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「仮面ライダーV3」 第35話「キバ男爵 最後の変身」


 第35話「キバ男爵 最後の変身」(1973年10月13日)

 タイトルから分かるように、早くもキバ男爵の最期を描いたエピソードである。

 彗星のように現われ、彗星のように消えた男と言えば聞こえは良いが、さすがに5話で退場はないよね。

 冒頭、ひとりの男が公衆電話からライダー隊本部に電話して、デストロンの秘密作戦を知ったので保護して欲しいダスと頼むが、「ここは北町の倉庫街」と言い残しただけで、あえなく吸血マンモスと言う怪人に惨殺されてしまう。

 死体は泡となって文字通り跡形もなく消えてしまうが、バイクで駆けつけた志郎は、電話ボックスの下に小さな鍵が落ちているのに気づく。

 
 志郎「何の鍵だろう? 何かの手掛かりになるかも知れんな」

 だが、油断した志郎の首に太い象の鼻のようなものが巻きつき、

 
 怪人「ぶおーっ!」

 物陰から、マンモスのような怪人があらわれる。

 志郎「貴様、デストロンの新怪人か」
 怪人「キバ一族最後の一員、吸血マンモスだ。拾った鍵を渡せ」
 志郎「なにぃ、するとこの鍵はやはり秘密作戦のか」
 怪人「うるさいっ」

 結論から言うと、吸血マンモスのこの行動は全く不要なものだった。

 その鍵はコインロッカーの鍵なのだが、別にその中に作戦遂行に必要なアイテムが入っている訳ではないので、デストロンは、志郎など無視して、さっさと三人の要人(後述)を拉致すれば良かったのである。

 それはともかく、吸血マンモスの鼻は強力で、志郎がどんなにもがいても、一向に外れない。

 怪人「貴様を変身できぬまま、嬲り殺しにしてやる」

 立て続けに三回も宙に投げ出され、地面に叩きつけられる志郎。

 ここにもう一体怪人がいれば、志郎の息の根を止めることも不可能ではなかったろうが、肝心なときに首領は動こうとしない。

 首領、本気でライダーのタマを取る気があるのか、一度酒でも飲みながらじっくりその本音を聞き出してやりたくなる。

 
 怪人「キバ一族の恨み、思い知ったか」
 志郎「思い知りました」

 番組開始早々、絶体絶命のピンチに追い込まれる志郎であったが、ここで思わぬ伏兵が助けにあらわれる。

 
 ケン「この野郎!」

 そう、一見、勘違いした一般人が撮影現場に乱入したように見えるが、れっきとした準レギュラーのケンちゃんが、吸血マンモスの背後から丸太ン棒で襲い掛かったのである。

 ケンちゃん、はじめての活躍……と思いきや、吸血マンモスは存外に平気な顔で、志郎の体を離そうとせず、ケンちゃんの体をうるさそうに突き飛ばす。

 
 ケン「先輩、今助けます!」
 志郎「ケン、お前じゃ無理だ、この鍵を頼む」

 なおも張り切るケンちゃんだったが、他ならぬ志郎からダメ出しをされて、代わりに例の鍵を投げ渡される。

 だが、走って逃げるケンちゃんに吸血マンモスが気を取られた隙に、やっと志郎は鼻をほどくことが出来た。

 この場合も、吸血マンモスは鍵など無視して志郎を殺すことに全力を集中すべきだったろう。

 繰り返しになるが、鍵を奪われたとしても作戦の遂行にはほとんど支障はないのだし、志郎を殺すことのほうが、デストロンにとっては遥かに価値の高い成果であり、極論すれば、今回の作戦の成否など、それに比べればどうでもいいことだからである。

 だが、例によって、作戦の機密が漏れることを、作戦の成功以上に重視しているきらいのあるデストロン、全力を挙げてケンちゃんを捕捉しようとする。

 
 ケン「出たな、デストロン、来るかっ」

 逃げる途中、大きな槍を持った数人の戦闘員に取り囲まれるケンちゃん。

 今回キャプしてて思ったのだが、ケンちゃんって、タカアンドトシのトシに似てるような……

 ケン「アフリカかっ!」(一応言わせて見ました)

