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「ウルトラマンA」 第22話「復讐鬼ヤプール」 後編


 第22話「復讐鬼ヤプール」(1972年9月1日)
 の続きです。

 本部に戻った北斗は、腕輪の相似から、坂井が宇宙仮面ではないかと言う疑問を美川隊員にじかにぶつける。

 
 美川「腕輪はアクセサリーなのよ、誰だってやってるわ。はっきり言いますけど、坂井さんは子供みたいな純真な青年です」

 当然、美川隊員は恋人の無実を主張するが、

 北斗「俺が脚立から落ちたのも偶然じゃない」
 山中「今更こういうのもなんだけど、坂井君があの晩、崖のところに現れたのもおかしいんだ」

 山中も例の事件のことを蒸し返して疑義を呈したので、とにかく坂井青年の正体を調べようと言うことになる。

 
 梶「このペンダントには細胞体や血液型、それに体温などを測定する計器類が仕込まれています。これを彼の首に掛けることが出来れば良いんですが……」
 今野「しかし、どうやって? 奴だってそう簡単にはつけちゃくれないぜ」

 梶たちが思案投げ首していると、

 
 美川「あたしがやります、その役、私にやらせてください」

 決然と申し出たのが、坂井の潔白を誰よりも証明したい美川隊員であったのは言うまでもない。

 竜「分かった、成功を祈る」

 竜も美川隊員の心中を察して、測定器を美川隊員に渡す。

 
 と、美川隊員が持ち込んでいた例の犬のおもちゃが自動的に振り向き、

 
 その瞳の中に宇宙仮面がワシャワシャと肩を上下させている姿が映り込む。

 だからてっきり、犬の目が監視カメラになっていて、TACの行動が宇宙仮面に筒抜けになっているのかと思ったのだが、この後の坂井の行動からして、特にそんな機能はついていなかったらしい。

 まあ、犬から電波が出れば、TACのセンサーにすぐ勘付かれるだろうからね。

 
 CM後、嬉しいことに、いかにもお嬢様風の白いブラウスに着替えた美川隊員が再び幼稚園にやってくる。

 
 先生「あら、いらっしゃい」
 坂井「やあ」
 美川「またお手伝いさせてください」

 しかも、下はミニスカである!

 当然である。

 特撮ヒロインは、制服は別にして、私服は必ずミニを着用すべしと言うのが、墾田永年私財法が制定された頃からの特撮界の大原則なのである。

 
 美川「これ、つまらないものですけど」
 坂井「なんです?」
 美川「私のお礼の気持ちです」
 坂井「なんだろうな……これを僕に?」

 坂井はその場で包装を解き、ペンダント型の測定器を取り出す。

 美川「身につけて頂けますか?」
 坂井「勿論ですよ、喜んで」

 美川隊員がおそるおそるお伺いを立てるが、坂井は一も二もなく応じてくれる。

 坂井が自信満々なので、てっきり、測定器をつけても正体がバレないような仕掛けをしているのかと思ったが……

 
 美川隊員、早くも坂井は宇宙人じゃなかったんだと確信しつつ、いそいそとペンダントの鎖を坂井の首に掛ける。

 坂井「ありがとう」

 
 坂井「もうすぐ完成なんですよ」
 美川「そうですね」

 などとやってると、そこへ来る予定のない山中隊員があらわれる。

 美川「山中隊員!」

 おそらく、万が一に備えて美川隊員をガードしに来たのだろう。

 ちなみに、特撮ヒロインの条件としてもうひとつ忘れてならないのが、微乳or貧乳であるこということですね。

 その点、美川隊員は文句なしの合格である。

 まあ、アンヌみたいな巨乳も、それはそれで良いんだけどね(節操なし!!)

 山中「何でもやります、手伝わせてください」
 坂井「じゃあ、そこのバッテリーを後ろの方へ上げてくれませんか」
 山中「あ、これですね」

 気持ち悪いほど愛想良く、バッテリーを抱えて脚立の上に上がる山中隊員。

 
 気遣わしげに坂井を見上げる美川隊員の美しいお顔、頂きました!

