用することだ。戦え、久里虫太郎! 破壊し尽くすのだ、ガラン!」

 続いて、異次元のヤプールが悪人にしては含蓄のある台詞を吐いて、虫太郎のイマジネーションを利用して作り出した超獣ガランを山中たちの目前に出現させる。

 ……と思ったけど、ガランってどう考えてもヤプールが古代生物を改造して作り出したものなので、いまひとつ、虫太郎の役割と言うか、存在理由が感じられない。

 結末では、竜隊長がガランを作ったのは虫太郎の欲望と妄想だと断言してるけどね。

 ただ、だとしたら、そもそも古生代の魚類と言う素材自体不要だったのではないかと言うことになる。

 いっそのこと、虫太郎の空想によって無から作り出された超獣ということにしとけばスッキリしたと思うのだが、そうすると、9話とモロに被ってしまうからなぁ。

 
 ともあれ、山中たちは地上から、竜隊長たちはファルコンで空から攻撃するが、ガランが巨大な角から閃光を発すると、ファルコンもアローも突然操縦不能になり、山中たちの銃器も使えなくなってしまう。

 操縦不能なのにどうやって? と思うが、ファルコンとアローは街の空き地になんとか不時着する。

 
 虫太郎が描いたイラストそっくりのガラン、おもむろに口から白いガスをビル目掛けて吐き出すと、ビルは別の次元に転送されたように跡形もなく消えてしまう。

 
 ところが、今度はそのガラン自身も、巨大な修正ペンで塗り潰されたように、忽然と消失する。

 これも、一体どうやって撮ってるのか……

 
 同じ頃、虫太郎はガランの登場する漫画を描いていたが、気に食わなくて下書きを消しゴムでゴシゴシ消していた。

 つまり、虫太郎の漫画と、現実世界がリンクしている訳である。

 これはなかなか面白いアイディアだとは思うが、漫画には色んな場面があるんだから、ガランがちゃんと存在しているコマの立場はどうなるんだと言う弱点がある。

 さて、気になる美川隊員だが、足首と手首をローブで縛られた状態で、屋根裏部屋に放置されていた。

 
 美川「あっ……」

 縛られた裸足の足首と、

 
 ミニスカから伸びる美味しそうなフトモモの映像に、なんとかロープを解こうともがいている美川隊員の色っぽい喘ぎ声が重なり、実にエロティックかつフェティッシュなシーンとなっている。。

 
 美川「TAC、応答願います」

 例の携帯通信機を咥え、なんとか仲間と連絡を取ろうとするが、

 
 美川「はっ」
 虫太郎「いい加減、無駄なことはやめろよ。このうちは電波が通じないようになってるんだ」

 
 ドアが開き、懐中電灯を手に、虫太郎が悠々と入ってくる。

 見えそうで見えない、絶妙なアングルで捉えられた美川隊員のミニスカが最高なのです!

 美川「久里さん、なんでこんなバカなことをするの?」
 虫太郎「ふっ、そんな怖い顔しないでくれ、これでも僕は君が好きなんだ。中学の時からずうっと好きだった」
 美川「一昨日偶然会っただけで何言ってるの?」

 
 虫太郎「偶然じゃないと言ったろ、ふ、僕は悪魔からテレパシーを貰ってるんだ」
 美川「テレパシー?」

 顔を少し仰け反らせて、勝ち誇った目で美川隊員を見下ろす虫太郎。

 清水さん、こういう役をやらせると右に出るものはないのである。

 しかし、さっきも言ったけど、こんな新成人はヤだよね。

 
 虫太郎「ああ、好きな人に会いたいと思えば、会える。嫌いな奴が死ねばいいと思えばそいつはきっと死ぬ。僕がひとつのことを念じればそれは必ず現実になるんだ」
 美川「信じないわ、そんな恐ろしいこと」

 美川隊員の上半身を起こし、ドレス越しにその肩をいやらしい手つきで触りながら語る虫太郎。

 まあ、子供向けドラマだから仕方ないが、長年想いを抱いてきた女性をやっと自由に出来るチャンスを得たというのに、そのおっぱいさえ揉もうとしない虫太郎には、管理人、ちょっとがっかりです。

