第8話「愛と怒りの決闘!」(1988年4月16日)
過去からタイムスリップされた恐竜と子供の交流を描いた6話と7話の連続エピソード、最初は書くつもりだったのだが、冷静に考えて、何で全然可愛くない恐竜の画像や、恐竜に汚い尻を噛まれる丈の画像や、恐竜を見てマジでビビッているブタさんたちの画像を貼らにゃいかんのだ? と言うことに気付いたので、スルーしました。 冒頭、川口市グリーンセンターと言う緑をテーマにしたテーマパークにて、三人が展望スベリ台と言う20メートルの高さのスベリ台兼展望台の上にいる。
彼らの足元には生垣と薄いパネルで作られた巨大迷路が広がっていた。

めぐみ「いい、この迷路は一分で出口に行かないと爆発する仕掛けなの」
勇介「おっそろしいこと考えるよなぁ。もっと気楽に行こうぜ」
丈「なんでこんなことやんなきゃいけないの?」
めぐみ「決まってるじゃない、少しでも早くボルトに勝つために今あなたたちに一番必要な訓練なんだから」
丈「苦手なんだよなぁ、迷路やパズルってのは」
めぐみ「ぐずぐず言わずにやんなさい!」
めぐみ考案の(おそらく)判断力を養うための訓練に対し、二人はいかにも気が進まないようであったが、基本お姉さん&サディストキャラのめぐみには逆らえず、押されてチューブ型のスベリ台(水のないウォータースライダーみたいなもの)の中を滑り落ちていく。

めぐみ「じゃ、行くわよー、スタート!」
展望台の上でストップウォッチを持っためぐみが叫ぶと、ともかく迷路の中に入っていく二人。
だが、案の定、勇介も丈もいい加減な方法でルートを選び、一向にゴールに近付けない。
それを見ながら、マイクとスピーカーでガミガミ叱り飛ばすめぐみ。

めぐみ「丈、やたら走り回ってないで、的確冷静に適切な判断をしなさい!」

めぐみ「勇介、カッコつけてる場合じゃないでしょ、時間がないのよ、もう!」
コーフンのあまり、つい手にした長くて黒くて先端が膨らんだモノを頬張るような格好になり、管理人のセクハラターゲットになるめぐみであった。

瞬く間に一分が過ぎ、二人はめぐみの仕掛けた爆弾の餌食になる。
ほんの軽い爆発とは言え、実際のテーマパークで爆発させるとは、やるな、スタッフ。
めぐみ「情けないわねえ、特訓あるのみ!」
しかし、こんなことをいくら繰り返しても、記憶力の鍛錬にはなるかもしれないが、判断力の向上には結び付かないんじゃないかなぁ?
同じ頃、今回の指揮官ケンプがガッシュを連れて高層ビルの屋上にあらわれる。

ケンプ「見えるか?」
ガッシュ「見える。人間どもの不安と苛立ちが……怒り、憎しみ、呪いのカオスとなっていたるところに渦巻いている」
ガッシュの左目には、特殊なセンサーが埋め込まれているのか、

男「なんでこんなに込んでんだよーっ! おーいっ!」
その目には、人間たちの発する精神エネルギー波までが視覚化されて表示されるのだった。
他にも、なかなか開かない踏み切り、高速道路のひどい渋滞、土地の高騰、ものの値上がり、亭主の帰りが遅い、子供がいじめられる、USBの向きが分からない……など、人間社会にはありとあらゆることへの不平不満がいたるところから噴出していた。
ケンプ「ガッシュ、愚かな人間どもの怒り、憎しみ、呪いのカオスから、生命を作り出すんだ!」

こうして誕生したのが、イカリヅノーと言う、そのまんまやないけっ! 的な頭脳獣なのであった。
ケンプ「お前に見える愚かな人間どもの怒りと憎しみ、そして呪いのカオスを吸い取り、戦う心を奪い、無気力にしてしまえ!」
と言う訳で、そこここで、イカリヅノーによる「怒り狩り」が行われる。

母親「いつまでテレビ見てるの? 勉強しなさい!」
ある家庭では、母親が、定番フレーズを口にして子供たちを叱っていた。
ちなみに一瞬映るテレビの歌番組だが、これはどうやら「マスクマン」第13話に出てきたアイドル、マリナ(佐藤恵美)の映像のようである。

