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「ウルトラマンレオ」 第1話「セブンが死ぬ時!東京は沈没する!」(リテイク版) 前編


 第1話「セブンが死ぬ時!東京は沈没する!」(1974年4月12日)

 記念すべき第1話である。

 記念すべき第1話のファーストカットが、

 
 春の陽気を思わせる和やかなBGMの中、ジャージ姿の体操選手が飛んだり跳ねたりしている映像に、ほんとは飛んでないゲンの濃い顔が何度もインサートされると言う、なんとなく、番組の暗い将来を暗示しているような映像なのであった。

 (スタントの)華麗な床運動に続いて、(スタントの)鉄棒を披露するゲン。

 それに賞賛と憧れの眼差しを向けると言う形で、

 
 前期のレギュラーメンバーたちが初めて映し出される。

 ちなみに、今回、何故かトオルの姿が見当たらない。

 それは良いのだが、カメラは百子さんを差し置いて、
 
 
 飛び跳ねるように体を動かしながら、嬉しそうに手を叩いているカオルこと、富永みーなさんの顔をアップでとらえるのだった。

 ……

 ええ、早くもこの時ですね、スタッフの中にアレがいるんじゃないかと思ったのは……(管理人談)

 続いて、今度は紛れもない真夏さん本人が演じる空手の組み手。

 なお、画像は都合により割愛させて頂きます。

 
 ナレ「おおとりゲン20才、彼がこの物語の主人公である……」

 
 ゲン「へあーっ!!」

 ナレーターが紹介している最中、いきなり視聴者に向かって蹴りを入れるゲン。

 ますますこの番組の先行きが不安になってきたが、話を進めよう。

 次のシーンで、早くもウルトラセブンが登場し、東京の南250キロにある黒潮島と言う小さな島で、レッドギラス、ブラックギラスと言う、背中に巨大な角を生やした双子怪獣と戦っている。

 
 戦ってるのは良いのだが……あれ、なんか、顔細くなってない?

 ひょっとして、そっくりさん?

 ナレーションによると、セブンは正式に地球守備の任務を帯びているらしいのだが、寄る年波には勝てないのか、ギラス兄弟が強過ぎるのか、ほとんど一方的にボコられていた。

 
 しかも、双子怪獣が向かい合わせに抱き合って、綿アメ製造機のように高速回転しているというのに、

 
 セブン「どわっ!!」(註・言ってません)

 何も考えずにそれに突っ込み、あえなく弾き返されると言う、頭のほうもだいぶ黄昏ていることをうかがわせる、頓珍漢な行動を見せる。

 ま、新しいキャラを引き立たせるために、過去のキャラクターを故意に貶める演出は、ジャンルを問わず見受けられるが、それが管理人の一番好きなセブンなだけに、このシーンにおける徹底的なやられぶりは、見ていてつらいものがあるのである。

 これがゾフィーだったら、どうってことないんだが。

 必殺のアイスラッガーを放つが、回転しているギラス兄弟にかるーく跳ね返され、しかも跳ね返されても別段ショックを受けた様子も見えないのが余計悲しい。

 
 それはもはや戦いと言うより、中学生が、駅前でヤンキーに目をつけられてカツアゲされているようにしか見えない、一方的な殺戮であった。

 なんでこういう時に、他のウルトラ戦士は助けに来てくれないのかなーと、素朴な疑問。

 
 既に立ってるのがやっとと言うグロッキー状態で、両側からギラス兄弟に抱え上げられるセブンだが、なんとなく、自分からM字開脚しようとしているようにも見えて、なんかヤだ。

