第5話「泣くな! おまえは男の子」(1974年5月10日)
冒頭、「静かな湖畔の森の影から、もう起きちゃいかがとカッコウが鳴く~♪」と、定番の歌を歌いながらマイクロバスで行楽地に向かっている城南スポーツクラブの一行。
その中にはゲンや百子、トオル、カオルの姿もあったが、

トオル「……」
ひとりトオルだけは、歌も歌わず、ぼんやりと過ぎていく窓の外を眺めながら、物思いに耽っていた。
当然といえば当然だが、ついこの前、父親を目の前で宇宙人に八つ裂きにされたばかりで、とてもじゃないが暢気に歌っていられる心境ではないのだ。

それはそれとして、小さな子供たちと一緒にいる百子タンが、若い保母さんみたいで激烈に可愛いのである!!
カオルのほうは幼いだけにかえって忘れるのが早いのか、屈託なく唱和に加わっていた。
カオル「お兄ちゃん、歌わないの?」
トオル「……」
カオルに聞かれて、ようやく口を動かし始めるトオルであったが、その顔はいかにも心ここにあらずと言う感じであった。
さて、一行は何事もなく相模原ピクニックランドに到着する。
要するに、城南スポーツクラブに通う子供やその父兄、従業員たちでちょっとした遠足に来た訳なのである。
子供たちはそこで乗馬や縄跳び、サッカーなどをして思い思いに楽しい時間を過ごす。
カオルは百子とバドミントンをして遊んでいたが、
カオル「お兄ちゃーん」
トオルの姿が見えないことに気付いて、パンツをちらほら見せながら探し回る。

子供「お母さん、ありがとう」
母親「あら、母の日は明後日よ」
子供「だってー、カーネーションが枯れちゃうんだもん」
父親「プレゼントの先渡しか、こいつ」
当たり前だが、そこには親子連れがたくさんいて、その仲睦まじい様子が両親のいないトオルの心をザクザク傷付けていた。
ちなみに1シーンだけだが、この子供を演じているのが松田洋治さんなのである。
だから、「アマゾン」に出る少し前ってことだね。
やがてカオルは、兄の姿を発見するが、

カオル「お兄ちゃん」
トオル「……」
カオル「お兄ちゃん」
カオルがいくら呼びかけても、トオルはしんねりむっつりと黙り込んで答えず、暗い眼差しで前を見据えているだけだった。

百子「おおとりさん」
と、お姫様みたいな髪型が素敵な百子タンが、それに気付いてゲンに注意を促す。

百子「カオルちゃーん」
カオル「お姉ちゃん」
ゲン「トオル君、向こうで縄跳びして遊ぼう」
百子「さ、私たちも入りましょう。私はカオルちゃんのお母さんよ」
ゲン「よし、僕はトオル君のお父さんだ。さ、行こう」
トオル「……」
二人が明るい声でトオルを誘うが、相変わらずトオルはうじうじとうずくまって、顔を上げようともしない。
「じゃあ最初からついてくんなよ」と、思わずツッコミを入れたくなったゲンだが、嘘である。
トオルは地面に「お父さん」と落書きしながら、
トオル「僕だけの?」
ゲン「うん?」
トオル「僕だけのお父さん?」
ゲン「ああ、そうだよ」

トオル「……」
割りと現金なトオル、ゲンの言葉を聞くと、たちまち笑顔になるのだった。

ゲン「さ、行くぞ、ははははっ」
百子「さ、行きましょう」
ゲンはホッとしたようにトオルの頭を掴んでぐしゃぐしゃにし、百子たちと一緒に縄跳びをしている人たちのところへ向かう。
……
ああ、これで百子タンがミニスカだったらなぁ。
もっとも、身持ちの固い丘野さんが、簡単にパンツが見えるような衣装をまとってくれる筈もないのだが。
だが、案の定と言うべきか、ゲンとトオルが手をつないで縄跳びの中に入ろうとしたまさにその時、ゲンの腕の通信機が鳴る。
ゲン「はい、こちらおおとり」
白川「エリア13に怪獣です。至急本部に向かって下さい」
ダン「ゲン、すぐ戻るんだ」
ゲン「了解」
トオルは再び不機嫌になり、その場から駆け出す。

