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「気まぐれ天使」傑作選 第5回「信ずれど…」 後編


 第5回「信ずれど…」(1976年11月3日)
 の続きです。

 その頃、婚約者の苦悩も知らず、妙子は、荻田家の一人息子・光政も熱心に聞いているお色気深夜ラジオのDJをしていた。

 で、その内容だが、

 
 妙子「女は男と違って、徐々に徐々にムードが高まっていくように出来てるのよ。だから寝室に入っていきなり、なんて男は最低。これじゃまるでヤクザと同じよ、前戯なき戦いってわけね」

 ……

 さ、これ以上は一切触れずに話を進めるが、妙子は仕事上のつきあいのある鈴木(小野進也)と言うディレクターに頼まれ、しぶしぶこんなバイトをしているのである。

 ただし、前述のように、そのことは会社の同僚はもとより、忍も真紀も知らない秘中の秘であったのだが、生放送の途中、妙子がふとスタッフのいる副調整室の方を見ると、なんとそこに、会社の上司である榎本がいるではないか。

 番組の後、局の廊下のソファに腰掛けて話す二人。

 
 妙子「鈴木さんて口が軽いのね、男の癖に」
 榎本「そんなこと言うなよ、俺が無理矢理白状させちまったんだからねえ」
 妙子「言わないで下さい、誰にも……決して喜んでやってるわけじゃないんです、こんな仕事」
 榎本「ターコは好きだけど、ナンシーは好きじゃないな、俺も。ついでに言っとくけどね、むやみに金を欲しがる女も好きじゃないよ」
 妙子「ちゃんと理由はあります」

 ターコと言うのは妙子の愛称で、ナンシーとは、彼女がラジオの中で名乗っている芸名である。

 榎本はその理由を説明して欲しいと頼むが、

 
 妙子「言ってもわかりっこないわ、榎本さんと私とは環境が違うんだから」
 榎本「それがどうしたんだ? 俺はおやじとは縁を切ってとっくの昔に家を飛び出してるんだ。親の七光りで出世しようとか、金で女を口説くようなどら息子とは違うんだよ。俺がいつ金持ちぶった?」

 榎本、急に真剣な顔になると、激しい口調で言い返す。

 榎本は榎本財閥と言う財閥の御曹司だが、父親を嫌って家を飛び出し、現在はアパート暮らしをしている身なのである。

 演じるのは、ご存知、森田健作さん。

 妙子「ごめんなさい……そう言う意味じゃないの」
 榎本「君が早くにご両親を亡くしたことも知ってるよ、苦労したことも想像つくけど、でもだからといって俺を別の人種扱いするのはよせよ」
 妙子「……」
 榎本「お互いに青春を力いっぱい生きてる仲間同士じゃないか!」

 
 妙子「……」

 生の自分をさらけ出した榎本の顔を、言葉もなくまじまじと見詰める妙子。

 別に「シラフで良くそんな恥ずかしい台詞が言えるわねえ」と、感心しているわけではなく、この人にこんな一面があったのかと新鮮な驚きに打たれているのである。

 
 同じ頃、綾乃はとある大衆酒場にて、二人組の流しの演歌師の弾き語りを楽しみながら、極楽気分で酒を飲んでいた。

 二人が「名月赤城山」を歌い終わると、一斉に拍手が起きる。

 
 綾乃「良いお声ねえ、もう東海林太郎の若い頃にそっくりねえ」
 演歌師「どうも、おばあちゃん、お後は?」
 綾乃「まあ、一杯おやりなさい、お姉さん、こちらにもお酒差し上げて……いえいえ、私、こんな楽しいお酒初めてよ、久しぶりなの……あなたたちにね、ご祝儀上げましょう」
 演歌師「こりゃどうも」

 調子に乗った綾乃は、人の金だからと景気良く二人に酒を奢り、チップまで握らせるが、そんなところで迂闊に大金を見せてしまったのが運の尽きであった。

 演歌師「ほんとうにもらっていいんですか?」
 綾乃「たまには良いことなくちゃ」
 演歌師「何やりましょうか、今度は」
 綾乃「そうねー、じゃあ、祇園小唄をお願いします」