 
 あと、このセブンの顔が、去年亡くなった一峰大二さんの描くセブンっぽいのである。

 怪獣だけでも手一杯なところに、

 
 空から、マグマ星人と言う、スーツアクターの顔が一部見えているという、極めて珍しいデザインの星人が降ってくる。

 彼がギラス兄弟の飼い主なのである。

 怪獣に押さえられたセブンを、マグマ星人が右手を巨大な剣に変えてトドメを刺そうとするが、

 
 そこはそれ腐っても(註・腐ってません!!)セブンである、寸前で攻撃を受け流すと右足でブラックギラスを蹴り、

 
 そのまま左足を軸にして、右足を引いてレッドギラスにも蹴りを入れようとするが、無情にも、フィルムはここで切り替わってしまう。

 セブンの逆転はスタッフが許さず、その後も一方的に攻め立てられるセブン。

 
 遂には、パキ、コキ、コココ……と言う、いや~な音と共に、ブラックギラスに右足を捻られ、再起不能なまでに豪快にへし折られてしまう。

 このままでは文字通り嬲り殺されるのは必至であったが、ここで空から赤い火の玉となって応援に駆けつけたのが、本作の主役、ウルトラマンレオであった。

 
 着地しながら、マグマ星人に強烈な蹴りを叩き込む。

 
 さすが初回だけあって、レオのスーツの発色がめちゃくちゃ綺麗なのが微笑ましい。

 造形したスタッフ的には、初回で水の中で戦わせるのは、あんまり気が進まなかったかも知れないなぁ。

 ともあれ、初登場ブーストもあり、ほんとはあんまり強くないレオの獅子奮迅の活躍で、マグマ星人たちは尻尾を巻いて退散、何とかセブンの命を救うのだった。

 どうでも良いが、このバトルシーン、無駄に長いんだよなぁ。

 ま、視聴率対策の意味もあったのだろうが、陰鬱な曇り空の下、しかも荒れた海の上での戦いなので、全体的に画面が地味で鬱陶しく、ここはもうちょっと早く切り上げて(百子さんの出番を増やして)欲しかったところだ。

 戦いの後、セブンは自ら人間の姿に戻る。

 
 黒潮島の砂浜に、ぐったりと倒れている、ウルトラ警備隊のモロボシ・ダン隊員ならぬMACのモロボシ・ダン隊長。

 レオは空中でコマのように回転すると、

 
 ゲンの姿となって波打ち際に着地する。

 
 そしてダンに向かって走り出す。

 
 今から10年ほど前のBS番組で、真夏さんが「2月に海から登場すんですよ」と、当時の撮影の過酷さを述懐されていたシーンのひとつである。

 ゲン「モロボシさん、大丈夫ですか、しっかりしてください」

 その後、冬の凍てつくような海に囲まれた荒涼たる岩場の上で話している二人。

 
 ダン「私をモロボシ・ダンと知って助けてくれたのか」
 ゲン「あなたがウルトラセブンで、地球のパトロール隊、MACの隊長であることも知ってます」
 ダン「君は一体誰だ?」
 ゲン「ウルトラマンレオです」

 
 ダン「ウルトラマンオレオレ詐欺?」
 ゲン「違います!!」

 じゃなくて、

 ダン「ウルトラマンレオ?」
 ゲン「僕のふるさとは、あの獅子座です」

 ゲンの指差した方角に、ライオンの顔をかたどったような獅子座の星々がきらめく。

 もっとも、実際の獅子座とは星の数も配列も全然違うのだが。

 ゲン「一ヶ月前まであの獅子座にはもうひとつの星がありました、この地球のように美しい自然に恵まれたL77星です。ところが凶悪なマグマ星人と双子怪獣にL77星は全滅させられてしまいました」

 ゲンのモノローグにあわせて、

 
 マグマ星人の、なんとなく、抜いた後のような悲しそうな顔のアップや、

 
 破壊されるL77星の都市のイメージが映し出されるのだが、

 
 その合間に、ちょくちょくマグマ星人のアップが挿入されるのが、かなりのツボである。

 ゲン「父も、母も、そして兄弟も……それから僕は、故郷にそっくりの星、地球で生きようと決心しました。地球は僕の第二の故郷です、おおとりゲンと名乗って平和に暮らして来たのに、またマグマ星人たちがやって来た」

 しかし、L77星から地球に来るだけでもかなりの日数が掛かる筈だから、ゲンが地球人として暮らし始めてからまだニ、三週間しか経ってないと思われるのに、その星にまたまた同じ連中が襲撃してくるというのは、いくらなんでも偶然の度合いが過ぎるよなぁ。

 あと、L77星は砕け散ってしまったらしいのだが、そもそもマグマ星人、一体何が目的でそんな一文にもならない蛮行を各地で働いているのだろう?

 反抗期の鬱憤晴らしにしては、いささかやり過ぎと言うものだろう。

 つーか、いくらマグマ星人とギラス兄弟が好き放題に暴れたからって、星が丸ごとひとつ壊れるかね?