百子「トオルちゃん、おおとりさんはね……」
トオル「わかってるよ、おおとりさんはMACの隊員、僕の父さんなんかじゃない!!」
何か言おうとした百子さんの言葉を遮り、駄々っ子のように叫ぶトオル。
カオル「お兄ちゃん、無理言っちゃいけないわ」
かえって、妹のカオルに大人びた口調でたしなめられるのであった。
大村「後は私に任せなさい、MACへ急ぐんだ」
ゲン「はい」
ゲン、いかにも気が進まない様子であったが、これも任務と自分に言い聞かせ、心の中でトオルに詫びながら走り出すのだった。
……
どうでも良いけど、ここからどうやって本部に戻るの? タクシー?
一方、MACは各戦闘機で出撃し、頭に長い角を生やした怪獣カネドラスに攻撃を加えるが、全然効き目なし。

カネドラス、頭に両手を添えると、そのトレードマークである角を飛ばし、

光の刃に変えて戦闘機目掛けて投げつけてくる。

しかも、それはブーメランのように元の場所に戻ってきて、

スポッとカネドラスの頭に納まる。
そう、まるっきり怪獣版アイスラッガーのような技であり、セブンに変身できなくなったダンに対するこの上ないイヤミな攻撃であった。
カネドラスの出自については、劇中で一切語られていないのだが、おそらく、かつてセブンに痛い目に遭わされた星人orその遺族が、仕返しのためにこういう怪獣を作って送り込んできたというのが真相ではあるまいか。
例によってなすすべもなく全滅させられて逃げ戻って来たダンであったが、そんな負い目を微塵も感じさせない毅然とした態度で、ぐずぐずして間に合わなかったゲンを叱咤している。

ダン「それは感傷だ、なるほど、トオルに対するお前の気持ちは良く分かる。しかしお前が遅れたために何百人ものトオルができたかもしれんのだ」
ゲン「……」
桃井「怪獣は月の裏側です」
ダン「休憩してまた襲ってくるつもりだ」
さらっと聞き流してしまいがちだが、怪獣が「休憩」してるって、なんか妙に人間臭くて良いよね。
ダン「聞いたとおりだ、怪獣は再び襲ってくる。お前は見なかったが容易な相手ではない」
ダンの意味ありげな台詞に、
ゲン(なんか、すげーヤな予感がする。それも特大級の……) 薄ら寒い予感を覚えて戦慄するゲンであったが、
はい、そのとーりでしたーっ!! マニアの期待を裏切るようなダンでは決してないのである!!
ナレーションによると、これはダンが設計して大村が作ったらしいが、大村さん、溶接工か何かだったの?
無論、三つの可動式ブレードをカネドラスの角と両手に見立て、その動きを見切ろうと言う特訓であった。
しかも、

