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「男はつらいよ」レビュー 第12作「私の寅さん」(1973年)



●作品鑑賞

 世間的にはさほど評価は高くないが、個人的には大好きな作品。一番好きかも知れない。

 それも後半のマドンナとの恋愛部分じゃなく、前半のさくらたちの旅行にまつわる部分がとても好きなのだ。

 1973年12月26日公開。

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 アバンタイトルの寅の夢物語は、圧政に苦しむ農民たちを、寅が助けると言うもの。

 倍賞さん、そろそろ娘役がきついお年頃だが、この中で、前髪がはらりと垂れているカットがあって、いつもひっつめ髪にしているさくらさんとはちょっと違った趣なのが貴重である。

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 前半は、さっき書いたようにさくらさんたちの旅行。さくらが、世話になってきたおいちゃんおばちゃんに、九州方面への家族旅行をプレゼントしようと言う心温まるプロット。

 デパートへ行き、旅行で必要なものをあれこれ買ってきたさくらさんが、ふたりに買ってきたものを見せる、なんてことはないシーンなのだが、管理人は何故かこのシーンが好きで、繰り返し見てしまう。

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 で、例によってそういう時に限って寅が帰ってきちゃうのである。さくらたちは、旅行へ行くのだと寅に言うタイミングを逸して、気を揉める。

 思い切ってさくらと博が話そうとするが、寅はすぐ早合点して、
 「お、お前たち夫婦何かあったのか? 性格の不一致か」と、頓珍漢なことを言う。

 最終的には、御前様が挨拶に来て、旅行の一件が寅の知るところとなる。自分ひとりを置いて旅へ行くと言うさくらたちに悪態をつく寅だが、さくらに説教されてシュンとなる。

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 で、さくらたちは寅を残して九州の観光地へ旅立つのであった。つまり、寅とさくらたちの立場が逆転しているわけだ。

 当然、さくらさんたちによるロケも行われる。家族全員による地方ロケは、これが最初で最後じゃないかなぁ。

 一人残された寅は、旅先で彼らに何か事故でも起こるのではないかと心配し、毎晩、長距離電話を掛けさせて、あれやこれやと話をする。

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 それだけならいいが、電話口でさえおいちゃんと喧嘩をしてしまう寅。叫んで店を飛び出そうとして振り返ると、タコ社長しかいない。家族のありがたみをしみじみと感じる寅であった。

 旅先では、また寅に電話するのがイヤなので、おいちゃんたちは旅行を切り上げてもう帰ろうと言い出す。どうしようかと悩むさくらと博。

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 次のシーンでは、結局、どういうことになったのか、寅は彼らの帰ってくるのをウキウキしながら待っている。食事や風呂の用意をして、出迎えの準備万端。

 寅に協力して、エプロンをして食事の支度をするタコ社長が可愛いのである。

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 だが、さくらたちがいざ帰った来たとなるとうろたえてしまう寅。
 知らせに来た源ちゃんに、

 寅「お前、ちょっとヤカンにお湯沸かして、風呂、風呂、風呂、風呂焚け、風呂焚けってんだよーっ」

 やがて、さくらたちが帰ってくる。結局、旅行は日程どおりだったのか、早く切り上げたのか、良く分からない。

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 寅は顔を合わすのが照れ臭くて、風呂の湯をひたすら掻き回して涙を見せまいとするのだった。

 感動的なシーンだが、こんな時でもついついさくらさんの乳首が立ってることに目が行ってしまう管理人、不潔よ!(誰だよ)

 この旅行エピソードだけで、45分近くあるのだ。

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 さて、土手を満男を連れて歩いていたさくらさん、満男とはしゃいでいると、下のほうに寝転がっていた得体の知れない男と目が合い、そそくさと立ち去る。

 その際、さくらさんが「いやらしいわねっ」と言うのだが、別にスカートを履いていた訳でもなし、ちょっと見上げていたくらいで「いやらしい」はないと思うのだが。

 だが、その男、さくらたちの後をつけてくる。店に逃げ込んださくらの話を伝え聞いて、寅が「痴漢か!」と飛び出してくるくだりは爆笑。

 こうして痴漢冤罪が生まれるのです。(註・生まれません)

