第31話「暴け!バズーの謎」(1985年8月31日)
全国8兆7000億とんで6人のさやかファンが随喜の涙を流し、それが集まって長良川になったと言う伝説を持つ傑作エピソードである。
冒頭、とある惑星の上で、宇宙獣士ゾルバスが、土偶のような人形のホログラフィーを投影して、星王バズーに見せている。

バズー「おお、まさしくスペースドール! ワシの出現と正体を知った予言者ゼグが滅びる時、宇宙に放ったスペースドール! ゾルバス、一体何処にあった?」
ゾルバス「地球でございます」
いつになく真剣な様子のバズーは、直属の宇宙獣士ゾルバスにスペースドール奪還を命じる。
その人形の中には、バズーの正体に関する秘密が隠されているらしい。
中盤を過ぎ、いよいよ物語の核心に触れるエピソードの幕開けであった。
んが!

次のシーンで、愛しのさやかタンが偉大なヒップを左右に振り、無限の可能性を秘めたフトモモの隙間をチラつかせながら歩いている映像に、バズーの正体なんかどうでもよくなっちゃう管理人であった。
それにしても、普通に歩いているだけなのに、なんでこんなにエロいんでしょう?

さらに、公園の水道で水を飲むという、その気になれば色んな使い道がありそうなコトをしてくれる、女神様のようなさやかタンであらせられた。
しかし、暑いからって公園の水を飲むと言うのはあまりにビンボー臭いが、自販機でジュースを買うのは、ちびっ子たちに買い食いをそそのかしているように見えると言うことで、スタッフが避けたのかなぁ?
ま、そこまで気を回してのことじゃなく、単に撮影上の都合だったのかもしれない。

さやか「……」
と、目の前に、いきなり奇妙な形をした人形が置かれ、ちょっと面白い顔で驚くさやか。

見れば、見知らぬ女の子がにっこり笑って立っていた。
なんか、このまま「東映不思議コメディシリーズ」の一本が作れそうな組み合わせである。

さやか「これ、あなたのお人形?」
ゆかり「うん、ミミちゃん」
ポケットから取り出したハンカチで口を拭いながら尋ねるさやか。
男から見ると、この仕草が実に女の子っぽくって可愛いのである!
さやか「ふーん」
ゆかり「お姉ちゃん、ちょっと抱いていて」
ゆかりはその人形をさやかに預かってもらい、自分も水を飲む。

さやか(変わったお人形、まるで宇宙人だわ……)
その間、人形をためつすがめつしながら、心の中でつぶやくさやか。
まさか、それがバズーの捜し求めているスペースドールとは夢にも気付かない。
どうでもいいが、人形にわざわざ「お」をつけるところも、ポイント高し!
昔の戦隊シリーズの女性メンバーって不自然なほど言葉遣いが奇麗だけど(例外あり)、今から見れば時代錯誤的であっても、ちびっ子向け作品には、こういう配慮と言うのが絶対必要だと思う。
言葉の乱れが素行の乱れにつながると言うことは、ある程度事実だからである。
……ま、このブログで毎日のようにパンツが見えたぞきゃっほう! などとはしゃいでいる管理人がそんなこと言っても説得力は限りなくゼロに近いが。

ゆかり「ありがとう」
さやか「どういたしまして……ねえ、このお人形何処で買ったの?」
ゆかり「買わないの、ゆかりの家に前からいたの……ずーっと、ずーっと前から」
ゆかりと並んで歩きながら、人形の来歴について尋ねているさやか。
その日焼けのラインが見えるフトモモが、実に逞しくて素敵である。
その様子を物陰から見ていたゾルバス、チェンジマンがその場にいるのだから自重すればいいものを、そこはそれ、宇宙獣士の浅はかさ、目を光らせてリモートでスペースドールの機能をオンにしたのか、スペースドールはゆかりの手を離れ、ひとりでに歩き出す。
ゆかり「ミミちゃーん!」
さやか「ゆかりちゃん、気をつけて!」
人形を追って走り出したゆかりに、さやかも走りながら注意するが、

さやか「危ない!」
案の定、横手から飛んできたゾルバスのビームがゆかりの右肩を掠める。

さやか「ゆかりちゃん!」
ひとまずゆかりをその場から連れ出そうと踏ん張った瞬間、今回最初のチラが発生する。
さやか、公園の滑り台の陰にゆかりを抱いて倒れ込む。
そうこうしている間にも、スペースドールはどんどん遠ざかっていく。
ゆかり「お姉ちゃん、ミミちゃんどっかへ行っちゃう」
さやか「……」

