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「ウルトラマンレオ」 第3話「涙よさよなら…」(リテイク版)


 第3話「涙よさよなら…」(1974年4月26日)

 今回も、ウツな話である。

 序盤ぐらい、もうちょっと明るい話にすれば良いのに……

 
 冒頭、夜のスポーツセンターにて、トオル&カオルのオヤジが、雲梯を渡ろうと頑張っているトオルを、大村と一緒に文字通り手に汗握って応援している。

 演じるのは、一度見たら忘れられない個性的な顔の二見忠男さん。

 一度見たら忘れないのに、二見とはこれ如何に?

 しっかし、トオルたちと死ぬほど似てねえなぁ。

 ま、奥さんが美人だったのだろう。

 
 父親「トオル、頑張れよ、最後まで出来たらテレビが見れるんだぞう」

 相変わらず説明不足のシナリオだが、トオルが雲梯を渡りきったらテレビを見てもいいという条件を、父親が出しているのだろう。

 テレビくらい好きに見せたれや。

 トオル、途中で落ちてしまうが、

 
 ゲン「すいません、静かにしてください、これじゃトオル君、気が散ってしまって」
 大村「すまん」

 ゲンは、トオルではなく騒々しい外野を叱る。

 ゲン「さあトオル君、もう一度やってみよう、思い切ってな」
 トオル「はい」
 ゲン「本当に静かにしてくださいね」

 トオルはもう一度チャレンジし、遂に誰の力も借りずに雲梯を渡り切る。

 ま、そんなのはどうでも良くて、

 
 トオルを見守っていた百子さんが、大村がトオルの父親の口を手で塞いでいるのを見て、

 
 百子「うっふ」

 思わず吹き出してしまうのが可愛いのである!!

 トオルが成功したのを見て、父親は我がことのように喜ぶ。

 
 トオル「オオトリさん、ありがとう、お陰で今夜からテレビが見られます」
 ゲン「そうか、良かったな、でも夜更かしはダメだよ」
 カオル「お父さん、早く帰ってテレビ見ようよ」

 子供たちは父親と手をつないで、いかにも仲睦まじそうにはしゃぎながら帰っていく。

 
 百子「家に火ぃつけたくなるくらい、仲のいい親子ね」
 ゲン「えっ?」
 百子「えっ?」

 じゃなくて、

 百子「羨ましいくらい、仲の良い親子ね」
 ゲン「うん、お父さんも大変だ。亡くなったお母さんの代わりもやってるんだな」

 お互いに親兄弟のいない百子とゲンは、そんな梅田一家の後ろ姿に羨望の眼差しを注ぎつつ、しみじみとつぶやくのだった。

 だが悪魔のようなスタッフは、この仲睦まじい親子の帰途に、ツルク星人と言う、なんでも切らなきゃ気が済まない凶悪な星人をスタンバイさせていた。

 こうして特に理由もなく梅田親子は襲われ、トオルたちは助かったものの、

 
 父親は、無残にも胴体を真っ二つにされて殺されてしまう。

 ちょっと分かりにくいが、これは父親の切断された胴体で、切断面からは、ちゃんと真っ赤な血が溢れている。

 今なら、大人向けドラマでもNGの、とんでもない残酷描写である。

 しばらくして、トオルとカオルがスポーツセンターに戻ってくるが、

 
 トオル「……」
 カオル「……」
 大村「どうした、トオル君?」

 二人はあまりのショックのために泣くことも叫ぶことも忘れ、ほとんど憎しみの篭った目でドアを開けた大村を見詰めるばかりであった。

 この描写はなかなかリアルである。

 やがてゲンも顔を出すが、二人の異様な様子と、父親がいないことから、敏感に変事の出来を嗅ぎ取り、

 
 ゲン「そうか、お父さんになんかあったんだね? そうだろう?」
 トオル「オオトリさん、父さんが、父さんが殺されたんだ!!」
 ゲン「なにっ」

 トオルがやっと声を絞り出すと、

 
 口を結んで耐えていたカオルも、それにつられるように、

 
 カオル「あは~っ!! ああぁあんあん……」

 両手で顔を覆って、堰を切ったようにワンワン泣き出すのだった。

 ……

 やっぱり、富永さんは上手い!!

 70年代の子役では、トップクラスの演技力である。

 これに対抗できるのは、斉藤浩子さんと松田洋治さんくらいではあるまいか。

 ゲン「トオル君、詳しく話すんだ」
 トオル「こいつが、こいつがお父さんを殺したんだ」

 トオルはゲンの言葉も耳に入らず、ツルク星人がわざと落として行った青く平べったい鉱石のようなものを床に叩きつけ、それをぐりぐり靴で踏みつける。

 
 ゲン(ウルトラマンレオ……)

 鉱石の表にはレリーフが刻まれていたが、それは紛れもなくレオの顔だった。

 三日後、雨の降りしきる夜、ゲンはMACの鈴木隊員と共にスポーツセンターに向かう。

 孤児となったトオルたちの身の振り方について相談するためである。

 
 大村「昨夜は俺のとこに泊まったんだけど……こう見えても俺はまだ独身だからな、メシの支度が出来んのだよ」
 猛「僕んとこは弟がいるしなぁ」
 百子「オオトリさんが、私のところが良いって言うんですけどね」

 あれこれ話していると、冷静に考えるとなんでこの場にいるのか良く分からない、今回限りの登場の鈴木隊員が、

 鈴木「そうか、ね、どうだろう、僕のうちに来ては?」
 ゲン「鈴木隊員のところへ?」
 鈴木「うん、うちには女房もいるし、それにとても子供好きだから喜ぶと思うよ。オオトリ君も泊まりにくればいい」
 ゲン「しかし、鈴木隊員にまで迷惑を掛けては……」
 鈴木「な、オオトリさんも来てくれればいいだろう?」

 二人はすんなり鈴木隊員の申し出を受け入れるが、鬼のようなスタッフは、三人が車で鈴木隊員の自宅へ向かう途中、またしてもツルク星人に襲撃させるという、冷酷非道な挙に出るのだった。

 しかし、ツルク星人は特にトオルたちを狙っているわけでもなく、襲撃回数も数回に過ぎないのに、トオルたちが二度もその餌食になると言うのは、あまりに偶然の度が過ぎると言うものだろう。

 かてて加えて、今度も真っ二つにされたのはMAC唯一の常識人と呼ばれる鈴木隊員だけで、子供たちは無傷だったというのは、いくらなんでも都合が良過ぎる結末だ。

 その後、凄惨な現場にて、ゲンが殺人鬼への怒りを滾らせていると、

 
 ダン「……」

 たまに、殺人鬼より怖い時があるダンが、例によって金属製の杖をゲンの首筋に当て、

 ゲン「隊長」
 ダン「ちょっと来い」
 ゲン「……」

 そのままついて行ったら、殺されるんじゃないかと一瞬思ったゲンであったが、ダンは人気のない場所に移動すると、さっきと同じレオのレリーフ(カメオ?)を差し出し、

 
 ダン「宇宙金属で出来ている」
 ゲン「宇宙金属?」
 ダン「そうだ」
 ゲン「じゃあこの事件は宇宙人?」
 ダン「レオの名を騙って地球を侵略しようとしている挑戦状だ」
 ゲン「くそう、敵はまだこの近くに……」
 ダン「慌てるな」

 血気に逸るゲンを再び杖で押さえると、

 ダン「容易ならざる相手だ。正体がはっきりするまで追ってはならん」
 ゲン「しかしそのためにまた人が」
 ダン「私に考えがある、良いと言うまで絶対に手を出すな」

 相変わらず専制君主のように横暴なダンは、何の説明もせぬまま、一方的にゲンに命令する。

 しかし、わざわざ犯行現場に自分の顔を名刺代わりに残していくバカはいないので、ツルク星人がレオの名を騙っているというのは、はっきり言って受け入れがたい解釈だ。

 よって、ここはレオへの挑戦状として残して行ったと見るほうが妥当だったと思う。

 あと、地球を侵略しようとしている奴が、なんで通り魔みたいに人を殺さねばならないのか、さっぱり意味が分かりません。

 ま、そもそも、たったひとり、しかも素手で他の星を侵略しようとしている時点で、頭がおかしいのは確定的なのだが……

 たとえば、火星に高度な文明があるとして、あなたの家族or友人がある日突然、

 「あー、俺、今からちょっと火星滅ぼしに行くわ」

 とか言い出したら、普通は必死になって止めるでしょ?

 それと同じで、このツルク星人にも、止めてくれる友人や家族はいなかったのだろうか?

 それはともかく、ゲンは隊長の言いつけを守って、大人しくMACの仕事をこなしていたが、

 
 ゲン「隊長は?」
 桃井「さっきまでそこで地図を調べてましたが、ちょっと出掛けてくるといって、たった今」

 ふと桃井ちゃんに尋ねると、桃井ちゃんはミニスカから伸びる足を見せ付けつつ、可愛らしい声で応じる。

 ……

 いやぁ、正直ノーマークだったけど、晴子ちゃん、なかなか良いよ!!

 白川「これでもう三日目なんです。毎晩夜になると出掛けて行くんです」
 ゲン「毎晩?」

 それはともかく、桃井隊員に続いて、白川隊員がさらに詳しいことを教えてくれる。

 ゲンがふと隊長の机を見ると、スポーツセンター周辺の地図が広げてあり、いくつかの数字とバツ印がつけてあった。

 ゲン「これは昨日の現場じゃないか……」

 そして、その中の4と書かれた地点は、鈴木隊員が殺された場所であった。

 これまた説明不足でイライラするのだが、バツ印は事件の起きた場所で、数字はその順番を示しているらしい。

 で、まだ事件の起きていない5と書かれた場所が、ダンが割り出した次の事件の発生場所……と言うより、ツルク星人の出現ポイントらしいのだ。

 でも、それだけのデータでそんな正確に次の場所を予測できるのか、甚だ疑問である。

 また、ツルク星人が、一晩につきひとりしか殺さないというのも、まるで本物の連続殺人鬼みたいな規則性を持っているようで、なんか釈然としないんだよね。

 それはともかく、ダンがその場所をわざと目立つように歩いていると、まんまと釣り出されたツルク星人が襲ってくる。

 両手が巨大な剣になった、恐ろしい相手であった。

 それこそ、飛び道具で応戦すればいいのにと思うが、ダンは杖で敵の攻撃を防ぐ。

 
 そこへゲンが飛び込んできて、ダンを守るように星人の前に立つが、

 
 ダン「ゲン、どけ!!」
 ゲン「うっ」

 ダン、何を思ったか、ゲンの背中を「邪魔だ」と言わんばかりに杖で叩いて気絶させる。

 これにはツルク星人もびっくりしたのではないか。

 ダン、杖を投げて星人の顔に突き刺し、なんとか撃退する。

 
 ダン「……」

 不意討ちとは言え、仲間に昏倒させられて伸びているゲンの情けない姿を見下ろすダン。

 喉まで出掛かった「使えねーなーっ!!」と言う言葉をなんとか飲み込むのだった。

 で、もっと情けないのは、翌日になってもゲンは眠ったままで、

 
 そればかりか、愛しの百子さんたちに手厚く看護されていることだった。

 いや、杖で殴られただけで、なんで一晩中眠り続けねばならんのだ?

 やがてゲンは目を覚まし、

 カオル「オオトリさん」
 ゲン「ここは?」
 百子「オオトリさんの部屋よ」
 ゲン「なんだって?」

 

 
 そう聞いて、慌てて跳ね起きるゲンであったが、

 
 百子「もう、手遅れよ。ベッドの下のエッチな本は全部チェックさせて貰ったわ」
 ゲン「ギャーッ!!」

 ……と言うのは嘘だが、百子さんに秘蔵のエロ本を見られるのは、それはそれで嬉しいかもしれない。

 あと、上の二枚の画像は、丘野さんの貴重なポニーテールと美しい横顔を鑑賞するためだけに貼りました。

 存分にお楽しみください。

 ゲンは、体育館で子供たちの空手の稽古を見物しているダンのところへ行き、

 
 ゲン「隊長、ひどいじゃありませんか」
 ダン「なんだ?」
 ゲン「隊長のピンチを助けようとした俺を殴るなんて」

 当然ながらダンに文句を言うが、

 ダン「分からん奴だな、ああしなかったらお前は死んでいたんだ」
 ゲン「そんな」
 ダン「私の言いつけを無視して何故そう死に急ぐ? 奴はツルク星人だ、自分の両手を刃物に変えている。まともに戦ったら勝てる相手ではない」

 逆にダンから叱られるのだった。

 ま、叱られるのはともかく、恩着せがましく自分の貢献をアピールするのは、いかにもヒーローらしからぬみっともない行為で、これは是非やめて頂きたかった。

 そう言いたくなる気持ちは分かるけど。

 
 ダン「ゲン、あの子の目を見ろ」
 ゲン「……」

 ダンの視線の先には、鬼気迫る様子で空手の稽古に励んでいるトオルの姿があった。

 ダン「あの子はかつてお前が自分の星を全滅されたときの気持ちと同じだ、あの子のことを思うなら、もっと慎重に行動しろ」
 ゲン「はいっ」

 正直、なんだか良く分からなかったが、とりあえず分かったふりをするゲンであった。

 ここで余計なことを言うと、また杖でしばかれる可能性が高いからである。

 と、折も折り、東京にツルク星人があらわれたとの知らせが入る。

 ダン「ようし、直ちに出動」
 ゲン「隊長」
 ダン「ツルク星人だっ」

 
 ゲン「どこがですか、隊長ーっ?」

 と言うのは嘘だが、これ、どう見てもツルク星人じゃないよね。

 まあ、等身大の時と巨大化した時で姿が違う(註1)というのは「レオ」ではありふれたケースであるが、普通は、「ツルク星人の連れて来た怪獣」と思うんじゃないかなぁ?

 そもそも、これを見て白川隊員が「宇宙人」だと言い切ってるのが変なのだ。

 註1……考えたら、ウルトラ戦士だって等身大の時と巨大化した時では全然姿形が違うのだから、それをおかしいと思うほうがおかしいのかもしれない。

 MACが空と陸から総攻撃を仕掛けるが、いつものように何の効き目もない。

 ダン「全機引き上げだ」
 隊員「隊長!!」

 管理人に名前を覚えてもらえない隊員が抗議するが、ダンは揺るがない。

 MACの戦力では逆立ちしても勝てないと判断した、立派なのか情けないのか、良く分からないダンの決断であった。

 MACステーションに帰還するや否や、ゲンはダンの体に縋りつくようにして訴える。

 
 ゲン「隊長、一体市民は何と言ってるか知ってますか?」
 ダン「分かっている」
 ゲン「腰抜けだの卑怯者だといわれて、悔しくはないんですか?」
 ダン「……」
 ゲン「幸い星人も引き揚げたからいいようなものの……」

 だがダンは、ゲンの必死の叫びを聞き流すと、

 
 ダン「黒田、全機のスピードを倍にするようにエンジンをチェンジしてこい」
 黒田「はいっ」

 冷静に考えたら、めちゃくちゃな命令を与えるのだった。

 だが、黒田は平然と応じて早速作業に取り掛かる。 

 いや、そんな簡単にスピードを倍に出来るんなら、最初からしとけやっ!!

 ゲンはなおも食い下がり、

 
 ゲン「隊長にはトオル君兄妹や、残された鈴木隊員の奥さんの悲しみが分からないんですか?」
 ダン(近い……怖い……)

 と言うのは嘘だが、現実で、こんな顔近付けて話してくる奴ぁいないよね。

 いるとしたら、頭がおかしい奴である。

 ダン「悲しみか……」

 依然として、ダンの反応は鈍く、他人事のようにつぶやいてゲンの顔面圧迫からさりげなく逃れる。

 
 ゲン「僕たち宇宙人にだって涙はあります」
 ダン「ゲン、私はお前の涙など見たくはない」
 ゲン「……」

 きついなぁ。

 隊長からこんなこと言われたら、どんなウルトラ戦士でも心が折れるってもんだよね。

 あと、いまいち意味不明だし。

 なんつーか、勢いだけで書いてるダイアローグに見えるんだよね、たまに。

 ダン「今や事態は甘くはないんだ」
 ゲン「しょっぱいんですか?」
 ダン「MAC全機のスピードを倍にしたところで星人に勝てる訳がない。大事な隊員のためだ」

 ダンは、スピードアップを命じたのは、勝つためではなく星人から逃げられるようにするためだとその真意を語る。

 ……

 いや、なんで強力な新兵器を搭載して敵を倒そうと言う発想をしないのか?

 毎回、ゲンが特訓することによって技を会得し、それで敵を倒すという設定だから仕方ないとは言え、強敵への対策が「逃げ足を早くすることだけ」って、いくらなんでもヘボ過ぎる。

 もう、だったらMAC自体解散しちゃえば良いのでは?

 あとは全部レオにお願いするってことにして。

 ダン「星人に勝つ方法はただひとつしかない。ウルトラマンレオだ」

 って、まあ、隊長自身が認めちゃってるんだから、世話はない。

 
 ゲン「それなら、あの時でも」
 ダン「慌てるな!! 今のお前の技では勝てない。昨夜、私が何故お前の頭を打ったかわかるか? 左右の手刀が二段攻撃でお前の首を狙っていたんだ」

 ダン、杖をゲンの首筋に当てながら、昨夜の謎めいた行動の真意を教えてくれる。

 そう、「なんかムカついたから」では決してなく、ゲンを星人の攻撃から守るためにやむなく殴り倒したのである。

 ダン「これからお前はそれを覚えるんだ」

 と言う訳で、雑木林に場所を移して、今週の特訓コーナーとなる。

 
 ダン「ひとつの技にはひとつの技で勝てる。だが、二段攻撃には三段攻撃しかない」

 分かったような分からないようなことを言うと、いきなり杖を振り回してゲンに殴りかかるダン。

 
 ゲン(この人、ほんとは杖なくても歩けるのでは?)

 ふとそんな疑惑が胸に萌すゲンであったが、嘘である。

 ダン「これが奴の二段攻撃だ」

 目にも留まらぬ連続攻撃をなんとかかわしたつもりのゲンであったが、

 
 ゲン「……」

 
 ゲン(いや~ん、まいっちんぐ!!)

 気付かぬうちに道着の帯を切られていて、それがはらりと落ちる。

 うーん、こんなもん見せられても全然楽しくない!!

 我々が見たいのは、百子さんのブラやスカートがはらりと落ちるところなのである!!

 ダン「避けていては奴には勝てん、二段攻撃をかわしてさらに攻撃しなければならん。相手の左右攻撃は自分の左右(の腕)で防ぐんだ。残るひとつの攻撃は足だ」

 と言う訳で、ビーム出せば良いじゃんと言う、一部の心無い視聴者(註・管理人のこと)の突っ込みを物ともせず、ダンの特訓が開始される。

 具体的には、

 
 片足を太いゴムのロープに結んで木に巻きつけ、その状態で、離れた場所にある目標に向かって突進、ロープの引っ張る力に負けずに蹴りを繰り出すと言うものだったが、

 
 ゲン「いやーっ!!」

 どんなに頑張っても足は届かない。

 
 ダン(ま、普通に無理だよなぁ……つーか、何の意味があるんだ、コレ?)

 それを見ながら、遠い目をするダンであったが、嘘である。

 ダン、つと進み出ると、

 
 ダン「いいか、自分の命は自分で守らねばならん、しかしその為に多くの人間を犠牲にすることは許されん。ゲン、お前は必ず勝たねばならんのだ!!」

 
 ゲン「それ、今聞かなくちゃいけない話なんですか?」

 じゃなくて、

 ゲン「はいっ」

 しかし、実際、このダンの台詞、深いようでいて、全然浅いよね。

 困ったことに、特訓編ではこの手の台詞がうじゃうじゃ出てくるのだ。

 ひとりでMACステーションに戻ったダンは、

 
 変身を試みて燃えかけたウルトラアイを取り出し、

 ダン(美品のままだったら出品できたのになぁ……)

 と、激しく後悔の臍を噛むのだったが、嘘である。

 変身できなくなったばかりに、ゲンひとりに重荷を背負わせることになった自分の不甲斐なさを呪っているのだ。

 
 一方、ゲンの特訓は(どーしても足が届かなかったので諦め)次のステップに移り、ツルク星人の腕に見立てた二本の木をかわしながら攻撃するということをやっていた。

 で、その姿に、

 ナレ「焦れば焦るほど無駄な努力が続いた」

 と言う、「それ、お前が言っちゃう?」みたいなひどいナレーションが重なるのだった。

 やがて再び巨大ツルク星人が出現し、MAC各機は気合を入れて出撃するが、スピードは上がっても、武装は以前と同じなのでいくら攻撃してもダメージを与えられず、

 
 ツルク星人「コマネチ!!」

 余裕ぶっこいたツルク星人におちょくられるありさまであったが、嘘である。

 面白いのは、マッキーではない無印の戦闘機が攻撃された際、

 
 隊員「うわーっ!!」

 誰だか分からないが、とにかくMAC隊員らしいパイロットが、爆発するコックピットの中でパニック状態になって叫んでいるカットが入ることである。

 こういう、死に直面した隊員の最期のあがきが赤裸々に映し出されるって、ウルトラシリーズにおいては、何気に極めて稀な演出ではなかったかと思う。

 
 で、その戦闘機が、傍目にはターザンごっこして遊んでいるようにしか見えないゲンの頭上を掠め、

 
 その目の前に墜落していくと言う、大胆な合成ショット。

 ここでゲンが、まだ特訓も終わってないのに見切り発車で変身するが、3話目で早くも、空手の突きを取り入れた、いわゆる変身ポーズが見られる。

 OPのイントロが流れ出し、無責任にレオの勝利を予感させるが、

 
 レオ「お願い、ちょっと待って!! ちょっとだけで良いから!!」

 バトル開始早々、まだ技が完成していないことに気付いたレオが、そんなことを言ってるようにペコペコ頭を下げるのが、かなりの情けなさであった。

 特訓の成果は何処へやら、一方的にツルク星人の両腕のブレードでボコられるレオ。

 
 どうでもいいが、こうされてる時点で、レオの首がすっ飛ばされてないとおかしいのでは?

 
 勇壮なBGMとは裏腹に、ほとんど手も足も出ないまま戦い続けるレオを見ていて、管理人、漸くこの話が4話との連続エピソードになっていたことを思い出したのである。

 結局、レオは良いところのないまま海に叩き込まれて消え、カメラが廃墟となった街の様子を映しつつ、4話へ続くのだった。
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コメント

第2期のダメなところ

「家族を怪獣に殺された子供」が多過ぎる(第1期3作は無し)。
その悲しみと立ち直りでドラマが成立できちゃう「安易な手法」。

可哀想な子供

どうも70年代の子役は不幸になる確率が高いようですね😅策なし兵器なし隊員やる気なしでは、星人との闘いを放棄していると思われても仕方ないですね😖

未熟

押井守監督の言う「エンターテイメントの3悪」
初期の「レオ」は「未熟」ですね。
葛藤だけでなく、ダンの叱責・他隊員との軋轢等、ドラマ全てレオの未熟さゆえだから。
さすがに1クール以上やったのはまずかったでしょ?

勇気が 今 足りない(あって上手くいくかは知らない)

正直『ウルトラマンレオ』という番組にMACという組織は必要だったのかとも思えてきますね
『80』もそうなんですが、「スポ根」「教師物」といった新要素に対して既存の「防衛チーム」という要素が明らかに喧嘩をしています

元々科学特捜隊は「毎回怪獣と遭遇してもおかしくない存在」として設定された存在なので、逆に言えば「毎回主人公の近くに怪獣が出る理由を作れる」ならば防衛チームがいる必要は無い事になります
『レオ』の場合「マグマ星人がレオを狙って刺客を送り込む」、『80』の場合「桜中学付近がマイナスエネルギーのたまり場になっている」とでもしておけば防衛チームを出さなくても良かったんじゃないかと思います
・・・・・・もっともその場合「防衛チームがいない世界」=「それまでのウルトラシリーズとは完全に別世界」という事になるので、さすがにそこまでの冒険は出来なかったのかもしれませんが

MACの弱さ

> いや、なんで強力な新兵器を搭載して敵を倒そうと言う発想をしないのか?
> 毎回、ゲンが特訓することによって技を会得し、それで敵を倒すという設定だから仕方ないとは言え

MACは歴代防衛軍で唯一敵を倒していないのは、こういう点にあったんですね。
ゲンの特訓ばかりに尺を割いて、MAC側が努力する点が疎かになってます。新兵器開発の専門家もいませんしね。
ちなみに、バイブ星人はダン隊長が念力倒したので、セブンが倒したという解釈です。

最後に、ひとつの技だからこそ、二段攻撃が有功かと。

後向きすぎ

逃げることしか考えないとはいくら何でも後向きすぎですね。
等身大のツルク星人の出現場所を予測して全隊員で銃撃するとか宇宙金属で刀を作って戦うとかもう少しマシな方法を考えるべきでしょう。
あと初期のレオは未熟ですが、もともと民間人なんだから当然なんですよね。天体観測員なのにあんだけ戦えるセブンのほうが異常です。

L77星人は…

M87星人に比べて基本スペック低いのですかね。
このエピはガキの頃に再放送で観ましたが、
定番の二大怪獣でもない見た目の強さも普通、程度の敵に
敗退して後編に続くレオの弱っちぶりが妙に印象に残りました。

片やレビューを読んで百子さんをド忘れしていた不覚を実感したり。

>序盤ぐらい、もうちょっと明るい話にすれば良いのに……

故・坂口良子さんが怪獣とバレーをした「怪獣サインはV」から僅か6週目でこれ!
熊谷Pと橋本Pが「打ち合わせ」(両氏のインタビューから)という名の飲み会にて
「何やっても「タロウ」の視聴率は無理っス」
「どうせ、「レオ」で終了だ。思い切って方向転換だぜ」
宴の席(会社の経費)で、この陰惨な展開を練ってたと思うと微笑ましいですね😊

手遅れだけど

>変身できなくなったばかりに、ゲンひとりに重荷を背負わせることになった自分の不甲斐なさを呪っているのだ。
当初の企画どおりに、隊長がダンじゃなかったら「レオ」をもーちと肯定できますが。
〇怪獣に右足をへし折られて変身不能➡戦士として失格
〇隊員の命すら守れない➡隊長として失格
〇ゲンへのめちゃくちゃなシゴキ➡指導者として失格
この三重苦、「セブン」好きの自分にはキツ過ぎる!

Re: 第2期のダメなところ

さすがに飽きますよね。

Re: 可哀想な子供

ハードな内容が多いですからね。

Re: 未熟

たまにならいいんですが、毎回ですからね。

Re: 勇気が 今 足りない(あって上手くいくかは知らない)

> 正直『ウルトラマンレオ』という番組にMACという組織は必要だったのかとも思えてきますね

ドラマ的にはなくてもOKですが、惰性で出しちゃうんですかね。

無論玩具の問題もあるでしょうが。

Re: MACの弱さ

> ゲンの特訓ばかりに尺を割いて、MAC側が努力する点が疎かになってます。新兵器開発の専門家もいませんしね。

その割りにダンは、ゲンに「MACの一員として戦え」とか言いますからね。

Re: 後向きすぎ

> 逃げることしか考えないとはいくら何でも後向きすぎですね。

だったらもう最初から出撃しなきゃいいじゃんってことになりますよね。

Re: L77星人は…

> 定番の二大怪獣でもない見た目の強さも普通、程度の敵に
> 敗退して後編に続くレオの弱っちぶりが妙に印象に残りました。

ビーム使えと言いたくなります。

Re: >序盤ぐらい、もうちょっと明るい話にすれば良いのに……

ま、暗くても良いんですけどね、面白ければ……

Re: 手遅れだけど

> 〇怪獣に右足をへし折られて変身不能➡戦士として失格

考えたら変ですよね。

ここは断定口調でも…

> それはそれで嬉しいかもしれない。
分かってらっしゃるっ!

時代は移り

セブンの息子=ウルトラマンゼロの師匠であるレオはもう「負けるシーン」は描けないそうです。
「○○○○の息子」ってセクシー大臣みたいで僕は嫌い。

Re: ここは断定口調でも…

細かいところを拾って頂き、ありがとうございます。

Re: 時代は移り

> セブンの息子=ウルトラマンゼロの師匠であるレオはもう「負けるシーン」は描けないそうです。

そんな設定になってるんですか。

今更ですが、家族がいるヒーローって、萎えますよね。

>家族がいるヒーローって、萎えますよね

上原先生がギャバンの父・ボイサーについて
「孫を抱いているヒーローなんて論外。戦士の使命を子に託したら消えるべき」
とファンコレで仰っていたのはさすがでしたね。

二見忠男さん

今回のゲストの二見忠男さんといえば、仮面ライダーでイカデビルやカミキリッドの声を演じていたいたようですね😅如何にも怪奇派俳優のような個性的な顔をしていますね

Re: >家族がいるヒーローって、萎えますよね

今更ですが、ウルトラ戦士が兄弟と言う設定はやめるべきだったんじゃないかと……

Re: 二見忠男さん

良い役者さんですよね。

No title

さすが「レオ」はコメントが多いですね。読者の支持も熱い。

>しっかし、トオルたちと死ぬほど似てねえなぁ。

 ま、奥さんが美人だったのだろう。

原知佐子さんですね。彼女も顔の系統はずいぶん違いますが。隔世遺伝ですかね。

>70年代の子役では、トップクラスの演技力である。

 これに対抗できるのは、斉藤浩子さんと松田洋治さんくらいではあるまいか。

富永、松田のお2人が声優やっているのもその演技力の表れでしょうね。

>ふと桃井ちゃんに尋ねると、桃井ちゃんはミニスカから伸びる足を見せ付けつつ、可愛らしい声で応じる。

 ……

 いやぁ、正直ノーマークだったけど、晴子ちゃん、なかなか良いよ!!

意外と彼女脚がきれいだと思います。演じた新玉恭子さんも、あともう1本円谷プロ制作のホラーに出演しただけで芸能界を去っちゃったみたいですが、この作品でもちょっと地味でしたねえ。

http://www.tvdrama-db.com/name/p/key-%E6%96%B0%E7%8E%89%E3%80%80%E6%81%AD%E5%AD%90

それはそうと、3話目にして早くもベレー帽なしですね(2話はどうでしたっけ?)。よっぽど評判悪かったんですね(苦笑)。

>百子さんに秘蔵のエロ本を見られるのは、それはそれで嬉しいかもしれない。

百子さん(丘野さん)からだと、私なら回復できませんね(笑)。

>うーん、こんなもん見せられても全然楽しくない!!

 我々が見たいのは、百子さんのブラやスカートがはらりと落ちるところなのである!!

この回ではありませんが、真夏氏のシャワーシーンとかよくわからないのがありましたよね。それは私も、子ども向けのドラマで丘野さんのシャワーシーン見せろとまでは思いませんが、真夏氏のシーンはないでしょう(苦笑)。

ところでもともとの設定では、カオルは川上鉄太郎隊長の娘(養女?)であり、トオル役は構想されていなかったみたいですが(猛がそれを代替する予定)、そうであればよかれ悪しかれ「レオ」もだいぶ違う作品になっていたでしょうね。

新井さんは同郷

新井つねひろさんは、この頃は川崎市高津区にお住まいでした。私は川崎市高津区の出身でご本人と面識があります。
ローカル局のMXテレビでレオが放送された2017年に新井さんと知り合いました。
レオや金八先生の再放送を何度も見ていてネットにも出ていたので新井さんのことはすぐに分かったと話をしたら、「引退して20年も経ってネットに自分のネタが出ているなんて想像もしていなかった。」とのことでした。
新井さんは芸能界とは完全に縁を切っていてテレビの芸能ニュースも見ないそうです。

鹿島信哉さん

レオには3回別々の役でゲスト出演してます。トオルメインの回で2回も殺され役を演じるとは気の毒です。
ブリザードに殺害される仁科博士もかわいそうでした。

Re: No title

長文コメントありがとうございます。

> 原知佐子さんですね。彼女も顔の系統はずいぶん違いますが。隔世遺伝ですかね。

そうでした。すっかり忘れてました……

> 富永、松田のお2人が声優やっているのもその演技力の表れでしょうね。

こないだ「バイオミック・ジェミー」見てたら、岸田森さんと富永さんが親子役を演じられてました。

> 意外と彼女脚がきれいだと思います。演じた新玉恭子さんも、あともう1本円谷プロ制作のホラーに出演しただけで芸能界を去っちゃったみたいですが、この作品でもちょっと地味でしたねえ。

昔はこういう女優さんて多いですよね。結婚して引退と言うケースが多いからでしょうか。

> この回ではありませんが、真夏氏のシャワーシーンとかよくわからないのがありましたよね。それは私も、子ども向けのドラマで丘野さんのシャワーシーン見せろとまでは思いませんが、真夏氏のシーンはないでしょう(苦笑)。

ちょうど今、全然別のドラマですが、シャワーシーンでガンガンおっぱいが見える作品をキャプしてたところなので、その気持ち、痛いほど分かります。

> ところでもともとの設定では、カオルは川上鉄太郎隊長の娘(養女?)であり、トオル役は構想されていなかったみたいですが(猛がそれを代替する予定)、そうであればよかれ悪しかれ「レオ」もだいぶ違う作品になっていたでしょうね。

そうなんですか。だから最初はトオルがいなかったんですね。

Re: 新井さんは同郷

出演者と知り合いって……凄いですね。

Re: 鹿島信哉さん

ま、ゲスト出演者が殺されるというのは特撮のお約束ですけどね。

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