深夜、誰もいない体育館の隅っこで、機械を相手に黙々と戦うという、あまりに悲しい特訓風景なのだった。
……
いや、まだ戦ってもいない敵に備えて特訓するって、なんかこう、根本的に間違ってるような気がするんですが。
しかも、三つのブレードの動きはまさに機械的で、カネドラスの動きとは全然別物なのだから、こんなものを相手にいくら頑張ったところで対策にはならんでしょう。
それより何より、カネドラスの必殺武器と言うべき怪獣版アイスラッガーのギミックが全く再現されていないではないか。
ともあれ、逃げ出したいのを何とか我慢して特訓を開始するゲンであったが、一見、箱の中のスタッフが動かしているように見えて、その実、精密なコンピューター制御で上下運動を繰り返すブレードをかわしつつ、突きや蹴りを入れるのだが、なにしろブレードにじかに当てちゃうと壊れるので、なるべく当てないように攻撃し続けるのだった。
……
それって、なんか意味あるんスかね?
特訓シリーズには無意味と思われる特訓がたくさん出てくるが、この大村謹製の特訓マシーンこそ、その最たるものであろう。
その上、かなりの予算が注ぎ込まれていると思われ、その虚しさも二倍である。
ゲン「もういやだぁあああああああっ!!」 じゃなくて、
ゲン「あああああああああっ!!」 大口開けて絶叫しながらカメラに向かって突っ込んでくる形相が、完全に頭がおかしくなったようにしか見えないのは事実である。
ま、オーバーアクトもここまでやれば立派と褒めるべきか……
真夏さんも、演じながら、(これ意味ないよなぁ)って思っていたに違いない。
せめて見物人でもいれば張り合いも出ようというものだが、何故か、百子さんは冒頭のシーンだけであれっきり姿を消してしまうのである。
そう言えば、ゲンが徹夜で頑張ってるのだから、百子が差し入れのおにぎりぐらい持ってきてくれてもよさそうだし、そうすればゲンも少しはやる気になっただろうに……
にしても、こんなクソみたいな機械&特訓より、百子タンの可愛らしいPVを撮ってくれた方が、後世、どれだけたくさんの人が救われたことか……

さらに、特訓を続けているうちに夜が明け、

向こうの方で子供たちがマット運動をしているのを尻目に、なおも延々と特訓を続けているという、なんとも馬鹿馬鹿しい光景が繰り広げられる。
しかし、子供たちも猛も、ゲンが一体何をしているのか、疑問に思わないのだろうか?
どう考えても、MAC隊員としての特訓じゃないよね、これ。
それにしても、ゲンはもちろんだが、中で延々と棒を動かしている人たちも大変だ。
一方、トオルは練習には出ていたが、いかにも覇気がなく、跳び箱も、投げやりな態度で飛んで、跳び箱の真ん中にちょこんと腰掛けてしまい、猛に怒られていた。
猛「なんだ、そのざまは?」
ゲン「トオル……」
トオル「……」
ゲンが特訓を中断してトオルに何か言おうとするが、トオルはプイと逃げてしまう。
溜息をついて再びマシーンの前に立つゲンであったが、ブレードの動きを見ているだけで、何もしようとない。
そこへダンがあらわれ、
ダン「どうした」
ゲン「隊長……」
ダン「こいつの攻略法はマスターできたか」
ゲン「……」
ゲンは、力なく首を横に振って俯いていたが、やがてキッと面を上げ、
ゲン「隊長、こんなことしてなんになるんですか?」 身も蓋もない質問をする。
ダン「なんになる?」
ダン「それは言わない約束でしょおおおおっ?」 じゃなくて、
ダン「この美しい第二の故郷・地球を守って見せるといった、男の言葉か、それが?」 胸倉を掴んで、割りとでかい声でなじるダン。
いや、それこそ、猛たちに聞こえたら、ゲンが宇宙人だってことがばれちゃうんじゃないかと思うんですが……
だが、ゲンは、「この特訓マシーン、ゴミですよ」などと、ほんとのことを言いたかった訳ではなく、
ゲン「隊長、僕が言うのは、たったひとりのみなしごに対して何もしてやれないのに地球だとか人類だとか言う、空しさのことなんです……」
ダン「……」
特訓の妥当性ではなく、トオルの心ひとつ救ってやれない自分に対する無力感が言わせた言葉だったのである。
猛「トオル君、飛べるまでやるんだ」
トオル「……」
その後もいい加減な跳び方を続けるトオルを、意外とスパルタンな猛が厳しく申し渡しているのが聞こえる。
ダン「屁理屈はいい」 ゲンの真剣な葛藤を、たった7文字で切り捨てると、
ダン「こんな機械ひとつ攻めあぐねていて、どうするんだ?」
と、そこへ通信が入り、カネドラスが月を飛び立ち、30分後に地球に到達すると知らせてくる。
ゲンは同行を申し出るが、
ダン「ここにいるんだ。
体で覚えこまなければならないことを口や頭を使って逃げ回るようなやつは足手まといだ。まずこの機械を攻略してみろ」
「そこまで言っちゃう?」的なひどい言い草で却下し、引き続き特訓を命じる。
しかし、くどいようだが、実効性ゼロのこんな特訓をいくら続けても、怪獣は倒せないと思うんだけどねえ。
怪獣の接近を知って、大村は慌てて子供たちを帰宅させるが、トオルだけは跳び箱をやめようとしない。
猛「早く避難するんだ」
トオル「出来るまで続けろって言ったでしょ」
カオル「お兄ちゃん、そんなこと言っちゃダメよ」
ゲン「猛、トオルは任せろ、早く避難するんだ」
背中で聞いていたゲンは、あえてトオルに跳び箱を続けさせる。
こうして、