 一方、渚は、まだ電話で新聞記者の取材に答えていたが、なかなか話が噛み合わない。

 
 渚「私より頭悪いな、この新聞記者……たとえばさぁ、10円玉持って神社にお参りに行くのと……」

 荻田はその様子をずっと見ていたが、もと子が亭主を奥に引っ張り、この状況で「おつとめ」をねだる。

 
 荻田「だってさあ、婆さんだってまだなんだぜ?」
 もと子「うーん、いいわよ、婆さんて必ず帰って来るんだから、だからさ、先行ってるから、ね、待ってるわよ」
 荻田「わかった、わかった」
 もと子「良い? うふっ」
 荻田「ふーっ」

 是が非でもセックスしたいらしいもと子、ムンムン色気を発散させて寝室に引っ込むが、荻田の口からは再び深い溜息が漏れるのだった。

 この夜、夫婦の寝室で一体どんな地獄絵図が繰り広げられたか、想像するだに恐ろしいことである。

 さて、綾乃がすっかり酔っ払って歌いながら帰宅中、さっきの店にいた人相の良くない男が立ちはだかり、綾乃から金を奪い取ろうとする。

 ちょうどそこへ通り掛かったのが妙子と別れて帰宅途中の榎本で、男をぶちのめして一度は金を取り返すものの、怯えた綾乃が自分の足にしがみついてきて身動きが取れなくなり、結局金を持ち去られてしまう。

 妙子は仕事を終えて帰宅し、妹に忍についての不満を並べていたが、

 
 真紀「まあ、いいでしょ、やたらベタベタしてるより言いたいこと言う関係の方がすっきりするわ」
 妙子「でもお金の件は我慢してもらわなきゃ、結婚できるまで」
 真紀「でもちょっと気の毒ね、加茂さんも……普通の男はさ、独身の時に大いに羽根を伸ばすもんでしょ? 結婚してからよ、我慢の生活は」
 妙子「あら、でも別に他のことは拘束してないわよ、ただ結婚前に二人で300万貯めようって決めただけだもん」
 真紀「ね、ね、ね、ちょっと……」

 立ち上がろうとした妙子を、真紀が慌てて座らせると、

 
 真紀「ねえ、彼にもう許した? お姉ちゃん」

 興味津々と言った顔つきで、際どい質問を投げる。

 妙子「まだ……キスだけ」
 真紀「ほらぁ、彼はそこでも我慢してる訳よ」
 妙子「私そんなの嫌いだもん、いっくら好きでも」
 真紀「はあ、奥手だね、わりかし」

 自分のことは棚に上げて、訳知り顔で感心してみせる真紀に、

 妙子「余計なお世話よ」
 真紀「でも、加茂さんて見掛けによらずいい人かもね、ふっ、まあ、野暮天は野暮天だけどさ」

 
 妙子「そう、男って見掛けだけじゃ分からないところがあるわ、威張り腐ってあんな気障な奴いないと思ってたけど」

 妙子、真紀の言葉に触発されて、何かを思い出すような目をしてつぶやく。

 無論、さっきの榎本のことを考えているのだ。

 今まで、榎本と妙子の関係は、険悪と言うほどではないにせよ、決して心温まるようなものではなかったのだが、このちょっとした一件がきっかけで、急速にその距離が縮まることになる。

 かと言って、妙子が忍と別れて榎本とくっつく訳ではないのだが。

 
 真紀「気障ぁ? 誰のこと」
 妙子「うん? 別に……」

 それにしても、肉体関係もない段階で婚約するって、まさにドラマでしかありえない話だよね。

 もっとも、当時は「婚前交渉」なんて言葉があったぐらいだから、全然いなかったとは言えないし、見合結婚なんて、まさにそれと同じことをしている訳だからね。

 で、その忍は、やむなく自分の部屋を渚に明け渡して、代わりに隣の光政の部屋に移動していた。

 ひどい寝相で寝ている光政のそばで、苛々しながら童話を書いていたが、

 
 渚「おっちゃん」
 忍「ああ、俺が起きててやるから、お前は寝……」

 渚の声に、振り向きながら言いかけるが、

 
 忍「……」

 開いた襖の向こうに、渚の剥き出しのフトモモが見えているのに気付いて、言葉を失う。

 
 渚「ねえ」

 

 
 忍「ちょっちょっと!」

 忍、慌てて跳ね起きると、渚の体を押し戻して自分の部屋に入り、襖を閉める。

 暗いので分かりにくいが、渚の股間から、微かに白いパンツが覗いてるんですねえ~。

 飛んだり跳ねたりの特撮ドラマでは珍しくもないが、こういう普通のドラマでのパンチラは、極めて貴重である。

 同時に、パジャマの下だけ脱いだ女の子のいやらしさが、下手なエロビデオ顔負けの破壊力を発揮することを教えてくれた貴重なシーンでもある。

 
 忍「なんだよ、その格好は? 坊主が目を覚ましたらどうするんだよ」
 光政「お姉さま~」
 渚「あ、呼んでる~」

 忍が低い声で叱り付けていると、タイミングよく光政の寝言が聞こえてきて、渚がすぐ襖を開けようとするが、

 
 忍「いや、君じゃない、君じゃない、君じゃない……」

 忍が腕を掴んで慌てて引き戻し、今度はお尻が丸見えになる!

