fc2ブログ

記事一覧

「時空戦士スピルバン」 第39話「ウラワザ どんでん女王がえし」


 第39話「ウラワザ どんでん女王がえし」(1987年2月2日)

 地上にあるヨウキのアジト。

 ヨウキの前に、既に三人にまで減ってしまった秘密結社「ムムム」(正確には無・無・無らしい)のメンバーがあらわれ、恭しく跪く。

 ヨウキ「覆面を取りなさい」

 ヨウキに言われて、白いトンガリ頭巾を外し、素顔を見せるセレブたち。

 
 紅一点、世界的モデルの中尾さやかタン。

 ま、「ヨウキ篇」の収穫は、このさやかタンだけだろうなぁ。

 ヨウキ「さやか、パンツを脱ぎなさい」

 
 ヨウキ「私たちの夢が叶う時が日一日と近付いています。今回の戦略が成功すれば女王様はきっと私を招待してくれることでしょう。その時が勝負」
 河野「ヨウキさまがワーラー帝国を支配、夢のようです」
 ヨウキ「あなたたちは手筈どおりに計画の実行を……」

 新幹部のヨウキ、登場4話目にして、仕えている「悪の組織」を乗っ取ろうという、過去の反逆者たちにも例のない性急な野心を燃やしていた。

 さすが人間の悪念が凝り固まって生まれただけあって、考えることが実に生臭い。

 だが、アジトに潜り込んでいたポスにその計画をすっかり聞かれてしまったのが痛恨のミスとなる。

 しかし、「招待」っていうけど、ヨウキ、今までだいたいパンドラのそばにいませんでした?

 さて、三人は計画通り、それぞれの立場を利用して「ムムム」のメンバーを増やしていく。

 
 たとえば、大学病院の外科部長である河野は、患者およびその家族を片っ端から「ムムム」に勧誘し引き入れていく。

 しかし、どうやって彼らを口説いたのか何の説明もないのだが、医者にいきなり「被れ」と言われて、こんなもん大人しく被る奴がいるだろうか?

 現に、患者の妹らしい女の子は、あきらかに引いてますが……

 
 一方、我らがさやかタンは、自分の経営しているブティックで「ムムム」のトンガリ頭巾を「さやかルック」と名付けて大々的に売り出し、三日で倒産したと言う。

 ……嘘である。

 さやかのネームバリューによるものか、どう考えても負け組ファッションの「さやかルック」は飛ぶように売れたと言う。

 
 そして、弁護士の松本は、自分の担当している凶悪犯を次々「ムムム」に引き摺り込もうとして逆にボコボコにされたと言う。

 ……嘘である。

 嘘であるが、いくら相手が弁護士でも、そう簡単に凶悪犯が言うことを聞くだろうかと言う疑問は湧く。

 その後、スピルバンはパトロール中に、白いトンガリ頭巾を被ったカップルらしき人影を見かけ、急いで追いかけると、

 
 スピルバン「おい、待て!」

 いきなり背後から飛び掛かり、無理矢理頭巾を剥ぎ取る。

 
 男「いてーなー」
 女「何するの?」

 が、頭巾の下からあらわれたのは、いかにものほほんとした若者たちで、見たところ「ムムム」の一味とは思えない。

 ちなみに、二人とも黒系統の服を着ているが、前にも書いたように、当時は黒やグレーがアホのように流行していたのだよ。

 スピルバンが頭巾を仔細に調べると、その中にヨウキ特有の匂いのする匂い袋が封入されていた。

 
 スピルバン「お前たち、ヨウキの部下だな?」

 鬼の首でも獲ったような顔でそれを突きつけるスピルバンであったが、

 女「なんのこと?」
 男「買ったんだよ、この先の店で」

 どうやら彼らはほんっっっとうに「ムムム」とは無関係のようであった。

 ハッと我に返ったスピルバン、警察沙汰にされても文句は言えない状況に、

 スピルバン(やばい、今、俺、完全な不審者になってる! なんとかしないと!)

 その背中をツーッと冷たい汗がしたたり落ちるが、必殺「何も聞こえないふり」で、なんとかその場を切り抜けるのだった。

 もっとも、あのまま頭巾を被り続けていれば、この二人も匂いの作用でヨウキのしもべになっていたことだろう。

 
 で、スピルバンがその店に行って見ると、出てくる客出てくる客、みんなトンガリ頭巾を被っているではないか。

 いやー、さすがにこれはないのでは? これではKKK(クー・クラックス・クラン)の集会場である。

 同じ「ムムム」ブランドを売り出すにしても、オシャレに敏感な若者が飛びついてもおかしくないようなデザインにしないと成り立たない話だろう。

 それとも、あの匂い袋のせいで、くそダサい頭巾が、人間の目には魅力的に映るのだろうか?

