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「仮面ライダーV3」 第42話「カタツムリ人間の人体実験!」


 第42話「カタツムリ人間の人体実験!」(1973年12月1日)

 お前、いい加減にせいよと言いたくなるが、今回も「仮面ライダー」の第2話「恐怖蝙蝠男」のリメイクなのである。

 
 亜沙子「あのう、柿と、リンゴと、おネギね」

 冒頭、川田亜沙子と言うOLが、仕事帰りに八百屋に立ち寄り、買い物をしている。

 「V3」のゲストの中ではなかなかの美人である。

 どうでもいいが、ネギにまで「お」をつけるのが、実に奥床しいですなぁ。

 あと、最後に「おすぎ」と言わせて、おすぎとピーコが出て来てはしゃぐギャグを書こうと一瞬思ったが、やめた。

 やめて正解だったと思います。

 だが、その帰り道、誰かがつけてくる足音がして振り返ると、路上に車のヘッドライトのようなオレンジ色の光がきらめき、

 怪人「川田亜沙子、お前は選ばれたのだ。デストロンの名誉ある一員にだ」

 闇の中から不気味な声が聞こえてくる。

 亜沙子がすっ飛んで逃げたのは言うまでもない。

 
 で、彼女の帰りを待っていた妹の美沙子を演じているのが、粟屋芳美さん、すなわち芦川よしみさんなのである。当時15歳くらいか。

 亜沙子「空耳、きっと空耳だったんだわ」

 亜沙子、強いて自分に言い聞かせ、ドアを少し開けてこわごわ廊下を覗くが、特に怪しいものはいない。

 
 亜沙子「やっぱり疲れてるのかしら?」
 美沙子「疲れてるのよ、お姉さん、すぐお風呂入ったら?」

 美沙子が姉の肩を揉みながらすすめたので、

 
 観客「おおっ!」

 「V3」初の入浴シーンが実現かと観客席がどよめくが、

 亜沙子「いいの、少し休んでからにする」

 
 観客「……」

 亜沙子の素っ気無い言葉にたちまちこうなるのだった。

 亜沙子「美沙ちゃん、先に入んなさいよ」
 美沙子「そう? じゃ」

 姉に促されて浴室へ向かう美沙子の姿に、

 
 今度こそロリロリ美少女の入浴シーンが見られるかと観客席が再び熱気に包まれるが、カメラは浴室には行かず、カタツムリのお化けに襲われる亜沙子の姿を映すだけであった。

 
 観客「……」

 え、しつこい? わかりました。

 もっとも、亜沙子は襲われたと言っても、カタツムリビールスか何かを注入されただけで、殺された訳ではない。

 翌日、

 
 おやっさんたち4人が、ショッピングの途中なのだろう、人波で溢れる横断歩道を渡っていると、向こうから来た亜沙子が、擦れ違いざま、志郎の体に寄り掛かるように倒れる。

 志郎「おい、君、どうしたんだ?」
 美沙子「お姉さん!」

 たちまち二人を囲むように人だかりが出来たので、志郎は亜沙子を抱き上げて、路地裏に運ぶ。

 立花「危ない!」

 介抱しようと亜沙子の体に屈み込んだ志郎に、遠巻きに見ていたおやっさんが大声で警告する。

 
 見れば、いつの間にか亜沙子の額に紫色の渦巻きのような模様が浮き上がっていた。

 
 亜沙子「殺してやる!」

 亜沙子、いきなり立ち上がると、ミニスカから伸びる足も勇ましく、志郎に襲い掛かろうとする。

 おやっさんが背後から取り押さえようとするが逆に投げ飛ばされ、亜沙子は志郎に向かって突進するが、志郎が体をかわすと、その後ろに停めてあった車にぶつかる。

 やがて、亜沙子はだらりと手を垂らし、その真っ黒になった手からいくつものかたつむりが路上にばら撒かれる。

 美沙子が慌てて姉に駆け寄るが、亜沙子は既に事切れていた。

 立花「こりゃ一体?」
 志郎「デストロンの改造人間だと言うのか、そんなバカな」

 このシーン、色々と不可解な点があるが、まず、志郎が亜沙子のことを「改造人間」だと思うのが変である。どう見ても、デストロンによって操られているようにしか見えないし、そもそもこれだけでは、デストロンの仕業とは断定できないと思うんだけどね。

