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「仮面ライダーV3」 第36話「空の魔人 ツバサ軍団」


 第36話「空の魔人 ツバサ軍団」(1973年10月20日)

 キバ一族に続く短期集中連載シリーズ第二弾「ツバサ軍団」編の初回である。

 のっけから、新たな大幹部ツバサ大僧正がデストロンのアジトにあらわれる。

 首領「待っていたぞ、ツバサ大僧正」

 
 ツバサ大僧正「キバ男爵とキバ一族は滅びたそうな、首領、しかし、このツバサ大僧正は違う」

 ツバサ大僧正を演じるのは、大野剣友会の富士野(乃)幸夫さん。

 次のヨロイ元帥の文弥さんと言い、急にキャスティングの方針が身内で安く済まそうという経費節減型になったのは残念だが、千波さんと郷さんのギャラが存外に高かったせいだろう。

 
 首領「チベットの卍教の教祖として恐れられるツバサ大僧正、私は大いに期待しているのだ」

 つい最近もおんなじようなこと言ったなぁと思いつつ、ツバサちゃんに期待を寄せる首領。

 ツバサ大僧正「ツバサ大僧正のツバサ軍団は、世界におそれるもののない最強軍団」
 首領「そのツバサ軍団は今何処にいるのだ」
 ツバサ大僧正「既に海を飛び、はや東京上空に……来たれ、ツバサ軍団のツワモノどもよ」

 
 続いて、東京上空を飛ぶ、まるでゴミのような無数の黒い影が映し出される。

 これを見る限り、少なくとも人数だけはキバ一族を遥かに上回っていると思われたが……

 そのニュースを知ったおやっさんは、即座にデストロンの仕業だと確信する。

 

 
 純子「でも、誰もデストロンなんて信じないわ」

 それに対し、純子さんはソファから立ち上がって悔しそうに言うのだが、番組が始まったばかりならともかく、既にデストロンによってかなりの事件が起きた後なので、いまひとつピンと来ない台詞である。

 
 シゲル「だからライダー隊があるんじゃないか」

 
 純子「……」

 弱気な発言をなじるようにシゲルの言葉に、振り向いてその顔を見る純子さん。

 
 シゲル「ねえ、会長?」
 立花「鳥の群れを追っていった志郎とケンが上手く行き先を突き止めてくれればいいんだが」

 そのあまりの美しさに思わず純子さんの画像を大量に貼ってしまったが、後悔はしていない。

 後悔なんかするものかっ!

 さて、志郎とケンはバイクで鳥の群れを追いかけていたが、途中でパッと消えてしまう。

 
 志郎「消えちまいやがった」
 ケン「あれがデストロンなんですかねえ」
 志郎「ああ、デストロンの首領はな、ツバサ大僧正とツバサ軍団の出現を予言した。堂々と飛んでくるとは相当手強いかもしれんな」

 二人が話していると、横手から、インドで見かける僧侶のような格好をした中途半端に坊主頭の男が話し掛けてくる。

 
 僧侶「何かお探しかな?」
 志郎「はぁ、あの、鳥の大群を追ってきたんですが……」
 僧侶「鳥の大群? ついぞ見ないがなぁ」
 志郎「ケン、向こうを探そう」

 二人が走り去るや否や、大口を開けて笑う不気味な僧侶。

 正直、ここで僧侶(火焔コンドルの人間態)が志郎に話しかける必要、ないよなぁ。

 
 竹村「はい、竹村ですが」
 ツバサ大僧正「竹村社長、お前の工場をデストロンで使う。断ればお前は今夜12時に死ぬ」
 竹村「断る!」

 さて、一体何の会社なのかさっぱり分からない会社の社長の竹村に、突然ツバサちゃんから直電が入り、ご無体な要求を突きつける。

 しかし、建物の外観からしてかなりの大企業だと思われるのに、そこの社長が外部から直かに電話を受けるというのは……

 僧侶「たすきーぱーるーぱーねやらまーひ……ああおそろしや、おそろしや、このうちには悪霊がとりついていますぞ。あ、いかん、あなたの顔には死相が出ておりますぞ」
 竹村「悪霊だの死相だの、馬鹿馬鹿しい、帰れ!」