 果敢に立ち向かうケンちゃんであったが、

 
 志郎の相棒とは思えぬ弱さを露呈して、日頃から志郎やおやっさんやライダー隊員に一方的にやられて鬱憤の溜まっていた戦闘員に、そのお返しだとばかりによってたかってボコボコにされる。

 実際、ライダーの仲間が、これだけ無防備で殴られまくるシーンって、滅多に見られないよね。

 おやっさんや滝は怪人相手でも互角に戦えるほど強いし、ライダー隊員やガールズに暴力を振るう訳には行かないから、このケンちゃんのような特殊ケースを除けば皆無なのである。

 
 やられ放題のケンちゃん、最後は大きな槍の穂先がまともに頭に入る。

 管理人は大笑いだが、31話では、ケンちゃん、一人で数人の戦闘員を片付けてる筈なんだけど、それにしてはこのシーンにおける劣弱さは尋常ではない。

 試みに、「V3」のキャラクターの強さを序列化してみると、

 V3>怪人>志郎>おやっさん>シゲル(スクランブルホッパー込み)>戦闘員>ケンちゃん>純子

 と言う感じだろうか。

 ケンちゃん、良かったね、最下位にならなくて!!

 ケン「先輩、先輩!」

 そのケンちゃん、恥も外聞もなく志郎に助けを求めるが、

 
 怪人「無駄だ、風見志郎は助けには来ない」
 ケン「き、貴様」

 ケンちゃんの頭上の窓枠の上に、パッと吸血マンモスがあらわれる。

 
 怪人「出せ、鍵を」
 ケン「落としました」

 吸血マンモスに迫られて、思わず敬語で答えてしまうケンちゃん。

 ……と思ったが、それは管理人の聞き違いで、正確には「落としちまった」と言ったのであった。

 怪人「貴様の体の血を一滴残らず吸い取ってやる!」
 ケン「ええ~っ」

 冷静に考えたら、割と難しいオペレーションを宣告する吸血マンモス。

 怪人「鍵は何処だ?」

 
 V3「鍵はここだ! ケンに渡した鍵はニセモノだ!」

 と、それに答える形で、倉庫の三階部分の廊下に、いつの間にか変身したV3が颯爽とあらわれる。

 でも、鍵を拾ったのは偶発的な出来事だったのに、なんで手回しよくダミーの鍵なんてものを用意していたのだろう、志郎は?

 あるいは、ケンに渡したのはやはり本物で、ケンを助けるために、バイクのキーか何かを見せて本物の鍵だと偽り、吸血マンモスの注意を引きつけようとしたということは考えられる。

 あと、V3の言い方では、ケンに自分が志郎だとバラしているようにも聞こえるのだが……

 ともあれ、V3は軽く戦ってケンを助け出すと、ハリケーンにケンを乗せてその場から急速離脱する。

 怪人「先手を打ってすぐにも作戦開始!」

 その後、志郎とケンが新宿駅のコインロッカーへ行き、あの鍵で開けると、中には、中年男性の顔写真が三枚、ポンと置いてあった。

 いや、せめて封筒に入れときましょうよ。

 ライダー隊本部に戻り、みんなでその写真を眺めている。

 
 立花「この人たち知ってるか? みんな新聞やテレビでお馴染みの顔だが」
 シゲル「俺、この人知ってる、宮本経済長官だ」
 純子「それに、中田科学局長」
 志郎「ふむ、日本の政治・経済、それに文化、ま、どれも動かす大物ばかりだな」
 立花「まさか、デストロンはこの日本の頭脳と言うべき人たちを狙って、何か……」

 おやっさん、続けて「しょうもないことを企んでいる」と言いたかったのだろうが、その前に次のシーンに飛んでしまう。

 あのー、どうでもいいけど、もう一人の名前は?