 スピルバン、そんなファッションの聖地のようなところへ、一年中着ている赤と黒のジャケット(ブルゾン?)で堂々と乗り込むと、

 
 スピルバン「ねえ、どうしてこんなものを売るんだ? これはね、秘密結社のマスクだよ」
 店員「いいんじゃない、かっこいいし、人気なんだから」
 スピルバン「仕入先教えてよ、これどこの商品?」
 店員「これ、うちのオリジナルよ、社長のデザインなの」
 スピルバン「じゃあ社長に会わせてよ」
 店員「旅行中!」

 口の形が妙に可愛い店員と押し問答するが、埒が明かない。

 その後、グランナスカで、揃ってファッション雑誌などを見ているスピルバンたち。

 暇なのではなく、巷に溢れる「ムムム」ファッションのことを調べているのである。

 今更だけど、その雑誌を買うお金って、どうやって調達してるんだろう? ヘレンやダイアナがエッチなお店(パンチラ喫茶とか)でバイトしてるんだろうか?

 彼らは人間社会では「さやかルック」と呼ばれている「ムムム」ファッションの仕掛け人が、中尾さやかと言うトップモデルだと知ると、とりあえずさやかの身辺をマークすることにする。

 
 パンドラ「おほほほ、ヨウキもなかなかやりますねえ、このところの活躍は、目覚しいものがあります」

 ガメデスにて、水晶玉に「ムムム」ファッションが溢れ返る街の様子を映しながら、手放しでヨウキの戦略を絶賛しているパンドラ。

 デスゼロウ「しかし、少し図に乗り過ぎています。我々の協力は一切必要なし、すべて自力でやるなどとぬかしおって」
 パンドラ「それはヨウキの心意気なのでしょ」
 デスゼロウ「いや、しかし、戦闘機械人も要らないなどと、ギローチン様を無視したやり方です」
 ギローチン「まあいい、せいぜい頑張ってもらおう」

 ギローチンが自室に下がると、ポスがヨウキの企みを教えてくれる。

 ギローチン「やっぱり、ヨウキめ……」

 そうつぶやいて、新たな戦闘機械人の設計図を手に取るギローチンであった。
 
 一方、ダイアナとヘレンが、例の店を外から見張ることになるが、何しろ場所が場所なので、

 
 対角線上にあるガラス張りのカフェの二階に陣取って、道行く人にパンツを見られながらの張り込みをすることになる。

 いや、いくらパンツを見せたいからって、こんな時ぐらい、変装(コスプレ)しましょうよ~。

 黒っぽい服の多いこんな街では、二人の……特にダイアナの衣装が目立って目立ってしょうがなく、張り込みにも何にもなってないと思うのである。

 いくらスピルバンたち三人が、季節や場所に関わらず一年じゅう同じ服を着ている(註1)と言う設定とは言え、こんな時ぐらいは衣装を変えないと、これではまるで彼女たちがアホに見えてしまうではないか。

 ダイアナにいたっては、痴女にしか見えんし。

 註1……ヘレンだけは、ワーラーに捕まっていた時と解放された後でコスチュームが変わっているが、いつも同じ服を着ているという点では同じである。

 それはともかく、やがて、店から中尾さやかが出てくるが、その服装も黒とグレーが基調になっている。

 
 で、二人はそのままの格好で、堂々とさやかのあとを尾行するのだった。

 いやぁ、女優って大変なお仕事だなぁと心から感服する管理人であった。

 ただ、これも、こんなに目立っては尾行にならないでしょおおおっ? と叫びたくなるような、アホなシーンになっているのが悲しい。

 無論、さやかたちは二人の尾行に気付いており……と言うか、気付かない方がどうかしているのだが、公園で、トンガリ頭巾の人たちが中途半端なパフォーマンスをしているのを何気ない顔で見物していると、いきなり周囲のトンガリ頭巾たちが襲い掛かってくる。

 ま、さっきはクソミソにけなしたが、彼女たちのオールシーズンファッションにも利点はある。

 
 そう、パンチラ発生率が極めて高いということである!!