 また、姉の死骸に取り縋って泣いていた美沙子が、

 
 美沙子「あなたはお姉さんに何をしたの? 私見てたのよ、あなたがお姉さんを殺したんだわっ」

 キッと顔を上げ、恨みの篭った目で志郎を糾弾するのだが、これも相当に変である。

 だって、これ、誰がどう見ても亜沙子のほうから志郎に危害を加えようとしていたし、それを防いでいるうちに彼女が勝手に死んだようにしか見えず、最初から現場にいた美沙子だってその目で見てる筈なのに、それを志郎のせいにするのは、あきらかに筋違いだからである。

 だいたい、姉の死因すら分かっていないのだから、普通は何か病気にかかって頭がおかしくなったと考えるのが普通ではあるまいか。

 他の見物人たちも、口にこそ出さね、心の中で「ちゃうちゃう」と手を横に振っていたのではないだろうか。

 もっとも、状況から見て警察が志郎の身柄を拘束するなどと言うことにはならず、美沙子の恨みを買い、嫌な気持ちになっただけであったが……

 そして、その一部始終を彼らの頭上から小気味良さそうに見下ろしている黒衣の人物がいた。

 今回の怪人、カタツブラーである。

 
 怪人「ふっふっふっふ、一石二鳥と言うわけには行かなかったが、人体実験は成功だ」

 あわれ、亜沙子は、デストロンのしょうもない実験の犠牲になって、あたら若い命を散らしたのであった。

 死んでも死に切れないとはこういう死に方を言うのだろう。

 その後、

 
 立花「君!」

 買い物袋を胸に抱き、公園の中を憤然とした足取りで歩いている美沙子を、おやっさんたちが走って追いかけている。

 ここで、おやっさんが美沙子のスカートをめくって風のように走り去って行ったら面白いなと思ったが、あいにく、めくってくれなかった(当たり前だ)

 
 立花「おい、君、お姉さんを殺したのは風見志郎じゃない! 
 ……つーか、お姉さんが死んだばっかりだってのに、なに普通に帰ってんだお前はぁっ!?

 途中から嘘だが、そう言われても仕方がないのは確かである。

 お姉さんの死体はどこやったのよ?

 これが、数日後の出来事ならまだ分かるのだが、おやっさんたちも買い物袋提げてるから、明らかに事件の起きた当日と言うか、直後だよね。

 閑話休題、

 美沙子「じゃあ、誰がやったんですか」
 立花「そ、それは……デストロンと言う」
 美沙子「ダメ! そんな嘘ついても私は見たんです。なんと言っても私は見たんです。ふんっ」

 だが、志郎が姉を殺したのばかり思い込んでいる美佐子は聞く耳持たず、憎々しげに言い放つとおやっさんの前から走り去る。

 まあ、さっきも言ったけど、この段階でデストロンが関与しているとまではおやっさんにも言い切れないと思うんだけどね。

 ところで、素朴な疑問なのだが、美沙子は何を「見た」んだろう?

 蒸し返すようだが、誰がどう見たって、志郎の犯行だと確信できるような事象はなかった筈なんだけどね。

 それに、ほんとにそう信じているのなら、なんで美沙子はそれを警察に訴えようとしないのだろう?

 小学生ならともかく、中3ともなれば、それくらいのことは出来るだろう。

 とにかくこの一件に関しては謎だらけだが、オリジナル版ではもう少し納得できるような状況だったと記憶しているが……どうだったかな?

