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「ウルトラマンA」 第18話「鳩を返せ!」


 第18話「鳩を返せ!」(1972年8月4日)

 この18話も、実は一度スルーしたものなのである。

 何故なら管理人はスルーするのが大好きだからである。楽だし。

 で、別にリクエストがあった訳ではないが、なんとなく来るような気がしたのであらかじめ書いておくことにしたのである。

 
 三郎「いてえじゃねえか」
 母親「ダメよ、ほんとーにダメよ、今度こそお母さんの言うこと聞いて頂戴」

 冒頭、とある下町の民家から鳩を手にした少年が飛び出し、それを追いかけて、その母親がたわわに実った圧倒的存在感の乳をぶるんぶるん震わせながら出てくる。

 石井富子さん、御年37才の女ざかり!!

 ……

 いやぁ、スルーしなくて良かった。

 白いシャツ越しに、ほんの微かにブラのラインが透けて見えるところがかなりのエレクトポイントとなっております(変態かワシは)

 
 母親「そんな汚いもの、うちにおいとくわけに行かないんだから」
 三郎「いやだ、小次郎を捨てるなら俺もこの家を出て行っちゃうよ」
 母親「出て行く? 良いわよ、何処へでも行ってらっしゃい。その鳩がいる以上、あんたうちへ入れませんからね」

 
 三郎(で、でけえ……)

 我が母親ながら、なんというでかさ(何が?)だろうかと息を飲んで立ち尽くす三郎少年であったが、嘘である。

 以上でレビューを終わりにしても良いのだが、なんか、ぶっ飛ばされそうな気がしたので続ける。

 ただ、今回、一度スルーしようと思ったくらいだから、あんまり面白くないんである。

 変に湿っぽくて辛気臭いんだよね。

 いかにも田口さんらしい語り口ではあるが。

 母親から追い出され、「怪獣使いと少年」でも使われていた物悲しいBGMの中、とぼとぼと狭い路地を歩いている三郎。

 
 三郎「俺たち、これから何処行けばいいんだ?」
 小次郎(知るか)

 まるで、カーナビなしでは隣町にも行けない軟弱ドライバーのような弱音を吐く三郎であった。

 同じ頃、その付近を北斗と夕子がパンサーでパトロールしていた。

 夕子「あら、鳩よ」
 北斗「平和だよな、まったく」
 夕子「星司さん、平和そうに見えてもね、それはここだけの話よ。この地球だってどこかで必ず戦争してるんですもの」
 北斗「そうだ、訂正する。平和そうに見えるだけだ」

 北斗が何気なくつぶやいた一言に、妙にねちっこく絡んでくる夕子。

 いつからこんな「めんどくさい女」になっちゃったんでしょうか、夕子タン!!

 と、パンサーの目の前にいきなり三郎が飛び出してくる。

 
 北斗「危ないじゃないか、急に飛び出してくるやつがあるか」
 三郎「すみません、小次郎見てたもんで」
 北斗「小次郎?」
 三郎「あの鳩の名前です」
 夕子「あなたの鳩だったの」

 三郎が鳩笛を吹いて指示すると、小次郎はその通りに動いて三郎の元に帰って来る。

 
 夕子「凄いじゃない」
 三郎「そうさ、国内レースで三回も優勝したんだぜ……でもね、小次郎とも別れて暮らさなきゃならないんだ」
 夕子「どうして」
 三郎「分かってくれないんだよ、鳩の糞にはサルモネラ菌があるから家の人が中毒になるって言うんだ。だから今日から家においとけないんだ」

 三郎は、秘密厳守を条件に、雑木林の中に作った小次郎の巣箱を二人に見せてやる。

 夕子「へーっ、やるもんだわぁ」
 三郎「ここに置いとけば、毎日学校から帰ってきて会えるじゃん」

 その後、二人が本部に帰投すると、隊員たちが新開発の無人飛行機の設計図や資料を夢中になって見ていた。

 梶「この飛行機が完成すれば人間の行けない場所でもあらゆる観測や調査が出来るんだ」
 山中「わざわざ月まで行く必要もないわけか」
 梶「勿論だよ、月の石でもちゃんと拾って帰ってくるよ」
 吉村「海の底なんかも平気なのかなぁ」
 梶「ああ、それも大丈夫だ」
 今野「じゃあ地面の中は」
 梶「うん、やり方次第ではそれも大丈夫だろう。しかし、回収機能にもう少し……」
 北斗「梶さん、凄いアイディアがあります!!」