一瞬どうすべきか迷ったさやかだが、ゆかりの体を持ち上げて滑り台の上に座らせると、
さやか「待ってるのよ」
ゆかりをそこに残してスペースドールを追跡する。
地面を滑るように進み、資材置き場のようなところへ入り込んだスペースドール。
全力疾走して追いかけていたさやかであったが、再び何者かが攻撃を仕掛けてくる。

さやか「あっ!」
一回転して敵のほうを見遣るさやかタン。
考えたら、これだけ気前良く足を露出してくれてると言うのは、水着を着てるのと大差ないよね。
大差ないんだから、たまには全編水着で演じてくれないかなと最低の願望を抱く管理人でした。

ゾルバス「宇宙獣士ゾルバス」
さやか「ゾルバス! どうしてゆかりちゃんのような子供を? 許させない」
ゾルバス「はっはっはっ、このスペースドールを奪うためには手段は選ばん」
さやか「スペースドール?」
物陰からあらわれたゾルバス、足元のスペースドールを拾い上げ、親切にも自分たちの目的を敵に教えてやる。
いかにも出渕さん好みのデザインをしたゾルバスだが、バズーが何故スペースドールの破壊ではなく奪還を命じたのか、いまひとつ分からない。
チェンジマンにとっては価値のある秘密でも、バズーにとっては百害あって一利なしの是が非でも消滅させねばならない情報なのだから、見付け次第破壊しろと命じるのが普通だと思うんだけどね。
まあ、身も蓋もないことを言えば、もしバズーが破壊命令を下していたら、あっという間に話が終わってしまうから、なんだけどね。
とりあえずヒドラー兵たちと軽いバトルをこなすさやかであったが、最初は前回と同じ女性スタントが華麗な回し蹴りなどを披露していたが、

さやか「えいっ、とおっ! えいっ!」
途中から、ちゃんと西本さんがアクションしているのがエラい。

そして、確か前にも貼ったことのある、鮮烈なパンチラ!

さやか「えいっ」
最後はヒドラー兵を地面に投げ飛ばし、

さやか「とおっ!」
可愛らしく手刀を叩き込む。
スタントも含めて、そのほとんどのコマでパンツが見えていると言うのが素晴らし過ぎる、ガールズアクションの亀鑑のようなシーンであった。

さやか「あっ、あっ……」
だが、さすがに生身のままでは宇宙獣士には勝てず、その念力で空中に高く持ち上げられるさやか。

カメラが引くと、かなりの高さまで引っ張り上げられていることが分かる。
しかも、ちゃんと女優さん本人が演じているのが、これまた素晴らしい女優魂。
ゾルバスに上下に移動させられながら、

さやか「体が、体が動かないわ!」
空中パンチラを披露するさやかタン。
……
管理人は、今、確信した。
特撮における真のパンチラクイーンは、「レッドバロン」の松原真理でも、「宇宙刑事シャイダー」のアニーでもなく、このさやかタンである、と。
最後にゾルバスに一気に地面に落とされるさやかであったが、さすがにこれはスタントだろう。
ゾルバスは電柱を倒してさやかを押し潰そうとする。
ここでやっと仲間が駆けつけ、さやかを救出してスペースドールを取り返すが、ゾルバスはあっさり退却する。
しかし、他の4人はスペースドールのことは何も知らないのに、ゾルバスの手から落ちた人形をグリフォンがわざわざキャッチしているのは変である。
さやかはなにはともあれ、ひとりで残してきたゆかりのところへ駆け戻る。
ゆかりは滑り台の上で、ぐったりしていた。

さやか「ゆかりちゃん、ミミちゃんよ、ゆかりちゃん!」
ゆかり「ミミちゃん……」
さやか「凄い熱だわ、ゾルバスのビームにやられたの」
剣「よし、病院へ急いで連れて行くんだ」

電撃戦隊の誇る二大ロリコン戦士の一人、剣が率先してゆかりの体を抱き上げるが、その際、ついさやかの股間を食い入るように凝視しているように見えるのは、管理人の気のせいだろうか?
一方、ゴズマードでは、

ギルーク「スペースドール、あ、スペースドール……」
ギルークが、自分のこめかみに指を当てて、必死に何かを思い出そうとしていた。
体はメカ人間っぽいのだが、仕草はただのおっさんである。
シーマ「たかが人形、バズー様は何故ああ怯えているんです?」
ギルーク「スペースドールはバズー様の正体を知っておる。その正体の中にバズー様の弱点があったとしたら……」
ギルークがふと口を滑らせた瞬間、