 まぁ、すぐキバ男爵の口から語られるので問題ないと踏んだのだろうが、めっちゃもどかしい。

 だいたい、「日本の頭脳」と言うなら、政治家や官僚より、普通は大学教授とかだよね。

 それはさておき、とうとうひとりぼっちになってしまって寂しくて寂しくて仕方のないキバ男爵は……

 キバ男爵「ドーブーよ、キバ族たった一人の生き残り、キバ男爵に栄光を与えたまえ」

 全力で神様にお祈りしていた。

 つーかさぁ、悪の大幹部が神様に頼ってる時点でダメだよね。ドクトルGも似たようなことしてたけど。

 だが、首領はそんなキバ男爵のおセンチな気持ちなど斟酌せず、あくまでビジネスライクに話しかける。

 首領「キバ男爵、秘密作戦の準備は整ったか」

 
 キバ男爵「日本を動かす、政治・経済・文化の重要人物をさらって、デストロンの言うとおりに改造する、日本頭脳改造作戦」
 首領「早速実行に移せ」
 キバ男爵「首領、今度の作戦は絶対に成功させます」
 首領「キバ男爵、失敗の時はキバ一族最後の時だぞ」
 キバ男爵「第一に狙う男、宮本経済長官!」

 首領の念押しを「聞こえなかったふり」をしてやり過ごすと、宮本経済長官に見立てた藁人形を炎の中に入れ、呪いを掛けるキバ男爵だった。

 と言う訳で、今回のデストロンの秘密作戦とは、日本を代表するVIP三人を誘拐して都合のいい男に改造するという、なんか以前にもやったような作戦であった。

 それにしても、分からないのは冒頭に出てきたあの男性のことである。

 彼が何者で、どういう経緯でデストロンの機密を知ったのか、皆目不明のままである。

 たとえば、彼がデストロン出入りのクリーニング業者で、偶然秘密作戦のことを知ったとする。まあ、そこまではありうるが(註・うらねえよ)、一体どうやって写真まで盗み出すことが出来たのか?

 あるいは、彼がFBIやインターポールの潜入捜査官だったと言う説も考えられるが、その場合、ピンチになったらライダー隊などではなく、自分の所属する組織に助けを求めるだろうから、その可能性も極めて低い。

 ついでに言うと、駅のロッカーに写真をしまうほどの余裕があるなら、とっとと電話して、口頭でおやっさんに三人の名前を言えば済んだのではないだろうか?

 閑話休題、その宮本は、朝、自宅から運転手付きの車で役所に向かうが、途中で運転手が吸血マンモスの姿に変わるが、

 
 そのルート上で待ち伏せしていた志郎が車の屋根の上に飛び乗り、蛇行運転する車から振り落とされまいと、腹這いになって必死に枠にしがみつくという、宮内さんのスーパースタントが炸裂する。

 しかし、なんで志郎は最初に狙われるのが宮本だと分かったのだろう?

 まあ、デストロンのことだから、写真の裏に「1番目」「2番目」などと番号が書いてあったのかもしれない。

 怪人「車もろとも谷底に叩き落してやる」

 
 吸血マンモス、志郎を乗せたまま採石場に行き、勢い良く崖に向かって車を走らせつつ、宮本を連れて車から飛び降りる。

 
 車は、志郎が張り付いた状態で崖を滑り落ちて行き、

 
 先に志郎の体が谷底へ投げ出されたところへ、

 
 車が屋根から落ちてきて志郎を叩き潰す。

 ダミー人形が実にうまい場所に落ちたことで、凄惨な圧死シーンが出来上がる。

 出来上がるのは良いが、これ、どう考えても死んでるよね。

 