 ……

 ……

 生きてて良かった!

 まさに尻フェチ的には、赤飯炊いてお祝いしたいような最高のシーンである。

 忍は渚と背中合わせの状態のまま、

 忍「ズボンはどうしたの、ズボンは」
 渚「パジャマのズボンだけ忘れちゃったらしいの」
 忍「ったく、もう……」

 
 忍、ぶつくさ言いながら隅の押入れを開いて段ボールを取り出すが、ここでも、渚が手で摘んで引っ張っているパジャマの裾の奥から、僅かに、ほんの僅かにパンツに包まれたお尻が見えるのがお分かり頂けるだろうか?

 ある意味、こういうのをほんとの「パンチラ」と呼ぶべきなのかもしれないと思わせてくれる、実に女らしくて奥床しいショットである。

 忍が引っ張り出した段ボールには、色とりどりの女物の下着が山ほど入っていた。

 渚「奇麗ねえ、おっちゃん集めてんの?」
 忍「馬鹿言え、これはね、会社の宣伝用……試作品なんだよ」
 渚「ふーん、履いてみよう」
 忍「おい、ちょっと待て、こんなとこで履くな」

 渚、目に付いたパンティーをその場で履こうとするが、あいにく、忍に止められる。

 でも、既に渚はパンツを履いているのだから、この場合は、まずそのパンツを脱ぐことから始めないとね。ぐふふ。

 忍、目のやり場に困るので、なにはともあれ、先にパジャマのズボン(忍の?)を履くようせかす。

 忍「こっちまでおかしくなりそうだな……」

 
 忍の背後に回ってやっとズボンを履く渚だったが、管理人のハゲ鷹のように鋭い目は、渚がパジャマの裾をおろそうとした瞬間、裾がめくれあがってお腹が剥き出しになり、かすかにブラが見えたのを見逃さないのだった。

 
 渚「おっちゃん、私明日から働くよ」
 忍「何処で、何を?」
 渚「自分で探すもん」
 忍「お前ねえ、そんな良い仕事がそこらに100円玉のようにおっこってるのと訳が違うんだからね」
 渚「50万どうしても作らなきゃ、お母さんの遺言だもん」

 改めて50万円を稼いで祖母に渡そうという、実に健気で孝行者の孫であった。

 渚「ね、一生懸命やるからさ、ここに一緒に暮らさせて、おばあちゃんと」
 忍「ふっ、下のおばさんに聞け」
 渚「じゃあ話してくれる、おばさーん」
 忍「おおい、ちょっと待て、ちょっと待て」

 真夜中だというのに、いきなり一階に下りようとする渚を、忍が慌てて後ろから抱きつくように止めるが、

 
 渚「いやぁんっ!」
 忍「変な声出すなよ、誤解されるじゃないか、バカッ!」

 渚の予想外に色っぽい声に、思わずドギマギする忍であった。

 忍「わかったよ、俺が明日、おばさんに話つけといてやる」
 渚「任せた」

 だが、この日の夜はなかなか忍を解放してくれず、今度は店の方に電話が掛かってくる。

 電話を受けた荻田が言うには、知らない男からで、綾乃と一緒に飲み屋にいるから迎えに来てくれと言う内容だった。

 
 榎本「おばあちゃん、やっぱり警察に届けたほうがいいですよ」
 綾乃「でも、お巡りさんもお忙しいでしょうから良いんですの、お金なんて天下の回りものですもの」
 榎本「いくら回りものと言ったってねえ、こんなに……」
 綾乃「世の中、ひどいかたがいらっしゃるのねえ、もう、人のもの盗るなんて」
 榎本「だから年寄りの夜歩きは危ないんだから、気をつけなくちゃダメだよ」

