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「ウルトラマンレオ」 第2話「大沈没!日本列島最後の日」(リテイク版)


 第2話「大沈没!日本列島最後の日」(1974年4月19日)

 当時の終末ブームに思いっきり乗っかったサブタイトルであるが、誇大広告の臭いがプンプンしやがるぜえええーっ!!

 なにしろ、沈没どころか、最後は逆に浮上しちゃうんだから……

 それはさておき、冒頭、イメージ映像とナレーションによって、かなり詳しく第1話のあらすじが語られる。

 それによって、被害の程がはっきりしなかった黒潮島が沈没したこと、レオの活動限界が2分40秒と言う、微妙な時間に設定されていることが判明する。

 海に没した東京でギラス兄弟およびマグマ星人と戦うレオの姿と並行して、逃げ惑う人々の様子が描かれるが、

 
 男「誰かー、熱いよーっ、助けてくれーっ!!」

 ここで、かなり過激なファイヤーアクションが出てくるのが、スタッフの気合が並々ならぬものであることを示していた。

 ま、キャブではその凄さは分からないと思うが。

 他にも車をガンガン落としたり、燃やしたりね。

 と、仮にもヒーローがいるのに傍若無人に暴れまわっていたギラス兄弟が百子さんとカオルの頭上から車を落とす。

 
 百子「きゃああああーっ!!」

 唇を結んで衝撃に備える百子さんであったが、

 
 百子「きゃあああっ!!」

 カオルを抱いたまま、車の下敷きになってしまう。

 これもキャプでは分かりにくいが、百子さんの映像に、車とその影を合成している神業的ショットなのである。

 映像を見る限り、どう考えても二人とも即死の筈であったが、百子さんは瀕死の重傷を負ったものの、カオルはほぼ無傷であった。

 一方、ギラス兄弟に苦戦しているレオの前に、再びマグマ星人があらわれ、ますます戦況は悪化する。

 
 ちなみに口元が宝田明似のマグマ星人、黒幕感を出すためか、今回はコウモリの翼のような黒いマントを着用している。

 海岸から戦いを見ていたダンは、レオ危うしと見るや、杖を投げ捨て、両手を顔の前でクロスさせ、

 
 ダン「でやっ!!」

 早くも唯一残された超能力「ウルトラ念力」を発動させる。

 なお、途中から、単に怪獣の動きを止めるだけの技になる「ウルトラ念力」だが、ここでは、怪獣や星人の戦意or意識を一時的に失わせる、催眠術に近いような技として描かれている。

 レオ、敵が動かなくなったのを見て、一方的に攻撃するが、せっかくのチャンスなのに、ギラス兄弟の頭の角を手刀で折るだけと言う、ダンが「お前にはがっかりだよ!!」と言いたくなったのも無理はない、中途半端なことしかしないのだった。

 ま、レオは「ウルトラ念力」のせいとは知らなかったらしいので、いつ反撃に出られるかと用心したのであろうが、痛恨の逸機であった。

 
 マグマ星人「……」

 どうでもいいけど、呆けたような顔をしていたマグマ星人がぶるるっと顔を振って正気に返る仕草が、妙に人間っぽくて笑えます。

 レオがグズグズしているうちにダンは力尽きてその場に倒れ、「ウルトラ念力」の効果も消えてしまう。

 
 ハッと正気に返ったギラス兄弟、いつの間にか角がなくなっているのに気付き、パニクる。

 その姿はまるで、某「時間が止まる」シリーズで、いつの間にか脱がされていたことに気付いて慌てている女優さんのようであった。

 飼い主であるマグマ星人がとっとと退却したので、

 
 ギラス兄弟「やだ、もう、信じらんないーっ!!」

 とでも言いたげに目からビームを出し、

 
 黄色い煙幕を作り出し、その中に姿を消すギラス兄弟であった。

 レオはゲンの姿に戻ると、急いでダンの元に駆け寄り、助け起こそうとするが、ダンはその手を邪険に払い、

 ダン「何故私の忠告を無視して戦った?」
 ゲン「しかし、僕は勝ちました」
 ダン「お前は自分の星が全滅された憎しみだけで星人と戦ったのではないのか?」
 ゲン「それがいけないんですか?」
 ダン「バカヤローッ!!」

