第5回「信ずれど…」(1976年11月3日)
と言う訳で、いよいよ「気まぐれ天使」のレビューのお時間がやって参りました。
70年代のホームコメディドラマの金字塔・石立鉄男&ユニオン映画シリーズの第6弾で、全43回。
私が初めて見たのは2019年の夏で、実は内容はどうでも良くて、ゲスト出演している大山いずみさん目当てで見ただけだったのだが、その面白さにすっかり魅了されてしまい、たちまち
「管理人の選ぶオールタイムベスト10ドラマ」のトップの座に躍り出た大傑作なのである。
んで、当然レビューすべしと考えたのだが、なにしろ台詞の多い1時間ドラマなので、とても全話をやるような気力はないし、その必要もないので、「水もれ甲介」同様、厳選したエピソードだけを紹介することにした次第である。
具体的には、10話くらいかな。
さて、早速レビューを始めたいところだが、最初に取り上げるのが5話なので、簡単に主要人物の紹介をしておく。
加茂忍(石立鉄男)……主人公。古本屋の二階に下宿し、プリンセス下着宣伝部に勤務する傍ら、童話作家を目指している。
伊集院綾乃(樹木希林)……ひょんなことから忍の下宿に居候するようになった謎の老婆。
伊集院渚(坪田直子)……綾乃の孫。京都から出てきて綾乃と一緒に居候することになる。
荻田正樹(山田吾一)……古本屋のおやじで、2階に忍を下宿させている。どスケベ。
荻田もと子(横山道代)……荻田の妻。どスケベ。
荻田光政(脇谷透)……荻田夫婦の一人息子で、中学生。
榎本一光(森田健作)……プリンセス下着宣伝部・副部長で、忍の後輩。財閥のおぼっちゃま。
大隈妙子(大原麗子)……忍の婚約者で、同じく宣伝部勤務(13話で降板)
藤平一郎(穂積隆信)……同じく宣伝部部長であったが、14話で左遷される。
南條友江(酒井和歌子)……藤平の後任の宣伝部部長(16話から登場)
由利(浅野真弓)……同じく宣伝部の社員。榎本に惚れている。
大隈真紀(秋野暢子)……妙子の妹。大学生。
森脇雄二(山本紀彦)……古本屋の近くで小料理屋をやっている。忍の友人。
歌子(藤谷美和子)……渚の友人。中学生。
ここまでのストーリーの流れとしては、行き倒れになっていた得体の知れない老婆・綾乃をひょんなことから自分の下宿で飼うことになった忍。
手癖が悪く、毎日のようにトラブルを起こす綾乃を追い払おうと、彼女が家賃を滞納していると言うアパートに向かうが、その途中、偶然電車で乗り合わせた不思議な女の子が、綾乃の孫娘・渚であり、祖母に会いに京都から上京してきたことが分かる……と言うシーンから今回の話が始まるのである。

忍「君、それじゃ、伊集院綾乃さんの?」
冒頭からアップで登場の主人公・加茂忍。
演ずるは、説明不要のワーカメ好き好き石立鉄男さん。

渚「うん、孫よ!」
忍「そうかぁ、あの婆さん、孫がいたのか」
渚「良かったぁ、おばあちゃんの居所が分かって」
そして、本作の実質的なヒロインであり、管理人がこの作品をレビューしようとした最大の動機と言って良い、不思議少女・渚を演じるのは、笑顔がキュートな坪田直子さん。
管理人、恥ずかしながらこの作品を見るまで、彼女の顔も名前も全く知らなかった(註1)のだが、元々彼女は舞台女優であり、テレビドラマの出演はあまりないらしいので、それも道理であった。
ただ、CFのナレーションなどもやっておられたらしいから、それと知らずに彼女の声を聞いていたと言う可能性はある。
註1……その前に見た「気まぐれ本格派」(シリーズ第7弾)にもゲスト出演されていて、そちらを先に見ているのだが、渚とは正反対の地味な女の子の役だったので、全然印象に残っていなかったのだ。
で、忍は綾乃の滞納しているアパートの家賃4か月分を肩代わりして、綾乃をそのアパートに送り返そうとしたのだが、いざ来てみれば滞納していたのは4月ではなく1年と4ヶ月だと分かり、とても用意していた金では足りなくなったので、

