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「ケータイ刑事 銭形雷」(補遺) 第34話「心に嘘はつけないぜ!~サイコドクター殺人事件」 前編

 第34話「心に嘘はつけないぜ!~サイコドクター殺人事件」(2006年8月19日)

 と言う訳で、「銭形雷」の補遺でやんす。

 特に理由はありません。書きたいから書きました。

 冒頭、マドモアゼル智子の心理テストと言う、クソみたいな、こんなものを印刷されるために伐採された木がかわいそうになる本を熱心に読んでいる雷。

 雷の声「Aを選んだあなたは……」

 
 雷の声「頭脳明晰……」

 

 
 雷の声「明朗快活……」

 いささか分かりにくいが、最初のは、頭の良いことを眼鏡をかけていることで表現しようとしているのであり、次のは、蒸し饅頭のように柔らかいほっぺたを突っつかれて笑っていることで、明るい性格をあらわそうとしているのである。

 しかし、後者はともかく、「眼鏡」=「成績優秀」と言うのは、いささかカビの生えた連想であろう。

 
 雷の声「将来に雲ひとつの不安もない晴れやかな人生が待っているでしょう」

 続いて、自転車に乗った雷が、その穢れのない心のように真っ白なスクールシャツの胸をそらせて伸びをするイメージ。

 ハンドルで乳首のあたりが隠れているのが、妙にいやらしいのです!!

 雷の声「でも、ひとたび許せないことがあるとすぐに怒って雷を落としやすい、要注意」

 最後は、いつものお仕置きシーンを映しつつ、締め括る。

 
 雷「なるほど、なるほど、これすっごい当たってる……」

 ここで現実世界に切り替わるのだが、雷が、刑事部屋で暇を持て余してそんな本を読んでいたことが分かる。

 ……

 つーか、それ、心理テストじゃなくて、占いなのでは?

 たぶん、AからDまでの選択肢によって結果が出るんだろうが、たった4つであらゆる人に適合するような解答が書ける筈もあるまい。

 どうでもいいが、昭和の頑固オヤジである管理人は、こういう心理テストや血液型性格占いなどの愚劣な「文化」が大っ嫌いである。

 それはさておき、雷はちょうどそこへ顔を出した高村にも、同じような質問をしてみる。

 
 雷「電車で居眠りをしているとき、あなたの横でずっと肩を貸してくれている人がいます、それは誰ですか?」
 高村「肩をねー、うーん、銭形君かなぁ?」

 
 雷「えっ」

 高村の答えに、思わず目を丸くする雷。

 高村「どうしたの?」
 雷「いえいえ、別に……」

 などとやってると、雷のケータイにいつもの緊急入電が入る。港区赤坂のさいこメンタルクリニックと言う病院で、院長で心理カウンセラーの西湖独太と言う男性が殺されたとのことであった。

 二人は早速現場に駆けつける。

 
 雷「うわー、なにこのゴミ?」
 高村「へー、随分激しく犯人と争ったんだね」

 現場は病院のカウンセリング室のような部屋で、被害者は大きなソファの横の絨毯の上に倒れていたが、そのまわりには色んなゴミが散らばっていた。

 死因は包丁で背中を刺されたことによる失血死、死亡推定時刻は前日(本日と言うべきか)の深夜0時とのことであった。

 死体の周りにいくつか血痕が落ちており、それを辿っていくと、ソファの反対側の床まで続いていた。

 
 高村「犯行現場はここで、そしてそこまで逃げた。犯人に相当抵抗したんだな、これは」
 雷「でも、わざわざどうして出入り口から離れた方向へ逃げたんでしょう?」

 ま、刺されたショックでそこまで考える余裕がなかったとも考えれるが、それにはちゃんと理由があったことが後にわかる。

 
 高村「あの、よろしかったら……」
 華子「……」

 高村、受付のソファに座ってすすり泣いていた女性に、いかにもジェントルマンらしくハンカチを差し出すが、

 
 女性は礼を言うどころか、汚物でも見るような目でハンカチを見ると、手にした消毒液をシャコシャコ噴きつけ、毒虫でも追い払うように手を振ると言う、失礼千万な行為に出る。

 これが五代なら「ちょっと、あんた、失礼じゃないですか」などと文句を言うところだが、温厚な高村は気分を害した様子も見せず、

 高村「あの、第一発見者の美山華子さんですよね」
 華子「はい、このクリニックで先生の助手をしています。あんな良い先生だったのに……」

 自分のハンカチで口元を覆い、激しく泣きじゃくる華子を演じるのは、記念すべきシリーズ第1話の犯人を演じた矢部美穂さん。

 ちょうど4年ぶりの出演になるのかな。

 
 二人は美脚を惜しげもなく掘り出している華子の両側に座って話を聞く。

 雷「華子さん、今回の事件について何か思い当たることは?」
 華子「実は患者さんの中に西湖先生のことを藪医者め、殺してやるって言ってた人がいたんです……カウンセリング中に口論になったみたいで」