 これからゲンが何度となく浴びることになる、ダンの怒号の記念すべき第1号であった。

 
 ゲン「隊長!!」
 ダン「ちょっと、やだ、どさくさに紛れて触らないでよ、男子ぃ~っ!!」

 じゃなくて、

 ダン「触るな!! はぁー、お前にこの足の痛みが分かるか?」
 ゲン「……」
 ダン「お前は命を失うところだったんだぞ」
 ゲン「僕が命を?」
 ダン「お前一人の力で星人を追い返したと思ってるのか?」

 
 ゲン「それではあの時、隊長が?」
 ダン「言うな!!」
 ゲン「隊長が僕を助けてくれたんですね」
 ダン「うるさいっ!!」

 ……

 今気付いたけど、このシーンのダンの態度って、機嫌の悪い彼女みたいだね。

 その色っぽい座り方と言い……

 気付くんじゃなかった。

 ダン、ゲンの助けを借りずに何とか立ち上がると、

 ダン「お前は自分が守らねばならぬ地球人を巻き添えにしたんだ。お前の隣人をだ」
 ゲン「なんですって」
 ダン「百子さんは今、病院で生死の境を彷徨ってる」
 ゲン「……」
 ダン「今度やつらが現れたとき、我々が守りきれなかったら、日本は沈没する!!」
 ゲン「……」

 しかし、ずーっと戦場に立っていたダンが、なんで百子さんの奇禍を知っているのだろう?

 MACの隊員が、わざわざそんなことをダンに知らせてくるとも思えないが。

 あと、ダン、「自分が守らねばならぬ地球人を巻き添えにした」って言うけど、別にマグマ星人はレオを追って地球にやってきたわけじゃないんだから、「巻き添え」と言うのはなんか違うような気がする。

 
 それはともかく、鼻の穴にチューブを突っ込まれた状態で寝ている百子タン。

 
 顔だけじゃなく、その白魚のようなと言う常套句がぴったり当て嵌まる、繊細な指も美しいのである!!

 枕頭には、沈痛な面持ちの大村、猛、カオルの姿があった。

 今回も何故かトオルは出てこないのである。

 やがてゲンも駆けつける。

 
 大村「百子ちゃんはね、怪獣に向かっていった君のことをとても心配してた」
 猛「繰り返し、オオトリさんの名前を呼んでいました」
 ゲン「……」

 耐え切れなくなったように、カオルが顔を両手で覆ってワンワン泣き出す。

 ゲンはどっかの森の中へ突撃すると、

 
 手当たり次第に木の枝や幹を手刀やキックで折りまくり、その鬱憤を晴らす。

 大自然は良い迷惑だ!!

 
 ダン「ゲン、そんな技で双子怪獣を倒すことはできん」

 そこへダンがあらわれ、荒れ狂っているゲンに冷水をぶっ掛けるように言い放つ。

 ダン「悲しいか?」

 
 ゲン「悔しい!!」

 噛み合わねえ……

 ダン「星人の逆襲はもはや時間の問題だ、怪獣の角はトカゲの尾のような再生をし、またギラススピンを使うに違いない。しかし、ひとつだけ勝つ方法がある。スピンにはスピンだ。見ていろ……」

 ダン、腕をしならせて、持参したコマを思いっきり回転させると、杖を空高く放り投げ、それにスピンを加えて、

 
 回転しているコマの真上から落とし、コマを真っ二つに断ち割る。

 つまり、コマをギラス兄弟、杖をレオに見立てて、攻撃方法を伝授したのである。

 ダン「奴らを破る手はこれだ」
 ゲン(なんか、すげー嫌な予感がする……)

 
 ゲン「いやぁあああああーっ!! ああああああっ!!」

 得てして嫌な予感と言うのは当たるもので、次の場面では、ゲンがスポーツクラブの天井からぶら下がるバーにつかまり、絶叫しながらコマのように回転している図となる。

 そう、記念すべき、「初めての特訓」であった。

 
 ゲン「あ゛あ゛ああああああああーっ!!」

 さすがにちょっとやり過ぎだろうと思うが、クルクル回りながら狂ったように絶叫しているゲン。

 
 猛(早く帰りたいなぁ……)

 付き合わされるミドレンジャーは良い迷惑だ!!