渚「もう、どうしたのよーっ」
忍「いいから早く来い」
大家「なんなら10万でもいいよ、6万、いくらでもいいから払って!」
渚の手を引いて、「水もれ甲介」でもお馴染み、都電荒川線の線路上を走って逃げる羽目になる。
ちなみに嘘のような話だが、そのアパートの家賃は1万円である。

凄いのは、すぐ後ろを電車が走っている線路上でも撮影していることである。
良くこんなシーンの許可が下りたものである。
忍、なんとか大家を振り切り、歩道を歩きながら渚とあれこれ話すが、その僅かな時間でも、彼女が相当ヘンテコな女の子であることが分かる。

OP後、駅ビルのレストランで、一緒にお茶を飲んでいる忍と渚。
忍「いや、そんなわけでね、ひょんなことから君のおばあちゃんを俺が面倒見てるんだよ」
渚「良い人でしょう、おばあちゃんて」
忍「うん? うん、うう、まあ、いい、いい人だね」
実は綾乃には盗癖があり、何度もその尻拭いをさせられてきただけに、渚の言葉に素直に頷けない忍であった。
渚「私、凄く可愛がられてあげたの」
忍「可愛がられてあげた? 変な言い方だね」
渚「だっておばあちゃん、私を可愛がりたくて仕方なかったんだもん。でもさあ、おかあちゃんが邪魔するじゃない? だから私こっそりおばあちゃんとこに行って可愛がられに……来てあげたってわけよ」
忍「かわい、がられに来て上げたのか? はっはっ」
渚「うふふ」
文章にすると分かりにくいが、テレビドラマ初心者の坪田さんが台詞を少しトチったのを、すかさず石立さんが真似して笑わせているのである。
忍「いや、君のお母さんの話は良く聞いたよ。なんか、(綾乃の)死んだ息子の嫁さんとあんまり馬が合わないんだってね? お母さん、今、京都にいるの?」
渚「死んだの、先月」
忍「ふーん……えっ?」

渚「それで私、おばあちゃんに会いに出て来たの?」
忍「へー、それじゃ、君一人?」
渚「一人ぼっちの人間は野獣か天使かのどっちかなんだって……でも私、どっちでもないみたい」
と、ぼんやりした顔でパフェを食べていた渚だったが、突然、ぽろぽろと涙をこぼし、手放しで盛大にオンオン泣き始める。
忍は母親の死んだのが悲しいのかと問うが、
渚「違う、おばあちゃんが可哀想!」
忍「え?」
渚「でも私がついてるもん、もう苦労させない」
忍「頼むよ……やれやれ、これでやっと無罪放免か」
忍がそろそろ下宿に行こうと促すが、渚は何事もなかったようにゴールデンパフェのおかわりを注文するのだった。

妙子「おばあさん?」
続いて、序盤のヒロインである大隅妙子が登場。
演じるのは、こちらも説明不要の大原麗子さん。
真紀「そうよ、あたしがスパイしたところによるとね、加茂さん親戚のおばあさんの面倒見てるんだって……10万円持って行ったのはそのおばあさんにアパートを借りてあげるお金らしいわよ」
妙子「変ねえ、ニンちゃんにそんな親戚がいるなんていっぺんも聞いたことないわよ」
真紀「ま、とにかく安心していいわよ、相手は女は女でも年寄りなんだから」
妙子はプリンセス下着宣伝部のマドンナ的存在だが、実は密かに忍と愛し合っており、婚約までしている仲なのだ。
ただし、そのことは他の同僚は全く知らず、現時点で二人の関係を知っているのは妙子の妹の真紀だけなのである。
で、最近忍の様子がおかしい、浮気でもしているのではないかと言う姉のために、真紀が加茂の身辺を調べ、綾乃の存在を突き止めて姉を安心させているところなのである。
忍がアパート代として用意していた10万円は、忍が妙子から借りたものなのである。