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 で、その男、カツラを被った前田武彦なのだが、彼は寅の幼馴染だったのだ。さくらを見掛けて、ここまでやってきたらしい。

 寅が、「痴漢」を職業みたいにして話すのが可笑しい。

 ちなみに渥美清と前田武彦はほぼ同年齢で撮影時は40代半ば。ただ、渥美清が若ぶりなので、前田武彦の方にはバレバレでもカツラを被せないとまずいと判断されたのだろう。

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 前田「いやぁやっぱり僕の記憶に間違いなかったんだなぁ」
 寅「そりゃそうだよ、お前さくらに惚れてたじゃないか」
 前田「そうなんだよ」

 そう言う会話を聞いて、思わず照れてしまうさくらさんが可愛いのじゃい。

 しかし、寅が柴又を飛び出したのは中学生の時だから、前田がさくらに惚れていたのも中学生の時までだろう。寅とさくら、二人の年齢差ははっきりしないが、過去の逸話から、寅の家出当時、さくらさんはせいぜい小学校低学年と言うところだろう。

 中学生が小学校低学年に惚れると言うことは……(以下自主規制)

 とにかく、寅と前田武彦は意気投合し、彼の家(と言っても妹が住む実家だが)に行って酒を飲む。
 ちなみに、前田武彦ははるか後、確か28作目「寅次郎紙風船」でも、同じ役で登場していたと思うが、何故かそこでは寅のことを敬遠して毛嫌いしていた。

 そこで寅は、前田武彦の妹で、マドンナである岸惠子とでくわすが、寅が彼女の描いた絵(彼女は画家なのだ)にイタズラしてしまったため、いきなり喧嘩をおっぱじめるという、「男はつらいよ」シリーズとしてはかなり珍しい展開となる。

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 もっとも、その後、岸惠子が店にやってくると、うってかわって愛想が良く、喧嘩の続きと待ち構えていた寅もあっさり軟化してしまう。

 で、例によってマドンナに一目惚れする寅。しかも今度は恋煩いで寝込んでしまう。

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 岸惠子が見舞いに行くと、寅はその顔を見て、横にいるさくらに、
 寅「はー、さくら、お前までりつ子さんに見えるよ。この手の病気はこうなると相当重いんだよなぁ」
 と、本人を前にして大ボケをかます。

 無論、最後は振られる寅。ただ、今回は寅の方で勝手に身を引いたような感じである。岸惠子のほうも、津川雅彦に失恋していたので、案外、うまく行っていたかもしれない。

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 エピローグでは、源ちゃんがいつになくおめかしして店に来て、さくらさんに爆笑される。だが、「これ満男君へ」とお年玉を出したので、おいちゃんに「寅よりはマシだよ」と感心される。

 寅、源ちゃんより下だったらしい。

●評価

 最初に書いたようにとても好きな作品。

 客観的に見れば、他と特に変わったところのない凡作なのかもしれないが。

 ★★★★★(5点/5点中)


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コメント

寅さんは誰にでも分け隔て無く接するから「ブルーブレイカー」に登場する光の守護者「ノーリス」とは最高ですね。

寅さんと相性が最高「ブルーブレイカー」に登場する光の守護者「ノーリス」
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ノーリスは光の神様「ヲーグ」の分身だから高身長でプロポーションも「ソウルキャリバー4」の「アイヴィー」とほぼ同じく抜群です。

「ソウルキャリバー4」の「アイヴィー」
http://www.soularchive.jp/SC4/character/ivy/index.html" target="_blank">http://www.soularchive.jp/SC4/character/ivy/index.html

ブルーブレイカーのPS版ソフトはこちらになりますが、登場する女の子は人間+妖精+守護者+機械+猫+神+竜の種族が居て平均身長もプレイモアには劣っても高い子達ばかりで学校の集会では後列の方に並べますよ。