 その後、竹村の自宅の前にあの僧侶が現われ、奇妙な呪文を唱えてから不吉なことを並べ立てる。

 竹村が追い払うと、僧侶はパッと掻き消すようにいなくなる。

 ちなみに僧侶の呪文だが、いつもと同じく、反対から読むと「ヒマラヤ、ネパール、パキスタン」となって、卍教の主な活動地域(?)を逆さにしたものだと分かる。

 深夜、竹村が一人でブランデーを飲みながら12時が来るのを待っていると、案の定、ツバサ軍団の一員、火焔コンドルがあらわれ、

 
 怪人「南アメリカのインカ帝国の遺跡から空を飛んで日本に来た火焔コンドル、インカの呪われた火で殺す! くらえーっ!」
 竹村「ああ、ああーっ!」

 口から炎を吐いて問答無用で竹村を焼き殺してしまう。

 いや、ドルちゃんさぁ、なんかひとつ大きな仕事したような顔してるけど、実際にやったことはただ竹村社長を、本人も一体なんで殺されなきゃならないのかさっぱり分からないまま殺しただけで、デストロンの利益には1ミリも貢献してないってことに気付こうよ。

 なんで、この場で脅して竹村社長に「うん」と言わせようとしなかったのか?

 まあ、そもそも竹村社長の会社がどんな会社で、デストロンはそれを使って何をしようとしていたのか、皆目分からないままこの一件が終わってしまうというのは、はっきり言って脚本家の手抜きである。

 高田純次と同じぐらいテキトーな呪文(ま、これは今に始まったことではないが)と言い、この放送事故に近い説明不足のシーンと言い、伊上さん、言葉は悪いが完全に出涸らし状態だったと思われる。実際、これ以降、3本しか書いてないモンね。

 翌日、シゲルが井沢トシ子と言う女の子と一緒に学校から帰宅中、彼女の家の前で、あの僧侶が話し掛けてくる。

 
 僧侶「お嬢さんはこの家の人か」
 トシ子「そうよ、何か用ですか」
 僧侶「このうちには恐ろしい悪霊が取り憑いていますぞ」
 シゲル「悪霊?」
 僧侶「今日、誰かが死ぬかもしれませんぞ」

