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「仮面ライダーストロンガー」 第1話「おれは電気人間ストロンガー!!」 後編


 第1話「おれは電気人間ストロンガー!!」(1975年4月5日)
 の続きです。

 CM後、引き続き岩の上でポージングしているストロンガー。

 
 ガンガル「おのれは何者だ?」
 ライダー「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ、悪を倒せと俺を呼ぶ、俺は正義の戦士」
 ガンガル「な、なんだとぉ」
 ライダー「とぉっ!!」

 有名な決まり文句を並べるストロンガーであったが、何故か、ここではちゃんと名前を名乗らないまま戦いに移る。

 もっとも、戦いの途中、

 ライダー「俺の名は仮面ライダーストロンガー!!」

 遅ればせながら名乗ってるんだけどね。

 
 ガンガル「仮面ライダーストロンガーだと?」
 ライダー「ブラックサタンの奇械人ガンガル、お前がこの地に派遣された目的はなんだ?」

 良く見ると、ガンガル、本物のカンガルーのようにお腹に袋があって、そこからちっちゃなガンガルが覗いていて、ピカチュウ戦闘員たち同様、妙に可愛らしいのである。

 まあ、カンガルー、袋があるのはメスなんだけどね……

 ガンガル「ブラックサタンの敵か、仮面ライダーストロンガー、そのでかい口を二度と利かせなくしてやるわ!! かかれっ!!」

 両者の戦いを物陰から見ていたタイタン様は、

 タイタン「ブラックオートバイ出動、ガンガルを援護しろ」

 車に戻り、無線で素早く指示を出す。

 タイタン様、戦闘能力のみならず指揮能力にも長けていて、歴代悪の大幹部の中では最優秀と言えるのではあるまいか。

 ジェネラルシャドウも能力的にはタイタン様に負けず劣らずだが、シャドウは指揮官と言うより策謀家の面が強く、しかも、策士、策に溺れるのたとえどおり、謀略に夢中になり過ぎて自滅してしまった印象があるので、だいぶ割り引かねばなるまい。

 この後、ブラックサタンのオートバイ部隊と激しいカーチェイスを行うストロンガー。

 
 ガンガルも、お腹のミニガンガルの口からバズーカ砲を撃って援護する。

 しかし、この口、バズーカ砲と言うよりガトリンク砲だよね。

 さて、相変わらずオートバイにはめちゃ優しいスタッフは、オートバイには極力傷をつけずに撮影を進め、やむを得ずバイクを倒す時も、やわらかい砂地に倒すよう、細やかな心配りを見せる。

 
 一応、倒れたバイクが爆発するシーンもあるが、よーく見ると、バイク自体は無傷で、その後ろの地面で爆発が起きているだけだったりする。

 
 タイタン「ちきしょう、ガンガル、ライダーストロンガーは貴様を探している、正体を気づかれんうちに、ホテル中に花を飾り、皆殺しにしろ」
 ガンガル「了解、直ちに準備を」

 目前の敵に振り回されず、柔軟に作戦を変更して的確に指示するあたり、さすがタイタン様と言う感じの名指揮官振りであった。

 つまり、今回の作戦は、ホテルに毒ガスを散布して泊り客を殺そうと言う、いまひとつ目的のはっきりしないものだったのである。

 タイタン「それにしてもあの姿はどっかで見たことがある……」

 その後、渥美フラワーセンターと言うところで、従業員と思われる中年男性がたくさんの赤い花の鉢植えを並べていると、

 
 何処からかユリ子があらわれ、じろじろと探るような視線を向けてくる。

 ユリ子「綺麗なお花ね、おじさん」
 男「びっくりさせないでくれ、ワシは今忙しいんだ」
 ユリ子「何処に持っていくの?」
 男「触らんでくれ、商売モンじゃ」

 一瞬たじろぐ男であったが、すぐ威儀を取り繕い、つっけんどんに応対する。

 ユリ子はしつこく男につきまとい、

 
 ユリ子「おじさんの顔、どっかで見たんだけどな」
 男「わしゃ知らん」
 ユリ子「思い出した!!」
 男「……」
 ユリ子「てんぷくトリオの中にいたでしょ?」
 男「おらんわっっっ!!」