子供「なんだよ、えらそうに、勉強だけが人生じゃないよ!」
叱られた子供は、いきがった台詞を吐いて反抗するが、

すかさず背後にあらわれたイカリヅノーにその怒りのエネルギーを吸収され、力が抜けたようにその場に倒れ込む。
ほかにも、

父親「いつまで長電話してるんだ?」
友達と電話でおしゃべりしていた女の子が、父親に勝手に電話を切られて、

女の子「何よ、急に、お友達に失礼じゃない!」
プンスカ怒った女の子の精神エネルギーも、素早くイカリヅノーに奪われるのだった。
しかし、子供の長電話を叱る親って、今ではほぼ絶滅してしまった光景だよなぁ。
マゼンダ「人間が誰でも持っている怒りのカオスを奪い、無気力にするとは」
オブラー「人間を奴隷にでもする作戦か」
その様子を見ていたマゼンダたち見物組は、ケンプの意図を掴みあぐねていたが、

ビアス「いや、そうではない。イカリヅノーは愚かな人間どもの怒りと憎しみのカオスを吸収し続け、そのエネルギーパワーを高めていく、そしてライブマンと戦う……」
さすが彼らの師であるビアスはたちどころにケンプの考えを見抜き、蓄積したエネルギーが臨界点に達したイカリヅノーが、ライブマンを道連れに爆死するビジョンを思い描く。

ビアス「さすがはドクター・ケンプ、愚かな人間の弱点を利用した見事な作戦。これでまた一歩真の天才に近付いたと言う訳だ」
「サルマン」的な台詞をつぶやきつつ、ケンプの着想を称賛するのだった。
どうでもいいが、ボルトの皆さんが人間のことを呼ぶのにいちいち「愚かな」と言う枕詞をつけるのが、割とツボである。
めぐみ「特訓の途中で逃げ出すなんて許せないんだからもう」
一方、めぐみはいつものスポーツサイクルにまたがって、怒りの感情を発散しながら、逃げ出した勇介たちの行方を探していた。
めぐみの自転車が走り去った後、植え込みの陰から二人がひょこっと顔を出す。

勇介「ああ、こわっ、このまま特訓続けられたら、体ガタガタの再起不能になっちゃうよ」
勇介が胸に十字を描いて手を合わせれば、
丈「急にムキになっちゃって、ついてけねえよ!」
遠ざかっていくめぐみの後ろ姿を目で追いながら、不貞腐れたように叫ぶ丈。

黒くて尖ったサドルをお尻の真ん中にずっぽり食い込ませ、ペダルを漕ぐ度に躍動する尻肉を見せ付けつつ走って行くめぐみ。
……
めぐみさん! 管理人はどこまでもついてきますよ!! いやぁ、健全な子供向け特撮ドラマに、重度の尻フェチ(註・管理人のこと)が小躍りするほどエロいシーンが隠されていたとは……

ビアス「岬めぐみか……
実に良いケツをしている」
それを見ていたビアス様も、思わず賛嘆の声を漏らすが、嘘である。
ビアス「岬めぐみか……沈着冷静なあの女も、やはり感情を操ることのできぬ愚かな人間のひとりだ」
ビアスの命令を受けたのか不明だが、公園の東屋にいたケンプは、イカリヅノーに命じてめぐみの怒りのエネルギーを吸収させる。