荻田「拾ってきた?」
もと子「だあれ?」
舞台変わって、忍が下宿している古本屋。
忍が、学生時代から世話になっている荻田夫妻に渚を引き合わせている。

忍「誰ってあの、バサマの孫娘よ、名前はね……なんていうの?」
渚「渚」
忍「名前だけはまともだね。渚だって」
だが、肝心の綾乃が出掛けていると言うので、忍はともかく渚を2階に連れて行く。
忍はこの古本屋の2階の一間に下宿させて貰っているのだ。

荻田「可愛い子だよなぁ、ちょっと」
もと子「あんなフーテンが? ……なに、なんて言ったの、今?」
荻田「えっ、いやいや、ほらほらほら、あのーなんだ、あの婆さんの孫にしちゃって意味だよ」
もと子「なぁにを言ってんのよ、もう、だいたいね、あんたぐらいの年になるとほんっとにいやらしくなるの」
うっかり中年男のスケベ心を漏らしてしまい、妻にたしなめられる荻田。
山田吾一さんと横山道代さんのベテラン&芸達者コンビが醸し出すアットホームな雰囲気が、このドラマが成功した要因のひとつである。
忍「ほら、コーヒー入れてやったぞ……」
渚にコーヒーを渡そうと振り向いた忍、渚が無造作にほぼ剥き出しの札束を放り投げたのを見て、ギョッとする。

忍「おい、どうしたんだ、そのお金?」
渚「おばあちゃんのよ」
忍「ばあさまの?」
渚「死んだお母さんから頼まれたの、お父さんが死んでから、お母さん、めっきり気が弱くなっちゃってさぁ、おばあちゃんと喧嘩したこととっても後悔してた」
綾乃は、息子の嫁、すなわち渚の母親と折り合いが悪く、もう何年も断絶状態にあったらしい。
その後、綾乃は京都から単身東京へ出て、住み込みの家政婦などして暮らしてきたらしいのである。
らしい、と言うのは、綾乃は盗癖のみならず虚言壁まであるので、何処から何処までがほんとか分からないからである。
その札束……50万は、渚が母親から綾乃に渡すよう遺言(?)されたものだったのである。
まあ、今なら100万くらいになるのかなぁ?
忍「渚ちゃん、君、福の神、とっても可愛い、はぁーはぁー、それだけのお金があればすべての問題は解決するよ、ほほほほっ」
忍、それを見た途端、がらっと愛想良くなって、猫撫で声を出してその金を預かろうとするが、渚は、
渚「私がおばあちゃんに渡すの」
忍「どうして? ダメだよ、そんなことしちゃ、あのバサマはね、普通のバサマじゃないんだから」
忍は綾乃にそんな大金を渡したらろくなことにならないと重ねて頼むが、渚はなかなか頑固であった。
もっとも、この場合、今日会ったばかりの男に50万円を預けようとする方がおかしいのだけど。
忍はやむなく諦めると、

忍「そうだ、このお金、もう要らなくなったなぁ、あれだけありゃだいじょぶだ」
妙子から借りた10万円を取り出し、その足で妙子のマンションに返しに行くことにする。
別に忍はその50万円を私欲のために使おうと言うのではなく、それだけあれば綾乃に別のアパートをあてがってやることができる、つまり、綾乃を下宿から追い出すことが出来ると踏んでいるのである。
忍、自分が戻るまで部屋から出るなと言いつけるが、渚が人の命令を素直に聞く筈がなく、すぐに銭湯に行こうと、荻田に銭湯の場所を尋ねる。

荻田「あのね」
渚「うん」
荻田「ここ、こう出るでしょ、それで真っ直ぐ行くとね、右側にあるの」
渚「あ」
荻田、必要以上に体を近付けて、甘ったるい声で優しく道順を教えてやる。

荻田「石鹸持ってるぅ?」
渚「うん、持ってる」
荻田「そう、お金持ってるぅ?」
渚「一杯」
荻田「そう」
渚「じゃね」
荻田の問いに、自分の胸を叩いて見せる渚。
そろそろ成人を迎えようという年頃なのに、その言動がまるっきり子供なのが可愛いのである!!