 乳首とまでは言わないが、せめて下着姿くらい見せて欲しかった。

 それはともかく、虫太郎の言う「悪魔」がヤプールであったことは言うまでもない。

 もっとも、彼自身は、ヤプールに利用されているなどと言う自覚はなかっただろうが。

 
 虫太郎「ふっ、今に分かるさ」
 美川「私をどうする気なの?」
 虫太郎「君は僕と結婚するんだ」

 美川隊員の小さな顎を持ち、自分の顔を密着させて、世にも恐ろしいことを口にする虫太郎。

 美川「結婚? 冗談はやめてよ」

 嫌悪感も露わに拒絶する美川隊員を乱暴に床に倒すと、

 虫太郎「OKするまでここにいるんだな。しかし、あんまり意地を張りすぎて前の人みたいにならないようにね」

 
 意味ありげに言って屋根裏の隅を懐中電灯の光で照らすと、そこに、ドレスを着た女性の白骨死体が座っていた。

 美川「あっ」
 虫太郎「ふっはっはっはっはっ……」

 恐怖に顔面蒼白になる美川隊員であったが、中学時代から美川隊員一筋のはずの虫太郎が、既に別の女性に同じことをやろうとして、遂にはその命さえ奪ってしまったというのは、どうにも信じがたい。

 虫太郎、ヤプールにたぶらかされて暴走しているだけで、元々そんなに悪い奴じゃないと思うのだ。

 だから、それはただの人形であり、美川隊員を脅かすためにわざと置いておいたものではないかと言う説を提唱したい。

 CM後、メカに異常はなかったという報告を受けて、テレパシーによる遠隔操作ではなかったかと、察しの良過ぎる見解を示す竜隊長。

 竜「間違いない、何者かの強力な霊の力が我々の戦闘を妨害したんだ」

 ま、妨害されなくても、結果は同じだったと思いますが……

 翌日、吉村隊員が、遅ればせながら虫太郎の屋敷にやってくる。

 
 虫太郎は庭でアーチェリーの練習をしながら、美川隊員は昨夜の7時に友人たちと一緒に家を辞したと嘘八百を並べる。

 
 虫太郎がアーチェリーの的にしているのが可愛らしいぬいぐるみと言う時点で、「コイツやべえ」と気付くべきだったが、お人好しの吉村隊員は、屋敷の中を見せてくれとも、友人たちの名前を教えてくれとも言わず、あっさり引き揚げてしまう。

 

 
 同じ頃、なんとかいましめを解いた美川隊員は、抜き足差し足忍び足で、階段を降りようとしていた。

 で、ここで、割とはっきりと美川隊員の汚れなきパンツが見えるんですねえ。

 ウルトラシリーズでは、「新マン」の50話と並んで貴重なパンチラである。

 ただ、HD映像ではもっとはっきり見えるのだが、DVDではこのくらいが限界であり、自分の力不足を痛感している。

 
 美川隊員、小型爆弾でドアの鍵を壊して廊下へ出るが、すぐにアーチェリーの矢が飛んできて、顔のすぐそばに突き刺さる。

 いやぁ、もう、この見えそうで見えないアングルだけでご飯が美味しく頂けそうです!

 
 虫太郎、アーチェリーを構えながら美川隊員に迫るが、

 
 美川「えいっ」

 美川隊員もれっきとしたTACの一員、アーチェリーを持つ虫太郎の手をチョップすると、たぶん、清水さんにはパンツ丸見えだったと思われる鋭い蹴りを放って怯ませる。

 やがて爆発音に気付いて引き返してきた吉村隊員が虫太郎を階段から突き落として気絶させ、なんとか美川隊員を屋敷から連れ出す。

 ただ、おかしいのは、監禁罪は(TACの恥にもなるので)ともかく、その目で死体を見ているというのに、美川隊員が警察に通報しようとする素振りを見せないことである。

 竜「悪魔からテレパシーを貰ったと?」
 美川「はい」
 吉村「とにかくあいつは異常ですね」
 北斗「悪魔って言うのは、異次元人のことじゃないでしょうか」

 
 竜「奴らは人間の心の奥に潜む底知れない欲望の力に目をつけたんだ」
 山中「それじゃあ、超獣を陰で動かしている正体は?」
 竜「ひとりの人間の心に渦巻く欲望と執念、そして妄想だ」

 
 竜「いずれにせよ、美川隊員は当分ここから出ないほうが良い」
 美川「はい」

 おまけに、それを聞いた竜隊長たちも、虫太郎の身柄を拘束しようとは一切言わず、単に美川隊員に基地から出ないよう指示するだけと言うのが、どう考えても不可解である。

 まあ、美川隊員も、管理人が指摘したような心理的矛盾に気付き、あれは作り物だったのか知らん? などと考え、白骨死体のことはあえて竜隊長には報告しなかったということもありうる……かなぁ?