5話に続き、自転車ごと倒れて青いパンチラを披露されるめぐみタン!
ま、これはあくまで見せパンなので、日本パンチラ協会からの認定は貰えない準パンチラなのだが、そうと分かっていもキャプして貼らずにいられないのが、キャプ職人の悲しい習性なのである。
さて、その場に倒れためぐみであったが、さすがライブマンの一員、一般人のように動けなくなることはなく、すぐに立ち上がってブルードルフィンに変身して戦うが、強化スーツをまとっていても怒りのエネルギーはイカリヅノーに吸われるらしく、徐々に戦闘能力が落ちていく。
やがて勇介たちが駆けつけてめぐみに代わって戦うが、こちらもどんどん怒りのエネルギーを吸われ、たちどころに動けなくなる。
ケンプ「あと一歩だ、あの角が全部伸びた時、イカリヅノーの怒りのカオスのエネルギーが臨界点に達し、大爆発を起こす」
少し離れた木立の中で、エネルギーを吸うたびに伸びていくイカリヅノーの両肩の角を見ながら、ほくそ笑むケンプ。
さすが天才を自称するだけあって、ショッカー系の幹部・怪人に多い、
「嬉しさのあまり思わず作戦の内容をヒーローに自慢しちゃう」ような真似はせず、着々と作戦が進捗するのを静かに見守っていた。
やがて、戦況不利と見たドルフィンが、イエローライオンを促してその場から離脱するが、納得いかない勇介だけはその場にとどまり、なおもイカリヅノーの行方を追っていた。
と、今度は美獣ケンプとなったケンプが走行中の勇介のバイクに攻撃を仕掛けてくる。
勇介「ケンプ!」
ケンプ「自分の感情に振り回される、愚かな人間どもめ」
勇介「なにっ、叩きのめしてやる!」
怒りに任せてケンプに向かっていく勇介だったが、逆にケンプに叩きのめされて地を這う。
ケンプ「怒れ、怒るが良い、このおちこぼれがっ!」
勇介「なにぃ」

何故かライブマンに変身しようとせず、ひたすら拳を振り回すだけの勇介であったが、その怒りのエネルギーは背後に控えていたイカリヅノーの格好のエサとなり、

たちまち気力を奪われてその場に倒れ伏す。

勇介「うっ、一体どうなってんだ?」
ケンプ「ふ、所詮美獣ケンプには勝てはしないさ、ふっはっはっはっはっ」
勇介「黙れ、人間の心を捨てた化け物がぁっ!」
高笑いを響かせていたケンプであったが、勇介に激しく罵られると、
ケンプ「黙れっ!」 一瞬で理性をなくして、怒気を爆発させる。
以前、オブラーに指摘されたように、まだ人間の形を残しているケンプには、「愚かな人間」としての感情が色濃く残っているらしい。
って、まあ、普段の言動見てれば分かりますけどね。
と、怒りのエネルギーなら見境なく吸い込んでしまうのか、イカリヅノー、あろうことかケンプの怒りまで奪おうとする。

ケンプ「やめろ、イカリヅノー、俺は怒っていない、な?」
無理に愛想笑いを浮かべて、必死にイカリヅノーをなだめるケンプ。
それをヅノーベースから見ていたビアスさんは、

ビアス(あの人、ひょっとして、
バカなのかな?)
嘘はさておき、勇介は、ケンプの言葉と態度から、やっと奇妙な現象の原因に気付き、グラントータスに戻って仲間に伝える。

めぐみ「怒りのカオス?」
勇介「イカリヅノーは怒りのカオスを吸収してエネルギーにしてるんだ」
めぐみ「だから戦う気力がなくなったのね」
勇介「イカリヅノーと戦うとき、怒りを燃やすことはできないんだ」
丈「でも怒りを燃やさなきゃ戦えないぜ」
めぐみ「私も……私、戦うとき、必ず相手を憎み、怒りをぶつけてきたわ。でもそれがあいつのエネルギーになるなんて」
清く正しい戦隊ヒーローのレゾンデートルを否定されたような状況に戸惑いを隠せない三人であったが、なんとか怒りを持たずにイカリヅノーと戦う方法を探し出そうということになる。
こういう場合、間違っても、
めぐみ「ライブロボで、ゴキブリでも踏み潰すような気持ちで踏み潰せば?」 などと言うクレバーな提案をしてはいけないのである。
80年代の戦隊ヒーローは常に泥臭くあらねばならないのだ。
CM後、ひとりひとりその方法を考えているライブマン。
なお、今回のシナリオのいまひとつなところは、前半で怒りを吸収された子供たちがそれからどうなったのか、まったく描かれていないことだと思う。
描かれないどころか、ライブマンがそんな事件があったことを知らないまま話が終わってしまうと言うのは、さすがにヒーロー番組としてどうかと思う。

めぐみ(怒りや憎しみを捨てて戦う、でもどうやって?)
それはさておき、運河沿いの公園にひとり佇み、その方法を模索しているめぐみ。
と、向こうから、幼い子供を遊ばせている若い母親の明るい声がする。