ブルーブレイカーのPS版ソフト
http://www.jp.playstation.com/software/title/jp0571npjj00086_000000000000000001.html" target="_blank">http://www.jp.playstation.com/software/title/jp0571npjj00086_000000000000000001.html

攻略法としては冷淡な態度を取って女の子からの頼みを断って選択肢を間違うと女の子は死んでしまいますが、寅さんなら人情家なので「こんな時に馬鹿言ってんじゃない!!」と答えて絶対に間違えないので安心して任せられます。

又、大事件はモタモタしているとライバルのイナルに先を越されるなりして強制終了して後悔する事になるから親玉と戦う場合は自分の守護日に戦いを挑む事にして、女の子からの好感度も関係して雑魚を撃破すれば好かれていきますが、疲労ゲージも有るので注意されたら後2回迄しか戦えず、中継地点トセブの洞窟で「パプル」と言う青色の沈黙剣投げ騎士が落とす「漢の勲章」+中継地点フォニー&レクター&中継地点ムッヘのギルドで買える「レクタージュース」が御勧めで、アクセサリーとしては魔物が第3段階になった時に黄泉の国ネーザの宝箱か神の国ジオードの宝箱から入手出来る「守護者の魔石」が御勧めですが、これは入手率が超低確率なのでハイードからマグ・中継地点ムッヘからシバ・シバの隠し倉庫に登場する「サスケ」と言う火属性の忍者を狩って「乙女のブーケ」を取り捲った方が良いです。

経験値アップとすれば魔物第2段階のハイード+中継地点ハサンに登場する「エルザ」と言う金短髪でマントとボディコンとブーツを着用したスピードが最速の鞭女が経験値も高く、魔物第3段階ではマグから亡くなった国と中継地点ムッヘの洞窟に出てサスケと同じく「乙女のブーケ」を持っているトルソーで身長が高く腹から手を出して攻撃する「ゾンビー」が経験値も高く、遺跡の国ルーインから黄泉の国ネーザに行く途中の魔物は第1段階から手強いので魔物第1段階時に御勧めのアクセサリー「黄泉の石」を買いに行くならレベルを最低30以上の方が安全で、それ迄は道中で青色に点滅する魔法陣探しによる最大MP上昇させて強化しながら中継地点トセブのギルドにて御早目に「黄泉の石」を9人分購入なさった方が良いですよ。

ブルーブレイカーの攻略法
http://www2u.biglobe.ne.jp/~comefx99/blue2.htm" target="_blank">http://www2u.biglobe.ne.jp/~comefx99/blue2.htm

BGMはこちらですが、「機械王国シンマ」はテンポが速く僕が1番大好きな曲です。

ブルーブレイカーのBGM
https://www.youtube.com/watch?v=Dm9zP6lOkpk" target="_blank">https://www.youtube.com/watch?v=Dm9zP6lOkpk

寅さんがブルーブレイカーの主人公ケインとして参戦したら女の子達も守ってやれますし、特にカルミー+キメナ+サージュ+ノーリス+マヤ+ヤーム+ラミーユとは相性が良いですね。

相性と言えばアグニドーラのイベントで一時的に仲間として加わる「イナル」は皇牙を入手して神の国ジオード正面の扉を開いて無い時に連れて行くとフリーズバグが発生しますが、彼が居ればいくら魔物と戦って女の子から注意されても主人公ケインは全く披露しないので「精霊の腕輪」+「漢の勲章」+「魔族の首飾り」を装備して黄泉の国ネーザでレベルアップと女の子から好かれる為に魔物を狩り捲る大チャンスですし、女の子達は例え仲良し同士でも御互いに好感度が上がり過ぎると三角関係を恐れて誘った方の女の子がチーム編成を断って組めなくなりますし、ギルド指定メンバーはアカサタナの順番になってます。

Re[1]:「男はつらいよ」レビュー 第12作「私の寅さん」(1973年)(08/31)  

クッカリス様
コメントありがとうございます。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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