 じゃなくて、

 ユリ子「ホーバークラフトの中にいたでしょ?」
 男「……」
 ユリ子「あの時、奇械人ガンガルは消えたんだ、噂によれば奇械人は人間に成り変わるのが得意」
 男「何のことか、さっぱり分からん」
 ユリ子「とぼけてるわね、それにさ、良く言うでしょ、綺麗な花には棘がある、この花には毒がある!!」
 男「何をする!!」
 ユリ子「やっぱり、この花粉で私を眠らせたのね」

 うん? さっきのは毒ガスじゃなくて催眠ガスだったの?

 と言うことは、「毒ガスで皆殺し」じゃなくて、「催眠ガスで眠らせてから皆殺し」と言う意味だったの?

 まあ、結局は同じことだが、二度手間でまどろっこしいなぁ。

 男「うるさい小娘、どの道生かしてはおけん」

 男はあっさり正体を明かし、ドスの利いた声を出すが、

 
 ユリ子「さあ、正体あらわせ、ガンガル」

 いかにも姉御肌のユリ子は全く怯まず、相手の目を真っ向から見据えて叫ぶ。

 男はその場でガンガルに変身し、ユリ子もタックルになるが、口ほどにもなく殴られて気絶し、

 ガンガル「縛り上げてサタンドームに吊るせ!!」
 戦闘員「イーッ!!」(日本語訳・はい、喜んで!!)

 初回から特撮ヒロインの通過儀礼のひとつ、「縛り」を体験することになるが、

 
 解体中なのか、骨組だけのドームの中に、ほんとに女優さんを逆さに吊るしちゃうのが、ブラックサタンの、いや、当時のスタッフのシャレにならないところなのである。

 しかも相手は少し前まで中学生だった、いたいけな女の子である。

 下手すりゃ児童福祉法に引っ掛かりそうである。

 
 ユリ子「ああ、ああっ……」
 ガンガル「いいザマだな、岬ユリ子」

 ま、それはそれとして、長い黒髪を風になびかせながら、喘ぎ声を出すユリ子が実に色っぽいのである!!

 あと、どうせならここは景気良くミニスカで演じて欲しかったところだが、そうすると今度はほんとに捕まるおそれがあるからね。

 
 ガンガル「教えてやろう、ここで毒花を栽培し、街の花屋に運ぶ」

 
 ガンガル「何も知らずに花粉を吸えば、人は死ぬ、街全体がな」
 ユリ子「そう、そうだったの、悔しい!! 目の前にして、茂ーっ!!」

 あれ、ここではやっぱり毒ガスを出すことになってるなぁ……

 しかも、さっきはホテルだったのに、いきなり街全体に話がスケールアップしている。

 ただ、花屋に置いても、それで街中の人間を殺せると言うのはどうかなぁ?