ゲンが変な機械に向かって飛んだり跳ねたりしている後ろで、トオルが無心に跳び箱にトライし続けると言う、
「何の番組だ、これ?」的な光景が繰り広げられることになる。
ほんと、何の番組だよ、これ……
CM後、大村が、ゲンとトオルに逃げるよう喉を嗄らして指示するが、二人とも耳がないように黙々と自分の仕事を続けるのであった。
大村がやきもきしていると、ゲンの蹴りがブレードのひとつを折り、それが大村目掛けて飛んでいく。
これでもし大村の頭に刺さって即死していたら、たぶん、人類の歴史上にも稀な、「自分で作ったワケの分からない機械で死ぬ」と言う、珍しい死に方をしていたと思われるが、大村は無我夢中でそれを両手で受け止める。

ゲン「大村さん、それは……」
大村「昔剣道やってたんだ、しかしおかしいなぁ、昔は何べん稽古やっても取れなかったんだけど、これが真剣白刃取りってんだ」
ゲン「真剣白刃取り?」
こうして、ひょんなことからゲンはカネドラス攻略のヒントを得るのだった。
要するに、この特訓マシーン、ほとんど何の意味もなかった訳である。
あと、剣道で「真剣白刃取り」の訓練なんてやるんスかね?
柳生新陰流じゃあるまいし……
スポーツセンター近くの降下したカネドラスに、再びMACの戦闘機が攻撃を仕掛ける。
考えたら、MACって、戦闘機の修理技術だけは天下一品なんだよね。
あれだけの短期間で戦闘機を綺麗に直しちゃうんだから。
その技術を応用して、もうちっと役に立つ戦闘機を開発してくれると良いのだが……
トオル「バカヤロー、俺なんか怪獣にやられて死んじまえばいいんだーっ!!」
と、突然、トオルが捨て鉢になったように叫ぶ。
依怙地になって体育館に残っていたのも、いっそのこと怪獣に踏み潰されて死んでしまいたいと考えていたからなのだろう。
ゲン「バカーッ!!」
すかさずゲンが、トオルの頬を音高く引っ叩く。
その頬に手を当て、真剣な眼差しでゲンの顔を見詰めるトオル。
そこへどたどた大村が走ってきて、
大村「大変だーっ、トオル君、カオルちゃんが心配して戻って来たぞ」
トオル「ええっ?」
トオルはゲンたちの止めるのも聞かず、カネドラスがすぐ後ろまで迫っているカオル目掛けて走る。
地上に子供たちの姿を認めたMACは攻撃をやめるが、

フリーになったカネドラスは、辺りかまわず炎を吐き散らし、周囲を火の海に変える。
こうして見ると、MACの一見無駄に見える攻撃も、怪獣の動きを制約する程度の効果はあった訳だ。
怪獣(俺、何やってんだろ? そろそろ就職しないといけないのに……) とでも思ってるような顔で、無心に炎を吐くカネやん。
ほんと、一体何を考えてるんでしょうか、コイツは。
実際、人間を食べて餌にするわけでもなし、目的もなくひたすら暴れまくる生き物なんて、人間以外にはいないと思うんだけどね。
まあ、さっき言ったように、セブンに恨みを持つ宇宙人に操られているのかもしれないが。
トオルはカオルを守って、近くにあった車の中に逃げ込む。
カネドラスがその車の上にのしかかろうとするのを見て、やっとゲンがレオに変身する。
だが、トオルたちの存在がレオの足を引っ張り、思うように戦えず、