 特にここでは、ダイアナとヘレンによる、「W前面ふんばり型パンチラ」と言う、この番組でも滅多にお目にかかれない奇跡的なチラが生まれている。

 例によって、相手が人間と言うことでダイアナたちも本気で戦うことが出来ず苦戦する。

 しかも今回は、「ムムム」の一味ではない「さやかルック」姿の若者たちもあちこちにいるので、まるで街全体を敵に回したような恐怖感を味わうことになる。

 ダイアナたちからSOSを受けたスピルバンが急行して「結晶」すると、「ムムム」も斧やボウガン、マシンガンなどで攻撃してくる。

 それでも、なんとか彼らを撃退することに成功したスピルバンたちであったが、その顔色は晴れない。
 
 ダイアナ「このままでは全国民がヨウキの支配下にされてしまうわ」
 スピルバン「ヨウキを倒すしかない、奴らのアジトを探すんだ」

 さて、ヨウキの目論見どおり、パンドラがヨウキの最近の活躍を愛でて、城に招いてくれる。

 ヨウキは部下たちにアジトで待機するよう命じると、腹に一物抱えてガメデスに乗り込む。

 
 パンドラ「ヨウキ」
 ヨウキ「ご機嫌うるわしゅう、女王様」
 パンドラ「ええ、このところ上機嫌ですよ、ヨウキ、あなたのお陰です」
 ヨウキ「そのような……」
 ギローチン「いやいや、スピルバンは手も足も出ない、ムムム戦法、見事だ」
 パンドラ「そうです、もう立派な大幹部、今夜はささやかに酒宴を持ちましょう」

 ギローチンが心にもないことを言って褒めると、パンドラもヨウキを正式に大幹部と認めてくれる。

 ヨウキが謙譲を装いつつ、ワーラー帝国のことをもっと良く知りたいと言うと、パンドラは喜んでデスゼロウにガメデス内部を案内させる。

 仮にも将軍ともあろうものが転校生のガイド役みたいなことをさせられるとは屈辱であったが、当の本人が全然屈辱だと感じている様子もなく嬉々として引き受けているのだから世話はない。

 本来は、リッキーの仕事だろうが、もう椅子になっちゃってるからねえ。

 二人が消えた後、

 
 パンドラ「全くヨウキは頼もしい、ねえ、ギローチン皇帝?」
 ギローチン「……」

 改めてヨウキのことを誉めそやすパンドラであったが、ギローチンはあえてヨウキの叛意を女王に知らせようとしない。

 別にヨウキに加担しようとしている訳ではなく、自分ひとりでヨウキを倒そうと考えているのだろう。

 ポス「知らぬが仏……」
 パンドラ「何か言いましたか、ポス?」
 ポス「いいえ」

 だが、ギローチン以上にしたたかなパンドラともあろうものが、部下、それも自分が作り出したも同然の部下にむざむざ足元を掬われるとも思えなかったが……

 CM後、馬鹿正直にメガデス内部の要所要所をヨウキに案内してやっているデスゼロウ。

 
 デスゼロウ「これがワーラー帝国が誇る(一度出撃して無事に戻ってきたためしのない)スカルジョーズだっ」
 ヨウキ(気の毒に……)

 続いて、デスゼロウは無数の機械部品が所狭しと積み重なっている薄暗い部屋にヨウキを連れて来る。

 ヨウキ「ここは?」
 デスゼロウ「うん、ここはスクラップ置き場だ」
 ヨウキ「戦闘機械人ですね」
 デスゼロウ「屑鉄同然だ」

 吐き捨てるように言うデスゼロウに、「お前もなー!」と突っ込んでやりたくなったヨウキであったが、何とか自制する。

 ヨウキ「いいえ、まだ十分役に立ちます」

 ヨウキ、両目から妖しい赤い光を放つと、

 
 手も触れずにそこにあるスクラップを組み合わせて、ターミネーターの骨格みたいなメカを作り出し、それに色んな戦闘機械人たちのパーツを肉付けしていき、

 
 最後は頭にヘルメットのようなものを被せて、新しい戦闘機械人を誕生させる。

 ヨウキ「確かめてみてください、将軍の目で」
 デスゼロウ「ようし」
 
 デスゼロウ、ヨウキに言われてそのリサイクル戦闘機械人に不用意に近付くが、

 
 デスゼロウ「ゆおおっ!」

 その途端、戦闘機械人の巨大な左腕(ニュー戦闘機械人第1号パンチャーの右腕)が素早く動いて、デスゼロウの体を豪快に吹っ飛ばす。

 デスゼロウはそのまま気絶してしまう。

 いくら油断していたとは言え、ヒラの戦闘機械人に負けるとは……

 ヨウキ、満を持してパンドラのいる玉座の間に戻ってくる。

 
 パンドラ「いかがでしたか、ヨウキ」
 ヨウキ「はい、とても気に入りました。私、この城が欲しくなりました。この城を頂戴します」
 パンドラ「まあ、そんなに気に入ってくれたの? おっほほほっ……」