 なお、カタツブラーに狙われたのは亜沙子だけでなく、彼らの住むマンション全体であった。

 その割に、昨夜、カタツブラーが彼女を名指ししていたのが変だけど。

 そうとは知らない志郎は事件の謎を解明しようと、とりあえず亜沙子たちのマンションを訪れるが、

 
 タツ子「お願い、今のうちにここから出て行ってください!」
 夫「一体どうしたと言うんだ、竜子?」
 タツ子「近付かないで、あなたを同じ目に遭わせたくないのぉ」

 とある部屋で、新婚夫婦らしいカップルが、何やら大きな声でいさかいをしていた。

 
 やがて、タツ子の顔や手が、さっきの亜沙子の同じように変化し、頭の中に響くカタツブラーの声に命じられるまま、夫にもカタツムリビールスを植え付けようと迫ってくる。

 こんなメイクしてるけど、この女優さんもなかなか奇麗なのである。

 あと、どうでもいいけど、次のシーンで、

 夫「ヨシ子、何をする?」

 って、言ってるように聞こえるのだが、さすがに昔の特撮でも、そこまで雑なミスはしないだろうから、俺の聞き違いかなぁ?

 と、たまたま部屋の前にいた志郎が飛び込んできて、夫を逃がす。

 だが、夫も廊下に出たところで隣の部屋に何者かに引っ張り込まれる。

 
 志郎が追いかけると、部屋の天井に、さかさまになったカタツブラーがぶら下がっていた。

 怪人「人間カタツムリ・カタツブラーだ。風見志郎君、デストロンの人体実験場にようこそ」
 志郎「人体実験場だと?」
 怪人「この俺の卵を人間に植え付けてどんな効果があるのかを調べているのだ。その卵が無数に体内で成長して人間の体は小さなカタツムリに支配されることになる」
 志郎「なに、すると今の奥さんはその犠牲者ってわけだな」

 カタツブラーが引っ込むと、入れ違いに、

 
 カタツブラーの操り人形と化した住人が大挙して押し寄せる。

 志郎「どいてください、そこをどいて!」

 
 怪人「その男は敵だ、デストロンの憎むべき敵だ、さあ、かかれ、かかって殺すのだ」

 真っ黒な両手を構え、無表情で静かに志郎に迫り来る住人たち。

 ちなみに先頭にいるのは、こないだまで大幹部やってた富士乃幸夫さんである。

 大幹部から、一気にヒラ怪人の奴隷とは、デストロンの人事は容赦ねえぜっ!!

 
 それにしても、このカタツムリ人間たちが襲ってくる様子が、物静かなゾンビみたいでなかなかの怖さである。

 志郎「いかん、もしこの人たちを倒せば、また、あの亜沙子さんのようになるんだ」

 咄嗟に抵抗した志郎であったが、そのことに思い至ると窓から飛び降りて空中で変身し、V3となって屋上に飛び上がる。

 ただ、さっきのシーンを見ても志郎が特に亜沙子に抵抗しているようには見えないし、後の首領の台詞から、亜沙子が任務に失敗したので処刑されたことが分かるので、志郎の判断は間違っていたのだが。

 ともあれ、屋上の上で、しばし戦闘員たちとバトルとなるのだが、今回も管理人は見付けてしまった。

 
 V3に殴り飛ばされた戦闘員が、コンクリートの上に仰向けに倒れるが、

 
 素早く横向きになって、寝ている(気絶している)フリをしていることに!
 
 前回も似たような退嬰的な態度を見せた戦闘員がいたが、デストロンの規律はどうしようもないところまで落ち込んでいるようであった。

 V3、ライダーキックも弾き返すカタツブラーの鋼鉄製の殻に苦戦するが、カタツブラーに抱きつくようにして屋上から飛び降り、カタツブラーを昏倒させる。

 
 戦闘員「カタツブラーの電波が途絶えました」
 ヨロイ元帥「カタツブラーは自己催眠が出来る能力を持っている。危険な場合はそれによって秘密は守れる」
 戦闘員「しかし人体実験中の人間たちは?」
 ヨロイ元帥「カタツブラーの眠りと共に実験用の人間もまた同じく眠る」

 その後、志郎は実験台にされた人々の血液を知り合いの大学研究員に調べてもらい、その中に微細なカタツムリがいて、それによって人間が操られていることを突き止める。

 だが、カタツムリの駆除薬は一朝一夕に作れそうもないと言われ、カッとなって絞め殺す……じゃなくて、落胆する。

 なお、CMに入る前、ほんの一瞬、さっきの部屋の様子が映し出されるのだが、そこにはぐったりと眠っている住人たちのほかに、布団を被せられてロープで縛られた物体が転がっているのだが、それが自己催眠中のカタツブラーなのだ。

 志郎がすぐ殺さなかったのは、カタツムリ人間を元に戻す方法を聞き出す為であったのだろう。

 どうでもいいが、昔の特撮にしばしば出てくる「自己催眠」って、なんなの?