 ナレーションによって、彼らは別に新しいアクティビティーの開発をしているのではなく、錐揉みキックを会得するための訓練をしていることが分かる。

 ただ、

 

 
 傍目から見ると、どう見ても遊んでるようにしか見えないのだった。

 それに、自分の力で回ってるんじゃなくて、ロープのねじれが戻る力によって回ってるんだから、こんなことをいくらやっても錐揉みキックを会得するのは無理なんじゃないかと。

 ま、その後、

 
 今度は、トランポリンでジャンプして、自分の力で宙をグルグル回るというように、訓練内容も強化されるんだけどね。

 ただ、これ、どう考えても物理的に無理なんじゃないかと……

 
 訓練中も百子のことが片時も頭から離れないゲン。

 その脳裏に、元気だった頃の百子タンが、こちらに向かって走ってくる姿が浮かび上がる。

 でも、肝心のゲンと百子の関係がどうだったのか、ぜんっぜん視聴者に伝わってこないので、いまひとつ胸に響かないシーンとなっているのが残念だ。

 こういうシーンを効果的に見せるためにも、前回、長ったらしいバトルシーンやスペクタクルシーンを削って、ゲンと百子さんの交情の模様を描いておくべきだったのだ。

 なにしろまだ若いゲン、急角度でそそり立つ硬いモノを押さえきれず、訓練を途中で投げ出して体育館から飛び出し、

 
 何かに憑かれたような顔で一心不乱に百子さんのもとへ行こうとする。

 が、

 
 ダン「はい、そこまで、さあ、良い子だから戻ろうねー」

 とでも言うように、途中で、ダンの杖に行く手を塞がれ、乱暴に押し戻される。

 
 ダン「何処へ行くんだ?」
 ゲン「百子さんが」
 ダン「錐揉みキックはどうした?」
 ゲン「それは」
 ダン「練習を続けるんだ」
 ゲン「しかし百子さんが」
 ダン「続けろ!!」

 さらに、その肩を杖で押さえつけたまま、まるっきり調教師が馬を扱うように、あるいは奴隷主が奴隷を扱うようにゲンに命令するダン。

 2話目にして、早くもウルトラシリーズ屈指のパワハラ上司ぶりを発揮するダンであった。

 しかし、ぶっちゃけ、これってダンじゃないよね。

 ウルトラ警備隊時代の穏やかなダンとはまるっきり別人だし、仮に隊長の地位に就いたとしても、キリヤマ隊長の薫陶を受けたダンが、こんな鬼教官みたいな人間になる訳がない。

 ま、森次さん、最初はダンではない別のキャラとして出演する筈だったのが、あれやこれやで結局ダンとして参加することになったらしく、ダンの性格がセブン時代と懸け離れているのも、そのせいであろう。

 CM後、今度は海岸の岩場に場所を変え、ダンの指導の下、錐揉みキックの特訓に励んでいるゲン。

 ゲン「でやあああーっ!! ……イェイ、隊長、やりました」

 その甲斐あって、遂に岩を蹴り崩すことに成功するが、

 ダン「今のは岩を割ったのではない、欠けたに過ぎない。見ていろ。チュワッ!!」

 ダン、そう言って杖を振り下ろし、岩を真っ二つに割って見せる。

 ダン「杖でさえ割ることが出来る」
 ゲン(いや、錐揉み関係ねえじゃん!!)

 と、突っ込みたくなったゲンであったが、下手なことを言ったら今度は自分が真っ二つにされそうな気がしたので、何とか我慢する。

 ダン「良いか、余計なことを考えるな、岩を割ることが出来るまでどんなことがあっても練習を止めるな」
 ゲン「はいっ」

 一方、ギラス兄弟は再び東京湾に上陸し、津波を起こして町を破壊する。

 何で同じ場所に上陸したのかと言うと、前回のフィルムを使い回せるからである!!

