1974~75年放送のホームドラマ。全25話。
バンドマンだった三ッ森甲介(石立鉄男)が、父親(森繁久彌)の死をきっかけに実家に戻って弟(原田大二郎)とともに小さな水道工事屋で奮闘すると言う設定。
水もれ甲介と言うのは、水道工事の仕事についたばかりでへまばっかりやっているところからついた仇名である。
母親役に赤木春恵、二人の妹に村地弘美、他に名古屋章、谷村昌彦、山本紀彦、川口晶、犬塚弘などの芸達者が脇を固める。
ドラマそのものも面白いけど、個人的にはやはり、チャミー役の村地弘美さんの可愛らしさが最大のポイントである。そう、またその話が始まったのだ。
チャミーと言うのは朝美と言う役名の愛称である。
第5話

セーラー服と言うベーシックスタイルのチャミー。

第5話で、原田大二郎が戸籍を見て、自分たちが養子(母親は後妻で血の繋がりがないことは知っていた)だと知り、衝撃を受けるシーンがある。つまり、ふたりはもともと全く別の夫婦の子どもで、事情があって森繁が引き取って育ててきたのだ。
えー、で、チャミーは森繁と赤木の娘で良かったんだっけ? 意外とこの辺がややこしくて、しばしば混乱してしまう。しかもここではふたりの生母は死んだことになっているのに、後半、実は生きていてふたりが再会するというエピソードがあったりする。まるで大映ドラマをコメディにしたようなドラマである(制作はユニオン映画)。
第6話

ミニスカ姿も披露するチャミー。酒屋の山本紀彦はチャミーに惚れているのだ。
原田大二郎は、自分と妹に血の繋がりがないと知り、何となく妹を女性として見てしまうことがあるのだが、その辺、禁断の愛と言うやつで、ドキドキしてしまう(するなよ)。
チャミーは大学受験を控え、そのことでたまにナーバスになるのだ。

それでも大抵は機嫌を直して笑顔を見せる。これはパジャマ姿のチャミー。
第8話
チャミーは通学電車で乗り合わせた大学生に恋をする。
無論、それを聞き知ってふたりの兄貴は心中穏やかならず、チャミーもあれこれ口出しされて面白くない。

なお、ストーリーの必要上、チャミーが「ものもらい」を患い、元祖・眼帯少女になるシーンがある。先見の明あり過ぎですね。

チャミーは、甲介が工事をしたアパートへ集金へ出向くのだが、偶然にもそこは、その大学生の家だった。しかし、相手はチャミーだと気付かず(気付けよ)、普段とはまるで違う、横暴な態度を見せ、チャミーはすっかり傷付いてしまう。

ちなみにその母親、昨日まで気付かなかったが、「セーラー服反逆同盟」にも出ている楠トシエさんだった。
こうしてチャミーの淡い恋は終わり、兄貴たちは安堵する。
第13話
三ッ森工務店で、新しく従業員を雇おうということになり、甲介がその「マコト」と言う人物を迎えに行ったところ、

それは男でなく、女だと分かってビックリする。
彼女は、後に甲介と恋仲になるマコト、通称マコちゃん。演じるのは川口晶(あきら)。「犬神家の一族」ででかいカエルを抱いてた人ですね。
彼女はとてもがさつで変わり者だけど、なかなか可愛いところもある魅力的なキャラなのだ。

風呂上りチャミー。
14話

事務の制服姿のマコ。客からの電話もタメ口で応じてしまうところがめちゃ可愛い。
また、見知らぬ女性が困窮しているのを見て、大事な集金をそっくり貸してしまうという非常識な優しさも見せる。無論、甲介たちはそれは詐欺で騙し取られたと憤慨するが、後日、その女性がちゃんとお金を返しにやってくるというドラマならではの感動ストーリーが展開する。

最後にもう一枚チャミーの私服姿を貼っておく。何故ならワシが貼りたいからだ。
そうそう、チャミーの親友役の女の子、これも昨日まで気付かなかったが、

永野裕紀子さんだった。つまり、「悪魔の手毬歌」で、

こんな目に遭ってた人でした。と言っても、こっちの方が後(1977)なんだけどね。
と言う訳で、面白くてほろりとなる上、可愛い女の子がいっぱい出てくるので是非見て欲しい作品である。
つづく。