「10クローバーフィールド・レーン」(2016年)
たしか何年か前に、サワリだけ紹介したことがあると思うが、最近久しぶりに見返して、改めてその面白さ……と言うより、ヒロインを演じたメアリーちゃんの可愛らしさに打たれ、無性に彼女の画像が貼りたくなったのだが、画像だけ貼ってもしょうがないので、簡単にストーリーを紹介することにしたのである。
と言う訳で、ひたすら自分の欲望を満たすためだけの「自己満足版」としてお送りいたします。
冒頭、同棲している彼氏と激しく言い争いをしたヒロイン、ミシェルは、家を飛び出すと、中西部のウィスコンシンだか、ミネソタだかの、左右に森やコーン畑があるだけのだだっ広い道をひとり闇雲に車を走らせている。
ところが、走行中、突然激しい衝撃に襲われ、車がひっくり返って意識が遠のく。
次に目を覚ますと、自分が薄暗い地下室の隅に寝かされ、誰かに傷の手当てをされていることに気付く。
それだけならまだしも、右ふとももにサポーターが巻かれ、それが手錠で壁際の配管に結び付けられているのを見て、てっきりアメリカ名物のド変態サイコパス野郎に捕まり、監禁されているのだと思い込む。
このままでは、朝から晩まで前から後ろから穴と言う穴を犯されまくるのは目に見えている。

ふと見れば、部屋の反対側の壁際に、自分のバッグが置いてある。
だが、手錠で拘束されているので体を伸ばしても全く届かない。
絶望しかけたミシェルであったが、点滴の支柱があるのに気付き、

それを倒して伸ばして先端のフックでバッグを引っ掛けようとする。
この、タンクトップの胸元から覗く谷間といい、

黒いショーツを履いたお尻がはみ出そうになるところといい、序盤から管理人のハートはヒロインを演じるメアリー=エリザベス=ウィンステッドちゃんの魅力に鷲掴みにされる。

ともあれ、なんとかバッグからスマホを出し、手繰り寄せることに成功するが、

肝心の電波が届かず、役に立たない。
やがて重い足音が響いて、でっぷり太った、いかにもスケベそうな年輩の男が入ってくる。
全力で許しを乞うミシェルであったが、男は食事と松葉杖を置くと、手錠の鍵まで置いて部屋を出て行く。

状況がいまひとつ分からないミシェルだったが、とにかく手錠を外し、骨折はしていないが捻挫しているらしい右足の痛みに耐えつつ、松葉杖を使って立ち上がる。
いやぁ、この、黒いキャミソール(?)とショーツの上に白いタンクトップをつけただけの、異性の目を意識していない、極めて実用本位のスタイルが、どうしてこんなにいやらしいんでしょう!!
もう、この衣装を考えた人、天才だね。
また、不自由な足で、きつきつのジーパンを履くところなんかもかなりのエロさがある。
賢くて行動力のあるミシェル、松葉杖の先を杭のように尖らせると、換気口の中に火を入れて火災警報器を鳴らし、様子を見に来た男を松葉杖でぶん殴って逃げようとするが、あえなく捕まって鎮静剤を打たれる。
だが、男は今度もミシェルに手を出そうとせず、彼女が再び目を覚ましたときはそのままの格好で同じ場所に寝かされていた。

ハワード「なかなかガッツある、感心した。だが二度とやるな。私の寛大さにも限度がある」
そこはハワードと言うその男の農場の地下のシェルターで、ハワードによれば、目の前で事故を起こしたミシェルを見捨てておけず、シェルターに連れ込んだのだと言う。
ミシェル、だったら病院に行かせて欲しい、電話を掛けさせて欲しいと頼むが、どちらも却下される。
何故なら、外の世界は、ロシアだか宇宙人だか、何者かの攻撃によって汚染されており、生存者はいないからだと言うのだ。
無論、ミシェルがそんな突拍子もない話を信じる筈がなく、あくまで自分をここに閉じ込めておきたいハワードの作り話だと考える。
シェルターには、もうひとり、エメットと言う若者が軟禁されていた。
エメットは、ハワードの話を信じているようであった。