 
 CM後、おそらく初登場となる、純子さんとシゲルの実家に美沙子がいて、さめざめと泣いているのを純子さんが慰めている。

 シゲル「困っちゃうよな、風見さんの頼みだから、家へおいてあげてるのに」
 純子「そんなこと言うもんじゃないの! 一人でおいといたらデストロンに狙われるわ。かわいそうよ」

 延々と泣き続けている美沙子にシゲルがウンザリした声を出すが、純子さんがお姉さんらしくたしなめて、露骨に好感度アップを狙う。

 美沙子「あなた、知らない?」
 純子「何を?」
 美沙子「ロト6の必勝法」
 純子「私が知りたいわよ!」

 じゃなくて、

 美沙子「風見志郎の居場所」
 純子「どうして?」
 美沙子「知らない? ねえ、知らない?」
 純子「知らないわ」
 美沙子「……」
 純子「美沙子さん!」

 美沙子、二人が知らないと聞くと、とっとと家から出て行く。

 いや、純子さん、止めなきゃ!

 そりゃ、志郎の周りにライバルになりそうな美少女を置いときたくない気持ちは分かりますが。

 美沙子が向かったのは、おやっさんのスポーツショップであった。ちょうどおやっさんが志郎からの電話を受けて何処かへ出掛けるのを見た美沙子は、眼鏡っ子に変装しておやっさんを尾行する。

 ちなみに美沙子は学校の制服に着替えているのだが、一旦自宅に戻って着替えたのだろうか?

 うん? と言うことは、あのマンションは美沙子の住んでいるマンションとは別物だったのか?

 でも、だったらなんで志郎があのマンションに目をつけたのか、説明がつかなくなる。

 ……と思っていたら、その直後、美沙子が、マンションに入っていくおやっさんを見ながら、

 

 
 美沙子「私のマンションに風見志郎が?」

 と、言ったので、思わずズッコケる管理人であった。

 まあ、マンションとスポーツショップと純子さんの家の位置関係が全くわからないので、絶対ありえないことではないが、なんか座り心地が悪くなるようなシーンではある。

 もっとも、制服に着替えるために家に帰ったと言うのは、あくまで管理人の推測に過ぎないのだが。

 
 立花「この化け物の意思のままにこの人たちは動かされるわけか」
 志郎「今この人間カタツムリは催眠状態に入っているものと考えられます。いまのうちに薬を作らないと、ここにいる人たちだけでなく、犠牲者がどんどん増えるばかりです」
 立花「人間が自分の意志どおり生きられなくなったらそれこそ大変だ」

 カタツブラーたちのいる部屋で、深刻そうに話している二人。

 志郎、カタツブラーが寝ている間に大学の研究室に運ぼうと、その場をおやっさんに任せて車を取りに行く。

 うーん、だったら、おやっさんに車で来てくれるよう頼めば良かったのでは?

 それはともかく部屋から人影が出て行くのを見た美沙子は、てっきりそれをおやっさんだと思い込み、部屋に残っていた人物の頭に思いっきり花瓶をぶつけて気絶させるが、

 美沙子「はっ、人違い!」

 それが志郎ではなくおやっさんだと知って動揺するが、その台詞があまりにまんまなので、ちょっと笑ってしまった管理人であった。

 で、その物音が引き金になったのか、ここでカタツブラーが目を覚ます。

 どうでもいいが、アジトでレーダーを見ていた本部の戦闘員が「再び音波が出始めました」って言うのだが、さっきは「電波」って言ってたような……

 美沙子は、布団を被っているカタツブラーに「風見志郎が亜沙子を殺した証拠を持っている」と言われ、うっかりロープを解いてカタツブラーを自由にしてしまう。

 美沙子はたちまちカタツブラーに捕まり、そこへ志郎が戻ってくる。

 
 怪人「風見、この娘を見ろ」
 美沙子「ううっ」
 怪人「見ろ、カタツムリが(カタツムリだけに)ゆっくりとこの娘の肉体を支配していく」
 美沙子「苦しい、体が痺れていくーっ」