 自分のことを棚の上どころか、ビルの屋上まで放り上げて慨嘆する綾乃を、まさか泥棒とは知らずに注意する榎本。

 やがて忍が、荻田の書いたメモを頼りにその店の入っている雑居ビルまでやってくる。

 ちなみに入り口の看板に、山水ビリヤードと言うビリヤードの店(プールバーとは違うらしい)が書いてあるのだが、1時間のプレー料金が180円やて……

 忍、その店を見つけて暖簾をくぐるが、

 
 忍「エノイチ!」
 榎本「先輩、これは奇遇ですね」
 忍「なにしてんだ、こんなとこで?」

 その場に榎本までいるのを見て、素っ頓狂な声を出す。

 エノイチと言うのは、忍が榎本を呼ぶときのあだ名である。

 綾乃「こんばんは」
 忍「一体どうしたんだよ?」
 榎本「え、この人、先輩のお母さんですか?」
 忍「いやいやいや、違う違う違う、他人、他人、赤の他人……あ、それじゃ、電話してくれた男の人ってエノイチ、お前のこと?」
 榎本「ああ、いや、このおばあさんがね、この先でひったくりに遭ってさ、金取られちまったんだ」

 
 忍「金取られた? それじゃあべこべじゃねえか」

 およそありそうもない話に眉を顰める忍であったが、綾乃は何食わぬ顔で、

 綾乃「こちらが助けてくださいましてね、まあ、お友達なんて、よくよくご縁があるんですねえ、忍さんと……あ、おそれいりますが、熱いのもう一本頂けます?」

 さっきまで散々飲んでいたくせに、ここでもお銚子を空けておかわりを要求する、心臓にびっしり毛の生えた、ほとんど妖怪の域に達している厚かましさであった。

 状況がさっぱり飲み込めない忍、榎本を店の外に連れ出して話を聞く。

 
 忍「一体なにがどうなったんだ?」
 榎本「どうもおかしいんだよ、あれだけの大金を取られたのにね、警察に届けるのはイヤだって言うんだ」
 忍「大金?」
 榎本「一万円札でこれぐらいあったよ」
 忍「……」
 榎本「言っちゃあアレだけどさ、人に知られたらまずい金じゃないのかい? あのおばあちゃんとどういう関係なんだよ?」

 忍、詳しいことはいずれまた話すから、今日のところはとりあえず引き取って欲しいと頼むが、高校のサッカー部時代から肝胆相照らす仲の榎本は、余計なことは聞かずに笑って了解してくれる。

 
 綾乃「ほんとに? あの子が出てきたんですの?」
 忍「ああ、本当の本物」
 綾乃「それはちっとも知らなかった、ああ、あの嫁には私、よくいびられましたけど、でも渚にとっちゃたったひとりの母親ですもんねえ、かわいそうに」

 帰り道、忍から渚のことを聞かされた綾乃は、さすがに嬉しそうな顔を見せる。

 早く帰ろうと忍をせかすが、

 忍「その前に聞かせてもらいたいことがあるんだ、あんな大金、何処で手に入れた?」
 綾乃「大したお金じゃありませんのよ」
 忍「いわねえと孫娘に会わせねえぞ」
 綾乃「預かってくれって言われたんですの」
 忍「誰に?」
 綾乃「ああっと、誰だったでしょう」
 忍「何処で?」
 綾乃「お風呂屋さん……」

 忍に畳み掛けるように尋問され、綾乃もうっかり本当のことを口走ってしまう。

 
 忍「なにぃ?」

 その瞬間、忍の脳裏にとんでもない考えが稲妻のように駆け抜ける。

 そう、上京してきた孫の虎の子を盗んだのが、他ならぬその祖母だったという、まるでドラマのようなオチが……

 
 綾乃「どうでもいいじゃありません……ああ、寒い、せっかくの酔いが醒めちゃうわ」

 黒い人形のような目を真っ直ぐ向けて、全力でしらばっくれようとする綾乃。

 この目の演技は実に素晴らしく、樹木希林さんの底知れない才能が窺える。

 忍、金もないので綾乃を近くの公園に引っ張っていき、寒さに震えながら懇々と説教する。

 
 忍「あの金はね、渚ちゃんのお母さんが借金だらけの中で一生懸命働いて貯めたお金なんだよ、いずれはバサマの懐に入ってくる金だったんだよ!」
 綾乃「……」
 忍「渚ちゃん言ってたよ、明日から一生懸命働いてバサマに少しでも多くお金を渡すんだって……」