 誰でも彼でも花を家に飾る訳じゃないし、飾るとしても、必ずその赤い花を選ぶわけではないだろうし。

 それにしても、このシーン、結構長くて、あまり長時間吊るしてたら、頭に血が昇ってマジでシャレにならんことになるぞ。

 ガンガル「ええい、ほざけ、貴様はここで死ぬのだ」
 ユリ子「悔しい!!」
 茂「そう悔しがりさんなよう」

 と、そこへ悠然と現れたのが、戦う前に相手にズボンを脱いで叩きつける奇癖を持つ茂さんであった。

 だが、茂はすぐユリ子を助けようとはせず、物珍しそうに宙吊りにされた相棒の様子を眺めるだけ。

 
 ユリ子「茂、何してたのよーっ!!」

 
 茂「ほーっ、おっしゃいますねえ、自分勝手に乗り込んどいてー」

 なんか、これだけ見ると、茂がただのクソ野郎にしか見えない……

 ガンガル「貴様ーっ!!」
 茂「おっと待った、ガンガル、この姿じゃあ勝負にならずだよ」
 ガンガル「なにをーっ!!」

 茂の言葉に、またズボン脱ぐつもりじゃあるまいなと警戒するガルちゃんであったが、幸いなことに、茂が脱いだのはジーパンではなく、革のグローブであった。

 ま、どっちにしても脱ぐんだけど。

 グローブの下から金属製のコイルのような手が出てくるが、

 
 茂「むんっ」

 
 茂「変身……ストロンガー!!」

 次のカットでオーソドックスな変身ポーズを取る茂の手には、再びグローブが嵌められていると言う怪奇現象が起きる。

 まあ、これは、グローブを嵌めてるように見えるだけで、素手と言うことなのだろう。

 ともあれ、電気人間ストロンガーと言う名前にふさわしく、

 

 
 左側に伸ばした両手を激しく擦り合わせて、その摩擦によって電気を発生させ、

 

 
 ついで、変身ベルトの中からマグネシウムライトでも焚いたような煙と激しい閃光がほとばしり、

 
 カブト虫をモチーフにした仮面ライダーストロンガーとなり、同時にユリ子を救い出す。

 ここからやっとラス殺陣となるが、戦闘員を片付けた後、ガンガルの正面から謎の衝撃波が襲ってきて、たじろぐストロンガー。

 ライダー「うわっ、何のショックだ?」
 ガンガル「どうだ、ライダーストロンガー、来るか?」
 ライダー「おかしい、奴の武器はなんだ? よし、ライダービデオシグナル!!」

 
 ストロンガーがそう言って右手を複眼(触角?)に当てると、仮面から不思議な光が放たれる。

 

 
 それによって、意外なことに、ガンガルのお腹のミニガンガルの頭部が、スプリングによって目にも留まらぬ速さで動いて、ストロンガーに体当たりしていたことが分かる。

 この発想はなかったなぁ……

 ……って、さすがに見えるだろ!!

 で、この特殊能力、てっきり、「ギャバン」のレーザースコープみたいなものかと思いきや、

 ナレ「ビデオシグナルとは記憶再生装置で、これを使うことにより以前の状態をスローモーションでもう一度映し出すことが出来るのである」

 と言う、いかにもサイボーグ戦士らしい機能だったことが分かる。

 ただ、戦闘中にスローモーション映像なんか見てたら、その間にぶっ殺されそうな気がするんですが……

 ライダー「武器の秘密はスプリングだったのか、ようし」

 謎が氷解して意気込むストロンガーだったが、

 ライダー「で、具体的にどうすれば良いの?」

 その技を破る方法までは分からないのでした。チーン。

 まあ、実際、普通にミニガンガルを殴りつけているだけで、いまひとつ意味のない解析シーンであった。

 
 ライダー「ストロンガー、電キック!!」

 
 ともあれ最後は必殺の「電キック」を放ち、

 
 その名のとおり、ガンガルの体に高圧電流を流して爆死させるのだった。

 で、早速次回から、奇械人も戦闘員もみんな絶縁体のスーツを着て出て来たので、ストロンガーは泣きながら田舎に帰ったそうです。

 ……と言うのは嘘だが、真に優れた「悪の組織」なら、それくらいの対策は講じて欲しいものである。

 ラスト、砂浜をバイクで走っている茂を、ユリ子が同じくバイクで追いかけている。

 
 ユリ子「茂ぅ、待ってよーっ!!」
 茂「へっ、勝手について来い」

 なお、ユリ子の専用マシンはテントローと言うのだが、本作では、人間態でもライダー形態でも、乗るのは常に一台の専用マシンとなっているのである。

 これは、やっぱり予算の都合かなぁ。

 以上、ストーリーらしいストーリーのない、いかにもパイロット版的なエピソードであったか、それなりに台詞が多く、予想以上にレビューが長くなってしまった第1話であった。
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コメント