 右目の周りがパンチされたように紫色になり、右頬の上にカタツムリをのっけて面白い顔にされた美沙子が説明的に呻くと、

 首領「はっはっはっはっ、苦しめ、苦しむのだ、お前の姉、川田亜沙子はデストロンの使命を果たせず失格者として始末された」
 美沙子「お姉さんは、デストロンに……?」

 首領の声が響いて、何故か、敵である志郎の無実を証明してくれる。

 しかし、自分は最初、てっきり亜沙子の体質がカタツムリビールスに合わずに死んだと思っていたのだが、そうではなく、任務に失敗したからデストロンに処刑されたらしい。でも、一体どうやって?

 また、使命と言うのは志郎を殺すことだったのだろうが、そもそも、ただの人間に過ぎない亜沙子に、そんな超高難度の任務を与えるのが間違っているのだ。

 それはともかく、

 
 首領「風見志郎、この娘を生かすも殺すもお前の考えひとつに掛かっている」
 志郎「なに、俺の考えひとつ?」

 
 怪人「条件はひとつ、デストロンの脳改造を改めて受けること」
 美沙子「お姉さんは、お姉さんどうして死んだの? ああ……」
 首領「失格者は死、それがデストロンの掟だ!」

 小娘のくどい質問にもいちいち答えてくれる、割と面倒見の良い首領であった。

 怪人「風見、どうなんだ?」
 立花「信用するな、志郎、お前が条件を飲んでも、美沙子さんが助かる保証はない」
 志郎「カタツブラー、美沙子さんを助ける方法は?」
 怪人「知りたいか? 薬がある」
 美沙子「いけなーいっ、私が間違っていたんです。ふーっ、ふーっ、私のためにこんな危険な目に遭うことはいけなーいっ!」

 苦しそうに息を乱しながら、必死に訴える美沙子であったが、

 志郎「確かに助かると言う証拠を見せてくれれば潔く条件を飲もう
 立花「志郎!」

 無論、こんな場合、ヒーローは間違っても美少女を見捨ててはいけないのである。

 しかし、オリジナルは第2話で、番組が始まったばかりだから違和感はないが、既に第4クールに突入した「V3」においては、いまさらV3の脳改造を行おうというのは、いかにも証文の出し遅れと言う感じが濃厚なのである。

 ともあれ、カタツブラーはお人好しにも、別の男性に自分の額から突き出る触角を刺して、元通りの体に戻してやるところを志郎に見せてやる。

 仮にもちびっ子たちの手本たるべき正義のヒーローが、たとえ相手が悪であれ約束を破る筈がないという思い込みに囚われたカタツブラー、いや、デストロンの痛恨の失策であった。

 それを見た途端、

 
 志郎「薬は貴様の体に」
 立花「そうとわかりゃこっちのもんだ!」

 特撮ヒーロー史上、これほどひどい善玉の台詞はあるまいと思われる身勝手な台詞を放つと、おやっさんと志郎はいきなりカタツブラーにつかみかかって、美沙子を奪還する。

 ……

 なにが、「潔く条件を飲もう」だっ!!

 あと、おやっさんは「信用するな、志郎」って言ってたけど、それを言うおやっさんが一番信用できない奴だったと言うのが大笑いである。

 でも、小林さんは「仮面ライダー」でも多分同じような台詞を口にしてる筈だから、いくらドラマとは言え、おやっさんの二度の背信行為に、内心忸怩たるものを感じていたのではあるまいか。

 こうして、信義を重んじたカタツブラーは、平気で約束を破る腐れ外道のV3によって無残にも殺され、その体内の解毒薬によってカタツムリに冒された人たちは全員元の体に戻る。

 どうでもいいが、「カタツムリに犯された」って書くと、なんかヒワイである。

 後はもう書くことはないので、

 