荻田「ふっ、一杯持ってるって……たいしてなかったよな、ちょこって……へへっ、可愛い」
その後ろ姿を見送りながら、自分の胸を叩いてニヤニヤしていると、背後霊のように妻のもと子が顔を覗かせる。

もと子「あなたっ!」
荻田「うん?」
もと子「随分親切ですことねえ」
荻田「あ、あの、あのね、あのー、風呂屋教えてたの」
どちらかと言うと恐妻家の荻田、浮気の現場を押さえられたかのように分かりやすく狼狽する。

もと子「あ、お風呂屋さんで思い出した、ちょうどいいわ、今のうちに行ってらっしゃいよ、お風呂屋さん、ほれ、ね?」
荻田「いや、あの、俺は今日ちょっとダメだよ、風邪気味なのよ」
もと子「いけません、風邪気味なんて、ほら、火曜日でしょう? ひーふーみーよーの、やっぱり今日どーしても火曜日なの! ね、だから、きれいきれいしてらっしゃい、ね、磨いて、私もピカピカってやっちゃう、奇麗にしとくから」
もと子、急にそわそわし出すと、胸に下げたラジオ体操のスタンプカードのようなものを見せて、今日が火曜日であることを認識させると、夫にも銭湯に行くよう勧める。
もと子「う~ん、チュウズデイッ!」 荻田「……」
色っぽく唇をすぼめて囁くと、恥ずかしそうにハタキで夫の顔を撫でて奥に引っ込む。

荻田「……」
残された荻田の背中が、妻に頭の上がらない中年男の悲哀をこれ以上ないというほど的確に表現した名シーンとなっている。
わざわざ説明するのは野暮だが、荻田夫婦にとって、火曜日は週に一度の
「おつとめ」の日なのである。
もっとも、荻田、ここでは露骨に溜息をついているが、別の回では、マッサージと称して妻のお尻を撫でたりすることもあるので、「夫婦生活」が完全に破綻していると言うほどではないのだ。
さて、渚はすんなり銭湯に辿り着くが、
いきなりフルヌード発生! 乳首丸出しの上、薄っすら見える日焼け跡が実にいやらしく、今では絶対に不可能な描写である。
勿論、お尻も大サービス! ついでに渚ちゃんも脱いでくれたら良かったのだが、さすがにそれは無理でした。
だが、無用心にもほどがあるが、渚はあの50万をジーパンの尻ポケットに入れて持ってきており、そのジーパンをポイと脱衣カゴに放り出してしまう。
同じ頃、綾乃はタバコ屋で両替を頼みながら店頭のタバコを万引きするが、後で見たらそれは商品見本だったと言うオチがつく。
特に序盤は、綾乃は日常茶飯的に盗みを繰り返し、それが忍の頭痛の種になっているのである。
ところが、その綾乃、孫がいるとも知らず、偶然その銭湯に入るのだが、

脱衣所をうろうろしているうちに、例の、ジーパンのポケットからはみ出した50万円を見付けてしまう。

綾乃「こんな大金もってお風呂屋さんに来るなんて……どなたかしら? 泥棒さんにでも見付かったら……」
綾乃、まさかそれが孫の金、しかも自分に渡される予定だった金とは知らず、自分の上っ張りにくるむようにして盗むと、早々に銭湯を後にする。
……
この二枚の画像をチョイスしたことに、何か他意を感じられる読者がいらっしゃるかもしれませんが、何か良からぬものが映り込んでいたとしても、それはあくまで偶然の所産であることをお断りしておきます。

綾乃、銭湯を出てから、その金が今まで見たこともないような大金であることを知り、怖くなるどころか有頂天になってスキップ踏みながら走り去る。
綾乃を演じるのは、当時30代前半の樹木希林さん。
その老けメイクと老け演技は絶品で、パッと見、ほんとの老婆のようにしか見えない。

