fc2ブログ

記事一覧

「西部警察PART2」 第10話「大追跡!!静岡市街戦-静岡・前篇-」


 第10話「大追跡!!静岡市街戦-静岡・前篇-」(1982年8月8日)

 と言う訳で、一昨年の年末以来の「西部警察」のお時間がやって参りました。

 今回紹介するのは、「全国縦断ロケコレクションシリーズ」と銘打たれたDVDのひとつ、「静岡・愛知」篇である。

 管理人がこのディスクを選んだのには、ある深遠な理由が隠されているのだが、それはレビューを進めるに連れておいおい解き明かされていくだろう。

 ちなみに静岡篇の第10話と11話はストーリーが連続しているが、名古屋(DVDでは愛知と表記されている)篇の37話と38話は舞台が名古屋と言うだけで、全く別個のエピソードである。

 と言う訳で、まずは静岡篇の前篇から参りましょう。

 冒頭、武蔵野刑務所からひとりの男が出所するところから物語は幕を開ける。

 とても刑務所に入っていたとは思えない、綺麗な角刈りの頭をした中西、清々したようにシャバの空気を吸っていたが、

 
 鳩村「中西、西部署の鳩村だ」
 中西「西部署が俺に何の用だ?」
 鳩村「お前はムショ暮らしで知らんだろうが、今M16ライフルが出回ってる……お前が3年前に運んだのと同じ種類の銃だよ」

 出所して1分もしないうちに、サングラスにスーツ姿の鳩村(舘ひろし)が話しかけて来る。

 普段はライダースーツを着ている鳩村がこういう格好をすると、まんま「あぶない刑事」にしか見えない。

 鳩村、かつて銃の密売に手を染めていた中西に、3年前の密輸ルートを吐かせようとするが、

 
 節子「お兄ちゃん!」
 中西「節子!」

 そこへ嬉しそうに中西に駆け寄ってきたのが、妹の節子であった。

 演じるのは立枝歩さん。

 読者の中には、彼女がゲスト出演しているからこのエピソードをレビューする気になったと早合点される人もいるかもしれないが、そうではない。

 一見、いつもアホなこと書いてるただの尻フェチ野郎と思われている管理人だが、そこまで単純ではないのである。

 鳩村は三年ぶりの兄弟水入らずの邪魔までしてしつこく中西を問い詰めるが、中西は知らぬ存ぜぬの一点張りで、もう警察の厄介になるようなことはしないと断言し、妹と一緒に故郷の静岡に帰るつもりだと話す。

 鳩村が一縷の望みに縋るように中西に会いに来たのは、最近、M16ライフルが大量に市中に出回り、それを使った凶悪事件が多発しているからなのだった。

 大門たちが、とある強盗犯の口から出た横山と言うM16の売人について話していると、空振りに終わった鳩村が戻ってくる。

 
 沖田「頼りにしていた3年前の密輸ルートもさっぱりダメか」

 PART2から登場の沖田五郎。演じるのは言わずもがなのトモカズさん。

 彼は、大門がもっとも頼りにしている片腕とも言うべき刑事なのである!

 
 大門「売人の横山を当たってくれ」

 まあ、二人の髪型を見ればすぐ分かりますよね!!

 さて、横山の口から、漸く密輸組織の一味と思われる神原と加島と言う二人の前科者の名前が浮かび上がる。

 
 その後、西部署管内で、静岡から来た冷凍マグロの輸送トラックに、正面からバックでダンプカーが突っ込んできて、運転手を押し潰すと言う事件が起きる。

 ここも、しっかりダンプのケツがトラックに激突しているのが「西部警察」の凄いところ。

 まあ、こんなのは肩慣らし程度に過ぎないが。

 で、ダンプの運転手はあの中西であり、トラックの積荷を奪おうとするが、コンテナの中に潜んでいた神原と加島に追い払われる。だが、神原たちもすぐにパトカーがやってきたので、泣く泣く積荷を捨てて逃げ出す羽目になる。

 
 鳩村「M16だ」
 一兵「なるほどね、こんなもんで輸送をやってた訳か」

 そして、木箱の中に入っていたのが、冷凍マグロならぬM16ライフルだったのである。

 ダンプカーに残されていた指紋から中西の関与を知った大門たちは、その行方を探すが、中西がレンタカーを借りて、富士サファリパークで誰かに会うつもりだと分かると言う、「へへっ、タイアップの臭いがプンプンしやがるぜえっ」的な展開となる。

 
 沖田「団長、東京にいたんじゃ捜査になりませんね」
 小暮「そのとおりだ」

 沖田が、角刈りフレンドの大門にぼやいていると、小暮っちの声がする。

 振り向けば、小暮っちが立っていた(当たり前だ)

