第23話「逆転!ゾフィ只今参上」(1972年9月8日)
70年代の日本を席巻したオカルト・終末ブームを先取りしたような、シュールで幻想的な異色作である。
冒頭、みすぼらしい、行者のような格好をした老人が、数人の子供たちを従え、手にした鈴を鳴らし、何やら得体の知れない言葉を歌うように誦しながら路上を歩いている。

ついで、買い物客でごった返す商店街の街角に立ち、大きな声で訴えている老人の姿。

老人「こんな世の中があって良いものだろうか、この末世の世に、ワシは汝らに警告したい、昔エルサレムではイエス・キリストが生まれ、インドでは釈迦が生まれた、そして我が日本では松岡修造あり!」
間違えました。
老人「そして我が日本では親鸞上人あり! そして今、ワシは汝らに警告したい、末世はまさに近付いておるぞ~っ」
老人を演じるのは名優・大木正司さん。
にしても、老人の物凄い形相と、それをボケーッと見ているごく普通のおばさんとの対比が、かなりのツボである。
親鸞上人と言うから、浄土真宗の布教活動でもしているお坊さんかと思われたが、
老人「お前は神を信じなさい、ほれ、信じなさい~」
子供たち「ほれ、信じなさい~」
老人「お前は俺を信じなさい~」
子供たち「ほれ、信じなさい、ほれ、信じなさい」
続いて、老人はその場ではっぱ隊のように踊りながら、一度聞いたら耳から離れない独特の歌詞とリズムの歌を歌い出し、周りの子供たちもそれに合わせて歌い、踊り出す。
大人たちは、ただのキチガイだと思って目引き袖引きして笑うばかりであった。
それが恐ろしい子供たちの蒸発事件の幕開けとも知らず。

老人「お前はお前を信じなさい~」
子供たち「それ、信じなさい、それ、信じなさい」
子供たちを信者のように引き連れ、日本特撮史上、最悪と呼ばれるパンチラを披露しながら、楽しそうに砂浜を歌い踊る老人。
ナレ「この異常な現象は瞬く間に日本全国を覆った、日本中の子供たちがこの歌を歌い、この踊りに夢中になった、老人は何処にでも現れた、同じ服装、同じ杖を持って……果たしてひとりの人間なのか、それとも似たような多くの老人たちなのか? それは……」
岸田森さんの、まさに終末を予感させるような重々しい声を受けて、

ヤプール「誰にも分からない、分かる筈がないんだよ! 地球のバカどもめ! ふははははははっ」
いつものヤプールの親玉が、ハイテンションでせんだみつお笑いを爆発させる。
言うまでもないことだが、老人はヤプールの一味であったのだ。
そして、本作で一番印象的な、老人と子供たちとの問答。

老人「海は青いか?」

子供たち「青い」
老人「違う、海はまっ黄色だ、見ろ、海は青くない、まっ黄色だ」
子供たち「そうだ、海は青くない、まっ黄色だ」
子供たちの答えを否定して、杖を海に向かってふるうと、子供たちの目には青い海が黄色く見える。
老人「山は緑か」
子供たち「緑だ」
老人「違う、山は茶色だ、見ろ、山は緑ではない、まっ茶色だ」
子供たち「そうだ、山はまっ茶色だ」
老人「花は咲いたか」
子供たち「咲いた」
老人「違う、花は死んでいる、見ろ、花はとっくに死んでいるのだ」
子供たち「そうだー、死んでいるのだー」
同様に、緑豊かな山は赤茶けた禿山になり、美しい花も見る見る萎んで枯れ果てる。
それらの現象が、当時の深刻な公害問題の、いささか直截的過ぎる寓意であることは言うまでもない。
なお、老人の風体とか、踊りとか見てると、1969年公開の「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」を連想してしまう管理人であったが、当時は全く話題にもならなかったようだから、それが後にカルト映画となることを知っている私の牽強付会であろうか。
余談だが、「恐怖奇形人間」、巷ではカルト映画だと持て囃されているけど、個人的には、クソつまんない映画だと思う。
浜辺で老人を中心に輪になって躍っている子供たち。
それを丘の上から双眼鏡で見ているものがいた。
北斗であった。
てっきり、その現象の調査をしているのかと思いきや、双眼鏡から目を離すと、
北斗「こちら北斗、現在XYZ地点パトロール中、異常なし、これからABCに向かいます」
と、何事もなかったように報告する。
だが、もう一度双眼鏡を向けた北斗の目の前で、老人と子供たちが一瞬で消えると言う怪現象が起こる。
北斗は慌てて砂浜に降りるが、急に辺りが薄暗くなってきたかと思うと強い風が吹いてきて、しかも、横殴りの雪まで降ってくる。
北斗「雪だ、こんな真夏に雪が降る訳がない……」
そう言えば、夏だったのに、結局、夕子も美川隊員も水着姿になってくれなかったな……