トイレタイムと言うことで、初めて居間に通されたミシェル。
この後、カーテンで隔てられただけのトイレで、ハワード立会いのもと、おしっこを強要されるというセクハラを受けるミシェルであったが、あにいく、肝心のシーンの映像及び音声はカットされている。
ちくしょう。
あれこれ話すうちに、ハワードが思ったほどイカれた男ではなく、元海軍で、その話にもそれなりに信憑性があることが分かる。
それでも頑なに信じようとしないミシェルに、ハワードは地上にあるドアまで彼女を連れて行き、分厚い窓越しに、汚染物質によってグズグズに崩れた彼の飼っていた豚の死体を見せる。

……
もう、可愛過ぎやろっ!! このくりっとしたアーモンド形の目や、子犬のようにツンとして赤味を帯びた鼻といい、管理人的には、ストレートど真ん中のお顔である。
ハワード「この扉だけは何があっても開けるわけに行かん」
ミシェル、エメットと話をして、ハワードがガチガチの陰謀論者で、エメットはこのシェルター作りのために雇われていた男だと知る。
ミシェルは、自分の事故もハワードの車に追突されて故意に引き起こされたものだと主張し(註1)、汚染説も嘘っぱちだと断言するが、エメットはシェルターに逃げ込む直後、実際に外の世界で何か異変が起きたのを目撃していた。
註1……後に、ハワード自身が誤ってミシェルの車にぶつけてしまったと告白しているが、それが本当に事故だったのか、故意だったのか、最後までわからずじまいである。
夕食の席で、ハワードをのけものにして二人で仲良くおしゃべりし、さらにエメットといちゃついて見せると、ハワードがいきなりぶち切れる。

ハワード「私のシェルターだ、お前は私のお陰で生きていられる。今手を触れたのを見てないと思うのか、それが命の恩人への感謝の印か? お前には親切に接して来たつもりだ、寛大な心で……私に謝ってもらおう。二度と愚かな真似はしないと」
ミシェル「わかった」
ハワード「答えになってない」
ミシェル「良い子でいるわ、ごめんなさい」
ハワードにぐいぐい圧迫されて、上目遣いでごめんするミシェルが死ぬほど可愛いのである!!
果たして、メアリーちゃんの上目遣い攻撃に耐えられる男がこの世にいるのだろうか?
だが、抜け目のないミシェルは、いつの間にかハワードが腰に付けていた鍵を盗んでいた。
そして、鍵がないことに気付いたハワードを殴り倒すと、大急ぎでさっきの出口まで行き、鍵を開けようとするが、ちょうどそのとき、外からひとりの女が助けを求めに来る。
その女の肌が、伝染病にかかったように爛れていて、狂ったように喚きながらガラス窓に頭突きをかまして死んだことから、少なくとも外界に汚染物質が充満していることが分かり、ミシェルもひとまず逃亡を諦める。
この作品のプロット、ハワードの言ってることが嘘なのかほんとなのか、それが一番のキモだと思うのだが、それがこんなに早くネタばらしされてしまっているのは勿体無い。
もっとも、そうしないと、後半、ミシェルたちがハワードの目を盗んで防護服を作るシーンにつながらないからね。
その後、ハワードに娘がいることを知ったミシェルは多少彼に親しみを覚え、ハワードやエメットと共に、それなりに楽しいシェルター暮らしを送る。
シェルターには食糧はもちろん、退屈しのぎのための本やゲーム、音楽、ビデオなどが用意されており、差し当たり生活に不自由はないのだ。
しかし、まあ、野郎二人の目の前で、こんなに可愛い女の子が胸元をチラチラさせていると言うのに、彼らが全然その気を起こさないのは相当不自然だが、そっちの方に話を持っていくと、違う映画になっちゃうからね。
それはそれで見たいが……