 自分の喉に手を当て、恐ろしい顔で二人に顔を近付けて不吉なことをうそぶく僧侶。

 トシ子「教えてください、悪霊を取り除く方法がありますか」
 僧侶「おお、あるとも、悪霊を取り除くお祈りをするのじゃぞー」

 うーむ、書き写してても、全然面白くない会話だ。

 シゲルはいかにも胡散臭そうな目を向けるが、トシ子はそれを真に受けて、僧侶を家に招いて祈祷をして貰うことにする。

 ちなみにトシ子役の子役は「仮面ライダー」45話に出てた子だね。

 
 その後、ライダー隊本部で、珍しく恋人同士のようにイチャイチャしている志郎と純子さん。

 シゲルが浮かない顔をしているのに気付いて、

 志郎「おい、どうしたんだ?」
 シゲル「変なお坊さんが、悪霊に取り憑かれて死人が出るって予言したのさ。その霊をお祈りで払うんだってさぁ」

 
 立花「はは、馬鹿馬鹿しい。そんなのはデタラメだい」

 リアリストのおやっさんは、考えるまでもないと笑うが、一緒に住んでいる純子は少し気掛かりな様子になり、

 純子「でもシゲルが言われたんじゃないでしょうね?」
 シゲル「ううん、トシ子君、ほら、お父さんが原子科学研究所の所長をしている」
 志郎「原子科学研究所?」

 それを聞いた志郎、俄かに真面目な顔になって、意見を求めるようにおやっさんの顔を見遣る。

 立花「原子力と悪霊とは変な取り合わせだな……」

 志郎、何か予感が働いたのか、シゲルから住所を聞くと、おやっさんに頷いて見せてからその家へ向かう。

 一方、井沢家では、僧侶が簡単な祭壇を作って、何やら一心に祈っていた。

 普通、娘がそんなもん拾ってきたらとっとと追い出すと思うのだが、井沢は全く気にせず、娘の好きなようにさせてやれと妻に言う。

 ちなみに井沢を演じるのは安心の河合弦司さんだが、

 怪人「井沢、原子研究所をデストロンに渡すのだ、断れば妻や娘の命はない」

 いつの間にか部屋に入ってきた火焔コンドルに脅されるが、これまたいつの間にか部屋の隅に隠れていた志郎に助けられ、気絶してそれっきり出て来なくなるのは勿体無い話だ。

 ついでに、子役の出番もほんのちょっとなのが全国のロリコン戦士のためにも残念である。

 しかし、デストロン、原子科学研究所を手に入れて、具体的に何をするつもりだったのか、これまたさっぱり分からない。

 原子力発電所ならまだ分かるけど、研究所ではねえ。

 志郎、井沢が気絶したので心置きなくV3に変身、屋上に出てひとしきり戦うが、途中で火焔コンドルは空を飛んで逃げてしまう。

 V3、ホッパーを飛ばしてハリケーンで追跡するが、

 
 怪人「追ってきたな、妨害してやる!」

 空中でドルちゃんが叫ぶと、V3の目の中の、ホッパーから送られてくる映像が乱れる。

 
 V3「妨害電波か! ……しまった、逃がしたか」

 ハリケーンをとめて悔しがるV3であったが、火焔コンドルは何を血迷ったか戻ってきて、V3の背後から襲い掛かる。

 
 怪人「くわーっ!」
 V3「うおっ……って、何考えとるんだ、お前はっ!?

 妨害電波で逃げ切りを図っておいて、自分から襲ってくる火焔コンドルの意味不明の行動にさすがのV3もブチ切れたと言うが、嘘である。

 しかし、ほんと、ナニを考えているのか……

 早くもツバサ軍団の行く手に暗雲が立ち込めているような気がする管理人であった。

 なんか、キバ一族のときにも似たようなことを書いた記憶があるが……

 もっとも、妨害電波を出して逃げた筈の怪人が背後から襲ってくるというのは、一応不意討ちにはなっており、V3はそのまま空中に持ち上げられてから、落とされる。

 落下したところにさらに火焔攻撃を浴びるが、

 
 変身が解けたものの、志郎はかろうじて生きていた。

 前回、最近すっかり志郎が重傷を負うことが少なくなったと指摘したが、制作サイドも気にしていたのか、久しぶりに見る志郎のやられ姿であった。

 志郎(空で戦っては、キックもパンチも通じない。ツバサ軍団と戦うにはもっと力が……)

 その名の通り飛翔能力を持つ怪人ばかりのツバサ軍団を相手にしては、今までの戦い方や能力では到底勝ち目はないと痛感する志郎。

 
 ツバサ大僧正「ライダーV3も、空中戦にもつれ込めばツバサ軍団の敵ではありません」

 逆にツバサ大僧正は、実戦で自分たちのアドバンテージを再確認して自信を持ち、早くも勝利宣言をかましていた。

 首領「さすがだ、ツバサ大僧正、日本占領作戦の網をどんどん広げるのだ」
 ツバサ大僧正「火焔コンドルを呼べ」
 戦闘員「ライダーV3の死体を探しに行きましたが……」

 ……えっ、てことは、一旦帰っちゃってたの?

 帰って韓流ドラマの再放送見てる途中で「やっべ! 死体確認するの忘れてたーっ!」とか言って飛び出して行ったの?

