第14回「消えたお年玉の謎」(1979年1月5日)
の続きです。
一階の書斎では、天城たちが集まってこの問題について話し合っていた。

天城「それは困りましたねえ」
綾子「うちで起きたことですからねえ。落としたとか、置き忘れたってことじゃないらしいんですよ」
で、その天城の肩を何故か青空が一生懸命揉んでやっているのだが、今だったら何かと物議を醸しそうなシーンではある。
当時としても、夜汽車でくたくたの筈の青空にそんなことをさせているのは、人としてちょっとどうなのかなぁと思う。

八代「身体検査ってわけには行きませんかね」
八代が現実的な提案をするが、
天城「まさかそうも行かないでしょう、疑われた子供たちが傷付くだけです」

桃子「大体お年玉に8万円ももらうほうが間違ってるんだわ」

桃子「子供にそんな大金を持たせるなんて」
ここで桃子タンが、違った角度から意見を述べる。
桃子は、広大と同じ、いや、それ以上にピュアな心の持ち主で、しばしば清々しい正論を口にするのである。
それにしても、かわええ……
管理人が、特に必要もないのに二枚も画像を貼ってしまった気持ち、読者の皆さんにも分かって頂けると思う。
青空「そうですよ、親が悪いんですよ、ねー、校長先生?」
天城「そう、問題は親のほうです。子供に罪はありません」
あれこれやっていると、そこへまた来客がある。

3年2組の担任で、広大や桃子とも仲の良い小嶋田先生であった。
一方、思い余った広大は、

広大「いいかー、先生が」

広大「この箱をここに置くから、みんなはひとりずつ部屋に入って、もし吉岡のお金を持ってる人がいたら、そっとこの中に入れなさい。いいかー、何にも持ってない人は入れなくて良いんだぞ。はい、廊下に出よう」
部屋に空き箱を置き、子供をひとりずつその中に入らせることで、犯人探しをせずにお金を回収しようと言う、苦肉の策に出る。
広大が廊下に子供たちを並ばせていると、小嶋田先生がやってくる。

小嶋田「や、どうも」
広大「あ、どうも、おめでとうございます」
小嶋田「おめでとうございます。何の遊びですか」
広大「ええ、ちょっと……はい、じゃあひとりずつ入れ」
小嶋田「面白そうだな、先生も仲間に入れてもらおうかな」
男の子「1万円札持ってる人、箱の中に入れるの」
小嶋田「ほんとか」
広大「いやいやいや、なんでもないんです。どうか食堂のほうで休んでてください、すぐ終わりますから」
広大、適当に誤魔化して小嶋田を体よく追い払う。

小嶋田「校長先生、1万円札を使って遊んでるようですけど、あんまり良くないですね、お札を使う遊びってのは」
何かのゲームだと勘違いした小嶋田は、天城校長に忠告するが、
桃子「いえ、小嶋田先生、あのね、さっき、ちょっと子供のお金がなくなったんです」
小嶋田「盗難ですか?」
天城「シーッ!!」
子供たちがひとりずつ部屋に入っては出てくるのを、居ても立ってもいられないような落ち着かない気持ちで見守っていた広大、全員が済んだのを確かめると、ひとり部屋に篭り、箱の前に正座する。

お金が出て来て欲しいと願うと同時に、子供たちの中に犯人がいないことを祈ると言う、絵に描いたようなアンビバレントな心理状態に追い込まれた広大、とりあえず、神社にお参りでもするように拍手を打ち、何かに祈ってから、

おそるおそる箱を持ち上げ、逆さにしてみるが、落ちたのは蓋だけで、やはり1万円札は入っていなかった。

広大「ふーっ」
とりあえずホッとする広大であったが、状況が全く変わってないことに気付き、懊悩の深い溜息を漏らすのであった。
やがて痺れを切らした子供たちが騒ぎ出したので、