遂には、車の上に覆い被さるように腹ばいになり、無防備な背中を敵に向かってさらけ出す状態になる。
その背中を頭の角で容赦なく刺突するカネドラス。
ナレ「ウルトラマンレオは車の中の幼いトオル、カオルの兄妹をその胸の中に庇いながら、卑怯な怪獣カネドラスの攻撃に耐えた」
ここでナレーションが、余計な説明を加えるのだが、これはスポーツではなく、ルール無用の殺し合いなのだから、卑怯もへったくれもないだろう。
車の中から、苦闘するレオの顔をぼんやり見ているトオルたち。

カオル「ウルトラマンレオよ」
トオル「……」
レオ「ううっ、う、うーむ、うぇあっ、うげぁ、ううっ……うう、ううっ……」 鏡に写したような歪んだレオの顔のアップに、レオの呻き声が重なるのだが、なんか、その声が、飲み過ぎてゲロ吐きそうになっているようにも聞こえるのだった。
と、何処からか、亡き父親の声がトオルに語り掛けてくる。
父親「トオルはお父さんの子だろう?」
トオル「うん」
父親「ただそれだけかな? カオルのお兄さんじゃなかったのかな?」

ついで、父親と過ごした平和で穏やかな日々が、トオルの脳裏に蘇る。
父親「お父さんがいなくて寂しいからと言って、それを忘れてやしないかな」
トオル「お父さん……」
父親「甘えたり、拗ねたりする前に、カオルのお兄ちゃんだってこと、思い出してみるんだよ」
それが真実の父親の霊魂だったのか、ゲンの気持ちが父親の声となって届いたのか不明だが、トオルは遂に立ち直る。

トオル「お父さん」
カオル「どうしたの、お兄ちゃん」
トオル「カオル、御免よ、もう心配しなくていいよ、おにいちゃんが付いてるからね」
優しく妹に語り掛けると、
トオル「ウルトラマンレオ、頑張れーっ!!」
車の中からレオに声援を送るが、
レオ(……って言われてもなぁ) 彼我の状況は全く変わってないので、レオの苦境はまだまだ続くのであった。チーン。
いや、ここは、トオルが勇気を振り絞ってカオルを連れて車から出て安全なところまで移動し、レオをフリーにさせてやらないと、ストーリーとして首尾一貫しないではないか。
で、レオはこの困難をどう切り抜けたか、ト書き風にあらわすと、
―レオ、よっこらしょという感じで起き上がる。 ―レオ、怪獣と取っ組み合う。 でした。
……
ちったぁ真面目にやれっ!! 要するに、トオルが立ち直ろうと立ち直るまいと、結果は同じだったのである。
しかも、トオルたちはまだ車の中に残ってるのに、レオ、何の気兼ねもなくその周りで戦ってるし……
そして、特訓マシーンの成果とは何の関係もなく、飛んできたカネドラスの角を空中で「真剣白刃取り」でキャッチすると、そのまま投げ返し、

カネラドラスの両目に、

ぶすりっと突き刺す。
目が見えずにどたばたしている怪獣の真っ正面から手刀を振り下ろし、

その体を真っ二つに切り裂くレオであった。
……
いや、そんなことが可能なら、最初からそうすれば良いのに……
畢竟、今回は特訓の意味がほとんどなかったという、自分たちで作った設定を自分たちで「わや」にしているような印象を受ける、かなりの珍作であった。
言い換えれば、あんまり面白くない。
もっとはっきり言えば、ぜんっぜん面白くない。
せめて最後にもう一度百子タンの美貌を映してくれれば良かったのだが、

前述のように、あれっきり百子さんは登場せず、ラスト、トオルが屋外で跳び箱の練習をしているシーンにも、ゲンとカオル、ダン、大村はいるのに、何故か百子さんの姿だけ見えないままなのが、非常にストレスが溜まるのだった。
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