 それはともかく、V3の落下現場の崖に立ち、依然と燃え上がっている炎を見下ろしている僧侶。

 
 僧侶「なははははは、あっはっはっはっはっ」

 とりあえず大口を開けて笑った後、地面に真っ赤な血が垂れているのを見て、

 僧侶「血だ、奴は傷を負った。今が絶好のチャンスだ、デストロンで誰一人、ライダーV3を殺したものはいない。そのチャンスを俺が握った。何処へ隠れていようと探し出してこの手で殺す!」

 鼻息荒く宣言する僧侶であったが、言葉とは裏腹に、何故かその血の跡を辿って志郎を探そうとした気配はない。

 お陰で志郎は、敵に煩わされることなく、鉄塔の下におやっさんを呼び出して大好きな特訓を行うことが出来た。

 
 志郎「空を飛ぶトレーニング、お願いしたいんですが」
 立花「空を飛ぶだと? お前、気でも狂ったのか?
 志郎「……」

 新しいことに挑戦しようとしている志郎の心を、おやっさんが言葉の暴力でいきなりへし折りに来る。

 
 立花「第一怪我してるじゃないか、無理だ」
 志郎「少しで良い、少しでも良いんです。空を飛べれば」
 立花「自分の体を考えてみろ!」

 最初はにべもなく志郎の頼みを却下していたおやっさんだったが、

 志郎「おやじさん! 怪我は治るかもしれない……しかし、デストロンのツバサ軍団に狙われる人たちは二度と生き返ってこないんですよ! おやじさん!」
 立花「それほどの強敵か?」

 志郎の真剣な眼差しに心を動かされ、

 
 立花「やろう、デストロンにできるものをお前に出来ない筈がない」
 志郎「はぁっ、おやじさん!」

 遂には特訓のパートナーを引き受けてくる。

 もっとも、これは「V3」の特訓シーンの際、志郎とおやっさんの間で毎回のように交わされる、社交辞令or通過儀礼のようなものなんだけどね。

 
 志郎「ありがとうございます」

 志郎、珍しくおやっさんに頭を下げて礼を言うが、

 立花「いや、礼を言うのは俺のほうだ、そうまでして戦ってくれるお前に……」
 志郎「いや……」

 互いが相手に感謝の気持ちを伝える、大変清々しいやりとりであった。

 このシーンが、今回のシナリオで唯一評価できるところである。

 で、直ちに特訓が開始されるのだが、具体的には、V3に変身して、鉄塔の中間付近の足場から飛び降りて、その滞空時間を下でおやっさんがストップウォッチで計るというものだった。

 V3が何度も何度も鉄塔から飛び降りている間、例の僧侶が立花スポーツ店の前に姿を見せる。

 
 ライダー隊本部では、珍しく純子とケンちゃんが談笑していたが、そこへシゲルが血相変えて駆け込んでくる。

 純子「どうしたの」
 ケン「お化けでも見たって顔だぜ」
 シゲル「いる、例の坊さんが!」

 
 純子「何処に?」

 再び、ついつい意味もなく貼ってしまう純子さんの美しいお顔。

 キャプ職人にとっては、やめられない、とまらない、かっぱえびせんのようなお人である。

 
 ケン「なんだってぇっ!」
 純子「……」

 シゲルの言葉にやや大袈裟に立ち上がったケンちゃんの顔を改めてまじまじと見詰めた後、

 純子(ところで、誰この人?)

 素朴な疑問を胸に抱く純子さんであったが、嘘である。

 
 ケン「ふざけやがってぇー、よし、とっつかまえてやる」
 純子「待って、後をつけるのよ」

 一世一代の晴れ舞台とばかりに飛び出そうとするケンちゃんを、純子さんが手で押さえる。

 純子さんに体を触られるという、その惨めな人生(註・惨めじゃありませんっ!)におけるピークを迎えるケンちゃんであった。

 
 純子「そうすれば志郎さんが探していたツバサ軍団の隠れ場所が分かるわ」
 シゲル「さすが我が姉上、行こう!」
 ケン「行こうってまさか?」
 純子「ケンちゃんは連絡係ね」
 ケン「お、おい、待てよ!」

 だが、純子さんと一緒に僧侶を尾行すると言う美味しい役までは転がり落ちてこず、あわれ、連絡係を押し付けられてしまうのだった。

 
 V3「……」

 そうとも知らず、延々と登攀とジャンプを繰り返していたV3であったが、

 
 V3「おやっさん、今気付いたんですけど……」
 立花「どうした?」
 V3「この特訓、なんか意味あるんスかね?」
 立花「……」

 と言うのは嘘だが、着地の訓練ならともかく、こんなこと何億回繰り返したところで滞空時間が伸びる筈がないことは確かである。

 つーか、進化でもするつもりか?

