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「ケータイ刑事 銭形雷」(補遺) 第34話「心に嘘はつけないぜ!~サイコドクター殺人事件」 後編

 第34話「心に嘘はつけないぜ!~サイコドクター殺人事件」(2006年8月19日)

 の続きです。

 ここで画面は、再び戸ヶ里のマンションに戻る。

 
 高村「なんだよ、いい感じだったのに」
 雷「これは自殺じゃないと思います、自殺をするときにわざわざゴミを散らかして死んだりするでしょうか?」

 改めて高村の自殺説を否定する雷。

 
 雷「なんか引っ掛かるんですよねえ……誰かが、いえ、何かのために」

 うーん、やっぱり雷は可愛いなっと!!

 ちなみに雷もスルーしていたが、高村のトリック説明中、見逃せない箇所がある。

 「人形に包丁をセットする」

 いや、それがセットできるくらいなら、手に持って刺せばいいのでは?

 なお、彼らが死亡推定時刻はもとより、ワインや青酸カリの入手経路、死体発見の様子や施錠の状態、被害者の交友関係などについて一切調べようとしないのは言うまでもない!!

 ……

 ほんとに刑事か、おまいら?

 だいたい、殺人事件の容疑者かもしれない男性が変死したからって、それが即、最初の殺人事件と関係しているとは言えないと思うんだけどね。

 思うんだけど、番組の残り時間などから勘案して、関係しているのは明らかなので、雷たちが次に向かった先は、当然、残る関係者の華子のところであった。

 
 雷「華子さん、西湖先生が殺害された昨夜の0時ごろ、何処で何をしていましたか?」
 華子「あたし、そのころ、鎌倉にいたわ」

 ……

 え、と言うことは、戸ヶ里は、死体が発見された日の午後に殺されたってことになるの?

 つまり、雷たちが事情聴取した直後?

 ……

 さすがにそんな犯人おらんやろ。

 いつ警察関係者に見られるかもしれないと言うのに、のこのこと戸ヶ里のマンションに行くなど、正気の沙汰ではない。

 それはともかく、華子の西湖殺害時のアリバイは完璧であった。いや、むしろ完璧すぎた。

 華子によると、鎌倉の学会に出た後、したたか酔っ払った華子は帰宅中、ちょうど犯行時刻ごろ(?)、バッグに入れていた折り畳み傘を他人の家に放り込んで窓ガラスを割ってしまい、翌朝、鎌倉署に自首したと言うことで、そのことはすぐ鎌倉署に問い合わせて裏付けが取れた。

 CM後、警視庁で華子のアリバイを検証している二人。

 
 雷「昨夜の0時ごろ、華子さんは神奈川県の鎌倉にいました。酔っ払っていた華子さんは物の弾みで持っていた折り畳み傘を民家に投げ込んだ」
 高村「罪悪感を覚えた彼女はその民家の近くの警察署に謝りに行った、まあ、窓ガラス代を払ってことは丸く収まったんだが、その小さな事件が彼女のアリバイを完璧にした」
 雷「そこで警察に事情聴取されたんですよねえ……でも、妙に出来過ぎてると思いませんか? 何故窓ガラスを割った民家に謝りに行かずに警察に行ったんでしょう? まるでその時間のアリバイを作るためみたいに」

 いかにも作為的なアリバイに、当然雷は疑惑の目を向けるが、

 
 高村「でもねえ、彼女の犯行は無理なんだよ、いいかい、犯行現場の赤坂がここでしょ、そして傘を投げ込んだ鎌倉がここでしょ、この直線距離、ざっと45キロあるんだよ、あらゆる交通手段を取っても数分で行き来することはできないんだ」
 雷「……」

 現実に、彼女が鎌倉にいたとすれば、犯行が不可能なのは確かであった。

 高村「折り畳み傘からは彼女の指紋が検出された、それにハイヒールの足跡、すべての物証が彼女のアリバイを完璧にしてる」

 雷、無言で現場の写真を見ていたが、不意に何かに気付いたように立ち上がると、

 雷「ある人に合う靴も、別の人には窮屈である」
 高村「当たり前じゃない、そんなこと」
 雷「心理学者の権威、カール・グスタフ・ユングの残した言葉ですよ」
 高村「だから、それが何?」
 雷「私も分かっちゃったから、あれやってもいいですか?」
 高村「え、あれやるの?」
 雷「勿論ですよ」

 こうして、「謎は解けたよ、ワトソン君」に行く前に、見え見えの尺稼ぎとして、さっきの高村と同様、雷のオンステージとなる。

 曲は勿論、「ラブラブサンダー」とか言う、小出さんが作詞もした雷のテーマソング(?)である。

 

 
 キャプでは分かりにくいが、イントロで、雷がその場で腰を左右に振るのがめっちゃ可愛いのである!!