北斗「くそぉ、待てーっ!」
それでも北斗、踊りながら向こうへ逃げていく老人を追いかけようとするが、

老人がくるっと振り返ると、いつの間にか、その顔が狼ともゴリラともつかない恐ろしい怪物の顔になっていて、

それが口らから火を吹きながら、こちらに向かって全力疾走してくる。
こっちが追いかけていただけに、この逆襲はマジで怖い。
北斗「すいません! ほんとすいません!」 思わずこちらも全力で泣きを入れる北斗であったが、嘘である。
さらに、

北斗目線で、画面の奥(下)からぐいぐい怪物が迫ってきて、視界をそのおぞましい顔が占領すると言うカットも、かなりの迫力である。
北斗「夕子ーーーーーっ!」
本部との通信もつながらず、思わずパートナーの名前を叫ぶ北斗。
その声を、本部にいた夕子ははっきりと聞くが、なにしろ北斗が何処にいるのか分からないので、助けに行きようがないのだった。
北斗は炎から逃れようとして崖から転落するが、さいわい、軽傷で済む。

山中「どう考えても信じられないなぁ、この真夏に雪が降るなんて……」
北斗「俺だって信じられませんよ、でも、事実なんだからしょうがない」
梶「XYZ地点はこの場所から僅か100キロしか離れていない、それなのに、その時間なんらの気象変化も認められていないんだな」
今野「そう、一日中日照り続きで暑かったよな」
美川「夢を見てたんじゃないでしょうね」
北斗「夢でこんな怪我をしますか?」
山中「眠って崖から転げ落ちるってこともあるしな」
本部に戻った北斗であったが、誰もその話を信じてくれない。
いつものように夕子だけは北斗の肩を持ってくれるが、

美川「(信じる)理由は?」

夕子「わかりません、でも、聞いたんです、北斗隊員の声」
北斗「そうだ、確かに呼んだ」
二人だけの間に通じるテレパシーをその理由として持ち出しても、あまり助けにはならなかった。

山中「どうも話が科学的でないな」
吉村「おかしいな、XYZ地点は切り立った崖っぷちで、崖の下は海だぜ」
北斗「海です、その砂浜に……」
吉村「その砂浜がないんだよ」
さらに、地図を広げていた吉村隊員に意外な事実を告げられ、愕然とする北斗。
北斗「そんなバカな!」
どうやら、あの砂浜自体、ヤプールが作り出した幻影だったらしい。

北斗「しかし、俺は本当に見たんだ、確かに子供たちが消えたんだ。砂浜では、真っ白い砂浜で、海が青いかと老人が言うんだ……それが歌だ、今流行ってる歌」

北斗「お前は、お前を信じなさい、ほれ、信じなさい! ほれ、信じなさい!」
夕子「もう、やめて……やめてっ!」
ムキになって食い下がり、それこそ狂ったように老人と子供たちの会話を繰り返し、あの歌を歌い出す北斗を見るに見兼ねて、夕子が金切り声を上げて縋りつく。
北斗、騒ぐのをやめるが、