 それはともかく、正解は、

 立花「V3、もう少しだ、もう少しだけ滞空時間を伸ばせ!」
 V3「いや、普通に無理っス」
 立花「……」

 でもなくて、

 立花「V3、もう少しだ、もう少しだけ滞空時間を伸ばせ!」
 V3「はい」

 でした。

 あと、たとえ根性で滞空時間を伸ばしたところで、飛翔能力を持つ火焔コンドルとの戦いでは、ほとんど役に立たないような気がする。

 特訓に使っている鉄塔のようなものが、都合よく戦いの場にあるとは限らないのだから。

 さて、火焔コンドルの人間態である僧侶は、例の呪文を唱えながら、青梅鉄道公園までやってくると、入り口の鉄柵をテレポーテーションですり抜ける。

 敷地内に展示してある車両のひとつ、展望車マイテ37011の中に入って行った僧侶を追って、無謀にもその中に足を踏み入れる純子さんとシゲル。

 だが、車両の中は空っぽで、

 
 純子「いないわ」
 シゲル「逃げられたんだ」

 冷静に考えて、怪人が女子供から逃げ隠れせねばならない道理はないのだが、自分たちが罠に掛かったとも知らず、怪人を見くびって、そんな判断を下すシゲル。

 次の瞬間、背後のドアがひとりでに閉まると、正面に再びあの僧侶があらわれ、火焔コンドルの姿に変わる。

 
 純子「あっ」

 怯える純子さんがラブリーなのである!

 火焔コンドル、飛び掛かって二人を両脇に捕まえると、

 怪人「珠純子とシゲルは捕まえてある、我々はライダーV3の隠れ家が知りたい。機関車公園まで立花藤兵衛が来るのだ。V3の隠れ家を言えば人質は返す」
 志郎「奥多摩丘陵の……」

 純子のペンダントを使って、ちょうど本部に戻ってきた志郎に条件を出す。

 でも、V3の隠れ家って、別にないのでは?

 強いて言えばライダー隊本部だろうが、そんなことはデストロンだってとっくの昔に知ってる筈なんだけどね。

 ここは普通に「助けたかったら、志郎一人で来い」で良かったんじゃないかと思う。

 もっとも、あれこれあって、最後は公園内でV3と火焔コンドルの戦いになるので、結果的には同じような展開となる。

 
 怪人「行くぞ、V3」

 車両の上から威勢良くV3に呼びかけるドルちゃんであったが、

 
 そう言いつつ、くるっと後ろを向いて、反対方向へ走り出してしまうのだった。チーン。

 V3(行くってそっちかいっ!!)

 まるで吉本新喜劇のようなベタなギャグをかます怪人に心の中でツッコミを入れるV3であった。

 無論、一旦屋根の上から降りて、それからそちらに伺いますと言う意味で言ったのだろうが、せっかく飛翔能力を持っているんだから、「行く」と言った以上、その場からV3に飛び掛かって欲しかった。

 彼らが戦っている隙に、純子さんたちはおやっさんの手で助け出される。

 
 V3「おやっさん、二人を早く!」

 それを見て、戦いながら叫ぶV3、

 
 立花「よし、わかった!」
 純子(いや、おやっさんって……正体隠す気ねえのかよ)

 この時、完全に志郎の口調で喋るV3に、純子さんが心の中で冷ややかなツッコミを入れたと言う。

 おそらく、普段、志郎=V3であることに気付かないふりをしてあげているのに、その努力を台無しにされたような気持ちになったのだろう。

 あ、念の為、純子さんがV3の正体に気付いていると言うのは、管理人の妄想です。

 さて、いよいよ火焔コンドルとV3の一騎打ちとなるが、空高く飛んだ火焔コンドルを追ってジャンプしたV3、そのままでは到底高さが足りなかったが、ここでハリケーンを呼んで同じくジャンプさせ、そのシートを踏み台にしてさらに高く跳躍すると言う、相手の意表をつく行動に出る。