 
 小暮「みんな静岡に行ってもらうことになる。(中略)本庁の公安と4課が極秘情報を手に入れた、それによると、過激派と広域暴力団が近々大量の武器を買い付けるそうだ」

 相変わらず、所轄の捜査課長とは思えぬ貫禄と情報力を見せ付ける小暮っち。

 まあ、彼は元々優秀な警察官僚であり、今の地位に収まるまでに色んな役職を転々としてきたので、あちこちに情報を提供してくれる友人がいるのだ。

 こうして、大門以下、西部署の刑事たちが大挙して静岡に乗り込むことになる。

 無論、縄張り意識の強い警察で、ひとりふたりならともかく、捜査員が丸ごと別の署に出張するなんてことはありえないのだが、このドラマは、リアリティーなどと言う小賢しいものとは無縁なのである。

 もっとも、大門だけはその前に富士サファリパークに行き、中西の動向を監視することになる。

 
 明子「でも、ほんとなの、お兄ちゃん?」

 で、カモフラージュのために、幼稚園に勤めている妹の明子をお供に連れて行く大門。

 明子役は、1の古手川祐子さんから登亜樹子さんにスイッチしている。

 知名度では比べ物にならないが、個人的にはこっちの方が好みである。

 なにより、「お兄ちゃん!」がサイコーなのです。

 1では、「兄貴」だったからね。

 さて、二人は早速富士サファリパークにやってくる。

 無論、大門の目的は中西なのだが、何も知らない明子は無邪気に動物たちにカメラを向けてパシャバシャやっていた。

 
 だが、普段は見れない虎やライオン、クマなどの猛獣を間近で見た大門は、

 
 大門(す、すげえじゃねえか、サファリパーク……)

 無感動を装いつつ、心の中ではすっかりサファリバークの虜となっていた。

 嘘はさておき、大門は、中西が待ち合わせていた相手と車に乗ったままメモをやり取りしているのを見て、急いで妹のカメラを借り、相手の男の写真を撮る。

 その後、先行していた沖田たちに続いて静岡の城南署にやってきた大門、我が物顔で城南署の一室に腰を据えて、捜査の指揮を遠慮会釈なく執る。

 鳩村は、大門が撮った中西の相手の写真を見て、それが、刑務所の前で中西に会ったとき、近くの木の陰に隠れるように立っていた男ではないかと気付く。

 一方、一兵たちは大門に代わって中西の車を尾行していたが、突然ひとりのチンピラが車で突っ込んで来たため、中西を見失ってしまう。

 
 北条「申し訳ありません、見失いました」
 鳩村「あいつら、役立たずがぁっ」

 皆さん、信じられないかもしれませんが、悔しがっている鳩村の後ろに遠慮がちに立っている人が、この城南署に勤めている藤村さんです。

 
 大門「ゲンさん」
 浜「おし、行こう!」
 藤村(ここ、僕の署(うち)なんだけどなぁ~)

 大門に相談もされず、許可を求められることもなく置いてけぼりされる藤村さんが、遊びに来たガキ大将たちに家を占領された子供のように、とても困ったような目をしているのが印象的でした。

 管轄外でも我が物顔で捜査する沖田たちの活躍で、例のチンピラが、神原たちに雇われて中西を殺そうとしていたことが判明する。

 つまり、中西は、密輸組織からM16などを強奪しようと企んでいるらしいのだ。

 夜、藤村さんはイヤイヤ(註・イヤイヤじゃないです)大門たちを行きつけの居酒屋に連れて行き、接待する。

 
 沖田「すいません、あの、カイワレの追加」
 一兵「ああ、僕もお願いします」
 北条「僕なんか三杯目」

 で、そこでは何故かカイワレ大根が大人気で、野獣刑事たちが我も我もとおかわりするのが、めちゃくちゃわざとらしくて笑えるのだった。

 そもそも、酒の肴になるかなぁ?

 言うまでもなく、彼らが異様にカイワレ推しなのは、静岡がカイワレ大根の一大産地だからである!!