(貼りたいだけ)
めぐみ(この愛に溢れた幸せをボルトに破壊させてはいけない……)
妙策も浮かばないまま、その場を立ち去ろうとしためぐみであったが、その時、けたたましい犬の吼え声と母親の悲鳴が聞こえてくる。見れば、一頭のシェパードが母親に襲い掛かっているところだった。

右腕をシェパードに噛まれながら、必死で子供を守ろうとしている母親。
この手のシーンで女性が標的になるのは珍しいが、たぶん、JACの人だろう。
しかも、ちゃんと本物の子供を抱いて撮影させているのが、なかなか凄い。
めぐみがすぐ駆けつけ、犬のリードを杭に縛り付けたので、騒ぎはすぐ収まる。
母親の右腕からは真っ赤な血が溢れていた。めぐみは傷口にスカーフを巻きつけながら、

めぐみ(命懸けで愛を守る……)
めぐみ、やっと怒りを燃やさず戦う術を見出すのだった。
それ以上詳しい説明はないのだが、要するに、敵を倒そうと思うのではなく、その敵から人々を守ろうと考えて戦うと言うことなのだろう。
今回のシナリオのえらいところは、めぐみがそれを他の二人に伝えて解決にせず、それぞれが独自に方法を思案する点にある。
丈は、都心の歩道橋の上で考えていたが、どうしてもその方法が見付からず、半ば諦めかけていた。

クマ「クソじじいがっ」
見れば、すぐ下の広場で、チンピラが老人をカツアゲしているではないか。
んで、どっかで見たことあるチンピラだと思ったら、前年に放送された「スケバン刑事3」のクマであった。
結花と一緒に留年した挙句、ほんとうにただのチンピラに成り下がってしまったのかと思うと、なんか悲しいものがある。

学生「待ってください、返してあげてくださいよ」
クマ「なんだと、この野郎!」
周りには結構人がいたが、みんな見て見ぬフリのそれがザッツ日本! であったが、そんななか、勇敢にもチンピラを呼び止めて意見したのが、ひとりの高校生であった。
クマに殴られてもなおも向かっていく高校生。
なんとなく、風間唯が登場しそうなシチュエーションであったが、無論、駆けつけてチンピラたちをぶちのめしたのは唯ではなく丈であった。

丈(そうだ、彼は老人を守るために勇気をふりしぼって……正義、勇気、そうか……)
そして丈も、偶然の出来事から、イカリヅノー対策の方法を思い付くのだった。
ただ、めぐみと違って、丈の解決策は、これだけでは良く分からない。
まあ、めぐみと似てるが、怒りや憎しみではなく、正義の心で戦おうということなのだろう。
……え、どうでもいい? 実は僕もそうなんです。
さて、最後の勇介は、なんと、わざわざ科学アカデミア島まで足を伸ばし、卓二、麻理、そして星博士のお墓参りをしつつ、三人の魂に語りかけていた。

勇介「俺はみんなの仇を討つために、怒りと憎しみを持って戦ってきた。しかし、それが駄目な今、どうやって戦えばいい?」
と、勇介の苦渋に満ちた問いかけに、たちどころにお墓からビビッドな反応が返ってくる。
麻理「夢よ」
卓二「そうだ、夢だよ」
麻理「そう、夢よ、スペースアカデミア号の実験はみんなの夢なのよ」
卓二「実験によって、新しい薬や食料が開発されて、病気や飢えに苦しむ人たちで、どれだけ大儲けできることか」
間違えました。
卓二「実験によって、新しい薬や食料が開発されて、病気や飢えに苦しむ人たちが、どれだけ救われることか」
麻理「そうよ、それはみんなの願ってる夢なのよ」
卓二と麻理の新撮のイメージと共に、二人がかわるがわる勇介に話しかけてくる。
勇介「そうか……みんなの夢のために……」
こうして勇介も、怒りを燃やさず戦う方法を会得するのだった。
しかし、いくら「夢のために戦うゾ!」って思いながら戦っても、相手に剣を振り下ろす時なんかは、どうしても怒りのエネルギーが放出されるんじゃないかと思うんだけどね。
正直、三人の中ではめぐみの思考法が一番分かりやすく、みんなそれに倣えば手っ取り早かったような気もする。
それでも、頑張って三者三様の解決法を編み出させたのは、脚本家の手柄であろう。
で、三人はイカリヅノーと決着をつけるべく、再び集結してケンプ、イカリヅノーに挑戦する。
ケンプ「イカリヅノーの餌食になりに来たのだろう、さあ、怒れ」
勇介「思い上がるな、月形!」 ……って、
早速怒っとるやないかいっ! 勇介「俺たちは戦う」
めぐみ「愛を信じて戦う」
丈「正義の勇気を信じて戦う」
勇介「夢を信じて戦う。かかってこい」
続いて、三人がそれぞれの決意を口にして身構える。
しかし、「信じる」「信じる」って、姿長官じゃないんだから、「信じる」だけで怒りを抑制できると言うのは、なんか釈然としない。