 パンドラ、ヨウキの言葉を冗談と取ったのか、謀叛宣言をされたと言うのに眉ひとつ動かさず、余裕たっぷりに笑って見せる。

 こういう懐が深く、腹の底がまったく読めない、まさに海千山千のオバハン的悪役を演じさせれば、曽我町子さんの独壇場である。

 続いて、リサイクル怪人があらわれ、向かってくるキンクロンたちを叩きのめす。

 さすがに剛腹のパンドラも笑いを消し、

 パンドラ「ヨウキ、これは何の真似です?」
 ヨウキ「申し上げたはずです、この城が欲しいと」
 パンドラ「わおっ! 本気で?」
 ヨウキ「ふっふっふっふっ」

 相変わらず軽いノリのパンドラに、ヨウキが不気味に笑いながら向かっていくが、意外にもパンドラは何の抵抗もせず、自分から道を譲って、ヨウキに玉座を明け渡す。

 ヨウキ、実にすんなり玉座を(文字通り)奪うことが出来たが、

 
 パンドラ「どうですか、ヨウキ、ワーラー帝国に君臨した気分は?」
 ヨウキ「……」
 ギローチン「すると、パンドラ女王ははじめから?」
 パンドラ「勿論ですよ」
 ギローチン「さすがパンドラ女王」
 パンドラ「おっほほっ」

 ヨウキそっちのけで、ギローチンはパンドラの慧眼を讃える。

 でも、賞賛するのは、ヨウキの野望を砕いた後にすべきだと思うんだけどね。

 何故なら、その後に、

 ギローチン「で、どうやってヨウキを玉座から引き摺り下ろすんですか?」
 パンドラ「ええ、それが問題なのよ」
 ギローチン「……」

 などと言う間の抜けた会話が交わされないとも限らないからである。

 あと、なんでパンドラがヨウキの謀反のことを知っていたのか、その説明が一切ないのも物足りない。

 ただ、なにしろ「デンジマン」時代には実際にバンリキ魔王に謀叛を起こされて組織を乗っ取られた苦い経験を持つ曽我さんが演じているので、ヨウキの叛乱を事前に察知していてもおかしくないなぁと言う気にさせられることは確かである。

 さらに「サンバルカン」では、逆に自分が組織を乗っ取っているのだから、「場数を踏んでいる」と言う点では、彼女の右に出るものはいないだろう。

 さて、実際にはパンドラが「どうします?」とギローチンに尋ねて、ギローチンがかねて用意のニュー戦闘機械人を呼び出すことになる。

 
 お腹に巨大なファンがついた、対ヨウキ専用の怪人である。

 
 ヨウキ「すべて見透かされていたとは! うううう~っ」

 登場以来、初めてその感情を露わにして悔しがるヨウキ。

 
 それでも、自分の戦闘機械人をバキューマーと戦わせる。

 怪人同士がガチで戦うと言う、特撮ドラマでは極めて珍しいシチュエーション。

 まあ、次の「メタルダー」では頻繁に見られるようになる光景だけどね。

 でも、寄せ集めとは言え、ヨウキ戦闘機械人はあくまで新たな怪人なので、1話に二体も怪人が登場することになり、やっぱり金掛かってるんだなぁと言う感じである。

 ただし、37話には戦闘機械人が出なかったから、その分を相殺すれば1話に1体と言うペースは守られてることになるんだけどね。

 ……にしても、予算は潤沢なのに、なんでこんなにいまひとつの作品にしかならなかったのか……何度も言ってきたように、それ以上に脚本とキャスティングが大事だと言うことか。