 だから間違っても、

 沖田「なんか流行ってるみたいだけど、カイワレの何処が旨いんだ?」
 一兵「さあ」

 などと言う本音(註・本音じゃないです)トークには絶対ならないようになっているのである。

 ともあれ、カイワレを腹いっぱい食べてますます元気になった大門軍団であったが、翌日、彼らを上回る元気さを見せたのが、真打ち登場とばかり遅れてやってきた小暮っちであった。

 
 で、その移動手段と言うのが、ヘリコプターで国鉄静岡駅の駅前広場に、大勢の通行人が見守る中、着陸すると言う、パフォーマンス以外に全く意味のないド派手なものだった。

 ちなみにこのシーンの一部だけ、ビデオ撮りのニュース映像みたいに画像が汚くなっている。

 だが、さすが小暮っち、神原と加島がしばしば東南アジアに(銃の買い付けに)出掛けるのに、坂上と言う男が必ず同行していることを突き止めていた。

 小暮「組織のボスだよ、過激派や暴力団と何回も接触してる。今まで武器密輸容疑で調べられてるんだが、どうしても現場を押さえることが出来なかった、その坂上が昨日から姿を消してる。間違いなくこの静岡に来てるぞ」

 さらに、優秀過ぎる小暮は、中西が会っていた謎の男の身元まで割り出していた。

 もっとも、その男が山根と言う悪徳不動産屋と言うことが分かっただけで、組織や中西との関係までは依然、霧の中であったが。

 大門軍団は、その後、江尻の貯木場にある神原たちのアジトを急襲し、そこにあった武器のストックを一掃するが、神原たちには逃げられてしまう。

 
 浜刑事と鳩村が、中西の手掛かりを求めて、丸八眞綿で働いている節子に会いに来る。

 
 節子「ほんとうなんです、刑事さん、あたし、東京駅でお兄ちゃんと別れたまま会ってないんです」
 浜「別れたときに、お兄ちゃん、なんか言ってなかったかな」
 節子「ひとつだけ、お金を必ず持って帰ってくるからって……私たち小さい頃は立派なミカン山と家があったんです、だけど両親が死んでからお兄ちゃんが全部お金に換えてしまって……だけど、お兄ちゃんそのことに責任を感じて、私のためにお金を……」

 だが、節子の望むことは金ではなく、中西と一緒に暮らすこと、ただそれだけであった。

 節子「刑事さん、お願いします、お兄ちゃんを、お兄ちゃんを助けください!」

 その中西から、大門に電話が掛かってきて、M16やバズーカ砲などの大量の銃器を載せた漁船が清水港に入港すると知らせてくる。

 中西の意図は不明であったが、ともかく清水港に急行する大門軍団。

 
 ここで、坂上一味対大門軍団の、ヘリコプターまで動員しての大迫力の銃撃戦が繰り広げられる。

 
 調子こいた大門は、どっからか放水車まで持ち出して、抵抗する悪人たちに凶器と化した高圧水流をお見舞いする。

 
 大門(ところで、何の仕事だ、コレ?)

 その凄まじい水圧は人はおろか車まで押し流し、

 
 最後は水に押されて車がドッグの中に突き落とされ、

 

 

 
 金属製の床に激突し、大爆発を起こす。

 それを見下ろしながら、大門は、

 
 大門「落ちたか……」

 
 鳩村(あんたが落としたんだろがっ!)

 ぬけぬけと責任回避しようとする大門に心の中で激しくツッコミを入れる鳩村であったが、嘘である。

 ともあれ、事件は解決した……かに見えたが、問題の漁船には乗組員の射殺死体があるだけで、武器弾薬のたぐいは皆無であった。

 大門「武器は中西が奪ったに違いない」
 浜「すると奴は、はなっからその計画でタレこんだってわけですか」
 北条「でも団長、これは中西一人でできる仕事じゃありませんよ」
 大門「共犯は山根に違いない」

 さらに、焼津港から正体不明のクルーザーが強行着岸したと言う知らせが入る。

 と言う訳で、大門軍団は一服する暇もなく、焼津港に向かうことになるが、ここでいつものようにユージロウのカラオケタイムとなり、11話へ続くのだった。
関連記事
スポンサーサイト



コメント

>縄張り意識の強い警察で

「グリコ・森永事件」の大阪府警・兵庫県警とか。
ちなみに当時僕の高校にも警察が来ていました。
実験用の化学薬品があるため。

色々と盛り沢山

今回は(露骨な)タイアップありカラオケあり突っ込みどころが満載の展開ですね😅
市街戦なんて今の刑事ドラマじゃ先ず有り得ませんよね

Re: >縄張り意識の強い警察で

> ちなみに当時僕の高校にも警察が来ていました。
> 実験用の化学薬品があるため。

そうなんですか。結局未解決なんですね。

Re: 色々と盛り沢山

今はこの手の刑事ドラマ自体ないですけどね。

「全国縦断ロケコレクションシリーズ」

この放映年ではセルもレンタルもビデオソフトが無かったワケですが
現在のこのパッケージングでは、ロケ地で未視聴の方々が興味を持つ可能性がありますね。
こうしたタイアップも後々の「金のなる木」に化けたのかも?