 いずれにしても、TACが適切な処置を怠ったせいで、再び虫太郎が美川隊員への妄執を燃え上がらせ、ガランに美川隊員を奪還させようとする。

 虫太郎が紙の上にガランの絵を描くと、ビルを突き破って本物のガランが出現する。

 
 北斗「美川隊員、隊長からも言われてるでしょう。あなたはガランの前に姿を見せてはいけないんだ」

 出動したほかの隊員に続いて司令室を出て行こうとする美川隊員を、北斗たちが慌てて引き止める。

 美川「地上からの攻撃だけで勝てる訳がないわっ」

 お嬢さん、大丈夫ですよ。全力で攻撃しても、TACは勝てませんから。

 
 美川「ガランは私を追ってきたのよ」
 北斗「……」
 美川「私は戦うわ」

 だが、美川隊員が目に涙を浮かべての訴えに気圧され、北斗は何も言えずに彼女を行かせてしまう。

 その後、色々あって、北斗と南がウルトラマンAに変身し、ガランとの戦いとなる。

 Aが出てきた途端、攻撃をやめて、談笑しながら一服始める竜隊長たち(註・嘘です)

 Aとガランの戦いに並行して、狂ったように漫画を描き続ける虫太郎の姿がカットバックされるが、

 
 ガランが、Aのビームで右腕をもぎとられると、

 
 虫太郎「ああーっ、ああああ……ああーっ!」

 同じように虫太郎も右腕の付け根を押さえて立ち上がり、激しい痛みに悶絶して床にぶっ倒れる。

 
 やがて、タバコの火が原稿に引火し、メラメラ燃え始めるが、

 
 今度は現実のガランにも、同様の現象が起きる。

 怪獣の各部から炎が上がっているという、なかなか珍しい光景。

 
 虫太郎「ううっ、ああっ……」

 虫太郎、なんとか火を消そうとするが、炎は部屋のあちこちに延焼し、もうどうにも手の施しようがなくなっていた。

 
 やがて虫太郎自身の衣服にも火が燃え移るが、ちゃんとスタントの体に火をつけているのが凄い。

 
 最後はAのメタリウム光線がガランの体に炸裂すると同時に、

 

 
 屋敷ごと、虫太郎の体も木っ端微塵に砕け散るのだった。

 自業自得とは言え、あまりに悲惨な死に方であった。

 
 美川「……」

 事件解決後、すべてのもととなったガランの絵を悲しそうな目で見詰めている美川隊員。

 
 竜「古生代の小動物をあんな超獣につくりかえたのは、異次元人じゃない、あれは人間の欲望と妄想の産物だ。誰の心の中にも住み着いている超獣を異次元人は引っ張り出してきただけなんだ」

 事件を締め括る竜隊長であったが、それを、「いやぁ、実に含蓄のあるお言葉ですなぁ」とでも言いたげに、小馬鹿にしたような目で後ろから見ている山中隊員の顔が、割とツボである。

 
 ラスト、ガランの絵に、吉村隊員が差し出したライターで火をつけ、虫太郎の忌まわしい思い出と一緒に綺麗さっぱり燃やしてしまう美川隊員であった。

 天女のように優しい美川隊員にしてはいささか冷た過ぎるような気もするが、虫太郎への供養の意味も込められていたのかもしれない。

 
 北斗と夕子は、翳りのあるの美川隊員の顔を心配そうに見守っていたが、

 
 なにしろまだ若い美川隊員は、いつまでもそんなものを引き摺ることはなく、すぐに晴れ晴れとした明るい表情になり、それを見て北斗と夕子も、安堵したように顔を見合わせるのだった。

 以上、絵に描いた超獣が実体化するという幻想的なプロットに、サイコサスペンス的な人間ドラマを絡ませた力作であったが、当時のちびっ子たちにはちょっと難しかったんじゃないかなぁ?
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コメント

ストーカー男

やはり虫太郎(清水綋治さん)は美川隊員をつけ狙っていたようですね😅確かに再放送を観た小生はまだ子供でしたので、こういう大人の男女の関係は分からず仕舞いでした。ヤプールは、いつの間にか虫太郎を操っていたようですね😅