 大変便利なことに、測定器は自動的にデータを取りながら、それを本部のコンピューターに送っていた。

 
 やがて、遂にブラックサタンの像が完成し、子供やその母親たちがその周りに集まる。

 ……

 この画像を見て、1970年代が、女性と言う女性がミニスカを履いていた、ユートピアのような素晴らしい時代だったことを改めて噛み締めている管理人であった。

 
 梶「分析結果が出ました、奴の体は特殊金属と合成樹脂で出来ています」
 北斗「じゃあ人間じゃありませんね」

 同じ頃、梶がデータを分析して、割と簡単に坂井の正体を突き止めていた。

 しかし、人間じゃないと言っても、一応「人」なんだから、金属と合成樹脂で出来ていると言う分析結果には、いささか首を傾げてしまう。

 それではまるっきりロボットではないか。

 竜隊長はただちに隊員たちと共に出撃するが、足を捻挫している北斗は本部に残らざるを得なかった。

 一方、坂井は、正体がバレたことを知ってか知らずか、超能力(あるいは腕輪のパワー?)によって、ブラックサタンの腕を動かして見せ、子供たちを喜ばせていた。

 山中「精巧に出来てるもんだな」
 美川「勿論よ」

 などとやってると、竜隊長たちが静かに中庭に入ってくる。

 

 
 振り向いて、不吉な予感に襲われる美川隊員の美しいお顔、頂きました!

 
 坂井「ようこそ、TACのみなさん、僕の分析結果は出ましたか?」
 竜「やはり、貴様……」
 坂井「僕はこのチャンスを待っていたんだ」

 坂井、ここであっさり自らの正体を暴露すると、貰ったばかりのペンダントを放り投げる。

 ブラックサタンが完成間近だったので、正体がバレても構わないと言うことだったのだろう。

 しかし、これでは、前述したように美川隊員に取り入った意味があまりないようにも思える。

 ま、一応、北斗に怪我をさせ、暗殺用のぬいぐるみを送り込んではいるが、ぬいぐるみにしても、美川隊員が必ず基地に持ち込んでくれるとは限らないので、いまひとつ決定打に欠ける。

 美川隊員は銃を構える竜隊長たちを制止すると、

 
 美川「坂井さん、あなた冗談を仰ってるんでしょう、あなたはインベーダーなんかじゃない、そうでしょう?」

 まだ坂井が人間だと信じたい美川隊員は、必死の思いを込めて呼びかけるが、

 
 坂井「……」

 坂井の、軽蔑するような冷たい眼差しが、何よりも雄弁にその本性を物語っていた。

 
 竜「美川君、残念ながらこの男は地球人ではない、基地へ侵入したのもこの男だ」

 竜、美川隊員を庇うように前に出て指摘するが、

 
 諦めきれない美川隊員はさらにその前に出て、

 美川「坂井さん、私はあなたを信じたい、いえ、信じています。みんなの前で潔白を証明してください!」

 恋する乙女の切なる願いであったが、

 
 坂井は無言で宇宙仮面に変身することで、その純真な心を踏み躙る。

 竜「攻撃!」
 山中「はいっ」

 
 逃げ惑う子供たちの声で、中庭は騒然とした雰囲気になるが、美川隊員は悪い夢でも見ているように、茫然とその場に立ち尽くしていた。

 4話に続いて男に騙されて、かわいそーな美川隊員。

 まあ、虫太郎の場合は向こうから愛されていたので精神的ショックはそれほどでもなかっただろうが、今回は、自分が一方的に愛情を傾けていただけに、反動が大きかったと思われる。

 その後、色々あって、案の定、ブラックサタンの彫像はそのまま巨大化して本物の超獣になる。

 本部のモニターで、夕子タンの乗ったアローが撃ち落とされたのを見た北斗は、怪我をおして出撃しようとするが、ここでヤプールの仕掛けた必殺の罠が発動する。

 
 犬のぬいぐるみが勝手に動き出し、北斗目掛けて口から火を吐いたのだ。

 
 だが、自律式では狙いが不正確で、あっさりかわされて逆に北斗に撃たれ、破壊される。

 ……

 切り札が犬のぬいぐるみって、ヤプール、だいぶスケールが小さくなってないか?

 せめて時限爆弾になっていて、北斗がそれを抱えてぎりぎりで基地から脱出する、なんてシークエンスだったら多少はヤプールも面目を施せたのではないかと思うが、爆発物がそう簡単に基地の中に持ち込める訳がないから、最初から無理な想定であった。

 撃墜された夕子は無事で、竜隊長たちと合流して地上から攻撃を行っていた。

 
 で、そこで、ミニスカ姿で銃を撃つ美川隊員と言う、スパイ映画に出てくるキャラのようなスタイリッシュな姿が拝める。

 北斗の乗ったアローもめでたく撃ち落とされるが、炎を噴き上げながら降下中に夕子が走り出してジャンプし、空中でウルトラタッチを行ってウルトラマンAとなる。

 ブラックサタンとの戦いになるが、ロボット超獣とも呼ぶべきブラックサタン、特殊な攻撃手段こそないが、攻撃力、防御力共に優れ、その上、倒されても宇宙仮面が腕輪からエネルギーを補給するので、事実上、不死身であった。