 前回は何故か出撃しなかったMACの誇るハイテク戦闘機が満を持して出撃し、ギラス兄弟に激しい総攻撃を加える。

 無論、何の効き目もなかったが、

 
 桃井タンが、「えいっ」とばかりに攻撃ボタンを押す顔がちょっと可愛いと思いました。

 戦闘機は次々と撃ち落されていくが、

 ナレ「マグマ星人と二大怪獣の前に、MACはひとたまりもなかった。予期していたこととは言え、モロボシ隊長は焦った。家に帰ってうどんが食べたいと思った

 隊長からも期待されていないことがナレーションで堂々と語られ、MACの威信が2話目にして早くも地の底まで落ちてしまう。

 その癖、ゲンには「地球のやり方で戦え」、つまり、MACの一員として戦えって言うんだから、滅茶苦茶だよな。

 あと、映像ではギラス兄弟がいるだけで、マグマ星人の姿がないんですが……

 ついでに言うと、肝心なときに姿を見せないゲンに、他の隊員たちが一切文句を言わないというのも、設定上仕方ないとは言え、不自然である。

 
 それにしても、この大掛かりな津波のシーン、凄いよね。

 水を使った撮影は金が掛かるから、制作費もかなり嵩んだのではないかと推測される。

 やがて、やっとゲンが錐揉みキックを完成させ、レオに変身して勢い込んで戦場にあらわれる。

 
 つらく苦しい特訓の鬱憤を晴らそうとでもするかのように、キレッキレの飛び蹴りを放つレオ。

 思えば、ダンの課す、ほとんど意味のない理不尽な特訓も、ゲンのストレスを高め、レオに変身した時の怒りのボルテージを高めるという点では、役に立っているのかもしれない。

 実にこれで三度目となるギラス兄弟とのバトル、正直、食傷気味だが、

 
 レッドギラスのビームを、

 
 後方回転してかわすシーンや、

 
 ギラススピンから放たれたビームを、

 

 

 
 ジャンプしてかわすシーンなど、見応えのある爆発ショットが連発する。

 こういうところはさすがだよね。

 それはそれとして、ここからの戦闘シーンがまた無駄に長いのだ。

 それに、せっかく錐揉みキックを習得したのに、回転しているギラス兄弟に正面からまともにぶつかっては何度も弾き飛ばれ、海に叩き込まれるレオの姿を見ていると、脳味噌をどっかに置き忘れたのかとコンコンと問い詰めたくなるのであった。

 色々あって、漸く「あっ、錐揉みキック使うんだった」と思い出したのか、レオ、空中でクルクル回転してから、

 
 まずレッドギラスの首に鋭い右蹴りを入れ、

 
 その首をスポンと刎ね飛ばす。

 
 返す刀でブラックギラスの首もカッ飛ばし、ウルトラ戦士としては異例のことに、ビーム技を一度も使うことなく敵を屠るのだった。

 どうせなら、ここで一気にマグマ星人も倒すべきだったと思うが、

 

 
 スタッフ、その決着はまたの機会にしようとしたのか、マグマ星人はお星様を散りばめながら右腕を振り回し、無駄に光学作画の人を煩わせてから黄色いスモークを焚いて、その中に消えてしまうのだった。

 結局、マグマ星人はだいぶあとの30話に再登場するのだが、その間にすっかり番組のカラーも様変わりしていて、そこでは、桜井浩子さんと結婚してえなどと言う物好きなナンパなキャラに成り下がっており、そこでやっとレオに成敗されることになる。

 うーん、ゲンの親のカタキなんだから、その決着は、特訓シリーズが終わらないうちにハードにつけて欲しかったなぁ。

 ともあれ、レオは辛くも勝利を収め、日本沈没は回避されるが、

 
 ゲン「百子さんは?」
 大村「……」

 ゲンが駆けつけたときには、肝心の百子さんの容態は絶望的な状態であった。

 うーん、ここも、ちゃんと医者か大村の口から、どんな状態なのか言わせて欲しかった。

 
 ゲン「うっ、死なないでくれ、死なないでくれ!!」

 再び海辺に行き、激しく拳を打ちつけ、男泣きに泣きながら、必死で百子の回復を願うゲン。

 
 と、ここで何の前触れもなく、空中に、ライオンのイメージが浮かび上がり、

 
 ライオン「ガオーッ!!」

 一声吠えると、烈しい閃光が弾け、

 
 ゲンの周囲が、いきなり雷雨と猛風の吹きすさぶ嵐となる。

 これだけでは、実際に嵐になったのか、ゲンの心象を劇画的に表現しているだけなのか良くわからないシーンだが、ゲンの背後を走る稲光のビジュアルなど、「仮面ライダー」などの落雷シーンと比べると、まさに雲泥の差である。