 耳寄りな情報を得て、二人は早速その患者の住んでいるマンションへ向かう。

 
 そのマンションの玄関。

 真面目に見ている視聴者にいきなりこういう危険物を投げてくるのが、このドラマの油断のならないところなのである。

 問題の患者、戸ヶ里益男は自宅にいて、あの病院に半年前まで通っていたこと、西湖に殺してやると言ったことなどを素直に認める。

 戸ヶ里「なんでそんなことを?」
 高村「西湖さんが昨夜殺されましてね……あなたのアリバイを聞かせてもらえますか」

 高村、手帳とシャーペンを取り出して、いきなり戸ヶ里を容疑者扱いするが、戸ヶ里はそれを見た途端、恐怖に顔をひきつらせると、雷たちに背中を向けてしゃがみこみ、

 
 戸ヶ里「そ、それを、俺に向けないでくれ!!」

 シャーペンをカチカチする音も聞きたくないと言うように、両手で耳をふさいで叫ぶ。

 
 高村「それって……これ?」
 戸ヶ里「ヒッ」

 二人は一旦警視庁に引き揚げる。

 
 雷「カルテによると、戸ヶ里さんは先端恐怖症です」
 高村「先端恐怖症?」

 ここで雷先生による、「知って納得!! 恐怖症講座~初級編」の時間となるのだが、

 

 

 
 高村「……」

 長テーブルの下できちんと揃えられた雷の膝がパカッと割れるのを見て、思わずドキッとする管理人であった。

 きっと、草刈さんもドキッとしたに違いないが、その辺は異様にきっちりしている「ケータイ刑事」では、まかりまちがってもスカートの奥に白い神秘の光が差すことはないのだった。

 ちくしょう。

 まあ、このシリーズに限らず、最近のドラマってだいたいガードが固いから、そういお宝ショットを探す楽しみと言うのがないよね。

 それはともかく、ホワイトボードに貼られたイラストつきの説明文を稲妻型の指示棒で指しながら、恐怖症について高村に……と言うか、視聴者にレクチャーする雷。

 
 雷「恐怖症の定義は、普通の人ならそれほど怖がらないものに激しい恐怖を覚える病気のことです……たとえば高所恐怖症、少しでも高いところに登るとそれがどんなに安全な場所であっても下に落ちてしまうのではないかと言う不安がつきまとう、病的な心理を指します」
 高村「僕、高いトコ好き」
 雷「階級は低いですけどねーっ」
 高村「何か言いやがったかい?」
 雷「いえいえ、別に」

 しかし、雷の説明が、パネルの説明文をただ読んでるだけなのが、ちょっと物足りないなぁ。
 
 雷「ほかには、閉所恐怖症、暗所恐怖症など世の中にはたくさんの恐怖症が存在します。恐怖症患者の中には病気を理解してもらえないうえ、傍目から見ても病人には見えないので深刻に悩んでるケースもあるんですよ」
 高村「そうなんだよ、僕も自分の二枚目過ぎるところが怖いんだ」

 雷、高村の戯言を聞き流すと、

 
 雷「そして先端恐怖症、ペンや鉛筆の先、お箸の先や針など、尖ったものが視界に入ると強い精神的動揺を受ける病気です」

 今度の事件に関係している先端恐怖症についても言及する。

 それはそれとして、この横から見た雷のタコみたいな口が可愛いのである!!

 雷「西湖先生は先の尖った包丁で殺されていましたよね」
 高村「つまり先端恐怖症である戸ヶ里は、包丁と言う凶器を使えないってコト?」
 雷「その可能性はあります」

 その後、戸ヶ里が他の病院でも同様の診断を下されていることが分かり、決して詐病ではないことが判明するが、

 
 高村「戸ヶ里はシロってことか。振り出しに戻ったね」

 それだけで戸ヶ里を容疑者から外してしまうのは、さすがにどうかと思う。

 たとえば、包丁の先をスポンジで包んで、その状態のまま刺せば、先端恐怖症の人間にも人は殺せるのではあるまいか?