 と、そこへやっと目を覚ましたデスゼロウが飛び込んでくるが、ヨウキが口から出した青白いエクトプラズムに絡め取られ、

 
 デスゼロウ「よっ、ほっ、はっ」

 剣を持ったまま、その場で踊り出すと言う醜態を見せる。

 それでも、ギローチンに命じられたバキューマーがそのファンでエクトプラズムを吸い取ったので、やっと自由になる。

 しかし、ほんと、これだけ見てて情けなくなる悪の幹部も珍しいよね。

 お世辞にも頭が良いとは言えず、その戦闘力も戦闘機械人と大差なく、変装もできないのでリッキーたちのようにスパイ活動もできないと言う、まあ、一言で言えば何の取柄もない役立たずで、普通ならとっくの昔に粛清されてないとおかしいのだが、リッキーたちがいなくなった現在においては、パンドラとギローチンが威張れる唯一のメンバーとなってしまったので、かろうじて存在を許されているのだろう。

 この後、ヨウキの力で玉座の間が魔空空間のような世界となり、二体の怪人とヨウキ、デスゼロウが入り乱れる大乱戦となる。

 ここでもデスゼロウはヨウキにいいようにあしらわれるばかりで何の役にも立たず、代わりにバキューマーがファンでヨウキ戦闘機械人をそのお腹に吸い込んで倒し、空間が元の状態になる。

 闇雲に斬りかかるデスゼロウを、ゆったりした袖の長い腕を振り回していなすヨウキ。

 
 なお、戦ってるヨウキの姿が、なんとなく中国の武侠アクションみたいでちょっとカッコイイ。

 ヨウキの体術と幻術に翻弄されっぱなしのデスゼロウであったが、

 
 パンドラ「後はお任せ!」

 すかさずパンドラが杖の先から緑色の電撃ビームを放ち、あっさりヨウキを倒してしまう。

 ……

 いや、ヨウキすら簡単に倒せるんなら、なんで自分でスピルバンを倒しに行かないの?

 ひょっとして、バカなの?

 
 ギローチン「放っておけばまた蘇生します」(註・ゴキブリか!!)
 パンドラ「心配ご無用……これ」

 パンドラが命じると、キンクロンたちが石の台に透明なカプセルを載せた手術台のようなものを運んでくる。

 実に手回しの良いパンドラ、既にヨウキを閉じ込める棺まで用意していたのだ。

 
 で、その際、意味ありげに椅子にされてしまったリッキーの姿が映し出されるので、てっきりリッキーを元に戻してくれるのかと思ったら、特にそう言うことはないのだった。

 でも、彼女はヨウキのために椅子にされてしまったようなものだから、ヨウキの退場と共に復活させてやっても良いんじゃないかなぁとは思う。

 
 パンドラ「これでよしと」
 ギローチン「おそれいりました」
 パンドラ「おほほほっ」

 カプセルに意識のないヨウキの体を横たえ、高らかに笑うパンドラ。

 しかし、電撃ビーム一発で倒せるのなら、ヨウキがどんな策謀を巡らせてもパンドラを追い落とすことは出来なかっただろうから、なんとなくヨウキの謀叛計画……と言うより、今回のストーリー自体が空しく思えてしまう。

 やっぱり、ここは、パンドラは何も知らず、あらかじめ察知したギローチンの対策によってヨウキの謀叛を未然に防ぐ……と言うほうが、ギローチンの顔を立てることにもなって良かったのではないかと思う。

 ギローチン、次いで、「ムムム」のメンバーを抹殺しろと冷酷な命令をデスゼロウに下す。

 デスゼロウ「人間どもなど放っておいても」
 ギローチン「ヨウキも人間のもろもろの悪の集合体だぞ」
 デスゼロウ「そうでした、人間とは恐ろしき生き物……」

 デスゼロウ、珍しく慨嘆を漏らすと、横たわっているヨウキの顔を見詰めるのだった。

 この後、「ムムム」のメンバー……と言っても、ヨウキの「死」と同時に全員正気にかえっていたが、彼らをデスゼロウたちが襲撃し、それをスピルバンたちが守る形になる。

 で、その際、

 
 ダイアナとヘレンによる、「W後面お尻剥き出し型パンチラ」が期待されたが、残念ながら見えたのは、空と同じ色をしたダイアナのパンツだけであった。

 それにしても、ダイアナのケツってエロいなぁ~。

 ここで三人が「結晶」して、ルーティンミニチュアバトル&ラス殺陣に突入する。

 いつものことだが、デスゼロウがさっき誇らしげに紹介していたスカルジョーズも無事撃沈されてました。

 正直、バキューマーをスピルバン戦に投入する必要はなかったと思うが、結局惰性で戦うことになる。

 もっとも、戦闘機械人すら飲み込んだバキューマーの吸い込み能力はダイソンなみに凄まじく、スピルバンたちもその口に吸い込まれそうになるが、

 
 スピルバン「ツインブレード!」

 スピルバン、吸い寄せられながら、空中でツインブレードを展開すると、

 