 それ以前に、L77星にはレオ以外にもアストラをはじめたくさんのレオ系戦士がいたと思われるのに、マグマ星人たちに手も足も出なかったというのは、ちょっと信じがたい話である。

 
 ダン「ゲン、君は愛する地球を君自身の手で守るンだ」
 ゲン「愛する地球を僕自身の手で?」
 ダン「宇宙パトロール隊に入隊するンだ」
 ゲン「だってモロボシさん、あなたがいるじゃないですか」
 ダン「私には君が必要だ、しかも、君にも私が必要だ」
 ゲン「しかし、ウルトラセブンがいるではありませんか」

 ゲンのもっともな指摘に、ダンは必要以上に勢い良く振り向くと、

 
 ダン「もう帰りたいんだよっ!!」
 ゲン「……」

 じゃなくて、

 ダン「セブンはもういない」
 ゲン「え、なんですって」
 ダン「見るが良い」

 
 ダン、険しい顔でウルトラアイを取り出し、「デュワッ!!」と叫ぶが、ダンの体はそのままで、

 
 ヘルメットの中のダンの顔がネガポジ反転し、

 
 ウルトラアイが赤と黄色の激しい光に包まれるという現象が交互に起きる。

 
 そして遂に、ウルトラアイが燃え出し、セルロイドのようにぐずぐずに溶けてしまう。

 そう、ギラス兄弟たちに足腰立たなくなるまでどつきまわされた後遺症で、セブンに変身することさえ出来なくなってしまったのだ。

 ……

 いや、もともとの姿がセブンなんであって、ダンの姿こそ仮の姿なんだから、セブンに変身できなくなるって、なんかおかしくないか?

 それはともかく、力尽きたように倒れたダン、手頃な木の枝を松葉杖代わりに立ち上がると、

 
 ダン「やってくれるなぁ?」
 ゲン「……」

 
 ダン「やってくれるよなぁっ!?」
 ゲン「はひ……」

 ええ、地球に来て、あの時ほど怖いと思ったことはありませんね……目付きが完全にヤクザでしたから(ゲン談)

 じゃなくて、

 ダン「やってくれるな?」
 ゲン「はいっ!!」

 ダン、ゲンの返事に肩の荷が降りたような顔になり、杖で、オレンジ色の夕陽を指すと、

 
 ダン「あそこに沈む夕陽が私なら、明日の朝日は、ウルトラマンレオ、お前だ!!」

 シリーズにおける屈指の名台詞を放つ。

 
 そして、OPタイトルバックの最後に出てくる、夕陽を背にして向かい合うダンとゲンと言う、実に美しいビジュアル。

 後編に続く。
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コメント

レ・ミゼラブル!!!

>ま、新しいキャラを引き立たせるために、過去のキャラクターを故意に貶める演出は、ジャンルを問わず見受けられるが、それが管理人の一番好きなセブンなだけに、このシーンにおける徹底的なやられぶりは、見ていてつらいものがあるのである。

スタッフが森次さんに隊長役をオファーしなかったら
森次さんが「ダンじゃなきゃイヤ」と駄々をこねなかったら
そして、スタッフがキャスティングを見直せば・・・
こうしたのを見せられずに済んだのになぁ・・・

>これがゾフィーだったら、どうってことないんだが。
この一文、「予測できて当然」なのに、たまらず吹いてしまいました(-_-;)ま、負けた・・・

勝利?

マグマ星人とギラス兄弟は人数差を活かしてセブンを追い詰めたようですね😅流石に老いたセブンでは手に負えなかったようですね😓

季節外れの耳なし芳一

この頃のセブンのマスクはアトラクション用の物を改造したものらしく、バランスや造形が良くなかったようです
一番目立つところで言うと耳が無くなっており、その昔タロウのマスクを角を切ってセブンに仕立て上げたのではないかという説が出たくらいでした

確かこのセブンはタロウのマスクの改造だったと思います
耳の三角の部分がないのもタロウの角をただ削っただけだからかと

セブンのマスク

確かにタロウのマスクを改造した説は、自分も聞いた事があります。
でも、それならアイスラッガーのシーンは、どうやったんでしょうか?

Re: レ・ミゼラブル!!!

> この一文、「予測できて当然」なのに、たまらず吹いてしまいました(-_-;)ま、負けた・・・

勝った!!

Re: 勝利?

ま、引き立て役ですからねえ。

Re: 季節外れの耳なし芳一

ご教示ありがとうございます。道理でシュッとしてると思いました。

Re: タイトルなし

情報ありがとうございます。

Re: セブンのマスク

なんだか情報が錯綜してますね。

ま、どっちでも良いんですが。

>なんでこういう時に、他のウルトラ戦士は助けに来てくれないのかなーと、素朴な疑問。

タロウが居なくなったので、ウルトラの父も母も地球に興味が無くなりました。

VSテンペラー星人回での「ゾフィーのことなんかいいよ」が本人に聞かれ
タロウが「職場放棄」したのをいいことに「報復人事」でその後釜を押し付けられました。

なお、兄弟で唯一来たのがウルトラブレスレットを貰った恩義がある新マン。

BGM

「新マン」「エース」が「セブン」の流用が多くて残念なのですが
今回は「セブン」曲を新たに録音し直しています。

セブンからダンに戻るシーン=ガッツ星人に磔 9:18~
https://www.youtube.com/watch?v=WCwgTY2OjAI

戦闘シーン 11:58~
https://www.youtube.com/watch?v=fxOv-OBpmQ8&t=12s

ウルトラマンSTORY 0

>つーか、いくらマグマ星人とギラス兄弟が好き放題に暴れたからって、星が丸ごとひとつ壊れるかね?
>それ以前に、L77星にはレオ以外にもアストラをはじめたくさんのレオ系戦士がいたと思われるのに、マグマ星人たちに手も足も出なかったというのは、ちょっと信じがたい話である。

円谷プロ公認の漫画(公式設定ではありません)だと
➀マグマ星人は艦隊とギラス怪獣を複数引き連れての大攻勢
②巨大変身できるのは王族の男子のみで、パパとレオしか戦えず(アストラは拒否)
③最後は星人が「その名の通り」L77星のマグマを爆発させて壊滅
となんか納得・・・

ただ、この漫画の最強星人がババルウ星人なのは納得できない。

Re: >なんでこういう時に、他のウルトラ戦士は助けに来てくれないのかなーと、素朴な疑問。

> なお、兄弟で唯一来たのがウルトラブレスレットを貰った恩義がある新マン。

なるほど、だからですか……

Re: BGM


わざわざリンクありがとうございます。

Re: ウルトラマンSTORY 0

> 円谷プロ公認の漫画(公式設定ではありません)だと
> ➀マグマ星人は艦隊とギラス怪獣を複数引き連れての大攻勢
> ②巨大変身できるのは王族の男子のみで、パパとレオしか戦えず(アストラは拒否)
> ③最後は星人が「その名の通り」L77星のマグマを爆発させて壊滅

そうなんですか。

しかし、王族だけ巨大化って……めちゃくちゃな専制君主になりそうですね。

シン・ウルトラマン予告編

観ましたが、「なんだ、また「シン・ゴジラ」か」でワクワク感0でした。
これならレオ大好き坂本浩一監督の「レオ無双PV」とかの企画が(あれば)まだマシかな?

Re: シン・ウルトラマン予告編

いくら人間サイドをリアルに描いても、ウルトラマンと怪獣ですからねえ。

荒唐無稽さが余計に際立つだけじゃないかと。

「そうなんですよ!川崎さん」by山本耕一

>いくら人間サイドをリアルに描いても、ウルトラマンと怪獣ですからねえ。
荒唐無稽さが余計に際立つだけじゃないかと。

僕が「クウガ」を8話で観なくなったのがズバリこれ。
警察とかリアルに描いても
「触れただけで」パイプをロッドに、拳銃をボウガンに変えるクウガじゃぁねぇ・・・

Re: 「そうなんですよ!川崎さん」by山本耕一

絵空事はあくまで絵空事として描くから楽しいんですよね。

シン・ゴジラなんかは、まだシミュレーションとしての要素があったと思いますが、ウルトラマンじゃねえ……

ノンマルトの復讐

海底火山の爆発で月曜深夜の再放送の後に
日曜早朝の本放送という因縁めいた流れになった
リマスター版「ノンマルトの使者」を本日、観ましたが…。

海上でボコられるセブン、砂浜に寝転がっているダン、
岩場でプレッシャーをかける会話、そしてヤバイ隊長…。
ま、さすがに考えすぎでしょうか。

Re: ノンマルトの復讐

そう言えば似てますね。

このシチュエーション

>ギラス兄弟たちに足腰立たなくなるまでどつきまわされた後遺症で、セブンに変身することさえ出来なくなってしまったのだ。

当時こそむちゃくちゃといわれたこのシチュエーションは近年では、アニメキャラの状態を表す言い回しとして定着しました。ダン隊長状態、とかレオのダン状態とかいう表現です。

Re: このシチュエーション

> 当時こそむちゃくちゃといわれたこのシチュエーションは近年では、アニメキャラの状態を表す言い回しとして定着しました。ダン隊長状態、とかレオのダン状態とかいう表現です。

そうなんですか。

しかし、何度見ても納得行かないシーンです。セブンってそんなに弱かったのかと。

スポ根世代

この展開や今後の特訓の理由はスポ根世代や、スポ根に理解が無いと解りませんよね?
スポ根世代は現在何歳の人ですか?

Re: スポ根世代

50代以上じゃないですか。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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