西恵子さん談

ついにこの話のレビューがきましたね。ありがとうございます。
美川隊員の少しセクシーな場面だけでもレビューが楽しかったと思いますが、演じた西恵子さんは恥ずかしかったとDVDの特典映像で語っておられました。
あと管理人さんは虫太郎にがっかりされたようですが、美川隊員を好きにできる状況で手を出さないストイックぶりを褒めるべきではないでしょうか。

1972年は

劇場作品「ゴジラ対ガイガン」は主人公が漫画家で
敵はサイボーグ怪獣とか当時の世相が窺えますね。

ストーリー的には多少の粗もありますが市川氏好みのプロット、
清水紘治の妖怪的存在感に美川隊員の私服ドレス姿、
レビュー内容も期待通りといった感じでしたね。

ちなみに本日、BS朝日再放送中の「必殺仕業人」では
清水氏と高峰氏が主人公達に纏めて殺されていました。
ウルトラ俳優は時代劇で悪役のパターンが多いような…。

美川さん その1

管理者さま ありがとうございます 

この回も もう 数え切れないくらい 観てるのですが

美川さんの 際どいシーンは わかりませんでした

確かに 手持ちのDVDでは ぼんやりと・・・・

あとで コマ送りしてみます

管理者さまの 言われる通り 実年齢で

清水さん と 美川さん 生年月日では

4年 誕生日では 5歳も違うと 少々^^

もう 何度か書いてますが 美川さんの

受難の回 その1は これからも 飽きることなく

見続けていきます^^

余談ですが 美川さんの私服は 自前で テーラーを

されてた お父様の作品ということを

DVDの特典にて 聴いたことがあります 

22話の その2も 期待しています

追伸・・・最近の Zから また 見始めてるので

メビウス と ダイナ は よく知らないのですが

エースから 26年後の ダイナ38話 実相寺監督

作品で 清水さん エースと同じように いい芝居を

されてるようです 監督とは 昵懇で ご指名だった

ようです また 34年後の メビウス42~44話

では ヤプールの人間態をされてるそうです

これから その辺も 探索したいですが

管理者さまも いずれかの時に 清水さん特集?

願わくば メビウスとダイナも ていねいな

解説をしてもらえれば うれしいのですが^^

長文 すみませんでした <(_ _)>

観直しました

「美女シリーズ」の異常犯罪者の中にいてもおかしくないですよね。
ヤプールがなにもしなくてもいずれ美川隊員を襲ったことでしょうね。
ヤプールの上をゆく異常者が出てくるプロットもありだったかもしれません。

Re: ストーカー男

子供にはちょっと分からなかったでしょうね。

子供向けでもこういう話があるのが昔の特撮の素晴らしいところでもありますが。

Re: 西恵子さん談

> ついにこの話のレビューがきましたね。ありがとうございます。

ご満足いただけましたか?

最初はもっと画像は少なかったんですが、下書きを書いた後で皆さんからの期待の声が多く寄せられたので、それにお応えしようと画像を追加したものなんです。

> 美川隊員の少しセクシーな場面だけでもレビューが楽しかったと思いますが、演じた西恵子さんは恥ずかしかったとDVDの特典映像で語っておられました。

確かそうでしたね。

> あと管理人さんは虫太郎にがっかりされたようですが、美川隊員を好きにできる状況で手を出さないストイックぶりを褒めるべきではないでしょうか。

まあ、自分が美川隊員の父親だったら褒めても良いですけどね。

Re: 1972年は

> 劇場作品「ゴジラ対ガイガン」は主人公が漫画家で
> 敵はサイボーグ怪獣とか当時の世相が窺えますね。

ありましたね。あれにもチラがあったような……

> レビュー内容も期待通りといった感じでしたね。

何を期待されていたのか気になるなぁ(笑)

> ちなみに本日、BS朝日再放送中の「必殺仕業人」では
> 清水氏と高峰氏が主人公達に纏めて殺されていました。
> ウルトラ俳優は時代劇で悪役のパターンが多いような…。

奇遇ですね。

まあ、高峰さんなんかはほぼ全部悪役のような印象ですが。

Re: 美川さん その1

> 管理者さま ありがとうございます 

お喜び頂けたでしょうか?