 
 雷「ピカピカ、ゴロゴロ~♪」

 
 雷「雷様がやってきた~♪ ピカピカゴロゴロピカピカゴロゴロ」

 幼稚園児のお遊戯みたいな可愛らしい振り付けで、いかにも小出さんらしい可愛らしい歌詞を、可愛らしい声で歌う、可愛い尽くしの雷。

 雷「たいへーん、おへそ隠さなきゃ~♪ ほんとはさびしがりぃ屋、だから目立ちたりがりぃ屋、ひとりぼっちじゃないよ、僕は見てるよぉ~♪」

 
 雷「ラブラブサンダー!!」

 曲はすぐ終わるが、この最後のポーズ、可愛過ぎやろっ!! 

 
 ああ、この、開いた口の中に見える舌のくぼみに住みたい……

 雷「謎は解けたよ、ワトソン君!!」

 それを踏まえてやっと決め台詞を放つのだが、正直、雷の可愛さに心を奪われて、事件なんかどうでもいいやって気になるなぁ。

 どうせ、共犯者がいたとか、そう言うトリックなんでしょ?

 それはそうと、雷が見ている鎌倉の写真、まるで殺人現場の証拠写真のように、いちいち数字の書かれたプレートが添えてあって、ハイヒールの靴跡や折りたたみ傘などが映っているのだが、なんでそんなちっぽけな事件で、そんなにきっちり現場の写真が撮ってあったのだろう?

 それに、折り畳み傘の指紋まで調べてあったらしいが、さすがにそこまではしないのでは?

 高村が電話して改めて調べて貰ったと言うことなのかもしれないが、その日の朝のうちに事件は片付いているのだから、既に傘は華子に返却されているのが普通だろう。

 あと、雷たちが乗り込む前に、華子が患者の診療を行っているのだが、

 華子「だからあなたはいつもその森永さんって人に言われるのよ、カスだって……心をしっかり持ってお大事になさい」
 患者「はい、ありがとうございました」

 ……

 それのどこが診察なんだーっ!?

 ただのお悩み相談じゃねえか。

 ともあれ、入れ替わりに雷と高村があらわれる。

 自分のアリバイに絶対の自信を持っている華子は眉ひとつ動かさず、

 
 華子「あら、診察なら予約をとってからにしてもらえますか?」
 雷「美山華子さん、今回の一連の殺人事件の犯人はあなたです。あなたと戸ヶ里さんは共犯だった。大きな事件を隠すために小さな事件の加害者となる、あなたはそうやってアリバイを作ったんです」

 雷は、華子と共犯だった戸ヶ里が、昨夜0時ごろ、ハイヒールに鬘をかぶって華子になりすまし、折り畳み傘を適当な民家に投げ入れたのだと説明する。

 そして翌朝、華子が警察に出頭し、自分がやってもいない軽犯罪を告白し、鉄壁のアリバイを手に入れたという訳なのである。

 さっき、雷たちが戸ヶ里のアリバイをちゃんと調べていなかったことの重大性が、これでお分かり頂けたことと思う。

 つーか、本人が死んじゃってるのに、どうやって彼が鎌倉にいたことを証明するのか、そっちのほうが大変だと思うのだが……

 
 それはともかく、その時刻、華子は実際はクリニックにおり、包丁で西湖を刺し殺していたのである。

 雷「刺された後も、しばらく息のあった西湖先生は、最後の抵抗をした……西湖先生は自分の周りにゴミを撒いた」

 つまりあのゴミは、被害者が死ぬ間際に意図的に散らかしたものだったのである。

 雷「次に共犯者の戸ヶ里さんの殺害を実行した」

 それは、戸ヶ里のマンションを訪ね、計画の成功を祝ってワインを飲もうと持ちかけ、隙を見て相手のグラスに青酸カリを混入すると言う、極めてシンプルな方法だった。

 ……と言っても、ぜーんぶ雷の憶測に過ぎないのだが。

 ちなみに正確な時刻は不明だが、前述したように、これは西湖の死体が発見された日、雷たちが戸ヶ里に話を聞いてからほどなくだったと思われる。

 さすがに、人を殺したその半日後に、その共犯者を殺すと言うのは乱暴じゃないかい?

 雷「こうして自分の罪をすべて戸ヶ里さんに擦り付けて、事件を闇に葬ろうとしたんです。しかし同じように戸ヶ里さんも、あなたから逃れようとしてゴミを投げつけた」

 と言うのだが、相手に直接襲われたのならともかく、毒を盛られた人間が、そんなことするかなぁ?