 そのうちAのほうのエネルギーが枯渇してきて、カラータイマーが点滅し始める。

 と、ここで、物語は意外な展開を迎える。

 
 いつの間にか竜隊長たちと別れた美川隊員が、手に物騒な兵器を持って、宇宙仮面が屋上に立っている団地(?)の階段を上がっていく。

 どっからそんなもん持ってきたんだと思いがちだが、戦いの中、吉村たちがジュラルミンケースに入った武器セットを運んでくるシーンがちゃんとあるのである。

 
 美川隊員、全く警戒していない宇宙仮面の背後に立つと、

 
 美川「坂井さん……」

 あえて人間の名前で呼びかける。

 
 宇宙仮面が「およよ」と言う感じで振り向いた瞬間、美川隊員の持っていたランチャーが火を吹き、あの腕輪を吹っ飛ばす。

 
 宇宙仮面「ギャアアアアーッ!」

 腕輪は宇宙仮面のエネルギー源でもあったらしく、宇宙仮面は極めて人間臭い絶叫を放つと、のけぞってそのまま地面に墜落する。

 

 
 その死体を見下ろす美川隊員の目には勝利の喜びなど微塵もなく、深い悲しみだけが宿っていた。

 それにしても、自分を騙した男を自分の手で葬り去った美川隊員の姿は、実に毅然として美しい。

 さて、あるじを失ったブラックサタンはたちまちデクノボウとなり、棒立ちになっているところをAにボコボコにされた上、オイルタンクを頭に叩きつけられ、全身オイルまみれになる。

 
 そして、Aがカラータイマーから青白いビームを空に向かって放ち、

 
 ブラックサタンの頭上に人工的な雷(タイマーボルトと言うらしい)を落とす。

 
 ブラックサタン、立ったまま火ダルマとなったところを、トドメのメタリウム光線を食らって砕け散る。

 ちなみにこの最後に焼かれるブラックサタン、最初はあの彫像を燃やしているのかと思ったが、サイズが明らかに違うので、あれとは別に等身大の人形を作って燃やしているらしい。

 凝ってるなぁ。

 
 ラスト、地面に横たわっている焼け焦げた宇宙仮面の死体が映し出されるのだが、これが本物の焼死体と見紛えるようなグロさで、今では何があろうと絶対NGの強烈な映像となっている。

 ま、映るのは2秒くらいだけどね。

 
 夕子「帰りましょう」
 美川「ええ」

 死体の前に佇んでいた美川隊員のそばに夕子が来て、促す。

 その手にはあのペンダントがしっかりと握られていたが、別に坂井との思い出を大切にしたいからではなく、TACの備品だからであろう。

 
 結局Bパートを私服で通した美川隊員が、竜隊長たちと並んで歩くシーンとなるのだが、何故かカメラは最後に美川隊員ではなく、北斗と夕子の二人の顔にズームインするのが、画竜点睛を欠いているような気がして不満である。

 以上、4話ほどではないが、美川隊員の魅力を堪能できる力作であった。

 美川隊員の受難シリーズに挙げられる本作だが、考えたら、一度死んで、それから敵の手によって生き返らせてもらっているのだから、不運と言うより、逆に物凄いラッキーだったのではないかと言う見方も出来るのではあるまいか。
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コメント

男運のない

どうも美川隊員は、男運のない持ち主のようですね😅ミニスカが折角似合っているのに残念ですね。ヤプールの作戦も、なんかズレていましたね

富川澈夫さん

10-4-10-10の最終回でも悪役でしたね。
ヤプールの声が彼ではないかと思っていた特撮ライターが知人にいます。

何故、前後編レビューになったのか

後編に入ってよく解りました。まあ貧乳も巨乳も全体のプロポーション、
バランス美が感じられる事が重要なのではないかと。

呪いの超獣人形

冒頭のナレーションでヤプール人と呼ばれている宇宙仮面が宇宙金属と合成樹脂で出来ているって事は、他のヤプール人も同様で鉱物生命体か何かなんでしょうか

あるいはヤプール人の本体は霊魂や怨念のような存在で何か他の物体に乗り移る事で活動している可能性もあります
そう考えるとブーワンの目に宇宙仮面が映ったのも、あれは宇宙仮面とは別にブーワンに乗り移ったヤプール人がいたという事なのかもしれません