広大「みんな、ちょっと待ってろな」
そう言いながらポケットをまさぐり、自分の1万円札を取り出そうとするが、こういう時に限って1枚もない。
なにしろ北海道に帰省して戻って来たばかりで、懐は寂しい限りであったのだ。
と、そこへ心配して天城が様子を見に来たので、1万円を借りようとするが、あいにく、天城も持っていないという。
広大は、その1万円札を吉岡の1万円札と言うことにして、何処かに落ちていたことにでもして穏便に事件を解決しようと図ったのだ。
と、グズグズしているうちに子供たちが全員部屋に入ってきてしまう。
吉岡「入ってたー? 僕のお金」
広大「あ……入ってなかった」

吉岡「出せよーっ!! 絶対この中に犯人がいるんだからな」
広大「は、犯人?」
吉岡「お年玉1円ももらえなかったからって泥棒することはないだろう」
吉岡、名前こそ出さなかったが、露骨に大場を犯人扱いしてなじる。

大場「泥棒してないぞ!!」
広大「こらこらこらこら」
女の子「やめなさいよ~」
大場もカッとなって吉岡に掴みかかり、それをみんなで仲裁するという騒ぎになる。
天城「こらっ、静かにしなさい!!」
見かねた天城が、珍しく声を荒げるが、空腹のせいで思わずよろけてしまう。

広大「大丈夫ですか、校長先生」
天城「いや、いきなり大きい声出したもんですから……心配要りません、お腹が空いてるだけですから……だいじょぶです、お正月の4日、5日は何も食べないことにしてるんです。もう30年も続いてんですから」
女の子「ご飯、食べないんですかーっ?」
天城「そ、食べません」
広大「どうしてそんなことをなさるんですか?」
天城「いや、みんなにはね、健康上の理由と言ってあるんですが……」
天城、今度の事件とも無関係ではないと考えたのか、この場でその理由を話して聞かせようと言い出し、みんなも大人しく座って、謹聴することとなる。
で、ここから、本作品における屈指の名シーンとなるのである。

天城「昭和19年でした。ちょうど君たちのお父さんやお母さんが生まれたか、まだ小さい子供だった頃です。その頃、日本はアメリカと戦争してましてねえ……東京にもアメリカの飛行機が来て爆弾を落とすようになりました。そこで小学生はみんな親から離れて田舎に引っ越すことになったんです。疎開と言ってね、ちょうど君たちぐらいの子供たちがお父さんやお母さんと別れ別れになって暮らすことになったんです。校長先生は、そう、まだ北野先生くらい若くて、先生になったばかりでした。甲府と言う街に疎開したんですが、ほんとに食べるものがなくてね……豆の入ったご飯がほんの少しに、朝はお茄子の味噌汁、お昼は茄子の煮たもの、夜もお茄子の味噌煮にお茄子のお新香、それだけです。毎日ですよー」
本人が絶食中だけあって、当時のひもじさを語る天城の言葉には実感が篭っていたが、「男はつらいよ」の博にとっては、まさに夢のような時代だったのではあるまいか。

食べ物がなく、蛇やカエルまで食べたと言う話にギョッとする女の子たち。
なお、右から三番目にいるのが茂木由美子ちゃんである。

天城「農家から、やっと手に入れたかぼちゃを持って帰る途中、川に落としてしまってね、それを拾おうとして溺れて死んだ子もいました。先生は今でもその子のことを思うと、かわいそうでなりません、みなさんはかぼちゃひとつのためにそんな危ない真似をするなんて考えられないでしょう? でもそのころは、かぼちゃひとつがそれほど大切だったんです。それほどみんながお腹を空かしていたんです」

天城「そのうちに甲府にも空襲があるらしいと言うことで、そこからまた山奥に引っ越すことになったんです、それでも何人かの生徒は家が見付からないので甲府に残ってました。そしたら7月の6日から7日にかけて、甲府に空襲があったんです」
ちなみに甲府では、実際に7月6日から7日にB29による空襲(甲府空襲orたなばた空襲)があり、18000戸の家屋が焼け、2000人ほどの死傷者が出たのである。
その際、天城のクラスの子供が大やけどを負ったのだと言う。