北斗「誰も俺のことを信じてない、それから俺は砂浜に降りた。急に冷たい風が吹いてあたりが暗くなったんだ、雪だ! こんな真夏に雪が降るなんて俺だってそう思いましたよ。でも、確かに雪なんだ! 冷たい、寒いーっ!」
山中「……」
なおも自分の経験を語っているうちに、またも激昂して喚き出す北斗の肩を、キチガイでも扱うように叩く山中であった。
完全に自分を見失っている北斗の姿、高峰さんの熱演ではあるのだが、正直、ちょっと鬱陶しい。
竜「もういいだろう」
ここで物静かな竜隊長の声がして、隊員たちの動きが止まる。
竜隊長はゆっくり階段を降りてくると、

竜「全員仕事に戻れ、北斗、君は疲れてるんだ、少し休みたまえ。南隊員、付き添ってやれ」
夕子「はい」
北斗「隊長まで俺のことを信じてくれないんですか?」
竜「いや、山中、今野は通常通りパトロールに移れ……特にXYZ付近を厳重に注意してくれ」
北斗「隊長……」
竜「吉村はその老人を探し出せ」
吉村「はい」
竜「美川は行方不明の子供がいないか調べるんだ」
美川「はいっ」
竜「北斗、命令だ、休みたまえ」
北斗「はいっ」
竜隊長の温情溢れる言葉に、目を潤ませて感動する北斗であった。
山中たちも素直に命令に服し、出動するが、

梶「隊長、信じますか、北斗隊員の話?」
ガラスのドアから隊員たちの背中を見送っていた梶が、「さあ、これから大人の会話をしましょう」と言わんばかりのタイミングで口を切る。
梶の問いかけに、竜は無言で首を横に振って見せる。

梶「そうですか……僕には信じられます」
竜「……」
梶「いや、信じられるような気がします」
竜「……」
梶の言葉に鋭く振り向き、
「それ、わざわざ言い直す必要ある?」とでも言いだけに梶の顔をじっと見詰める竜隊長であった。
さて、夕子はジープに北斗を連れて(自宅に?)送っていく途中、自分の子供の頃の体験を聞かせて北斗を慰める。
北斗「君の気持ちは嬉しいよ」
夕子「この先の角を右に曲がるわよ」
北斗「いや、真っ直ぐ行ってくれ」
だが、夕子は北斗の指示を無視してハンドルを回し、
夕子「右へ曲がりまーす!」 夕子にしては珍しく、おどけた顔と口調で宣言しつつ右へ曲がる。
北斗「夕子、真っ直ぐだってば!」
夕子「XYZ地点はね、この方が近道なんでーす!」

北斗「ふっ……」
夕子の声に、やっと笑みを見せる北斗。
と言うことは、北斗は最初から命令を無視してXYZ地点に向かうつもりだったのだろうか?

夕子「うふふ」
それはそれとして、風に前髪をなびかせながら笑う夕子タンがめっちゃ可愛いのである!
ジープはやがてXYZ地点に到着するが、現場にいた山中と今野は、まるで北斗が来るのが分かっていたかのように泰然と構えていた。
山中「よお、やっぱり来たな」
今野「北斗隊員、君が子供たちを見たのは、確かここだな?」
北斗「そうです、下に砂浜が見えるでしょ?」
背丈ほどもある雑草の間を進み、崖の端に出た北斗であったが、やはりそこから見えるのは、海に落ち込む断崖と、穏やかな波が打ち寄せる岩場だけであった。
山中「まあいいさ、北斗、お前は少し疲れてるだけなんだよ。南隊員、今度こそメディカルセンターに送り届けるんだぞ」
山中は茫然としている北斗の肩を叩き、病人を労わるように言ってから、夕子に念を押す。
しかし、竜隊長の「少し休め」と言う言葉は、自宅療養しろといってるように聞こえるので、彼らが病院に行くつもりだったと言うのは、なんとなく違和感がある。
それに北斗はどう見てもちゃんと手当てを受けた後なので、また病院に行くというのは変である。
だが、言うまでもなく北斗の見たのはただの幻ではなく、やがて、日本の各地で子供たちが消失すると言う事件が起き始め、それは日本のみならず世界各国にも波及し、国際的大問題に発展する。
そんなある夜、北斗は、川に向かって歩いていたたくさんの子供たちを助けようとするが、奮闘空しく、目の前で掻き消すようにいなくなってしまう。
北斗がその場に手を突いて遣り場のない怒りを大地にぶつけていると、傍らに竜隊長が現れる。