 梶の言葉が終わらないうちに、北斗が大声で叫ぶ。

 竜「どんなアイディアがあるのかね」
 北斗「鳩です」

 
 山中「鳩?」

 グラサンかけると完全にヤクザにしか見えない山中隊員が怪訝な顔で聞き返すと、北斗は得意そうに、

 
 北斗「鳩の帰巣本能を利用するんです。鳩は何千キロも離れた場所から自分の巣へ帰ってきます」
 今野「なるほど、俺も子供の頃、伝書鳩を飼ったことがあるが……」
 北斗「我慢できずに食べちゃった?」
 今野「食っとらんわっ!!」

 じゃなくて、

 今野「なるほど、俺も子供の頃、伝書鳩を飼ったことがあるが、あれは不思議な本能だ」
 吉村「おい、北斗、お前なかなかやるなぁ」

 こうして、無人飛行機に鳩の帰巣本能が利用されることになり、それに先立って、その習性を解明することになる。

 ……

 今回のシナリオの欠陥のひとつは、この展開である。

 なんでドローンを戻すのに、鳩の帰巣本能に頼らねばならないのか、さっぱり分からない。

 仮に本部からA地点まで行くようコンピューターに命令できるのなら、戻りもその逆のルートを辿れば良いだけなので、帰巣本能は必要あるまい。

 逆に、行きのルートも指示できないのなら、帰巣本能があったって無意味だろう。

 なにより、そのためにまず鳩の帰巣本能を解明するって、どんだけ遠回りの方法やねん。

 また、誰一人反対することなく、北斗の案が通っちゃうのも変である。

 んで、北斗がその実験に使おうとしたのが小次郎だったのだが、たぶん、公的機関の調査に協力したということで、三郎の母親を納得させ、鳩の飼育許可を出して貰おうとの算段だったのだろう。

 正直、そんなもん放っておけばいいと思うのだが、「人の嫌がることを進んでする」と言う言葉の意味を取り違えているヤプールが、全力でそれを潰しにかかってくる。

 と、同時に、鳩の帰巣本能を超獣に植えつけ、それによってTAC本部を襲わせようと言う巧妙な作戦であった。

 ……

 いや、TAC本部の場所はヤプールだって知ってるんだから、何も帰巣本能に頼ることはあるまい。普通に超獣作って普通に命令すれば良いのである。

 話が先走ったが、隊員たちが総出で観測する中、海岸から小次郎が放たれる。

 ……

 つーか、小次郎が戻るのはあの巣箱or三郎の家なんだから、これでは鳩を超獣にしたところで、TAC本部を襲撃させることは出来ないのでは?

 今回のシナリオ、最初から破綻してるよなぁ。

 
 美川「第二地点を通過」

 しょうがないので、空を見上げる美川隊員の美しいお顔でも貼っておこう。

 
 夕子「このスモッグで鳩が見えるかしら」
 北斗「だいじょぶ、俺の目は2.0なんだから……お、来た来た」
 夕子「何処?」
 北斗「ほら、あそこ」
 夕子「え、何処?」

 北斗の目には羽ばたく小次郎の姿がはっきり見えていたが、それがパッと消えてしまう。

 北斗「大変だ、鳩が消えてしまった」
 夕子「えっ?」

 無論、小次郎を攫ったのはヤプールの皆さんであった。

 以前にも出てきた、大仰な超獣製造装置に閉じ込められている小次郎。

 ヤプール「ははは、この鳩はTACへ飛んでいくのだ。鳩の脳を超獣に移し変えれば、超獣はTACに向かって進むのだ。それえっ!!」

 相変わらずテンションの高いヤプさんであったが、さっきも言ったように、鳩はTACじゃなくて、巣箱or三郎の家に向かうと思うので、ほぼ無意味な作戦であった。

 田口さんも、書いてて「あれ?」と思わなかったのだろうか。

 ひょっとしたら、伝書鳩が、放たれた場所が何処だろうと、そこに戻ってくるものだと勘違いしていたのではあるまいか?