 
 続いて車が激しい爆発を起こし、白い煙が四方に飛び散って巨大な炎の柱が立つ。

 
 怪人「見たか、風見志郎、ぶおおおーっ!」

 宮本を連れて崖の端に立ち、勝利の雄叫びを上げる吸血マンモスだったが、

 
 V3「とおっ!」
 怪人「うぅおーっ!」

 その雄叫びがやまぬうちに、背後からV3があらわれて、その体を突き落とすのが、割とツボである。

 しかし、あれだけの事故に巻き込まれながら無傷って、いくらなんでもV3、無敵過ぎる。

 そう言えば、第2クールまではしょっちゅう怪我をしてずたぼろになっていた志郎だが、最近はそういうシーンがあまり出なくなったなぁ。

 だが、

 怪人「貴様が邪魔をすることは百も承知だ」
 V3「なんだと」
 怪人「貴様が宮本長官を警戒している間に、他の重要人物は既にデストロンが誘拐した!」

 と言う台詞に続いて、中田局長と宮本総監(?)が戦闘員によって拉致されるシーンが描かれる。

 ……いや、三人目の人も、宮本って言うの?

 スタッフ、何考えてるの?

 また、吸血マンモスがV3の前から姿を消して別の車で逃げると、何故かV3が助けた筈の宮本長官まで、その車に乗っているのが謎である。

 
 さて、車の護衛をしていたオートバイ部隊は、ハリケーンで追跡するV3に対し、地面にガソリンを撒いて炎の壁を作る。

 
 戦闘員「キキキーッ!」

 戦闘員にしては珍しくガッツポーズを決めて勝利を喜ぶが、

 
 考えるまでもなく、V3がその程度でやられたり、追跡を諦めたりする筈がなく、炎の壁を余裕で飛び越えて突っ込んでくる。

 
 戦闘員「やべぇっ!」

 と言わんばかりの慌てようで急いでバイクをターンさせる戦闘員が、これまたツボであった。

 いや、バイクの足止めをするのなら、せめて地雷か落とし穴じゃないと無理だろう。

 
 色々あって、またしてもV3が車の上に飛び移るが、

 
 今回は、きっちりV3が窓枠に通したロープを掴んでいるのが見えて、いささか興醒めであった。

 でも、同じアクションで俳優の方が命綱を使わず、スーツアクターが使ってるって、珍しいパターンだよね。

 もっとも、こちらのシーンでは車が下り坂のカーブを走っているので、素手では難しかったのだろう。

 V3、車を止めさせて宮本を助け出そうとするが、さすがキバ男爵じきじきの作戦指揮はシャープかつ周到で、いつの間にか宮本はダミー人形に入れ替わっていた。

 V3「騙したな!」

 
 V3「JAROに言いつけ……」

 
 ボカン!

 V3がしょうもないボケを口にしている間に、またしても車が爆発し、

 

 
 さらに、何故か、車体から離れたところで二つのセメント爆発が起きる。

 今回、やたら爆発シーンが多いが、火薬がだぶついてたのかなぁ?

 映像では、とてもV3が逃げ出すチャンスはなかったと思うのだが、今回も志郎はピンピンしていた。

 一方、アジトに戻ったキバ男爵は、首領に命じられてドーブー魔法手術を始めようとしていた。

 
 キバ男爵「はい、では早速……頭蓋骨切断……うう、う~」

 キバ男爵が唸りながら右手をメスのように水平に動かすと、

 
 手術台に横たわっている宮本だか中田だかの額に赤い筋が走る。

 そう、キバ男爵、世にも珍しい、念力による開頭手術を行おうとしているのだ。

 いや、それくらいの技術力はデストロンにもあるんだから、それは専門の人たちに任せたら?

 だが、いよいよ脳の交換(何と?)シークエンスに入ろうとした時、

 
 首領「キバ男爵、改造リストにある人物がひとり欠けている」
 キバ男爵「宮本長官はV3に邪魔されて……」
 首領「デストロンは常に完全を要求する」
 キバ男爵「だから常に失敗する」
 首領「なんだとぉっ!」

 じゃなくて、

 首領「デストロンは常に完全を要求する。今一度宮本を攫うのだ」

 なんか物凄い既視感があるのだが、首領、せっかく手術に取り掛かろうとしていたキバ男爵に余計な茶々を入れて、作業を中断させる。

 キバ男爵(じゃあ最初から、ゴーサイン出すなよ……)

 内心、クライアントの頭の悪さにウンザリするキバ男爵であったが、

 キバ男爵「その手は既に打ってあります」

 口では自信ありげに即答する。

 それにしても、ここまで来ると、首領、わざとキバ男爵の邪魔をしているようにしか見えない。

 嫌いなのかな、キバ男爵のことが……

 ……

 ……

 ……

 あれれ、今気付いたけど、宮本長官は結局捕まったんじゃなかったの?