ユリ子が本当に大人っぽくで美人ですよね
早くに亡くなられのが、本当に残念です

1.5話分の忙しさ

シリーズ(というより東映でも)初のダブル主人公なので感覚が掴めていないのか、ユリ子もガンガルもあっち行ったりこっち行ったりで忙しくなってしまった印象を受けます
製作陣もタックルの扱いをどうするか(どれくらいメインで行動させるか)で迷ったりしたんでしょうか

シリーズ初の女戦士なので目立たせたいけどストロンガーより目立っちゃいけないし、あまり美味しい所を持って行ってはいけないから扱いが難しい・・・・・・

大人の役者

岡田京子さんも浜田晃さんも本当に大人の役者ですね。2人共実際の年齢に見えないのが素晴らしいですね😅

先輩ライダーがいたら

>>なんか、これだけ見ると、茂がただのクソ野郎にしか見えない……
これは少しウケました。まあ実際、親友の仇を討つという個人的な事情で改造人間になってますし、生意気な感じですからね。この時点で先輩ライダーが出ていたらどう思ったんでしょうか。

Re: タイトルなし

途中から、色気のない服装が多くなるのが残念です。

Re: 1.5話分の忙しさ

> シリーズ(というより東映でも)初のダブル主人公なので感覚が掴めていないのか、ユリ子もガンガルもあっち行ったりこっち行ったりで忙しくなってしまった印象を受けます

タイタン様までいますからねえ……ごちゃごちゃした印象はありますね。

Re: 大人の役者

どちらも良い顔されてますよね。

Re: 先輩ライダーがいたら

> これは少しウケました。まあ実際、親友の仇を討つという個人的な事情で改造人間になってますし、生意気な感じですからね。

ありがとうございます。ま、段々普通の好青年に変わって行くんですけどね。

No title

本放送日は同じ(故・)石ノ森章太郎原作の特撮ヒーローで、テレビ朝日の代表作で、現在も続くスーパー戦隊シリーズで、記念すべき第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」が放映されました。

Re: No title

ゴレンジャーの初回と同じ日だったとは知りませんでした。

ストロンガーからライダーの放映局が変わって、東映に代わりのヒーローものを依頼して
毎回、ゲストライダーが出演するようなものというコンセプトで生まれたのがゴレンジャーですからね

Re: タイトルなし

そうだったんですか。ご教示ありがとうございます。

さっき言ったでしょ

どうもブラックサタンの人達は以前“ストロンガー”と名乗った筈なのに、“貴様何者だ”と付け加えるのでしょうか?どうも間抜けの人達のようですね😅

Re: さっき言ったでしょ

まあ、ちびっ子に早く名前を覚えてもらいたいんでしょう。

タックルが戦闘員を投げつけておでこにパンチ食らわせるシーン好きです。

Re: タイトルなし

そうですか。

女性ライダー

どこで読んだのか忘れましたが、
「仮面ライダーX」のテコ入れ策として、
女性ライダーを登場させる構想があったと目にしたことがあります。

結局実現しませんでしたが、
どのみちXではその存在を入れようがなかったような気がします。
「ストロンガー」で、その構想が実現したわけです。

ところで「ストロンガー」ですが、
1話で語るべき内容を2話に回すなど、
いろいろ斬新な設定があり、期待したのですが・・・。

残念ながら、これでシリーズが終わってしまうのもむべなるかな、
と、すべて見終わった後に思いました。
いろいろ見どころはある作品ではありますが・・・。

Re: 女性ライダー

> どこで読んだのか忘れましたが、
> 「仮面ライダーX」のテコ入れ策として、
> 女性ライダーを登場させる構想があったと目にしたことがあります。

それは初めて聞きました。

> 残念ながら、これでシリーズが終わってしまうのもむべなるかな、
> と、すべて見終わった後に思いました。
> いろいろ見どころはある作品ではありますが・・・。

キャラクターは魅力的ですが、シナリオがちょっとねえ……

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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