 だから、せめてアリバイくらいはちゃんと確かめておかないとダメだろう。

 まあ、現場周辺の聞き込みは勿論、西湖の家族関係、交友関係、女性関係などの調査など、刑事が最低限すべきことを一切やらない雷たちに、そんなことを期待しても無駄か……

 ただ、戸ヶ里のアリバイが後に重要な意味を持ってくるのだから、それをすぐ調べなかったことは取り返しの付かない痛恨のミスであった。

 何故取り返しがつかないかと言うと、時を移さず、その戸ヶ里も殺されてしまったからなのだ。

 現場は戸ヶ里のマンションで、床に倒れた死体のまわりにはゴミが散乱しており、死因こそ違え、状況はまるっきり最初の事件と同じであった。

 言い忘れてたけど、西湖と言い、戸ヶ里と言い、たいへん分かりやすい役名でよろしい!!

 「相棒」とかの真面目な刑事ドラマでそんなことやったら、大ブーイングを食らいそうだが。

 どうでもいいが、いつまでやるんだ「相棒」と「科捜研の女」と、それからついでに「仮面ライダー」と「戦隊シリーズ」は!!

 あと、「サザエさん」に「ドラえもん」に「名探偵コナン」に「ちびまる子」!!

 人気がある限り、同じ番組・シリーズを擦り切れるまで続けると言うあたり、日本と言う国そのものの衰退・老化を象徴しているのではないかと思うのである。

 いい加減、新しいものを作ろうよ!!

 ……と言いつつ、これもシリーズ第5弾なのだが、その辺は気付かないふりをするぞ。

 閑話休題、

 
 雷「またゴミが散乱してる」

 死体の前にしゃがんでケータイで写真を撮る雷であったが、その被害者の背中が、かなりはっきり上下に動いているのが見えるのは、さすがにどうかと思う。

 鑑識の柴田によれば、死因はワイングラスに混入された青酸カリと言うことであったが、今度は死亡推定時刻すら分からない(雷たちが聞こうとしない)と言う、やっつけぶり。

 高村、棚のぬいぐるみを見ていたが、「あ、謎は解けたよ、ワトソン君!!」と、突然大きな声でケータイ刑事の決め台詞を放つ。

 
 高村「ここはやっぱりあれやるしかないな」
 雷「えっ、やるんですか?」
 高村「もちろーん」

 高村が会心の笑みで指をスナップさせると、恒例の高村オンステージとなり、七色の光が乱舞する中、バーボン刑事の歌を熱唱する高村と、

 
 最初は戸惑いつつも、だんだんノリノリになって、最後は楽しそうに合いの手を入れる雷の姿が映し出される。

 もっとも、時間的にはほんの僅かで、すぐ現実世界にカメラは切り替わる。

 要するに、高村、事件のトリックを暴いた(と思い込んだ)ので、とりあえず歌って見たと言うことなのである。

 こういう水増しシーンがやたら多いのは、今回のシナリオの中身がスカスカであることを番組自ら認めているようなものである。

 
 高村「これは自殺だな」
 雷「自殺?」
 高村「そう、犯人はやっぱり戸ヶ里なんだよ」
 雷「先端恐怖症はどうなるんです?」

 高村は、西湖の病院に(イメージ的に)移動すると、その方法を雷に説明する。

 
 高村「まずはこの人形に大量の砂鉄を仕込む。そして人形に包丁をセットする。それを西湖先生の背後に仕掛ける。そして廊下から強力な電磁石で引っぱる」

 
 高村「すると……ぶるるるるぅーん」

 自分で効果音を出しながら、警官の制服を着たぬいぐるみを手に、本棚の前に背中を向けて立っている雷に近付き、

 
 高村「どすーん!!」
 雷「ひゃああああああーっ」
 高村「と、背後に刺さる訳だな」

 おもちゃの包丁を実際に雷の背中に押し付ける。

 
 雷「あふん……」

 高村に付き合って、わざわざ床に倒れて見せる雷であったが、むっくりと顔を上げ、

 雷「……て、これ、昔やったトリックですよぉ。今回と同じディレクターと脚本家のコンビで」

 
 雷「それじゃあ、成長がありません!!」

 人差し指を立て、カメラに向かって厳しい一言を投げる雷。

 なんか、自分のことを言われてるような気になるなぁ……

 ちなみに雷の言うのは、零の2ndシーズンの12話「銭形零の殺人!?~警視庁密室殺人事件」のことである。

 高村「しかし我々の取調べを受けて(註・いつ受けたんだ?)、自分に容疑が掛かってると思い込み、自殺をしたんだ、これはベリーシンプルな事件だよ」

 
 高村「さあ、そう言うことで皆さん、シーユーネクストウィーク!!」

 だが、高村は強引に事件に幕を下ろしてしまい、「済」マークまで出るが、

 
 雷「もう、済んでない、済んでない」

 

 

 
 雷、すかさず割り込んで「済」マークを押しのけると、サブタイトルの字幕を両手で払い除ける。

 後編に続く。
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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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