ギルーク「あっ、ぐぐっ……あれ、なんか先週も同じような目に遭った気が……ぐおおおっ!!」
バズーが忽然とあらわれ、前回同様、電撃ビームを放ってギルークを痛めつける。
バズー「ギルーク、貴様もワシの正体を知りたいのか?」

ギルーク「うっ、滅相もございません、私はそのような大それたことは考えてはおりません、はいっ」
バズーにひと睨みされたギルーク、両手を合わせ、恥も外聞もなく命乞いをする。
しかし、部下の前でこうしょっちゅう醜態をさらけ出していては、司令官としての権威にも関わり、ひいては地球侵略部隊の士気にも影響しそうである。
バズー、地球侵略をギルークに任せたのなら、細かいことにいちいち口を挟まず、好きなようにやらせる襟度を見せて欲しかったが、所詮、図体と野望がでかいだけで、指導者としての器ではないと言うことなのだろう。
それにしても、かつてアハメスと組んでバズーに反抗したと言う逸話が嘘のような、完全な腑抜けと成り果ててしまったギルーク。
これでは、復帰後のアハメスが、ギルークのことをほぼ無視しているのも頷ける。

アハメス「バズー様の正体と弱点……」
そのアハメス、いつもの辺境地帯で妖しい笑みを浮かべていた。
さて、ゆかりは結局入院し、母親とさやかに見守られていたが、依然高熱が続いて、予断を許さない状況であった。

さやか「ゆかりちゃん……」
ゆかり「ミミ、ミミちゃあん、何処にも行かないで」
よほど人形のことが気になるのか、右手で宙を掴むように動かしながら、うわごとでその名を呼ぶゆかり。

さゆか「ゆかりちゃん、ミミちゃんはここにいるわよ」
ゆかり「ミミちゃん……」
さやかが母親を差し置いてその小さな手を握り、左側に置いてあるミミに触らせると、ゆかりはたちまち穏やかな表情になる。

母親「この子は一人っ子でしてね、赤ん坊の頃からミミちゃんと遊んで……この子にとって兄弟のようなものなんです」
さやか「そうですか」(どうでもいい)
その後、本部に戻って伊吹長官の話を聞いている5人。

伊吹「スペースドールは地球にあったのか……」
剣「スペースドールとは一体?」
伊吹「太古の昔、宇宙の予言者ゼグがバズーの正体の秘密を封じ込め、宇宙に放った人形だと言われている」
剣(……ひょっとして、コイツ宇宙人なのでは?) 宇宙のどんなことも知り抜いている伊吹長官に、剣が心の中でそんなツッコミを入れるが、嘘である。
嘘であるが、それがほんとだったりするのがこの世の面白いところなのである。
剣「バズーの正体?」
伊吹「その正体が分かれば、バズーを倒す方法も分かる」
勇馬「ゴズマが必死に狙う訳だ」
だが、さやかは、闘病中のゆかりからミミを取り上げるのを待って欲しいと伊吹長官に嘆願する。

伊吹「分かった、スペースドールを調べるのはゆかりちゃんが元気になってからにしよう」
麻衣(なんでコイツの意見はすんなり通るのよ?) なんとなく釈然としないものを感じる麻衣であったが、嘘である。
ま、伊吹長官だって人の子……じゃないけど、男だからねえ。
その後、病院の前に現れたゾルバスが、再び目を赤く光らせてスペースドールを操り、廊下を歩かせているのを、院内をパトロール中のさやかが発見する。
さやかを空中に浮かばせていたことから、ゾルバスの赤い目には離れたところから物体を動かす力があり、別にスペースドールにそんな機能が備わっている訳ではないのだろう。

さやか「あっ、ミミちゃん!」
そこへヒドラー兵があらわれてスペースドールを持ち去ろうとするが、同じく警備していた剣が飛び込んできて取り返し、さやかに向かって放り投げる。

剣「ここは任せろ!」
さやか「はい!」
さやか、ヒドラー兵の攻撃を掻い潜って病院の外へ出るが、仲間4人にゾルバス、ブーバも加わって、混戦状態となる。
嬉しいことに、ここでもさやかはすぐ変身せず、

さやか「えいっ」
股間を全開にしながら、豪快な回し蹴りを決める。

さやか「えいっ、とおっ!」
ただし、最初の画像から分かるように、最後の一枚を除くとすべてスタントである。
編集でうまく本人と繋げてるのね。
ドラゴン「さやか、スペースドールを持って逃げるんだ!」
さやか「……」
ドラゴン「早く!」
戦っているドラゴンに促され、一瞬躊躇するさやかであったが、やむなく戦場を離脱して走り出す。