 
 目をパッチリ開く美沙子や、

 

 
 夫「タツ子」
 タツ子「あなたぁ!」

 目を覚まして夫と抱き合うちょっと奇麗な新妻の画像をお楽しみください。

 
 立花「良かった、これで良かった」
 美沙子「すみせまん、疑ったりした悪い私なのに助けてくれて」
 立花「これで美沙子さんの誤解は解けた」
 美沙子「はい」
 立花「なあ、志郎? あ、何処行ったんだ?」

 ラスト、なんかハッピーエンドみたいな終わり方を迎えるのだが、美沙子はたったひとりの肉親である亜沙子をデストロンのしょうもない実験のせいで殺された訳で、はっきり言って全然ハッピーじゃないと思う。

 まだ中学生の美沙子が、これからひとりでどうやって社会の荒波を乗り越えていくのか、大変気になると同時に、なんとなくスケベなこと想像してしまった管理人は、ほんと、サイテーだと思います。

 だから、管理人にそんなサイテーな妄想をさせないためにも、亜沙子は重傷を負ったが生きていて、最後に元通りになってほんとのハッピーエンドにして欲しかった。

 以上、ゲストが三人とも美人と言うのが奇跡的なエピソードであったが、ストーリー自体はただの焼き直しにとどまっていて、まったく面白くないのが残念な一本であった。

 純子さんの出番も少ないし。
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コメント

血車の血脈

今回蝙蝠男のエピソードをそのまま使ってるので血液中に小型のカタツムリが・・・という若干無理のある理論になっておりますが、『変身忍者嵐』の漫画版に梅雨道軒というナメクジの化身忍者が登場し、分身であるナメクジを人間に埋め込んで洗脳する忍法を使っているので同じ要領でカタツムリを頭に埋め込む方式にしとけば良かったのではないかと
まあ、視聴者の精神面を考えると皮一枚下にカタツムリが蠢いているのと血液中に微細なカタツムリが泳いでいるのでは後者の方がマシという判断かもしれませんが

特捜最前線(第360回)哀・弾丸・愛II 7人の刑事たち

冬空の下、スケスケの衣装で客を見送る風俗嬢(芦川さん)
早速、彼女に事情聴取しようとする紅林刑事(横光克彦-立憲民主党)
を遮って、さりげなくコートを彼女に掛ける桜井刑事(藤岡さん)・・・

今から考えると、「モテる男」と「モテない男」の致命的な違いのシーンだったなぁ・・・
高校生の自分には気づかなかったが・・・

なお、翌週の前後篇(長坂脚本)では宮内洋さんが長谷川初範さんを監禁・・・
「特捜」の宮内さんはいつも犯人役で、1号とⅤ3の揃い踏みは実現せず😢

おやっさん

確かに“悪の組織”よりもおやっさんの背進(約束を破る)が一番汚い行為ですね😅猛の時もそうでしたが、歴史は繰り返されるようですね。首領も怪人もおやっさんと主人公(猛と志郎)に一杯食わされましたね😖

ダークなイメージ

粟屋芳美こと芦川よしみさんはファイヤーマンとミラーマンにも同名義でゲスト出演されていますが、暗めの話で演出がダークなこともあり本人のキャリアも相まって暗いイメージがつきまといますね。

リメイクとは?

前述の「哀・弾丸・愛 7人の刑事たち」の前後篇は13話のリメイクなのですが
➀人質を取った立て籠もり犯を撃てずに刑事の自信喪失
②その立て籠もり犯の黒幕を撃って刑事の誇りを取り戻す
この2点のみ。
「Ⅴ3」のリメイク4作は「リメイク」じゃなくて「脚本の使いまわし」で終わっているなぁ・・・

エロい芦川さん

「特捜」放送半年後の(今は亡き)雑誌「スコラ」のグラビア。
「白いアイスキャンディーを舐める」の「お約束」カットよりも
「ウエディングドレスでブランコに乗ってニッコリ」の謎カットがエロくて
37年後の現在も「ザワザワ」・・・

No title

エンディング曲「少年仮面ライダー隊の歌」が本話で最後と同時に、デストロンの元科学者及び仮面ライダー4号となる結城丈二=ライダーマン初登場前夜です。

Re: 血車の血脈

そうなんですか。ナメクジはちょっとイヤですね。

Re: 特捜最前線(第360回)哀・弾丸・愛II 7人の刑事たち

通好みのキャスティングなんですね。

Re: おやっさん

このシーンに限りませんが、しばしばヒーローのほうが卑劣に見えることがありますね。

Re: ダークなイメージ

そう言われればなんとなく幸薄そうな顔ですね。

Re: リメイクとは?