忍「毎晩大変だな、家庭教師も」
真紀「うーん、私が半分スケようかってんだけど、承知しないのよ、お姉ちゃん」
忍「真紀ちゃんに頼んだんじゃねえ、その分だけ貯金できねえからな、まったく凄まじいよ、君の姉さんの金に対する執念は」
そんなことが起きているとも知らず、忍は妙子のマンションのベランダで、サイクリングマシーンに乗りながら真紀と世間話をしていた。
妙子は毎晩どこかの家に家庭教師に行っている……と言うのは表向きで、実はナンシーと言う名前で、深夜お色気ラジオのデスクジョッキーをしているのである。
そのことは、同居している真紀さえも知らないのだった。
妙子は両親に早く死に別れて妹の面倒を見ながら苦労して来たせいか、金に対する執着が強く、忍と婚約したものの、二人の結婚資金が300万貯まるまでは結婚しない取り決めなのだ。

忍「あ、そうだ、このお金ね、お姉ちゃんに返しておいてくれる? 要らなくなったからって」
真紀「あー、住むとこ見付かったの、あの親戚のおばあさんの?」
忍「うん、そんなところだ」
忍、真紀の言葉に何気なく相槌を打ってから、
忍「どうして知ってんだよ、それを?」

真紀「加茂さんのすることぐらいなんでもお見通しよ、だから他の女の子に浮気したら、私が黙ってないから……すぐに刺客を差し向けるから」
ピンと札を弾いて数えながら、怖い笑みを浮かべて兄になるかもしれない忍を見詰める大学生の真紀。
演じるのは、まだ初々しさの残る秋野暢子さん。
忍「毎日きちんきちんと貯金させられて、浮気なんかする暇があるか」
恋人の妹にまで脅された忍がぼやきながら下宿に戻ってくると、下宿の前に人だかりがして、パトカーまで出動する騒ぎになっていた。
盗難事件が起きたと知った忍が慌てて店に入り、2階に駆け上がると、

渚「うっうっ……」
忍「なにしてるんだよ、美容体操なんてしてる時じゃねえだろ!」
何故か渚は、本棚を支えにして逆立ちをして、その状態でめそめそ泣いていた。
まるで「横溝正史シリーズ」の古谷一行みたいだ……と思ったけど、放送はこっちの方が先なんだよね。
渚「だって、こうすりゃ、体全部の涙が出るかと思って……」
忍「ばっかだなぁ、やめろ、すぐに!」

渚「調べに来たお巡りさん、私の言うことなんか信じてくんないんだもーん」
忍「当たり前じゃないが」
渚「がっかりするだろうなぁ、おばあちゃん」
忍「こっちのほうががっかりだよ、まだいくらか残ってるんだろ」
渚「500円」
忍「千分の一か……」
渚の取り出した500円札を恨めしそうに睨んでから、
忍「どうすんだよ、これからぁ」
渚「わかんないよ、あたしさぁ、二日以上先のこと考えたことないんだ……おっちゃん、この際、考えてよ」
忍「バカーッ!」 渚のふざけた答えに、思わず怒声を爆発させる忍。
もと子「渚ちゃん、お電話、新聞社から」
渚「はぁい!」 だが、当の渚は、おばさんに呼ばれると、喜び勇んで立ち上がる。
……
やっぱり女性のお尻は良い!
あと、ジーパン越しにパンティラインが透けて見えるような気がするのだが、さすがにジーパン越しには無理だろうから、管理人の幻覚であろうか。

渚「さっきはさ、テレビ局の人から電話があったんだ、盗難事件の取材だってーっ!」
さっきの涙はどこへやら、宝くじにでも当たったような顔で、その場でピョンとジャンプすると、ドタドタ階段を降りていく渚に、
忍「ったく、もう……」
処置なしといった顔でうなだれる忍であった。
後編に続く。
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