> 美川さんの 際どいシーンは わかりませんでした
> 確かに 手持ちのDVDでは ぼんやりと・・・・

この時ばかりはHD版が欲しいと思いました。

> 余談ですが 美川さんの私服は 自前で テーラーを
> されてた お父様の作品ということを
> DVDの特典にて 聴いたことがあります 

そうでしたね。書くの忘れてました。

> 願わくば メビウスとダイナも ていねいな
> 解説をしてもらえれば うれしいのですが^^

リクエストありがとうございます……が、平成シリーズはちょっと無理でしょうねえ。

Re: 観直しました

> 「美女シリーズ」の異常犯罪者の中にいてもおかしくないですよね。

清水さんが美女シリーズに出てないのが不思議なくらいですね。

この回の凄さ

この回の凄さ、清水さんの怖さとかエロさは88年の再放送で分かりました。関東の88年再放送は途中まで2本立てで放送されていてマニアは大喜びでした。
エースは特撮マニア人生の中で幸福の象徴ともいえる存在です。東映特撮で同じ位置付けなのがスカイライダーです。
ヒーローと敵役が後に時代劇で悪い仲間で共演というパターンは荒木しげるさんと浜田晃さんが遠山の金さんでやっています。

清水さんが出演していた映画「暗室」。ブルーレイに保存していたのです映らなくなってしまった

宇宙仮面の回といい美川隊員の男運の悪さは相当なものだと思いました。
この回は吉村隊員の目立つ回なのですが美川隊員と仲良くなる展開にはなりませんでした。

団鬼六先生が高評価を付けました!

清楚知的(←ここ大事!)な女性が縛られるからこそ萌えるんですよね(^^♪

純情一直線

>虫太郎が中学卒業以来、ずっと彼女のことを想っていた気持ち、痛いほど分かる。
中学生の時に好きになり、まだ新成人(には見えんが)という分別のつかない歳だから
なんか説得力がありますね。

Re: この回の凄さ

> ヒーローと敵役が後に時代劇で悪い仲間で共演というパターンは荒木しげるさんと浜田晃さんが遠山の金さんでやっています。

探せば他にもたくさんあるでしょうね。

Re: 清水さんが出演していた映画「暗室」。ブルーレイに保存していたのです映らなくなってしまった

ブルーレイはDVDより傷がつきやすいみたいですね。

> この回は吉村隊員の目立つ回なのですが美川隊員と仲良くなる展開にはなりませんでした。

まあ、同僚ですからね。

Re: 団鬼六先生が高評価を付けました!

サイコサスペンスの被害者としては百点満点ですね。

Re: 純情一直線

> 中学生の時に好きになり、まだ新成人(には見えんが)という分別のつかない歳だから
> なんか説得力がありますね。

考えたら、ほんの5年前の話ですからね。

清水さん

 清水さんはいろんな作品でも悪役を演じてますよね。このサイトには出てこないフラッシュマンにも出てくるし、静かなるドンにも出てます。そのドンにはブレークして間もない筧のおっさんと三浦理恵子が出ています。
 清水さんの悪役が際立った役は復讐法廷。悪徳金融の社長の役だった。違法すれすれの金利で借金を負わせて地獄へ突き落す男。警察も弁護士も追求しにくい厄介な男。そんな男たちに狙われてしまったのが南光太郎=てつをさんなのです。てつをさんは町工場の養子になったはいいが、舅殿が清水さんの金融会社に騙され多額の負債を背負った上に工場を取り上げられる。挙句の果てに舅殿は心労が原因で自殺。復讐をしようとしたてつをさんは返り討ちにあい殺されてしまう。残されたのは奥さん。残された奥さんを清水さんは子分たちに襲わせるのです。ボロボロになった奥さんが救いを求めた敏腕弁護士。演じるのはとよた真帆。真帆はかつて襲われて傷だらだけになって倒れているところを親父さんとてつをさんに救われていたのです。二人の仇討ちをすべく真帆とてつを夫人の復讐劇が幕を開ける。
 清水さんは悪役だけじゃないけどね。石橋保の「本気シリーズ」では主人公の本気をホンマの父親のように見守る良き親分やし。この親分の良き片腕を演じてるのがアカレンジャーの誠さん。

Re: 清水さん

長文コメントありがとうございます。

ほんと、味のある、良い役者さんですよね。

サボテン売りの丸さん

>清水さんが美女シリーズに出てないのが不思議なくらいですね。

確かに清水さんは江戸川乱歩の美女シリーズに出てきてほしかったですね。
個人的にパノラマ島奇談の人見広介と菰田源三郎か化粧台の美女の横堀を清水さんが演じていたら・・・とつくづく思います。

自分の中では、清水さん=あぶない刑事の初期レギュラーの柴野さんって認識かな?。関係ない話ですが、サボテンダーの回に出てくる父ちゃん役の高品格さんは探偵物語の「黒猫に罠を張れ」で松田優作さんに絡む骨董屋の中国人や探偵物語の前番組にあたる大都会PARTIIIでは渡哲也さん演じる黒岩デカ長の同僚・丸さんを演じていたイメージがあります。

Re: サボテン売りの丸さん

> 化粧台の美女の横堀を清水さんが演じていたら・・・とつくづく思います。

同感です。

> 自分の中では、清水さん=あぶない刑事の初期レギュラーの柴野さんって認識かな?