 で、次のシーンで、嵐の中、泡立つ海の中から一度は沈んだ黒潮島が浮上する様子が映し出されるので、実際に嵐だったのだと分かるが、

 ナレ「島が戻った。百子の命と共に島も今に蘇った」

 と言うナレーションだけで片付けてしまうのは、さすがに脚本家の怠慢であろう。

 しかも、百子が黒潮島の出身であることが視聴者に示されていないので、見てる方はポカンとするばかり。

 あの嵐が嘘のように、穏やかに、そして力強く押し寄せる波が、陸からの風とぶつかって逆立ち、白い飛沫を上げている、美しい海岸風景。

 
 百子「オオトリさん、ありがとう」
 ゲン「え?」
 百子「あの島を見て、島が元に戻ったわ。そしてMACに入ったあなたが私の命を助けてくれたんだわ」

 表面的にはゲンが百子から礼を言われる筋合いはなく、ゲンもさすがに心苦しそうに、

 ゲン「いや、僕のせいで君に怪我をさせてしまったんだ」
 百子「私はあなたに助けられた夢を見たのよ。だから信じたいの」
 ゲン「百子さん!!」

 
 百子「……」

 ありがたいことを言ってくれた上、八重歯の覗く、親しみやすい笑顔を向けてくれる、女神のような百子サンでありました。

 ああ、かわええ……

 そこへダンとカオルがあらわれ、

 
 ダン「ゲン、見ろ、お前のために太陽が昇っている、お前はこの大自然を星人から守ったんだ」
 ゲン「僕が?」
 ダン「そうだ、君がだ」

 ダンの大仰な褒め言葉だが、さっきの樹木に八つ当たりシーンが反射的にちらつき、むしろ、大自然を壊してるほうじゃないかと思ってしまうので、ここは「お前はこの平和を星人から~」などのほうがベターだと思う。

 
 ナレ「ゲンはモロボシ・ダンと輝く太陽に勇気付けられた。しかし悪辣なマグマ星人は何時何処からまた地球を狙ってくるかもしれない。レオとマグマ星人との戦いは今始まったばかりである!!」

 百子とカオルが手をつないで砂浜の上を走り回るイメージシーンに重々しいナレーションが被さるのだが、

 
 当時としてもかなりのミニで、ほとんどリアルワカメちゃん状態のカオルのパンツが、ここでも丸見えとなってしまう。

 肝心の百子さんはジーンズで、カオルにだけミニスカを履かせるとは……

 謎はすべて解けた。

 犯人(ロリコン)はスタッフの中にいる!!

 それはともかく、ナレーションでは、どう考えてもこれからマグマ星人が「A」のヤプールのような役割を果たすのだとばかり思ってしまうが、実際は、さっきも言ったように30話まで一切登場しないのだから、JAROに電話したほうが良いレベルの詐欺だよな。

 以上、いかにもパイロット版らしい、バトルやスペクタクルシーン偏重の連続エピソードであったが、それを差し引いても、ドラマ要素がスカスカで、無味乾燥と言ってもいいくらいのお粗末なシナリオであった。
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コメント

今なら3話辺りで路線変更かな?

>キリヤマ隊長の薫陶を受けたダンが、こんな鬼教官みたいな人間になる訳がない。
まあ、キリヤマ隊長は最終回でアマギ隊員をサラッと見捨てるとかしてますが。
そういう薄情な所だけ受け継がれてしまったか。

しかし百子さんの元にかけつけようとするゲンの前に立ち塞がる隊長は
怪獣より数段、手強い壁にみえますね。ヒロイン重傷展開は
「帰ってきた」序盤にもありますが、あちらは気持ちがバラバラになっていた
MATメンバーが一丸になるカタルシスが前後編で無駄なく描かれたのに比べ
本作は師弟の絆がこれで深まりました…?

怪獣より怖いダン隊長

スポーツ界でのパワハラが問題になっていた頃、真夏竜さんは自身のブログで「差し詰め今の時代だったら、モロボシダンは告発されますね」とジョークを飛ばしておられました。

鬼教官

ゲンの最大の敵はマグマ星人達ではなく、上司のダンだったようですね😅何故ダンが過去の隊長の性格を受け継がずに、馬鹿みたいにしごくのが趣味になってますね😖

綺麗に終わったのをぶち壊す

>これってダンじゃないよね
金城哲夫さんのあずかり知らないところですが(公式では)繋がってますからね。
「ファースト」ラストで「人類の希望のニュータイプ」のように描かれたカツが
「Z」で惨めな死を遂げるのと同等以上に
そこはいじるとこじゃない」と思います。

分岐点

>いかにもパイロット版らしい、バトルやスペクタクルシーン偏重の連続エピソードであったが、それを差し引いても、ドラマ要素がスカスカで、無味乾燥と言ってもいいくらいのお粗末なシナリオであった。
「帰ってきたウルトラマン」までは「怪獣映画」「SFドラマ」だったけど
「エース」以降は「ヒーローのバトル」ありきで、設定やドラマがそれに隷属していますね。

獅子だ!獅子だ!お前は獅子になるのだ!

以前どこかで見た考察にて「スポ根物として『レオ』を見た場合、達成すべき大目標が無い事が問題」という意見がありました
曰く、スポ根物には大きく分けて2つの大目標があり、主に球技に見られる「大会で優勝する」と格闘技物に見られる「敵対組織や宿敵と決着を付ける」に分けられるとのことですが、『レオ』にはどちらも無かったのがスポ根路線で上手くいかなかった理由ではないかとの事でした
放送当時学年誌で連載されていた内山まもる先生の漫画版ではマグマ星人がレオへの刺客とするために侵略宇宙人を手引きするという展開になっていたため、企画書段階では毎回マグマ星人の送り込む宇宙人と戦い、最後はマグマ星人を全滅させる『タイガーマスク』のような展開が想定されていたのではないでしょうか

>このシーンのダンの態度って、機嫌の悪い彼女みたいだね。

「何を言っても」会話が通じない・嚙み合わない・・・最悪の上下関係ですな・・・
ちびっ子が観たいものではないですね。
実は僕は「レオ」を観てた記憶が残ってないんですよ。
同年の「アマゾン」は残ってるのに。

>隊長からも期待されていないことがナレーションで堂々と語られ

1話のセブンの戦闘も当然、全機撃墜された後なんでしょう。
隊長就任から1話までの時間は不明も「どうせ、俺が変身して倒すんだから」と
ろくな指導をして来なかった・・・のがMACが弱い理由なのかもしれませんね(~_~;)

Re: 今なら3話辺りで路線変更かな?

> そういう薄情な所だけ受け継がれてしまったか。

いや、あれは薄情とか言うより、頭がおかしいとしか……

Re: 怪獣より怖いダン隊長

そうなんですか。良くも悪くも時代性を反映してますよね。

Re: 鬼教官

怪獣よりよっぽど怖いですよね。

Re: 綺麗に終わったのをぶち壊す

イデオンほどじゃないですが、Zも人死に過ぎでしたね。

Re: 分岐点

そうですね。ほんとはもっとひどいこと書いてたんですが、自重しました。

Re: 獅子だ!獅子だ!お前は獅子になるのだ!

> 以前どこかで見た考察にて「スポ根物として『レオ』を見た場合、達成すべき大目標が無い事が問題」という意見がありました

なるほど、確かにそうですね。

> 放送当時学年誌で連載されていた内山まもる先生の漫画版ではマグマ星人がレオへの刺客とするために侵略宇宙人を手引きするという展開になっていたため、企画書段階では毎回マグマ星人の送り込む宇宙人と戦い、最後はマグマ星人を全滅させる『タイガーマスク』のような展開が想定されていたのではないでしょうか

ご教示ありがとうございます。あれだけ内容と食い違うナレーションも珍しいですよね。

Re: >このシーンのダンの態度って、機嫌の悪い彼女みたいだね。

大人が見てもつらいほどですからねえ……

Re: >隊長からも期待されていないことがナレーションで堂々と語られ

考えたら、ウルトラ警備隊の頃より装備も向上してるだろうに、防衛軍が弱くなってるって変ですけどね。

十年一昔というが…

それにしても異星人である事を自覚している主人公がここまでストレートに
地球人のヒロインに好意を示すというのは新鮮だったかもしれませんね。
(本作は「Ⅴ3」の翌年作だった訳で)
「帰ってきた」は郷さんの人格と肉体にウルトラの命が宿った訳だし…。

アンヌの好意を安易に受け容れる訳にはいかなかったダン隊長から見れば
10歳程、年下のゲンが甘ったれに見えてしまうのも仕方なかったかも…。
でも第2話でこれなら最終回の告白の相手はやはり百子さんであって欲しい。
「80」で放置プレイになった京子先生と本当にどちらがマシなのやら。



>付き合わされるミドレンジャーは良い迷惑だ!!

7話では百子さんと一緒にブーメランを投げていましたね。
しかし、猛からしたら「MAC隊員なのに出撃しないで、何やってんの(byブライト)
ですよ~ねぇ・・・

まちぶせby石川ひとみ

>途中で、ダンの杖に行く手を塞がれ、乱暴に押し戻される。
ドラマなので自然な流れですが
「そろそろ逃げ出す頃か」とタバコを吸いながら待ち伏せしているダンが目に浮かびます。
しかし、隊長の不在にMAC隊員の不信はつのる(-_-;)

これが仮面ライダーなら

変身前に特訓で会得した技が変身後(同じ等身大)でも難なく活かされるだがなぁ・・・
そのカタルシスは「レオ」の比じゃぁない!

コミカライズではデルザー軍団に歯が立たないライダー達が再改造の余地がもはや無く
結城の提案により「特訓で」デルザー軍団を打ち負かす・・・ってのがありました。

Re: >付き合わされるミドレンジャーは良い迷惑だ!!

猛も百子もその点を突っ込まないのが不自然ですよね。

Re: まちぶせby石川ひとみ

隊長が一人の隊員に付きっ切りと言うのはねえ……

Re: これが仮面ライダーなら

> 変身前に特訓で会得した技が変身後(同じ等身大)でも難なく活かされるだがなぁ・・・

そこが一番の問題ですね。

No title

>当時の終末ブームに思いっきり乗っかったサブタイトルであるが、誇大広告の臭いがプンプンしやがるぜえええーっ!!

 なにしろ、沈没どころか、最後は逆に浮上しちゃうんだから……

第1話でも、セブンは死にませんし、東京も沈没しないしね。逆に切通理作氏は、第40話のタイトルを「誇大タイトル」だと思い込んでいたので、あまりのストーリーにおったまげたそうです。ストーリーを知っている私たち大人ですら、観ていてきついですもんねえ・・・。初めて観た子どものころ(再放送で、たしかストーリーは知っていたはず)より今のほうが正直きついです。

>かなり過激なファイヤーアクションが出てくる

これすごいですよね。「レオ」ってその手のシーンの連発ですが、とても子ども向けドラマには思えません。

>繊細な指も美しいのである!!

そうですよね! このあたり真船監督の演出はさすがです。森次・真夏両氏とも、真船監督を絶賛しています。真夏氏にとっては、真船監督は生涯の恩人だしね。

余談ですが、デニムの上下とその下の赤いシャツって、この番組での丘野さんの基本的な衣装の1つですが、やはり彼女は、清楚なワンピースとかお嬢さん風の衣装がいいですよね。ジャージ姿はいまひとつです。

>何かに憑かれたような顔で一心不乱に百子さんのもとへ行こうとする。

このシーン、カメラワークが大好きです。

>うーん、ゲンの親のカタキなんだから、その決着は、特訓シリーズが終わらないうちにハードにつけて欲しかったなぁ。

同感ですが、たとえば38~39話でババルウ星人でなくマグマ星人を出すなんてのも悪くなさそうですね。実際マグマ星人を改造してババルウ星人にしたわけだし、またマグマ星人は今日にいたるまで人気がある敵役なのだから、マグマ星人をうまく活用できなかったのは、私が「レオ」の残念なところです。