 
 その勢いのまま、ツインブレードを深々とその体に突き立てる。

 
 トドメは勿論、アークインパルスで、バキューマーは善戦空しく滅び去る。

 ラスト、ヨウキの棺はマグマの渦巻く地中深くに沈められる。

 
 パンドラ「もう二度と現れることもないでしょ」
 ギローチン「そう願いたいもんですな」
 デスゼロウ「まったくです」
 ギローチン「……」
 デスゼロウ「……」

 厄介払いをして清々したような顔になるギローチンたちであったが、

 ギローチン(つーか、そもそも、ヨウキって、パンドラ女王が連れてきたんじゃなかったっけ?)

 ふとそのことに気付いて、横でガハガハ笑っているパンドラの顔をそっと盗み見たと言う。

 でも、実際、ヨウキを作り出したのは守護神ワーラーすなわちパンドラ女王なのだから、自分で作っておいて自分で封印するって、これ以上馬鹿馬鹿しいマッチポンプ的ストーリーもなかろう。

 こうして僅か4話で退場となったヨウキは、「V3」のキバ男爵、ツバサ大僧正の5話を抜き、「ストロンガー」のデッドライオンの3話にあと1話と迫る、大幹部の最短在任記録の好レコードを打ち立てたのである。

 もっとも、大幹部と言っても、ヨウキの場合はあくまで大幹部のひとりであって、指揮権を握っていた訳ではないんだけどね。

 しかし、ヨウキの須藤さん、最初から4話だと決まっていたならともかく、ちびっ子たちに不評で予定を切り上げて退場させられたのなら、実に無念であったろう。

 なにしろ、せっかくの悪の大幹部でありながら、ヒーローとろくに戦うこともないまま降板となったわけだから……

 以上、突然と言うか、唐突なワーラー内部の権力闘争を描いた、パンチラとさやかタンと女店員以外に見るべきところのない凡作であった。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

下には下が

>こうして僅か4話で退場となったヨウキは、「V3」のキバ男爵、ツバサ大僧正の5話を抜き、「ストロンガー」のデッドライオンの3話にあと1話と迫る、大幹部の最短在任記録の好レコードを打ち立てたのである。

大幹部じゃなくて(まがいなりにも)首領ですが、2話で退場したのが
「ジャンパーソン」の「ギルド」のベン藤波。
2話予告「次回、ギルドとのラストバトル!」

>今回のストーリー自体が空しく思えてしまう。

ついに野望を露わにしたレイダーが魔王サイコを倒し
ドクターポルターもミスアクマ1もその手中に落ちたその瞬間!
レイダー「誰だ!」
(1話からの)スキンヘッド男「魔王サイコ!」

この3年間で上原先生が燃え尽きたんですね😢

もう退場?

ヨウキはもう退場ですか?大口を叩いた割には、あっさりと終わってしまいましたね😅
それにしてもこの寒い中、ダイアナとヘレンは変装もしないでいつものコスですか?女優魂には頭が下がりますね😅

話にならない

ヨウキはもう退場ですか?
キバ男爵とツバサ大僧正は結構強かったし、デッドライオンは生死不明だから妄想ネタにはなりそうですが、ヨウキは文字通り話になりませんね。

これ以上、考えない事にした

ヨウキの存在意義というか登場させた理由について1時間くらい考えてみたのですがどれだけ考えても「尺稼ぎ」位しか納得できる理由がありませんでした
もしかすると上原氏がクライマックスの展開に詰まってしまい尺稼ぎのために書いたのがヨウキ編なのかも(実際次に上原氏が書いたのは最終決戦編ですし)

これ以上、考えな以下略

そういやワーラーに捕まってたヘレンはともかくスピルバンとダイアナは地球に関する知識を睡眠学習で得てるはずですよね
更にに言うと回想シーンを見る限りクリン星でもダイアナみたいな露出度の高い服着てる人は一人もいなかったので・・・
あれ、もしかしてあの往来を歩くのが罰ゲームに等しい服はダイアナの趣味?35話で初詣の時だけまともな服着てたのは流石にあの格好で初詣行くのはスピルバンに止められたの?

内乱の勃発!!