ハッタリかも

ブラックサタンはルックスは強そうですし目からのサタン光線、口からのガス、頭のロケット弾などスペックも充実しているのにあんまり強くなかったですね。ウルトラ怪獣大百科(今はYou Tubeで見られます)でも強さは65点と微妙でした。あと明確なモチーフを持たない初の超獣だとウルトラ怪獣名鑑にありました。
それにしても特撮はそんな大昔からあったんですね。奈良時代と言わずわざわざ墾田永年私財法というところがマニアックでウケました。

Re: 男運のない

まあ、実害はなかったですけどね。

Re: 富川澈夫さん

> 10-4-10-10の最終回でも悪役でしたね。

そうでしたか。うーむ、完全に忘れてるなぁ。

Re: 何故、前後編レビューになったのか

> まあ貧乳も巨乳も全体のプロポーション、
> バランス美が感じられる事が重要なのではないかと。

そうですね。エロの世界では童顔に巨乳が定番ですが。

Re: 呪いの超獣人形

> あるいはヤプール人の本体は霊魂や怨念のような存在で何か他の物体に乗り移る事で活動している可能性もあります
> そう考えるとブーワンの目に宇宙仮面が映ったのも、あれは宇宙仮面とは別にブーワンに乗り移ったヤプール人がいたという事なのかもしれません

ありうることですね。

Re: ハッタリかも

> それにしても特撮はそんな大昔からあったんですね。奈良時代と言わずわざわざ墾田永年私財法というところがマニアックでウケました。

ありがとうございます。私のしょうもないギャグにいちいち付き合っていただき、恐縮です。

割合

70年代の女優さんがミニスカなのは喜ばしいのですが、どうも貧乳と巨乳の割合が3:1の割合になってしまうのは悲しいですね😅(それはお前の願望だろ😡)

Re: 割合

まあ、今のほうがでかいんでしょうね。

No title

>しかも、下はミニスカである!

 当然である。

 特撮ヒロインは、制服は別にして、私服は必ずミニを着用すべしと言うのが、墾田永年私財法が制定された頃からの特撮界の大原則なのである。

>この画像を見て、1970年代が、女性と言う女性がミニスカを履いていた、ユートピアのような素晴らしい時代だったことを改めて噛み締めている管理人であった。

4話は、同窓会(ではないんだけどね)という設定でしたから、あのような服を着ていくというのもわかりますが、この話のように、たかだか幼稚園に行くのにもこのようなミニスカで純白という服装なのは、いくらフィクションとはいえやはり時代ですよね。同じような服を丘野かおりさんが着ていたら、これは私としても発狂しそうです。ところで管理人さんもご覧になったあるいはご存じかもですが、1970年公開の『ひまわり』という映画では、旧ソ連の女の子がみなミニスカートでしたね。米国や英国でそうだということはないかもですので、やや周縁(?)の日本とかソ連は、特にそうだったのかもしれません。なお成人女性は、ほとんどワンピースだった模様。

https://it.wikipedia.org/wiki/File:I_girasoli.png

https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/96718652eacad7b44c9d5905af368230

それはそうと星さんが残念だったのは、やはり美川隊員のような華やかさに欠けたところかなと思います。星さんも、銀座で買い物したときはミニスカではあっても生足でなくてタイツをはいていましたから、地味ですよね。

Re: No title

あらためて繰り返されると、我ながらアホなこと書いてますな……

> 1970年公開の『ひまわり』という映画では、旧ソ連の女の子がみなミニスカートでしたね。

残念ながら見たことないですね。

> それはそうと星さんが残念だったのは、やはり美川隊員のような華やかさに欠けたところかなと思います。

同感です。ルックスでは負けてないんですが、やっぱり経験値の違いでしょうか。

そうそう、前にも書いたかもしれませんが、こないだ「おんな浮世絵・紅之介参る!」16話を見たら、天野美保子さんが思いっきり脱いでたので驚きました。「俺たちは天使だ」のアレと比べると完全に平らでしたが。

No title

天野さんの件、ご教示ありがとうございます。私もこの件は、情報を仕入れていました。まあほんと、すごい時代ですよね。彼女は、「タロウ」でも大胆なシーンがありましたし。

Re: No title

わざわざ返信ありがとうございます。

あのエピソードは、天野さんの名演もあってドラマとしてもかなり感動的です。

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zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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