確かにリメイクと言うよりは、焼き直しですね。

Re: エロい芦川さん

芦川さんのグラビアって、ちょっと想像できないです。

Re: No title

そう言えばエンディングが変わるんでしたね。

同じ過ち

猛の時もそうでしたが、首領も怪人も前回の教訓を活かそうとせずに同じ過ちをしてしまいましたね😖少なくとも志郎の動きを封じてから、元に戻すべきでしたね😅

幻の連載

1992年か1993年のどちらか忘れましたが、週刊宝島で「石ノ森家のスキャンダル」なる
連載の予告が見開き2ページで出たものの、次号では「影も形もなく」なっていました

ディケイドたち30人くらいのライダーがシャドームーンに一斉にキックしたみたいな
もの凄い圧力が掛かったんでしょう・・・おそらく。

挿入歌「不死身の男」

おそらく30年くらい前かな?伴奏はオリジナルカラオケです。
https://www.youtube.com/watch?v=KXCyKaQqtrE

Re: 同じ過ち

まあ、同じシナリオですからねえ。

Re: 幻の連載

と言うより、意外と大したスキャンダルじゃなかったからボツになったとか?

Re: 挿入歌「不死身の男」

情報ありがとうございます。

色んな映像があるもんですね。

カタツムリ怪人

こんな穴だらけの話でも、子供の頃に見たときは一ミリも気にならなかったから子供向けとしてはこれでいいのかなとは思いますね… カタツブラーの造形は好きだったから子供頃はそっちに気がいってましたね

Re: カタツムリ怪人

子供はアクションさえあれば満足じゃないんですか。

共通点

オリジナル版では猛が“ショッカーの犠牲者は俺一人で充分だ”と言ったようですが、第一話で志郎も家族をデストロンによって殺されているのですから、(デストロン)の犠牲者ではあるわけですから、共通点はあるようですね😅

Re: 共通点

そんなこと言ってましたねえ。

子供はアクション以上にライダー及び怪人の見た目のかっこよさ恐ろしさに目がいく気がしますね

Re: タイトルなし

そうかもしれませんね。

No title

(1)この回が初代仮面ライダーの第2話「恐怖蝙蝠男」のリメイクってのはわかるんですが、それにしても脚本が色々酷いと思いました。
ルリ子が本郷を殺人犯だと疑っていた部分までわざわざ再現する必要ないと思いました。
オリジナルでは1話目から引き続いてた展開を一回分のエピソードで無理矢理消化してるから、
姉が殺されたというのに悲しみにくれるのが一瞬だけで最後はハッピーエンド気分の妹の美沙子に凄い違和感があります。
それにV3は1号2号に改造されてるにも関わらず「デストロンに戻って改めて再改造受けろ」とか言っていますし。いくらリメイクでもそこはV3の設定に合わせてもう少し台詞変えるべきだろうと思いました。
これがプロデューサーの書いた脚本だとは驚きです。
いずれにしても第39話とこの第42話は同じリメイクでも第40話と第41話と比べて完成度は低いですね。

(2)また、人間を操るビールスが人間を操る小型のカタツムリになっていたのもえらく無理がありましたね。

Re: No title

> 姉が殺されたというのに悲しみにくれるのが一瞬だけで最後はハッピーエンド気分の妹の美沙子に凄い違和感があります。

全然ハッピーじゃないですもんね。

> それにV3は1号2号に改造されてるにも関わらず「デストロンに戻って改めて再改造受けろ」とか言っていますし。いくらリメイクでもそこはV3の設定に合わせてもう少し台詞変えるべきだろうと思いました。