中盤、ハワードの娘のものだというTシャツを着てイメチェンしたミシェルだが、これがまた凶悪なまでに可愛いのだ。
ところが、シェルターの換気システムの故障を直すため、ミシェルが換気ダクトを通って今まで行ったことのない場所に入ったところ、

ミシェル「助けて……?」
小さな天窓に、外にいる人間に向けて「HELP」と言う文字が刻まれているのを発見する。
さらに、ハワードが自分の娘だと言って見せた写真の女の子が、エメットの知り合いの別の女性で、しかも行方不明になっていることが分かる。
そして彼女のものと思われる装飾品が、あの場所に落ちていた。
つまり、
「このオヤジ、変質者に違いない」→「いや、偏屈だけど一応まともな人だ」→「やっぱり変態監禁殺人鬼でしたー」
と言う、ニ段重ねのオチなのだった。
もっとも、具体的にハワードがその女性にどんなことをしたのかまでは語られず、いまひとつすっきりしない。
後のシーンから、ハワードがミシェルのような可愛い女の子をシェルターに監禁しては家族になることを強要し、その挙句に殺していたらしいことが分かるだけである。
自分の着ているシャツが、殺された女性のものだと知ってゾッとするミシェル。
んで、ミシェルとエメットは協力して、ハワードに見付からないよう、有り合わせの材料で安全に外に出るための簡易防護服を作ろうとする。

ハワードの足音が近づいてきたので、慌てて防護服をマットの下に突っ込むミシェル。
ジーパンを履いた女性が前屈みになってパンツの上端が見えるというのは、管理人の思う最高のシチュエーションのひとつなのだが、残念ながら見えず。
ハワードは、ミシェルとエメットを呼びつける。

ハワード「こいつで無駄なものを処分するんだ」
人間の体を完全に溶かしてしまうと言う特殊な劇薬の入ったドラム缶を前に、ハワードの真意が掴めず、不安そうにエメットと目を見交わすミシェル。
果たして、ハワードはミシェルたちがこっそり何かを作ろうとしているのに気付き、二人を糾弾する。
エメットは自分ひとりでやったと言ってミシェルを庇うが、ハワードはいきなりエメットを射殺してしまう。
もっとも、ことが発覚しようがしまいが、最初からハワードはエメットを殺してミシェルと二人きりになるつもりだったのだろう。
仲間の死に激しいショックを受けたミシェルであったが、エメットのためにも防護服作りを続け、遂に完成させるが、とうとうハワードに全部バレてしまう。

ハワード「逃げようというのか、命を救われて保護されたお返しはこの無礼な仕打ちか」
ミシェル「いや、こうよ!!」
ミシェル、今までのセクハラのお返しとばかり、例の劇薬の入ったドラム缶を蹴り、ハワードの足元にぶちまける。

なおも追いすがってくるハワードを棚の下敷きにして、その上を越えて行くミシェル。
今度こそパンツが見えるかと思ったが、見えなかった。
ちくしょう。
まあ、ショーツなら冒頭のシーンでたっぷり見れるし、これだけ尻肉が見れれば尻フェチ的には御の字である。
んで、ミシェルは、防護服をまとってあの天窓から脱出し、シェルターはあの劇薬が引火して火災となり、最後はハワードもろとも爆発する。
さて、念願の地上に出たミシェルだが、既に大気は正常になっており、最初から防護服の必要はなかったのだが、物語は、ここから観客の予想だにしない驚愕のラストに突入する。
それについては実際にその目でお確かめ頂きたい……って、前にネタばらししたような気もするが。
とにかく、管理人の言いたいことは、メアリーちゃんが身悶えしたくなるほどに可愛いということなので、彼女の魅力が少しでも読者の皆さんに伝われば幸いである。
ま、メアリーちゃんの魅力は別にして、映画もなかなか面白いのでオススメなのです。
以上、久しぶりの洋画レビューでしたーっ!!
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