竜「どうしたんだ、北斗?」
北斗「隊長、今子供たちが大勢、この川に入って行きました……必死になって止めようとしたんですが、妙に手応えがないんです。この間の砂浜と言い、今夜と言い、何かこの世のこととは思えません!」
竜「そうなんだよ、北斗、この世のことではないんだ、私もそう思う」
北斗「すると隊長は?」
竜は不意に右手を挙げて、無数の宝石をちりばめたような美しい夜空を指す。

竜「星が一杯だ、星が急激に増えたとは思わんかね?」
北斗「そう言えば……」
竜「子供たちが消える、星が増える。また子供たちが増える、するとまた星も増えるんだ」
北斗「じゃあ隊長は?」
竜「そうだ、子供たちが消えて星になる、これはこの宇宙にない他の超能力の仕業としか」
北斗「ヤプールですか?」
竜は子供たちがヤプールによって異次元の世界に連れ去られたに違いないと断言する。

北斗「しかし、隊長はどうしてそれを?」
竜「私に甥が二人いる。田舎にいる姉の子だ」
北斗「それがどうかしたんですか?」
竜「今夜二人ともいなくなった」
北斗「それがどうかしたんですか?」 竜「オイッッッ!!」 じゃなくて、
北斗「隊長の甥御さんが?」
竜「そうだ、この夜中に突如大声で叫んだ、海は黄色だ、花は死んでいる! びっくりして寝室を覗いてみたら、ベッドはもぬけの殻だったという」
北斗「……」
竜「北斗、我々は新しい戦いを決意しなければならない。いや、私の甥が消えたから言うのではない、このままでは地球上の子供たちはみな異次元に連れ去られて、ひとりもいなくなるだろう。これは人類の未来の問題だ」
北斗「隊長、ヤプールに攻撃を掛けましょう!」
竜「攻撃したい、しかし、どうやって異次元に突入するのだ?」
深刻な会話を交わす二人であったが、その背後の土手の上を、フツーに人が横切る姿が見えるのが、甚だしく興を削いでいる。
まあ、これはフィルターを掛けて夜に見せているだけで、実際は昼間だからね。
「結婚したい、相手がいない」と言う、ドロンジョ様のようなアンビバレントに苦悩する竜隊長であったが、
梶「ひとつだけ方法があります」
北斗「どういう方法です?」
梶「メビウスの輪だよ」
その答えは、今回は妙に頼りがいのある梶が握っていた。

ナレ「メビウスの輪とは、たとえばここに一枚の紙がある、紙は必ず表と裏と二面あるものだが、しかし、こうやって繋げば、表だけの一面になってしまうのだ。君たちもやってみたまえ、鉛筆で線を引いていけば分かる。なんとこの紙は、表だけがあって裏のない紙になってしまったではないか」
ここで、細長い紙をひねって繋げ、その上を筆でなぞると、いつの間にか、どちらの面にも線が引かれているという有名な実験が、実際に映像として映し出されるのが面白い演出。
「ドラえもん」でも同じことやってたと思うが。
それにしても、ドラマの中で、堂々とスタッフの手が映るシーンと言うのは珍しい。

梶「この理論を人間に当て嵌める訳です、ただし、人間は紙と違って実に複雑な肉体構造を持っていますから、場合によっては……」
竜「場合によっては?」
梶「死にます」
梶の言葉に、みんな重苦しい顔で俯く。
正直、メビウスの輪と異次元空間の間になんの関係があるのかと思うが、それは措くとしても、確か14話では、光の速度で飛行して裏宇宙に突入するとか言うことをしていたのだから、同じ方法で行けそうなもんである。
北斗「隊長、俺にやらせてください」
それはともかく、決然と進み出て志願したのが、我らが主人公であったことは言うまでもない。

北斗は直ちに、たぶん東宝の「電送人間」か「ガス人間」か何かのセットの使いまわしたみたいな円筒形のポッドの中に放り込まれて拘束され、高速で(シャレ)回転させられる。
10数分後、
北斗「うげええーっ!」 梶「やっぱ駄目か」
竜「だろうなぁ」
北斗「オイッッッ!!」 じゃなくて、どういう原理かさっぱり不明だが、北斗の肉体はこの試練に耐え、遂に異次元への突入に成功する。
でも、これが北斗だったから良いけど、北斗や夕子以外の隊員がやってたら、ろくな武器も持たずにヤプールの前に送り込まれることになり、嬲り殺しにされるのは目に見えていただろう。
色々あって、遂に北斗は異次元の世界に入り込む。
と、ここでいささか唐突だが、光の国から頼もしい助っ人が駆けつけ、夕子を異次元空間に連れて行く。
そのウルトラ戦士とは……

……
だあれ、いま、
「ハズレか」って言ったのはーっ?
ゾフィー「行け、夕子、星司とともに、ヤプールをやっつけるのだ」
で、一体何が「逆転」なのか良く分からないのだが、北斗と夕子は無事異次元の中で「合体」し、ゾフィーはそれでお役御免となり、さっさと帰っちゃうのだった。
しかし、どうせ夕子を異次元に連れて行くのなら、最初から北斗も一緒に連れて行ってやれば、北斗だって遠心分離機に数日間(!)もかけられて、ゲロ吐きまくらなくても済んだのに……
と、Aの前に、いつものヤプールの司令室と思しき奇妙な色彩の空間が見える。

ヤプール「来たなぁ、ウルトラマンAよ」
A「そうか、ヤプールと言うのはお前か?」
ヤプール「そうだ、俺がヤプールだ」
Aの声はいつもと同じく、納谷悟朗のとっつぁん。
「仮面ライダー」では首領の声を演じながら、こっちではヤプールの親玉と戦っていたのである。
ヤプールも遂に巨大化してその真の姿をあらわし、異次元空間での決戦となる。

さすがにラスボスだけあって、ヤプールの実力は底知れず、互いにビーム技を出してはそれを弾き返すと言う、西部劇の決闘シーンにも似た、緊迫の戦いが続く。
うーん、でも、せっかく苦労して子どもたちを異次元に攫って来たと言うのに、肝心の時にそれを人質として利用しないというのは、卑劣さを売りにしているヤプールにしてはいささか期待外れであった。
最後はメタリウム光線を浴びたヤプールの敗北となり、
ヤプール「地球の奴らめ覚えていろ、ヤプール死すとも超獣死なず、怨念となって必ずや復讐せん!」
長嶋みたいな断末魔の台詞を残して倒れると、
老人「うぇええええーっ!」 あの老人も喉を掻き毟りながら後ろ向きに海の中に入っていき、ばったり倒れて海の藻屑と消える。
ついで、ヤプールの体が爆発して、その体が無数の白い紙吹雪となって舞い上がる。
Aがカラータイマーから眩しい光を放つと、

美しい夕焼け空の上から、行方不明になった子供たちがひらひらと風に揺られながら落ちてくる。
ナレ「ウルトラマンAありがとう、ウルトラマンAさようなら、いま子供たちは地球に帰ってくる。しかし死んだヤプールの体は我々の知らない間に粉々になって舞い降りていたのだ。やがて地球に何か起こるのか、誰も知らない。君たち、危機はまさに迫っているのだ」
この後、子供たちは全員墜落死したそうです。
そう、まさに危機は目の前に迫っていたのである!! 大地と言う凶器が。
嘘はさておき、途中までは終末ムードたっぷりで緊迫したドラマが続くのだが、終盤になると急にバタバタと話が進んであっけらかんと事件が解決してしまうのが、いかにも竜頭蛇尾という感じで、惜しい力作であった。

とりあえず、最後は夕子タンの美しいアップで締めましょう。
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