同感です。あまりに雑ですよね。

> (2)また、人間を操るビールスが人間を操る小型のカタツムリになっていたのもえらく無理がありましたね。

イメージしにくいですよね。

No title

(1)正直この回はゲストの姉妹の妹の美沙子は登場させなくて良かったですね。やはりルリ子が本郷を殺人犯だと疑っていた部分までわざわざ再現する必要はなかったですし、そこをカットして後はその部分がなくなってもストーリーがおかしくならないように脚本を修正するべきでしたね。

(2)あと、上記とは関係ないのですがzura1980さんに紹介してもらいたい特撮があります。超人バロム・1と超力戦隊オーレンジャーです。無論無理ならいいです。

Re: No title

> (1)正直この回はゲストの姉妹の妹の美沙子は登場させなくて良かったですね。やはりルリ子が本郷を殺人犯だと疑っていた部分までわざわざ再現する必要はなかったですし、そこをカットして後はその部分がなくなってもストーリーがおかしくならないように脚本を修正するべきでしたね。

しかし、妹がいないと話が無味乾燥になりませんか?

> 超人バロム・1と超力戦隊オーレンジャーです。

残念ながらバロム1は無理です。オーレンジャーは、いつかやるかもしれませんが、今のところは未定です。

No title

書き忘れていました。できればオーレンジャーは第1話から第8話までは絶対に紹介してほしいです。そこまでは迷走する前なので本当に面白いですし。あと、第15話も。

No title

>しかし、妹がいないと話が無味乾燥になりませんか?
そこは脚本の改変の仕方次第だと思います。

Re: No title

考えておきます。

Re: No title

そうですね。

No title

オリジナルの仮面ライダー第2話に比べると余り怖くなくて劣る回です。
同時期のレッドバロンでもジャイアントロボのドラキュランの回のリメイクをやってましたが、オリジナルの回とは違い怖くなくアクション編になってました。

Re: No title

シナリオを使い回すなんて、今ではありえないですよね。

原点回帰

この回は仮面ライダーの作品が初期の頃に原点回帰している証のようですね😅

No title

>こんなメイクしてるけど、この女優さんもなかなか奇麗なのである。

イナズマンFにゲスト出演した林靖子さんですね。
デスパーに仲間を皆殺しにされる悲劇のヒロイン役でした。
今回芦川よしみさんが演じた川田美沙子に近い役をイナズマンFで演じたのが林さんです。

ラス殺陣の曲は「仮面ライダー讃歌」でした。この曲は仮面ライダーブラックの終了直後に歌入りが総集編でかかっているのを初めて聞きました。一年ほど経ってこの話をレンタルビデオで見たときにこのメロディーを聴いてV3の曲だったのねと知りました。曲名を知ったのはそれから四年後にV3の挿入歌アルバムを購入した後でした。私が持っているのは1992年発売版です。その後同一のマスターでジャケットのデザインを変えた改訂版が96年と2010年に発売されています。

Re: 原点回帰

リメイクですからね。

Re: No title

> イナズマンFにゲスト出演した林靖子さんですね。
> デスパーに仲間を皆殺しにされる悲劇のヒロイン役でした。

ああ、あの人でしたか。ぜんぜん気付きませんでした。

> ラス殺陣の曲は「仮面ライダー讃歌」でした。この曲は仮面ライダーブラックの終了直後に歌入りが総集編でかかっているのを初めて聞きました。

いまだに曲名とメロディーが一致しません。

解説の読み込み

V3とスカイライダーは、CDの音楽解説と本編解説の両方を徹底的に読んだ上で繰り返し鑑賞していますからね。
アルバムやサントラ盤を持っていても解説を読んでいなかったり解説無しの廉価版しかない作品も多いから音楽的なことでコメントがすらすらかける作品は少ないです。
林靖子さんを見落としていたのを今日の放送で気付いて、MXテレビの放送が配信の数倍自分にとって価値のあるものか再認識しているところです。

Re: 解説の読み込み

そう言えば、私が生まれて初めて買ったCDは「RX」のBGM集でした……

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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