 伝書鳩が戻るのは、あくまで自分の巣だけである。

 あと、脳だけを超獣に移植するというのも無駄に分かりづらくなるだけで、単に小次郎を改造して超獣にしたほうが良かったと思う。

 ともあれ、TACの実験は失敗し、発案者の北斗は隊員たちから集中砲火を浴びる。

 
 山中「馬鹿なことを言うな、鳩が突然消えるなんてことがあるか」
 今野「見落としちまったんじゃないのか」
 北斗「いやぁ、俺の目は2.0なんです。ちゃんと見えてました」
 吉村「南隊員は見えなかったのか」
 夕子「それが、私が見ようとしたときには消えてしまった後だったんです」
 今野「はっはっ、途中で寄り道してるんだよ、あの鳩は」
 北斗「小次郎は血統書付きの優秀な鳩なんです、そんなことは考えられないと思います」

 と、北斗は断言するが、当時、鳩レースの帰還率は(磁気の乱れで?)急減しており、絶対なんてことは言えないのである。

 正直、鳩レースって、ただの動物虐待じゃないかと……

 美川「スモッグ注意報が出てたけど、それで見落としたんじゃないの」

 美川隊員も、いかにも70年代的な台詞で見解を述べるが、竜や梶は、小次郎が自分の巣箱に戻ってるのではないかと、北斗に調べに行かせる。

 いや、戻ってるのではないかって、元々それを調べるのが目的だったんでしょう?

 やっぱり、彼らは……と言うか、田口さんは……鳩が飛び立った場所に戻ってくるんだと思っていたようである。

 とにかく、北斗と山中が巣箱を見に行くが、当然ながら、鳩は戻っていなかった。

 そこへ三郎が学校から帰ってきて、小次郎の失踪を知ってショックを受ける。

 
 三郎「今までそんなことは一度もなかったんだ。お兄さんたちなんかしたんだ」
 北斗「信じてくれ、ほんとに行方不明になってしまったんだ」
 三郎「嘘だ」
 北斗「待て、俺に考えがあるんだ、行方不明になった場所は分かっている、だからそこで君の鳩笛を吹こうと思うんだ」

 と言う訳で、北斗たちが鳩を見失った場所に三郎を連れて行き、あの鳩笛を吹かせて小次郎を呼び戻そうと言うことになる。

 山中隊員は甚だ懐疑的だったが、

 
 その音を頼りにしたのか、脳味噌を抜かれた小次郎が、例の巣箱の前にポトッと落ちてくる。

 小次郎「……」

 だが、脳味噌吸い取られてるんだから当然だが、それっきり動けなくなって力尽きたように目を閉じる。

 こんな早い段階で、小次郎の運命が分かってしまう構成も感心しない。

 と言うか、ここで小次郎の体だけを出す必要があるだろうか?

 小次郎=ブラックピジョンにしておけば、こんなシーンも要らなかったのに……

 続いて、

 
 市街地の空が、超獣の形に切り抜かれ、

 
 それが超獣ブラックピジョンとなる。

 何度も言ってるが、こういうのをCGなしで撮ってると言うのが信じられない。

 ブラックピジョン、なんとなく心細そうな鳴き声を上げながら、何かを探しているようにキョロキョロ辺りを見回す。

 そう、頭が小次郎なので、飼い主の三郎の姿を探しているのだろう。

 何も知らないTACは、がむしゃらにブラックピジョンに攻撃を仕掛け、それによって実際は大して凶暴でもないブラックピジョンを興奮させ、暴れさせる。

 TAC、使えないどころか、事態を悪化させてるぞ……

 

 
 建設途中の団地を、超獣がひと蹴りで壊滅させてしまう、素晴らしいミニチュアワーク。

 
 既に人が住んでいる棟も容赦なく叩き壊すが、各部屋に物干し竿があって、それに布団や洗濯物まで干してあるという、ほとんど頭がおかしいとしか思えない凝ったディテール。

 これじゃあ、赤字になる筈だよね。

 ところが、このブラックピジョンの出現は、ヤプールにとっても意外な出来事であった。

 
 ヤプール「うう、うう、なんたることだ、ワシの命令も聞かずに勝手に飛び出したりして……戻れ、戻るんだ、ブラックピジョン!! あと、ワシの周りを意味もなく歩くんじゃねえ!!

 ついでに、前々から思っていた、同僚たちへの不満をぶちまけるヤプール司令官であったが、嘘である。

 嘘であるが、他のヤプールが目的もなく部屋の中をうろうろしているように見えるのは事実である。

 まあ、別にこのまま暴れさせても問題なかったと思うが、ヤプールはブラックピジョンを無理やり引き揚げさせる。

 CM後、照明を暗くした本部で、北斗がひとり考え込んでいる。

 そこへ夕子が来て、

 
 夕子「星司さん」
 北斗「夕子、俺にはわからないことがあるんだ。あの時、俺の耳にもはっきり鳩の鳴き声が聞こえたんだ」
 夕子「あれは超獣の声よ」
 北斗「なんだって、超獣の声が? もしかすると、あの超獣はヤプールが鳩を使って作り出したものかもしれない」

 北斗は一足飛びに結論に達すると、また三郎が笛を吹くと超獣があらわれるのではないかと、慌てて本部を飛び出す。

 パンサーで三郎の自宅を訪ねるが、母親がいるだけで三郎は不在だった。

 北斗「何処行ったかわかりませんか」
 母親「さあ……ひょっとしたら鳩のことじゃない?」
 北斗「実はそうなんです」
 母親「まーっ、やっぱり鳩飼ってたんだわ、まぁー、あの鳩キチガイにも困ったもんでね、晴海に船見に行ってね」
 北斗「晴海埠頭?」
 母親「そうなのよ、そこで鳩のヒナ拾ってきて飼ってもう勉強そっちのけで鳩狂いしちゃって、うちでも困ってんのよー」
 北斗「どうもありがとうございました」

 とめどない母親の愚痴を強引に打ち切り、埠頭へ向かおうとするが、

 
 母親「あのー、なにか」
 北斗(で、でけえ……)

 その圧倒的な存在感に驚嘆の目を見張る北斗であったが、嘘である。

 嘘であるが、高峰さんが「でかい」と思っていたことはほぼ間違いない。

 北斗「いや、別に」
 夕子「失礼します」

 
 ……

 で、でけえ……

 管理人も思わず唸ってしまったが、なにしろ石井さん、この約10年後の「事件記者チャボ!」23話において、

 
 伝統の「おっぱい二段挟み方式」をさらに発展させた、「胸の谷間X縛り」と呼ばれる究極の縛りを披露したこともある、一級おっぱい師なのである!!

 ……って、まあ、単に赤ちゃんの抱っこ紐がおっぱいの間でクロスしてるだけなんだけど、この画像、どう考えても他に使う機会がないので、この場を借りて貼らさせて頂きました。

 あと、三郎、小次郎のことを「血統書付き」って言ってたけど、埠頭で拾った鳩に、なんで血統書があるんだ?

 ともあれ、二人は埠頭で鳩笛を吹こうしている三郎を発見し、必死にやめさせようとする。

 
 三郎「何するんだよ、俺に小次郎を飛ばせって言ったのはお兄さんじゃないか!!」
 北斗「聞いてくれ、三郎君、君の小次郎は超獣になってしまったんだ」
 三郎「そんなこと分かるもんか」
 夕子「本当よ、あなたの聞いた小次郎の声、あれは超獣の鳴き声だったのよ」
 北斗「だからその笛を吹くと超獣が出てきてしまうんだよ」
 三郎「嘘だ、お兄さんの(言う)ことは全部嘘じゃないか」

 だが、当然と言うべきか、三郎の北斗に対する信頼は暴落しており、全く言うことを聞いてくれない。

 ……

 それにしても、こういう辛気臭いシーン、苦手ッス。

 せめて三郎が可愛い女の子だったらなぁ……

 と、まだ三郎が吹いてないのに、晴海埠頭にブラックピジョンが出現する。

 だが、ブラックピジョンはヤプールの思い通りに動いてくれない。

 ヤプール「少年の笛にお前は狂わされているのか、ええい、仕方ない、今の間にTACを全滅させてしまえ、ピジョン、光線を吐け、光線を吐くんだ」

 半ばヤケクソになったヤプール司令官が命じると、超獣は口からを吐き出す。

 うーむ、ここも、超獣がヤプールにコントロールされているのかいないのかが曖昧で、見ていて実に気持ち悪い。

 
 TACが激しい攻撃を加えるが、いつものように全然効かない。

 ……

 前回、V7と言う強力な武器を使ってほとんど初めて他人様のお役に立ったTACなのに、今回はまた以前のクソの役にも立たないTACに戻っているのが、どうにも釈然としないのである。

 んで、出撃から2分もしないうちに、全機綺麗に撃ち落とされてしまう。

 ある意味、ヤプールってもう何回となくTACを「全滅」させてると思うんだ。

 残る北斗たちにも猛火を浴びせるブラックピジョンであったが、その手前を、割と大きなタンカーが横切っていくのが、これまた信じられないほど豪華な絵作り。

 ここで、漸く北斗と南がAに変身してバトルとなるが、ブラックピジョンはかなりの強敵で、

 
 どつきまわして地に這わせたAの上に屈み込むと、

 
 その口から白い液体をシャワーのように勢い良く吐き出す。

 
 A「ううっ!!」

 白い液体をまともに顔に浴び、苦しそうに呻くA。

 ……

 ちょっと男子ぃ~、変な想像しないでよね~っ!!

 今見るととても変態的なシーンとなっているが、結局、この白い液体がなんだったのか、良く分からないのである。

 単なる嫌がらせだろうか?

 
 ブラックピジョン、ふわっと後方に飛ぶと、ビルを足で掴んで持ち上げ、Aの顔の上にまともに落とす。

 この、手前に映っているガントリークレーンの作り込みの凄さ!!

 
 ヤプール「Aも倒れた、次はTACも皆殺しだ、ゆけーっ!! ブラァッッックピジョオオオン!!」

 そして、今回のヤプール、普段のあなたは何処行っちゃったの? と言うくらいにテンションが高い。

 色々あって、再びAが立ち上がって戦いとなる。

 
 超獣が腹部から飛ばした角が、

 
 海のそばのオイルタンクに当たって爆発し、

 
 炎が流れ出してその一体が文字通り「火の海」になるという、ド迫力ショット。

 
 頃合良しと見て、Aが鉄板のメタリウム光線を放ち、

 
 激しい閃光と爆発が炸裂し、超獣は体を痙攣させて棒立ちになる。

 てっきり、致命傷を食らったのかと思いきや、

 
 鳩の脳味噌しか持ってない癖に、ブラックピジョンはなかなかの曲者で、一瞬気を緩めたAに、受けたビームをお返しするのだった。

 はっきりした描写はないが、その円形の腹部には、ベムスター同様、外部からのエネルギーを取り込む能力があるらしい。

 不意討ちを食らって膝を折るAを、ここぞとばかりにボコボコにする超獣。

 絶体絶命のピンチに追い込まれたAであったが、この時、三郎が例の鳩笛を吹き、ブラックピジョン、いや、小次郎の注意を自分のほうへひきつける。

 
 ブラックピジョン「ホーッ、ホーッ」

 鳩脳の悲しさ、敵に背を向けて鳴いているところを、

 
 すかさずAが菱形をしたビームを撃ち、

 
 無防備な後頭部に叩き込む。

 
 なおもAに立ち向かおうとするが、力尽きて横倒しに倒れ、

 
 右手の羽をバタバタ動かしていたが、やがて静かになり、

 
 眠るように目を閉じて絶命するのだった。

 なんとなく、ギエロン星獣の最期を思わせる物悲しい死に様であった。

 けれど、ギエロン星獣ほど悲しく思えないのは、結局、シナリオと演出の差であろうか。

 ラスト、巣箱に戻ろうとして力尽き、お寺の境内で倒れている小次郎の死体を発見する三郎。

 三郎が抱き上げた小次郎に、自分のスカーフをかけてやる北斗であった。

 三郎「……」
 北斗「……」

 両目から涙を流しながら北斗の顔を見上げる三郎と、それをじっと見返す北斗。

 ……

 いや、見てないで一言謝れよ。

 無論、一番悪いのはヤプールだが、元はと言えば、北斗の思い付きが原因なんだから……

 その様子を離れたところから見ている隊員たち。

 
 今野「かわいそうなことしちまったな」
 竜「恐らく鳩の頭脳をヤプールが悪用したんだろう」
 美川「そして鳩の体のほうが三郎君に会うためにここに辿り着いたのね」
 山中「ちくしょう、ヤプールの奴」

 事件の総括をする一同であったが、脳がないのに、どうやってここまで来れたのか、その辺が謎である。

 つーか、脳を抜かれた時点で死ぬのでは?

 だから、自分が言ってるように、小次郎がブラックピジョンに改造され、最後に元の姿に戻る……で、良かったんだよ。

 と言う訳で、

 
 最後は美川隊員の美しいお顔で締めましょう。

 以上、ストーリーが突っ込みどころだらけの上、結末があまりに暗いという、富子の巨乳以外には、見るべきところのない凡作であった。
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コメント

悪いのは誰?

確かに管理人様の仰る通りヤプールが一番悪い(鳩を悪用して超獣にしたから)ですが、北斗の責任もそれと同じぐらい問われて然るべきだと思いますよ😖それに乗っかったTACの皆さんも共犯ですが😅

こういう話でしたか…

結末でTAC隊員達が「ヤプール許せねぇ!」と言っているシーンしか覚えて無かったですが、
人の心に漬け込むヤプールらしさを一番、上手に描けるのは市川先生、次点で上原先生?

>白い液体をまともに顔に浴び、苦しそうに呻くA。
>ちょっと男子ぃ~、変な想像しないでよね~っ!!
この時期のAは雌雄合体のヒーローなだけに。

極東支部のお仕事事情

ヒドラ・テロチルス・バードンらと合わせて「ウルトラシリーズの鳥型怪獣は強い」という話題によく出てくるブラックピジョン、鳩の脳なんか移植せず対エース用に特化させれば普通に勝てたんじゃないでしょうか

それにしても無人機に帰巣本能の原理を利用しようというのは分からなくもない(アクシデントで同じルートが使えなかったり海流などで予定ポイントから流された場合のフォローが効く)ですが、何も一般市民の飼ってる鳩で実験しなくともまずは鳩レース協会や鳥類学者に協力を要請した方が手っ取り早かったのではないかと思います
たった1羽の鳩での実験のために極東支部の実働部隊総動員って後で本部の人達が後で報告書を読んだら頭抱えるんじゃないでしょうか

ヤプールさん家

TAC基地の映像を加工していると最近になって知りました。
言われてみれば、ドアとか確認できました。

何故使わない?

防衛チームは何故か有効な兵器を1回しか使わないことが多いですよね。何度も使われているのは科特隊のマルス133くらいでしょうか。

ブラックピジョンはA用に作られたわけでもないのにやたらと強かったですね。よっぽど素体が良かったのでしょうか?あとブラックピジョンが吐く白い液体は毒汁という設定です。

Re: 悪いのは誰?

まあ、救いのない話でしたね。

Re: こういう話でしたか…

> この時期のAは雌雄合体のヒーローなだけに。

確かに。

Re: 極東支部のお仕事事情

> ヒドラ・テロチルス・バードンらと合わせて「ウルトラシリーズの鳥型怪獣は強い」という話題によく出てくるブラックピジョン、鳩の脳なんか移植せず対エース用に特化させれば普通に勝てたんじゃないでしょうか

確かに……メタリウム光線が効かないって相当のもんですよね。

> それにしても無人機に帰巣本能の原理を利用しようというのは分からなくもない(アクシデントで同じルートが使えなかったり海流などで予定ポイントから流された場合のフォローが効く)ですが、何も一般市民の飼ってる鳩で実験しなくともまずは鳩レース協会や鳥類学者に協力を要請した方が手っ取り早かったのではないかと思います

簡単に帰巣本能を利用って言ってるけど、実用化するのはめちゃくちゃ難しい気がします。

Re: ヤプールさん家

灯台下暗しですね。全然気付きませんでした。

Re: 何故使わない?

> ブラックピジョンはA用に作られたわけでもないのにやたらと強かったですね。よっぽど素体が良かったのでしょうか?あとブラックピジョンが吐く白い液体は毒汁という設定です。

情報ありがとうございます。

湿っぽい話に出たので目立ってないけど、確かにめちゃくちゃ強いですね。

No title

ご無沙汰しております タイミングを逃すと

敷居が^^  ところで 発表は 本日26日

亡くなられたのが 17日らしいのですが

竜隊長が・・・・これで 昭和は

レオの ダン隊長だけに・・・・

しばらく お出になられてないので 気にしてたんですが

ALSで 長患いのようです

Twitterで 北斗隊員のページは 大変なことに

先に逝かれた 今野隊員 とか ムラマツ キリヤマ

加藤 伊吹  朝日奈 歴代隊長と 会われたと・・・・

嫌がらせ三部作その2

内容の暗さから好き嫌いが分かれそうですね。ブラックピジョンはヤプール配下でも強豪の一角でしょう。ヤプールの目的が嫌がらせとしか思えない話その2です。
石井富子さんは長く活躍された名優でこちらも水戸黄門で常連ゲストとしておなじみですね。

蜷川哲朗さん

他の方が仰った様に蜷川哲朗さんも鬼籍に入ったようですね😢また1人ウルトラシリーズを支えたレジェンドが亡くなるのは寂しいですね😅

ALS

瑳川さんは筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため東京都内の高齢者施設で死去ですが
このALSは古くはジャクリーヌ・デュ・プレ、最近では京都嘱託殺人の亡くなった女性
こうした「治療不能な」病気があること、そして何時自分も発症するかもしれない
とあらためて感じました。

Re: No title

お久しぶりです。

ご病気のことは全然知らなかったのでびっくりしました。

寂しいですね。

Re: 嫌がらせ三部作その2

ホッパーさんのコメントがなければスルーしてたと思います。

お陰で富子さんの乳に出会えたので感謝してます。

Re: 蜷川哲朗さん

残念ですね。

Re: ALS

病気は怖いですね。

No title

私のコメントがレビューの後押しになったとのことでありがとうございました。
瑳川哲朗さんのご冥福をお祈りいたします。

Re: No title

返信ありがとうございます。

ブラックピジョン関連

おはようございます。この話で思ったことなどですが、

>事件の総括をする一同であったが、脳がないのに、どうやってここまで来れたのか、その辺が謎である。

 つーか、脳を抜かれた時点で死ぬのでは?
だから、自分が言ってるように、小次郎がブラックピジョンに改造され、最後に元の姿に戻る……で、良かったんだよ。

小次郎の肉体が飛んできた件に関しては、「最期に一目三郎に会いたい」という強い思いが後年発覚したマイナスエネルギーに反応して起こった奇跡なのか、「そもそも小次郎は地球上の生物だったのか?」という感じに取れました。

ちなみに当時の学年誌に掲載された内山まもる先生の漫画では「ヤプールによって肉体そのものを超獣の素体に使われた小次郎がブラックピジョン撃破と共に元に戻る」という形でハッピーエンドになっておりました。

Re: ブラックピジョン関連

こんばんは。

> 小次郎の肉体が飛んできた件に関しては、「最期に一目三郎に会いたい」という強い思いが後年発覚したマイナスエネルギーに反応して起こった奇跡なのか、「そもそも小次郎は地球上の生物だったのか?」という感じに取れました。

マイナスエネルギーって、なんでも説明できるから便利ですよね。

> ちなみに当時の学年誌に掲載された内山まもる先生の漫画では「ヤプールによって肉体そのものを超獣の素体に使われた小次郎がブラックピジョン撃破と共に元に戻る」という形でハッピーエンドになっておりました。

そうなんですか。この手の話は無条件でハッピーエンドにして欲しいですね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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