天城「その子と言うのは、それまで何度も東京にいるお母さんのところに帰りたいと言って、脱走を繰り返していた子なんです。そのたんびに先生はその子を叱りました、みんながこんな我慢してるのをなんだ、弱虫!! と言ってね。でも結局は先生はその子をやけどを負ったその子をおぶって東京に帰ることになったんです」
子供たちも、いつしか天城の話に引き込まれて、真剣な表情でまじろぎもせずに聞いていた。
はい、この右から二番目の子が茂木由美子ちゃんです。
みんな、もう覚えましたか~? テストに出ますよ~っ(註・出ません)
天城「その子は、先生の背中で、お腹空いた、お腹空いた、そう言い続けながら、東京に帰ってから亡くなりました」

天城「先生はね、今でもその子が、その声が耳から離れません……(生前)お正月の三日にこんな小さいお餅をふたきれ食べた時、その子がとても楽しそうな顔を思い出します。せめてお腹一杯食べさせてあげたかった」
天城、目に涙を溜めながら、その子のことに思いを馳せ、
天城「だから先生はせめてお正月の二日間ぐらい、ひもじい思いをしなければ申し訳ないと思います。あの子はもっとひもじかった筈なんです」
自分が何故絶食しているのか、その理由を説明するのだった。
(今では死語になった)聖職者と呼ぶにふわさしい高潔な行為であったが、ただ、それならば絶食は4日と5日ではなく、6日と7日にすべきではあるまいか。
ま、スタッフもほんとなら、空襲の日にあわせたかったんだろうが、放送日の都合で、やむなく少しずらしたのだろう。
それに、6日や7日では始業式直前になってしまい、さすがに子供たちが晴れ着を着て先生の家に遊びに来ると言うのはちょっと不自然になっちゃうからね。
まあ、5日でもちょっと不自然ではあるんだが……
個人的には、無理に放送日にあわせずに、1月3日くらいにしたほうがよりリアルだったと思うんだけどね。
ま、そんな些事はともあれ、天城の話が広大、そして子供たちにも深い感銘を与えたのは言うまでもない。
ひたすら無言で聞き入っていた広大はやっと口を開き、
広大「それを30何年も続けてらっしゃるんですか」
天城「あの子を救えなかった無力な自分を罰する気持ちもあります」
天城、ふと我に返ったように子供たちを見渡し、

天城「吉岡君と言いましたか」
吉岡「はい」
天城「君はお年玉に8万円もらったそうですねえ、嬉しい気持ちは分かりますよ、でも、世の中には僅かなお金がないばかりにひもじい思いをする人はまだまだたくさんいるんです。自分がどんなに嬉しいからって見せびらかしたり、無駄遣いをしてはいけません。いいですねえ、みなさんもそうですよ、わかりましたか?」
子供たち「はい」
天城の呼びかけに神妙な顔で応える子供たち。
なんというか、まさにこれこそ本当の意味での「教育」じゃないかと思ってしまった、天城の名演説であった。
と、同時に、改めて船越英二さんの名優ぶりを再確認させられたシーンでもある。
「ぃやわたっ!!」とはえらい違いだ。
さて、校長の話は実に有意義ではあったが、目下の1万円紛失事件の解決にはまったく寄与していないことも事実で、広大の苦悩はなおも続く。
部屋を出た天城を追いかけ、広大はどうすれば良いのか率直に教えを乞うが、その答えは天城も持ち合わせていなかった。
それでも、
天城「もし、お金を盗んだ子がいたとしても、その子を叱っちゃいけません、ね、北野さん、あなたはそう言う子を本当に愛することが出来ますかね」
広大「……」
教育者の大先輩として釘を刺すことは忘れないのであった。
天城「あ、お金が要るんでしたね」
広大「はぁ」
一階に下りると、天城は綾子に1万円を出させ、広大に渡してやる。
小嶋田「やっぱり盗難事件ですか?」
広大「いえ、まだそうと決まったわけではありません」
と、そこへ大場が駆け下りて来て、

大場「先生、僕とってないよ、僕のポケットの中、検査してください、ねえ、検査してください」
と、広大の体にしがみつくようにして訴える。
広大「おい、大場、あのな、先生、お前がとったなんて思ってないぞ、ほら見ろ、お金な、出て来たんだぞ」
広大は、もらったばかりの紙幣を広げて大場に見せてやる。