 V3がダミー人形の囮に引っ掛かったのだから、その隙にデストロンに連れ去られたと見るのが普通だろう。

 はっきり言って、今回のシナリオ、ボツを食らっても文句の言えない完成度の低さである。

 とても伊上さんが書いたとは思えない。

 一方、ライダー隊本部では、

 
 志郎が、やはり助かったらしい宮本長官に変装すべく、ちっちゃな鏡を見ながら付け髭をつけたりしていた。

 立花「どうもあんまり似てないなぁ」
 ケン「ええ」
 純子「そんなことないと思うけど……」
 シゲル「少し若過ぎるなぁ」

 見物しながら勝手なことを言う外野に、

 
 志郎「ああーっ、少しはお静かに願えませんかね。茶々ばかり入れて、シゲル!」

 珍しく志郎が苛立ったような声を上げ、ニヤニヤしているシゲルの頭を掴んでぐしゃぐしゃにする。

 それでもなんとかメイクを終わらせ、志郎がカツラを被って顔を起こすと、

 
 志郎「おっほん」

 こーんな顔になっていた。

 魔術師か、お前は?

 ともあれ、宮本になりすまして宮本の自宅にいた志郎のもとに、早速キバ男爵が訪れ、有無を言わさずアジトに連れて行き、赤い扉のついたコンクリート製の牢にぶちこむ。

 牢には、中田と宮本(?)が呆けたような顔で腰を下ろしていたが、志郎に呼びかけられても何の反応もない。

 と、扉の覗き窓が開いて、立ち去った筈のキバ男爵の濃い顔があらわれる。

 
 キバ男爵「はっはっはっはっ、やはりそうか、万が一と思って誘いをかけたら、まんまと乗った」

 得意気に言うキバ男爵であったが、「乗った」んじゃなくて、キバ男爵が拉致したのでは?

 まあ、言いたいことは分かるけど。

 キバ男爵「ようく見ろ。牢の奴を」

 
 言われて振り向くと、中田と松本が不気味な笑い声を上げながらゆっくり立ち上がると、

 
 4人に増えちゃったよ、オイ!!