>ナレ「島が戻った。百子の命と共に島も今に蘇った」

だったら40話でも、百子さん甦らせろよと思いますね。マジで。

>当時としてもかなりのミニで、ほとんどリアルワカメちゃん状態のカオルのパンツが、ここでも丸見えとなってしまう。

第1話では、さすがにカオルにブルマをはかせるくらいの良識(?)はあったんですけどね。同時撮影の第2話にしてもうですね(苦笑)。やはり(ロリコンの?)スタッフから、「ブルマなんて甘い」「視聴者を喜ばすべきだ」という声でもありましたかね。私も相当な馬鹿ですが、さすがに冨永みーなに、「レオ」でパンツをさんざん楽しませていただきましたとイベントで話す度胸はありません。

>実際は、さっきも言ったように30話まで一切登場しないのだから、JAROに電話したほうが良いレベルの詐欺だよな。

この時点では、メインライターの田口氏は、マグマ星人をもっとフューチャーするつもりだったのでしょうね。実現したほうが面白かったと思います。

>以上、いかにもパイロット版らしい、バトルやスペクタクルシーン偏重の連続エピソードであったが、それを差し引いても、ドラマ要素がスカスカで、無味乾燥と言ってもいいくらいのお粗末なシナリオであった。

なぜかトオルも登場しないし、ゲンと百子さんの関係もよくわからないし、なんか連続にしたわりには妙に内容薄いですよね。しかしこれからのレオの視聴率が、ここからどんどん悪くなるのがなんとも。

Re: No title

痒いところに手の届くコメントありがとうございます。

> 第40話のタイトルを「誇大タイトル」だと思い込んでいたので、あまりのストーリーにおったまげたそうです。

でしょうねえ。

> これすごいですよね。「レオ」ってその手のシーンの連発ですが、とても子ども向けドラマには思えません。

凄いけど、あんまり報われてないような……

> 余談ですが、デニムの上下とその下の赤いシャツって、この番組での丘野さんの基本的な衣装の1つですが、やはり彼女は、清楚なワンピースとかお嬢さん風の衣装がいいですよね。ジャージ姿はいまひとつです。

同感です。ズボンではチラの可能性ゼロだし。

> マグマ星人をうまく活用できなかったのは、私が「レオ」の残念なところです。

ナレーターが煽ってただけに、余計がっかり感があります。

> だったら40話でも、百子さん甦らせろよと思いますね。マジで。

そうですね。

> 第1話では、さすがにカオルにブルマをはかせるくらいの良識(?)はあったんですけどね。同時撮影の第2話にしてもうですね(苦笑)。やはり(ロリコンの?)スタッフから、「ブルマなんて甘い」「視聴者を喜ばすべきだ」という声でもありましたかね。

しかし、ああ言うのって、スタッフが「ブルマ履いてね」とか指示してたんでしょうか。それとも子役(の親)任せだったんでしょうか。

> なぜかトオルも登場しないし、ゲンと百子さんの関係もよくわからないし、なんか連続にしたわりには妙に内容薄いですよね。

画面全体が暗くて、なんかスカッと出来ないんですよね。

初回くらい、特訓なしで勝って欲しかったし。

かなりエグい

この前後編はBS11のウルトラ兄弟セレクションで放送されました。初見は87年の12月ですがかなりのエグさに驚きました。

Re: かなりエグい

全体的に陰惨ですね。

スピンにはスピン

スピンにはスピンは同時期のアマゾンライダーのガマ獣人の回やトッキュウジャーにも出てきましたね。

Re: スピンにはスピン

そうでしたね。トッキュウジャーは見たことないですが。

マグマ星人

後半(第30話)に登場するマグマ星人は序盤のマグマ星人とは思えない程、別人になってしまったようですね😅

Re: マグマ星人

物凄い違和感がありますね。

単に新しいスーツを作る余裕がなかっただけのようにも見えます。

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