大場「本当、何処にあったの?」
広大「庭に落ちてた」
大場「なんだ、そうだったのか、良かったね、先生」
広大「おう、良かったな、大場、だからな、もう誰もお前を疑ったりしないから、みんなんとこ行け」
大場「うん」
大場は、たちまち元気を取り戻し、ドタドタ二階に上がっていく。

八代「北野くぅん、あの子(がとったん)じゃないよ、一目でわかったよ」
横で見ていた八代が、自信たっぷりに断言する。
八代も中学教師なので、子供を見る目は確かなのである。
続いて広大、八代の部屋を借りて、そこで吉岡と二人きりで対座する。
広大、吉岡にも同じことを言って納得させようとするが、

吉岡「庭に落ちてたって嘘でしょう?」
大場と比べると根性が捻じ曲がっている吉岡は、あっさり広大の嘘を見抜く。
広大「先生、正直に言うぞ、庭に落ちていたというのは嘘だ、これはな、先生が校長先生から借りたお金だ」
吉岡「だったらいいよ、悪いもん」
広大「みんなのポケット検査をすれば良いのかもしれない、しかし、先生な、出来ないんだ、みんなを疑うのはいやだ、先生のうちに来てお金がなくなったんだから、先生の責任だなー、だから先生が返すんだ。先生な、クラスの誰一人疑うのはいやだ、悪い子はひとりもいないんだぞ、いっか、吉岡、もし誰か盗った子がいたら、きっとその子はいつか話してくれる。そう信じてるぞ、先生は……もし、盗った子がいたとしたらだぞ」
吉岡「だけどさー」
広大「な、先生には出来ないんだ、犯人探しは、ごめんな」
吉岡「大場が犯人だと思うんだけどなー」
広大「吉岡!! 違うぞ、絶対に大場じゃないぞ」
吉岡「……」
広大「先生もなー、困っちゃったんだなぁー」
広大、なおも大場犯人説を唱える吉岡を厳しく一喝すると、一転、教師としてではなく、ひとりの人間として、素直に弱音を吐いてみせる。
広大「疑われた子、かわいそうだぞー、疑われたことを一生忘れないぞ。
先生が死ぬまで年賀状に書いて思い出させてやるからな。もし盗った子がいたとすればその子もかわいそうだなー、わかったらどうしようって、今頃ドキドキしてるぞ。先生、すっごくかわいそうだと思う、そう言う子、なあ、吉岡?」
吉岡「先生、もう良いや、まだ7万円残ってるもん」
広大の話を黙って聞いていた吉岡、広大の気持ちを汲んで、1万円が戻ってこなくても良いといってくれる。
さっきの天城校長の話も、吉岡の気持ちを変化させた一因になったのだろう。
広大「ようし、じゃあ、とにかく、これ、受け取れ」
吉岡「いいったらぁ」
広大「吉岡、ほらっ」
広大、ついでに吉岡に1万円札を受け取らせようとしていたが、ふと視線を向けると、

吉岡の背後の引き戸の隙間から、おずおずと言った感じで、聖徳太子が顔を覗かしているではないか。
即座に真犯人が返しに来たのだと悟った広大は、吉岡に動かないよう言いつけてから、立ち上がって素早く戸を開けるが、

そこにいたのは意外にも榎本であった。
逃げようとした榎本の腕を掴み、
広大「よく返してくれたな」
榎本「みんなに言っちゃう?」
広大「バカ、誰が言うものか、二人だけの秘密だぞ」
榎本「うん」
広大「よし、早く行け」
広大、部屋に戻ると誇らしげにその一万円札を掲げ、

広大「どうだ、吉岡、帰ってきたぞ、お前の一万円札」
吉岡「誰ー?」
広大「誰だか知りたいか、吉岡? うん、知りたいか?」
広大の問い掛けに、しばし考え込んでいた吉岡だったが、