ともあれ、イカリヅノーが三人を見ても、怒りの赤いエネルギー波はまったく感知できない。

イカリヅノー「ない、怒りのカオスがないっ」
ケンプ「なに、バカな、戦いに怒りや憎しみのカオスが燃えない筈がない」

めぐみ「ケンプ、あんたたちが軽蔑する愚かな人間は、怒りや憎しみだけで戦うだけじゃないのよ、ま、
フーゾクで童貞を捨てたあなたには分からないでしょうけどね」
ケンプ「なんで知ってんだよっ!!」 じゃなくて、
めぐみ「ケンプ、あんたたちが軽蔑する愚かな人間は、怒りや憎しみだけで戦うだけじゃないのよ、ま、人間を捨てたあなたには分からないでしょうけどね」
ケンプ「黙れっ! 戦いとはな、力と科学でねじ伏せるものだっ」

ケンプ「分かったか?」
めぐみの勝ち誇った言葉に、たちまち怒りを爆発させて反論するケンプであったが、

ケンプ「うわっ」
またしてもイカリヅノーに怒りのエネルギーを吸われ、思わずその場に這い蹲る。
それをヅノーベースから見ていたビアスさんは、

ビアス(やっぱり、
バカなのかな?)
嘘はさておき、この後、ラス殺陣~巨大ロボットバトルを経て事件は解決する。
ただ、いつものようにバイモーションバスターでイカリヅノーを撃破しているのを見ると、愛だの正義だの言わずに、最初からバイモーションバスターを撃てば勝てたのではないかと言う気がするのだった。
だって、バイモーションバスターを撃つのに、別に怒る必要はないからね。
何度も醜態を晒したケンプが、ビアスからはじめて厳しく叱責されるシーンをはさみ、エピローグとなる。

めぐみ「ごめんね、私、ボルトを早く倒そうと思って焦ったりして」
冒頭の特訓の、厳し過ぎる態度を反省して二人に謝るめぐみ。
丈「ううん、お陰でめぐみの言うとおり、沈着冷静さが必要だってことがよくわかったよ」
勇介「ま、焦らず行きましょ!」
無論、清く正しい戦隊シリーズのメンバーがそんなことでいつまでも根に持つ筈がなく、二人はあっさり水に流すのだった。
めぐみ「じゃあ私、勇介の夢、丈の勇気を信じて、これからは愛情をもって特訓するわ」
そう宣言して二人を安心させた直後、めぐみは彼らに縄跳び用のロープを渡して、縄跳び5000回やれやと命じるのだった。

勇介「あのね、5000回なんかできるわけないのっ、わかる? ヤーンピッ!」
なにしろ勇介の頭では5000回なんて数えられる訳がないので直ちに逃げ出そうとするが、めぐみはその腕を引っ張って連れ戻すと、

自分がお手本を見せようと、楽しそうにピョンピョン跳ぶのだった。
んで、この、めぐみが縄跳びしてる姿がめっちゃ可愛いのである!
「タロウ」の初代さおりさんによる巨乳ゆさゆさ縄跳びには負けるが、ミニスカで縄跳びする女の子の可能性について、我々はもっと真剣に考えるべきではないだろうか?
以上、よくこんな短い尺にこれだけたっぷりドラマを詰め込めるものだと感心した佳作であった。
- 関連記事
-
スポンサーサイト