 いや、さすがに増えたらダメだと思うんですが……ワカメじゃないんだから。

 それに、二人の戦闘員が「合体」してひとりの人間に化けている図を思い浮かべてしまい、ちょっと気持ち悪いです。

 志郎「ふふふふ、はっはっはっはっはっ」

 と、今度は罠に嵌まった筈の志郎が愉快そうに笑い出す。

 正直、笑いとこじゃないと思うんですが、

 キバ男爵「強がりはやめろ」

 キバ男爵が指摘したように、ほんとに「強がり」だった可能性が高い。

 キバ男爵「これを見ろ」

 手回しの良いキバ男爵、既に本物の宮本も捕まえていて、志郎に見せ付ける。

 志郎、ここで仮面を脱いで、本来の姿になると、狭い檻の中で戦闘員たちと激しく戦う。

 その間にキバ男爵は、やっと揃った三人の脳交換手術を行おうとする。

 志郎、変身ポーズを取ろうとするが、その都度戦闘員に邪魔されて、なかなか変身出来ない。

 
 そこで、なんでか知らないけど天井付近にあった鉄棒に飛びつくと、

 
 両足を引っ掛け、

 
 志郎「変身、V3!」

 コウモリのように逆さの状態のまま、前後に揺れながら変身ポーズを決める。

 ……

 ま、カッコイイんだけど、それこそ、戦闘員たちの格好のサンドバッグになりそうな気配が濃厚である。

 もっとも、戦闘員たちも虚を衝かれたのか、攻撃するのも忘れてあっけなく変身を許してしまう。

 ちなみに問題の鉄棒だが、おそらく洗濯物を干すためのポールだったと思われる。

 志郎に変身されてしまっては、もうおしまい。

 V3、ハリケーンで手術室に突っ込んで走り回り、戦闘員たちを右往左往させてから三人を救出する。

 外へ出て三人を連れて逃げていると、キバ男爵が待ち構えていた。

 
 キバ男爵「俺はキバ一族の誇りと栄光をかけて、絶対に貴様を殺す!」
 V3「悪の集団デストロンに栄光も誇りもない!」

 キバ男爵、吸血マンモスに変身してそこそこV3を苦しめるが、頼みの綱の鼻をもぎとられて勝負あり。

 最後は「V3回転三段キック」を浴び、斜面を転がり落ちて、再びキバ男爵の姿になる。

 
 キバ男爵「はぁーっ、はぁーっ、あーっ、しんど! あーっ、しんど! ちょっと待って、ほんま……ちょっとだけでいいから……」

 なにしろ中年なので、10分ほどその状態のまま荒い息をついてから(註・ついてません)、よろよろと立ち上がると、「辞世の句」を読む。

 
 キバ男爵「キバ一族、ついに滅ぶ。キバ一族の火よ……」

 てっきり、「地獄の底で永遠に燃え続けろ!」みたいなことを言うのかと思ったら、

 キバ男爵「消えよ」

 と言う、花火をした後は、ちゃんとバケツの水で火を消しましょうね! 的な、大変教育的配慮の行き届いた、かなり情けない一言で締めると、

 
 そこそこ派手な爆発で見事に散るのだった。

 V3「キバ一族はこれで全滅か」
 首領「ライダーV3、聞け! キバ一族は滅びた。だがキバ一族以上に凶悪なる集団が、やがてお前の前に姿を見せる。その名はツバサ大僧正が率いるツバサ軍団!」

 それと同時に空から首領の声が聞こえてきて、既に新たなる悪の集団が活動を開始しようとしていることを告げるのだった。

 以上、志郎とキバ男爵が、お互いに相手を騙そうと様々なトリックor罠を繰り出す、18話と同じような構造のエピソードであったが、矛盾点や突っ込みどころがあまりに多くて、18話ほどには楽しめなかった。

 にしても、キバ男爵ってなんかかわいそうなキャラだったよね。

 どういう条件で招聘されたのか不明だが、デストロンにいいように利用された挙句、最後はどう考えても首領自身に邪魔をされて目的を果たせず、最終的にはV3に一族ごと滅ぼされてしまったのだから。

 おまけに、5回の戦いのうち、2回もWライダーが参戦しているのだから、それを考えれば、まずまず健闘したと言って良いのではなかろうか。
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コメント

キバ一族

魅力がないワケではなし、これが他の番組ならかなり魅力的に映るでしょう。
しかし、30話までの科学の結晶たる機械合成怪人の後に
普通の動物そのままの怪人呪術では見劣りしてしまいますね。

えっ、キバ男爵もう死ぬの?

 …というのが、本放送時の感想でした。

 でも佐久間 ケンて、社会人のくせに何で大学生の風見を『先輩』呼ばわりするんだろう?だから、次回を最後に消えてしまうのかな。

>炎の壁を余裕で飛び越えて突っ込んでくる。

Ⅴ3&ハリケーンは歴代でもトップクラスのカッコ良さだと思います。
このキャプ画のように「ちょっと斜め」のアングルが特に!
まさしく「風を切る」感じが最高です!