 ま、それは良いんだけど、なんか、自分で自分のやった特訓の成果を否定しているようにも見える……

 
 V3「ビッグスカイパンチ!」

 最後は、火焔コンドルより高い位置から落ちながらの新技を放ち、火焔コンドルを文字通り撃墜して倒す。

 ちなみに、実際はこの後に「ビッグスカイキック」も繰り出しているのだが、ここは「パンチ」だけで仕留めた方が良かったと思う。

 
 ツバサ大僧正「くそう、火焔コンドルはライダーV3の餌食になりおって……見ておれ、V3!」
 首領(こいつらもダメそうだ……)

 ラスト、見事なくらいキバ一族の轍を踏んだツバサ軍団に、早くも匙を投げたくなった首領であった。

 以上、本文で書いたように、ツバサ大僧正が竹村の会社や原子科学研究所を使って何をしようとしていたのか、まったく説明されないまま話が終わると言う、「書く前に考える!」(by田中邦衛)と言う言葉とソルマックを脚本家に送り付けたくなる、消化不良のエピソードであった。

 そう言えば、トシ子たちがどうなったのかも不明のままだし……

 ただ、火焔コンドルが善戦したのは確かで、こと戦闘能力に関してはキバ一族よりは期待が持てそうなツバサ軍団ではあった。
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コメント

チュートリアルの重要性

今となっては忘れられかけているV3 26の秘密の中に「グライディングマフラー」というマフラーを翼状にして滑空する能力があったりするのでそこら辺に関する特訓でしょうか
もっとも同じ26の秘密の中には触覚から100万ボルトの電撃を放射する「V3サンダー」があるのでそっちで地上に落とした方が楽だったかと

面白くないところは中略

伊上勝氏はこの頃からしばらく仕事が多かった時期だったみたいなので多分他の番組の脚本書いてんだと思いますよ
ちなみに息子の井上敏樹氏が書いた『伊上勝評伝』によると伊上氏の脚本は「紙芝居の手法」を脚本に落とし込んでいるとの事です
わかりやすく言うと見せ場と見せ場の間の調査や謎解きの経緯をバッサリカットするか説明台詞で済ませるやつです、言われてみれば紙芝居的

それに本当に伊上氏が出涸らしになって地獄を見るのは4,5年くらい後のことです
もともと少なかった心情描写などのシナリオ的な持ち駒が尽き、また時代も「紙芝居的面白さ」が続くことに飽き始め、ついに限界が来てしまったのが『スカイライダー』辺り(あるいはもっと前)だったらしいです

これって…

キバ男爵なりツバサ大僧正などはデストロンからの業務委託みたいな物なんですかねぇ…結果次第の後払いって感じで。(^◇^;)

所詮は繋ぎ役

どう見てもツバサ大僧正は所詮繋ぎ役のようですね😅明らかに5体以上いる筈なのですが、海外にでも進出したのでしょうか?

>このシーンが、今回のシナリオで唯一評価できるところである。

7人ライダーにとって立花さんは「父親」なのですが
両親と妹を殺害されている志郎こそが
もっとも「心の拠り所」にしていると思いますね。

>ライダーV3も、空中戦にもつれ込めばツバサ軍団の敵ではありません

これは数ヶ月前の「マジンガーZ」での
「空を飛べない」Zに対して、ドクターヘルが「空飛ぶ」機械獣を次々と送り込む・・・
という展開をそのままなぞっただけ。
Zが追加装備ジェットスクランダーで飛べるようになるのに比べたら、特訓のⅤ3はしょぼい
その展開をTVに先駆けて、デビルマンとのコラボで映画で先行上映
夏の東映まんがまつりでは「Ⅴ3」よりも高い満足度を獲得
ここでライダーとマジンガーの人気は完全に逆転しました。