ヨウキがどのように反旗を翻して、どんな展開になっていくのか意外と面白かったですね。ギローチ〇は黙ってたので、ギローチ〇がヨウキを倒すのかと期待したり、もっと、パンドラは狼狽して感情的になると思ってましたが、思ったより冷静に対処しましたね。パンドラいつ頃、ヨウキの反意に背いてるのに気づいたのか。
そしてさりげなく、諜報活動でポスも活躍してた。

>たとえば、大学病院の外科部長である河野は、患者およびその家族を片っ端から「ムムム」に勧誘し引き入れていく。

これは、ギャグとかではなく、普通に笑ってしまう。おかしいでしょ(笑)患者の表情とか診れないと診察できない。

>口の形が妙に可愛い店員

この店員さん何気に可愛い(^ム^)”こちらのさやかタン”より店員さんのほうがいいなぁ。

>怪人同士がガチで戦うと言う、特撮ドラマでは極めて珍しいシチュエーション。

これは見所ですね。同士討ちみたいなものですからね。なかなかみることはできないですね。次回の「メタルダー」は同士討ちがあるのですか、ちょっと気になりますね。

>すかさずパンドラが杖の先から緑色の電撃ビームを放ち、あっさりヨウキを倒してしまう。

パンドラ、強いな。ヨウキが実は弱かったのか。幹部にしてはあっけなかったですね。

>ギローチン、次いで、「ムムム」のメンバーを抹殺しろと冷酷な命令をデスゼロウに下す。

もう、三つ巴の戦いになってしまいました。

>トドメは勿論、アークインパルスで、バキューマーは善戦空しく滅び去る。

このシーンは火花まき散らし、爆破と激しいですな。そして、最後はちゃっかり、スピルバンが美味しいところをもっていきました。

ツインブレード、アークインパルス、パンモロフラッシュ、W前面ふんばり型パ〇チラ、W後面お尻剥き出し型パン〇ラと必殺技が増えてますね~(笑)

結局、ヨウキの出現は何も成果がなかったどころか、リッキーの損失だけということ悲しい結果となりましたね(泣)

デスゼロウ将軍はすっかり小者扱いになってしまいましたね(ヒラに負けてしまったりとか)、あとはギローチ〇とパンドラのみですか。

と、気付いたら、次回はついに・・・・・・・(。◑ヮ◑。)

座談会

本作放送中に刊行された講談社の「大全集シリーズ」の1冊(確か「特撮ヒーロー」)の巻末に
吉川P&メタルヒーローシリーズのJACメンバーの座談会が記載されてて
吉川P「「スピルバン」には大クライマックスがありますよ」
渡さん「それは楽しみです」
とかあったので期待したんですが_| ̄|○

痴〇

>ダイアナにいたっては、〇女にしか見えんし
1年くらい前、昼間、市中を歩いていたら、路上駐車している車から
黒いミニスカの熟女が大きな🍙を頬張りながら
「兄ちゃん!暇か?ドライブせえへんか?」
と声を掛けてきたので、「いえ、忙しいです」とそそくさと立ち去りました(-_-;)
美人局の恐れもありましたので。

ギャル軍団か?

コロナ禍で見なくなったけど、「エ〇バの証〇」の勧誘するお姉さんたち
近所じゃ「そそくさと立ち去る」レベルなのに
その市中ではギャル5くらい可愛くて若い女の子が2人でした。
涙を飲んで立ち去りましたが、振り向くと、若いお兄ちゃん2人がサインしてました。
繁華街とそれ以外で「戦力の投入」を調整か?

Re: 下には下が

それは知りませんでした。「ジャンパーソン」ってほぼ見たことないからなぁ。

Re: >今回のストーリー自体が空しく思えてしまう。

シャリバンの終盤とはえらい違いですよね。

Re: もう退場?

作品自体が迷走してる感じですね。

Re: 話にならない

個人的にはもうちょっと頑張って欲しかったんですが……

Re: これ以上、考えない事にした

ご苦労様です。

まあ、自分には「苦し紛れ」と言う表現しか思いつかないですね。

Re: これ以上、考えな以下略

まあ、文句を言いつつ、ああいう格好してくれるのはありがたいですけどね。

Re: 内乱の勃発!!