出てましたねえ。

No title

>で、ここで、割とはっきりと美川隊員の汚れなきパンツが見えるんですねえ。

 ウルトラシリーズでは、「新マン」の50話と並んで貴重なパンチラである。

こういうことを書くとまたろくでもないですが、星さん(夕子さん)のパンチラがあったら(ないと思いますけど)何か見てはいけないものを見た、罪悪感みたいなものを感じかねないところがありそうですが(つまりは、ロリチラに近い感情)、美川隊員だと「ラッキー」「神に感謝」「うれしい」ですから、このあたり個性の違いですよね(苦笑)。そう考えると、やはり西恵子さんが夕子役になることはなさそうです。

>美川隊員もれっきとしたTACの一員、アーチェリーを持つ虫太郎の手をチョップすると、たぶん、清水さんにはパンツ丸見えだったと思われる鋭い蹴りを放って怯ませる。

さすがに正面向いてではないとはいえ、あのレベルのミニスカはいている女性にあそこまでさせるとは、山際監督の鬼畜ぶりも相当なものですね。「タロウ」14話での朝加真由美さんの強烈なパンチラも山際監督の回ですから、彼そういうものが嫌いではないのかもですね。いや、このシーンはさすがにキックのシーンは下履きはいているのかな?

Re: No title

> こういうことを書くとまたろくでもないですが、星さん(夕子さん)のパンチラがあったら(ないと思いますけど)何か見てはいけないものを見た、罪悪感みたいなものを感じかねないところがありそうですが(つまりは、ロリチラに近い感情)、美川隊員だと「ラッキー」「神に感謝」「うれしい」ですから、このあたり個性の違いですよね(苦笑)。そう考えると、やはり西恵子さんが夕子役になることはなさそうです。

いかにも大人の女性と言う感じですよね。

> さすがに正面向いてではないとはいえ、あのレベルのミニスカはいている女性にあそこまでさせるとは、山際監督の鬼畜ぶりも相当なものですね。「タロウ」14話での朝加真由美さんの強烈なパンチラも山際監督の回ですから、彼そういうものが嫌いではないのかもですね。いや、このシーンはさすがにキックのシーンは下履きはいているのかな?

同じシーンでも監督によってだいぶ違ってくるんでしょうね。

No title

この時期は年齢を詐称していたのかもですが、星さんは、1949年1月1日生まれとWikipedia にはあるので、早生まれで24歳になる年ですから、ちょっと高校生役は無理ですよね。まったくどうでもいい話ですが、同じ学年の西恵子さんは、「A」翌年の「タロウ」で、母親役(幻想ですが)をやっていたくらいで、先日のコメントではないですが、パンチラOKとパンチラNGの女優の違いが明らかですね。

http://yctyct.blog64.fc2.com/blog-entry-2928.html

で星さんの写真、下から4枚目、2枚目ともいい写真ですけど、さすがに高校生には見えませんね。大学生としてですら苦しそうです(苦笑)。たぶんですが、円谷のほうも、「A」をかなり強引に降板させた負い目があったんでしょうね。「A」で2回もゲストで出したり、「タロウ」でも夕子役で出したのも、そういうことでしょう。

やっぱり星さんは、少し顔が地味でしたかね。

Re: No title

> この時期は年齢を詐称していたのかもですが、星さんは、1949年1月1日生まれとWikipedia にはあるので、早生まれで24歳になる年ですから、ちょっと高校生役は無理ですよね。

そうですね。童顔ではありますが。

> たぶんですが、円谷のほうも、「A」をかなり強引に降板させた負い目があったんでしょうね。「A」で2回もゲストで出したり、「タロウ」でも夕子役で出したのも、そういうことでしょう。

降板した俳優がこんなに起用されるのは珍しく、気兼ねしてる感じはしますね。

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