ちなみに、タイの東映に無許可のやつのOPで、炎の中から出てくるのもカッコいいです!
このあと5人で公道で、普通の車に抜かれるのが脱力ですが(-_-;)
✕の主題歌が「▲〇✖ス!セ✖〇▲!」にしか聴こえませんでした。

>キバ男爵ってなんかかわいそうなキャラだったよね。

ツバサ大僧正
「5回の戦いのうち、2回もWライダーが参戦しているから注目されるし
こっちは5回中、2回も初代のシナリオの再利用で、むりやり植物の怪人にされるし
わしの回も・・・あぁキバ男爵が羨ましい!」

もう終わり

もうキバ一族は終わりですか?今回は首領の完璧主義のお陰で破綻してしまったようですね😅折角のチャンスなのに3人目に拘って自滅してしまいましたね。儀式なんて必要がないと思うのですがね😅

マンモス不可解

そういや吸血マンモスの「吸血」要素って何のためにあったんでしょうね、ヒルカメレオンみたいに作戦にかかわるわけでもなくプロペラカブトのようにエネルギー源として血液が必要なわけでもないという(漫画版ではエネルギー源としてRHマイナスの血が必要という設定で、V3に血液をすり替えられて弱体化して敗北という展開でした)

惜しいです

キバ一族って実力的にはいい線いっていたので、このままいけばデストロンの強さを見せつけられたのに惜しいですね。せめてもう5話くらい続けば良かったのに。
その点ストロンガーのデルザー軍団とスカイライダーの魔神提督率いる怪人軍団は良かったと思います。

No title

本放映日はタレントで、ドラマ「魔女の条件」(TBS系)、「救命病棟24時シリーズ」、「やまとなでしこ」(共にフジテレビ系)、「家政婦のミタ」(日本テレビ系)等に出演した女優の松嶋菜々子が生まれた日です。もうすぐ終わる46歳から明日から47歳へ。

Re: キバ一族

数が少な過ぎますしねえ。

Re: えっ、キバ男爵もう死ぬの?

>  でも佐久間 ケンて、社会人のくせに何で大学生の風見を『先輩』呼ばわりするんだろう?だから、次回を最後に消えてしまうのかな。

そう言えばそうですね。まあ、志郎はどう見ても大学生には見えないですけどね。

Re: >炎の壁を余裕で飛び越えて突っ込んでくる。

> Ⅴ3&ハリケーンは歴代でもトップクラスのカッコ良さだと思います。
> このキャプ画のように「ちょっと斜め」のアングルが特に!

あのまるっこいところが良いですよね。

Re: >キバ男爵ってなんかかわいそうなキャラだったよね。

まあ、ツバサちゃんに比べたら全然マシですよね。

Re: もう終わり

とにかく訳の分からない作戦でしたね。

Re: マンモス不可解

確かに吸血してませんでしたよね。

まあ、マンモスだけじゃ締まらないので吸血ってつけただけじゃないですかね。

Re: 惜しいです

そうですよね。ツバサ大僧正を出さずに、そのままキバ一族で。

Re: No title

情報ありがとうございます。芸能人の生まれた日までは守備範囲外でした。

戦闘員

この記事で触れられませんでしたが、新聞記者に化けた戦闘員は大野剣友会ではなく、山本相時さんという常連ゲストさんでした。この人は結城丈二の助手役で43話に登場します。92年のTBSで山本さんのエピソードがほうそうされ、テロップと声で同一人物と特定しました。中村文弥さん同様特徴のある声なので端役の中では特定しやすいですね。

いまさらだけど

キバ男爵に10話くらい任せたら良かったですね。
5話ずつでは「次々と襲い来る悪の脅威」は出ませんでした(~_~;)

Re: 戦闘員

貴重な情報ありがとうございます。

Re: いまさらだけど

ギャラの問題とかもあったんでしょうか。

ボスキャラの声優

狼男(ゾル大佐)→峰 恵研さん
イカデビル(死神博士)→二見忠男さん
ガラガランダ(地獄大使)→峰恵研さん
ヒルカメレオン(ブラック将軍)→辻村真人さん
カニレーザー(ドクトルG)→沢りつおさん
吸血マンモス(キバ男爵)→峰恵研さん
死人コウモリ(ツバサ大僧正)辻村真人さん
ザリガーナ(ヨロイ元帥)沢りつおさん
となっているようですね😅皆さんそれぞれ迫力のある声が印象的でしたね

Re: ボスキャラの声優

調査、ご苦労様です。

結構バラバラですね。

増えてどうする?