格の違い

>そもそも竹村社長の会社がどんな会社で、デストロンはそれを使って何をしようとしていたのか、皆目分からない
南光太郎「政治家、財界トップ、科学者、芸能人・・・と
日本のエスタブリッシュメントを押さえている暗黒結社が・・・」

Re: チュートリアルの重要性

> 今となっては忘れられかけているV3 26の秘密の中に「グライディングマフラー」というマフラーを翼状にして滑空する能力があったりするのでそこら辺に関する特訓でしょうか

そんな能力があったんですか。それならまだ分かりますね。

Re: 面白くないところは中略

> 伊上勝氏はこの頃からしばらく仕事が多かった時期だったみたいなので多分他の番組の脚本書いてんだと思いますよ

でしょうねえ。あえて書きませんでしたが。

> それに本当に伊上氏が出涸らしになって地獄を見るのは4,5年くらい後のことです
> もともと少なかった心情描写などのシナリオ的な持ち駒が尽き、また時代も「紙芝居的面白さ」が続くことに飽き始め、ついに限界が来てしまったのが『スカイライダー』辺り(あるいはもっと前)だったらしいです

そうなんですか。でも「スカイライダー」の伊上脚本、普通に面白いですけどね。

Re: これって…

あるいは下請けみたいなものでしょうか。

でも、死ぬまでやらされるって、かなりきついですよね。

Re: 所詮は繋ぎ役

まあ、あれはただのハッタリだった可能性が高いですね。

Re: >このシーンが、今回のシナリオで唯一評価できるところである。

しかし、我ながらエラソーだ。

Re: >ライダーV3も、空中戦にもつれ込めばツバサ軍団の敵ではありません

> これは数ヶ月前の「マジンガーZ」での
> 「空を飛べない」Zに対して、ドクターヘルが「空飛ぶ」機械獣を次々と送り込む・・・
> という展開をそのままなぞっただけ。

そうだったんですか。全然知りませんでした。

Re: 格の違い

デストロンもたまに政財界にちょっかい出そうとしますが、なんかセコいですよね。

意外と強い?

>キャスティングの方針が身内で安く済まそうという経費節減型になったのは残念だが、
これは同感です。衣装も妙に安っぽくなりましたし、声にも迫力がなくなりましたからね。

ところで火焔コンドルは意外と強いですね。見たはずなのに全然印象に残っていませんでした。

4大幹部

>次のヨロイ元帥の文弥さんと言い、急にキャスティングの方針が身内で安く済まそうという経費節減型になったのは残念だが
現在の僕は4大幹部の中ではヨロイ元帥が一番好きですけどね。
1.結城の追跡で、看護婦を連想した頭の回転の速さ
2.ライダーマンには負けない(負けたらアカンけど)
3.「組織(会社)の利益」と「構成員(社員)の利益」が必ずしも一致しないを暗示するキャラ
4.達筆(年賀状)
5.「甲羅崩し」で笑いを取る
6.最期は首領に助けを求めるヘタレぶり

Re: 意外と強い?