お待たせしてすいません。

> 思ったより冷静に対処しましたね。

あまりに冷静なので、見てるほうもハラハラしないんですよね。

> この店員さん何気に可愛い(^ム^)”こちらのさやかタン”より店員さんのほうがいいなぁ。

エキストラだけど、妙に可愛い子っていますよね。

> 次回の「メタルダー」は同士討ちがあるのですか、ちょっと気になりますね。

同士討ちと言うか、怪人がたくさんいるので、いがみあったりするんです。

> パンドラ、強いな。ヨウキが実は弱かったのか。幹部にしてはあっけなかったですね。

なんか拍子抜けしますよね。

> パンモロフラッシュ、W前面ふんばり型パ〇チラ、W後面お尻剥き出し型パン〇ラと必殺技が増えてますね~(笑)

まさに口からでまかせと言う感じです。

> と、気付いたら、次回はついに・・・・・・・(。◑ヮ◑。)

ご期待ください。

Re: 座談会

> 吉川P「「スピルバン」には大クライマックスがありますよ」
> 渡さん「それは楽しみです」

なんか物凄い気まずいやりとりですね。

Re: 痴〇

ドラマなら良いけど、現実のは怖いです。

Re: ギャル軍団か?

可愛いからって入会するなんて、いくらなんでも……

曽我町子さん

やっぱり曽我町子さんは謀叛ネタに絡むのがお似合いですね。パンドラの余裕ある態度はマジでデンジマンとサンバルカンの世界観と繋がってるのでは、と思います。

チェンジマンのアハメスは当初曽我さんが演じる予定だったそうですが、その場合ある意味ブログの歴史が変わってたでしょうね

あと、私はジャスピオンの途中から飽きて金曜日にTV見なくなったんですが、たまたまスピルバンをみた時に、「あ、この人へドリアン女王と同じ人(笑)」
一緒に見ていたおかん「ほんまや、アハハ、この人ワンパターンやなw」

NHKドラマ「タリオ 復讐代行の2人」

主人公の父親の消息を負う刑事役で渡さんが出ています。
大葉さんは消息が伝わってこないし、円谷さんは鬼籍、黒崎さんは引退
渡さんが俳優を続けられているのは、やはり嬉しいですね。

Re: 曽我町子さん

> やっぱり曽我町子さんは謀叛ネタに絡むのがお似合いですね。パンドラの余裕ある態度はマジでデンジマンとサンバルカンの世界観と繋がってるのでは、と思います。

貫禄ありますよね。

> チェンジマンのアハメスは当初曽我さんが演じる予定だったそうですが、その場合ある意味ブログの歴史が変わってたでしょうね

えーっ、そうだったんですか。

いくらなんでも山本さんと曽我さんのコンビはきついなぁ。

> あと、私はジャスピオンの途中から飽きて金曜日にTV見なくなったんですが、たまたまスピルバンをみた時に、「あ、この人へドリアン女王と同じ人(笑)」
> 一緒に見ていたおかん「ほんまや、アハハ、この人ワンパターンやなw」

まあ、みんなほぼ同じ人ですね。

Re: NHKドラマ「タリオ 復讐代行の2人」

渡さん、若々しいですよね。

千原麻里さん

JACが売り出していた女優の一人ですが、マイナーにおわりました。黒崎さんとセットで影の軍団他JAC作品に出ていました。

Re: 千原麻里さん

情報ありがとうございます。そう言えばどっかで見たことあるような。

ヨウキ

パンドラ女王が自ら招集した筈なのに、もうヨウキは退場ですか?何故こんなに短かったのでしょうか?正しくヘレンやダイアナの
スカート並みでしたね😅

Re: ヨウキ

豪快な失敗キャラでしたね。

妙に唆られる

確かに管理人様の仰る通り美女2人が前鏡に唆られる姿も妙に艶かしいですね😅思わず歓声を上げたくなりました(何処がだよ😖)

Re: 妙に唆られる

なんだかんだで、これだけパンツが見えるのはありがたいことです。

影の軍団4

ダイアナの澄川さんと千原さん、黒崎さんそして、大葉さんが揃って出ていたJACの番組が影の軍団4で、この番組のトピックは大葉さんのスキンヘッドですね。
この前年に大葉さんがスキンヘッドで出演したのが実写版「コータローまかりとおる!」というネタ映画で、30年ほど前日曜の昼にやっているのを兄が見て呆れていました。シャイダー総集編での一乗寺烈スキンヘッドはこれの役作りで大葉さんがスキンヘッドだったためです。こちらの映画には、黒崎さんと千原さん、大葉さんが出てました。

Re: 影の軍団4

「コータロー」は、前から見たいと思ってるんですが……

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

最近のコメント

カテゴリー

カレンダー

01 | 2023/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター