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「ウルトラマンA」 第20話「青春の星 ふたりの星」


 第20話「青春の星 ふたりの星」(1972年8月18日)

 正直、今回もスルーしようかと思ったのだが、篠田三郎さんがゲスト出演しているので一応書くことにした。

 
 夜、北斗がTACアローで駿河湾上空を定期パトロール飛行している。

 本部へ定時連絡した後、北極星に進路を向けながら、

 北斗「あれが北斗星か……俺の名前は北斗星司……」

 と、前方から、青と赤の不思議な光の集団が近付いてくる。

 
 目を凝らしてよく見れば、それは大きな客船で、色とりどりの光は、船首から船尾にかけて吊られているたくさんの電飾や、舷窓から漏れている灯りであった。

 北斗「はうっ、これは夢だ、何かの間違いだ。あいてっ!」

 自分の頬をつねって、夢か現実か確かめようとするが、それは紛れもなく現実の出来事であった。

 
 北斗「こちら北斗、異常事態発生!」
 美川「こちらTAC本部、北斗隊員、どうしたんですか?」
 北斗「……」

 北斗は何かに魅入られたように船首に掲げてある特徴的な旗に目を奪われていたが、美川隊員の呼び掛けにやっと我に返ったように、

 
 北斗「船が、船が空を飛んでいきます」
 山中「北斗、お前正気か?」
 北斗「はい」
 竜「吉村、レーダーのスイッチ入れろ」

 竜隊長の指示で吉村がレーダーを起動させるが、レーダーには何の異常もない。

 山中「アローだけしか映ってないじゃないか」
 吉村「何処にも他の飛行物体の影は映っていません」
 竜「うむ」

 だが、後にそれは、超獣の念動力によって浮かんでいた本物の客船だと分かるのだから、レーダーに映らないと言うのはちょっと変である。

 それにしても、むくつけき野郎たちに囲まれると、美川隊員の美貌がますます照り映えますなぁ。

 北斗は船の周りをぐるぐる回っていたが、船は別に攻撃を仕掛けては来ず、そのまま沼津のマリーナの桟橋の横に着水し、動かなくなる。

 本部に戻った北斗は、他の隊員たちに自分が見たことを必死に訴えるが、

 
 吉村「でも、レーダーには君の乗っていたアローだけしか映っていなかった」
 北斗「しかし俺は船の旗まで記憶してます」
 山中「そんなことありえん」
 美川「蜃気楼ってこともあるわ」

 美川隊員の蜃気楼説を梶が支持したため、北斗の見間違いということで片付けられてしまう。

 まるで前回の安夫少年のような立場に追い込まれた北斗は反論に窮し、縋るような目を夕子に向ける。

 しかし、あれだけ時間があったのに、北斗が写真一枚撮っていなかったと言うのは、TAC隊員にしてはあまりに迂闊だったとは言えないだろうか。

 竜隊長はこの件については何の見解も述べなかったが、

 
 竜「北斗隊員、確か君はまだ夏休みを取ってなかったな」
 北斗「はあ」

 突然、何の関係もなさそうなことを言い出す。

 竜「うん、いくら若いとは言え、たまには休みも必要だ。田舎でも行って来たらどうだ」
 夕子「北斗隊員、そうしたら?」
 北斗「……」

 北斗、しばらく考え込んでいたが、不意に立ち上がると、

 北斗「隊長、休暇を取らせていただきます!」

 
 竜「ああ、ゆっくり休んできたまえ」
 北斗「はいっ!」

 無論、竜隊長は、そんなに気になるのなら、休みを取って自分の目で確かめて来いという謎掛けをしたのである。

 北斗もそれを察して、ありがたく休暇を貰うことにした訳である。

 で、次のシーンで、北斗が全然違うところに遊びに行ってたらかなり笑えたんじゃないかと思ったが、北斗が行き先に選んだのは、当然、あの船が停泊した、伊豆半島の付け根にある三津浜であった。

 沼津マリーナで借りたモーターボートで海面を滑るように走り、爽やかな海風を満喫した後、

 
 北斗は問題の浮遊船と思しき客船に接近し、注意深くその船体を観察する。

 船尾には旗が掲げてあったが、布が垂れて図柄がはっきり見えなかったので、デッキに上がって確認する。

 
 北斗「やっぱりそうだ、間違いない、ゆうべ見たのはこの旗だったんだ」

 北斗が図柄を見て確信していると、いきなり背後から何者かに突き飛ばされる。

 
 篠田「バカヤロウ! こいつ、何をするんだ?」
 
 それは、油まみれのシャツを来た船員らしい若い男で、北斗の胸倉を掴んで怒鳴りつける。

 北斗「君こそなんだ?」
 篠田「うん? 俺の旗を無断で降ろす奴があるか……この旗はな、俺の命なんだ」
 北斗「君の命?」

 
 篠田「そうだ、この船が動く時、俺の旗を掲げて出発するんだ、お前なんかに旗を降ろされてたまるか」
 北斗「そう言えばゆうべ、この船が旗を翻して飛んでいた」
 篠田「船が飛んでいた? ふんっ、はっ、そんなバカなぁ……そんなことがあってたまるもんか、俺はなぁ、この船が動く日を待って、二年もここにいるんだよ」
 北斗「二年もここに?」
 篠田「そうだ、俺はこの船の機械室で働きながら、その日を待ってるんだ」

 青年を演じるのは、まだガリガリに痩せている篠田三郎さん!

 まあ、この約半年後には、「タロウ」で光太郎を演じることになるのだが、その時よりもさらに痩せて見えるのは、服装や髪型のせいかなぁ?

 ちなみに役名は篠田一郎である。

 いくらなんでもこのネーミングはないだろう、スタッフ……

 北斗は自己紹介して昨夜の一件を話すが、篠田は、船が北極星から出てきたと聞くと、ニヤニヤしながら、
 
 篠田「北極星から? はぁーん、不思議だなぁ、この船の本当の名前はステラポラリス、つまり北極星と言う意味だ」

 と、不思議な暗合を指摘する。

 
 北斗「北極星? 北極星……ほっきょく……俺の名前が北斗星司……」

 いや、それはカンケーないと思います。

 篠田は船内の天井に描かれた天球図を北斗に示しながら、

 篠田「ほら、中心の星が北極星だ。この船は三年前に最後の航海をして、日本に来てからずっとこの海にホテルとして繋留されてるんだ」

 この客船の由来についても説明し、船が空を飛ぶなどと言うことはありえないと断じる。

 
 北斗「いや、しかし、ゆうべは確かに」
 篠田「分からん奴だなぁ、この船は俺が動かすんだ。その時までは絶対に動かないんだ」

 
 北斗「……」

 しかし、こうして二人の顔を並べてみると、どう見ても篠田さんのほうがヒーローにふさわしい顔してるよね。

 篠田を追いかけて、北斗もデッキへ出る。

 
 篠田「俺が大学を飛び出してきた気持ちはあんたなんにゃわかるもんか。自由だ、解放だ……みんな勝手なことばかりやりやがって、真実なんて何処にもありゃしない……一体何を信じたら良いんだ、俺たちは?」

 何の脈絡もなく悩める青年の主張みたいな理屈っぽいことを言い出したかと思うと、

 
 篠田「バカヤローッ!」

 いきなり海へ向かって叫ぶ情緒不安定の篠田さん。

 
 北斗「君、頭だいじょぶかい?」

 さすがの北斗も心配になるが、嘘である。

 ちなみに篠田っちの言ってるのは、ヒッピームーブメントのことを指してるのかなぁ?

 篠田「俺は二年前ここに来て、鎖に繋がれた船を見た時、この船もいつかはきっと動く時があると思った。俺はこの船が動く瞬間に賭けたんだ。その瞬間だけは絶対に真実だ。その日を信じて俺はここにいるんだ」
 北斗「その気持ちは俺にも分かるような気がする」
 篠田「そうか? 俺にはさっぱり分からんが……」
 北斗「……」

 と言うのは嘘だが、篠田青年が一体何を考え、何を力んでいるのか、さっぱり分からないのは事実である。

 まあ、大学行っても自分のやりたいことが見付からず、社会のルールやしがらみなどにがんじがらめになっていた自分の境遇と、鎖で港に文字通り縛り付けられているスカンジナビア号の姿とを重ね合わせ、船がいつか動くことに自分の生きる希望を託している……と言うことか。

 と、北斗の持っていた通信機が鳴る。

 北斗「はい、こちら北斗」
 美川「定時連絡を忘れるほどのんびりしてるわけねっ」
 北斗「いやぁ、そう言う訳じゃ……とにかく異常ありません」
 美川「こちらも今のところ無事平穏よ、じゃ楽しいお休みを」
 北斗「はいっ」

 彼らの会話を横で聞いていた篠田は、皮肉っぽい笑みを浮かべ、

 篠田「無事平穏、か……」
 北斗「……」
 篠田「あんたにはやっぱり俺の気持ちは分からないよ」
 北斗「何故?」
 篠田「篠田一郎、俺は今、誰にも邪魔されず、俺のすべてを賭けるものを見つけたからさ」

 目をキラキラさせて言うのだが、彼がこの船が動くのを待っているのは、何も今に始まったことじゃないので、「今見つけた」と言うのはなんか変じゃないか?

 んで、この出来損ないの青春ドラマのようなシナリオを書いたのは誰かと思えば、やっぱり田口成光さんであった。

 田口さんのシナリオ、こういうドラマ部分はそれなりに楽しいのだが、肝心のストーリーやプロットがいまひとつ、と言う場合が多い気がする。

 特に今回はそれが顕著で、客船が夜空を飛んでいたと言う面白くもなんともないプロットに加え、そもそもなんでヤプールが船を人知れず飛行させていたのか最後まで全く分からないというストーリーが、その退屈さに拍車をかけている。

 北斗はそのままスカンジナビア号に宿泊する。

 ちなみにこれは、当時実際に経営されていた、客船を利用したホテルの中で撮影されていて、正式名称は「沼津三津浜フローティングホテル スカンジナビア」と言うらしい。

 つまり、船として働いていたときの名前がステラポラリス号で、ホテルとして使われるようになってからスカンジナビア号と言う名前に変わったということなのだろう。

 夜、北斗は、見物がてら船内を歩き回って異常はないか調べていたが、船長室にあった航海日誌を見て、

 
 北斗「最後の航海は今から三年前だ。ちょうど俺がTACに入隊した頃だ……あいつが言うように俺もこの船もその日から鎖に繋がれて自由を失ってしまったんだろうか?」

 などと、訳の分からないことをつぶやくが、そんなことより、二人がTACに入隊して、もう三年も経っちゃったのぉ?

 いくらなんでも時間が経つのが早過ぎないか?

 
 と、案の定と言うべきか、やがてスカンジナビアが号が、音もなく静かに海面を離れ、空中に舞い上がっていく。

 北斗「飛んでる!」

 北斗は慌てて篠田を呼びに行き、船が浮いているところを見せようとするが、お約束として、二人がデッキに出たときには、既に船は港に戻っていた。

 北斗「おかしいなぁ、確かに空を飛んでたんだが」
 篠田「俺が知らない間にこの船が動く筈がじゃねえじゃねえか……おい、楽しい夢を見るのも良いけど、俺まで巻き添えにしないでくれよな!」

 篠田は不機嫌そうに怒鳴りつけると、さっさと自分の部屋に帰っていく。

 でも、船は何本もの鎖でがっちり繋がれているのだから、いくら超獣が念動力を使ったとしても、そう簡単に浮遊させることは不可能ではあるまいか。

 また、初めて泊まった北斗が気付いたのに、今まで乗務員や一般客が気付かなかったと言うのも、変な話ではある。

 まあ、もっとおかしいのは、前述したように、そもそも何故ヤプールがこの船を浮上させようとしているか、その理由や目的がさっぱり分からないと言う点なんだけどね。

 前回のように、ひたすら北斗を罠に誘い込むためだったという解釈も、後にヤプール本人が「秘密を知られては生かしておけん」と言ってるから、成り立たないし。

 田口さん、たぶん、客船が夜空を飛んでたら面白いんじゃないかなぁ~と思ってそんな話にしてみたが、肝心の、その理由までには思い至らなかったのだろう。

 つーか、本人は勿論、プロデューサーや監督は、撮影に入る前にそのことに気付いて、「あれ?」と、思わなかったのだろうか?

 それはさておき、翌朝、再びモータボートでスカンジナビア号のまわりを回って調べている北斗。

 北斗(5000トンもある船が、そう簡単に空を飛べるはずがない、必ずどっかに秘密があるはずだ)

 
 篠田「おーい、北斗星! その鎖を良く見てみろ、お前が考えてるほどそう簡単に切れるもんじゃないぞ」
 北斗「チッ、なんとでも言え!」
 篠田「北斗、いい加減にしろ、船が空を飛ぶわけがあるか」

 岸壁から見ていた篠田が横からごちゃごちゃ言うが、北斗はスカンジナビア号の喫水線周辺の塗料がぼろぼろに剥げ落ちているのに気付く。

 北斗「これだ、高速で飛んだために焼け爛れている」

 と、北斗は言うのだが、映像ではそんなに高速で飛んでいたようには見えないし、仮にジェット機並みの速度で飛んだとしても、鋼鉄製の船体が焼け爛れるだろうか?

 それに、もし焼け爛れるのなら、船体全体がそうなってないとおかしいのに、喫水線周辺だけが焼けていると言うのは不合理である。

 よって、北斗が見たのは単に船体が経年劣化して塗料が剥がれた跡であって、今回の事件とは何の関係もなかった可能性が高い(証明終わり)

 だが、早とちりしたヤプールの親方は「我々の秘密を知られたからには許しておけぬ」と、人工的な落雷を発生させ、例の旗に命中させて海に落とす。

 二人が海へ飛び込んで旗を回収しようとしているのを見て、

 
 ヤプール「さあ、今だ、行け、超獣ゼミストラー!」

 ヤプールの号令を受けて、海に近い屏風のような岩山が崩れ落ち、

 
 その向こうから、ゼミストラーと言う超獣があらわれる。

 うーん、書いてても、ちっとも面白くない。

 ゼミストラーの吐いた炎で、海に浮かんでいた旗はあっさり燃やされる。

 
 沼津マリーナに迫るゼミストラーと、逃げ惑う人々。

 ちなみに画面手前に映っている白いブラウスを着た女性が、両手を左右に振りながら走っているのを見て、「ああ、ほんとに女の子走りする人っていたんだ……」と、感心させられた管理人であった。

 秀逸なのが、

 
 実際のマリーナに停泊していたボートが、我先にと猛スピードで沖へ向かって逃げ出すシーンが挿入されることだ。

 この手のパニックシーンでは、せいぜいエキストラが逃げ惑うのが精々だから、実に緊迫感溢れるシーンとなっていて、

 

 
 それに続く、ミニチュアセットのマリーナがゼミストラーの火炎攻撃で壊滅するカットが、極めてリアルに見えると言う効果を生んでいる。

 どうやら今回も、「シナリオ」VS「映像」の戦いは、後者の圧勝に終わりそうである。

 
 美川「隊長、三津浜に超獣があらわれました」
 竜「ようし、出動だ。山中、吉村はTACスペース、南はアロー、それから残りのものは私とTACファルコンに乗る!」

 超獣出現の知らせを受けて、竜隊長は待ってましたとばかりテキパキと命令を下すが、ごく自然な流れで、美川隊員を自分と同じ機に乗せることに成功する。

 しかも、美川隊員を名指しせず、「残りのもの」と言う間接的な表現を使うことで下心をカムフラージュする辺り、さすが「美川隊員同乗誘導資格一級」(なんじゃそれは?)の持ち主である。

 そこへ梶が顔を見せたので、

 
 竜「あ、梶君、君は今日限りクビだ」
 梶「はい?」

 特に理由もなく解雇を言い渡す竜隊長であったが、嘘である。

 竜「あ、梶君、留守を頼む」
 梶「はい」

 一方、北斗と篠田はなんとか岩場に上がり、北斗は通信機で竜隊長に連絡し、超獣を海へ追い落とすよう要請するが、例によって篠田が突っかかってくる。

 
 篠田「なんだって? 冗談じゃない、船はどうなるんだ?」
 北斗「なんだとぉ、この街の人たちとあの船とどっちが大切なんだ?」
 篠田「俺には船のほうが大事だ。あんな超獣なんかにやられてたまるか。俺が船を守るぞ」
 北斗「ばかやろう!」

 いきがった台詞を吐く篠田の細い顔を北斗が罵りながら思いっきりビンタする。

 北斗「ちったぁ、自分の命のことも考えろ」
 篠田「船は俺の命なんだーっ!」

 しかし、野郎二人の罵り合いを見せられても、ちっとも面白くないなぁ。

 おまけに北斗はビキニ風モッコリ海パンを履いてて、油断するとその股間が目に飛び込んでくるし……

 調べに来たのが北斗じゃなくて、夕子か美川隊員だったら、ビキニ大歓迎だったのだが。

 

 
 やがてTACの各メカが到着し、超獣をスカンジナビア号に近付けさせまいと激しい攻撃を加える。

 ほんと、ビジュアルに関しては100点満点なんだけどなぁ。

 一方、篠田は船に戻ると、ダイナマイトを錨鎖に直接くっつけて爆発させ、鎖を切り落とすと言う、めちゃくちゃなことをする。

 
 北斗「篠田、お前、ダイナマイトまで用意してあったのか」
 篠田「船の倉庫にずっと昔から積んであったんだ。俺は今その使い道を発見したんだ。もっと早く気がつけばよかったよー」
 北斗「……」

 ひょっとしてコイツ、悩める大学生じゃなくて、ただの過激派なんじゃないかと思う北斗であったが、たぶんほんとである。

 しかし、ダイナマイトくらいで鋼の鎖が千切れるだろうか?

 仮に鎖が千切れるほどの威力なら、今度は甲板に穴が開きそうだが……

 すべての鎖を落とす前にダイナマイトがなくなるが、

 
 篠田「そうだ……」

 ここまで来ると完全な病気だが、篠田、何処からか糸ノコを取り出すと、ギコギコ鎖を切り始める。

 
 と、TACの死に物狂いの攻撃に涼しい顔をしていたゼミストラーが胸部の半透明の部位をストロボのように光らせると、

 
 5000トンもの船体がふわりと宙に持ち上げられる。

 そう、前述したように、船を飛ばしていたのは、この超獣の念動力だったのである。

 いや、だから、鎖で繋留されてるから、無理なのでわ?

 それにしても、これだけの映像をCGなしで作り出してしまう、当時のスタッフの技術とセンスには脱帽である。

 脱帽どころか、ヅラまで外して敬意を表したいほどだ。

 一方、CGをバリバリ使える現在の日本の映像作家の作り出す特撮ドラマのビジュアルが、50年前の作品と比べ物にならないほど貧弱なのはどういうことなのだろう?

 無論、ビデオ撮りとフィルム撮りの違いもあろうが、煎じ詰めればセンスの問題かなぁ。

 まあ、管理人は最近の特撮ドラマはほとんど見ないので、あくまでこれは偏見である。

 それはともかく、

 
 夕子「星司さんが危ない!」

 TACアローの操縦席で力む夕子タンの顔が、なんか小動物っぽくて可愛いと思いました。

 アローの攻撃を受けて、船は再び海に落ちるが、代わりにアローが撃墜されてしまう。

 
 北斗「夕子ーっ!」

 船の手摺を乗り越えて、海へ飛び込む北斗。

 ああ、これが、夕子タンか美川隊員だったらなぁ……

 で、二週続けてなのはいささか芸がないが、今回も二人は水中でウルトラタッチを行い、ウルトラマンAに変身する。

 何がしたいのか分からない割りにゼミストラーは強く、

 
 その火炎攻撃をまともに浴びて、

 
 A「うおっちっ!」

 とでも言いたげに飛び退くAであった。

 これ、実際にスーツに火が燃え移ってるように見えるんですが……

 その炎のあおりを食らって篠田が海へ叩き落とされるが、同時にやっと最後の鎖が切れ、スカンジナビア号は三年ぶりに海の上を進み始める。

 篠田(船が、船が動いた!)

 
 ラスト、かなりはっきり反動をつけてから、

 
 必殺のメタリウム光線を叩き込むA。

 
 超獣の死に様も、単に爆発させるのではなく、人の入っていないスーツを燃やすという、意欲的な映像にチャレンジしているのも素晴らしい。

 ……

 これ、中にひと入ってないよね、さすがに?

 手が動いているが、これは操演だろう。

 それにしても、神業的ビジュアルのてんこ盛りなのに、肝心のシナリオがこれではねえ……

 ラスト、船員バッグを肩に掛けた篠田が晴れ晴れした顔でスカンジナビア号から出てくる。

 
 篠田「俺、船を下りるんだ。俺は気がついたんだ、良く考えたら、これ船じゃなくてホテルだってことに……」
 北斗「だよねー」

 じゃなくて、

 篠田「俺、船を下りるんだ。俺は気がついたんだ、待っていても船は動かない、自分で動かそうとしなきゃいけなかったんだってな」
 北斗「それで、これからどうするんだ」
 篠田「大学へ戻るんだ……船を動かしたことを思えば、可能性は十分ある」
 北斗(何の可能性だろう?)

 ひょっとして、コイツまた何か物騒なことやらかそうとしてるんじゃないだろうなと不安になる北斗であったが、嘘である。

 篠田「じゃあな、またどっかで会おうぜ」

 この時点では、二人とも夢にも思っていなかっただろうが、篠田の言葉は、次回作「タロウ」で少し違う形で実現することになる。

 あと、夕子タンとも再会するんだよね。

 ちなみにこの篠田一郎と言うキャラクターが、「タロウ」の冒頭で、船から海に飛び込んだ向こう見ずな光太郎のキャラに繋がっているんだろうなぁ。

 以上、はっきり言って退屈極まりないストーリーで、これを手抜きをせずきっちりレビューした自分を心から褒めてやりたい管理人であった。

 にしても、二週連続で海やプールが舞台になったのに、夕子や美川隊員の水着がまったくないとは……
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コメント

気付かない人達

どうも北斗が折角異状事態を発見してもTACのアンテナに引っ掛からないのは、どう見てもおかしいですね😅肉眼で見えてレーダー探知機に何もかからないのは不自然だと思うのですがね

念力集中

船の係留は錨を海底に沈める方法と先端を輪にしたロープを係船柱(船乗りが片足乗せてるアレ)に繋ぐ方法に分かれていますが、念力を上手く使えばどちらも外せそうです(錨の方は力ずくで引っ張る、ロープの方は船体を岸に近づけて緩ませた後ロープ自体に念力をかけて係船柱から外す)
つまりスカンジナビア号を飛ばしていたのは力技と繊細な操作という相反する念力を同時に行うための訓練だった!
・・・・・・いや、だとしてももう少し目立たない方法を選びましょうよ、せめてTACのパトロールルート外を

褒めていいです

個人的にはこの話こそウルトラマンエースで1番の駄作だと思います。
ヤプールの目的がさっぱりわからないし、ゼミストラーもそんなに強くないし、北斗と篠田は勝手に言い争った後で勝手に納得しているし正直いいところを見つけられません。管理人さんが自分を心から褒めても誰も文句は言わないでしょう。
最後にゼミストラーの吐く火炎は3000℃という設定なので、これだけエースが燃えるのは違和感ありますね。

ビデオカメラを付けてくれたら1000ドルやるぞ

タックアローは未知の超獣に対する偵察機としての役割も必要なんですからビデオカメラを付けときましょうよ
それかせめてビデオに撮ったけど何も映っていない、という展開を最初の数話でやっておくとか

???「あの~船が飛ぶのってリアルなんでしょうか」

ちなみにタイトルの元ネタはラジオか何かで『宇宙戦艦ヤマト』の様々なシーンのリアリティについて語っていた時に未見の人が言った言葉だそうです

単純な話、船が空を飛ぶ展開が出てくるのはアニメの領分なんで最近(というより80年代以降)の特撮ではまずやりませんからね

ついでに言うと、以前どこかの映画雑誌で製作側も視聴者側も「CGによる映像」という物が90年代後半から00年代前半位(要するにCGというだけで凄いと思われていた時代)で脳内認識が止まってるんじゃないかという指摘がありました
「監督によっては完成度10%くらいのCGでOK出しちゃう」「CGを酷評する時に大抵PS3レベルの10年前のCGと思い出補正のかかったアナログ特撮を比較している」等々、昔レンタルで借りたアレとかSNSや掲示板で散見するコレとか思い起こすと見覚えのある事がチラホラと・・・・・・
色眼鏡で見ないようにするって本当に難しいですね

過渡期

篠田氏にとっては前年「シルバー仮面」の痛いヤンチャから
「タロウ」の爽やかなヤンチャに向けての橋渡しエピといった所でしょうか。

「シルバー仮面」の評価を微妙にする要因の一つが篠田氏演じる主人公兄弟の末弟で
「Zガンダム」に例えればカツがカミーユよりもイケメンで目立つようなもの。
『篠田さんのほうがヒーローにふさわしい顔』
『ただの過激派なんじゃないか』
というツッコミはさもありなんです。

悪いシナリオの見本

イタい奴がひたすらイタいことをして周りを振り回すだけで
物語の起伏もなく、怪獣(今回も超獣に非ず)を倒して、なんとなく終わり。

現代はさながら戦国

管理人様を含めちょくちょく見られる「最近の特撮は合わない」という意見について思い当たる事があるのでここで書いてみようと思います

バッサリ言うと「現代の特撮は70~80年代に比べはるかに強大な敵を相手に鎬を削り続けて出来た代物」だからです
具体的に言うと今の特撮がああなっているのは、年々性能向上が続くゲーム機や様々なジャンルを楽しめる動画サイト(もっと言えばインターネット自体)相手に淘汰されない為に時代の流れに適応していった結果です

つまり80年代位の作品に慣れている人が一気に現代の作品を見るのは大戦前の複葉機しか乗った事の無いパイロットがいきなり最新鋭の超音速ジェット戦闘機に乗るようなものなので合わなくても仕方がないかと

No title

今回の内容は割と嫌いじゃないですがゼミストラーがのちの宇宙仮面と少し似ているのが何とも言えません。(確か客船は曳航中に沈んでしまったんですよね)

夕子がウルトラタッチの時「やだ、星司さん何てかっこなの」
と思ってたらどうしようかと思いました。

西恵子さんのデビュー作

失礼します。
某CSで、「BG、ある19才の日記 あげてよかった!」(’68 日活)放映してますが、観られました?何をかいわんやですね。

当時の放送日

当時はウルトラシリーズはTBS(6チャンネル)で仮面ライダーシリーズはNET(現在のテレ朝)で放送されていて、放送日もずらしていたようですね😅

Re: 気付かない人達

まあ、シナリオ全体が「わや」ですからね。

Re: 念力集中

> 船の係留は錨を海底に沈める方法と先端を輪にしたロープを係船柱(船乗りが片足乗せてるアレ)に繋ぐ方法に分かれていますが、念力を上手く使えばどちらも外せそうです

確かにそうですね。ただ、鎖の動く音で気付くんじゃないかと……

Re: 褒めていいです

> 管理人さんが自分を心から褒めても誰も文句は言わないでしょう。

ありがとうございます。

まあ1番の駄作かどうかはともかく、しんどい作品でした。

Re: ビデオカメラを付けてくれたら1000ドルやるぞ

> タックアローは未知の超獣に対する偵察機としての役割も必要なんですからビデオカメラを付けときましょうよ

ないとおかしいですよね。

Re: ???「あの~船が飛ぶのってリアルなんでしょうか」

> ついでに言うと、以前どこかの映画雑誌で製作側も視聴者側も「CGによる映像」という物が90年代後半から00年代前半位(要するにCGというだけで凄いと思われていた時代)で脳内認識が止まってるんじゃないかという指摘がありました

そうなんですか。まあ、その頃の邦画のCGは確かにひどかったですが……

Re: 過渡期

> 「シルバー仮面」の評価を微妙にする要因の一つが篠田氏演じる主人公兄弟の末弟で
> 「Zガンダム」に例えればカツがカミーユよりもイケメンで目立つようなもの。
> 『篠田さんのほうがヒーローにふさわしい顔』
> 『ただの過激派なんじゃないか』
> というツッコミはさもありなんです。

そうなんですか。「シルバー仮面」はちょっとしか見たことがないので、篠田さんの印象はほとんどないですね。

Re: 悪いシナリオの見本

人間もヤプールも、船を動かすのに明確な動機がないと言うのが凄いですよね。

Re: 現代はさながら戦国

> つまり80年代位の作品に慣れている人が一気に現代の作品を見るのは大戦前の複葉機しか乗った事の無いパイロットがいきなり最新鋭の超音速ジェット戦闘機に乗るようなものなので合わなくても仕方がないかと

卓見ですね。

ま、自分は「クウガ」の時点でついていけませんでしたから、論外でしょうが。

Re: No title

> 夕子がウルトラタッチの時「やだ、星司さん何てかっこなの」
> と思ってたらどうしようかと思いました。

モッコリビキニはほんと勘弁して欲しいです。

Re: 西恵子さんのデビュー作

いや、知りませんでした。

Re: 当時の放送日

そうですね。

東光太郎・・・・君の弟さ!

>≧北斗「あれが北斗星か……俺の名前は北斗星司……」

>「あれが北斗星か…」という北斗のセリフを聞くと、6年前に廃止されたブルートレインの北斗星を思い出す鉄道マニアですね。

余談ですが、北海道には北斗という名前の特急列車が走っておりますが、過去にはおおとりという名前の列車も走っていたそうです。

>≧篠田「じゃあな、またどっかで会おうぜ」とこの時点では二人とも夢にも思っていなかっただろうが、篠田の言葉は次回作「タロウ」で少し違う形で実現することになる。

>船員バッグを片手に北斗と別れる篠田青年の場面は奇しくも東光太郎を思わせる場面ですよね。「じゃな、またどっかで会おうぜ・・・実は俺、本当の名前は東、東光太郎。君の弟さ」という場面になっていたら・・・と思いますが、篠田さんの中では、光太郎さんのイメージは篠田青年が原点にあったのでは?と思います。

篠田三郎さん

この話が篠田三郎さんのゲスト出演しか語るところがないというのが通説となっております。他には戦闘パートが映画に再編集されたくらいですかね。ゼミストラーはデザインがわかりにくくて、エースファンの自分としては一番のマイナー超獣となりました。

Re: 東光太郎・・・・君の弟さ!

> 余談ですが、北海道には北斗という名前の特急列車が走っておりますが、過去にはおおとりという名前の列車も走っていたそうです。

面白いですね。

> 船員バッグを片手に北斗と別れる篠田青年の場面は奇しくも東光太郎を思わせる場面ですよね。

確かにそのままタロウの1話につながってもおかしくないようなシンクロ率でしたね。

Re: 篠田三郎さん

> この話が篠田三郎さんのゲスト出演しか語るところがないというのが通説となっております。

篠田さんじゃなかったら自分もスルーしてたと思います。

No title

以前某所で、篠田の言動は市ヶ谷事件の際の三島由紀夫の自衛隊に決起を促す檄文や演説が元ネタなのではないか?という分析がありました(檄文「われわれは四年待つた。最後の一年は熱烈に待つた。もう待てぬ」、演説「俺は4年待ったんだ。自衛隊が立ち上がる日を」)。船=自衛隊と置き換えると、確かにそんな気もします。

Re: No title

> 以前某所で、篠田の言動は市ヶ谷事件の際の三島由紀夫の自衛隊に決起を促す檄文や演説が元ネタなのではないか?という分析がありました(檄文「われわれは四年待つた。最後の一年は熱烈に待つた。もう待てぬ」、演説「俺は4年待ったんだ。自衛隊が立ち上がる日を」)。船=自衛隊と置き換えると、確かにそんな気もします。

それは初耳でした。貴重な情報ありがとうございます。

そう言われると、篠田の純粋な目がちょっと怖く見えてきます。

共演

ウルトラシリーズでは兄弟同士の共演はありましたが、役者同士の共演は余りなかったように思います😅どうせなら夕子さんも水着になった更に良かったですね👍

Re: 共演

ウルトラ俳優が別の役で出ること自体、滅多にないですからね。

No title

裏番組の「変身忍者嵐」第20話と同じ本放送日は全て男性歌手のジャニーズ出身の元号の平成を代表する国民的グループで、5年前の大晦日に解散したSMAPのメンバーで、最初に生まれたそのリーダーで、フジテレビのバラエティー番組「SMAP×SMAP」のビストロで「オーダー!」「判定は!」等の決め台詞でおなじみの中居正広が生まれた日です。

Re: No title

情報ありがとうございます。

光陰矢の如し?

こんばんは。

>そんなことより、二人がTACに入隊して、もう三年も経っちゃったのぉ?

いくらなんでも時間が経つのが早過ぎないか?

なお、後年の「メビウス」ではこの回の事件は北斗&南の入隊1年以内の出来事ということになっていました。せめてオンエア時期に合わせる形で、北斗の台詞を「最後の航海は俺たちがTACに入隊する3年ほど前だ」あたりにした方が良かったですよね。

ちなみにスカイライダーでは45話にてその回の1年前に起こったアブンガーによる殺人事件の回想が入るのですが、その時点ですでにスカイライダーがパワーアップ後の姿で登場していたので、パワーアップしてから約1年が経過していることが判明しています。個人的には、回想シーンの内容が史実通りでもオンエア時期に合わせて約4ヶ月前にするか、時期を史実通りにして回想で旧バージョンのスカイライダーのスーツが登場する使用のいずれかがよかった気がします。

Re: 光陰矢の如し?

こんばんは。

> なお、後年の「メビウス」ではこの回の事件は北斗&南の入隊1年以内の出来事ということになっていました。

そうなんですか。

> ちなみにスカイライダーでは45話にてその回の1年前に起こったアブンガーによる殺人事件の回想が入るのですが、その時点ですでにスカイライダーがパワーアップ後の姿で登場していたので、パワーアップしてから約1年が経過していることが判明しています。個人的には、回想シーンの内容が史実通りでもオンエア時期に合わせて約4ヶ月前にするか、時期を史実通りにして回想で旧バージョンのスカイライダーのスーツが登場する使用のいずれかがよかった気がします。

まあ、昔の特撮はそう言うところが雑ですからねえ。

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Re: 再会

まあ、厳密には別人ですけどね。

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