吉岡「戻って来たんだもん、誰でも良いやーっ」
広大「そっかーっ」
あえてこれ以上追及しないと言って、広大を安堵させる。
広大「よろしい、いいぞ、そっかーっ!!」
こうして、広大が教師になってから初めて直面した、最高にややこしい問題は、なんとか円満な解決を見るのだった。
一方、食堂では、天城が子供たちに断食の理由を話したと打ち明け、同時に八代たちも初めてその動機を知るのだった。
早苗「そうだったんですか」
天城「誰にも言うつもりありませんでしたけどね、ま、そう言うことです」
早苗「私には出来そうもないわ」
天城「それはまぁね、そう言う経験がないと……ほんとにつらい時代でしたもんねえ」
などとやってると、広大が息を弾ませてやってくる。
天城「どうしました?」
広大「お金、出て来ました!!」
天城「出て来ましたか」
広大「盗った子が、
あ、榎本って言うんですけどね、自分で返しに来ました」
榎本「オイッッッ!!!」 じゃなくて、
広大「盗った子が、自分で返しに来ました。自分が一番お年玉をもらったと思った子が、もっと大きい子をやっかんで隠したんです。言ってみれば、あの、イタズラです。あ、いや、僕はそう思います、とにかく、その子が自分で返しに来ました」
天城「なるほど、自分で返しに来ましたか」
広大の報告を受けて、我がことのように喜ぶ天城。
広大「校長先生、あの、子供って、なんか、なんか素晴らしいです。突然こんなこと言って変かもしれませんけど、ほんとにそう思います」 天城「うんっ」
広大、感激の面持ちで、なおも込み上げてくる名状しがたい喜びを何とか言葉にしようとする。
と、横で聞いていた小嶋田が、
小嶋田「うらやましいなぁ……僕は教師としては北野さんより先輩ですけれど、まだほんとに子供が素晴らしいと思ったことないですよ」
率直に自分の気持ちを吐露する。
綾子「だいじょうぶよ、そのうちにきっとそう思うときが来ますよ。もっとも逆にね、まー、なんて憎らしいって思うかもしれないけど、たとえばほら、うちの育民みたいに」
綾子がすかさず小嶋田を励ましつつ、冗談めかして息子の悪口を言っていると、今回は出番のほとんどないその育民がヒョコッと顔を出す。
育民「なに、僕のこと?」
綾子「そうよ、子供は素晴らしい、かけがえのないほど大切なものだって……勿論育民のことよ」
育民「また、嘘言ってるんでしょ?」
ちなみに育民(いくみ)と言う名前だが、3年4組の生徒の一人で、この少し後に始まった「ウルトラマン80」にも出ていた上野郁巳さんの名前から取ってるのかなぁ?
一方、疲れ知らずの青空は、広大の部屋で子供たちに凧作りの指導をしていた。

広大「お、悪いな」
青空「お兄ちゃん、私ね、小学校の先生に向いてるみたい、みんな言うこと聞いてくれるのよー」
女の子「だって言うこと聞かないとお尻ぶつんだもん」
青空「そっとぶったでしょう」
広大「おいおい、みんな、急がないと日が暮れちゃうぞ」
広大、榎本が凧の骨組みを手にしょんぼりと座り込んでいるのを見て、
広大「おい、元気出せ、ほら、おい、それじゃ先生と一緒に凧作るか」
榎本「うん!!」
広大に促されて、榎本もやっと元気を取り戻して凧作りに励むのであった。
ま、人間関係的には、もうひとつ、吉岡が大場に謝罪するシーンが必要なのかもしれないが、ドラマ的には、なんでもかんでも描けば良いと言うものではないのである。

ラスト、やっと完成したそれぞれの凧を、近くの原っぱで楽しく揚げるのであった。
野暮を承知で言わせてもらうと、北野兄妹が帰宅した時点で既に昼前だったと思われるので、それからあれだけ色んなことをやったのだから、実際はもっと日が傾いていないといけないのだろうが、それでは凧揚げにならないからねえ。
しかし、まあ、この凧揚げも、最近はとんと見なくなったなぁ。
管理人が小学生の頃は、それでもまだ学校で凧揚げしてたけどね……
以上、覚悟はしていたが、その台詞の多さと長さに泣きそうになった管理人であった。
これでもだいぶシーンを省略してるんだけどね。
あと、大映ドラマと違って、突っ込みどころやギャグを入れる余地がほとんどないのもつらかった。
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