> ところで火焔コンドルは意外と強いですね。見たはずなのに全然印象に残っていませんでした。

何気にツバサ一族って強いんですよね。

Re: 4大幹部

最初はどうしようもない奴だと思ってましたが、だんだん風格が出て来ましたね。

声も結構良いんですよね。

早朝に失礼m(__)m

火焔コンドルを演じたのは倉口佳三さんで、前作ではムカデタイガー・エイドクガー・ショッカーライダーNO.4の声を演じていましたが、本作では本話のみの登場です。


29話より何度か登場した佐久間ケンですが、彼は本話が最後の登場となります…。

Re: 早朝に失礼m(__)m

> 29話より何度か登場した佐久間ケンですが、彼は本話が最後の登場となります…。

器じゃなかったですね。

周りくどい

此処はシンプルに“人質(純子とシゲル)は預かったからV3(或いは志郎)1人で来い”❗️と言った方が分かりやすかったと思うのですがね😅

Re: 周りくどい

そうですね。

もう少し早くアイディア思いついてれば…

こんにちは。遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

もし伊上さんが史実では「アクマイザー3」35話で使われた要素を「V3」39話の方で使っていたら(飛行能力持ちの敵繋がり)、「友達数名とハイキング中の純子&シゲルがデストロンに襲撃され、付き添いで来ていたケンに助けを求めるも、すでにデストロンの姿はなく友達も見つかるが、友達たちはツバサ一族の怪人が放つ洗脳ガスによって操られており、ケンたちを襲撃。ケンたちが飛ばしたスクランブルホッパーによって事件を嗅ぎつけた志郎/V3が駆けつけるも、作戦の全貌は掴めないまま取り逃がす。デストロンはツバサ一族の秘薬で作った洗脳ガスをばらまき、操った人々を暴れさせて各地に大打撃を加えるも、ライダー隊はケン経由でインターポールから『デストロンが解毒ガスを自分たちに使用しており、洗脳ガス共々とある基地に保管している』という情報を入手。戦闘員を尾行して基地に攻め込むV3だったが、解毒ガスのタンクが破壊され、さらに洗脳ガスボンベを持った怪人が上空からガスをばらまき万事休すかと思いきや、ケンが偽装した解毒ガスボンベとすり替わっていたことが判明し、人々の洗脳は解ける。後がなくなった怪人は空中へ逃げようとするも、26の秘密の一つ・「グライディングマフラー」を発動して飛行できるようになったV3のキックで撃破される」みたいな流れになっていた事でしょう。

Re: もう少し早くアイディア思いついてれば…

こんばんは。

あけましておめでとうございます。

ケンちゃん大活躍ですね。

アクマイザー3は昔再放送で一通り見ましたが、内容はすっかり忘れちゃいました。

Re: Re: もう少し早くアイディア思いついてれば…

おはようございます。以前のコメントに関する訂正箇所ですが、

×→付き添いで来ていたケン

○→付き添いで来ていた立花&ケン

です。

それと以前の自コメントの内容で39話の脚本が書かれていたら、史実では没になったフクロウモチーフのツバサ一族の所属怪人がメインの敵を張っていたことでしょう。

Re: Re: Re: もう少し早くアイディア思いついてれば…

わざわざ訂正ありがとうございます。

ケンちゃん

もうケンちゃんはこの回で消えてしまったようですね😅

Re: ケンちゃん

ライダーガールみたいな扱いでしたね。

V3アクションで敗北

MXテレビ放送後のコメントであります。

V3のツバサ軍団は2回V3に土をつけた戦果が高く評価されています。バトルの導入は「不死身の男」でした。
火炎コンドルと死人コウモリとのバトルですが、選曲にひねりがありましてV3の強さを象徴するアクション曲をBGMに使用していることです。今回は第1ラウンドに「V3アクション」を持ってきていますが、これがかかってて負けるというのが敵の強さを引き立てていますね。
空中戦の描写がへぼくていまいち絵面が美しくないのが難点と言えば難点でしょう。
今日の放送を見るまでV3アクションの使用を忘れていたとは私も記憶力が落ちたものです。強敵との対決シーンということで、配信の度にチェックしていたはずなんですが配信はDVDやリアルタイムの地上波放送と比べて集中力が落ちるようです。

今日はカツ丼を食べてコメントを書いています。金曜日を毎週楽しく過ごせるのは帰マンとタロウの再放送を楽しんでいた小学校時代以来です。

Re: V3アクションで敗北

> 火炎コンドルと死人コウモリとのバトルですが、選曲にひねりがありましてV3の強さを象徴するアクション曲をBGMに使用していることです。今回は第1ラウンドに「V3アクション」を持ってきていますが、これがかかってて負けるというのが敵の強さを引き立てていますね。

なるほど、BGMにそんな効果があるとは気付きませんでした。

No title

今から49年前の今日、放送されました。ツバサ大僧正率いるツバサ軍団編が始まりました(ただし、第39話登場怪人バショウガンのみ植物型)。でも前回までの吸血マンモスの人間体であるキバ男爵率いるキバ一族と同じ5話ずつの登場ですな。そう思いますか?

Re: No title

そう思います。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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