 それこそ、「ケータイ刑事」のお約束、ダイイングメッセージを残そうとするのが自然ではないか。

 
 華子「そんなのぜんぶ憶測でしょう?」
 雷「被害者の二人がゴミを投げつけて抵抗したのにはある意味があったんです。あなたはただの潔癖症じゃない。不潔恐怖症ですよね」
 華子「……」
 雷「不潔恐怖症のあなたにとって少しでも汚れることは何よりも耐えがたかった。犯行現場がゴミで散らかっていたのは、あなたの恐怖症を知っていた被害者がゴミを投げつけて自分の身を守るためだったんです」
 華子「違うわよ、そんな病気」

 なおも言い逃れようとする華子であったが、

 
 雷「じゃ、今、このゴミを踏んで見せてください」
 華子「……」

 雷は、高村に大量のゴミをぶちまけさせ、「踏み絵」ならぬ「踏みゴミ」をさせようとする。

 でも、ゴミについては、単に被害者が苦し紛れにゴミ箱を倒したとか、犯人ともみ合ってるうちに散乱した可能性だってあるわけで、それだけで犯人が不潔恐怖症とは断定できないよね。

 第一、華子が潔癖症であることは最初から視聴者に暴露されているので容易に想像がつくことで、ミステリーのオチとしては、あまりにパンチが弱い。

 それはともかく、なんとかゴミに近付こうとした華子だったが、やはり耐えられず、部屋から逃げ出そうとするが、ここで雷のお仕置きが発動する。

 正直、現実の犯人ならこれくらいで罪を認めたりしないと思うが、これは30分枠なので、

 華子「どうして分かったの?」
 高村「これは警察が押収したあなたのハイヒールです」
 華子「そうよ、それがどうしたって言うの?」

 高村、ビニール袋に入ったハイヒールを見せるが、いや、なに勝手に人の私物を押収してんだよっ!!

 
 雷「そしてこれはハイヒールの足跡の写真です」

 雷、鎌倉の事件の現場写真を示し、

 雷「見てください、一部、ゴミの上を歩いています、不潔恐怖症のあなたがゴミの上を歩ける筈ないですよね。これは別の誰かが足跡を残したと言う証拠です」
 華子「そんな……」

 うーん、これも、決め手としては弱いよね。

 単に、暗くて見えなかっただけかもしれないし、泥酔して恐怖症が緩和されていたのかもしれないし……

 高村「どうして、こんなことを?」

 え、それ、今、聞いちゃいます?

 普通、動機から容疑者を絞るのが普通だと思うんですが……

 もっとも、ケータイ刑事シリーズではありがちである。

 華子は、このクリニックが元々彼女の父親のものだったこと、15年前、西湖を主犯とする詐欺グループに騙されて乗っ取られ、それが原因で父親が自殺したのだと淡々と語り、

 
 華子「父の復讐を果たそうと思ったとき、共犯者にお誂え向きの人がいた」
 雷「それが戸ヶ里さんだった?」
 華子「そう、お金の話をちらつかせたら騙すのは簡単だった。彼を殺せば完全犯罪になると思ってた……どっちも殺されて当然の汚い男たちだったのよ!!」

 華子、やけっぱちになったように自分の行為を正当化するが、雷は静かに、

 雷「華子さん、あなたは一番汚してはいけないものを汚してしまった」
 華子「……」
 雷「心を」
 華子「聞いた風なこと言うんじゃないわよ!!」
 雷「へぶっ!!」

 大人の女性、それも心療内科の女医にエラソーなことを言って、思いっきりぶっ飛ばされる雷であったが、嘘である。

 華子「父が生きていたら、同じことを言うと思うわ……きっと」

 無論、実際は、ヒロインの顔を立ててそう答える華子であった。

 
 高村「美山華子、西湖独太、および、戸ヶ里益男殺人容疑で逮捕する」

 ジェントルマンの高村、華子に手錠を掛けるが、その際、手錠を消毒スプレーを吹きかけてやるのだった。

 ラスト、自転車の雷と並んで歩いていた高村、冒頭の質問への答えを、雷から自分自身(草刈正雄)に変えると言い出す。

 
 高村「楽しい俳優だと思わない、彼?」
 雷「そうですね。でも、良かったです、ふふ」
 高村「良かったぁ?」
 雷「はぁい」

 うう、なんじゃ、このとろけるような笑顔は……

 雷、結局高村には答えを教えず、自転車に乗ってさっさと走り出す。

 それでも少し走ったところで自転車を止め、、

 
 雷「さっきの心理テストの答えは、自分を一番幸せにしてくれる人、なんですって? 高村さんはナルシストなんですね~、私はやっぱり……お○○○○かなぁ」

 視聴者に向かってテストの答えを告げ、ついでに自分の回答も声に出さずに口だけ動かして教えてくれるのだった。

 なお、「おチンチン」などと言う下品なことを妄想してしまった人は、高野山に行って7年ほど修行するように。

 もちろん、正解は「おじいちゃま」でした。

 最後になりましたが、心理テストの著者に一言申し上げたいことがあります。

 根拠を示せ!!

 ご清聴ありがとうございました。

 以上、ミステリーとしてはあんまり面白くないが、雷の可愛らしさを満喫できる一本でした。

 と言う訳で、「銭形雷」のレビュー、これにて今度こそ本当に終了とさせていただきます。

 長い間のおつきあい、ありがとうございました!!
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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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