中田と松本の2人しかいない筈なのに(戦闘員が)4人も増えているのはどういうワケでしょうか?正しくこれが本当の“トリック”でしたね😅

Re: 増えてどうする?

雑ですよね。

郷鍈治さん

キバ男爵がわずか5回で消えてしまったのは残念でしたね。
デストロンの幹部の中で一番演技が上手かったから、と思うからです。
(個人的に好きな役者というのもありますが。)
千波丈太郎さんはともかく、後の二人は何というか、演技があれだったからなあ・・・。
まあ、本職の俳優ではないから仕方ないのですが。
キバ男爵は郷さんにとって、言葉本来の意味での役不足だと思います。
(役者にとって役が小さすぎるという意味。郷さんにキバ男爵はもったいない。)

どなたかがコメントされていましたが、ちあきなおみさんが心から愛した方で、
郷さんの死後、完全に引退してしまったほどです。
キバ男爵はあれですが、そこまで女性に愛されるその男の魅力はわかるような気がします。

Re: 郷鍈治さん

> キバ男爵がわずか5回で消えてしまったのは残念でしたね。

まあ、ギャラの問題もあったんでしょうね。

> どなたかがコメントされていましたが、ちあきなおみさんが心から愛した方で、
> 郷さんの死後、完全に引退してしまったほどです。

らしいですね。詳しいことは存じませんが。

ふて猫さんへ

狼男(金色)は宮口さんでは?

叫び声は池水通洋さん

狼男(実験体)は市川治さんですな。





さて、本話で吸血マンモスの声を演じた峰恵研さんは、その後アマゾン第8話まで出番がありません。同作第9話に登場するカニ獣人の声が次回の出番となります。

Re: ふて猫さんへ

> さて、本話で吸血マンモスの声を演じた峰恵研さんは、その後アマゾン第8話まで出番がありません。同作第9話に登場するカニ獣人の声が次回の出番となります。

だいぶ空いてますね。

宮本長官の娘

宮本長官の娘役で、出原千花子さんが出てたこと忘れてました。
「ふしぎなメルモ」の主題歌を歌っていた人です。
TBSがこの話を夏休みに再放送した頃にNHKBSでメルモの再放送やってました。

Re: 宮本長官の娘

> 宮本長官の娘役で、出原千花子さんが出てたこと忘れてました。
> 「ふしぎなメルモ」の主題歌を歌っていた人です。

そうなんですか。うーむ、まったく分かりません。

あにあにあなつさんへ

そうでしたか?狼男本体の声優は池水通洋でしたか。小生の勘違いですね😅

ラス殺陣の曲が弱い

この回はラス殺陣が、主題歌もしくは挿入歌メロディーでないのが番組の勢いを削いでいる感がありますね。ダブルライダーが出ないのに流用曲は弱いだろうというのが率直な感想です。アジトからの脱出シーンで使用された「仮面ライダー讃歌」はドクトルG退場編のラス殺陣に使われたのでこれとかぶるのを避けたのかなとも思えました。前回の2号と原始タイガーの対決シーンで仮面ライダー讃歌を使い、V3アクションをこちらで使えば良かったというのが個人的な願望です。仮面ライダー讃歌は1番が本郷、2番が一文字、3番が風見という3人ライダーそれぞれを歌った曲なので、ダブルライダーの活躍シーンに使うのに最適なのです。この曲とV3アクションが中盤以降のV3の強さを示す曲としてファンに親しまれその後のV3客演を盛り上げています。
火薬やアクションに力が入っているとはいえ、原始タイガーと火炎コンドルの谷間では吸血マンモスが弱く見えてしまうのもマイナスでした。ゲストの女の子も存在感なくて無駄遣いでした。

Re: ラス殺陣の曲が弱い

BGMにこだわられますね。

でも、確かに選曲は大事ですね。

こないだ「ギャバン」の15話を書いてて、それを痛感しました。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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