さやか(守らなきゃ、ゆかりちゃんのお人形を……バズーを倒すためにも)
スペースドールを小脇に抱えて、胸をゆさゆささせながら全力疾走するさやかタン。
だが、その周囲で爆発が起きて吹っ飛ばされる。
見上げれば、毎度お馴染み、船の科学館の本館の上にアハメス様が立っておられた。
さやか「アハメス!」
アハメス「はっははっ、スペースドール、地球の女には似合わないわ、えいっ」
アハメスの放ったビームが直撃し、

さやか「あーっ、ああっ!」
色っぽく悶えながら、お尻丸出しでうつ伏せに倒れるさやか。
信じがたいことだが、ここでやっとCMなのです。ぜーはー、ぜーはー。
CM後、さやかのそばに瞬間移動するアハメス様。

子供の履く長靴のようなショートブーツがめっちゃ可愛いのである!
ギルーク「アハメース!」
アハメス、しゃがんでスペースドールを掴もうとするが、突然ギルークの声が飛んでくる。
顔を上げれば、敷地内に展示されている宗谷の見張り台のようなところにギルークが立っていた。
アハメス「ギルーク!」
滅多に現場には出ないギルークじきじきのお出ましに、さしものアハメスも顔色を変える。

ギルーク「アハメス、ワシに断りなしの勝手な振る舞い、スペースドールを奪い、バズー様の正体を知ろうというのか?」
アハメス「違う!」
ギルーク「ならば立ち去れい、早々に立ち去れい」
この状況でバズーへの叛意を示すのは得策ではないと判断したアハメス、内心歯噛みしながらスペースドールを置いて消える。
スペースドールを持ち去ろうとしたシーマを後ろから攻撃して奪い返すと、再び走り出す元気娘さやかであったが、
さやか(今回、こんなのばっかり……) すかさずギルークの放ったビームを食らってぶっ倒れる。
実際、今回は走ってるところを攻撃されるシーンがやたら多い、悪から引っ張り凧のさやかタンでありました。
この後、他の4人も駆けつけ戦いとなるが、その最中、スペースドールの目からまばゆい光が投射され、

ゼグ「ワシは予言者ゼグ、今、全宇宙を征服する野望を持つ命が生まれたのじゃ。その命の名はバズー、ワシはバズーに殺される運命……」
空中に、予言者ゼグの生前の姿が描き出される。
意外な事態に、敵も味方も戦いをやめ、空を見上げてゼグの言葉に耳を傾ける。
ゼグ「いつかバズーと戦う勇者のあらわれることを願い、その正体をこのスペースドールに封じ込め、宇宙へ放つ。バズーと戦う勇者よ、その正体は……」
ゼグがいよいよバズーの正体を明かそうとしたその時、ゾルバスがビームを放って、スペースドールを破壊してしまう。
ちなみにこんな衣装をしているので分かりにくいが、ゼグを演じているのは岩城力也さんである。
ゾルバス「バズー様の正体、誰にも見せん」
マーメイド「ゾルバス、よくも人形を破壊したわね」
ドラゴン「バズー打倒を願う予言者ゼグの残したメッセージを、ゾルバス、許さん!」
こうしてラス殺陣~巨大ロボットバトルとなり、事件はひとまず落着する。

今回は出血大サービスのさやかタンであったが、最後にもう一度、美しいおみあしを披露してくれる。

悔しそうに、パラパラになったスペースドール、いや、ミミちゃんの破片を集める。
一方、ゆかりの病状は峠を越し、車椅子で中庭を散歩できるまでに回復するが、
ゆかり「ミミちゃんがいないとつまんないなぁ」
最愛の人形を失い、とかく沈みがちであった。
と、その目の前に、ピンク色の服を着たミミちゃんがにゅっと顔を出す。

ゆかり「ああっ、ミミちゃんだぁっ!」
その途端、ゆかりは満面の笑みを取り戻す。
無論、さやかの計らいであった。
それを遠くから見守っている剣たち。
麻衣「徹夜でお人形直した甲斐があったようね」
勇馬「ああ、でも、残念だなぁ、もう少しでバズーの正体が分かったのにな」
疾風「スペースドールもただの人形になっちゃったな」
剣「その方が幸せだよ、あの人形も」

ゆかり「可愛いお洋服ね、ママぁ」
母親「うん、ほんとねえ」
最後にさやかタンの飛び切りの笑顔を貼ってお開きとしよう。
以上、バズーの正体を巡る争奪戦を描きつつ、さやかタンの魅力をあますところなく引き出した、さやかファンにとっては最高のエピソードであった。
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