 
 忍「これでわかったろう? なぁ、バサマ、いい加減に目を覚まさなきゃ死んでから天国行けねえぞ」
 綾乃「……」
 忍「なあ?」

 さすがの綾乃も、忍の、肉親に対するような親身な言葉に、茶々も入れずに神妙な顔で頷く。

 忍「本当に心を入れ替えてくれるなら、渚ちゃんには黙っててやるよ、あの子だってそんなことを聞いたらなおショックだろうからな」
 綾乃「お願いいたします」

 しおらしく頭を下げる綾乃であったが、よくよく考えたら、渚のことだから、もし本当のことを知っても大して気にしないような気もする……

 
 忍「どうしてなのかなぁ、悪い癖だよ、これは」

 忍、改めて、自分の右手の人差し指を曲げながら、綾乃の手癖の悪さを嘆く。

 綾乃「どうしてなんでしょうねえ、手のほうがこう勝手に動いてしまうのよねえ」
 忍「よせやい」
 綾乃「いいえ、ほんとなんですのよ。でも、やめます、金輪際」
 忍「そうさ、バサマはもうひとりきりじゃねえんだからな。あんな可愛い孫がいるんだから……それに、あの子、バサマのこともの凄く好きらしいな」
 綾乃「もう、私に良くなついてましてね、こんな時分から……」

 どうでもいいが、綾乃が指の間に挟んだタバコの尻を、親指で叩いて灰を落とす仕草が、妙にカッコイイと思いました。

 無論、タバコは百害あって一利なしの嗜好品なのだが、ただ一点、ドラマの小道具としての効用だけは認めねばなるまい。

 忍は十分言い聞かせた上で、綾乃を家に連れて帰ろうとするが、綾乃は孫に合わせる顔がないからと近くにあった段ボールの家の中に入り込んでしまい、それを引っ張り出そうと声を荒げていた忍は、公園を巡回していたお巡りさんに不審者と誤解されてしょっ引かれてしまう。

 おまけに綾乃はそんな忍を尻目にとっとと逃げてしまうのだった。

 結局、忍は一睡も出来ないまま警察で夜を明かし、よたよたと下宿に帰ってくる。

 忍「下手すると、めちゃくちゃにされるかもしれねえな、俺の人生は、あのバサマに……」

 忍、店の中に入るが、上がり框の前に見覚えのあるサンダルが脱ぎ捨ててあるのを見て、

 忍「もしかしたら……」

 
 忍「そうじゃないかと思うけど……」

 階段を上がり、つぶやきながら自分の部屋の戸を開いた忍、しばらく無言のまま立ち尽くしていたが、やがて膝から崩れ落ちる。

 
 忍「……やっぱりぃ」

 部屋では、渚と綾乃が折り重なるようにして眠っており、そばには日本酒の瓶が転がっていた。

 でも、綾乃が行くところは他にないし、おまけに孫も待っているのだから、綾乃がここにいても全然不思議ではないのに、忍が二人の姿を見て愕然とするというのは、ちょっと変じゃないかと言う気もする。

 忍「おそろしい……」

 
 最後は、熟睡している渚の美しさと、眼鏡がずれたまま眠りこけている綾乃の可愛らしさを同時に堪能できる画像で締めましょう。

 以上、まさかこんなに苦労するとは思わなかった、しんどいレビューであった。

 いやぁ、やっぱりホームコメディは台詞が多くてきつい。

 これでもだいぶシーンを省略してるんだけどね。

 今回の最大の見所は、銭湯の女湯と渚のパンチラなのだが、どちらも、これ以降は全くと言っていいほど見られなくなるのが残念である。

 やっぱり視聴者からクレームが来たのか、番組サイドが自主規制したのか……
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コメント

今回だけ?

やはり女湯のサービスは今回だけのようですね😅

Re: 今回だけ?

女湯のシーンは後にまた出てきますが、ヌードは今回だけだと思います。

伊集院綾乃…名前が最高!(笑)

こんばんは。この番組って全く記憶に無いんですよねぇ…だいたい、石立鉄男さんのドラマって再放送で見てたんですけど…雑居時代とか。ふと、こんなのが普通に放送されてた時代って、幸福だったのかなぁ…って思いますね。(^_^)

Re: 伊集院綾乃…名前が最高!(笑)

こんばんは。

「雑居時代」だけは見てませんが、最近になってようやく石立鉄男シリーズを一通り見ましたが、やっぱりこの作品がベストです。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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