Re: 「全国縦断ロケコレクションシリーズ」

しかし、まあ、今では考えられない贅沢なドラマですね。

No title

それにしてもこういう荒唐無稽なドラマが堂々と放送されて、それで人気を得たってのは、やっぱりこの80年代初頭のこの時期が絶頂にして最後だったのでしょうね。やっぱり「西部警察」終了後は、このようなドラマが人気を得るってことはなかったですもんね。

>PART2から登場の沖田五郎。演じるのは言わずもがなのトモカズさん。

前に某映画に私エキストラ出演したことがありまして、その映画に三浦友和が出ていました。すぐ近くで彼を観たのですが、正直後ろ姿にも後光が差していましたね。すご迫力でした。「赤いシリーズ」でも、「赤い疑惑」よりも「赤い衝撃」での刑事役のほうが似合っていました。彼はああ見えて、刑事とかが似合うのでしょうね。

それにしても、なんで警視庁の人間が管轄外の静岡でこんなに暴れるんだよとかそういった「当然の疑問」が不問にされているのだから、そう考えるとドラマ制作にはいい時代だったのでしょう。

ところで

>明子役は、1の古手川祐子さんから登亜樹子さんにスイッチしている。

 知名度では比べ物にならないが、個人的にはこっちの方が好みである。

いや、私もこの人好きなんです。古手川さんが悪いとは言いませんが、このドラマでは素朴なタイプの登さんのほうがよかったと思います。大根でしたけどね(苦笑)。

ところでこちらのサイトで紹介されている番組はすごいですね。1986年にこのような番組が制作されているのもすごいですが、2015年に再放送(!)されたのもすごい。また再放送される機会があったら見てみたいくらいです(笑)。登さんも出ていますが、

>なお、助手席にはべらせてるのは「あの人は今」にも引っ掛からなそうな軍団所属のB級ディーバ・登亜樹子(登静江)です。

ていうのはひどいですねえ。まあ事実ですけど。彼女は、石原プロ以外のドラマには出ていないみたいですから、やや地味で華がなかったのですかね。

http://ventilatorblues-sway.blogspot.com/2015/02/in.html

Re: No title

> 前に某映画に私エキストラ出演したことがありまして、その映画に三浦友和が出ていました。すぐ近くで彼を観たのですが、正直後ろ姿にも後光が差していましたね。すご迫力でした。

おおおお、凄い経験されてるんですね。

> いや、私もこの人好きなんです。古手川さんが悪いとは言いませんが、このドラマでは素朴なタイプの登さんのほうがよかったと思います。大根でしたけどね(苦笑)。

結構ごつい体してるんですよね。そこがまた可愛い。

> ところでこちらのサイトで紹介されている番組はすごいですね。1986年にこのような番組が制作されているのもすごいですが、2015年に再放送(!)されたのもすごい。

情報ありがとうございます。

当時のテレビジョンを資料として集めていたので、こういう番組があっても不思議はないなぁと言う感じです。

とにかく、今のテレビは多様性がなさ過ぎます。どうせ見ないからどうでもいいんですけど。

お久しぶりのコメントとなります。
私がコメント屋(何それ)始めた頃、初めてコメント投稿したのがこのブログ(の前身)
あれからすでに6年近く…早いものです。

それはともかく「西部警察」が、こちらのブログ独特のタッチでレビューされているのは嬉しい限りです。
これからも色々な作品のレビューに挑戦していってください。
まだまだコロナ禍が続いていますが、お体におきをつけて。

Re: タイトルなし

お久しぶりです。

と言っても、ツイッターでちょくちょく話してるから久しぶりと言う感じでもないですが。

もう6年ですか……

「美女シリーズ」に出てくる車のことで色々教えて頂きましたね。

> それはともかく「西部警察」が、こちらのブログ独特のタッチでレビューされているのは嬉しい限りです。

お読み頂きありがとうございます。

ま、一年に一回くらいしか公開してませんけどね。

> まだまだコロナ禍が続いていますが、お体におきをつけて。

ご親切にありがとうございます。お互い気をつけましょう。

どうせすぐ埋もれちゃうことだし、今日は短いコメントで

>明子
「こんな野暮ったい黒塗りのヤクザ臭いセドリック(※)なんかじゃなくて、課長さんのガゼールをオープンにして走らせたかったなぁ‥・。」

※そこまで言ってません

Re: どうせすぐ埋もれちゃうことだし、今日は短いコメントで

言ってましたね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

最近のコメント

カテゴリー

カレンダー

01 | 2023/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター